あの人の鏡のつかいかた。
[1]香菜子さん
杉工場と「weeksdays」がつくった
天然木で枠をつけた小ぶりのミラー。
モデルの香菜子さんのお宅で使っていただいた様子を
伊藤まさこさんがレポートします。
香菜子さんのプロフィール
かなこ。
1975年、栃木県足利市生まれ。
女子美術大学工芸科陶芸専攻卒業。
在学中にモデルを始める。
1998年、出産を機に引退、
2005年、第二子出産を機に
雑貨ブランド“LOTA PRODUCT
(ロタ プロダクト)” を設立。
母の立場から「こんなものほしい」をかたちにした
雑貨をデザインし、人気を集める。
2008年よりイラストレーターとしての活動もスタート。
モデル業にも復帰し、さらなる活躍の場を広げる。
モデルのかたわら2018年7月より
架空のホテルVILHELMS (ヴィルヘルムス)を
立ち上げ、備品などイメージしたプロダクトの制作を開始。
2015年、初めての書籍
『普段着BOOK』(主婦と生活社)を出版、
以後、多数の著作をもつ。
近著に自身のライフスタイルを紹介する
『毎日、無理なく、機嫌よく。』(すばる舎)がある。
最近ではキャラクター「おぱんつ君」も人気に。
●香菜子さんのインスタグラム
●おぱんつ君のインスタグラム
●香奈子さんの著作
20年近く住んだマンションの1階から、
見晴らしのよい5階へと引っ越したばかりの香菜子さん。
前の家も、すてきだったけれど、
ひろーいバルコニーがついた今の家は、
空が近くなってすごく気持ちがいい!
同じ建物でも、ずいぶんと印象が変わるものですねぇ。
「まだ引っ越して2ヶ月なので仮状態。
住みながら、この家をどうしようかなと
探っているところです」
杉工場の鏡はさてどこに?
とキョロキョロすると、
「こっちですー」と香菜子さん。
ベッドルームに案内してくれました。
「前の家で使っていたチェストは
大き過ぎて入らなかったので、
新たに買ったのがこれ」
チェストも鏡も、香菜子家のニューフェイス!
‥‥のはずなのに、
すっかり馴染んでいるのがさすがです。
「鏡の横には、香水とアクセサリーを置いて、
出かける前の仕上げをここで」
鏡の材質はナラ材とウォールナット材の2種。
「ウォールナット材はトイレにどうかな?」
‥‥と合わせてみると、
扉の色合いとぴったりではありませんか。
「トイレの中の白い壁につけようかな?
それともこっちがいいかな?」
と、なんだか楽しげ。
いいなぁ、新居!
床はナラ材、
扉はウォールナット材の鏡の色合いに近い香菜子さんの家。
今回、2種類どちらも合うかも!
といううれしい発見がありました。
「ちょっとしたスペースに置ける大きさもいいですね」。
じつは設計の段階ではなかったという、
玄関の扉横のスペース。
「でもやっぱり鍵を置いたりする場所も必要なのでは?」
と設計士さんにお願いして
作ってもらったとか。
「ここで、出かける前の最後のチェックをします」
まずはチェストの上の鏡でチェック。
そして出かける前の最後のチェックは玄関で。
美しい人がより美しくなるお手伝いに一役買えそうで
うれしいかぎりです。
ふたつの鏡をしげしげと見つめて、触って。
「本当によくできてる。
ほぞも、すっきりきれい。
裏の部分まで手抜かりなく仕上げてありますね」
と香菜子さん。
むむ、かなり本格的な‥‥と思っていると、
なんと、DIY好きとか。
このテーブルにできた欠けも
(ちょうど鏡と鏡の間の部分)、
自分で板を買ってきて
ヤスリをかけて色を塗ったのだそう!
テーブルや椅子などの木の部分に、
オイルを塗るのも大好きとか。
「この鏡も大切にオイルを塗って育てていきたいです」
ウォールナット材は和風の家にも合いそうとか、
引越し祝いにしたら喜ばれそうとか、
なるほど! と思う言葉をたくさん聞けた昼下がり。
なんだか愛着がいっそう沸いちゃった。
私も育てていきますね。