わたしの鏡のつかいかた。
伊藤まさこ
杉工場と「weeksdays」がつくった
天然木で枠をつけた小ぶりのミラー。
額のように、と考えたデザイン、サイズは、
インテリアとしてもなじみがいいんです。
壁にかけてもよし、置いてもよしのその姿、
伊藤まさこさんが自宅で使っているようすを
おとどけします。
ダイニングの壁面に、
もともとしつらえてあった
飾りのマントルピース。
すっきり、さっぱりが好きな私としては、
この、いかにも洋風なコーナーを、
住み始めた当初、少々持て余していました。
でもせっかくならば、
洋書の中にあるように、
額や本をたくさん並べた
コーナー作りもいいかもしれない。
ある日、そう思い立ち、
額や本と一緒に、
気に入りのオブジェや
古いフラワーベースを飾ってみることに。
時々、額を入れ替えたりして模様替えしている
このスペースに、
新たにくわわったのが杉工場のナラ材の鏡。
後ろに置いたフレームの材質との相性がよく、
かつ、鏡を置くことで空間に奥行きが出る。
少ししゃがまないと
見ることはできないのですが、
こういう鏡の使い方もいいのでは?
なんて思っています。
角度によっては、
手前に置いた蘭が鏡にのぞいて、
華やかさも倍増するんですよ。
ベッドルームの奥に作った、
ウォークインクローゼットの一角に、
ナラ材の鏡を置きました。
ある時は、横。
またある時は縦。
簡単に向きが変えられるし、
横と縦とでは気分も違う。
フレキシブルに変えられるのは、
使う身としてうれしい(今日は横向きに)。
部屋を出たすぐの廊下に
姿見があるので、
出かける前の引きのチェックはそこで。
おだやかな自然光が入るこちらでは、
メイクや髪型の最終チェックをします。
鏡を作りたい。
そう思ったきっかけは、
玄関に置く、ほどよい鏡がなかったから。
大きさや材質、
壁にかけた時の、感じのよさ。
玄関は家の顔ですもの、
妥協するわけにはいかなかったのです。
できあがった杉工場の鏡を見た時、
ああ! これでようやく‥‥、
と、うれしい気持ちでいっぱいに。
ここでかけたのは、
ウォールナット。
じつは、我が家はナラ材を使った家具が多いので、
当初、ナラ材にするつもりだったのですが、
玄関にはウォールナットがしっくり。
濃いめの色合いが、
空間の引きしめ役にもなるようで、
これはうれしい発見でした。
ナラとウォールナット。
家のあちらこちらに、
かけたり、置いたりしましたが、
フレームの存在感が控えめなので、
どちらも、どんな場所でも大丈夫。
第一印象で「これ!」と決めたら、
きっとそれがあなたの部屋に合う鏡なのでは?
なんて思っています。