鋼正堂のうつわ、
あのひとのつかいかた。
[その3]一人一皿が基本。
ダンディゾン/fève オーナー
引田かおりさん 前編
内田鋼一さんと伊藤まさこさんが立ち上げた
うつわのブランド「鋼正堂」(こうせいどう)。
今回は、吉祥寺にギャラリー「fève(フェブ)」と
パン屋さん「Dans Dix ans(ダンディゾン)」を
やっている、引田かおりさんです。
もともと鋼正堂のファンだという引田さん、
おうちで、どんなふうに使われているのでしょう?
(取材・文=伊藤まさこ 写真=有賀傑)
引田かおりさんのプロフィール
ひきた・かおり
「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」を夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「fève」を同時にオープンさせた。
近著に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)がある。
ベトナムのかごや、杉工場の小引き出しなど、
weeksdaysのものを多数愛用してくださっている
引田かおりさん。
取材にうかがったこの日も、
saquiの夏のパンツをすてきに穿きこなしていました。
仕事柄もあって、
多くの「よいもの」を目にしておられると思うのですが、
そんなかおりさんが、
weeksdaysで買いものしてくださっていると思うと、
うれしいし励みにもなる。
そして、よし! がんばろう、なんて気合も入るのです。
中でも、気に入っているのが鋼正堂の器とか。
どんな料理を盛っているのですか? とたずねると、
「もう本当にいろいろ!」とかおりさん。
たとえばスープ皿はこんな風に、
キャベツとルビーグレープフルーツの
コールスローを盛って。
コールスローの淡い色合いが、白い器に映えます。
取り皿にしたのは、オーバル耐熱皿の小。
そうか、「耐熱」としてでなく、
ふつうの器と考えれば、
使う幅も広がりますね。
「スープ皿はスープよりも、
サラダを盛ることが多いかな。
他に、ベビーリーフとお豆腐とアボカドのサラダとか」
わー、おいしそう!
二人分盛ってシェアするのではなく、
一人一皿が基本とか。
たくさん盛って、野菜をもりもり食べるんですって。
丸プレートの大きい方には、ふだんのおかずを。
「今日は、ピーマンの肉詰めにしました」
添えたのは、枝豆入りのポテトサラダ。
コールスロー同様、盛りつけがとても美しい!
ピーマンのグリーン、枝豆、きゅうり。
そうか、食材の色を抑えると、
すっきりした一皿になるのですねぇ。
ピーマンの肉詰めと同じくらい好きなのが、
アジフライとか!
きっとお皿の中にいい具合にレイアウトして、
アジフライを盛りつけるのだろうな。
丸プレートの小さい方には、
ギャラリーのスタッフが作ったフルーツサンドを。
(fèveに勤務する傍ら、
フルーツ喫茶オハラというお店もされています)
小さなプレートの上に、
色とりどりのフルーツが乗って、
楽しげな雰囲気に。
「フルーツサンド、このお皿にぴったりでしょう?」
とかおりさん。
盛るもので、いろんな表情を見せる。
それが鋼正堂の器のいいところなのです。
重ねるとこんな感じ。
上から見た時とはまた違って、
真横もいい感じです。
そうそう、
もうひとつ、おやつの時間のために、
こんなかわいい器使いも披露してくれました。
「福岡出身だから、ひよこ饅頭を」
オーバルを横にして、ひよこを4匹こちら向きに並べます。
ひよこの丸みとオーバルの丸みがぴったり。
なんてかわいいんだろ。