鋼正堂のうつわ、
あのひとのつかいかた。
[その4]料理を盛るだけじゃなく。
ダンディゾン/fève オーナー
引田かおりさん 後編
内田鋼一さんと伊藤まさこさんが立ち上げた
うつわのブランド「鋼正堂」(こうせいどう)。
今回は、吉祥寺にギャラリー「fève(フェブ)」と
パン屋さん「Dans Dix ans(ダンディゾン)」を
やっている、引田かおりさんです。
もともと鋼正堂のファンだという引田さん、
おうちで、どんなふうに使われているのでしょう?
(取材・文=伊藤まさこ 写真=有賀傑)
引田かおりさんのプロフィール
ひきた・かおり
「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」を夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「fève」を同時にオープンさせた。
近著に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)がある。
新しく家にやってきた器は、
すぐにしまわず、
まずは目につくところに置いて、
その姿を愛でるというかおりさん。
うかがったこの日は、
これから撮影をする
鋼正堂の器をずらりと並べて待機中。
最近、買ったという
アアルトのペールグレーの半円テーブルに、
白い器がよく合います。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2021/08/MG_5132.jpg)
「こうして眺めながら、
どんな風に使おうかな? と考えるの」
いつ来ても掃除が行き届いていて、
清々しい空気を放つ引田家。
ふと玄関に目をやると、
なんとそこには鋼正堂の耐熱皿が!?
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2021/08/MG_5185.jpg)
「耐熱皿に、炊いたお香のパッケージを置いておくと、
あらいい香りね! なんて言ってくれたお客様にも
どんなものを使っているか分かるでしょう?」
なるほど。
このホスピタリティ、さすがかおりさんです。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2021/08/MG_5187.jpg)
耐熱皿を「料理を盛る器」として使わないところも新鮮。
そうか、自由に使ったらそれだけ用途も広がるってこと。
器もきっと喜んでる。
「アクセサリーも、買ってきてすぐは眺めていたいから、
引き出しの上にお皿を置いて、そこに並べます」
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2021/08/MG_5136.jpg)
右はお母様から譲り受けたという指輪を
リメイクしたもの。
左は貝のボタンのネックレス。
「昔ながらの立て爪だったんですが、
それだとつけないな、と思ってネックレスにしました」
耐熱皿の使い方もしかりですが、
使うものや身につけるものを、
自分仕様に変えるその自由さ。
(ちなみにsaquiのパンツのリボンも「取っちゃった!」とおっしゃっていました。)
気分よく暮らすかおりさん、見習いたいものです。