3色のマグ、
それぞれのつかいかた。
その2 ホワイト。
つくり手の中里花子さんは、
自身のうつわの「使い手」でもあるんです。
唐津から届いた写真つきのおたよりと、
東京の伊藤まさこさん、それぞれの使い方、
色ごとに、3回にわけて、おとどけします。
心をリセット。
畑好きのパートナーがホーリーバジルを植えました。
植えた、というよりも苗を植えたら勝手に育った、
というような自立心旺盛なこのハーブは
野生味溢れる味がします。
ホーリーバジルを乾かしたものをお白湯に入れるだけで
なんとも言えない滋味深い味わいで、
夕食後に決まってホーリーバジルティーを飲んで寛ぎます。
カフェインもないから夜も安心して飲めるし、
ほっこりと身体が癒されます。
他にも疲れた時によく飲むのが梅干を入れた白湯。
どちらも白いカップがなんとなく落ち着きますね。
白い器は心をリセットしてくれるような気がするので。
(中里花子)
花器のように。
ミントはカップに挿しておくと、
ちょっと使いたいなぁ‥‥なんて時に重宝します。
ガラスのコップに入れることもありますが、
マグカップだと茎が目立たずきれいに収まる。
ワサワサした葉っぱと、
カップの色や質感が好相性で、
部屋がとたんに清々しい印象になります。
隣に置いたのは、
数年前の唐津旅行で手に入れた、花子さんのピッチャー。
さすが同じ人の手から生まれた器同士、息がぴったり。
こんな風に、ひとつひとつ手に入れていく楽しみが、
作家の器にはあるのです。
(伊藤まさこ)
チャイニーズ・スープ。
ふだんのおかずに合わせて、
ちょっと何か温かいものを。
そんな時によく作るのがワンタンのスープです。
スープボウルでもなく、
漆器でもない、
この持ち手のついたカップが、
「ちょっと」の気分に合うんです。
今日は、香菜のグリーンを目立たせたかったので、
えらんだカップはホワイト。
中国の古いレンゲを合わせて、
いただきます。
(伊藤まさこ)