REPORT
3色のマグ、
それぞれのつかいかた。
その3 ブルージーンズ、そして。
つくり手の中里花子さんは、
自身のうつわの「使い手」でもあるんです。
唐津から届いた写真つきのおたよりと、
東京の伊藤まさこさん、それぞれの使い方、
色ごとに、3回にわけて、おとどけします。
リエットをいれて。
唐津に美味しいバゲットを焼く
パン屋さんを見つけたので、
リエットをたまに作りたくなります。
このブルージーンズという釉薬は
(毎回焼き上がりのニュアンスが違うのだけど、
それはそれで面白いと思っている)、
テーブルを明るくしてくれます。
ちょっと気持ちが弾んでいる時に使いたくなる器です。
ブルージーンズは
クリーミーな色との相性がよいようです。
ちなみに私はブルージーンズのマグで
毎朝チャイを飲んでいます。
(中里花子)
洋梨と。
洋梨の色を見た時、
これはブルージーンズのマグと相性がよさそうだな、と
ピーンときました。
黄色とブルーの組み合わせが、大好きなのです。
一口大に切った洋梨は、
器の口から出すように、こんもりと盛って、
桜の枝で作った楊枝を刺します。
シルバーのフォークも使いやすいけれど、
同じ形がひとつとない楊枝を刺すと、
テーブルの上にリズムが生まれて楽しくなる。
マグカップも、なんだかいつもと違う表情をしているように
見えてくるから不思議です。
(伊藤まさこ)
3つの色で。
3色、勢揃いさせて、
クラムチャウダーの朝食。
盛るスープは同じのはずなのに、
それぞれの色ごとに、
料理の印象が変わる。
器っておもしろいなぁと思うのは、
こんな瞬間です。
家族や友人たちと、
「わたしはこの色」、
「わたしは、こっち!」、なんてワイワイ。
焼きたてのパンがあれば、
あとはコーヒーだけで充分満足。
楽しい1日の始まりをどうぞ。
(伊藤まさこ)
2022-01-19-WED