STAMP AND DIARYの
大人のTシャツを、
このかたに。[1]
八田智香子さん
「なんだか、若い頃の様には似合わなくなってきたかも?」
という印象が心配な、夏のTシャツ。
でも、やっぱり夏は涼しく
活動的でいたいという気分もあるし、
夏ならではのおしゃれをたのしみたい!
という気持ちも、ずーっと持っている。
だからこそ、このTシャツをつくりたかったのです。
STAMP AND DIARY大人のためのTシャツ、
「こんなにかっこよく着こなせる!」
ということをお見せしたくて、
3人のかたに試着をお願いしました。
(取材・文・写真=藤井志織)
八田智香子さんのプロフィール
はった・ちかこ
セレクトショップの販売員を経て、
ウィメンズバイヤーに。
20年以上の経験を持つベテラン。
現在はフリーランスとして活動しつつ
イベント企画などにも携わっている。
身長160cm。
50歳を過ぎてから、華やかな色を。
20代からずっと、セレクトショップのバイヤーとして
ファッションの仕事をしてきた八田さん。
洋服が好きになったのは、
中学生の頃に流行っていた
アイビースタイルに魅了されたことがきっかけだとか。
「陸奥A子とか、
吉田まゆみの漫画に出てきたファッションが
ボタンダウンシャツにベストを重ねていたりと
すごく可愛くて。
mc Sister(エムシーシスター)という雑誌も
よく見ていました」
当時から今に至るまで基本的な好みは変わらず
トラッドスタイルが八田さんの定番。
洋服をきれいに着たいからと、
ヨガや運動で身体を整えることも怠りません。
「料理も食べることも甘いものも大好き。
だから余計な肉をつけないためには、
おいしいものを我慢するより
運動するほうを選びます」
今はヨガと週に2回のオンライントレーニングで
身体を整えているのだとか。
その甲斐あって、ノースリーブもすっきりと美しく。
そんな八田さんですが、先日ワードローブを整理したら
自分でもびっくりしたことがあったそう。
「同じような丸首のネイビーやグレーのニットが
何枚も何枚も出てきたんです。
もちろん自分では使い分けていたつもりだけど
あまりに多くて、自分で気持ち悪くなってしまって(笑)」
というのも、ずっとシンプルで
ベーシックな色や形の服が好きで、
買うのは決まって、
ネイビー、白、グレーだった八田さん。
ところが50歳を過ぎてから、
華やかな色も着てみようと思うようになりました。
「ずっと黒髪のショートだったんですが、
数年前に髪を染めるのをやめたら、
洋服とのバランスも変わったんです。
それまでは黒髪のショートとなんとなくしっくりこなくて
パンツ1枚しか持っていなかった黒も
着るようになりました。
そうしたら、赤や黄色にもトライしてみたくなって」
赤いノースリーブのTシャツには
アイボリーのニットパンツを合わせて。
Tシャツを見た瞬間に、思い浮かんだという
お気に入りのコーディネート。
「肩まわりがタイトで、
裾にかけてふわっとしたシルエットがきれいだから、
上に何も羽織らず、そのまま着たい感じです。
見返しが下のほうまでしっかりあるから、
首まわりがよれずにきれいにぴたっと決まりますね」
いっぽう丸首好きの八田さんにとって
Vネックはちょっとした挑戦。
「Vのアキが深いと、胸の貧相な感じが目立ちそうで
今までVネックを避けていたんですよね。
インナーが見えるのも嫌だし。
だけどこのTシャツはアキが浅くて広いから
鎖骨がいい感じにきれいに見える。
とっても着やすいですね」
上には鮮やかな黄色のカーディガンを羽織って。
洋服を知り尽くす八田さんだからこその
シンプルな着こなしには
大人のおしゃれのヒントがたくさんありそうです。