あのひととコンバース。2022
[1]長野陽一さん・長野太郎さん
2020年の「ネイビー」ではじまった
「weeksdays」のコラボ・コンバース、
ことしは「グレー」をつくりました。
色よし、履き心地よし、
サイズの幅もひろく、いろーんなかたに
履いていただけそうなこのコンバースを、
まずは、12組、総勢18人のかたに
試していただきました。
そのコーディネートのようすや履き心地などを、
写真と文章でごらんください。
なかなかの質量のレポートとなりましたけれど、
みんな、それぞれ、いいんです!
取材・文=伊藤まさこ 協力=長野陽一
長野陽一さんのプロフィール
ながの・よういち
写真家。福岡県出身。
沖縄や奄美諸島の島々に住む10代のポートレイト写真
「シマノホホエミ」を1998年に発表。
以後、全国の離島を撮り続けシリーズ化。
写真集に、
『シマノホホエミ』、『島々』、
『改訂版 シマノホホエミ』、『BREATHLESS』など。
2014年には『ku:nel』をはじめとした雑誌で撮影してきた
料理写真を集めた一冊、
『長野陽一の美味しいポートレイト』を刊行。
雑誌、広告、映画など、
さまざまな分野へと活躍の場を広げています。
ほぼ日では、
「イセキアヤコさんのブローチのお店」で、
伊藤まさこさんのスタイリングによる
美しいブローチの写真を撮ってくださいました。
また、「Miknits」でおなじみのニットデザイナー・
三國万里子さんが2011年から出版した
4冊の作品集(すべて文化出版局)、
『きょうの編みもの』『冬の日の編みもの』
『編みものともだち』
『アランロンドンフェアアイル 編みもの修学旅行』
は、長野陽一さんが写真を担当されています。
●長野陽一さんのインスタグラム
●長野陽一さんのTwitter
■「もっと撮りたい。もっと食べたい。」
50代男子も、中3男子も。
weeksdaysオリジナルコンバースのサイズ展開は、
22㎝~30㎝。
メンズ、レディス関係なく、
かつあらゆる年代の方に履いていただけるのがいいところ。
「親子でおそろい」なんてこともできちゃうんです。
そこで登場していただいたのが、
写真家の長野陽一さんと、
春から中学3年生になった太郎くん親子。
撮影当日、学ラン姿でスタジオに来てくれた太郎くん。
さっそく着替えて、
カメラの前に立つその姿は堂々としたもの。
お母さんのお腹の中にいた頃から知っている私にとっては、
「大きくなって‥‥」と、
もはや親戚気分です。
グレーのコンバースに合わせたのは、
デニム、
そして「気に入り」という
NEW ERA(ニューエラ)のパーカーにキャップ。
小学生までは、
お父さんとお母さんがえらぶものを着ていたけれど、
中1くらいからは、
自分好みの服や靴をチョイスしているとか。
その情報源は? と尋ねると、
「友だちから聞いたり、ネットで情報を仕入れたり」
とのこと。
(ここで「私たちの時代は
雑誌がすべてだったよねぇ‥‥」と、
感慨深げに長野さんと顔を見合わせる。)
このキャップも、
テレビに出ていた俳優さんがかぶっていたのを見て、
かっこいい! と思い、
ネットで検索してたどり着いたんですって。
一方、長野さんは、ネイビーのコンバースに、
グレーのシャツと黒のパンツというシックないでたち。
weeksdaysオリジナルのコンバース、
今日初めて履いてもらったのですが、
なんだかとっても馴染んでる。
それもそのはず、
なんと高校の校則が、
「白いスニーカーじゃないとダメ」だったため、
高校時代は3年間毎日、
コンバースのジャックパーセルを履いて、
学校に行っていたのだとか。
「白いスニーカーで一番おしゃれと思ったのが、
コンバースだったんです」ですって!
「でもここ最近は、(ちょっと照れながら)
不良っぽさを出したいため、
VANSをえらぶことが多かったんですけどね」。
weeksdaysのコンバースを、
履いた感想をたずねると、
「履いた瞬間、あ、そうそうこのフィット感!
足が覚えていました」。
自分の足に馴染むのは、履く前から予想していたそう。
少々ご無沙汰の時期はあったかもしれないけれど、
コンバースとのつき合いは、
もう30年以上になるんですものね。
さて、お二人並ぶと、
すごく好みが似ているように見えますが‥‥
「それがちょっとずつ違うんです」とのこと。
サイズの問題もあるけれど、
服の貸し借りは一切なしなのだとか。
撮影当日、
二人とも黒いリュックを持ってきていましたが、
長野さんいわく、
「太郎は、ちょっと洗練されたタイプのリュックが好み」
で、
「僕はちょっとヤンキーっぽい雰囲気のリュックが好き」
とか。
私から見ると、その境界線が???
男のこだわりとでも言いましょうか、
男子っておもしろい。
見ていて興味深い二人なのでした。
撮影日の夜、
「今回のコンバースのよいところ、
一点言い忘れていました!」と、
長野さんから連絡がありました。
「僕の歴代のコンバースは、
つま先のゴムの部分が白で、
それがコンバースのかわいらしさでもあるんですけど、
撮影していると三脚とか、
センチュリー(3本足の照明機材の1つ)などに、
足が引っかかって、すぐに黒く汚れてしまうんです。
いつもそれに気をつけていたのですが、
weeksdaysオリジナルは、
ゴム部分も同じ色なので汚れが目立たない。
ありきたりな感想かもしれませんが、
大事な部分かもと思ったのでお伝えしておきます」
とのこと。
「汚れが目立ちにくい」ってとても大切なこと。
きっとこれを読んで、
うんうんなるほど! と思う方、
多いと思うんです。
貴重なお言葉、ありがとうございました!