あのひととコンバース。2022
[6]田中景子さん
2020年の「ネイビー」ではじまった
「weeksdays」のコラボ・コンバース、
ことしは「グレー」をつくりました。
色よし、履き心地よし、
サイズの幅もひろく、いろーんなかたに
履いていただけそうなこのコンバースを、
まずは、12組、総勢18人のかたに
試していただきました。
そのコーディネートのようすや履き心地などを、
写真と文章でごらんください。
なかなかの質量のレポートとなりましたけれど、
みんな、それぞれ、いいんです!
取材・文=伊藤まさこ
田中景子さんのプロフィール
たなか・けいこ
ブランド「minä perhonen」デザイナー/CEO。
京都の美術大学に在学中、ニューヨークへ渡米。
卒業後、2002年にテキスタイルデザイナーとして入社。
初期からデザイナー・皆川明さんの近くで仕事を続け、
手作業による大胆な構図と繊細な表現の
テキスタイルデザインを発表している。
店舗開発や協業企画、展覧会なども手掛ける。
国内外の産地やメーカーの個性を生かしたものづくりを
積極的に行っている。
いつも少し大きめを。
ミナ ペルホネンの服に、
新色のコンバース、
似合うこと間違いなし!
‥‥と思って、田中さんに連絡をすると、
数秒で快諾のお返事が。
私の知る限り、
仕事のできる女は返事が速い。
さすがです。
上下とも、ミナの服でコーディネートしてくれるのかなと
思いながらアトリエを訪ねると‥‥
「ふだん仕事をしている時の感じがいいかなと思って」
と、こんなスタイルでご登場。
「トレインスポッティング世代なので、
コンバース大好きなんです」
おお! たしかに。
ピタピタデニムにコンバース姿のユアン・マクレガー、
とってもかっこよかったものね。
ミナのブラウスにSPOLOGUM(スポロガム)のパンツ、
そしてコンバースのグレーを合わせてくれました。
ふだんはパンツが多いという田中さん。
仕事の時は、動きやすい服が一番だとか。
デザイナーというと、
どこか華やかな印象を持つけれど‥‥
「いえいえ、全然。
体力仕事が中心です」
というからびっくり。
「展示会や展覧会の設営、
それからふだんの仕事もしゃがんだり
重いものを持ったりが多いんです」
だから、足元はいつもスニーカー。
特にコンバースは、
高校生の時からずっと履いているそうで、
「今までに何足も履き潰してきた」とか。
色違いで何足も持っているんですって。
さて、今日のコーディネート以外に、
どんな服と合わせる?
と聞くと、
「ミナの服はニュートラルなカラーが多いので、
グレーのコンバースならなんでも合いそうですね。
あとは黄色とか、ピンクと白とか。
ソールとアッパーが同じ色ってあんまりないから、
大人っぽく履けそう」
とうれしい感想をいただきました。
撮影する前、
キュッキュと靴紐をきつめに結んでいた田中さん。
理由を尋ねたところ、
いつも少し大きめを買って、紐でタイトにするとか。
その方が、シュッと見えるそうで(確かに!)
いろんな履き方、
そしてサイズえらびがあるんだなぁと感心したのでした。
今回、履いていただいたローカットと同じくらい、
(いやもしかしたらそれ以上)
ハイカットも好きという田中さん。
「ハイカットは履くのが面倒と感じる時もあるけれど、
立ったりしゃがんだりするのにはとても都合がいいんです。
まさこさん、今度ハイカットのオリジナル作ってください」
‥‥と言われたけれど、
私はまだまだハイカットは初心者。
でも「大人のハイカットコンバース」
なんていうのもいいのかも?
話すうちに、
いろいろなアイディアや思いが広がって‥‥
少しの時間だったけれど、楽しかったなぁ。
やっぱり「会う」って、いいですね。