菊池亜希子さんと
ちいさな革のトートバッグ
できあがったばかりのシルバーバッグ。
伊藤まさこさんがふと思ったのは
「あの人が持ったら、どんなだろう?」
ということ。
そこで、伊藤さんとプライベートでも
おつきあいのあるふたりに、
じっさいにこのバッグを持っていただきました。
今回は、ファッションモデルで女優、
イラストや雑誌づくりでも活躍する
菊池亜希子さん! です。
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菊池亜希子(きくち・あきこ)
女優/モデル。
1982年岐阜県生まれ。
モデルでデビュー後、女優として
映画、ドラマ、舞台、CMで躍する一方、
著者としても活躍。
編集長を務めた『菊池亜希子ムック マッシュ』(小学館)は
10号を刊行し43万部を売上げ、
他著書は『またたび』(宝島社)、
『好きよ、喫茶店』(マガジンハウス)などがある。
今年6月に発売した
『続・好きよ、喫茶店』が好評発売中。
シックになったり、カジュアルになったり。
このバッグ、持つ人によって
ずいぶん印象が変わりそうだな、
できあがった時にそう思いました。
あの人が持ったらどんな感じになるのかな?と
想像するのはたのしくて、
友人たちの顔を思い浮かべてはひとりでニヤニヤ。
おしゃれって、たのしいものですね。
weeksdaysでこんなバッグを作ったんだ、
と“あっこちゃん”こと菊池亜希子さんに報告したら、
「すてきなバッグ! 持ってみたい」とのお返事。
どんなコーディネートで
来てくれるのかなとたのしみにしていたら、
わー、全身まっ白でした!
「まっ白いコーディネートがもともと好きで、
モヘアとかコットンとか、いろんな質感の白の延長に、
シルバーのバッグを合わせたらきれいだなと思って」
あたり一面銀世界っていう景色が好き、
というあっこちゃん。
今日のテーマは雪の結晶とか、ゆきんこ、なんですって。
ギャザーがたっぷりよった
白のコットンパンツに古着のモヘアのセーター。
その袖口から出たブラウスのフリルがかわいい。
「襟とか袖とか、どこかにどっさり
フリルをこぼれさせるのが好きなんです」
ところで、
シルバーのバッグを
いくつか持っていると言っていましたが?
「基本的にマットなものとか、
もけもけした質感のものが好きだけど、
それだけだとなんだかケモノ的すぎるというか、
森の中の住人っぽくなってしまうので、
時々ツヤりとしたものや、
キラリとしたものが欲しくなることがあるんです。
そんなときにシルバーをひと匙足したくなります。
ゴールドより、そういった有機的な質感のものに
馴染む気がします。光とか水の輝きに近いからかな」
主役というより、あくまでひと匙、ひとつまみ、
味をひきしめる感じ、なのだとか。
さりげないシルバーづかい、参考になります。
「マチが大きくて、荷物が見やすいカバンには、
ストールとかを目隠しがわりに乗せることが多いけど、
わたしのストールは大抵フリンジとか
タッセルが付いているので、
このシンプルなバッグからはみ出ていたら
かわいいなと思いました」
ほんとうだ、
毛糸のポンポンがちょっと出ている。
ところどころで「ゆきんこ」が見え隠れしています。
かわいいけれど、シックでもあって
大人っぽいんだけど、お茶目なところもある。
さすがのおしゃれさん、なのでした。
(伊藤まさこ)