草場妙子さんに教わりました。
[夏の肌ケア編]その1
夏のベースメイクはミニマムに。
夏がやってきます。
強い紫外線、高い湿度、汗、
肌を見せるおしゃれ、
なのに建物のなかでは強い冷房‥‥、
そんななかで、いま、
知っておいたほうがいいベースメイクと日焼け対策を、
ヘアメイクアップアーティストの
草場妙子さんにききました。
「なるほど!」がいっぱいのアドバイス、
いまおすすめの美容アイテムとともにご紹介します。
(取材・文=伊藤まさこ 写真=有賀傑)
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
■ほぼ日の學校「では、眉毛だけメイクしてみましょう。」
ここ数年続く猛暑。
日差しは強いし、汗もかくし‥‥と、
私たちの肌はもう大変。
どうしたものやらと考えたすえ、
私は3年くらい前から、
ファンデーションを塗らず、
日焼け止めとパウダーだけで過ごしてきました。
(そしてあまりの楽ちんさに冬もそのまま‥‥)
けれども、本当にこれでいいの?
と不安に思っていたのも正直なところ。
コスメは毎年、進化を遂げているはずだから、
新しい情報を知りたいし、
ここでちゃんと夏の肌のケアと
メイクのことを身につけたい!
‥‥ということで、
weeksdaysでいつもお世話になっている、
ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さんに、
教えていただくことに。
草場さんといえば、
過去には足のケアや、
背中のケアでお世話になりましたが、
私を含めたチームの皆が、ことあるごとに読み返している、
お宝&エバーグリーンコンテンツを生み出したお方。
私たちは「ビューティ師匠」と呼び、
尊敬の眼差しを向けているのです。
●じぶんでフットケア
●じぶんで足の爪のケア
●ペディキュアの塗り方、落とし方
●サンダルとペディキュアの色あわせ
●ベージュのつま先
●大人の色を
●冒険したい色は足元に
●目指せ、背中美人!
コスメに対する知識の深さ、
そして愛情。
それは時としてオタクとも呼べるほど。
また、
「完璧を目指すのではなく、その人らしいメイクを」
との言葉でわかるように、
「盛る」メイクではなく、
足すところは足し、引くところは引く。
その塩梅がなんとも絶妙で、
毎度、その仕上がりに「おおー!」となる。
編集者やモデルさんなど、
撮影スタッフに絶大な支持を受けているというのも
納得なのです。
さて、草場さん。
夏のケア、どうすればいいんでしょうか。
日焼けは絶対しない方がいいの?
「もちろん日焼け止めは塗りますが、
ノースリーブを着る時に、あまり白すぎると不自然なので、
ある程度、焼いてもいいと私は思っています」
とのお返事。
日傘や帽子、サングラスに手袋‥‥と、
「完全武装」せねばいけないのかと思い込んでいた
(そんなことできるはずもない)
夏の紫外線対策でしたが、
そうかそうか、たしかにあんまり白いと、
夏の街でちょっと浮いてしまうかも。
あくまでも「自然に」がいいんですね。
「日焼け止めは、まったく焼かないためというより、
夏、外に出て楽しく過ごしたり、
肌ダメージを減らすための予防として考えているんです」
と草場さん。
では、まず手始めに何を使ったらいいのでしょう?
「くすみがはらえるSPF効果がある下地などを
顔全体にしっかり塗ってしまうと、
白浮きしてしまうので、
いったんカラーレスの日焼け止めを塗ってから
ポイントとして、下地を塗ることをおすすめします」
とのことで、
カラーレスのおすすめがこちら。
(SPFは好みでえらんで)。
athletia/スキンプロテクション UVジェル 30、50
TEL:0120-220-415
www.athletia-beauty.com
「無色透明で、顔と体の両方使えます。
保湿力も高いので、
エアコンの乾燥によるいやなつっぱり、
また、ベタつきを防いで、
しっとり潤いながらももっちりとした肌に」
肌色を整える(と言っても、ファンデーションとは違って
かなり薄づきです)ものとして、顔用の
おすすめがこちら。
エトヴォス/ミネラルインナートリートメントベース
TEL:0120-0477-80
顔全体ではなく、
くすみなどが気になる部分を
カバーするように塗っていきます。
日焼け止めは
「これひとつだけでOK!」というのではなく
部分部分、それぞれに合ったものを重ねることで、
白浮ききせず、肌のトーンを整えていくと
自然な仕上がりになるのだとか。
なるほど。たしかに白浮きするの、
いやだなぁと思っていたのです。
カラーレスをベースにして、
肌色を整えるものは部分部分にですね。メモメモ。
汗をかく夏のメイクは、
「崩れる前提」。
濃いメイクをすると崩れが目立ってしまうので、
素肌に近いライトな肌作りをしつつ
整った印象に近づけるのが理想。
肌作りは、「ミニマム」を心がけますが、
その分、眉毛をしっかりと描いたりなど、
ポイントメイクで補っていくと、
覇気がないようには見えず、
はっきりとした印象になるのだとか。
下地が仕上がったら、
次はパウダーを使って、
艶をコントロールしていきます。
「艶肌にするために、
いったんマットにして艶を足していくのは、
トゥーマッチだと思うんです」と草場さん。
「艶を生かすところと抑えるところを作って、
メリハリのある肌作りをしていくとテカリに見えない」
んですって!
もとある艶を生かしながら、
パウダーで部分部分を抑えると、
自然な肌が生まれるとか。
パウダーのおすすめは、セルヴォークの
カムフィープレストパウダー。
セルヴォーク/カムフィープレストパウダー 01 ベージュ
TEL:03-3261-2892
「顔まわりの髪の張り付きを防止したり、
ポイントメイクをする前段階の準備として、
艶をコントロールするのが目的です。
ほんの気持ち微細なパールが入っているので、
マット過ぎない仕上がりが夏の質感に馴染みます」
また、パウダーはブラシでつけるのがいいとか。
たしかに、パフを使うより立体感が出る感じ!
THREE/フェイス ブラシ M
TEL:0120-898-003
www.threecosmetics.com/
まず、
ブラシを丸く動かして、パウダーをつけ、
軽く、手につけて余分なパウダーを払います。
これ、薄づきのポイント。
髪の生え際にパウダーを薄く塗り、
髪の毛が張り付くのを防げます。
眉やまぶたにも。
こうするとアイメイクが乗りやすいのだとか。
艶と艶じゃないところを作るために、
小鼻の周りやおでこに薄く塗って。
このパウダー、
マットになりすぎないところがいいんですって。
「マットに作り込みすぎると、
汗をかいて崩れた時に、
よれて不自然になってしまうので、
気をつけてくださいね」
そう。
「夏のベースはミニマムに」。
パウダーを使って様子を見ながら、
艶を引き出していく。
なかなか難しそうですが、
途中、鏡を引きで見てバランスを探ったり、
家族など近しい人に、チェックしてもらって、
夏の艶肌を目指しましょう。
明日は、日焼け後の対策を学びます。