miiThaaiiのリネンのエプロン
あの人に着てもらいました
03 キムコさん
fog linen workの関根由美子さんが
プロデュースをしている、
インドの布を使ったアイテムを展開するブランド
「miiThaaii」(ミーターイー)。
(くわしくはこのコンテンツをどうぞ。)
今回、「weeksdays」で
miiThaaiiエプロンを販売するにあたって、
関根さんに相談をしたのです。
「このエプロンが似合う方を、
ぜひご紹介いただけませんか」と。
そうして推薦いただいたのが、3組のみなさん。
伊藤まさこさんが出かけてのレポート、
どうぞごらんください。
(取材・文=伊藤まさこ)
キムコさんのプロフィール
デザイナー。韓国出身。
韓国の大学でフランス文学を学んだ後、デザイン勉強のため単身パリへ。
老舗ファッションブランドでのデザイン業務を経て、
夫の谷卓さんと共に、
2004年オルネ ド フォイユをスタート。
パリで15年間暮らした後、2009年より日本在住。
●オルネ ド フォイユ
●ようこそキムコ食堂。
●キムコさんのインスタグラム
●キムコさんの料理のインスタグラム
ちょっと腰掛けるのにいいラタンのスツールや、
グリップに木彫りの動物がついた傘、
やさしげなプリント模様のシートクッション‥‥
(今や大人気となっている、Astier de Villatteの器も
ずいぶん前から扱っていらしたのではないかな?)
オルネ ド フォイユのオーナー、
谷卓さんのセレクトは、
質実剛健とはちょっと違う、
持っていてうれしく、
使ってほっと和むものばかり。
「何々風」というカテゴリーにおさまらず、
使い方は、私たちお客さん側の自由。
そんなおおらかさに
あふれているような気がしてなりません。
その谷さん、
どうやら新しく家を建てたのだとか。
しかも、内装はご自分たちで手がけているそうで、
その噂を風の便りに聞いていた私は興味津々なのでした。
今回、miiThaaii のエプロンの取材に、
主宰の関根由美子さんが、
「谷さんの奥さま、キムさんはどうかな?」
と挙げてくださったことで、
初訪問が実現しました。
「エプロンはいつもつけているんですよ」。
とキムさん。
料理がお好きだから、
エプロンは身近な存在なのかな‥‥と思っていましたが、
「朝起きると、服をえらぶようにエプロンもえらぶんです」
ですって。
もはやエプロンは、
キムさんにとってなくてはならない存在のよう。
えらんだのはブルー。
緩やかにまとめた髪と、
コットンの白いブラウスにパンツ、
藤のバングルと、
全体が涼やか。そして爽やか。
柄ものの服ももちろん持っているけれど、
今日は、エプロンに合わせて
このコーディネートにしてくれたのだとか。
部屋の雰囲気ともよく合っていて、
さすがだなぁと、この日、
取材に訪れたweeksdaysチームは、
感心することしきり。
高台に立つ、キムさんの家。
光がきれいに回るリビングとキッチンに、
エプロンの青がよく映えます。
壁の色は?
玄関は?
床は?
天井の高さは?
‥‥考え出すと、気が遠くなりそうな家作り。
けれども、
とても楽しそうに進めているおふたり。
仕事を通じて、たくさんのものを見たり、
パリに住んだ経験が、
今のインテリアに反映されているのかな。
「壁に色を効かせた時期もありましたが、
一周まわって、この家では白」と谷さん。
それも、まっ白ではなく、
穏やかな白。
リビングの床は、フローリングにせず
グレーのマーモリウム(天然リノリウム)にしたり、
キッチンの食器棚は無印良品のオープンシェルフにしたり。
「ブランドに頼らず、センスとアイディアで
インテリアを楽しみたい」と谷さん。
洗面所や玄関など
(撮影中、家探検もさせていただきました)、
タイル張りはなんとキムさんが担当。
料理と庭仕事もキムさん担当のようですが、
それぞれの作業ごとに、
つけるエプロンも違うそう。
服をえらぶようにエプロンをえらぶキムさんですが、
服を着替えるように、
シチュエーションに応じてエプロンも着替える。
これってかなりのエプロン上級者ではありませんか!
透き通るような肌のキムさん。
さぞかし、ピンクもお似合いなのでは‥‥と、
お願いして、ピンクのエプロンもつけていただきました。
私の想像通り、
さすが着こなしてる!
白い壁に、ウォールシェルフ
(もちろんこの棚も、ご自分たちで取り付けられたそう)、
無造作に配置された雑貨と箱。
ここにいる間、
部屋を改装したい気持ちがムクムクと湧き上がってきた私。
自分の家だもの、
自分らしい空間にしたい。
家のことを、あらためて見直す、
よいきっかけになりました。