REPORT

シルクのTシャツ、
あのひとに着てもらいました。
03 シンプルな服には
ターコイズやシルバーを。
ソムリエ・ワイン検定講師
秋田恭子さん

DRESS HERSELF、
大人気のシルクのTシャツ、
ことしはグレーとネイビーの2色です。
カジュアルで着られるかたちながら、
シルクゆえ、きちんとしたムードにもなるこのアイテムを、
3人の女性に着ていただきました。
みなさん、それぞれの個性が出て、
とっても素敵なんです。

(取材・文・写真=藤井志織)

秋田恭子さんのプロフィール

あきた・きょうこ
1964年生まれ。
クラシカルなレンガの壁と大きな木がシンボルだった
吉祥寺のレストラン〈葡萄屋〉を家族で営んでいた。
ワインソムリエとして働きつつ、
ソムリエ資格取得の講師としても活動。
海外旅行が趣味。
おいしいものが大好きで、
自然派ワインへの造詣も深い。
身長160cm。


吉祥寺で長年愛されてきたレストラン〈葡萄屋〉の
オーナーマダム兼ソムリエとして働いてきた秋田恭子さん。
惜しまれながらも閉店した今は、
友人のイベントを手伝ったりしながらも、
のんびりと暮らしています。
だから最近の服装は、シンプル&リラックス一辺倒。

「レストランで仕事をしていた頃は
ジャケットとパリッとしたシャツや、
フォーマルなワンピースという装いが多くて。
仕事を辞めた今は家で過ごす時間が長いから
カジュアルでシンプルなものばかり着ています」

おしゃれは好きだけど、
凝ったデザインが好きなわけではなく、
自分が好きなものがはっきり決まっているという秋田さん。

「行くお店もほとんど決まっているし
衝動買いはせず、じっくり悩んで買うタイプ。
だから流行にのったり、
新しいことにチャレンジすることが
あんまりなかったんですよね」

シルクについても、「お出かけ着=高価」という
昔ながらのイメージを持ったまま、
手に取る機会が少なかったとか。

「でも久しぶりに着てみたら
とろみがあって吸い付くような肌触りでありながら、
体に貼り付かず、からだが泳ぐような着心地。
シルクなのにストレッチが効いていて動きやすいし、
通気性がよく、自転車をこぎながら風をはらんだ時は
一層、気持ちよかった。
この肌触りは、1枚で着てこそ良さを発揮するんですね」

と嬉しそう。

「Tシャツスタイルというのも
取り入れやすいポイントですね。
光沢やとろみ感があるから、スポーティに偏らないし。
年齢的にも寂しくなりがちな顔周りに、
この光沢はありがたい」

合わせたシルバーのスニーカーも同じ理由で
最近、出番が多いのだそう。

「昔、素敵なマダムが履いていたのをみて、
同じブランドを探して買ったものなんです。
サイズで選んだらシルバーになったんですが、
買った当時より今のほうが似合うんですよね。
歳を重ねて、派手なものも
しっくり馴染むようになったかな」

ボトムには20年ほど前から着ているという
薄手のパンツを合わせて、
カジュアルシックなグレーコーディネートに。

「差し色を使うこともありますが、
基本的にはベーシックな色が好き。
こんな明るいグレーは、特に好きな色合いです。
年齢が出やすい首もとを隠したいから、
ショールを巻こうと思ったんですが、
服の光沢で気にならないかも」

アクセサリーやメイクも、
興味がないわけではないけれど、
なかなかチャレンジできないという秋田さん。
今回、シルクのトップスに合わせて、
娘にもらったという大ぶりのピアスや、
息子のアメリカ土産のバングルをチョイス。

「普段のアクセサリーは小さなピアスだけ。
でもこんなシンプルな服には
ターコイズやシルバーが合いそうだなと思って。
アクセサリーを買うのは好きで、
昔はよく海外旅行先で買っていました。
敬遠していたシルクも着てみたら気持ちがいいし、
タイやトルコで買ってきたアクセサリーも
つけてみたら楽しい。
古い概念は取り払って、
どんどんチャレンジしなきゃ、と感じました」

(撮影協力=「珈琲 立吉」)

2022-07-27-WED