杉工場の小ひきだしと鏡
わたしの使い方
伊藤まさこ
伊藤さんが持っていた
日本の古道具のかたちをもとに、
福岡のうきは市・日野にある「杉工場」に製作を依頼した
「weeksdays」の「小ひきだし」、
そして、その打ち合わせで工場をおとずれたときに
「あったらいいな」というアイデアから生まれた、鏡。
このふたつのアイテムの、久しぶりの再販にあわせて、
伊藤さんの「このごろの使い方」をおききしました。
4回連載でお届けします。
(写真・文=伊藤まさこ)
4・鏡の置き場所えらび
去年の終わりに、
チェストを買いました。
大きな家具を買うのは、久しぶりのこと。
圧迫感が出たらどうしようなんて、
少し心配はしましたが、
じっさい置いてみると、
前からそこにあったみたい。
よかった。ほっと一安心。
ひきだしが浅めのチェストには、
スカーフやベルトなど、
こまごました小物を入れます。
じつは、この小物の収納には、
紆余曲折ありまして、
オープン棚に飾るように収納したり、
紙の箱を使ったり。
それはそれでいったんは気持ちが落ち着くのですが、
どうにも使いづらく、
すぐに散らかるのが悩みなのでした。
一番上には、アクセサリーを。
ひきだしの奥には、香水や気に入りのハンドクリーム、
ハンカチなどを入れています。
出かける前、
このチェストで、最後の準備をするというわけです。
顔がうまい具合におさまる鏡は、
チェストの上に置きます。
ピアスをつける時や、
メイクの最終チェックもできて、
とても重宝。
フレームと重ねるように並べたり、
フラワーベースや石が入った器を置いて、
鏡がインテリアに馴染むようにします。
チェストの上は時々、模様替え。
目の高さに釘を打ち、ミラーを壁にかけました。
同じ場所でも、目線の位置を変えると、
印象が変わるでしょう?
鏡本体の裏側に溝があり、
縦にも横にもかけられるところもいいんです。
(裏側の写真は、商品ページをご覧くださいね)
香炉に、お香、鳥のオブジェ、
はずしたアクセサリーをいったん置く陶器の皿、
それから空き箱をいくつか。
たくさん置いても、ごちゃっと見えないコツは、
色合いを統一すること。
鏡があると、
空間に奥行きが生まれます。
鏡のある風景、なかなかいいでしょう?