スツール、ウッドバスケット、鋼正堂
わたしの使い方
fog linen workの関根由美子さんのスツール、
料理研究家のウー・ウェンさんの
ウッドバスケットの使い方を取材した伊藤まさこさんに、
それぞれのアイテムについて、
自宅で使っているようすをおききしました。
ふたりに影響されて、
伊藤さんの使い方にも変化が‥‥?
そして「鋼正堂」の器についても、あらためて。
(文・写真=伊藤まさこ)
スツールは家のあちこちで
「家のあちこちに移動させている」
という、関根さんのスツールの使い方同様、
我が家もあっちに置いたり、こっちに置いたりしています。
ある時は、ドアの前に置いてストッパーのように。
またある時はベッドサイドに置いて、
サイドテーブル代わりに。
という具合。
軽いので、持ち運びがしやすく、
ポン、と置くだけで空間に変化が生まれる。
スツールって、
気軽に模様替えできるとても便利な家具なのです。
今日は、蘭の鉢植えを乗せて、
リビングのはじっこに。
豪華なイメージを纏う蘭ですが、
茎の支柱を取ると、
ちょっとドレスダウン。
あまり手をかけなくても花が長持ちするので、
時々、こんな小さな鉢植えを買って楽しんでいます。
実家から積んできたミントを
ガラスの片口にワサッといけたり、
沖縄から送られてきたシークワサーの枝を瓶に挿したり。
上に乗せる花やグリーンで、
イメージはずいぶん変わるもの。
「座る」以外に、楽しみ方はたくさんあるのです。
ウッドバスケットは、収納のひとつ
ウッドバスケットは、
ゴミを入れるだけではもったいない。
「バスケット」という名前の通り、
いろいろな使い方ができます。
最近は、掃除道具をかけた壁面の下に置いて、
中にウェスを入れています。
ドアはいつも開けっぱなしなので、
これらの道具はドアに隠れるのですが、
隠れているところこそ、
気に入ったものでまとめたい。
そんな風に思っています。
ウェスはバスケットの半分くらいが目安。
これはウーさんに影響されて。
こうすることで、真上から見ない限り、
中に入っているものが見えずに美しい。
掃除道具こそ、きれいにね。
スタイリングがたのしい鋼正堂
磁器のお皿と同じく、
ほぼ毎日使っているのが、
内田鋼一さんと作った鋼正堂の器。
料理が映え、
かつ何を盛ってもおいしそう。
食洗機にもかけられ、
高台まで釉薬がかかっているから、
扱いが(裏を乾燥させたりなど)楽ちん。
重なった姿も美しく‥‥と
好きな理由を挙げるとキリがないくらい。
こちらはある日のお昼ごはん。
とうもろこしごはんと、タンドリーチキン、
焼いたズッキーニをプレートの大に盛りました。
ハッと気づくと、すべて黄色の食材。
このさいだからと、
黄色の肉切りナイフにしてみました。
スタイリングって楽しい!
と思うのはこんな瞬間です。
またある日の友人が来た時の
お茶の時間。
私が作ったプリンに、
友人持参のベリー、
取り皿もすべて鋼正堂!
何気なく撮った写真を見返すと、
こんな風に我が家に溶け込んでいるんだなぁ‥‥
と感慨深い。
我が家になくてはならない器です。