REPORT

わたしが ふだん つかうもの
[9] しましまパジャマ

2018年から2019年にかけてのホリデイウィーク3週間は、
「weeksdays」の新作アイテムの販売は、おやすみ。
そのかわりに、もりだくさんのコンテンツをお届けします。
さいしょの2週間は、伊藤まさこさんのエッセイ、
テーマは「わたしが ふだん つかうもの」です。
伊藤さんがお家、アトリエで使っているものについて、
1日ひとつ、写真とともにご紹介します。
そして1月4日からの1週間は、伊藤さんが
ニューヨークに出かけての、矢野顕子さんのご自宅での対談!
どうぞ、おたのしみに。

もう何年、いや何十年(?)も、
上下お揃いの、
いわゆる「パジャマ」を着ていませんでした。

では何を着て寝ているかというと、
夏はシルクのスリップ、
冬は部屋着にもなるワンピース。
ワンピースはコットンやリネンなど、
気持ちのいい素材が基本で、
形は、ピーンポーンと突然、配達の人が来ても、
まあまあ変ではない範囲の、
ネグリジェっぽくないものを。

ところが、どういう風の吹きまわしか、
このサンスペルのパジャマを見た時、
着てみたい!
何かがピーンときたのです。

男物をそのまま小さくしたような形は、
ありそうでないし、
お父さんのパンツみたいなしましま柄も、
なかなかいいじゃないですか。

昔から
「なんでも形から入るタイプ」と
言われ続けている私ですが、
形から入るのも悪くないもの。
だって、不思議なことに、
これを着ると
「さあ寝るぞ」とか、
「さあ起きよう」なんて気分になる。
気持ちや時間の区切り方が、
潔くなったとでもいえばいいのかな。

しましまパジャマの効力はすごいんです。

(伊藤まさこ)

2018-12-29-SAT