SLOANE × weeksdaysのキュロットが完成したとき、
真っ先に「これをぜひ着てもらいたい!」と思ったのが、
料理研究家の野口真紀さんでした。
なにしろ野口さん、冬でもほとんどソックスは履かず、
春から秋は(ときには冬でも?)
ショートパンツ率がとっても高いという人。
いつも、すごーく元気がいっぱいで、
野口さんの料理教室に通う人たちの間では、
「元気をもらった!」という感想が多いらしい、
そんな方なんです。
伊藤さんとは旧知の仲(20代から!)で、
「まあちゃん」「真紀ちゃん」と呼ぶ仲。
キュロットに私服でのコーディネートをお願いした
フォトセッションのあとで、
ふたりがおしゃべりした様子を、
その写真をまじえながら、
4回にわたっておとどけします。
ダイエット指南としても、ナイスなお話なんですよ!

04
走り続けよう!

野口
そのジムでのトレーニングが
終わった時の爽快感、すばらしいの。
「やばい」のよ。
伊藤
わたしも最近、週1回、ジムに行ってるんだけど、
確かに爽快感がある。
インナーマッスルを鍛える系なんだけど。
野口
でしょ。終わったらすっきりしない? 
伊藤
すっきりする。
でも円陣組んでやるぞー、は、絶対無理。
そのモチベーションがない。
野口
いや、そこに通うことになったのは、
ほんとにもう事故みたいなものなの。
料理のレッスンに来ているマッチョな男の子がいるのね。
それで言うのよ、「ちょっと先生さあ、
こういうジムがあってさ、
明日俺、5時から行くから、一緒に行こうよ」。
えっ、急に? ‥‥って、
そこから始まったの(笑)。
事故でしょ。
伊藤
料理教室には悩める女子だけでなく、
マッチョの男の子も‥‥。
でもたしかにだれかが誘ってくれないと、
ひとりでそういうジムに乗り込むのは勇気がいるかも。
誘ってくれてよかったね。
野口
そう。彼のおかげでほんとに人生変わった! 
運動って、公園走るくらいのことはしてたんだけど、
まさか筋トレが面白くてハマるとは。
おかげさま、っていつも感謝してる。ありがとうって。
伊藤
ところで、
真紀ちゃんには、目標とする人はいるの?
先生でも、先輩でも、
こういうふうになりたいな、っていう憧れの人。
野口
そういう人はいないけど‥‥、でも、
夏、普通にビキニをかっこよく着たくない? 
そういうことかな! 
伊藤
いや‥‥、もう、そこまでは‥‥、ないかな。
野口
えー(笑)。だからお尻をグッと上げたいの。
それを今頑張ってる! 
伊藤
すごいね。すごい。
野口
子どもたちも、見たくもないのに、
「どう? 上がってきた?」とか、
母のお尻を見せられてるの。
伊藤
小6の息子と大学生の娘が。
野口
「(興味なさそうな声で)あ、上がってる上がってる~」
伊藤
面白―い。
(同席している「weeksdays」スタッフに)
みんなから真紀さんに聞きたいことはある?
──
ハイ! 一念発起のダイエットの時は、
何をなさったんですか。
伊藤
あ、確かに。聞きたい!
野口
それは、超ストイックに、食事制限です。
ブロッコリーと鶏の胸肉とかささみとか。
美味しいとか関係なく。
あと、その時は、空腹にさせないために、
必ず玄米おにぎりを持って歩いてました。
酵素玄米とかね。
伊藤
その時は空腹はだめなんだ?
野口
そういうストイックな状況のときは、
あんまり「空腹過ぎる」と
逆にドカ食いをしちゃうことがあるの。
車の中で菓子パンをむしゃむしゃ食べちゃうとか、
あるじゃないない?
伊藤
それはないよ~! 
野口
えっ、ないの?! 
私はけっこうそういうことがあって、
それもよくないなと思ったから、
おにぎりとか果物とか持って、
苦しかったら食べて、爆食いを避けてました。
伊藤
その時はお酒はどうしたの。
野口
ワインの量を半分にしたの。
伊藤
でも飲んでたんだ‥‥。
野口
なるべくハイボールとかにしようと思って、
ワインは半分に。
伊藤
で、外食は?
野口
外食は、その期間は、行ってもほとんど食べなかった。
とくに炭水化物は避けた。
粉物ももちろん食べないし、
お肉と野菜とワインかな。
私にしては、超・超・ストイックだった。
伊藤
それを2ヶ月続けて、体重を6~7kg、
体脂肪を10パーセント近く落としたんだから、
もともと代謝のいい身体なのよね。
野口
うん、いつも暑い。
伊藤
素足だしね。
「今日、今年の初サンダルなんだ」って言ったら、
真紀ちゃん、「遅い」って。
野口
もうね、グイグイ素足で行きますよ。
真冬だって私けっこう素足で頑張る時ある。
伊藤
もうさすがにちょっと、それはできなくなっちゃった。
寒いでしょ。
野口
そうなんだけど、靴下っていうものが嫌いなのね。
ストッキングもタイツも嫌いだし。
家でもずっと素足よ。冬は床暖房があるし。
伊藤
その2ヶ月頑張って、それを維持して5年かぁ。
すごいなあ。
野口
維持が大変なのよ。
落とすときは気合が入ってるから平気なんだけど。
もうラーメンも年に1回か2回だもの。
おいしいけど確実に体重に来る。
外食は週に1回って決めているのも、
家でつくる料理に比べて塩分が強くて、
すごくのどが渇くのね。
それで水をとってむくんじゃったりするし、
それに、自分で作ったほうが美味しいし、
外食するならちゃんと美味しいお店に行きたいでしょ、
だから週1回までにしているの。
友達とランチもほとんど行かない。
伊藤
わたしも行かない。
昼間はしっかり仕事をしなくちゃ。
野口
だよね。ほんと。
まあちゃんもそうでしょ、
昼間はきゅっと仕事をして、
夕方から飲みたいほうでしょ。
伊藤
そう! 
野口
5時3分前ぐらいから「さ、飲もうか」(笑)。
伊藤
フリーランスだから、
自分で仕事の区切りをつけないと。
5時から飲める! って思うと励みにもなるし。
野口
その分、朝早くから頑張ってるんだものね。
そうするとさ、一日が有意義だよね。
伊藤
日中は、仕事をするから、
友達とのんびりお茶を飲んでおしゃべりっていうのは、
ほとんどしたことがない。
お茶を飲むなら、仕事を終えてからお酒飲もうよ! って。
野口
だよね(笑)! 
だから誰も誘ってくれなくなったよ。
伊藤
わかる。いいんじゃない。
野口
昼間は付き合わないけど、そのかわり、
たまに夜、美味しいものを食べに行こうよ、って。
お昼はなんか、違う時間に使いたいから。
伊藤
そうね。走り続けてね! 
野口
走り続けよう!
伊藤
ああ、今日、真紀ちゃんと話して、
すごく元気が出ました。
っていうか、ちゃんとしないとな、って思った‥‥。
わたし、暮らしのことだと、
いつもきれいにできるのに、
自分のことになると、どういうわけか、
「もういっか」みたいな気持ちになるの。
野口
だめよ。衣食住、いい感じのトライアングルを、
つくっていきたいじゃない?
伊藤
そうなのよ。
そのバランスをとるための
「衣」のところは、
何を着るかっていうよりも、
どういう自分が着るかっていう話、なのよね。
野口
そう! あれだけ家を掃除できるってことは、
絶対自分のメンテナンスもできるはずよ。
逆に言うと、私はまあちゃんみたいに、
あんなにお掃除できないもん。
今日はね、まあちゃんに会うから、
換気扇を全部掃除してきたの。
伊藤
え、すごい!
野口
部屋が汚いのは、
自分の内面が汚れているのと同じだなあと思って。
換気扇、ピカピカにしてきました。
昨日餃子焼いたから油ギッシュで。
そしてキッチンに何にも置かないようにした。
伊藤
わぁー‥‥。
野口
まあちゃんみたいになりたいの。
でも私、ご飯とかぜったい2杯とか食べるしなぁ。
伊藤
それは食べる。わたしも、朝。
野口
食べちゃうよね~。
伊藤
でも炭水化物は午前中だけにしてるよ!
野口
えらい! 
伊藤
ふふふ。
‥‥というあたりで、おしまいにしましょうか。
きりがないもの!(笑) 
ほんとありがとう真紀ちゃん。
野口
ありがとうございます。楽しかった!

SLOANEのキュロット、
野口真紀さんのコーディネート 4


ネイビーのキュロットに、
ショート丈のニットカーディガンを。
インしない場合は、ショート丈!
ついつい気になる腰回りをカバーしたくなるお年頃ですが、
「隠さない」のが真紀流。
「ずっと腹筋に力を入れてる」という
その言葉を聞いてから、
なるべくわたしも‥‥(つい忘れがち)。
サウナに筋トレ、16時間ダイエット‥‥
今回、学ぶところ多き対談でした。
真紀ちゃん、ありがとう。

(伊藤まさこ)
(おわります)
2023-03-29-WED