キューブスツール、
わたしの使いかた
伊藤まさこ
福岡の木工家具メーカーである「杉工場」と
「weeksdays」が、
あたらしい家具をつくりました。
それは、ましかくで、
立方体の一面だけをすぽんと抜いたような、
ふしぎなかたちをした木製家具。
なまえを「キューブスツール」といいます。
スツールですから椅子の仲間、なのですけれど、
この家具、使うひとによって、使い方は自由。
まずは、伊藤まさこさん自身の使いかたをどうぞ!
もともとスツールが好きな私。
家のあちこちに置いているのですが、
じつはキューブ型ってないなぁ。
欲しいなぁ。
ここ数年、そう思っていました。
キューブ型なので、他のスツールより存在感がありますが、
形がシンプルなので、
じつは部屋に馴染みやすい。
家のあちこちに置いては、
いいものができたなぁ‥‥としみじみしています。
ここは玄関。
ふだんは、weeksdaysの半円テーブルや
椅子を置いています。
家具だけでなく、
フレームをかけたり、
花を飾ったりと、
しょっちゅう模様替えする場所でもあります。
玄関は家の顔。
時々、リップやマスカラの色を変えるように、
玄関のしつらえもちょこちょこ変えて、
新鮮さを保つようにしています。
そうそう「顔」ですもの、掃除も毎日しています。
掃いて、拭いて。
きれいになったところで、
キューブスツールを置いてみたら、
あら、しっくり。
黒い床とのコントラストもいい感じで、
玄関の新しい顔を知った気分になりました。
このスツール、安定感があってしっかりした作りなので、
靴を履く時にとても重宝。
座面は40センチ×40センチと、
スツールにしては広めなので、
男性が腰掛けても大丈夫。
紐靴をよく履く、という方にもおすすめです。
ベッドルームの入り口に置いて、
棚のように使ってみました。
中には本や眼鏡。
上にはライトや目覚まし時計。
ベッドまわりのものがひとつにおさまるほどよいサイズ、
ありそうでじつはないのです。
リビングの一角。
サイドテーブルのように使ってみました。
かたわらには、北欧の椅子を置いて。
南部鉄器や黒い皿など、
和のものとも相性がいいのは、
お酒を飲む時の升に似ているから?
惚れ惚れする、角っこの仕上げの美しさ。
毎日目にするものですもの、
使いやすいだけではだめ。
見た目に美しいこと。
飽きがこないこと。
それから、経年変化ごと楽しめるもの。
これが私のものえらびの基準。
このキューブスツールは、すべて合格なのです。