わたしとweeksdays・2
キュンとくるもの
田中博子
7月で5周年を迎える「weeksdays」。
これまでにお世話になった6組の方々に、
「weeksdaysとわたし」について
書いていただきました。
それぞれの暮らしにとけこんだ
「weeksdays」のアイテムのこと、
どうぞ、おたのしみください。
田中博子さんのプロフィール
たなか・ひろこ
ベトナム手刺繍コーディネーター。
洋書の表紙に写る生春巻きに感動を覚え、
現地に行き、見て、食べて確かめるべく
1996年サイゴン(ホーチミン)旅行を決行。
1999年7月に移り住むまで、
休暇を使って北から南まで何度も旅をする。
住み始めてからは、ベトナム語を学びながら、
現地案内、職人探しをはじめ、
現在は手刺繍を絶やさないよう奔走中。
刺繍以外にはホーチミン近郊でのかご作り、
水牛の角や木製の小物などの手仕事にも携わる。
オンラインショッピングサイト
「Costa-Japan」の刺繍製品全般を担っている。
「ほぼ日」では、伊藤まさこさんとつくった
「ベトナム手刺繍の服。」を、
「weeksdays」では、
「ベトナムのかご」「ベトナム手刺繍のハンカチ」
の製作を担当している。
weeksdaysが立ち上がる少し前に、
伊藤さんの「ベトナム手刺繍の服」で
刺繍を担当させて頂いたことをきっかけに、
度々お声掛けいただき
「ベトナムのかご」や「ベトナム手刺繍のハンカチ」を
作らせていただいている。
かれこれ5年くらいのお付き合いになるでしょうか?
ベトナムはこの数年でEC市場が大きく発展しています。
「あ、あれ欲しいな」
「日本に帰らないと買えないかな?」
ダメ元で検索してみる。
「えー! こんな物まである!」
と、私が移り住んだ頃からは想像もつかないほど、
何でも手に入る時代に突入しました。
あんなものもやこんなものもありますが、
残念なことに、素敵なものはなかなか見つかりません。
週がわりで紹介されるアイテムが
「欲しいなぁ」と思うものばかりのweeksdays。
「買うぞ~!」と意気込んで
発売日にコンテンツを開けばSOLD OUTのサイン。
悲し思いを何度かしたこともありますが
いくつか手に入れることができたアイテムもあり、
それぞれとても気に入っています。
ベトナムを旅した事がある方はご存知かと思いますが、
ともかく暑い! 埃っぽい!
洋服も靴もバッグも、
白いものが白でいられない環境です。
水道水も日本のようにきれいではないので、
洗剤と水との関係なのか?
洗濯回数を重ねるごとに
なんだか薄汚れたようになってしまいます。
自ずと汚れの目立たない
色の濃い物を選ぶことが多くなります。
◯CONVERSE weeksdays ALL STAR 100 OX
普段、VESPAを運転して職人さんに会いに行ったり、
工場に行ったり。
足元もホコリだらけになります。
生成りのコンバースは
あっという間に真っ黒になってしまう。
年中暑いのでサンダル履きのことも多いですが、
紺色のコンバースは
お気に入りの洋服たちにぴったりです。
日本とベトナムに一足ずつ置いて、
履いたらブラシをかけて
大切にしています。
例年通りならば、
南部ベトナムは5月の中旬頃から雨季に入ります。
コンバースを水没させないよう
気をつけなければなりません。
グレーのコンバースは日本でスタンバイ中。
どんなタイミングでおろそうかな?
赤のサックteeの着心地の良さを
どう伝えたら良いでしょうか?
湿度が高く、汗ばむ日でもサラサラ着られる。
デニムパンツにサックteeだけのときもあれば、
レストランなど冷房がききすぎている所に
出かけるとき、何か一枚羽織って
赤をアクセントにするのも気に入った着方です。
赤と一言で言ってもいろんな種類の赤がある。
好きな赤なのです。
今着ているサックteeは、浄水器を通った水で、
友人がプレゼントしてくれた洗剤を使い、
手洗いしています。
もうだめかな? という日がきても、
もう一枚あるので安心していますが、
他の色も買えばよかったと
後悔したお買い物でもありました。
再販があったら、買い足したいアイテムです。
◯quitan Naval Thai Pant – OEKO TEX® Denim
綿レース、アフリカの布のThai Pantを持っていて
履けばとても楽ちんではありますが、
外に履いて行ってはいけないものだと思っていました。
専ら、部屋着。
quitan誕生のお話から、布のお話。
古着大好きな私はお三方の対話が興味深くて、
ものづくりしている身として引き込まれました。
届いたら、まずは着てみるのが普通でしょうけれど
生地の素晴らしさにうっとり。
そして、裏返したりしてみたりして、
じーっとステッチに見入ってしまうほど
美しいThai Pantなのでした。
大のお気に入りなので、
汚れそうなところには履いて行かないようにしています。
実は、母が私よりもずっとweeksdaysはじめ、
ほぼ日さんのサイトについて詳しく、
「今日は〇〇がおもしろかった」とか、
「北欧365旅日記が素敵なのよ」
「飯島奈美さんの道具が便利そうでいいなぁ」
とLINEでメッセージが送られて来るのです。
母にSCANDINAVIAN 365 CALENDAR 2023を
プレゼントしました。
APOCのはじめてセットの空き箱に、
めくった一日一日をしまっています。
汚れても良いような服ばかり着ていて、
おしゃれを忘れてしまいそうな日々ですが、
weeksdaysでキュンとくるものを見つけて、
時にはおしゃれを楽しまなければなりませんね。
そして、いつか伊藤さんと
「ベトナム可愛くて美味しいものセット」
を作りたいなぁと密かに思っている私です。