REPORT

MOJITOのキャップをあのひとに
2・佐伯莉乃さん

MOJITOといっしょにつくった、
weeksdaysのキャップ。
ストリートっぽくなりすぎないよう、
大人のかっこうよさのあるキャップを、と、
細部まで徹底的に話し合って、
幾度もの試作を経て完成しました。
「あのひとなら、どんなふうに被ってくださるだろう?」
できあがったばかりのこの帽子を持って、
伊藤まさこさんが出かけました。
ふたりめは、TOKYOBIKE TOKYOの佐伯莉乃さんです。

(取材・文=伊藤まさこ)

佐伯莉乃さんのプロフィール

さえき・りの
東京・清澄白河にある
トーキョーバイクのフラッグシップショップ
TOKYOBIKE TOKYO店長。
厨房機器メーカーの海外事業部にて輸出業務を担当後、
2017年トーキョーバイクに入社、
レンタルサイクルサービスを行なう
Tokyobike Rentalsに配属。
その後、中目黒や谷中の店舗運営を経て、
2021年よりTOKYOBIKE TOKYOに所属。
映画・アニメ・お笑い鑑賞、アウトドア、読書、
美味しいご飯やおやつを食べることが好き。
最近は身体を動かすことにハマっていて、
ホットヨガやボクササイズに通っているとのこと。

■Instagram @saekirino


スタイリストという仕事柄、
ふだんの移動は車がメイン。
荷物がたくさん運べて、
家から目的地までの移動もラクラク。
私の毎日の相棒とも呼べる存在です。

でもね、渋滞にはまることも多い東京の街。
はー、またか‥‥
ハンドルを握りながら、
大きなため息が出ることもしょっちゅうなのです。

そんな時、スイスイーッと
街を縫うように走る自転車を見ると、
ちょっぴり羨ましい。
ことに最近、なんだか洒落た自転車が多いような気もして、
自転車いいなぁ‥‥と思っているのでした。

ここは清澄白河の自転車屋さん、
トーキョーバイク。
川があって美術館があって、
途中途中に立ち寄りたいコーヒー屋さんもある。
そうか、この街って自転車で回るのにぴったりなんだ。

weeksdaysのキャップと自転車、
きっと相性いいだろうなぁ‥‥と思っていたら、
いました。
ものすごくお似合いな人が!

「日除けも兼ねて、自転車に乗る時は
キャップをかぶることが多いんです」

と言うのは、トーキョーバイクの店長、
佐伯莉乃さん。

さすが被り慣れているだけあって、
サマになってる。

「じつは麦わら帽子はひとつも持っていないんです」

色白、そして華奢な佐伯さん。
「ちょっとふんわりし過ぎちゃうような気がして‥‥」
というその言葉に納得。
キャップの方がご自分にフィットするんですって。

「キャップを被る=スポーティなイメージがありましたが、
weeksdaysのキャップは
ふだんの服にも合わせやすいですね。
ロゴが入っていないのもめずらしい」

そう、weeksdaysが目指したのは「大人のキャップ」。
いい素材を使い、
なるべくシンプルに。
ステッチの幅や、後ろの金具などにも気を使い、
かぶった人がきれいに見えるような
バランスに仕上げました。

「ふだんの私だったら、迷わず黒をえらぶけれど、
グレーもいいなぁ‥‥」

この日、佐伯さんが乗ったのは、
なめらかで軽いこぎ心地が特徴のTOKYOBIKE LEGER。
「ちょっとそこまでのもう少し先に運んでくれる自転車」
と聞いて、すごく納得。

コットンのワンピースに黒いキャップを。

「皺になりにくいし、蒸れにくい。
これからの季節にもぴったりですね」

ふだんの移動はもちろん自転車。
最近は街でトーキョーバイクの自転車に
乗っている人を見かけることも多いとか。
その時は、お揃いですね、なんて声かけるんですか? 
と尋ねたら、
「はい。心の中でひっそりと‥‥」ですって!

お店ではレンタルもしているそう。
欲しいけれど、迷う。
そんな方はまず乗ってみることをおすすめしているとか。
お店には自転車で回る清澄白河のマップも置いているので、
マップを参考にしながらのサイクリングもぜひ、
とのことでした。

お店の奥にはトーキョーバイクのモデルがずらり。
メカニックスタッフの細川湧人さんにも、
キャップをかぶっていただきました。
今、髪を伸ばしているという細川さん。
仕事中は、伸びかけの髪を
キャップでまとめることが多いとか。
そうか、キャップはそんな役割りもあるんですねぇ。

2023-05-17-WED