鉄のお皿、わたしの使い方
伊藤まさこ
鉄のお皿って、どんなふうに使ったらいいの?
‥‥そんなふうに思われるかたも
いらっしゃることと思います。
でも大丈夫、難しくはありません。
「鉄のものって、わが家に合わないんじゃないかなあ」
‥‥これも大丈夫。鉄って、思っているよりずっと、
木や布や紙などの異素材と、相性がいいんです。
伊藤まさこさんが、つかっている様子を
レポートしてくださいました。
どうぞご参考になさってくださいね。
洋でもなく、和でもなく
ふだん、我が家ではこんな風にキャンドルを置いています。
立ち上がりがあるので、
木のテーブルに置いても、
熱が伝わりにくいんです。
大きい方にはキャンドルを、
小さな方にはマッチを置いて。
今回、作っているところを見せていただきましたが、
素材としての「鉄」と、
おふたりの作業によってできあがる「鉄の作品」とでは、
まるで違う雰囲気。
無骨な素材ながらも、
私たちの家の中にすんなり溶け込む作品に
しあげているのはさすがです。
この表面の美しさ!
キャンドルを置かずとも、
こんな風に2枚を並べて、
鉄の風合いを楽しむことも。
リネンのカーテンや木のテーブル、竹のかご‥‥
ふだん見慣れた暮らしのなかの様々なものを、
鉄の黒が引き締めてくれる。
これはうれしい発見でした。
ピアスや時計、サングラス‥‥
帰ってきたら、まずはここに置いて。
身の回りのこまごましたものの置き場所を、
作ってあげると、
「あれ? どこにいったっけ?」なんてことになりません。
鉄のお皿の小さい方に、
クッキーとコーヒーを。
鉄と焼き菓子、
鉄と木。
黒と茶色は好相性です。
洋でもなく、和でもない、
シンプルな鉄の皿は、
和菓子を置いてもいい。
ここではハランを一枚、間に挟みました。
お皿の底に立ち上がりをつけたのは、
「持ちあげやすい」という理由もあったけれど、
テーブルとの間に少しだけ影が生まれるところもいいなと思ってのこと。
横から見た様子も、
スッとしていてきれいでしょう?