キューブスツール、
わたしの使い方
藤井裕子/読者のかたおふたり
福岡の木工家具メーカーである「杉工場」と
「weeksdays」がいっしょにつくったあたらしい家具、
キューブスツール。
ましかくで、立方体の一面だけをすぽんと抜いたような、
ふしぎなかたちをした木製家具です。
スツールですから椅子の仲間、なのですけれど、
この家具、使うひとによって、使い方は自由。
初回の販売で、このスツールを購入した
「ほぼ日」乗組員の藤井に、
しばらく使ってみての感想を、書いてもらいました。
さいごに、読者のかたおふたりの
使い方のコラムもありますので、
そちらもどうぞお読みくださいね。
ふじい・ゆうこ
出版社勤務ののち、ほぼ日に入社。
前職のとき、5年ほど上海に駐在していました。
最近、長く担当していた「ほぼ日の學校」チームを離れ、
weeksdaysチームに異動。
おいしいものを食べている時がしあわせ。
ひとりでいろんなところに食べに出かけます。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2023/09/DSC00740.jpg)
一見、なんてことのないただの箱のようなこのスツール。
「スツール」といっても、使い方は何通りもありそうです。
どうやって使うかはあまり深くは考えないまま、
モノとして「なんだかいいな」と思い購入を決めました。
パキッとした四角の潔さと、
大量生産品にはない丁寧なつくりとあたたかみに
心を惹かれました。
まず目に留まったのは、
「石畳組み接ぎ」とよばれる技法で組まれた
木の継ぎ目の美しさ。
木の違う面の色が生む自然の模様が
このシンプルな箱を「ただの箱」ではなくしていますし、
杉工場のみなさんが試作を重ねて
weeksdaysチームといっしょに決めた、
木と木を組み合わせる間隔も絶妙です。
そして触れてみておどろいたのは、木の質感。
すべすべとしているのはもちろんなのですが、
少しだけもっちりとしているんです。
シルクのような肌触りで、
いい木で丁寧につくられているんだなぁと
あらためて感じられました。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2023/09/DSC00763.jpg)
少し心配だったのは、
古くて暗い色の家具が多いわが家に合うかどうか。
メープルの無垢材は、
その清潔感のある白い色がもち味でもあります。
買う前にどこに置くかシミュレーションしてみて
すごく浮いてしまうことはないとは思ってはいましたが、
どこまでしっくりくるかは
実際に置いてみないとわからない。
でも置いてみて、「へーえ!」とおどろきました。
想像していたよりも、
ずっとピッタリと家の風景になじんだのです。
これもきっと木材自体の質感のよさのおかげだと思います。
これから時間を経て、
木が変わっていくのもとてもたのしみです。
さいしょの居場所は
キッチンそばのリビングの一角に決めました。
上には読みかけの本を置き、
中にはお料理と器の本を入れています。
定位置を決めると、読み終えたときに
不思議と元の場所に戻そうという気持ちになるので、
前よりも散らからないで済んでいます。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2023/09/DSC00743.jpg)
ほかにも、玄関に置いて、
スリッパを入れてみたりもしました。
入ってきた人からは目隠しにもなってちょうどいい。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2023/09/DSC00788.jpg)
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2023/09/DSC00799.jpg)
しっかりとしたつくりなので軽いわけではないですが、
女性ひとりでも簡単に持ち運べるので、
こんなふうに気軽に置き場所を変えてたのしめます。
気分転換のための小さな模様替えにぴったりです。
きっと並べて使っても素敵なはず。
もうひとつほしいなと考え中。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2023/09/comment-1.png)
ナイトテーブルに活用しています(miさん)
ベッド脇に置いて、
ナイトテーブルとして使っています。
スツールなのに棚やテーブルとしても
使えるところが気に入っています。
サイズ違いのものがあれば
シリーズで揃えて使うのも楽しいし、
重宝すると感じました。
中は座布団入れ、時に椅子に(ゆざめさん)
自宅の、座禅をする部屋に置いて、
座禅のための座布団を入れています。
‥‥なのですが、実はこのスツールに座るのが好きです。
初めて座ったとき柔らかな感触に驚きました。
気持ちいいです。
座禅する部屋なので、
キリッとしたこの形はピッタリでした。
時には机としても使っているんですよ。