キューブスツール、
あのひとの使いかた
4・杉明乃さん
福岡の木工家具メーカーである「杉工場」と
「weeksdays」がいっしょにつくったあたらしい家具、
キューブスツール。
スツールですから椅子の仲間、なのですけれど、
ましかくで、立方体の一面だけをすぽんと抜いたような、
ふしぎなかたちをしたこの木製家具は、
いろんな使い方ができるんです。
今回は、杉工場の東京ショールームに伺って、
つくり手のひとりである
杉工場の杉明乃さんの使いかたを教えてもらいました。
杉明乃さんのプロフィール
すぎ・あきの
杉工場の企画/営業、神楽坂店マネジャーを務める。
福岡県うきは市出身。
大学卒業後、一般企業を経て、家業である
「株式会社 杉工場」へ。
杉工場は、1886年から続く家具の工房で、
木の家具を開発、製造し、販売まで手がけている。
2022年11月に、東京・神楽坂へ新店舗をオープン。
●杉工場のwebsite
●杉工場のInstagram
●weeksdaysでの杉工場のコンテンツ
ここは杉工場の、神楽坂店。
2022年11月にオープンした、
東京での拠点、ショールーム、店舗です。
1966年に建てられた木造のアパートを改築、
暮らすような雰囲気にしつらえた空間に、
杉工場の家具が置かれています。
制作を行なった福岡・うきは市の杉工場から、
ここ東京に運ばれたキューブスツール、
この空間をプロデュースしている杉明乃さんに、
3つのシーンでの使い方を提案していただきました。
「リビングの床に置いて、
小さなテーブルとして使ってみました」
いわゆるテーブルとしては低めですから、
床に座っての使い方を想定なさったそう。
「普段はイスで生活していますが、
久しぶりに床に座ってみると、
やっぱり落ち着くんですよね」
と、明乃さん。
椅子に座るとローテーブルの高さですけれど、
床に座れば、座卓のようにも使えるんですね。
暗くなってからは、少し照明を落として。
足を伸ばしての、リラックスの時間にもぴったりです。
「こんな感じで、晩酌に使っても良さそうですよね。
持ち運びやすいサイズなので、
お部屋の好きな場所へ移動できるのも便利です」
続いては、ソファの横に置いて、
サイドテーブルとして。
「ソファに座ると、
ちょうど良い高さに天板があります」
杉工場のソファと並べると、
木材の継ぎ目の美しさが、ひときわ際立ちます。
空洞部分は、収納に。
たとえば使いたい時にサッと取り出せるよう、
ブランケットの定位置に、というのもいいですね。
「急な来客があった時などには、
空洞部分を下にして置けば、
椅子として使うこともできますから、
こうしてリビングに置いておくのもいいですね」
最後に、キッチン収納として。
「キッチンのキャビネットの上に置いて、
立体的に収納してみました」
ワインボトル、調味料、
パスタやソースやお菓子など、
こまごましたものの収納場所に!
あえて、キャビネットの上に置くことで、
家具としての存在感が出てくるのですね。
ちなみに、木肌の白さが目立ちますけれど、
これは、使ううちに、だんだんと深みが増していくそう。
キャビネットの色と一体感が出てくるのが楽しみです。
「今回の撮影には用意できませんでしたが、
内寸(高さ)も深めですので、
電化製品をしまうこともできそうです」
なるほど!
キッチンのワークトップに置いて、
中と、上に、それぞれ電化製品やキッチン用品を
置くこともできそう。
オーブントースターなどは、
肩から目くらいの高さに置くと、
使いやすいんですよね。
アイデア次第で、いろいろなことに使えそうな
キューブスツール。
杉工場の明乃さん、どうもありがとうございました!