REPORT

MOJITO
撥水フィッシュテールコート
あのひとに
着てもらいました
1・清水彩さん

メンズサイズで、しかもL?? 
オーバーサイズがすっかり定番になったとはいえ、
レディスウェアとして、ちょっと不安に思う方も
いらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫。
このコート、ワンサイズなのに、
小柄なかたから、背の高いかた、
ほっそりした人も、ふっくらした人も、
それぞれの個性をちゃんと出しながら、
動きやすい着心地を保つんです。

今回の「着てもらいました」は、おふたり。
それぞれのかたの着てみての感想、
そしてそのすがたを、
どうぞご参考になさってくださいね。

(取材・文=伊藤まさこ)

清水彩さんのプロフィール

しみず・あや
2010年、Landscape Productsに入社、
GOOD NEIGHBORS’ FINEFOODSのディレクションや、
Piliのマネージメント・バイイング、
海外アーティストとのやり取りなどを担当、
取締役に就任する。
2021年に独立。
日本やカリフォルニアの間でキュレーションや
ディレクションをメインに活動中。
ふたりの子どもとの3人ぐらし。
「weeksdays」ではクラッチバッグの回
Half Round Tableの回に登場。


「ずっと服が好き」という清水彩さん。
でも最近、着方が少し変わってきたのだとか。

「若い頃は、いかにくずすかを考えてきましたが、
今はきれいな要素を取り入れるようにしています」

新品を履くのは、
かっこ悪いとさえ思っていたスニーカーも、
今は「きれいでないと」。
そう思うようになってきたそう。

その感じ、すごくよく分かる。
年齢を重ねるにつれ、
要所要所に「きれい」を足していかないと、
おや? ‥‥という感じになっちゃう。
大人のおしゃれって気を遣います。

コートからのぞかせたのは、
白いレースの襟。
中にはキルティングのベストを重ねました。

「このコート、たっぷりしているから、
コートやジャケットを中に着てもよさそうです」

そう、秋口から冬まで(そして春先まで)、
長い期間、着られるのも、このコートのよいところ。

バッグと靴は黒でひきしめて。
このコーディネートに、
トレンチコートではなく、
あえてMOJITOのコートを。

カジュアルと「きれい」が
上手にミックスされているところ、
さすがだなぁ。

ブラックのコートには小花柄のワンピースを。
「かわいいものに、
反対のイメージのものを合わせるのが好き」
なんですって。

靴は撥水加工された革のブーツ。

「だからこれは雨の日、
もしくは雨が降りそうな日対策のコーディネートです」

雨の日に、ワンピース? と尋ねると、
「パンツだと、裾が濡れてくるのが気になって」
との答えが。
なるほど。
コートも靴も撥水加工、
裾の汚れや跳ねが気にならないスカートで
雨の日も万全、というわけです。

続きまして、
最近、気に入っているという、
上下デニムにブラックのコートを。

「もともとオールインワンが好きで
よく着ていたのですが、ある時ふと、
デニムの上下もいいんじゃない? って思って」

作業着風に見えないように、
コートからのぞく指先に赤いネイルを塗ったり、
リングを重ねたり。
ほら、ここでも「きれい」を足している。

傘を持つのがあんまり好きではないという清水さん。

小さなチェックのバッグは撥水加工。
ブーツも、そしてコートも撥水。
これなら、小雨くらいならへっちゃら。
大振りの雨の時は雨宿りして。
傘を持たなくとも、どうにかなりそう。
このコート、
安定しない最近の天候の強い味方でもあります。

キャップにフードを重ねて。
キャップの素材はスウェード。
だから、スポーティーに寄りすぎない。

このバランス、参考にしたいなぁ。

2023-10-03-TUE