小ひきだし、あの人の使い方 その1
指定席
古川ゆかさん
杉工場 × weeksdaysの小ひきだしを
使ってくださっている
国際薬膳師の古川ゆかさんのお宅を
伊藤まさこさんが訪ねました。
この小ひきだし、整理整頓だけじゃなく
木の家具として「触ってよし」のよさもあるという
古川さんの使い方、どうぞごらんください。
(取材・文・写真=伊藤まさこ)
小ひきだし、いろいろな使い方のコンテンツは
こちらからどうぞ。
古川ゆかさんのプロフィール
ふるかわ・ゆか
国際薬膳師。
大学卒業後、出版社で料理本など
実用書の編集に携わる。
退職後、薬膳を学び、現在は自宅で薬膳教室を主宰。
家事をしているおだやかな時間が大好き。
最近はしなやかな体づくりを目指して
パーソナルトレーニングを受けている。
小ひきだしは、
前から気になるアイテムだったという古川さん。
古道具屋さんに行くと、
ついつい目がいくけれど、
つまみのデザインがちょっと、とか、
形がもう少し違ったらな、とか。
カタカタしたり、
手触りがざらっとしていたり。
何かがちょっと足りなくて、
買うにはいたらなかったのだとか。
weeksdaysのサイトを眺めている時に、
見つけたのがこの小ひきだし。
「これだ!!」とピンときたんですって。
届いた日は、
小箱を中に入れては、
「きゃー、ぴったり」
なでなでしては、
「きゃー、すべすべ」
とひとり、喜びを噛み締めていたそう。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2024/02/1-3.jpg)
小ひきだしは一階のリビングが定位置。
「どこでも自由に見てね」というので、
遠慮なく開けてみると‥‥
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2024/02/2-3.jpg)
上段ふたつがアクセサリー入れ。
「小引き出しがくる前、
アクセサリーを2階の寝室に置いていたときは、
身支度を整えて、玄関で、
あ! あれつけたかったな‥‥と思っても、
面倒でそのまま出かけてしまったり。
ここに置くことでグンと出番が増えました」
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2024/02/3-2.jpg)
3段目には、爪切りや体温計、ハンドクリームなどなど。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2024/02/4-2.jpg)
4段目は文房具。
‥‥と、ものの見事にすっきり。
どこになにが入っているかが一目瞭然です。
ふと、家の中を見回してみると、
キッチンクロスはここ、
空き瓶はここ、読み終わった新聞はここ、
とグループごとに仕分けがされている。
毎日届く郵便も来たらすぐに開けて、
いるものといらないものに仕分けするんですって。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2024/02/5-1.jpg)
必要なものは、
気に入りのかごや箱に収納。
好きなものだけしかないからこその、
この統一感。
![](/n/weeksdays/wp-content/uploads/2024/02/6-3.jpg)
小ひきだしは、
まるで前からここにあったみたいに馴染んでいました。
子どもの頃から整理整頓が身についていたのですか?
と尋ねると、
「20代の頃、取材で訪れた家事評論家の方の、
『すべてのものに”指定席”を』
という言葉に感銘を受け、
家に帰ってすぐに実践したのがきっかけ」
そんな答えが返ってきました。
とくに「小さなものほど指定席を」
と言われて、なるほど! と思ったのだそう。
「かねてから、
爪切りどこだっけ? ホッチキスは? なんて、
探しものをするのがいやだなぁと思っていたんです」
じっさい片づけてみると気持ちがいいし、
探しものをする時間もなくなって一石二鳥だったとか。
「余計な買いものもしなくなったし、
ものも還る場所があってうれしそう」
たしかに。
自称「手触りフェチ」という古川さん。
「この小ひきだし、外側だけでなく、
引き出しの中も触り心地がいいでしょう?
届いた日は、夫もすーっと撫でてうっとりしてた。
気持ちいいねって」
ものの指定席がある古川家では、
「使ったら戻す」が身についているそう。
家中が淀みなくすっきりしている理由は、
こんなところにあるのでした。
「見た目よし、触ってよし、使ってよし、
の3拍子揃った小ひきだし。一生ものです」
なんてうれしい言葉をいただきました。