t.yamai parisの春の服、
あの人に着てもらいました
01 湯浅景子さん
この春、「weeksdays」に登場する
t.yamai parisの服は、
3色のトリコットサッカージャケットに、
シルク混タフタカーゴパンツの新色ふたつ。
「あの人なら、どんなふうに着てくださるだろう?」
伊藤まさこさんが、
そんなふたりのコーディネートを紹介します。
(取材・文・写真=伊藤まさこ)
湯浅景子さんのプロフィール
ゆあさ・けいこ
画家、1973年生まれ。
名古屋を拠点に絵を描いている。
大学生の時、舞台美術の手伝いをきっかけに
絵を描き始める。
2000~2010年、
アートブックのセレクト書店「コロンブックス」を運営。
2011年頃より本格的に絵画制作に取り組み、
ここ数年は精力的に各地で展覧会を開催。
今は、(ずっと目標だった)海の近くに
アトリエ兼小屋を建てる計画が進行中。
好きなものは、昭和30年代の日本映画(成瀬巳喜男、
川島雄三、小津安二郎、増村保造監督作品、
森繁久弥の社長シリーズなど)、
海と古い建築物。
「weeksdays」では2023年、
夫の哲也さんとともに
キューブスツールのコンテンツに登場。
モノトーンにパンツスタイルが多いという景子さん。
いつも、シンプルながら、
彼女らしい雰囲気が漂っているのは、
バッグや靴などの小物使いや、
自分に合ったサイズえらびをしているからなのかも。
「これかわいいでしょう?」
と言って見せてくれたのは、
木の入れもの。
部屋の片隅に置いてあったこれ、
すごく気になっていたのでした。
インテリア小物として売られていたそうですが、
景子さんはバッグとして持っているんですって。
かわいい!
「ユニセックスの服が好き」
という景子さん。
街を歩いていても、
つい目がいくのは男の人の着こなし。
グラフィックデザイナーの夫、
哲也さんの服を借りることもしょっちゅうとか。
だからカーゴパンツの着こなしはお手のもの。
「これは、もう何にでも合いますね」
本当だ。
まるで前から持っていたみたいに、馴染んでる。
長袖Tシャツにカーゴパンツ。
でも足元をスニーカーにしないのが景子流。
台湾製のサテンシューズを合わせます。
取材の前夜、
家でコーディネートをあれこれ考えてくれたそう。
「このトップスもぴったりでした」
やわらかな素材を持ってくると、
雰囲気ががらりと変わる。
パンツにインして、
袖は少し折って手首を見せます。
身長173センチ。
「だから当初、丈が足りないのではと心配していましたが、
全然大丈夫でした!
小柄な人だったら裾を折り返してもよさそうですね」
と景子さん。
そう、軽やかな素材なので、折ってももたつかないんです。
続きまして、
ネイビーのジャケットを。
カーゴパンツに合わせたトップスに、
一瞬、スカートと見まごうギャザーたっぷりのパンツ、
そしてコンバースのハイカット。
「ジャケットはふだんほとんど着ないんです」
と言うけれど、
すごくお似合い。
「ジャケット」だけれど、ジャケットっぽくない。
気負わず、カーディガンのように着られるのが、
このジャケットのいいところなのです。
全身白にネイビーのジャケットをさっと羽織って。
これから春にかけて、
こんな着こなし、いいなぁ。
「そうそう、デニムとの相性もいいんです」
と景子さん。
前夜のひとりファッションショー(時おり、
哲也さんのアドバイスも入ったとか)のおかげで、
いろんな着こなしを発見したそう。
素足にスリッポン。
ロゴ入りTシャツもいい!
ブラウンのジャケットには
黒のブラウスとスカートを合わせて。
ジャケットの襟元からフリルがちらり。
「このえんじっぽい茶に黒が合います」
袖は軽く折ります。
襟元からフリルを見せる、とか
袖口から手首を出す、とか。
こういったちょっとした工夫で、全体の雰囲気が変わる。
今回、お手持ちの服をいろいろ組み合わせて、
自分に合うバランスを探ってくれた景子さん。
新しい服を買った時ばかりでなく、
こんな風に、
ふだんから鏡の前でチェックするといいのだなぁ‥‥
(見習います)。
今年は、東京や京都で展覧会が目白押し。
(weeksdaysでも景子さん初挑戦の作品を企画中!)
ジャケットもパンツも、
軽くて皺になりづらく、かさばらない。
お仕事や旅のおともに
連れて行ってもらえたらうれしいです。