今年もBARIのサンダルが、
weeksdaysオリジナルカラーで登場します。
サンダルが履けると思うと、
うきうき、でも、どきどきしませんか?
そう、心の準備はできていても、
足先の準備がまだ‥‥という方は多いはず。
では、どんな準備が必要なんでしょうか。
伊藤まさこさんが、
ネイルケアの専門家である「The care」の大谷緑さんに
爪の日々のお手入れについてうかがいました。
「指先まできれいになってとても気もちがいい!」
と評判の、大谷さんのつくった
サロンオリジナルのアイテムも、
今回、特別にweeksdaysで
販売させていただくことになりましたよ。
サンダルに似合う足先で、
夏をごきげんにお過ごしください!
大谷緑さんのプロフィール
大谷緑
The care株式会社 代表取締役/ネイリスト
ネイルスクール卒業後、
表参道、銀座、ロサンゼルスのサロン勤めを経て、
2016年に青山一丁目にネイルサロンを開業。
長く続けたジェルネイルやアート中心の施術から、
2021年、サロンをケア専門「The care」にリニューアル。
お酒と食べることが大好きで、
お酒に合う料理を考えながら作るのが趣味。
10歳と3歳の息子の母。
休日は子供たちと料理をたのしむ。
02「指先まできれい」がうれしい
- 伊藤
- モイスチャライザーのほうは、
どんなときに使うといいですか?
- 大谷
- これは手を守る役割をしてくれる乳液です。
ちょうどコロナのときに、
手洗いとアルコール消毒によって、
お客様みなさんの手がほんとうに荒れたんです。
どうしようかと考えたときに注目したのが、
手の「常在菌」でした。
目に見えないですけれど、
常在菌ってすごくいい仕事をしてくれているんです。
- 伊藤
- そうですよね、皮膚の常在菌には
たいせつな役割があると聞いたことがあります。
人によって糠漬けの味が異なるのは
常在菌が人それぞれだから、とか。
コロナ禍でのおばあちゃんの漬物なども、
ちょっと味が違っていたかもしれませんね。
- 大谷
- そうかもしれません。
このモイスチャライザーは
それら常在菌に着目して、
手荒れを防ぐという設計になっています。
ローションとセラムで保湿して、
モイスチャライザーで守る、
というようなスリーステップがおすすめです。
- 伊藤
- 昨日、そのステップを忠実にしたら、
布団の中で足がツルツルなのに気づきました!
すぐに効果が実感できないと続けられないけど、
これならやる気も出てきますね。
- 大谷
- 気持ちいいですよね。
サンダルの時期は特に
足がずっと出ている状態なので、
冬よりも乾燥してしまうんです。
なので、出かける前につけてもらうといいと思いますよ。
カサカサした白っぽさもなくなって、
きれいに見えます。
- 伊藤
- ぜひそうします。
それからこのベースコート、
色がすごくいいですよね。
サンダルに合わせたネイルカラーにしようと思うと、
毎回塗り替えなくちゃいけないけど、
この色なら、どのサンダルでも
これだけでいいなって思えました。
- 大谷
- そういう色を目指してつくったので
うれしいです!
いろいろな方の肌に
合いやすいと言われる乳白色なんですけれど、
実はすごく難しくて‥‥。
白っぽすぎると合わない方もいらっしゃるし、
透明すぎると「クリアカラーでいいか」となってしまう。
爪の色ムラをカバーして、
血色よくきれいに見せる色をつくるために
かなり試行錯誤しました。
- 伊藤
- たしかに健康的に見えますね。
質感も、ピカピカすぎずちょうどいい。
- 大谷
- そうなんです。
ベースコートとしてもお使いいただけるので、
マニキュアを塗りたい場合は
もちろん重ねていただいてもいいんですけど、
地爪で過ごすときにも
これを1層塗っていただくと爪が守られます。
爪って、実は傷がつきやすくて
乾燥もしやすい箇所なので、
保湿成分(アボカド油、ホホバ油 、マカダミア種子油)
も入れています。
そして私が重要だと思っている、「速乾」。
- 伊藤
- ああ、すぐ乾きますものね!
大事なポイントだと思います。
- 大谷
- けれど、マニキュアなので、
数日するとどうしても色が欠けてきます。
そのたびに塗り直すのは面倒なので、
2~3回はそのまま重ね塗りをしても
ムラにならない設計にしています。
- 伊藤
- それはうれしいです。
いろんな点で、
かなり考えられているなと感じるんですけど、
大谷さんはそもそも、
どうしてケア専門サロンを開こうと
思われたんですか?
- 大谷
- サロンを始めたのが2016年なんですけれど、
当初はいわゆるふつうのネイルサロンで、
ジェルネイルやアートネイルをしていました。
けれど経験を積むうちに、だんだん私の中で
こんなに爪を盛る必要があるのかな?
という疑問が生まれたり、
ジェルの中にはよくない成分を含むものもある
ということを知って、
「大事にすべきなのは、
そもそもの手と、そもそもの爪」
という考えに行きついて、
3年前にネイルケア専門サロンとして
リニューアルをしました。
- 伊藤
- ジェルはもういらない、と?
- 大谷
- ええ。
なくてもきれいなものが提供できると思ったんです。
実際に、「ジェルをやめたいけどやめられない」
という方もけっこういらっしゃって。
- 伊藤
- それはどうしてやめられないのでしょう?
- 大谷
- ジェル自体は、
正しくつければ問題ないはずなのですが、
いろんな技術者ややり方があって、
繰り返すことで爪自体が薄く、
ボロボロになってしまうことがあるんです。
一度そうなると、
水仕事やドライヤーの熱風も痛くて地爪に戻せない、
だから仕方なくジェルをやり続けるしかない、
という負のループに陥ってしまう方が
ほんとうに多くて。
やっぱり地爪から健康にしなくちゃ!
と確信しましたね。
- 伊藤
- 地爪そのものの大切さを実感されたんですね。
- 大谷
- そうですね。
それからケア専門にしたもう一つの理由は、
実はケアは、ネイリストでも難しい技術だからなんです。
甘皮も、本来爪が生えてくるところと皮膚の間に
ばい菌が入らないように守ってくれているので、
どのくらい取るか、残すのか見極めがとても重要です。
本来の機能を果たしながら、
きれいに見えるという境界線を保たなくてはいけないので、
ご自分では甘皮は切らず、
できればプロの私たちにおまかせいただけたら。
- 伊藤
- そんなに難しいことなんだ‥‥。
そして甘皮!
自分で切って失敗したりしていました。
足もケアは一緒ですよね?
- 大谷
- 一緒です。
でも、例えば爪切りはご自身でされると思いますが、
手より足の爪の方が分厚いですよね。
爪って層になっているので、
切ることでその層が切断されます。
その断面から乾燥したり
2枚爪になることがあるので、
断面を閉じさせるために、
必ずヤスリをかけてあげてください。
2~3往復、撫でるだけで大丈夫です。
- 伊藤
- なるほど。
それをしてから、さっきのステップですね。
- 大谷
- ぜひそうしてください。
美意識は、指先に宿りますから。
手は、洗い物をするときにお湯を使わなかったり、
ゴム手袋をつけたりと、
小さな積み重ねで確実に変わります。
- 伊藤
- ケアしてみて実感したんですけど、
指先まできれいだと、
自分に気を遣えている気がして
すごくうれしいです。
- 大谷
- わかります。
機嫌が悪い人も、
もうみんなしてほしいです!
男性も、気に入ってくださる方が多いんですよ。
- 伊藤
- 男性も?
でも、納得です。
手も足もフカフカになって、
ほんとうに気持ちがいいですものね。
これがなかった時って、
どうしてたんだろうっていうくらい。
- 大谷
- そう思ってしまいますよね。
きちんとケアして保湿されたときの、
この気持ちよさを大事にしていただけたら。
- 伊藤
- 大事にしますね。
知らなかったことがたくさん知れました。
どうもありがとうございました。
- 大谷
- こちらこそありがとうございました。
(おわります)
2024-05-28-TUE