小ひきだし、
あのひとの使いかた
02 引田かおりさん
福岡・うきはの家具工房「杉工場」と
「weeksdays」がつくる小ひきだし。
両面から引きだせるという
昔ながらのデザインを現代に復刻、
国産天然木ナラ材とナラ突板を使い、
オイル仕上げをすることで、
洋の雰囲気にも、和の雰囲気にもなじむ、
この定番商品ができあがりました。
初回生産の2019年からずっと好評をいただいてきた
杉工場の小ひきだしですが、
このたび、幅を1.5倍にした「ひろびろ」が誕生。
そこで、伊藤まさこさんが
「このひとに使ってみてほしい」
というふた組のかたのところを訪ねました。
(取材・文・写真=伊藤まさこ)
引田かおりさんのプロフィール
ひきた・かおり
Dans Dix ans/gallery fève オーナー
「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」(ダンディゾン)を
夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「gallery fève」を同時にオープンさせた。
著書に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)
「たぶん だいじょうぶ」(大和書房)がある。
「weeksdays」では
「鋼正堂のうつわ、あのひとのつかいかた」
「weeksdaysのハンドソープ、
あのひとに使ってもらいました」などに登場。
■Dans Dix ansのwebsite
■gallery fèveのwebsite
「引き出しが大好き」という引田かおりさん。
お部屋を見回してみると、
あるある。
仕事のデスクまわりは、
グレーのBISLEYが。
食器棚の片隅には、
weeksdaysの小ひきだしが!
かおりさんのすごいところは、
引き出しに入れたらそれでおしまい、ではなく、
時々、見返して、
中を使いやすくアップデートしているところ。
それは引き出しの中だけでなく、
おいしいものやファッション、美容、
健康のこと‥‥と幅広く、
お会いするたびに刺激を受けているのです。
「weeksdaysの小ひきだしは、
初回か、その次くらいの応募で当たったの。
私、くじ運強いんです」
とかおりさん。
ありがたいことに、
weeksdaysのコンテンツを、
よく見てくださっているよう。
「あれ欲しい!」
「これ買ってみたらすごくよかった」
そんな言葉がどれだけ励みになっていることか。
「杉工場さんとは、
フェブ(吉祥寺のgallery fève)でもおつきあいがあって、
テーブルや棚を販売したこともあるんです。
仕事がとてもていねい。
そしてどの製品も使いやすくてきれい。
安心感があります」
今回、使っていただいたのは、
今までのものより横幅が1.5倍広くなった、
「ひろびろ」タイプ。
まるで前からここにあったみたいに馴染んでいる!
「ダイニングとキッチンの間の
カウンターに置いてみました。
どちらからも引き出せるので、
すごく重宝」
お茶のセットを入れたり、
紙ナプキンを入れたり。
切手や封筒などの、
手紙関連のものを入れたり。
「トレーのような使い方ができるところもいいですね」
とかおりさん。
なんと一番下の段には、
お孫さんが夢中というアイロンビーズが入っていました。
「小さなお子さんがいるおうちは、
お知らせのプリントなど入れてもいいかもしれませんね」
なるほど。
何段目に学校関係、
何段目に保険証や診察カード、
なんて家族内で決めておけば、
あれどこにあるの?と必要な時にバタバタしない。
小さな時から、
「出したらしまう」を身につけておけば、
お片づけも自然とできるようになるのかも。
「使ううちに、あ、これもいいかもって、
新たな使い道を発見する」というかおりさん。
いつかまたアップデートされた引き出し、
見せてくださいね。