2025年版の「weeksdays」の日めくりカレンダーの
販売ページには、
モデルのKanocoさんに登場いただきました。
「ほぼ日」のアパレルブランド
「Cacco」でもおなじみのKanocoさん、
じつは「weeksdays」の日めくりカレンダーを
愛用してくださっているんです。
撮影中、そして撮影後の時間、
あたらしい日めくりカレンダーを前にした、
伊藤まさこさんとのおしゃべりのようすをお届けします。
ご自身でも写真を撮るKanocoさんと
伊藤さんのちがいの話も、
なかなか、興味深いんですよ。
Kanocoさんのプロフィール
Kanoco
モデル。兵庫県生まれ。
『リンネル』『ONKUL』『NAVYS』
などのファッション誌を中⼼に
広告やMVでも幅広く活躍中。
ライフスタイル誌『OZmagazine』の
カバーガールを務める。
著書に『カノコノコト』(宝島社)
『かの・この・はなし』(双葉社)がある。
「ほぼ日」でアパレルブランド「Cacco」を展開中。
男子二人の母。
02一日が始まった!
- 伊藤
- Kanocoさんが、こんな写真を
Instagramに上げてくださってるのを見ました。
「weeksdays」の日めくりカレンダーの裏を
使ってくださっているんだとわかり、
チームみんなで、とっても喜んで。
-
▲ある日のKanocoさんのInstagram。
- Kanoco
- 3才になって、描くことが楽しいらしくて。
だからめくったカレンダーをとっておいて
裏をお絵描き用にしているんです。
カレンダーを毎日めくる、ということで、
息子も“日にちが変わる”ことを
理解した気がします。
- 伊藤
- そんな成長の役にたって!
こういうお絵描き、捨てられませんね。
- Kanoco
- 捨てられないです。
- 伊藤
- 日付もあるわけだから、
それをとっておけば、
この年のこの日はこうだったんだ、
という記録にもなるわけですね。
- Kanoco
- 素敵ですね。
- 伊藤
- 「weeksdays」のものをお使いいただく前から、
日めくりカレンダーはお使いだったんですか。
- Kanoco
- そうですね、毎年かならず‥‥ではないですけれど、
とても好きで、使ってきました。
- 伊藤
- じつは日めくりカレンダーを作るというのは、
わたしの発想ではなかったんですよ。
それまで「weeksdays」では
「暦帖」という自分で描き込む式の
シート型のカレンダーをつくっていたんです。
美篶堂の手製本で、
とてもきれいな製品だったんですが、
一部の方には支持をいただいたものの、
なかなか広く受け入れられるものではなく、
継続を断念することにしたんです。
でもチームから
「weeksdays」のカレンダー的なものが
ないのは寂しいという話が出て。
そこでチームと相談をし、
わたしの写真で作ってみようということに。
- Kanoco
- そうだったんですね。
私、大好きですよ、日めくり。
- 伊藤
- その“日めくりが大好き”なところって、
やっぱり毎日変わるから?
- Kanoco
- そうですね。それに、日めくりって、
一日の始まりと終わりがはっきりしますよね。
- 伊藤
- なるほど。
何時頃にめくる、ってありますか。
- Kanoco
- 朝がいちばん多いですね。
めくるのは息子の仕事になってます。
そうすると「一日が始まった!」って思うんです。
- 伊藤
- そうなんだ。
しかもめくった日のカレンダーを
とっておいてくださって。
- Kanoco
- こんなふうに
対談に呼んでいただくとは思っていなかったんですが、
とっておいてよかったです。
こうして缶に入れているんですよ。
息子がお絵描きしたものもいっしょに。
- 伊藤
- とってもかわいいですね。
これはアルファベット?
- Kanoco
- ABCを覚えたばかりなんです。
それでこういう文字を書いたりも。
- 伊藤
- わたしたちが思いつかない使い方です。
Instagramを見ていると、
味噌を仕込んだ日のカレンダーを
容器に貼り付けておく、
というかたもいたりして、
なるほど! いろんな使い方ができるんだな、
って思いました。
- 伊藤
- ところで、Kanocoさんって
書くことがお好きなんでしょうね、
さっきもメイク室の傍らにノートが置いてあって、
いつも何かを書いていらっしゃるんだなって思いました。
- Kanoco
- そんな、全然、たいしたものではないんです。
洋服のデザインとか、いろいろですね。
- 伊藤
- わたしは、全然、メモをとらないんです。
昔からそうで‥‥。
画像ならスマートフォンで撮影して、
言葉で思いついたことで
共有したいことがあったら
「weeksdays」のチームLINEや、
メールで伝えているんです。
- Kanoco
- 今は、そうですよね。
- 伊藤
- でも書いておいたほうが
いいものがあるのはわかります。
ずっと残すかどうかは別にして。
- Kanoco
- そうなんですよね!
残したいと思って書いてるわけではないんですよ。
昔は日記を書いても、
1年が終わったら捨てていました。
たとえばちょっと嫌なことだったり、
頭の中から取り出しておきたいことを
日記帳に移行するみたいなイメージで書いていたんです。
だから読み返すものでもありませんし、
誰かに見られたら嫌だなぁ、と思って。
- 伊藤
- つまり、Kanocoさんにとってノートや日記は、
そのときの考えを一時的に移行しておくものなんですね。
- Kanoco
- そういうことなんでしょうね、
その習慣が今も続いている感じです。
- 伊藤
- お洋服のデザインとかはどういうふうに?
絵を描かれるんですか。
- Kanoco
- 言葉で書き留めておくことの方が多いです。
というのも絵がすごく下手なので。
「ほぼ日」の「Cacco」の制作アイデアも、
言葉で伝えつつ、たまに絵を添える感じです。
- 伊藤
- それでちゃんと形になってきたのなら、
それでいいんだと思いますよ。
自分がパターンを引いたり絵が描けなくても、
言葉で欲しいものを伝えることで、
理想のものってつくれますよね。
ちゃんとその思いが通じる
プロフェッショナルなチームと一緒なら。
わたしもよく、そのことを思うんです、
- Kanoco
- ほんとに! ひとりだと絶対にできないことが、
チームだとできるんですものね。
ありがたいですよね。
- 伊藤
- 「Cacco」のデザインの発想はどんなところから?
- Kanoco
- コンセプトは、私の好きなもの、好きなこと、
記憶のなかの宝物をかたちにしていく、
とうことなんですけれど、
同時にそのアイテムの撮影のことを考えちゃいますね。
その服をつくってどう撮るか、ということを。
- 伊藤
- それはプロのモデルさんとして
いつもそういう場面にいらっしゃるからでしょうね。
でもね、お客様に届くきっかけは、
その撮影した写真から、だから、
すごくいいと思うんです。
- Kanoco
- そうですね。
伊藤さんはどんなふうに?
- 伊藤
- どこで着るかとか、どこで使うかを想像するかも。
とくに「もの」は使う様子や置く場所を考えます。
でも、Kanocoさんといっしょで、
洋服だと、こう撮ったらかわいいな、
ということを、同時に、いつも考えていますね。
(つづきます)
2024-09-03-TUE