REPORT

あのひととコンバース 2024 
[3]中里真理子さん

「weeksdays」がコンバースといっしょに
オリジナルのスニーカー
「weeksdays ALL STAR」をつくったのは
2020年の「ネイビー」がはじまりでした。
つづいて2022年には「グレー」、
そして2024年の今年は、
「ALL STAR (R)」モデルをベースに
アッパーをキャンバスから
モコモコのボアにかえて登場します。
かわいさとかっこよさが同居するこのスニーカーを、
6組8人の方に試着していただきました。
料理家、ヘアメイクアップアーティスト、スタイリスト、
ファッションデザイナー、シェフ、コメディアン、
そうそうたるみなさんの感想そしてコーディネート、
「ファースト・コンバース」のお話もあわせて
おたのしみください。

取材・文=伊藤まさこ 写真=weeksdays(畑唯菜)

中里真理子さんのプロフィール

なかざと・まりこ
スタイリスト。
2000年に独立。
2005年から約3年間
サンフランシスコ、LAに居住、
2008年に帰国
主に雑誌や広告媒体で、
日用品、コスメ、料理、インテリアなど
幅広くライフスタイル全般のスタイリングを手がける。
他、モデルルーム、
ショップディスプレイのスタイリングも。
双子の男の子と女の子の母。
「weeksdays」では
「fog linen workのバスマット、
あのひとの使いかた」

「weeksdaysのハンドソープ、
あのひとに使ってもらいました」
に登場。

●website


weeksdaysでは、3度目の登場になる中里さん。

前におじゃました時も思ったけれど、
やっぱりこの家、光や空気が日本じゃないみたい。

家の立地ももちろんあるけれど、
置いてあるものがそうさせるのか、
はたまた家主がそうだからなのか。

ことに目を引くのが、
歴代のコンバースがぶら下がった、
玄関のこの光景。

15歳の時に、
LAに住んでいた、いとこを訪ねての一人旅を皮切りに、
「それこそ何十回行ったか分からないくらい」
訪れたという西海岸。

「だからか、気持ちが西海岸寄りなんです。
映画や音楽とかのカルチャーも。
ドラッグストアカウボーイとか好きだったなぁ」

この家に漂う外国感は=LA感、なのかもしれません。

コンバースをぶら下げるのは、
街中の電線にスニーカーがぶら下がっている光景を見て、
「なんだかいいな」
と思ったのだとか。

子どものいたずら、とか
アート、とか、
はたまたギャングの縄張りをあらわすもの、など、
電線にスニーカーをぶら下げる理由は諸説あるようですが、
中里さんの家のその様子もまた、
やっぱり「なんだかいい」のです。

はじめてのコンバースは、
中学生の時。
ネイビーのハイカットをえらんだそう。

「10代、20代の頃は、
新品を履くのがかっこ悪いなと思って、
買ってすぐにガンガン洗って、
1、2ヶ月間、日の当たる場所に干していました」。

え!? 
夜は取り込むの? 
という野暮な質問に、
「全然、そのままです。
雨にもさらして、その後カラカラに乾かしてのくり返し。
グレーとか、いい色になるんですよ」

それからmade in USAばかり集めていた時もあったそう。

「黄色とか、ゼブラとか豹柄とか。
基本ハイカットが好きですが、
もちろんローカットも持っています」

身長165センチ、
足のサイズは23センチとやや小さめ。
だから、大きめの25センチくらいをえらんで、
全体のバランスを取るのだとか。

「紐をギューッと絞ると、
靴のフォルムが細長く見えるんです。
華奢に見えるでしょう?」

weeksdaysのコンバース、
いいなと思ったのはボアでボリュームが出ているところ。

「もこもこタイプは、
もっと主張するかと思っていたれけど、
いい意味で主張しすぎないからいろんな服と合いそう。
すごくかわいいですね」

合わせたのは、
ヴィンテージのブラウスに、
最近気に入っていると言う、BOWTEのパンツ。

「コンバースのいいところって、
どんなスタイルにも合うところ。
ドリスバンノッテンのブラウスにも合うし、
今日のようにヴィンテージのブラウスとだって合う」

きれいめな服にシュッとした靴を合わせるのは、
どことなく気恥ずかしいと言う中里さん。
だからあえて、足元はコンバースが多いそう。
なんと結婚式にも履いて行っちゃうんですって。

「好きなものは、全部見ていたい」と言う中里さん。
自分の目に見える範囲に置いて、
気分を上げたいそう。

今回、玄関にweeksdaysのコンバースも
仲間入りさせてもらいました。
まだ新入り感のある、
もこもこコンバース。
もう少し馴染んだ頃にまた遊びに行かせてくださいね。

2024-10-28-MON