REPORT

あのひととコンバース 2024 
[4]山下裕文さん

「weeksdays」がコンバースといっしょに
オリジナルのスニーカー
「weeksdays ALL STAR」をつくったのは
2020年の「ネイビー」がはじまりでした。
つづいて2022年には「グレー」、
そして2024年の今年は、
「ALL STAR (R)」モデルをベースに
アッパーをキャンバスから
モコモコのボアにかえて登場します。
かわいさとかっこよさが同居するこのスニーカーを、
6組8人の方に試着していただきました。
料理家、ヘアメイクアップアーティスト、スタイリスト、
ファッションデザイナー、シェフ、コメディアン、
そうそうたるみなさんの感想そしてコーディネート、
「ファースト・コンバース」のお話もあわせて
おたのしみください。

取材・文=伊藤まさこ 写真=weeksdays(畑唯菜)

山下裕文さんのプロフィール

やました・ひろふみ
1968年熊本生まれ。服飾専門学校を卒業後、
スタイリストのアシスタントを経て
原宿「PROPELLER」でバイヤー、プレスなどを担当。
米国ブランドの日本初上陸のさい、
ショップのジェネラルマネジャーに。
独立してからは、英国系ブランドやアウトドアメーカーまで
さまざまなアパレルブランドの
コンサルティングを担当したのち、
2010年に、作家・ヘミングウェイの世界観を
ひとつの哲学としてデザインにおとしこんだ
メンズウェアブランド「MOJITO」を立ち上げる。

■weeksdays「MOJITOのキャップをあのひとに」
■weeksdays「MOJITO、はじめてのキャップ」
■weeksdays「あのひととコンバース。2022」
■weeksdays「ひざ小僧を出そう、ひとりで進もう。」
■MOJITOのウェブサイト
■MOJITOのInstagram
■山下さんのInstagram


「外羽根のスニーカーって、
フォルムが締まって見えるから好きなんです」

‥‥そう言いながら、
靴紐を慣れた手つきで掛け変えていく山下さん。

何を変えたの?
と、不思議に思っていると‥‥
あれ? 最初と違う
商品ページと見比べてみてくださいね)。

「ちょっとの違いなんだけど、
こうすることで、前が沈んですっきり見える。
いいフォルムだから、
それを生かした方がいいかなと思って」

コンバースを初めて履いたのは、
小学校6年生の時。

「その時、ホワイトとブラック、
それから明るいグリーンを見て、
買ってもらったのが、グリーン」

えらんだ理由は、
「今まで見たことがない色だったから」なんですって。

それ以来、
ローカット、ハイカット合わせて
何十足(!?)履いたというコンバース。

えらぶ理由を尋ねると、
「主張しない」
「服に合わせやすい」
「年齢を重ねても似合う」
「ふつうで変わらない」
‥‥と、言い淀むことなくスラスラ答えてくれました。
さすが、つき合いが長いだけあります。

「メンズのパンツはボリュームのあるものが多いから、
ボアのボリューム感とうまく合うんじゃないかな」

「weeksdaysのコンバースは、
アップデートの仕方が他にはないように思います。
質感もいいけれど色もいいですね。底のゴムとか」

パーツによって、
色見本がたくさんあり、
かつそれを組み合わせると、
それこそ何十通り(それ以上かも)の組み合わせ。
一足できあがるまでに、
ああでもないこうでもないを繰り返してきたから、
そういう細部に気づいてくれるの、すごくうれしい。

「もう少し季節が進んだら、
グレーのウールのパンツにニットでウォーム感を出したり、
黒の上下に足元だけグレーにしたり。
あ、でも白いパンツもいいなぁ」
なんていろいろ考えてくれました。

「主張しない」
「服に合わせやすい」
「年齢を重ねても似合う」
「ふつうで変わらない」
って、MOJITOの服と一緒じゃない?
と言うと、
「そうありたいと思ってます」
とのお返事が。

コンバースとMOJITOの服、
相性ぴったりでしたよ。
ありがとうございました。

2024-10-29-TUE