「weeksdays」の撮影でいつもお世話になっている
ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さんに
伊藤まさこさんがお話をききました。
話題は、今回のテーマである「白」からスタート。
ダークな色味の服が多め、というふたりの
白いアイテムの使い方とは‥‥?
そして、だんだんひろがっていったふたりのお話、
3回にわけて、たっぷり、お届けします。

草場妙子さんのプロフィール

草場妙子 くさば・たえこ

ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』
がある。
2024年、週末だけのメイクアップサロン
WEEKEND MAKEUP ROOMを開設。

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■website
■ほぼ日の學校「では、眉毛だけメイクしてみましょう。」
■weeksdaysの草場さん登場コンテンツ

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冬の白は差し色です

伊藤
草場さん、今日はありがとうございます。
この対談の前に、「ほぼ日」で
打ち合わせがあったんだそうですね。
来年1月の「生活のたのしみ展」
「草場妙子化粧品店」に向けて? 
草場
そうなんです。
いろいろな化粧品ブランドのものが並ぶので、
各ブランドの方に
その商品の説明をしていただいた情報を
私がかみ砕いて、
販売に立ってくださるスタッフの方が
お客さまにわかりやすいように伝えるため、
共有する時間を設けているんです。
伊藤
草場さんのお店は商品点数も多いですし、
用途のバリエーションもたくさんありますものね。
そっか、もうすぐに2025年が来る! 
草場
ほんとですね。年明け、すぐですよ。
「生活のたのしみ展」には
伊藤さんのお店もありますよね。
伊藤
はい、「weeksdays」も出展します。
カトラリーやお皿、
タオルやハンドソープなど、
暮らしの基本になるようなものを揃えます。
草場
わぁ、それも楽しみ。
伊藤
わたしも草場さんのお店、とても楽しみです!
さて‥‥今日、草場さんにお越しいただいたのは、
「weeksdays」で「冬の白」という特集をするので、
「白」をテーマにお話しができたらなと思ったんです。
草場
いろいろな白いアイテムを?
伊藤
そうなんです。
「これ、いいな」と選んだものがいくつかあって、
同じブランドではないのだけれど、
偶然、白ばかりだったんです。
それをまとめてご紹介しようということになって。
草場
それでこの「TAMPICO(タンピコ)」のバッグや‥‥。
伊藤
「ル・ピボット(Le pivot)」の
ネックウォーマーと、グローブも
そして「GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)」
っていうミリタリーの復刻版シューズです。
草場
ぜんぶ、白ですね。
伊藤
なぜ白かっていうと、
冬ってちょっと暗いトーンのものを
着ることが多いでしょう?
草場
そうですよね。
伊藤
だからわたしは、
黒やネイビーなどダークな色の冬服に、
明るい色の小物を差し色にして使うんです。
白のシューズ、白のバッグ、というふうに。
どこかに色をきかせる気持ちで、
白をポイントとして持ってくるといいんじゃないかな、
と思っているんですよ。
草場
まさしくそうですね。
伊藤
草場さんって、同じタイプの服を
着るのがお好きなんですよね、たしか。
草場
あはは、そうなんです。
ちなみにきょうは
「weeksdays」で購入した「library」です。
伊藤
懐かしい! 2020年頃に展開していたものですね。
草場さんってパンツスタイルが多い印象ですけれど、
それはやっぱりヘアメイクというお仕事柄?
草場
それが、仕事じゃなくても、
私、スカートを穿かないんですよ。
仕事でもプライベートでも
同じ格好をしてる。ふふ。
伊藤
そうなんですね! 
いつからか、そう決めたんですか。
草場
いつぐらいでしょうね、
気がついたらずっとそんなで。
伊藤
てっきりお仕事ゆえの、
動きやすさを考えてのことかと思っていました。
本当にパンツスタイルがお好きなんですね。
草場
動きやすいのでパンツを選ぶということは、
もちろんあるんですけれど、
そもそもが甘いかんじの服よりも、
キリッとしてるほうが好きなんです。
というのも、自分の顔がわりと
“甘め”だっていうふうに認識をしていて。
伊藤
たしかに、草場さんが花柄のワンピースを着ると、
ちょっと可愛らしさが強調される
印象になるかもしれませんね。
似合う、似合わないではなくて。
草場
そうなんです。自分の理想が
“ちょっとキリッとした感じ”なので、
できるだけそういうふうに
自分を寄せていきたいっていう気持ちがある。
それでスカートではなくパンツを穿くとか、
トップスもあんまりピタッとしない、
少しゆったりとしたサイズ感のものを選ぶんです。
伊藤
ちなみに今日も白を、足元に。
草場
はい、白です。
伊藤さんの「冬は、白を差し色に」という話を
うかがっていて思ったのは、
まさしく自分もそうだな、ということでした。
アウターが全身黒、ということが多いので、
足元はちょっと軽くなるように白を入れたり、
夏も冬も「白いTシャツ」が、
自分の中で定番化していて。
伊藤
そうそう、白いTシャツをいっぱいお持ちだって。
草場
ほんとうにいっぱい持ってます。
おんなじ形、おんなじ色、
おんなじサイズのTシャツ。
今日着ているものも、5枚ぐらいあるんです。
伊藤
そんなに!
草場
幾度かお目にかかった人が
「あれ? また同じ服着てる?」
って思うんじゃないかな、というくらい、
いつも同じスタイルなんです。
伊藤
そういえばお嬢さんが
「スカートを穿いて」とおっしゃったとか。
草場
そうなんです。娘がちっちゃいとき、
保育園にお迎えに行ったら、
「なぜお母さんはかわいい服で
迎えに来てくれないの?」
って言ったんですよ。
伊藤
あら。
草場
私も「そうだよね」って思いました。
それで一枚だけ持っていたスカートを穿いて
迎えに行ったら、娘がなんだか変な顔をして。
伊藤
あはは! 違和感があったんでしょうね。
言ってはみたものの‥‥。
草場
「いつものお母さんじゃない!」みたいな、
渋~い顔をしてましたよ。
それで「あまり似合ってないでしょ?」と言ったら、
「うん‥‥」って(笑)。
伊藤
似合う、似合わないで言ったら、
絶対そんなことないと思うんだけどなぁ。
草場
スカートに合うスタイリングに慣れていないんです。
その日も、いつもの格好のパンツを
スカートに替えただけでした。
たとえばちょっとトップスをコンパクトにするとか、
そういう工夫があればよかったんでしょうね。
それをせずにいたから、娘も嫌だったみたい。
伊藤
なるほど。たしかに草場さん、
黒いパンツに白いTシャツとスニーカー、
という印象がありますね。
‥‥ひょっとして、スニーカー、
どんどん大きくなってますか?
サイズではなくてボリュームが。
草場
アハハ、その通りです。
伊藤さん鋭い! 
伊藤
わたしもここ数年で、
スニーカーのボリュームが
大きくなってきていたんですけれど、
そろそろ「ここまで」かなって思いました。
草場
いまどきのハイテクスニーカーって、
ジャストで履いても、おっきめに見えますよね。
まず底がちょっと厚いですし。
伊藤
そうなんですよ。
ボリュームを出して全体のバランスを取るというより、
足元をシュッとさせたいなっていう気持ちがあって、
そんな時にこの
「GERMAN TRAINER」に出会ったんです。
そして大きなスニーカーを履くのが
おしゃれさんの間で主流の今、
あえて、大人は
ジャストサイズでこれがいいかも! って。
草場
シュッとしててかっこいいですね。
(つづきます)
2024-11-18-MON