わたしたちが
nooyの服を好きな理由
02 新田佳子さん
今回「weeksdays」で販売する
nooyのリバーシブルカーディガンと、
シャツカラーteeの、ふたつのニット。
“あのひとのコーディネート”をテーマにした取材をと、
nooyのおふたり(平山良枝さんと若山夏子さん)に
おすすめの方の
ご紹介をお願いしたところ、
nooyの長いファンである
書家である国分佳代さんと、
ガラス作家の新田佳子さんを教えていただきました。
すでに、国分さんは
リバーシブルカーディガンのchacolを、
新田さんはnavyをお持ちとのこと
(どちらも「weeksdays」が発注した製品と同じです)。
そこで別色のカーディガンや
シャツカラーteeのサンプルを持って、
伊藤まさこさんがおふたりをたずねました。
着こなしのこと、nooyとの出会いのこと、
好きなところ、そしてそれぞれの仕事や暮らしのことなど、
伊藤さんがインタビューしてきましたよ。
(取材・文=伊藤まさこ)
新田佳子さんのプロフィール
にった・よしこ
ガラス作家。
吹きガラスに、サンドブラストという
砂の粒子を吹きつけることで、
すりガラスで模様をつける手法でのガラス器をつくる。
1976年大阪生まれ。
2000年、倉敷芸術科学大学
芸術学部工芸学科ガラスコース卒業。
2001年より「TAIZOGLASS STUDIO」
2003年より「Studio Re-Light」勤務ののち独立、
現在は東京にて製作を行なう。
新田さんの家のリビングにおじゃますると、
目に入るのが、
壁に飾られた木や鉄のオブジェ。
素材のえらび方や配置、
色合いががすごくいい感じ。
こういうのを「センス」っていうんだよなぁ‥‥
と思って見ていると、
あれ? 右側のカレンダーは、
このコンテンツに登場いただいた、
国分さんのものではありませんか?
「そう。友人なんです」と新田さん。
なんと、この取材もおふたりで、
どうする?
何合わせる?
何色にした?
なんて、
「キャーキャー言いながら」相談し合ったのだとか。
その様子、なんだか微笑ましい。
nooyとの出会いは15年くらい前。
nooyのおふたり(平山さんと若山さん)と共通の知人に、
紹介されたのがきっかけとか。
「その後、国分さんも好きそうだなぁと思って、
展示会に誘ってみました」
以来、春夏、秋冬の年に2回の展示会に、
ふたりで出かけるのが恒例になっているとか。
「お互いのワードローブも熟知」しているそう。
なんだかいいなぁ、こんな関係。
そんな風に、毎シーズン必ず展示会に行くブランドは、
他にあるんですか? と尋ねると、
「nooyだけです!」と即答。
「気づいたら全身nooy」
という日もあるんだとか。
筋金入りのnooyファンだけあって、
さすがよくお似合い!
リバーシブルカーディガンの navyには、
白いシャツとサロペットを。
カーディガンのボタンはすべて外して。
「このボタン、かわいいから見せたくて」
シャツや陶器のイヤカフ、そしてボタン。
上下ネイビーの着こなしに、
ところどころ白が入って軽やかな印象に。
サロペット以外に合わせるとしたらどんなものを?
と尋ねると、
「白いパンツもいいし、
辛子色のワンピースもいい。
オールマイティに着られそうです」。
この冬は、
このニットばかりになりそうな予感がしているんですって。
シャツカラーteeはwhiteを。
白をえらんだ理由は、
「コーディネートしやすいから」。
ニットだけれど薄手だからこんな風に下にも着られる。
「白いシャツのような感覚です」
靴はかっちりした黒の紐靴を。
「服もかっちりしたものが好きなんです」と新田さん。
シンプルだけれど、きちんと感がある。
nooyの服が好きな理由はそんなところなのだとか。
ガラス作家の新田さん。
ご自宅で作業している様子を見せていただきました。
「ガラスを吹くのは別の場所で。
家では、ボンドで
ガラスに柄をつけていく仕事がメイン」。
ボンド‥‥!?
「そうなんです。
ろくろで横線を描いて、
乾いたら縦線を描いて。
その後、研磨していく。
『サンドブラスト』と呼ばれる技法なんです」
学生の頃からこの技法を続けている新田さん。
「だからボンド歴も長いんです」
この日は、新田さんのガラスのお皿に、
旅先で買ったというぎんなん餅が。
ゆっくりていねいに入れてくださった
コーヒーもおいしくて、
取材に来たことを忘れる時間になりました。