マガジンラック
あの人の使い方
01 松﨑彬人さん
「サイトーウッドのマガジンラックを使ってみてください」
と、ふたりのかたにお願いして、
ご自宅での使いかたを見せていただきました。
ひとりめは、編集者の松﨑彬人さん。
もともとサイトーウッドの製品が好きだという
松﨑さんがえらんだのは、テラコッタ。
すてきな家の写真とともに、ごらんください。
取材・文=伊藤まさこ 写真=weeksdays(山川路子)
松﨑彬人さんのプロフィール
まつざき・あきと
1993年熊本県生まれ。
「ほぼ日」でのインターンを経て、
2017年にマガジンハウス入社。
以来『&Premium』(アンドプレミアム)編集部で
住まい、旅、カルチャーの特集を担当。
最新の担当号は2025年1月号「カフェと音楽」特集。

鎌倉の山の傾斜地に建つ、
松﨑さんの家。
リビングの窓からはおだやかな光が差し込んで、
置いてあるものすべてが気持ちよさそうにのびのびしてる。

大学生の頃からインテリアが好きだったという、
松﨑さん。
「イームズの家の写真集を眺めては、
かっこいいな、なんて思ってました。
大きな本棚に世界中から集めたものが
ずらっーと並んでいたりして」
では家作りはその頃からの夢? とたずねると、
「そんなに強く思っていたわけではなかったんです」
との答えが。
東京のマンション住まいも
気に入っていたという松﨑さんでしたが、
奥さんの「家を建てよう!」という一言がきっかけで、
一念発起。
そこから土地探しが始まり、
家や家具作りのパートナーを見つけ‥‥
5年がかりでできたのがこの家。


家の雰囲気の土台となるのは、
モールディングと巾木の「白」。
そこに色を足していくのが松崎さんのスタイル。
「赤や黄色、ブルーなど、色の強いものが好き」
なんですって。
なるほど‥‥と家を見渡してみると、
白と木の空間に、
パッチワークのクッションや布張りのソファ、
気に入りの作家の陶器やガラスのモビール、
本にレコード‥‥
と色も、ものももりだくさんで楽しげです。


「サイトーウッドのマガジンラックを使ってみてください」
というこのコンテンツ。
お願いした理由は、
きっと好きに違いない‥‥という理由から。
取材の日、たずねてみると、
掛け時計やコースター、
傘立てなど、サイトーウッドのものが、
部屋のそこかしこに。

どれも、買った店はいろいろなんですって。
「プライウッドは前から好きな素材。
自由がきくし、形がおもしろい。
アメリカや北欧の家具などにも
使われることが多い素材ですが、
日本でプライウッドといえばサイトーウッド、
そんなイメージがあります」
また、買いやすい価格帯も魅力、というその言葉に納得。

ホワイト、グレー、テラコッタ。
3色あるうちの松﨑さんがえらんだのは、
テラコッタ。
「赤、青、きいろ」がならぶ、リビングの一角にぴったり。
「単体で見ると意外に難しそうな色だけれど、
組み合わせていくのがおもしろい」
という言葉に、なるほど。
ソファの幅ともそれとなく合っていて、
読みかけの本を置くのにぴったりです。

「レコードラックにしてもいいなと思いました。
棚の中から探すのが大変なので、
よく聴くもの、
または、買ったけれどまだ聴いていないレコードの
置き場所として」

「次を待つ」そんな感じなのかな。

書斎や仕事部屋を持たない。
そんな人も多くなっているようですが(わたしも)、
松﨑さんもそのひとり。
仕事をするテーブルと食事をするテーブルが
一緒なのだそう。


「パソコンや資料を広げていても、
このマガジンラックに、
ささっと入れれば片づけは完了です」
取材に訪れたこの日、
リビング以外にも、
キッチンやお風呂場まで(!)、
快く見学させてくれた松﨑さん。
ルームツアーの最中に、
上の階から、
生まれたばかりの木一くんが
お母さんに抱っこされて、
のぞきにくる場面も。
木一くんの成長とともに、
変わっていく家の様子もまた見せてほしいなぁ。