マガジンラック
あの人の使い方
02 瀬谷志歩さん
nooyのレターニットで
取材をさせていただいたときから引っ越しをした
テキスタイルデザイナー、COOVAの瀬谷さん。
あたらしい拠点となったアトリエにお邪魔し、
サイトーウッドのマガジンラックを使っていただきました。
取材・文=weeksdays(太田有香) 写真=weeksdays(畑唯菜)
瀬谷志歩さんのプロフィール
せや・しほ
テキスタイルデザイナー。
各地の布や建造物のモチーフなどからヒントを得て
布を設計、工場での勤務経験を活かし、
多彩な織りの技法でかたちにしている。
織るのは国内の工場で、
「手織りと機械織りのあいだにあるような布づくり」
がコンセプト。
美大卒業後、東京・八王子の織物工場に就職。
アパレルメーカーの服地やストールなどの
企画、開発、生産、営業等に携わる。
工場の廃業に伴い、独立。
屋号の「COOVAコーバ」は
「工場(コウバ)」に由来する。
息抜きは、時間ができた隙にさっと行く旅行。
木陰が好きなので森林限界までの低山登山をする。
起きた瞬間から眠るまで、ほぼ終日ラジオをかける。
東洋・西洋を問わず。歴史劇の鑑賞も。
「weeksdays」では
「nooyのレターニット、
あの人に着てもらいました」に登場。

瀬谷さんの新しいアトリエは、
窓の外には街路樹が見え、
日差しがさし込む、
とても気持ちの良い場所。
以前のアトリエも素敵でしたけれど、
ここもとっても居心地がよさそうです。
物件探しにあたって、
広さ、明るさ(2面は窓)などの
譲れないポイントがあったそう。
「あたらしいアトリエは、
ショールームや撮影ができる場所としても
使いたかったので、
自然光の明るさは必須でした。
探し始めて2年、やっとここに決まったのは
前のアトリエにしていた建物が
取り壊される直前のことで、
ギリギリ間に合った感じです」
このアトリエにあるものは、
素敵なものばかり。
私たちがあんまり見たことのないような
古いものも、たくさんありました。


「道具や布も古いものが好きなので、
いろんな場所にちりばめて置いているんですよ。
家具は、すぐに移動できると便利ですよね。
ほとんどの物を、
キャスターを付けた自作の台の上に載せています」
そんな瀬谷さんの好きなものや工夫がつまった
アトリエに、サイトーウッドのマガジンラックは、
いかがでしょう?
「サイトーウッドさんとは、
展示会でご一緒したことがありますし、
人気もあるし、
いろんな場所でお取り扱いがあるので
身近に感じていたんですが、
自分ではアイテムを持っていなくて。
だからこれが“初めてのサイトーウッド”です」
マガジンラックを手にした瀬谷さんは、
まずひとこと‥‥。
「思ったより軽い! この軽さがいいですね」
そうなんです。
軽くて移動しやすくて、
気軽に使える感じがすごくいいんです。
「マガジンラックだから、
まずはスタンダードに、
ベッドサイドで本を入れるのに良さそう。
このアトリエのベッドにも合うかも?」
じつは瀬谷さんのアトリエには、
ベッドがひとつあります。
宿泊用ではなく、
テキスタイルデザインの仕事で
全体の柄を見たり、
ブランケットなどの製品を使用している風景を
撮影するために、
大きな布を拡げる場所として必須なんですって。
でもきょうは、プライベート空間のイメージで
マガジンラックを置いてみることになりました。

さっそく、瀬谷さんがアトリエの本棚から
資料として使っている古書を何冊かセレクト、
マガジンラックに置いてみると、
あたたかみのあるベッドカバーの横に、
グレーのマガジンラックがぴったりです。
本のカラーとも合っていてすごく素敵です。
次は、お仕事のときに使うイメージ。
瀬谷さんの扱う布はカラフルですが、
インテリアの収納やファイルなどは、
ホワイトや木などの
ベーシックカラーのものが多い印象。
そんななかに、ホワイトのマガジンラックがよく合います。

「わたしの仕事だと、進行中のものだけを
集めて入れるのにも良さそうです」
と、小さく試し織りした生地や、
糸見本、そして書類などを入れて、机の上に。

マガジンラックは床に置いて使うもの、
と思っていましたが、
こんなふうに机上でも圧迫感がありません。
なるほど、こんなふうに、
書類だけじゃなく、ひっかけて使ったりもでき、
ちょっとした、立体的なドキュメントケース的な
使い方もアリですね。

アトリエを見わたすと、
設計図のようなものが‥‥。
これはなんでしょう?
「これは工場で織るときに使う
紋紙(もんがみ)です。
織物設計した図を元にして、
経糸が上がる箇所に穴が開けられています。
工場で使うものなので、
実際わたしがここで使うことはないんですが、
工場からいただいた使わなくなったものを、
オブジェ的にできたら、と思って」

紋紙は、紙やプラスチックなど
いろんな素材があるんですね。
それらをサッとマガジンラックに。
「マガジンラックだけど、書類はもちろん
こういうくるくる巻いたものを
一時的に置いておくのもの良さそうです」

置いてみると意外と安定していて、
しっくりきています。
瀬谷さんの使い方、
いろいろな発見がありました。
「ここで撮影した写真を、
インスタグラムに載せているんですが、
俯瞰で柄のきれいさをどう撮るかなど、
カメラも勉強中なんです」
という瀬谷さん。
じつはこのアトリエ、イベント的に
お客さまにも公開しているのだそう。
「たまになんですが、
アトリエショップとして、
日を決めてオープンしたりもしています」
あたらしい場所での瀬谷さんの
これからのチャレンジと展開もたのしみです。
ご協力ありがとうございました!