chizuさんに着ていただきました②
fog linen workとつくった服を
「ぜひ着ていただきたい」と、
伊藤まさこさんがまっさきに思い浮かべたひとがいます。
それは、伊藤さんが「尊敬する大先輩」という
スタイリストのchizu(チズ)さん。
ご自身のスタイリングで、登場ねがいました。
年齢をかさねてこそのおしゃれの在り方は、さすが!
スタジオに同席した「ほぼ日」の
「weeksdays」チームのめんめんも、感嘆。
そのようす、伊藤さんのレポートで、
3回にわけておとどけします。
chizu(チズ)
1955年、九州生まれ。
文化服装学院服装科技術専攻科卒業後、
まだまだその職業が知られていない頃から、
プロフェッショナルのスタイリストとして
活動を始めました。
分野は、食まわり、インテリア、ジュエリー、コスメなど。
以来、雑誌、コマーシャルなど第一線で活躍しています。
また、現在では、店舗開発や、
商品開発にも携わっています。
著作に『私をぐっと素敵に見せる
大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)
があります。
「パンツが多いけれど、スカートももちろん履くわよ。
ほとんどがタイトだけどね」
とchizuさん。
そういえばワンピース姿、
今までお見かけしたことないかも?
‥‥ということで、
今回、とてもたのしみにしていたのが、
chizuさんのスリップドレスの着こなしでした。
重ね着するのかな?
足元は?
「あまり出さない」とおっしゃっていた首元は?
とわくわくしながら待っていたら、
おー!!
スリップドレスの下に、
同じネイビーのシースルーのシャツ?!
足元は素足にすっきり白い靴!
「このシャツね、縫い目の線がいろいろあるから、
視線がシャツの奥にあまりいかなの。
素肌問題も解消よ」
とはおしゃるものの、なかなか真似できないスタイル。
でも、すっごくかっこいい。
リネンの服の違う一面を見たような気になりました。
足元は、
仕事の時は、歩きやすいスニーカーや紐靴を。
おしゃれする時はヒールは履かず、
今日のようなフラットな靴が多いとか。
「足全体をおおうスリッポンとかではなくて、
甲が見えるタイプのものが好き」。
甲を見せると足が長く見えるし、
足首も華奢に見えるでしょ?とのこと。
なるほど、こちらは真似できそうです。
ネイビーのパンツに、
Gジャンのシンプルなコーディネート。
ちらりとのぞくスカーフは、
あの高級メゾンの‥‥と思いきや、
「スーベニール(お土産もの)のものよ、
西海岸のなんとかパークの」
とおっしゃるではありませんか。
ああ、10代の頃にお土産でいただいた、
エッフェル塔柄のスカーフ、
だれかにあげるんじゃなかった!
「ブランドものも着るけれど、
でもそれだけじゃつまらないし、もったいないなとも思う」とchizuさん。
ファストファッションも着るし、
キッズものものぞくことがあるんですって!
ブランドものもファストファッションも。
垣根なく「いいものはいい」と、
取り入れられるその柔軟さは、
ご自分のスタンダードがあるからこそ。
chizuさんの「かっこいい」の秘密のひとつは、
こんなところにあるんだなぁ。
(伊藤まさこ)