パールのピアス。
パールのピアスに憧れたのは小学生の時。
雑誌か何かで見た
女優さんのポートレートがきっかけでした。
服はかぎりなくシンプル。
ノーメイクに近く、
飾らぬ笑顔でたたずむその写真の中で目を引いたのが、
耳たぶからこぼれ落ちそうな、
パールのピアスでした。
はかなげなのに、
主張がある。
一粒のピアスがもたらす、
その存在感に、子どもながらに驚いたのでした。
それから数年して憧れのピアスホールを開けた私が、
まずはじめにえらんだのはもちろんパール。
10代だったので、イミテーションのものでしたが、
「耳たぶからこぼれ落ちる」
その憧れが形にできて、
それはうれしかったことを覚えています。
それから30年近く、
私の耳元といえば一粒パールのピアスばかり。
ところがおととしあたりから、
同じパールでも、
ほんの少しデザインがほどこされたものが
気になるようになってきました。
ダイヤがちょこんとついたもの、
ふた粒つらなったもの、
揺れるタイプのもの‥‥。
耳元にさらにニュアンスがくわわって、
ピアスのおしゃれがたのしくなったのです。
今週のweeksdaysは、
ニューヨークにアトリエをかまえる、
Satomi Kawakita Jewelryの
パールのピアスをご紹介します。
小さいけれど、存在感がある。
大人の女性のためのピアスが6点。
どうぞおたのしみに。
伊藤まさこ
2019-09-06-FRI