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生活臭がない落語家になりたかった

未分類

伊藤
楽屋も、なんだか部屋みたいですね。
火鉢のようなものがありますけれども。
一之輔
あれで餅を焼くことはないと思うけど(笑)、
ぼくらはみんなここで着替えて、
しゃべって、お茶飲んで、出てく。
伊藤
上の階はどうなってるんですか? 
一之輔
2階は落語以外の、
漫才や曲芸の「色ものさん」の楽屋です。
そうやって楽屋が分かれているのも、
しきたりっちゃしきたりです。
あと、座る場所も決まってて、
いちばん偉い人はここに座ります。
その次はここ、次にあそこというふうに、
順番が決まってるんです。
伊藤
入口のほうなのに、偉い人はここなんですね。
一之輔
柱を背にしてもたれられるから、ここが一番。
それに、ここにいると楽屋も高座も
ぜんぶが目に入るからでしょうね。
この空間でいちばん偉い人は、とにかくここ。
序列は決まってて、それはつまり、
「入った順」で偉い。
伊藤
偉い人が下っ端の席に座ると、
それはそれで不都合なんでしょうか。
一之輔
面倒くさいです。
「なんでそこ、座んないんだろう‥‥」
伊藤
(笑)
一之輔
でも、考えたらここに座る人、
いまはほとんどいないなぁ。
伊藤
一之輔さんは、そもそもこの末廣亭で
「出待ち」して、
落語家の弟子入りを希望したんですよね。
一之輔
ええ、ウラに楽屋口があって、
おめあての師匠を待ちました。
自分のいまの師匠(春風亭一朝師匠)をね。
伊藤
一之輔さんでも、
1日目には声を掛けられず、って聞きました。
一之輔
そうです、声掛けるまで
7日ぐらいかかりました。
いや、そんなもんですよ、
なかなかね。
伊藤
いまもここで、
そういった場面が
くり広げられているのでしょうか。
一之輔
ええ、ありますよ、
コロナで減りましたけどね。
不安定な仕事なので、なかなか人が
入ってこなくなったと思います。
コロナでいろんな仕事が中止になりましたし、
こういった時期に、
あんまり利口な人は来ないですよ。
伊藤
一之輔さんは、
なぜ落語家になろうと思ったんですか? 
一之輔
消極的な理由です。
大学に全部落っこちたんで、
落語家になろうと思いました。
伊藤
えっ。
でも、大学には行かれましたよね。
一之輔
ええ、結局は浪人して大学に行きました。
そんとき親が止めてくれたんです、
よかったですよ。
伊藤
「よかった」って、どういうことでしょうか。
一之輔
あのとき落語家になっていたら、
おそらくこんなに続いてない、ということです。
すごく気軽に、
「大学落ちたし、
落語家にでもなっちゃおうっかなぁ~」
みたいな感じでしたからね。
安直な考えです。
でも大学に行くのも、まぁ、
安易に流れただけなんですけどね。
伊藤
一之輔さん、たしか息子さんがいま
17歳くらいでしたよね。
一之輔
堅実です、うちの長男は。
ちゃんとしてます。
昔のぼくのほうがはるかにちゃらんぽらんです。
伊藤
わかります。
それ、時代でしょうか。
一之輔
どうでしょうね。
去年の4月、
ぼくの『いちのすけのまくら』という本の
文庫が出まして、
息子にあとがきを書かせたんですよ。
伊藤
なぜ息子さんに? 
一之輔
あとがきって、お願いするときには、
有名な人とか、自分の憧れてる人とか、
いろんな名前が挙がります。
でも、そういう人に断られたら悲しいでしょ。
伊藤
ああ、悲しいですね。
一之輔
こっちは憧れているというのに、
切なくなるじゃないですか。
そりゃあスケジュールとか、
理由はいろいろつけるでしょうけどもね、
要は断られるってことですから。
伊藤
なるほど。
一之輔
だから編集の人に
「自分の子ども、どうですかね?」
って言ってみました。長男ね。
最初は家族全員に書かせようと思ったんですけど、
原稿料はひとりにしか払えないと言われて、
長男にしました。
そしたら、けっこうちゃんとした
ぼくの分析を書きました。
伊藤
ええ、ちゃんと解説として書いておられました。
あれ、原稿料は出たんでしょうか。
一之輔
2万5000円ぐらいもらったと思います。
それで友だちと、京都に行ってました。
伊藤
息子さんは、
一之輔さんが高座にあがってるお姿は、
ごらんになったことがあるんですね。
家族は舞台を見ていいのでしょうか。
一之輔
家族はいいと思います。
でもその前に、息子がちっちゃい頃、
幼稚園で落語やってくれと
言われたことがあったり。
伊藤
えっ、そんなことが。いいなぁ。
一之輔
おじいちゃんやおばあちゃんと
おやつ食べる会みたいなのが幼稚園であって、
「お父さん、落語やってください」と
先生に言われました。
そのとき、息子はぼくの落語を
はじめて見たんじゃないかな。
そのあと小学校でもやりました。
家族はふだん、客席で見ることは
ほとんどありません。
でもYouTubeで生配信したときは、
10日間、全員で見てたそうです。
伊藤
へぇえ! 
自分の仕事を家族に見られるって、
どんなお気持ちでしょうか。
一之輔
でもね、あんがい、おおむね好評です。
テレビやYouTube見て
「おもしろかった」とか言いますもん。
そういうときは、うれしいですよね。
伊藤
やっぱりうれしいですよね。
うちの娘なんかだと、
わたしの仕事にはまったく興味がありません。
一之輔
自分からすすんで見るってことは、
娘さんはしないですか。
伊藤
なんか、ぜったい‥‥いやむしろ、
見ないようにしてるぐらい、興味がない。
落語を家族に見られるときって、
恥ずかしかったりします? 
一之輔
もう恥ずかしくないです。
子どものことネタにしたり、
家庭内であったことを
「まくら」でしゃべったりしてるくらいですから。
最初はね、ほんとうに、そういうことしない、
生活臭のしない、粋な芸人に‥‥。
伊藤
なりたかったのに(笑)。
一之輔
なりたかったんですけど、
日常でいろんなことが起こるから、
これをしゃべらない手はないって思う。
だからもう、しゃべっちゃうことにしています。

客席から見てはいけない

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伊藤
weeksdaysの2023年新春対談です。
今年は落語家の
春風亭一之輔さんにご登場いただきます。
一之輔さん、今日はありがとうございます。
一之輔
いやぁ、ありがとうございます。
伊藤
いま、新宿三丁目にある寄席、
新宿末廣亭におじゃましています。
一之輔
新春対談、なぜぼくなんでしょうか。
伊藤
えっ。
一之輔
いったいいままでどんな方が? 
伊藤
えっと、最初は矢野顕子さんです。
ニューヨークへお会いしにいきました。
矢野さんのご自宅でわたしが料理を作って──、
翌年は内田也哉子さん
一之輔
おうつくしい、すばらしい方ばかりで。
伊藤
その次の年が樋口可南子さん
一之輔
‥‥いやぁ、すごいですね。
伊藤
そして昨年はプロダクトデザイナーの
深澤直人さんでした。
毎年、weeksdaysの新春対談は特別なんです。
一之輔
そんなおしゃれな人たちが勢揃いで、
で、なぜ、ぼくですか。
伊藤
少し前に、あるお仕事でご一緒しましたよね。
一之輔
「サザエさん」をテーマにした『週刊朝日』の
臨時増刊号
伊藤さんが担当されたグラビアページに
出させていただきました。
伊藤
「サザエさん」って、お話のなかで
寄席に行ったりもしてたでしょう。
「一之輔さんがサザエさんといっしょに落語を見る」
というグラビアがおもしろいんじゃないかと
担当者と相談し、お声がけしました。
それは一之輔さんの写真とサザエさんの絵を
あとで組み合わせて合成するという
企画だったんですけど、
そのときにね、わたしはもう、感動しました。
一之輔
何をですか。
伊藤
「客席に座っていただいて、
サザエさんと一緒に
落語を見てる感じにしてください!」
というざっくりした指示に対し、
「ハッハァ」とか言いながら、
もう0.05秒ぐらいで、
みごとにやってくださいました。
一之輔
それは、やりますよ、そりゃ。
伊藤
プロってほんとに
すごいんだなって思いました。
そのあと、
「ちょっと高座にあがって、話してるふうで!」
ということになって、また写真を撮りました。
それがもうね、
「そんなことある?」というぐらい、
完璧な写真だったんです。
だからあのとき、全体で
20分ぐらいで撮影が終わりましたよね。
一之輔
そうそう、あっという間でしたね。
伊藤
「すごいなぁ」と思いつつも、
すぐに撮影が終わってしまったので、
足りなかった。
一之輔
お会いできた時間が、足りなかった。
伊藤
ぜんぜんお話し足りなくて、
こうしてお迎えすることになりました。
新年ですし、一之輔さんのような
晴れがましい方に
出ていただきたいという思いもあり。
一之輔
普通ですよ、ぼく。
伊藤
いやいやいや。
一之輔
山もないし、
波風も立たないような人生です。
伊藤
そのあたりのこと、
新春対談ですし、たっぷりうかがいます。
よろしくお願いします。
一之輔
よろしくお願いいたします。
伊藤
ここ新宿末廣亭で、
一之輔さんはもちろん落語家として
高座にのぼられることはありますが、
ふだん客席でこんなふうに
舞台をごらんになること、ありますか? 
お弟子さんの落語を見たりとか‥‥? 
一之輔
ぼくら、同業者の仕事を
客席から見てはいけないんです。
伊藤
えっ、そうなんですか。
一之輔
だから誰かの噺を
チケットを買って聞きにいく、
ってこともないです。
伊藤
チケット買ったとしてもダメなんですか。
一之輔
基本、ダメです。
伊藤
それは「しきたり」なのでしょうか。
一之輔
ええ、袖からならいいんです、
先輩に「楽屋から勉強させてください」ってね、
なにか手土産持って、そう言うならいいんです。
でも、チケット買って先輩の落語会を
見にいったりは、ないです。
しちゃいかんことで、失礼にあたります。
これはなんでしょうかね、演劇のみなさんとか、
そんなこと普通じゃないですか。
伊藤
ぜんぜん、みなさん行ってますよ。
そうかぁ‥‥そんな落語の世界ならではの
「しきたり」のようなもの、
ほかにもあったりするのでしょうか。
一之輔
そんなことばっかりですよ。
どっから言っていいか、よくわかんないくらい。
伊藤
きっとみなさんには、
ふつうになっちゃってることでしょうけど。
一之輔
たとえばこの高座って、
「家の中」という設定なんですよ。
だからほら、正面に額があるでしょう、
そして奥は幕じゃなくて襖、袖は障子。
もう片側にあるのは床の間なんです。
伊藤
‥‥ほんとだ。
一之輔
高座は室内、
家のお座敷という設定なんですよ。
ですから噺家はもちろん、
漫才や手品の人もここに出ますけど、
みんな靴を履いてないです。
足袋や靴下で上がります。
伊藤
そうなんですよね、
前から違和感がありました。
「あ、靴を履いてないんだ」と
気づいてはいたものの、
そうなんですね、お座敷だから‥‥。
一之輔
落語や曲芸などは
もともと座敷でやる芸だったからでしょうかねぇ、
寄席の中の拵えも、そうなってます。
もともとは、客席全部が
椅子席じゃなくて桟敷だったんですよ。
ただそこに噺家の座布団が
一枚敷いてある、そういう場所で。
伊藤
客席と高座がもっと近い感じだったのでしょうか。
一之輔
ええ、近かったですね、すごく。
いまもたまに、ぼくは
料亭などのお座敷の仕事をいただくことがあります。
「落語聞きながら飲みたい」って、
5、6人の集まりなどに
呼んでくださる方があるんです。
そういうところでは台がなくて
フラットな場所で噺をします。
伊藤
わわわ、そんなこともできるんですね。
一之輔
そんな方が昔は
たくさんいらっしゃいました。
吉田茂さんとか、志ん生師匠を
贔屓にしてたとかね。
伊藤
おお‥‥。
一之輔
「じゃ、落語家呼ぶか」みたいな感じで、
呼んでくださっていた。
それがまず、ぼくらの
基本にあると思います。

意外なあのひと

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伊藤
ふう、長い時間、おしゃべりしましたね。
みんな、言いわすれたことはない? 
あの人に会えてよかった、とか。
篠田
私はもう断然、TKこと高阪剛さんです。
伊藤
そうでした! 格闘家の高阪剛さんに、
きれいな背中のためのエクササイズを
教えていただいたコンテンツですね!
山川
これ、おもしろかったです。
篠田
まさに自分が、
背中ってどうしたらきれいにできるのかなっていうことを
考えたり悩んだりしていた時期だったんです。
その方法論に興味があって。
この時、cohanのオールインワンで、
ちょっと背中が見えるデザインのものを出す
タイミングだったので、
身体づくりのプロである
TKさん(高阪剛さんのニックネーム)に
お聞きしよう、って。
そうしたら、お話もすごくわかりやすくて、
「あ、そんなシンプルなことなんだ」と思って。
伊藤
そうなんですよ。
ジムで器具を使って、みたいなことではなく、
普段できることを教えてくださった。
坂口
動画も付いてます。
これが「weeksdays」のコンテンツって、
すごく不思議だけれど、すごくいいですよね。
伊藤
「着てもらいました」は親切でいいコンテンツだし、
もちろんこれからも続けていきたいけれど、
TKさんに出ていただくようなことができるのが
「weeksdays」のよさだなって思います。
とくにTKさんは「ほぼ日」とお付き合いがあるからこそ
お目にかかれたし。
こういう、ちょっと読者のみなさんを
驚かせてしまうようなこと、
ずっとしたいって思ってます。
山川
「weeksdays」に幅と奥行きが出ましたね(笑)。
お洋服だけじゃなくて、
TKさんのようなコンテンツもあれば、
ウー・ウェンさんのように
自分自身のあり方は、みたいなコンテンツがあるのが、
「weeksdays」のすごいところですよね。
読んでいると、自分の価値観とか、
暮らしについての考え方が
すごくアップデートされるというか‥‥。
一同
(拍手)
山川
「アップデートされる」!
伊藤
若い人にそう思ってもらえるって、
とっても嬉しいな。
勉強させてもらってるっていう言い方はあれですけど、
「こんなふうになっていけるようにがんばろう」って
いつも勇気をもらってます。
山川
デザインしながら、
そんなふうに思ってたんだ‥‥。
伊藤
ミチコは?
山川
私は、ぼる塾の田辺さんが深く印象に残りました。
とってもすてきな方でした。
伊藤
そう! そうなの、そうなんですよ!
私もです。お笑いが好きなので、
お目にかかれてうれしかったです(笑)。
まさかweeksdaysのコンテンツに、
こういう勢いのある芸人さんがいらっしゃるって、
あんまりイメージしてなかったので。
伊藤
そっか。
山川
けっこう初期に、
大久保佳代子さんが出てくださったときも、
「ありなんだ!」って思いましたけれど、
お会いして、良かったですよね。
岡本
前(青山)のオフィスですね。
山川
ちゃんとweeksdaysっぽいんですよね。写真が。
岡本
お二人の服、色を合せているんですね。
伊藤
いや、あれ、偶然なの。
岡本
えっ、偶然なんですか?!
伊藤
そうなんです。
これ、読み返すと面白いのでぜひ。
山川
いろんな番組で大久保さんを見るたびに、
とっても親しみを感じます。
伊藤
大久保さんにしても、田辺さんにしても、
お笑いの人ってほんとに頭の回転が速くて。
田辺さんなんて、テレビではのんびり見えているのに、
その場を察知する力とか、すごくある。
いやはや、いろんな方に会えて、
いろんな商品をつくって、
忙しかったけれど楽しい一年でしたね。
また来年もよろしくおねがいします。
新春対談は、ほら、意外なあのかたが登場! 
まだ内緒ですけれど。
坂口
予想がつかないと思います。
私たちも意外でしたから。
伊藤
みなさん、たのしみになさっていてくださいね。
さて‥‥このあたりで締めていいのかな。
思うのは、「weeksdays」も、
もうけっこうみんながうまく回すことが
できるようになったから、
違うシステムにしてもいいのかなって思うの。
山川
システム?
伊藤
みんなにスタイリングを任せるとか。
一同
ええー!(ざわざわ)
山川
それはダメです。それはダメです、
ダ・メ・でーっす!
伊藤
3回言った。
坂口
重ねます。ダメです(笑)。
伊藤
そうかなぁ。
山川
伊藤さんのスタイリングが見られるのが、
「weeksdays」のいいところなんです。
岡本
ほんと、そうですよ?
伊藤
いやいや、ありがたいです。がんばります! 
じゃ、いつもは司会をする
「weeksdays」チームで唯一の男子の
さんがきょうはいないから、
最後になにか書いてもらって、
おしまいにしましょうか。
一年、おつかれさまでした!
一同
ありがとうございました!

(編集のより)
いやはや、ノンストップ座談会、
おつかれさまでした。
みなさんよく喋りますね。
文字起こしにして何文字分の
おしゃべりだったというと、
63,888文字ですよ! 
作文の400字詰め原稿用紙にしたら159枚ですよ。
しかしそれだけ喋ることがあったというのは、
ひとえに「毎週新作を出し、毎日更新してきたから」に
ほかなりません。すごいことです。

あいかわらずのコロナ禍ではあるものの、
この1年は、だんだんと、
出かけての取材や対談が多くなりました。
もちろんリモートもありつつ、ですが、
そうやって出かけると、
目が開くというか、耳が澄むというか、
ボディに響くというか、
リモートだけじゃ入ってこなかった情報が
からだにすっと入ってくるのがわかります。
伊藤さんも、まだここでは発表できない
「おもしろいこと」をいくつか(いくつも)
仕掛けているようですし、
ますますこれからの「weeksdays」がたのしみです。

自分の思い出深いアイテムはやっぱり
「日めくりカレンダー」です。
あったらいいね、という言い出しっぺはぼくでしたが、
じっさいに制作を担当した「weeksdays」チーム、
限られた時間のなかで、すさまじい頑張りを見せました。
そうしてできあがった2つの「日めくりカレンダー」、
どちらもいい出来です。
ぜひみなさん使ってみてください。

来年は‥‥、
いまの「weeksdays」には男子が買えるものが
あんまり多くはないので、
ユニセックスなアイテムも増えるといいなあと、
ちょっと思ってます。

それではすぐに「新春対談」でお会いしましょう、
どんなかたが登場するか、おたのしみに!
これからもどうぞ「weeksdays」を
よろしくお願いいたします。

あれも好きこれも好き

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坂口
続いては、MOJITOのAL′S COATです。
太田
大っ好きです。
伊藤
「すごく、いいですね」って、
着ていると言われるアイテムですよね。
山川
「ほぼ日」でもいろんな人が着ているんですよ。
さんとか、けっこう男性も着てて。
それも、ブルーを! 
似合ってました。
伊藤
わたしも今、黒を着てる。
山川
やっぱ素材がすごくいいから。
伊藤
そうなの。
山川
いろんな人にちゃんと似合う。
すごく小っちゃくなるんですよね。
太田
内側のファスナーつきポケットに
くしゃくしゃって収納できるので、
持ち歩きもしやすいんです。
もちろんシワシワになりますが、
そうなっていてもかっこいいんです。
シワがサマになるコートってなかなかないと思います。
伊藤
「シワがすてき」って、信じられないですよね。
でもほんとうにそうなんです。
あと、軽く撥水もするし。
これはね、ほんと、一着持っていると
いいアイテムだよなと思ってます。
「ほぼ日」の同僚といっしょに、
日光へ行ったんですよ。
東京を出発するときはあったかかったのに、
着いたら、寒くて。
そしたら、同僚がなにか取り出して‥‥。
伊藤
おもむろに。
パラパラって、広げて、着たのが、
このAL’S COAT。
あんなに小っちゃくまとまってたと思えないくらい
カッコよくて!
そのくしゃくしゃ、さっきおっしゃってたシワとかって、
あんまりカッコよくなかったりするはずなのに、
全然、そんなことなくて。
伊藤
そうなんだよね~。
「間に合わせ感」が、全然、ないの。
山川
長い季節着れますよね。すごい。春も秋も。
太田
活躍するシーズン、長いですよ。
素材が風を通さないおかげで
薄くて軽くてあったかいから、
端境期だけじゃなくて、真冬以外だったら、
私、いつでも着ちゃいます。
暑くなったら袖をまくって着てもサマになるところも
すごくいいなと思います。
伊藤
そうそう。
真冬と真夏以外は着れます。
これはほんとに、いいもの。
山川
神戸のギャラリーオーナーの方が
着てくださった写真がすっごいきれいでした。
伊藤
ねー。森脇ひろみさん
坂口
カッコいい!
岡本さんの推薦する服は、DRESS HERSELFですよね。
岡本
はい。形がきれいなシンプルなニットが
一番使いやすいっていうことを、
最近、あらためて思っているんです。
それで、DRESS HERSELFのシルクコットンのセーター
ネイビーとホワイトを持っているんですけど、
10月の頭くらいから使いはじめ、
重ね着とかしたら、真冬もいけるなと思ってます。
伊藤
たしかに! 使いやすいですよね。
岡本
ほんとに。
たとえば下にちょっとボリュームのある
スカートを合せてもきれいだし、
普通にジーンズを合せても、
セーター自体の形がきれいなので、
野暮ったい感じにならない。
伊藤
首回りのデザインとか、
ほどよいゆとりとかが、いいですよね。
岡本
あと、やっぱり背中のVがきれいで。
女性らしくなりますよね。
あと厚さもすごくちょうどいいから。
内側に着てもいいし、
パンツとかにインするのにも、
ゴワッとならない厚さなんです。
ほんとに着回しがきいて、すごく重宝する。
山川
2色買いしちゃったんだ。
岡本
しちゃった。
伊藤
最初に1枚買って、次、もう1枚って感じだったの? 
それとも、もうこれだと思って? 
岡本
2枚、一気に。
肌触りがめちゃくちゃいいですよね。
山川
ドレスハーセルフの製品、すごいですよね。
伊藤
うん。着てる自分を一番楽しくっていうか、
快適にさせてくれるブランドだと思う。
岡本
ほんとに。これが1枚あると、
ちょっとうれしくなる感じがします。
すごく好きです。
山川
「weeksdays」では
すごくいっぱいラインナップがあるんです、
ドレスハーセルフ。
伊藤
ほら、上に羽織るタイプ、
ロングカーディガンシルクコットン
これがあったら、これからの季節にいいと思う。
わたしは姉にプレゼントしたんです。
入院してる時があって。
山川
たしかに、重宝しそう。そういう時に。
こういう形なのに、ポケットがあるって、
ポイント高いですね。
入院時には、ポッケが大事ですから。
岡本
あ、そうなんだ。
伊藤
うん。すっごい喜ばれました。
坂口
そして、なっちゃんからは‥‥。
中山
私からは、KARMAN LINEのコットンタイツです。
4色持ってるんですけど。
山川
すごい(笑)。
伊藤
4色? すごーい。
中山
どれもかわいくて、選べなくて。
どの色も使い勝手があるからいいなと思って買いました。
買って、よかったです!
伊藤
気持ちいいよね。
中山
タイツって、けっこう、化学繊維のものが
多いんですけど、これはコットンで、
着てて快適だということと、
1~2年使って、へたらないし、やぶれない。
丈夫なインナーだと思います。
伊藤
うんうん。
ちょっと足元に色があると、いいんですよね。
中山
そうです。ワンピースの時に
ちょっと見えるのが気に入って。
「ほぼ日」でも穿いている人、多いんですよ。
伊藤
うれしい。
山川
weeksdaysの撮影小物としても
常備していますよね。
いろんな撮影で役に立ってます。
中山
あと、おまけでついている
オリジナルの巾着袋がかわいいので、
贈り物にもぜひって思います。
伊藤
わたし、うちの娘の友達がパリに住んでいる時、
お土産にしました。
坂口
私はレッドとマスタードを持ってて、
履き心地もすごく良くて好きなんですけど、
色が、絶妙だなと思っていて。
派手すぎないというか、
落ち着いた色合いなので、
大人が履いても恥ずかしくないというか、
けっこうどんな服でも合わせやすいんです。
冬はアウターとか、色が黒くなりやすい時に、
このカラータイツが嬉しい。
気に入って履いてます。
伊藤
わたしも、黒い服の時に、
ネイビーのタイツとかを合せると、
ちょっとだけ雰囲気が変わるのがいいなって。
中山
そういう時は、伊藤さん、靴は黒なんですか?
伊藤
うん、靴も黒。
でもちょっと真っ黒になりすぎるなと思って、
ネイビーにしたの。
中山
勉強になります! 
それから、「あったかいもの」も
「weeksdays」は豊富ですよね。
去年の座談会でも言いましたが、
ROROS TWEEDのハーフブランケット、
アップルレッド
がお求めいただけます。
山川
きゅうに営業口調に(笑)。
伊藤
かわいいよね。
中山
はい。家の中でもいいし、
車の中もいいですよね。
山川
これだけシンプルなものって、探してもなかなかない。
中山
あたためるものといえば
ROROS TWEEDの湯たんぽも在庫がありますよ。
坂口
かわいい~。
山川
もうほんと、
イラストを現実にしたみたいなシンプルさ。
中山
ステッチがしてあって。
伊藤
わたし、冬気分を盛り上げるために、
デイベッドに、ブランケットを置いてるの。
いつもは、かごに入れてるんだけど、
今は、ブランケットをあえて出しておく。
岡本
いいですね!
ダウンのキルトスカーフもいいですよ。
これ、私が買ったんじゃなくて、
私の母が、手に入れて。
寒くなる前に買ったので、
本格始動はしてないんですけど、
母、最近、キャンプにハマりだしたらしく。
伊藤
へぇ!
山に行くと気温が下がって寒くなるから、
これはすっきりしてて、持ち運びしやすそうだなって。
伊藤
小っちゃくなるんですよ。
それでコンテンツを読んだら、
めちゃめちゃ本格的なものだと知ってびっくりして。
伊藤
そう! そうなんです。
坂口
(キャプションを読んで)
「PHDは、Peter Hutchinson Designs
(ピーター・ハッチンソン・デザインズ)の略。
英国アウトドア業界の草分けである
「MOUNTAIN EQUIPMENT」の創業者のひとりで、
“ダウンマイスター”(ダウンの巨匠)とも言われる
ピーター・ハッチンソン氏が
1998年に立ち上げたブランドです。
現在もマンチェスター近郊の工場で、
熟練の職人さん15人で製品をつくっています」
ですって!
伊藤
そう、本気のダウンなんですよ。
すごいんですよ、これ。
母、これから巻き方を研究したいって言ってます。
伊藤さんの置きコーディネート
すごーく参考になるみたいです。
伊藤
けっこうなんでも合うのよ。
巻きスカートにもなるし、
ひざかけにもなるしね。
新幹線の窓際とか飛行機に乗る時にもよさそうです。
母、ダウンジャケットは持ってなくて、
このスカーフから入りました。
伊藤
ダウンジャケットって、着ると、
ちょっとカジュアルになりすぎるけど、
ダウンのあたたかさってすごくいいから、
そういう方にいいですよ!
母の好きなキャンプも、
本気の登山キャンプではなく、
ハイキングみたいな感じなので、
ちょうどよさそうですよね。
ちょっと町歩きにも使えますし。
伊藤
お母様にお礼をお伝えください。
わかりました!
一同
(笑)

うつわがいいと料理が映える

未分類

坂口
高山さんは、東屋の磁器のお皿と、
島るりこさんのお湯のみ
お気に入りなんですよね。
高山
はい!
伊藤
東屋の磁器のお皿、
わたしも毎日使ってます。
高山さんはどうしてこれが
いいと思ったの?
高山
暮らしの中で
シンプルだけどいつでも使いたくなる
お皿がほしいなと思っていたんです。
磁気のお皿は盛るものを選びませんし、
すっきりとしていて気持ちいいなと感じて。
それで「weeksdays」に
東屋さんのこれがあることに気づいて。
伊藤
高山さんって22歳ですよね。
すっごく嬉しいな。
山川
よくぞそこに、たどり着かれました。
高山
土灰釉のかかった薄いブルーがかったものは
湖のようにずっと眺めたくなる色味で
シンプルさの中に風景が宿っているようです。
伊藤
ことば!! ことばがきれい!!!
高山
(笑)贈り物にも向いていると思います。
伊藤
そうそう。中華とも合うし、
日本のおかずも合うし、
さしあげたら万能に使ってくれると思うな。
坂口
私もこれの「小」を使っています。
サイズ感がちょうどよくて。
ほんと、チャーハン的なものをサッと載せるだけでも、
サマになりますよね。
伊藤
餃子もね。
山川
最高ですね。
伊藤
リムの内側におさめてもいいし、
はみ出してもいいし。
繊細でピシッとしてるから、
わりとラフに盛っても、きれいに見えます。
坂口
焼きそばとか。
伊藤
わたしも! 
坂口
リモートワーク中、お昼、
適当にバーってつくった時でも、
こういうお皿を使うと、
ちょっといい、うれしい気分になるんですよね。
たいしたものじゃなくても、
おいしい感じになるのが、すごいです。
伊藤
リムが額縁の役割をしてくれる。
なんでも合います。ほんとに。
そして、島さんのお湯のみも、
高山さんは使ってくださっているんですね。
高山
はい。「小・黒釉」を使っています。
温かい飲み物やデザートが
おいしそうに盛られた写真を見た瞬間、
ああ、これでゆったり食事したい! 
と思いました。
高山
スタイリング写真は白だったんですけれど、
黒の、ひとつひとつかたちや焼き色が異なって、
裏返したときの高台も素敵だなと感じ、
黒を買うことにしたんです。
黒釉のものは持っていて大人な気分になれますし、
洗って置いたあとも、
家にあって幸せな気持ちになります。
両手で持って小さくおさまるお湯のみは
ほっとひといき、安心できるので、
小の黒釉をおすすめしたいです。
伊藤
ありがとう! 高台まで写真に撮ってよかった。
伊藤
島さんのうつわはほんとにわたし、
ほぼ毎日使っていますよ。
すごくいいんです。
みんなはどうかな。
岡本
私、持ってます。
どっちかっていうと、
料理が下手なほうなんです。
盛り付けも残念なんですよ。
伊藤
そんなぁ(笑)! 
そんなこと、ないと思うよ。
岡本
ほんとうなんです、
どうもセンスがなくて。
ところが、このお皿、黒の朝顔鉢ですが、
意識せずに料理を載せるだけで、
ほんとに様になるんです。
伊藤
そうなの! そうなんだよ~。
岡本
黒いうつわを使うのは初めてだったんですけど、
黒がひとつ食卓にあるだけで、全体が締まる。
伊藤
ほんとうに、わが意を得たり。そうなんです。
岡本
素人の私が言います、
料理に苦手意識があったり、
盛りつけが難しいなあと思っていたり、
そういう人こそ使ってほしいです。
坂口
どんなものを入れてるんですか。
岡本
もうほんとに簡単なものですよ。
お惣菜とか。
山川
たとえ買ってきたお総菜でも、
パックから出して入れ替えるだけで、
全然、違いますよね。
岡本
それです! そうなんです。
伊藤
そう考えると、うつわの持つ力って、
すごいですよね。
島さんの朝顔鉢はちょっと深さがあるから
盛り付けがしやすいんですよ。
まんなかに、自然とまとまって、
額縁効果があるの。
坂口
立体的になりますよね。
山川
お料理系の撮影、すごく楽しいですね。
これもすごいきれいですよ。
諏訪
おいしそう! 
「紫キャベツの白和え」に
花山椒が入ってるんですか。
伊藤
料理家・小堀紀代美さんに教わったんです。
おいしいですよ。そして、きれい。
山川
伊藤さんのお宅で料理の撮影があると、
こういうのがすごい早さで出てくるんですよ。
一同
おお‥‥。
山川
私、もう、まんまと
全種類のうつわ、買いました。この時。
諏訪
まんまと(笑)。
伊藤
ふうむ、撮影に来ると、
買いたくなるっていうことは、
‥‥実演販売をすると、いいのかな?
一同
(笑)
坂口
私も中里花子さんのマグカップ
撮影の時に見て、欲しくなりましたよ!
伊藤
やっぱり、調理の現場を見るのが、いいんだ。
山川
いいうつわって、うつわが目立つんじゃなく、
料理やのみものがおいしそうに見えるんですよね。
それに気づきました。
伊藤さんの料理と組み合わせた時の、
説得力、すごいですよね。
坂口
中里さんのマグカップは
売り切れで申し訳ないんですけど、
あるだけで、おしゃれな感じ。
かわいくて。
またぜひ機会があるとうれしいです。
伊藤
「weeksdays」は
キッチン、ダイニングまわりのアイテムも
たくさんあるんですよね。
たとえば、ガラスのコップ
わたしも今日、使いました。
坂口
松徳硝子(しょうとくがらす)さんですね。
山川
とてもすてきな商品ですよね。
便利なサイズ感で、
大きすぎないから、気持ちよく何杯も飲める感じ。
「おいしいうちにドリンクが飲める」というか。
伊藤
口当たりが、いいんですよね。
使っていても、見ていても、
嫌なところがないの。
山川
並んでいても、すっきりしてるし。
収納されている様子もかわいいですよね。
山川
ドリンクレシピのページも、
本当にかわいいです。
伊藤
わぁ、懐かしい! 
なにを飲むのが好き? 
山川
「とりあえず、ビール」ですね(笑)。
伊藤
うん、これからの乾燥の強い季節、
部屋をあたたかくして飲むビール、
うれしいよね。
山川
松徳硝子さんのプロダクトはどれもほんとに
プレーンで、シンプルで、
weeksdaysらしいなって思うんです。
岡本
美しい。
伊藤
グラスの立ち上がり角度とか、
ほんとに計算されていて。
山川
でも、ディレクションなさったのは伊藤さんですよ。
伊藤
そうだっけ? 
山川
はっきり絵を描いて。
伊藤
そうだった‥‥かもね。
でもわたしが伝えるのは「ざっくり」なんですよ。
内田さんも、松徳硝子さんもそうで、
それを、一回でちゃんと形にしてくれるの。
それがすごいんです。
すっごい変な絵なのに、それを理解してくれて
山川
(笑)ガラスの器、使い方がいろいろあるのが、
すごくいいですよね。
伊藤
ここに写っている山口和宏さんの
カッティングボード
もいいんです。
毎日使ってる。
山川
私も使ってます。
めっちゃいいです。
伊藤
この前、この上にチーズと、
あとバゲットと、マスカットのっけて出しました。
切って、そのまま出せるんだけど、
けっして中途半端な感じにならず、
美しく見せてくれる。
鋼正堂松徳硝子山口さんのボードがあれば
ミニマムに生活が始められますよ。

食べたり飲んだり

未分類

諏訪
私、お箸、買いました。
撮影にも参加してたんですけれど、
伊藤さんのお宅で、使っているうちに
ちょっと白っぽくなっちゃったお箸を布で拭くと、
すごいいい感じにツヤが出るのに、
すごくびっくりして。
伊藤
すご~い、びっくりしてた!
山川
私も、あれ、びっくりしました。
諏訪
お箸が白っぽくなってきたら、
もう、終わりだと思っていました(笑)。
でも、黒檀という木の性質で、そうなると知って。
あと、正直、お箸にこんなにお金を出したのは初めてで。
いままで持っているお箸で一番いいお箸なんです。
そして使いはじめてみたら、
ほんとにつかみやすいっていうことは
もちろんなんですけど、
洗ってる時とか、使ってない時がすごくうれしくて。
そのことにびっくりしました。
「いいお箸って、そうなんだ!」と思って。
食べている時は、食べていることに必死だから
気づかないんですけど、
食べ終わったあととか、拭いている時に、
「やっぱこれ、すごい!」って思うんですよ。
伊藤
そうなんだよね! 
うちも、いろんなお箸があるけれど、
今はこれをずっと使っていて。
で、わりとすぐ白っぽくなっちゃうので、
洗って乾かした後に、毎回磨いてから戻すっていうのが、
一連の作業。見た目も美しいしね。
諏訪
そうですね。あとキャプションにもあるんですけど、
土ものの器にも合うし、
ほんとにキリッとした時にも合うし。
伊藤
そうなの! そうなんですよ。
諏訪
ほんとになんかすごいなぁって。
伊藤
キリッとするのよね。
やっぱり黒っていうことと、
真っすぐっていうことが、
食卓を引き締めるんですよ。
坂口
写真もすごくすてきです。
諏訪
でもweeksdaysを知らなかったら、
私の年齢では、お箸にこの値段、
出してなかった気がします。
伊藤
そうだよね。
諏訪
気づかせていただきました。ほんとに。
伊藤
そっか、そっか。
ちょっと余談ですけど、うちの娘は、
すすたけの箸をずっと使っていて。
すすたけっていうのは、囲炉裏の上ですすになった、
そもそも何十年も経ってる竹を使っていて、
すごく強いの。ほんとつかみやすくて。
それをお弁当に──、6歳くらいから、
スヌーピーのお箸入れに入れて(笑)。
一同
(笑)
諏訪
しぶい! ギャップがいい(笑)!
伊藤
いいものを使うと、大切に手入れするし、
けっきょく長持ちするし。
最初にいいものを知るって、
すごく大事だなって思ったんです。
他のものとの違いがわかるっていうか。
諏訪
細いけど、安心感があるんですよ。
坂口
この時は、よみものの取材に、
京都にお住まいの仁平綾さんに
取材に行っていただきましたね。
伊藤
そうでした。
fogの関根(由美子)さん
買ってくださってました。
ありがたいです。
わたしの周りの女性たち、
「weeksdays」を毎日見に来てくれるって
おっしゃるかたが多いんですよ。
「毎日パトロールするの」って。
わたしもあるんです、
物件の楽しい不動産屋さんのサイトと、
ビンテージの家具屋さんと、って。
それと同じようにみなさん、ほぼ日を、
weeksdaysをパトロールしてくれてるんだなと思うと、
すごくうれしいです。
諏訪
そうですね。毎日11時に更新をしていますから、
毎日なにか新しいんですよね。
見にいっても、更新してない日があったりすると、
だんだん見なくなってしまうから‥‥。
伊藤
毎日、続けてきてよかったです。
それも、これも、みなさんのおかげです。
ありがとうございました。
坂口
伊藤さん、コンテンツを締めくくるのは
ちょっと早いです! もうちょっと話しましょう!
伊藤
(笑)そうだよね。
みんなのおすすめ、もっと知りたいな。
坂口
じゃあ、ちょっとよみもので。
「weeksdays」チームにも参加している
「ほぼ日」インターンの高山七虹(ななこ)さんが
おつまみのコンテンツを強く推してくれてます。
高山
はい(笑)! 
私、お酒をけっこう飲むんです。
ほんとに、このコンテンツを見て、
このお酒のセットがほしいなって思いました。
伊藤
わぁ、うれしい! 
お世話になっている、
nooyのお二人も買ってくださったそうです。
「すごくうれしいセットです」って言ってくれて、
わたしもうれしい。
高山
こういう飲み比べみたいなのって、ワクワクします。
自分で買っても、いただいてもうれしい。
コンテンツでひとつひとつの特徴を知ることができて、
ほんとに「ぜんぶ」が楽しめる感じがして。
しかも、合うレシピも紹介されてて、
ほんとにうれしいセットだと思います。
伊藤
お客様をもてなす。ちびちびセット。
坂口
私、家に人を呼んで、
レシピを再現しました!
伊藤
えーっ! そんなありがたい人いる? 
坂口
楽しかったです。
こないだも「れんこんの柚子胡椒風味」を
つくったんですけれど、めちゃくちゃおいしくて。
伊藤
ほんと? よかった。
坂口
2回、つくりました。
伊藤
簡単だよね。
坂口
そうなんですよ。
思ったより、本当に簡単で、おいしくて。
お酒のつまみとしてじゃなく、
ごはんのおかずにもなるという感じで、
すごくよかったです。
伊藤
うんうん。よく、これを
娘のお弁当に入れてたから。
坂口
お弁当に入ってたら、うれしいと思います。
山川
このお酒のセットは2年目なんですけれど、
おまけのレシピ本、
内容が全部新しくなってるっていうのが、
ほんとにすごいことですよ。
伊藤
そうかなぁ? いつもつくっているものだよ。
高山
レシピが3ステップになってるので、
気がラクですよね。
お酒を飲みたい時って、
つまみをすごく凝ってつくるというより、
ぱぱっとラフにやりたい時が多いので。
最後のほうに「うつわもたのしい」っていう
よみものがあって、
伊藤さんがお酒からストーリーを広げているのが、
とってもおもしろかったです。
伊藤
おいしいものを食べる時、
いいうつわだったらうれしい、みたいな。
高い器っていうのとはまた違うんですよ。
ふだんからお気に入りのうつわを使うと、
部屋も片付けたくなるし、
どんどん、暮らしの楽しさが広がっていくんです。
諏訪
すてきです。
伊藤
これも、日めくりカレンダーと同様、
今年、お世話になった方々にお送りしました。
山川
もらったら、うれしいですよね。
伊藤
日本酒は、飲まなくても、
料理にも使えるし。
山川
おつまみもついてますしね。
坂口
このパッケージがすごくかわいくて。
昨年、私、忘年会をした時、
これを買って、みんなで開けて楽しんだんです。
そうするとこの箱を開ける時、みんな、
盛り上がるんですよ。「ワー」って。
「6本も入ってるー!」とか、
「おつまみがこんなにたくさん!」とか。
そういうちょっとワイワイした感じがすごく楽しくて、
贈り物とか、みんなで楽しむ時に、
すごく最適だなっていうふうに思いましたね。
伊藤
今回、松林誠さんがまた
絵や文字を描き直してくださって。
山川
1本のラベルとレシピの中のタイトル文字ですね。
伊藤
かわいい字ですよね。
山川
パッケージの色は変え、
新鮮になりましたね。
坂口
この箱も捨てずにいます。
ものを入れたり、
ちょっと置いておくのにいいので。
ずっと置いてあります。
お菓子、入れて。
山川
私の家でも使ってます! 
子どものお菓子を入れる箱に。
坂口
ちょうどいい大きさでいいですよね。
伊藤
なるほどね。ありがたいです。
山川
私もいいですか。
鋼正堂のスープ皿なんですけど、
もう、めっちゃ! 使ってます。
今朝もこれでごはん食べてきました。
伊藤
ありがたい~!
山川
「スープ皿」っていう名前なんですけど、
スープに限らず、
どんな料理を載せても映えるというか。
伊藤
そうなの。そうなの。
山川
うちはカレーライスをよくこれで食べてるんですが、
ご飯もの系はすごいいいし。
あとパスタも食べやすい。
リムの立ち上がりがあるから、
最後まできれいに食べられるのが、すごく便利で。
伊藤
「すくえる」んですよね。
山川
なんだかんだこれを使うので、
買いたそうかなって思っています。
積んだ時がかわいいんですよね。
伊藤
そう。横から見た姿がすごい好きです。
山川
裏の刻印もまたね、かわいくて。
いいものを持っているなっていう気持ちになります。
この微妙な白い色もかわいいし。
普通の白の食器と違うんですよ。
内田鋼一さんが、これのために特別に
調合してくれた釉薬の色が良くて。
全然、違います。普通の白いお皿と。
伊藤
先日、雑誌の取材班が家に来たので、
みんなのごはんをつくろうと、
このお皿を使ったら、
それも撮影になっちゃった。
使ってみると、良さがよりわかるみたい。
作家の1点ものではなく、
工場生産品とはいえ、
1枚ずつ型にはめるのは職人さんの手仕事なんですよね。
「手加減」があるので、全部同じじゃないの。
積んだときの姿がきれいだというのは、
その「ゆらぎ」があるから、
重ねたときにまっすぐにならないところがいいんです。
山川
かわいいです。
伊藤
毎日のごはんに本当にぴったり。
山川
さんが激推しというか、激・欲しがっている
「鋼正堂のオーバル皿が欲しい」件は、
進捗、いかがですかって、言付けが。
伊藤
ハイッ! わたし、近々、
四日市の内田さんのところを訪ねるので、
オーバル、押してきます。
山川
楽しみにしてます!
プロダクトとはいえ、
人がつくっているものですし、
ほいほいできるわけじゃないので、
気になるみなさまは、
ぜひ、在庫がある今のうちに買ってください(笑)!
岡本
一番最初に買うとしたら、
どれがおすすめですか。
山川
このスープ皿です。
たとえば4枚とか、家族ぶんを、
最初に買うのってすごくいいと思います。
‥‥この丸プレート「小」もいいですけどね。
伊藤
うん。
伊藤
わたしは大きいお皿大きなプリンをドンと載せて、
小に銘々切ったものを分けます。
山川
いやぁ、すてき。

ヒットしましたね

未分類

伊藤
「あのひととコンバース」も、
たくさんのかたに取材をして、
ご登場いただきましたね。
坂口
圧巻の12組、18人!
ほんとこれは、
みなさんに、あらためて見ていただきたい。
ぜひっていう感じです。
ほんとにコンバースのこの靴が、
どの方も、みなさん、お似合いで。
伊藤
友人知人総動員(笑)!
料理家の渡辺康啓さんでしょ、
同じく料理家の小堀紀代美さんに、
野口真紀さん
なんだかすでに懐かしい‥‥。
坂口
カーマンラインのお二人にも。
伊藤
編集者の和田泰次郎さんも。
糸井さんも、だ。
山川
この糸井さんの写真、
すごくカッコよくて。
まりさちゃんが撮ったんだよね、
すごいと思いました(笑)。
諏訪
緊張しました(笑)! 
あんまりないですよね、
糸井さんを撮ることって。
坂口
伊藤さんに9組の原稿を書いていただいたんですが、
けっこう過密なスケジュールでしたね。
伊藤
先方とスケジュールを合せるのが大変だったと思う。
ミナ・ペルホネンの代表の田中景子さんとか。
坂口
このコンテンツを見ると、
コンバースってどの服にも似合って、
「あ、こんなふうに履けるんだ」って思いました。
伊藤
そうなんですよ!
坂口
ちょっと大人になると、
「スニーカーはちょっとな‥‥」
って思うことがあるんですけど、
これなら、大人でも着こなせます。
山川
普段、weeksdaysを買わないタイプの
「ほぼ日」乗組員も、
すごいこれはめっちゃ買ってるんですよ。
坂口
たしかに、みなさん履いてますよね。
山川
ダンディなさん、履いてるでしょ。
システム部の凄腕の、
オシャレなおじさまなんですけど、
うれしかった~。
伊藤
このコンバース、商品ページ
コンテンツ、写真の撮り方がちがうんですよ。
商品ページは商品ページで、
いつもの「weeksdays」のトーンで見られるのが
いいですよね。
商品写真やモデルカットは、
写真家の有賀傑(ありが・すぐる)さんに、
「なるべく引き算で」と、お願いしているんです。
たとえば、光がドラマチックに差したりする時は、
陰影を抑えてほしいとか、
写真のトーンを一定にしているんです。
バックの壁は白、床はグレーでシンプルに。
でもコンテンツでは、ワイワイ楽しくっていうのを、
そのまま撮影しているので、住んでいる場所や、
お仕事場などにお邪魔して、
その方のストーリー性やドラマが見えるようにしている。
つまり写真の見た目を変えている、ということに、
‥‥みなさま、お気づきでしたでしょうか?
一同
(笑)
伊藤
気づいてますよね!(笑)
ところでこのコンバースは
「生活のたのしみ展」にも出したんですよね。
山川
盛り上がりましたね。
私、レジの担当をしたんですけど、
何度「ありがとうございました!」を
言ったことか。
坂口
私も店頭で販売をしていて、
とても楽しかったです。
伊藤
逆説的な言い方だけれど、
このコンバースは、
「いらない」っていう気持ちから
生まれたものかもしれないな。
「これはいらない」「あれもいらない」で‥‥・
山川
最後に残ったのが、これ、ということですね。
坂口
ヒットした商品といえば、洗剤ですね。
「LIVRER YOKOHAMA洗濯用洗剤 シルク&ウール」
諏訪
私、これ、おすすめしたい! 
冬物の洗濯って、
もう面倒くさいことでしかなかったんですけど、
この洗剤を知ってから、すっごくいい時間になって。
これを機に持っていなかったスチーマーも買って、
乾く直前ぐらいにスチーマーをかけて。
伊藤
すごい!
諏訪
それも伊藤さんが教えてくださって。
そうすると、風合いがよくなって、
とっても気持ちよくなるよ、って。
いまは洗濯の時間が大好きになりました。
伊藤
うんうんうん。
諏訪
人ってこんなに変わるんだと思いました、
ほんとに(笑)。
一同
(笑)
伊藤
あの洗剤って、人を変えるよね。
諏訪
変えますね。
伊藤
洗濯の仕方も変わるし、
もちろん、衣類も変わるし、
洗濯に向かう気持ちも変わる。
ほんとにすごいと思う。
マツコさんのTVにも、
洗濯ブラザーズが出たんですってね。
それで、一時期、すごい、全然買えなくなったって。
中山
『マツコの知らない世界』ですね。
諏訪
三兄弟が出たんですね。
中山
「お前たちは、見た目で損してる」とか
言われてましたよ。
洗濯には生活感が大事なのにって。
一同
(笑)
諏訪
注目されるの、うれしいですよね。
洗濯ブラザーズの洗剤は、香り方もいいんです。
洗ってる時がいちばん気持ちがよくて、
乾くとあまり残らないんですよね。
着る時にはほんとうに少しだけ残っているかな、
くらいの控えめな香り方。
伊藤
うんうん。ほのかでね。
諏訪
「weeksdays」では特別に香りをプロデュース
させていただいたんですけれど、
パッケージもオリジナルにさせていただいて。
そのイラストも、かわいいですよね。
こういうパッケージの洗剤はないなと思って。
伊藤
そう。
イラストレーターの勝山八千代さんに描いていただいて。
一度使ってほしいです。
わたしもお友達にプレゼントしたら、
さっそく使って、
「すごーい」って言ってくれた。
諏訪
プレゼント! それはうれしいですね。
篠田
私、「weeksdays」のタオル「さっぱり」
おすすめしたいです。
タオルは洗うたび乾燥機にかけるんですけど、
毎日のようにかけていると繊維が弱ってくるんですよね。
なので、耐久性がよくて、
かつ、使い心地のいいものを探していたんです。
「さっぱり」に行き着くまで、
10種類くらい、いろいろ試して。
一同
すごい!
伊藤
すごーい!
篠田
乾かして、顔を拭いたり、手を拭いたりして、
どれが自分の好きな使い心地かなっていうのを
探していた時に「これだ」と。
ちょっと厚みもあって、手を拭いたりするのにも、
朝、顔を洗って拭く時も、すごく気持ちが良くて。
それで、家のタオル、全部これにしました。
伊藤
え? そうなの?
一同
わー(拍手)。
篠田
私はグレーを買ったんですけど、
家中のタオルが同じ色、同じもので
そろっているのって、
すごく気持ちがいいことなんですね。
伊藤
そうなの! 
うち、今、各サイズ、
10枚ずつくらいあるのだけれど、
この前、撮影で、
8人くらいが家に来る日があったので、
洗面所にハンドタオルを揃いで並べて置いたら
「ホテルみたい!」と、みんな喜んでくれて。
その横にあのウッドバスケットを置いて、
「使い終わったらこっち」って。
山川
すてきです。
伊藤
今度引っ越すお友達へのプレゼント、
これにしようかなと。
山川
最高です~。
じつは、うちも、これにしているんです。
すごくふわふわだから、
子どもも喜んでます。
伊藤
ちょうどいいんだよね。
ごわごわすぎず、ふわふわすぎず。
山川
もともとほぼ日には
「やさしいタオル」っていう
ロングセラーの商品があるんですけど、
それをずーっとつくってくださっている
今治のタオルの会社にお願いをしているので、
品質的には間違いないだろうとずっと思ってたんです。
それで買ってみて、さらに安心。
伊藤
わたし、今度、洗面所を改装するんだけど、
タオルウォーマーを付けようと思ってて。
その時に一気に買い足そうかな。
山川
最初は白だけだったのが、グレーが入って、
選択肢に幅が出てさらによくなりましたね。
白の潔さもいいけれど、
グレーはガシガシ使える感じがします。
伊藤
カラーした日に髪を洗って拭くのに、
白だとちょっとビクビクしながら使ってたから、
グレーは本当にいいんですよね。
篠田さん、担当じゃないのに、嬉しいな。
篠田
そうなんです、タオルの担当は太田なんですけど、
伊藤
客観的に読んでいるから、
お客さん目線なのかな。
山川
そうなりますよ! 自分が立ち会わなかった
撮影の時の写真を見るのとか、めっちゃ楽しいです。
伊藤
うれしい。
そういえば、坂口さんがチームに入って、
「撮影に立ち会うの、初めてなんです」
って言った時の驚き! 
いままで別のお仕事をなさっていたから。
坂口
そうなんです。感激でした。
でもまだ慣れないです。
毎回、新鮮ですよ。

saquiといっしょに

未分類

山川
私、サマーテーパードリボンパンツを買ったんですが、
コンテンツがすごく印象的でした。
「着てもらいました」のシリーズなんですけれど、
伊藤さん自ら行ってくださることが、
今年、すごく増えて。
山川
伊藤さんが自ら行ってくださるようになって、
コンテンツに魅力というか、奥行きというか、
幅というか、説得感が、増しましたよ。
諏訪
それ、今年からですね。
伊藤
あれ? 今年からだっけ?
山川
そうなんです。
伊藤さんが「わたしが行く!」と
おっしゃってくださって。
伊藤
そっか、そうだった。
それまではレポート系のコンテンツは
おまかせすることが多かったのだけれど、
ぜひ自分の目でって思ったんです。
山川
といっても、なかなか取材対象となるかたを
探すのがたいへんだったんですけれど、
メーカーやつくり手のかたがたと
親しくなっていくなかで、
お客さまをご紹介いただくことが
できるようになりましたしね。
このときは、saquiのお客さまにお願いして。
伊藤
かわいいよね。
坂口
「weeksdays」の
TEMBEAのバッグも使っていただいて!
山川
そうなんです。
みなさん、本当にすてきに着こなされていて。
伊藤
ほんと。
山川
私、撮影係として同行することが多かったんですが、
写真を撮るのに「そこを見るんだ」って
すごく勉強になるんですよ。
伊藤さんが「ここを撮ってね」って言ってくださって、
それを撮ると、「たしかに、いい」って、
毎回、なるんです。
自分では気づかないようなことなんですよ。
伊藤
わたしも、実際に着ているかたに会って、
「あっ」って気づくことがあるんです。
それがおもしろくって、どんどん、
いろんな方のところを訪ねたくなって。
あと、試着をしていただくと発見もあるんですよね。
背の高いかたで、
「これ、すっごくいいのに、丈がもうちょっとあれば」
みたいなことがあるんです。
そうすると、saquiだったらそれをそのまま
デザイナーの岸山さんに伝えて、
「身長が高い人のために、なにかできることはないかな?」
って相談ができたり。
お客さまの声を聞くっていうのは、
すごく大事だなと思って。
山川
次のアイデアにつながりますね。
伊藤
たしかに、5年続けてきたなかで、
デザイナーのみなさんや、
商品開発のかたがたと
真っ正面から話せるようになったのは、
すごくいいことですよね。
来年も──まだ言えないけれど、
「あるもの」を「あるブランド」にお願いしていて、
実現しそうですもんね。
山川
「着てもらいました」シリーズは、
いろんな体型のかたが出てくださるので、
すごく参考になるんです。
伊藤
結城奈美さんが、
靴のかかとの高さによって、
パンツの丈の長さを考えているというのも、
とっても参考になる意見ですよね。
伊藤
saquiはストレートスカートもすばらしかった。
あれも「ほぼ日」のが履いてくれていて、
ほんとうに似合うの。
山川
似合ってましたよ。
ちゃんとした場でも安心なデザイン。
篠田
生地が、イタリアの、ファリエロ・サルティ。
伊藤
そう、サルティの生地の良さを知ると、
手放せなくなりますよね。
シワにもなりにくいし、
こっくりした黒とかネイビーが、
着る人をきれいに見せてくれる。
わたしも色違いで持ってます。
坂口
テーパードリボンパンツと同じ素材ですよね。
伊藤
フォーマルのシリーズもそうですね。
山川
いろんなコーディネートができますよね。
伊藤
これ、フォーマルでも役に立つんだけど、
Tシャツとかスニーカーにも合うから、
真夏以外、いけるかも。
山川
ストレートスカートは、
さんっていう、
「ほぼ日」の乗組員も、
めちゃくちゃいいって、
すごく褒めてくれています。
伊藤
ほんとう? 聞きたい!
坂口
たしか、社内にいます。お呼びしますね。
(他のフロアから呼んでくる)
大和
‥‥こんにちは、大和です。
えっ、伊藤さんに、私が説明?
伊藤
ぜひおねがいします!
大和
えー‥‥、喋れるかしら。
コホン。
まず、私、スカートが大好きなんです。
それで「weeksdays」でこのスカートが紹介された時、
「欲しい!!」と思ったんですけれど、
「同じようなスカートを
何枚も持っているしなあ、
でも欲しいなあ。どうしようかなあ」
と、悩んで悩んで‥‥。
伊藤
悩んで、悩んで?
大和
購入しました! 
一同
わーっ。
大和
結果、買って大正解! 
一番よく履くスカートになりました! 
伊藤
うれしい~。岸山沙代子さんもすごく喜ぶと思う! 
いいでしょう、このスカート。
大和
そうなんです。このスカートをはいていると、
気持ちがとっても高揚します。
素材がトロンとしていて、とても美しく、
タイト過ぎないシルエットと
後ろのスリットのおかげで、
歩きにくさも全く感じません。
シルエットがきれいなスカートには
ついていないことが多いポケットも
ちゃんとついています! 
ハンカチや、IDカードなどをポケットに入れたい
私としては、本当にありがたいです。
すごい‥‥関西弁ならアンミカさんかと
思うほどの饒舌ぶり‥‥。
大和
そして、このスカートを
私が大好きな一番のポイントは、
カジュアルなものにも合わせやすいこと。
でも、このスカートを履いていると
全体がカジュアルになり過ぎず、
大人のシックな雰囲気がちゃんと出せるんです。
たぶん。
きっと。
おそらく‥‥出ている‥‥はず‥‥。
山川
アンミカさんみたいに言い切って!
大和
そうですよね! 
大人シックに、ちゃんと、なります!(笑)
もちろんシルクのブラウスや
カシミアのニットなどに合わせて
エレガントに着ても素敵ですし、
私は子どもが小さいこともあって、
スウェットとスニーカーに
合わせることが多いのですが、
それでもちゃんと、エレガントさを
感じられるのがとってもうれしいです。
素材もシルエットも美しく、
こんなにオールマイティなスカートは
なかなかないと思います。
出会えてよかった! と思える1枚です。
ふーっ! 思いの丈をすべて言いました! 
おさわがせしました。
一同
おーっ(拍手)。
伊藤
さん、ほんとうにありがとう。
大和
おわかりいただけたでしょうか、
私のsaquiのストレートスカート愛。
伊藤
しかと、受け止めました。
大和
これからも「weeksdays」、
とっても期待してます! 
失礼いたしました。(去る)
伊藤
うれしいなぁ、あんなに喜んでくれるなんて。
坂口
ですね!
伊藤
ところで「weeksdays」はアイテムのページの下に
「CHECKED ITEMS」という欄があるでしょう。
これまでその人がそのブラウザで見たアイテムが
表示されるんだけど、
わたし、それを見るのが、大好きで。
当たり前だけれど、
自分の好みで統一されているでしょう。
山川
これ、楽しいですよね。
わかります。
伊藤
「weeksdays」のものだし、
わたしの目を通しているものだから、
おかしなものは入ってないという自信もあり、
「わー、気持ちいいー」っていつも思うの。
諏訪
たしかに、たしかに。
山川
こんなふうになるオンラインショップ、
案外、ないんですよ。
もうちょっと、ガチャガチャしちゃう。
伊藤
このときね、写真のトーンを揃えて
撮り続けてきてよかった! って思うんです。
山川
わかります。毎週、新しいページができて、
新しいアイテムが出てくるのも、
やっぱりうれしいですよね。
「新作が加わった!」って。
伊藤
「weeksdays」をつくっていて、
ちいさなたのしみですよね。
坂口
saquiの今年の新しいアイテムとしては、
カラーパンツが入ったことも
かなり新鮮でした。
伊藤
デザイナーの岸山さんには
ひきつづきがんばっていただきましょう!

がんばりました

未分類

山川
これは「weeksdays」から生まれた
「ほぼ日」のコンテンツなんですけど、
すごく印象深かったです。
坂口
これ、写真が、すごくかわいいですね。
山川
伊藤さんとおさだゆかりさん
半円テーブルの前で写真を撮りましたね。
伊藤
そうでしたね。
このときはもうにっこにこしてるけど、
日めくりカレンダーづくりは、
なかなかたいへんでしたよね。
それだけに「日めくりカレンダー」
完成したときの嬉しさ! 
山川
来る日も来る日も
写真とにらめっこしましたね(笑)。
伊藤
大変だったねー(笑)。
もちつきみたいなんです。
「これもダメでした、差し替えお願いします」。
山川
「すみません、またダメでした」みたいな。
というのも、商品として販売するものなので、
ウェブのコンテンツに比べて、
写真に写っているものの許可が厳しいんです。
現行商品が写っている写真はメーカーに許諾を、
お店にも連絡を入れて、って。
太田
海外のもので日本に代理店がなければ
本社までメールで問い合わせましたし、
おさださんの『SCANDINAVIAN 365 CALENDAR
2023』
については、大使館のご協力もいただいて。
坂口
365枚、カレンダーの写真を用意するって、
そういうことなんですね‥‥。
山川
でも、お2人とも、
本当に素晴らしい打ち返し力というか、
毎回。打てば響くようなお返事で、
私たち「待つ」ということがほとんどなく。
伊藤
そうじゃないと、無理かもしれない
スケジュールだったんですよね。
太田
急に思いついたんですよ、さんが。
いまいませんけど。
私、すっごく嬉しくて。
なぜなら、毎年、日めくりカレンダーを
買って使うんですけれど、
1年間、楽しかったなっていうものが、
ほとんど、なかったんですよ!
諏訪
そう、太田さんがすごく食いついたの覚えてます。
前年までつくっていた美篶堂の暦帖の製作を
お休みすることになったことと、
おさださんの1年の連載が終わって
なにかかたちにできたらいいなあと
思っていたことが重なったんですよね。
伊藤
太田さんが日めくりカレンダーのよさを
力説したのがおもしろかった。
太田
明日はなにかな? と思いながら
毎日めくるのは本当にたのしいですよ。
毎日うれしいことがあるって、すごいですよ。
山川
もちろん伊藤さんもみんなも
「わぁ、ほしい!」ってなったけれど、
時間もないし、
写真をたくさん載せるカレンダーの製作が
ここまでたいへんだとは思わなかった(笑)。
‥‥でも、できましたよ!
伊藤
わたし、たくさん買って、
いろんな人にお歳暮みたいに配っているんだけれど、
みなさんすっごく喜んでくれますよ。
70過ぎの税理士のおじさんも、
「これ、いいね!」って。
山川
そう、すごく喜ばれますよね。
伊藤さんに「日めくりカレンダーをつくりませんか」って
提案したときに、「それ、わたしに合ってる!」って
おっしゃっていませんでした?
伊藤
そう。日めくりカレンダーって、
一日、一日、なくなっていくでしょう? 
それがすごく自分の性(しょう)に合ってると感じて。
山川
新しい日が来たら古い日はぱっと忘れる。
たしかに伊藤さんらしいです。
「だったらこうしたいな」という提案も、
「こういう写真を使ったらどうかな」という候補も、
すぐにいただけたので、すぐ製作にとりかかって。
伊藤
スタンド型で、なるべくシンプルにって。
山川
本当にミニマムな感じで、
しかもかわいいたたずまいになりました。
伊藤
わたしの「weeksdays」と
おさださんの「SCANDINAVIAN」、
両方を買ってくださった人もいて。
山川
TOBICHIにいらした60代後半ぐらいの女性が、
「離れて暮らしてる娘2人分と、自分の分を買って、
毎日、一緒にめくります」って、
おさださんが、とっても喜んで。
諏訪
そっか、離れて暮らす家族の、
共通の話題になるんですね。
必ず同じ日の写真が見られるから。
伊藤
そっか、「どのページ?」ってことがないんだ。
中山
それってすごくいい時間ですね。
岡本
めくる時に、思い出すんですね。家族のことを。
「めくってるかな?」って。
山川
ふとしたときに、
今日、これだったねって言えるのもいいですよね。
諏訪
すてき! そんなこと考えたことなかったな。
山川
つくっただけで、そこまで思ってなかったけど。
伊藤
こういう商品って、1年、
その人の暮らしの中に入るのだから、
責任重大だなと思ってつくりました。
山川
そうですよね。
その日が誕生日の人は、
この写真どう思うかな、って考えたり。
伊藤
フランスの公園で撮った
「ここは犬は入っちゃダメ」の看板が、
すごくかわいかったんだけれど、
この日に、犬好きの人が誕生日だったら、
どう思うかな、ということとか。
山川
そういうところも伊藤さん、おさださん、
配慮されていて。
伊藤
だからこそ手を抜かず、丁寧につくりました。
あと「丸いものが写っている写真が
何日も続かないように」とか、
季節感を入れたりとか。
山川
「またテーブルの上の料理?」みたいに
違う写真でも同じテーマが続かないようにとか。
伊藤
1年使ってみて、どういう感じかなっていう、
感想も聞きたいですね。1年後になるけれど。
太田
このカレンダーだったら、
インテリアとしても置いておくだけで
かわいいゾーンがつくれますよね。
といって、かわいくなりすぎないのが
2つともすごくいい塩梅なんです。
私は、玄関にSCANDINAVIAN 365 CALENDAR 2023、
部屋の飾り棚に、
weeksdaysの日めくりカレンダー2023を置く予定です。
山川
めくりわすれることはない?
太田
めくるのを忘れたら、
一気にめくってしまえばいいんです。
どのページをめくってもかわいいですから。
こんなかわいいものは、他にはありません! 
伊藤
すごい力説、うれしいな。
それでね、これ、とってもいいものができたけれど、
2024年版もつくりましょう! ってなったら、
どうするかが課題なんです。
わたし、過去数年分の写真から選んでいるので、
もうストックがない‥‥。
太田
そんなぁ!
山川
でも伊藤さん、
このカレンダーの入稿が終わった頃から、
取材先で「これいいな、次のカレンダーにどうかな?」
なんておっしゃって撮っているから、
きっと大丈夫だと思う。期待してます!
伊藤
がんばります。
坂口
製作中、写真について
みなさんの興味が向かったので、
長野陽一さんにご登場いただいて
リモートで伊藤さんと対談をしていただきましたね。
山川
これ、すごいんです。
長野陽一さんと伊藤さんじゃないと、
語れない内容で。
スマホの中に入っている最後の写真、何? 
みたいな話をされていて、
それがすごくおもしろいと思いました。
そもそも写真家の方のスマホの写真を見る機会なんて、
滅多にないわけで。
伊藤
そうだよね。
わたしなんか、今、iPhoneに入っている写真、
1枚だけだよ。
伊藤
だって、パソコンに保存するでしょ? 
篠田
え? 毎日入れて、スマホから消しているんですか。
伊藤
そう。取材でメモがわりに写真を撮ったとしたら、
パソコンに移動して、原稿を書いて、
そうしたらiPhoneに入れておく必要ないじゃない? 
だから全部削除する。
諏訪
‥‥けっこう衝撃です。
伊藤
えっ?(笑)
山川
衝撃ですよ! 私、
何枚たまっているだろう(笑)。
坂口
ストレージひっ迫ですよ。私。
諏訪
私も~。
中山
私もです‥‥。
伊藤
パソコンにある写真も、
2週間に1回ぐらい整理するよ? 
要るものはとっておき、
メモのような写真は削除します。
伊藤
メールの受信箱もゼロにするっていうのも、
前に、すごく驚いていたよね。
中山
えっ、えっ?!
坂口
受信箱をゼロにする?
つまり、読んで、するべき返信はしたら、
削除するってことですか?
伊藤
うん。
あ、今、動いていることは、
ちゃんとファイルを作って格納しているのよ。
「weeksdays撮影」とか、
わかりやすい名前をつけて。
諏訪
そういう主義の伊藤さんが、
それでもパソコンに残しておいた写真から、
このカレンダーがつくられたということですね。
私、日めくりカレンダーを、
赤ちゃんを産むのに故郷に帰ったお友達に
送ろうと思っているんです。
子育てで、家にいる時間も長いかなと思うので。
伊藤
そっか、それはきっとうれしいね。
諏訪
プレゼントにすごくいいなと思いました。

勉強になります

未分類

伊藤
「weeksdays」のコンテンツを読んで、
「これ買おう!」みたいなことって、
みんなはあった? 
仕事として関わっているわけだけれど‥‥。
前に「ほぼ日」の里香さんが、
中里花子さんのマグカップ
買おうか迷っていたとき、わたしが書いた
「我が家には作家の作ったお湯のみが、
たくさんあるのですが、
そういえばマグカップってないなぁ。
あったらいいのにな。」
というキャプションが、
ポチッとする一押しになったとおっしゃってたの。
山川
私、毎週、毎週、ページをつくり終えるごとに、
買いそうになってます(笑)!
太田
買ったものじゃないんですけど、
伊藤さんの着こなしのレポートって、
よみものとしても面白いですし、
買いたい気持ちを後押しするコンテンツですよ。
いっぱいありますよね。
伊藤
えっ、わたしの? そうなんだ?
太田
いつも、すごく参考になります。
「かわいい!」と思った商品も、
いざ「買うぞ!」と思ったときに、
「あれ? でもどうやって着たらいいんだろう?」って
自分と商品が
つながらなくなってしまうときがあるんですよ。
そういう時、とてもありがたいんです。
伊藤さんのコンテンツを参考にして‥‥
というか完コピして、着てます!
伊藤
そこまで?
山川
太田さん、完コピ体質。
太田
そうなの。だって間違いないんだもの。
教えてもらったことは、
素直にそのまま実践。
伊藤
「これは無理」みたいなことはないかなぁ? 
大丈夫?
太田
それは「え!?そうやって着るんだ!」という
驚きになるんですよ。
シンプルな組み合わせなのに、
それもあるんだ! って。
伊藤
「ほぼ日」のも、完コピ体質。
社内でばったり会うと、
「今日、全身、完コピでーす。
ぜんぶ『weeksdays』でーす」って
見せてくれたことが幾度もあるの。
諏訪
完コピって体質なんですね(笑)。
山川
、株主ミーティングに登壇したんですが、
全身「weeksdays」でした。
フォーマルのクルーネックの黒と、
タイトスカート。「ほんとに助かるわ」って。
Satomi Kawakitaさんのピアスして、
フラットシューズ履いてました。




坂口
完璧! 
あと、うちの乗組員のから、
サイドゴアブーツのパープルのワンピースとの
組み合わせ
がすばらしかったです!」と。
伊藤
あのワンピースはsaquiのものでしたね。
やさしい色とハードなブーツを合わせて。
坂口
トープのブーツを合せているのを見て、
そのトープを買ってくれたんです。
でもよくよく考えたら、
自分は紫の服を持ってなかったのにって。
ちなみに私も、全く同じエピソードなんですが、
あのコーディネートがすごいかわいくて、
最初は黒を買おうと思ってたんですけど、
トープのブーツにしたんですよ。
そして、今日も履いてます。
伊藤
あ、ほんと!
山川
実は私も買っちゃったんです。
伊藤
え?
岡本
私は黒を買いました。
伊藤
え、えっ?
太田
じつは私も‥‥。
伊藤
すごい。
諏訪
チームの人がこれだけ欲しがるって
すごいことかもしれないですね。
伊藤
撮影の時から盛り上がるんだものね、
「どれを買う?」みたいな話になって。
「発売日いつだっけ?」って。
坂口
このコンテンツの撮影
みなさん、大騒ぎでしたよね、
「かわいい!」って。
伊藤
そっか、よかった。
時々「わざわざ言うこともないかなあ」と思って、
「でもやっぱり書いておこう!」という箇所があるんです。
そうすると「あの一言で背中を押されました」って
言われることがある。
‥‥ん? なに、この音楽‥‥。お祭り?
山川
窓の外をちんどん屋が通ってます!
諏訪
ほんとだ、すごく陽気な音楽が!
山川
3人で!
あのかたがたも宣伝をしているんですよね。
私たちもがんばらなくちゃ。
伊藤
(笑)そうよ~!
私、今年、大学を卒業して、
まだいいお洋服を買うまでに至れてないんですけれど、
ネイルをweeksdaysで買ったんです。
それがとっても嬉しくて‥‥。

OSAJI アップリフト ネイルカラー

山川
うんうんうん。
岡本
OSAJIですね。
伊藤
ひところ、「ほぼ日」社内、
みんなつけてたね。
山川
大流行り。
夏もよかったし。
冬もいいですよね。
岡本
手が色白に見えますよね。
山川
コートからちらっと見えたらかわいい。
伊藤
そう、この前もニットの撮影の時に、
袖口からちょっと見えるネイルの色の
効き方がすごいと思って。
坂口
モヘアの時のものですね。
カラーパンツの時も。
草場妙子さんが、夏のコンテンツで
ネイルの話をしてくださったじゃないですか。
私はすごくそれを参考にしているんです。
岡本
BARIのサンダルの時ですね。
草場さんのシリーズは、
ほんとうに、参考にしているんです。
永久保存版です。
伊藤
草場さんって、お仕事でメイク道具を使って、
終わると、きちんと箱に戻すでしょ。きれいに拭いて。
それを見習って、わたしも毎日、
メイクしたら、全部拭いて、
引き出しに戻すっていうことをしています。
一同
ええー!! すごーい(ざわざわ)。
伊藤
散らからないし。汚くならなくて、おすすめ。
山川
そんな‥‥、なぜできるんですか!
伊藤
時間があるからよ(笑)。
山川
いやいやいや、
伊藤さん、これだけ働いて、
そんな時間があるとは‥‥。
でも、草場さんに勧められると、
欲しくなりますよね(笑)。
伊藤
撮影で草場さんとご一緒すると、
どんなメイク道具を使っているのか気になって、
教えていただいて、知らないものだったりすると、
それを探しに伊勢丹に走ったりしてるよ。
山川
わかります! みんなそうです。
さすがだなと思いますよね。
打ち合わせの時から、
草場さんって、いつも提案がすごくて。
伊藤
うん。何を聞いても絶対、
「なんとなく」選んだものはない。
山川
日々のリサーチがちゃんと生きてるというか。
アイデアがすごくあるんですよね。
しかも草場さんのアドバイスって、
どれもそんなに無理がない
伊藤
そうなんですよ。
メイクに対して愛があるから、
ほんとに任せられる。
そして、かわいいの、草場さんが!
山川
すてきですよね。
岡本
私、「あるていど、日焼けしてもいい」っていう言葉
すごくありがたかったです。
伊藤
そうなのよ! 
「こうじゃなければいけない」から自由なんですよね。
その人に合った一番いいものを選んでくれる。
山川
モデルさんに合わせて、すごい差し引きされてますよね。
伊藤
ほとんどアイメイクしないとか、
この肌ならファンデーションは要らないとかね。
「え!」って思う。
山川
でも、すっごくすてきに、なりますよね。
伊藤
草場さんと仕事をしてると、
みんな着るものの流行には敏感なんだけど、
わりとメイクって変えられていないとわかりますね。
その時代時代に合ったことを、
べつにそんなに派手な感じじゃなく取り入れると、
ちょっとした眉の描き方ひとつで
「あ、今っぽくなる」みたいなことがある。
「ほぼ日の學校」の草場さんの
「では、眉毛だけメイクしてみましょう。」でも、
「え、こんなになるんだ!」と思った。
勉強になります。

お目にかかれて

未分類

坂口
(立ち上がって)伊藤さま、みなさま、
ほんじつはお集まりいただいてありがとうございます! 
進行を務めさせていただきます、
不肖、さ、さ、サカグチです。
ふだんはコンテンツの進行管理を担当しております。
いつもの「weeksdays」の座談会では司会の
さんが本日は不在ということで、
わたくしが代打を仰せつかりました。
なにぶんにも不慣れでございますし、
至らぬ点も多々あるかと存じますが、
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
‥‥言えた! 
伊藤
どうしたの坂口さん!(笑)
山川
硬い、かたい! 
篠田
台本つくってきたの? すごい。
太田
そうだよリラックスして! 
もう年末年始のお休みに入る人も多いし、
「ほぼ日ストア」の発送もお休みになるから、
みんなでワイワイ、
1年を振り返っておしゃべりしよう、
って集まったんだから。
坂口
さ、左様でございますね‥‥。
山川
まだ硬い。
坂口
コホン、えーっと、すみません、無理がありました。
いつものように話していいですか。
中山
そうしてください!
坂口
では‥‥、はじめたいと思います。
今年もたくさんの人にお会いしました!
山川
すご~~~く、いっぱい
対談をしましたね、伊藤さん。
2022年の対談コンテンツ、
思い出深いものがいっぱいです。
伊藤
そうだよね! 
もう、ほんとうに‥‥。
ウー・ウェンさんのところに伺ったの、
忘れられないなぁ。
‥‥って、こんなに前なの?
坂口
そうですね。
ウーさんのお宅に伺ったのは、対談が2月、
そのあとにももう一回、半年後、
バスケットの取材に伺いました。
伊藤
深澤さんもそうだけれど、
「暮らしが見える」場所に伺うことができたのは、
わたしにとっては、すっごく大きなことでした。
勉強になったし、
あの本の中の世界が本当のものなんだ! 
と感動もしました。
ウーさんとは、取材の後、
「欲しいものもあるけど、
いらないものもいっぱいあるから、
それをテーマに対談をいつかしましょうね」
みたいな話になりましたね。
諏訪
そうでしたね!
伊藤
「これ、いらなくない?」
っていうもの、わたしもすごく多くて。
‥‥世の中に。
一同
(笑)
山川
聞きたいです(笑)。
伊藤
「weeksdays」はものを売る場所だから、
「欲しい!」をあつめたコンテンツだけれど、
その向こうには「いらない」もあるんですよ。
そういうことを考えるのって、
ちょっと「ほぼ日」ならでは、っていう感じがする。
ウーさんもわたしも言うことがはっきりしてるから、
あらためて対談をしたらちょっとおもしろいかなと(笑)。
「これ、いらないですよね」
「そうよ、これ、いらない!」みたいな。
一同
(笑)
山川
度肝を抜かれそう(笑)。
諏訪
バスケットで取材に伺った時に、
そういう話に、ちょっとだけ、なった気がします。
伊藤
そう! そしてね、
そんなに「いらない」っていう人が、
実際「weeksdays」の商品を
買ってくださっていたっていうのが。
山川
タオルもバスケットもですよね。

タオル さっぱり

SAITO WOOD BASKET

諏訪
たしかに、
あんなに選び抜かれたものしかないおうちに
選ばれたって、光栄です。
伊藤
印象的だったのが、
「ごみにもきれいなごみと、
きれいな捨て方がある」ということば。
諏訪
そんなこと考えたことなくて、
すごくびっくりしました。
坂口
「ごみの捨て方にもセンスが必要だと思っているんです」。
はぁぁ‥‥!
山川
「美しく捨てる」んですね。
伊藤
坂口さん「はぁぁ‥‥」って言ってる(笑)。
坂口
そうですよ、私、これを読んで、
発売当日にこのバスケット買ったんです。
ごみ箱にしようと思って。
山川
買ったんだ?
坂口
はい。ウーさんを意識して、
最初は汚く見えないようにごみを捨ててたんです。
伊藤
今は? 
坂口
今は‥‥ちょっと雑に。
山川
伊藤さんでしたっけ? 
バナナの皮をそのまま捨てるなんてすごく嫌だ、って。
伊藤
そうよ。わたしは生ごみは全部、
すぐ冷凍庫に入れている。
生ごみが出たら、すぐ袋に入れて空気を抜いて
冷凍庫の中に場所を決めて冷凍しておく。
諏訪
冷凍庫!
伊藤
嫌じゃない? 臭くなるの。
諏訪
夏とかすぐ。
山川
虫もわくし。
それは週に1回とか捨てるんですか。
伊藤
マンションにごみ置き場があるんだけれど、
タヌキやハクビシンが近くの公園に出て、
生ごみを漁りにやって来るのね。
だから生ごみは蓋付きの大きなバケツがあって
みんながそこに入れるようになっているのだけれど、
開けるたびに、「うっ」ってなるのが嫌で。
せめてすこしでも、
部屋でもごみ置き場でもにおいを減らそうと、
冷凍しておいて、回収直前に出すようにしているんです。
この話をするとね、「生ごみを冷凍庫に?!」って、
よく驚かれるんだけれど、
りんごの皮にしてもお魚の骨にしても
新鮮な食材から出たものなんだから、
べつに汚いものじゃないのよ。
‥‥って、なぜわたしのごみ捨ての話に(笑)。
諏訪
興味津々で聞いちゃいました(笑)。
伊藤
そうなんだよね、
こうしたらきれいになるっていうより、
こうしたら自分が気持ちいいっていうのは、
わたしたち二人に共通している気がしました。
ウーさんのタオルのコンテンツで、
私が衝撃を受けたフレーズがあって。
伊藤
なんですか?
「お客さんをお呼びする時に、
あらためて掃除はしない」
伊藤
ああ。
それはつまり、いつもきれいだから、なんですよね。
衝撃といったら恥ずかしいですけど、
お客さんが来るとなったら、
念入りに、念入りに、みたいなイメージがあったんです。
私自身はそうなので。
でも、日々を大事にするというか、
自分もお客さんのように大切に扱ってお掃除し、
美しくその場を保っているというのは、
すごくいい考え方だなって思ったんです。
それは自分自身のためでもあるし、
おもてなしするお客さんのためでもあるし、
その全てをリスペクトしてる感じが‥‥。
伊藤
そうしないと、自分も気持ち悪いんじゃないかなって。
お客さんの多い家だということもありますよね、
うちも、わりと予告なしに人が来るの。
だからいつでも大丈夫なようにしている。
山川
伊藤さんのおうち、
ほんとうにいつもきれいです。
伊藤
わたしはいつも
写真を撮るみたいな目で、家を見ているの。
イスがちょっと曲がっていると気持ち悪いなあとか。
そういえば、ウーさん、毎日あの広い家を、
全部自分で水ぶきしているんだって!
山川
手で拭いてるって、私も本で読みました。
伊藤
それがエクササイズなんですって。
タオルもきちんと折って仕舞うのね。
それはお茶を習っていて、
袱紗をたたむ習慣があるからよ、
みたいなことをおっしゃって。
中山
憧れます‥‥。
伊藤
深澤さんもそう。
ほんとにもう細部にわたるまで
「ここは!」って気になるところが
おうちのなかにいっぱいあって。
それがすごい勉強になったし、
2人ともすごい人なのに、
全然、偉そうじゃなくて、
「好きだからやっているんですよ」っていう感じが、
すばらしかったですよね。
それから、深澤直人さんとの対談、アトリエに
同行したチームが興奮してた。
すごい、すごい、って。
諏訪
そうです。深澤さんのアトリエって、
「その場にいて気になることが、一個もない」んです。
これ、うまく説明できるか自信がないんですが、
会社にいたりすると、
照明がちょっと目にまぶしかったり、
乾燥が気になったり、暑すぎたり、
寒すぎたり、ドアの開閉音がどうとか、
このにおいなんだろうとか、
その空間が完璧に気持ちいいっていうことはあまりない。
「そういうものだ」と思って過ごしてますよね。
ところが、深澤さんのところに行った時に、
驚いたんです。全くなんにも、気にならない。
伊藤
現地で、すごくそう言ってたよね。
諏訪
もう呼吸がしやす過ぎて(笑)。
びっくりしました。いかに普段、
ストレスの多い環境にいるんだって気づきました。
伊藤
深澤さんが、センスがいいっていうことを、
センサーがいいとおっしゃっていましたね。
デザインがどうのっていうこと以上に、
そっか、すごく高性能なセンサーを
持っている人なんだっていうのを、改めて思った。
諏訪
センサーの話、覚えてます。
そのことに対して、感じられる人が
それをできる人っておっしゃって。
伊藤
わたしは、家が散らかっていると、
センサーが鈍ると思ってて。
それも、いつも家をきれいにしている理由かも。
諏訪
研ぎ澄ましておくっていうことですね。
あと、深澤直人さんって、
プロダクトデザインのイメージが強かったんですけど、
たまたま家をまるごとデザインされたっていう
タイミングで対談をオファーしたじゃないですか。
やっぱり伊藤さん「持ってる!」って、
その時、思ったんですよ。
一同
(笑)
諏訪
ほんとにできたてのタイミングで、お伺いして。
伊藤
「来てほしかった」って言ってくださった!
諏訪
それを知っていて
お願いしたわけじゃなかったんですけど。
伊藤
タイミングがいいこと、
「weeksdays」ではよくあるよね。
中山
私は「あたらしいクリエイティブが
世界に灯をともす」。
これは、軽井沢の須長檀さんたちがやってらっしゃる
ラッタラッタルさんのお話で、
とても印象的でした。
伊藤
読んでどんな感じでしたか?
中山
そもそも、場所がすごくすてきで! 
お写真を見て、すごいワクワクしたんです。
そして、文中にもあったんですけれど、
障害のある方の手づくりのものって、
バザーなどで見かけるものとして認識していたのが、
ちゃんとアート作品として成り立っていることが
素晴らしいと思いました。
経営してるみなさんと、
障害のある方が、対等な位置で。
伊藤
そう! このメンバーの誰がいなくても、
絶対、このプロジェクトにはならなかったと思います。
そして、須長檀さんというすばらしいデザイナーが
いたからこそのプロジェクトですよね。
わたしもすごくいいコンテンツだと思っています。
中山
感動しました。
ものづくりの方法においても、
「これをつくろう」ということが先にあるのではなく、
「絵を描いてみよう」っていうところから、
「こういう絵が描けたね。これで何をつくろうか」
っていう、そういう方法論も、
すばらしいと思ったんです。
伊藤
目的があって何かを描くとかっていうのが多いけど、
先に絵があって、
それに適したっていうものづくりというのは、
わたしもハッとさせられました。
中山さんの言う通り、この場所は、
どこを撮っても絵になるんです。
ものづくりには、環境って本当に大事だなと思います。
美しいところにいないと、
きれいなものなんて、できない。
だから、ね、「ほぼ日」の撮影スタジオもね。
一同
(笑)
伊藤
いつもきれいにしていましょう! 
って、こんなところで(笑)。
山川
ほんとうですよ、
きれいにしないと
きれいな写真は撮れないです(笑)。
伊藤
(笑)絶対そうだと思うの!
山川
伊藤さんのおかげで
なんとか弊社のスタジオが
きれいに保たれています。
「きれい」って大事ですね。
中山
軽井沢町の「お薬手帳」が
コンテンツに出てきたじゃないですか。
あれもとてもきれいで、
うらやましく感じました。
一冊ずつ手描きなんですよね、表紙が。
坂口
軽井沢の方、いいですよね。
伊藤
考えてみたら、お薬手帳って、
こうじゃなくちゃいけないという
フォーマットがなく、
薬局が出してくれるシールが貼れる
紙の冊子があればいいんだものね。
どんなデザインでもいいんだということに
まったく気づかなかった自分は、
すごく既成概念にとらわれていたんだって、
あれを見て、ハッて思いました。
諏訪
絶対、こっちのほうがいいじゃん! 
ってなりますよね。
坂口
持ってて、気持ちが晴れやかになる。
伊藤
これはほんとに刺激的な仕事でした。
リスペクトがたくさん、
詰まっている感じがします。

持ってるだけで会話が始まる

未分類

伊藤
一田さんは
服やバッグや靴に飽きることもあるんでしょうか。
その場合、どうしていらっしゃいますか。
一田
マイブームみたいなものはありますよ。
さきほどのバッグ「m0851」は、
『大人になったら、着たい服』を立ち上げた
2011年のちょっとあとから使ってきたから、
けっこう長くなります。
でも、その前に買ったものは、
すごく溜めていたけれど、
思い切って全処分しました。
伊藤
誰かにあげたとか?
一田
はい、そうして手放しました。
まーちゃんもそうでしょう?
伊藤
わたしもおなじです。
一田
私より回転が速いんじゃないかなあ。
スタイリストという職業柄。
伊藤
そうですね、シーズンごとに。
一田
去年と同じものを着て
メディアに出れないとか? 
伊藤
それは全然、べつに‥‥。
変えるといっても、
ホント、似たようなものが好きですから。
一田
それに「weeksdays」で
ご自身が欲しいものをつくられているから。
伊藤
そうなんです。それに、家の置き場所は一定ですからね。
だから「ここに入らなくなったら、人に渡す」と
わたしは決めているんですけれど、
一田さんはどんなタイミングで? 
一田
『大人の片づけ できることだけやればいい』
っていう本を出したときに、
その本に合わせてクローゼットの使い方を
整理収納アドバイザーのEmiさんっていう人に
アドバイスしてもらって大改造したんです。
以前は寝室にクローゼットがあったんだけれど、
朝、夫が寝てるのにそこ開けて着替えるのは不便だから、
リビングにクローゼットを
持ってきたほうがいいですよって言われて。
ハッ、そうか! ってなって。
そのときにギュッて服やバッグも処分したんです。
伊藤
わたしも実は
リビングに下着が入ってる引き出しがあります。
自分の動線を考えると、
「ここにあるべき」という定説って
あんまり関係ないんですよね。
一田
そう。私は下着は洗面所がいいって言われて
その時置き場所を変更しました。
伊藤
なるほど。
一田
けっこう便利になりました。
でも、バッグって、収納に困るじゃないですか。
しまいにくくないですか。
伊藤
わたしは小っちゃいバッグが多いから、
箱に立てて収納しています。
小さいバッグが入った箱が2個、
オープンラックに入ってます。
一田
そうか、小っちゃいから(笑)、
場所をとらないんですね。
ところが私の使ってきた仕事用のバッグって、
かたちも不揃いだし、大きいし、
中身が入っていないと直立しないし‥‥。
伊藤
一田さん、どうやって収納しているんだろう?!
一田
私はS字フックに全部かけてます。
伊藤
なるほど。
一田
じゃあ、まーちゃんにとって、
今回のバッグは「大きい」のね。
でもたくさん入れずに持ち歩く。
伊藤
そうなんです。
この大きさで全部革だと
見た目も重量も重いんですけれど、
網状になっているので軽さがあるんです。
一田
持たせていただいてもいい? 
わぁ、軽い! かわいい!
伊藤
わたし、小柄だから、
これぐらいのバッグで全面が革だと、
まるでバッグが歩いてるみたいになるんです。
一田
このデザインなら、持っているだけで
会話が始まりそうじゃないですか。
伊藤
確かそうですね。これがきっかけになりそうです。
一田
スタイリングの仕事のときは
さすがに荷物が多いでしょう?
伊藤
車で移動しますからね。
でも、スタイリストにしては少ないかもしれません。
もう「これ」って決め打ちみたいな感じで、
自分で持てる範囲って決めているんです。
若い頃、「用意したものが少ない」と
言われたこともありましたけれど。
一田
「これがダメだったらこっち、これがダメだったらこっち」
と、3番目ぐらいまで用意するかたもいますよね。
伊藤
そうそう。そうしたら友人が
「スタイリストとして引き出しがあるのはいいけれど、
引き出し全部を持ってこられてもね」って慰めてくれて。
溜飲が下がりました。
一田
さすが!
伊藤
ところで一田さんが
「一田憲子」としての仕事を始めた
きっかけって何だったんですか。
自分の名前でお仕事をするようになったのって。
一田
私はずっと、名前ナシの、
雑誌のいちライター時代が長かったんです。
2006年に『暮らしのおへそ』を立ち上げたときも、
クレジットは載っても、
自分の名前で仕事をしているというところからは
ほど遠い立場でした。でも、その頃、
ライターが1冊の雑誌を立ち上げるって、
あんまりなかったから、
ちょっと目立ったんですよね。
伊藤
そして2011年「大人になったら着たい服」を、
2016年にウェブメディア「外の音、内の香」を。
一田
それを立ち上げたのも大きかったですね。
でも、ウェブメディアは、すごくネガティブな発想で。
年をとって、雑誌の連載がなくなったとしたら、
書く場所がなくなってしまう、どうしよう? って思って。
伊藤
えぇ?? そんな。
一田
ライターって、オファーがないと
できない仕事じゃないですか。
だったら「ほぼ日」さんみたいな、
自分で自分のプラットフォームをつくっておけば、
マネタイズはできていないけれども、
バイトしながらでも、
「きょうこんなことあったよね」って書けるでしょ?
伊藤
えっ。バイトって?
一田
わからないですよ。
わからないけれど(笑)、
クヨクヨ気質だからそういうことを考えるの。
その時、書く場所があれば書けるじゃない、
誰かに頼まれなくても。
そういう場をつくっておきたいと思ったんですよ。
伊藤
まさしく糸井さんが「ほぼ日」を立ち上げたときの
発想と同じなんですね。
一田
そのことを糸井さんが書かれた本、
すり切れるほど読みました、私(笑)。
伊藤
オファーがなくなっても、バイトしてでも
書きたい気持ちって、
どういうことが原動力になっているんでしょう。
一田
ちょっと考えたことがあったり、
誰かと会って、あの人のこういうところがいいな、
とか思うと、書きたくなっちゃうんです。
書いて誰かに伝えたくなるんですよ。
書かなければ「あの人いい人だったね」で
終わるじゃないですか。
でも、どういうところが良かったのかとか、
自分のなかに落とし込むっていうのが
私にとっては、書くという作業なんです。
人でもものでも「わかりたい」、そして
書きながら「わかる」みたいことがあるんです。
それを誰かに渡して「そうだよね」って
言ってもらえるのが嬉しい。
伊藤
そうなんですね。おもしろいです。
それじゃ、ライターだった一田さんのところに、
「一田憲子」として依頼が来るようになったのは‥‥。
一田
「外の音、内の香」を立ち上げて、
そこからちょっとずつ、
単行本のオファーがくるようになりました。
それより前にもちょっとだけは出してたんですが、
ポツ、ポツみたいな感じだったので。
伊藤
「本を出しませんか?」ってくるじゃないですか。
それで、「じゃあこういうのにしませんか」っていうのは、
どちらが提案するんですか?
一田
出版社の編集者に提案してもらうこともあるけれど、
話し合って決めていくことが多いですね。
いま幸いなことに
とてもたくさんのお話をいただいているので、
出版が、だいぶ先になってしまうんですよ。
だから、2ヶ月に1回ぐらいお茶会をして、
将来的に出すものに関しての雑談をするんです。
そうすると出したい本がだんだん変わっていく。
その人も私もやりたいことを言って、
2人で話が盛り上がったほうへ行く。
伊藤
雑談のなかから、「あ、これだ」みたいな。
一田
そうそう、そんな感じです。
編集の人に掘り出してもらわないと、
1人ではできないものですから。
伊藤
自分って、自分にとっては「普通」じゃないですか。
それを人に聞いてもらって、初めて
「あ、ここがおもしろいんだ」って思ったりしますよね。
一田
「こういうことが知りたいんだ?!」とか。
伊藤
みんなやってることと思ってることが、
実はそうではなかったり。
雑談って、すごく必要ですよね。
一田
雑談大事。
伊藤
雑談のなかから生まれること、いっぱいありますよね。
一田
そうですよ! そうだ、思い出した、
バッグのお話しに戻してもいい? 
私、このあいだの『大人になったら、着たい服』で
大分に取材に行って、そこでバッグを見つけたんです。
超ピンクのバッグなんだけれど、
「how to live」(ハウトゥリブ)のもので、
珍しくそれを買ったんです。
伊藤
見たいです!
一田
持ってくるね。‥‥これ。
伊藤
わぁ!!! 
ホントだ、かわいい~。
一田
私としては珍しく遊びのバッグだったんですよ。
そしたら、これを持って外に出るのが楽しくて! 
めっちゃピンクじゃないですか。
だから、ネイビーのワンピースに合わせると、
めちゃくちゃバッグがアクセントになる。
これで思ったんです、
「バッグって、そういう役目もあったのね」って。
「weeksdays」のこのバッグも
たぶんそういう役目のなんですよね。
伊藤
すごい、さすがすぎる。
最後にみごとにバッグの話に。
一田さん、ありがとうございました。
久しぶりにゆっくりお話しできて楽しかったです。
一田
私も楽しかった! ありがとうございました。
また近いうちに。

40歳の壁、60歳からの冒険

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──
さきほどおふたりから
「大人」というキーワードが出ましたね。
社会人になったら大人だ、
っていう意味での「大人」とはちがい、
おふたりのおっしゃる大人って、
もう1段階上の「成熟」みたいな部分が
あるように思います。
一田さんの『大人になったら、着たい服』もそうですし。
その感覚が近いですよね、おふたりは。
伊藤
そうなんです。
そもそも『大人になったら、着たい服』っていうのは、
一田さん、どうしてつくろうと思ったんですか?
一田
40になったときに突然、いままで着ていた服が
全く似合わなくなっちゃったんですよ。
よくあるじゃないですか、40の壁って。
伊藤
よく言いますよね。
一田
しかも、40歳の頃って、
それまでひたすら駆け続けてきたところから、
ちょっと立ち止まる年齢でもある。
そして、フッと振り返る。
これから年をとっていくのかな、さみしいな、みたいな。
そのときに、すごいオシャレで、
キラキラした先輩がいることに気づいたんです。
じゃあ、40歳から何を着たらいいのかってことと、
その先の人生の後半を
どうキラキラ生きていくかを聞く本にしようと、
立ち上げたんですよ。
伊藤
なるほど。じゃあそのときは40歳の一田さんが
憧れの先輩たちを取材していたけれど、
いまはその一田さんが、かつての先輩の年齢に‥‥。
一田
そう! 
伊藤
じゃあ、かつては取材をした
「ちょっと上の人たち」の年齢層を探すと、
いまは年下になる。
でもそういう人を取材することは
だんだん少なくなりましたか? 
一田
少なくなりました。
最初立ち上げたときは40歳以上を取材していたんですが、
いま50歳以上になって、
しかも60、70代がけっこう増えているんです。
伊藤
ほら、一田さんにご紹介した、志賀朋子さん
「weeksdays」では
トレンチコートを着てくださって。
一田
そう、志賀さん! 
ご紹介いただきありがとうございました。
めちゃくちゃカッコいいですよね。
伊藤
性格もカッコいいんです。
一田
そう。セレブなんだろうけれど、
生活感もちゃんとあるかたですよね。
伊藤
あまりに素敵だったから
「一田さん、このかた取材したほうがいいですよ!」って、
勝手におすすめしたの。
一田
写真を拝見して「絶対取材する!」って(笑)。
伊藤
「この人とこの人、つながったらいいだろうな」
って思うと、バンバンおすすめします。
一田
だからご自分の人脈も広がっていくんですよね、きっとね。
伊藤
それが財産ですよって尊敬するかたから言われました。
一田
いいことですよ。
誰かに誰かを紹介するって、
自分が抱え込まないからできる循環ですよ。
伊藤
確かに! 紹介した人同士が
わたし抜きのところで仲良くなってるのもうれしいし。
「私が紹介したのに」という人もいますけれど、
あれはどうしてだろうって思うんですよね。
一田
いる(笑)。私、若い頃はそう思ってたかも。
いま、自分で、そう思うんです。
伊藤
そうなんですか。
一田
「私が取材した人なのに、あの雑誌でも!」みたいに
チラッと思ってた時期もあったんですよ。
いまは「どうぞどうぞ」と思えるようになりました。
伊藤
そっか、そんなふうに思う時期、
わたしもあったのかなあ。
言ってもらうとうれしいですよね、
「紹介していただいたあのかたと、
こんど、こんなお仕事をするんです」とか。
一田
それ、絶対、大事ですよ。
それがないのが多すぎるの。
それを言ってさえくれれば、ということが。
伊藤
わかります。わたしも伝えるようにしています。
一田さん、今回出版なさった
『大人になったら、着たい服』では、
あたらしい発見はありましたか? 
一田
年上の人たち、それこそさきほどの志賀さんも、
「コム デ ギャルソンを買うようになったのは
60歳を過ぎてから」とか、
みなさん年をとってから
新しいことを始めているんだなぁということが、
すごく刺激になりました。
伊藤
なるほど。
一田
「年をとったからこそ、
いままで着たことのない服を着るのよ」みたいな。
伊藤
先日「saqui」の岸山沙代子さんが、パリに行って、
初めてシャネルできちんと会話をして
買い物ができたって喜んでいたんです。
それこそ成熟ですよね、彼女もいま40代、
学生でフランスに住んでるときはお金もなかったし、
いまやっとできました、って。
岸山さんって面白いんですよ、
「私はホントにフランスに行って良かったんだろうか」
なんて、帰ってきてから言ったりしていたんです。
クヨクヨするの。
一田
あ! 私もクヨクヨ体質だから、よくわかります。
伊藤
え? 一田さん、クヨクヨ体質?!
一田
クヨクヨ体質ですよ。
だからまーちゃんのクヨクヨとは真逆の性格を
いつも羨ましいと思ってます。
学ぶところが多い! 
だってこの「weeksdays」を立ち上げるときの潔さ。
ほかの連載の仕事を整理なさって、これ1本でって、
思い切った舵のきり方だったじゃないですか。
失敗したらどうしよう、っていうことが、ない。
私だったら、「これで食べられなくなったらどうしよう」
みたいになりますよ。
伊藤
そういえばそうですね。
あんまり心配をしていないというか、
自分が大人になっていったら、
そのぶん、欲しい物がついてきて、
ずっと仕事が続いてくれたらいいなと
思っているんです。
一田
そういうところがすごい。
私だったらホラ、枯れていっちゃって、
何にもなくなっちゃったらどうしよう? 
とか思うんですよ。
伊藤
いくらでもありますよ! 
軽いお鍋とか、杖とか、老人ホームとか。
一田
確かに。
伊藤
楽しくやりたいじゃないですか。
みんな平等に年をとっていくのに、
なぜわたしが入りたい老人ホームがないのかなと
疑問に思っているんです。
一田
ホントそうですね。
伊藤
軽井沢の須長檀さんたち
「老人ホームをつくりたい」とおっしゃっていて、
一田
軽井沢なら、できそうですよね。
お医者さまの稲葉俊郎先生とか、
すすんだ考えをお持ちのかたがいらっしゃいますし。
伊藤
軽井沢病院の稲葉先生ですね。
「Karuizawa hospital without roof」
という活動をされていて、
須長さんたちは「konst」という立場で
お手伝いをなさっているんだそうです。
町ぐるみでいろいろなことをなさっているから、
ホントにできるんじゃないかなぁって期待しているんです。
年を重ねた人たちばかりじゃなくて、
いろんなモノづくりの人が
ひとつの場所にいるっていうのを
目指しているそうですよ。

素敵な人の真似をして

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一田
こんどの「weeksdays」では
どんなカバンを並べるんですか。
伊藤
これです! 
パリに住んでる日本人女性2人組の
MAISON N.H PARIS(メゾン・エヌアッシュ・パリ)
バッグなんですよ。
一田
えっ、えっ。
なぁに、これ! 
いったいどうなっているの? 
(ためつすがめつして)
えー? えっ、おもしろい! 
伊藤
しかもリバーシブルで使えるんです。
一田
えっ?! 驚くことばかり。
そもそもこれがバッグとは思えないかたち。
伊藤
撮影のとき、あらためて思ったんです、
これは、持つだけで、
オシャレな人になるバッグです。
一田
確かに!
伊藤
あんまりいっぱいは、
ものが入らないんですけど。
一田
アクセサリー的な存在ですよね。
入れるものは、中袋に? 
しかも、軽い。
かわいい~。
伊藤
そうなんです、かわいいんです。
一田
パリで知り合った方たちなの?
伊藤
t.yamai.parisという
ご夫婦でなさっているブランドがあるんですが、
そこの展示会で紹介していただいたんですよ。
これは一田さんがお仕事で使うタイプの
バッグじゃないですよね(笑)。
一田
ハハハ! その通り。
伊藤
いつもは、どういう感じですか? 
お仕事はAMIACALVAのバッグパックで、
お出かけするときは小っちゃいバッグとか、
そういうふうに使い分けていらっしゃいますか。
一田
そうですね、
仕事ではいつも大きな荷物があるから、リュック。
お出かけするときに小っちゃいバッグです。
それだけに、小っちゃいときは、
とってもうれしいんですよ。
だから、こういうのを持って出かけられるってなったら、
ほんとうに、うれしい! 
伊藤
なるほど、なるほど。
一田
なかなかそういう機会が多くはないんですけれど(笑)。
伊藤
でも面白いですね、
一田さんがお仕事ではリュック派になったって。
一田
それまで、リュックは苦手だったんですよ。
便利だろうなと思うから、
アウトドアブランドのものなど、
いろんなリュックを買ってみたんだけれど、
背負うと、なんだか、小学生の遠足みたいになるの。
「大人のリュック」みたいに、どうしてもならない。
──
着たい洋服と、アウトドアブランドのアイテムの
相性がいまひとつということはありますよね。
伊藤
確かに!
一田
それが、AMIACALVAのリュックを背負ったら、
それまでアウトドアブランドのものが似合わなかった理由が
やっとわかったんです。
普通のアウトドアブランドのものは、
かなり生地が張っていて、
背負ってもそのかたちがホールドされるんですよ。
だから小学生のランドセルみたいになる。
でもAMIACALVAは、
なんのホールドも入ってないでしょ? 
背負うと自然に重さで下に垂れるから、
それでカッコよく見えるんだ、
ということがわかったんです。
あれを背負うようになってからですよ、
「一田さん、めっちゃリュック似合ってますよ」
って言われるようになったのは(笑)。
──
(拍手)
伊藤
色も関係してるかもしれないですね。白。
一田
白いリュックって、あんまりないですものね。
周りはネイビーとかグレーが多いので、
白にすると、すごく映えますよね。
でも、カーキのトレンチとかを着たときに
黒を持ちたいと思って、黒も買ったんです。
伊藤
なるほど。
バッグは、そうやって色違いで買うことが
多いんですか? 
一田
けっこう多いですね。
バッグに関しては、
使いたいかたちとかサイズっていうもので、
なかなか「これ」っていうのが見つからないから。
リュックの前は、日本から撤退しちゃったんだけれど、
「m0851」(エム・ゼロ・エイト・ファイブ・ワン)
っていう、カナダのモントリオールの
ライフスタイルブランドのバッグを使っていました。
イタリアの一枚革でつくられた、
A4がギリギリ入るぐらいのバッグがあったんですよ。
それを4色、同じかたちで持っていました。
伊藤
なんと! それは1色、まず気に入って、
じわじわ増えていくんですか? 
一田
そうなんです。『大人になったら、着たい服』の取材で
それを持っている人と会い、かわいくて、
ひとつ買ったら、すごく小っちゃいんだけれど、
いっぱい入ることがわかったんです。
しかもストラップが太いから肩が痛くならない。
一枚革だから軽くて、持ち始めたら良くて、
次々と色違いを買っていったんです。
伊藤
わたしの「CI-VA」のバッグもそうなんですよ。
「2189 NUVOLA」というショルダーバッグを
全色持っているんです。
一田
ホントですか(笑)!
伊藤
そうなんです。
一田さんがバッグを最初に気に入る
ポイントってなんですか? 
モノが入るかな、とか? 
一田
そうですね。
やっぱりA4サイズの書類が入らないと、
私の仕事柄、困るので。
取材に出かけるときは見本誌も
できれば持って行きたいし。
伊藤
そうですよね。
一田
ある程度、自分の絶対必需品みたいなものが
全部おさまってくれるかどうか。
そして年を重ねてきてわかったのは、
あんまり重いバッグはいやだなあ、ということです。
伊藤
バッグ自体が重いと、困りますよね。
軽さって大事です。
一田
若いときは体力があったから、
めっちゃ重いバッグとか持っていましたよね。
伊藤
服もそうですよね。
あたらしいバッグとは、
どういうところで出会うんですか? 
やっぱり取材先で「おっ、いいな」って?
一田
そうですね、素敵な人の真似をして買うんです。
伊藤
わたしはバッグでいうと、ホントに見た目で
いいなって思うかどうか。
一田
デザインってことですね。
伊藤
はい。仕事のときは車で移動するから、
持ちやすさや容量はあまり気にしないんです。
一田
そっか。大きいものはもう別に入れて持つとか? 
伊藤
そうですね。カゴにドンとモノを入れて、
あとは小っちゃいバッグを持って。
大きいバッグのときもあるけれど、
中はそんなに入っていないんです。
一田
中身、スカスカ、みたいな?
伊藤
そうなんです。
一田
大きいバッグが好き? 
伊藤
うーん? 服や靴とのバランスかなぁ。
例えば、先日、前身を黒でまとめたときは、
ちょっと重い印象になるので、
あえて大きなカゴを持ちました。
でも、入ってるのはスマホとハンカチとリップ、
みたいな。
だからホントに見た目優先なんです。
一田
どこで見つけるの?
伊藤
展示会で、知らなかった海外のメーカーを
知ることも多いですし、
ネットで見つけることもありますよ。
最近、ネットショッピングで
バッグを買うこともあります。
一田
失敗は恐れず?
伊藤
先日、大きさを見誤って、
「かわいい」と思ってネットで買ったカゴバッグが、
ほんとうに小っちゃいものだったんです。
それは友達の子どもにあげました。
小っちゃい子が持ってるとかわいいだろうなと思って。
一田
カゴバッグは、どこのものが多いの?
伊藤
カゴバッグは古いものが多いんですけれど、
新しいものは実店舗やネットで探します。
ある時、フランスのマルシェバッグみたいなのを
持ちたいなと思ったんだけれど、
あのマルシェバッグをそのまま持つのは
もう大人としてどうなのかな? と思って、
いろいろ探したら、
持ち手が黒っぽいガッシリした
「HEREU」(ヘリュー)っていうブランドを見つけ、
「これだ!」と。

レシーブ、トス、アタック!

未分類

伊藤
先日、コロナに罹られたと聞きました。
たいへんでしたね。
一田
そうなんですよ。いよいよ罹ってしまって。
伊藤
わたしも3月に罹ったんですが、
どういうとこから? って思いますよね。
お仕事のこともたいへんでしたでしょう。
一田
ちょうど『暮らしのおへそ』の取材が佳境で、
たくさん予定が入っていたんです。
伊藤
家に篭らなくてはいけない1週間と、
出かけなくちゃいけない時期が
重なっていたんですね。
それはたいへん‥‥! 
一田
そうなんです、まさしくその1週間! 
それでリスケをしたり、
出張をスタッフに代わってもらったり。
ほんとうは私が行くべき
福岡や熊本の取材も行ってもらいました。
でも便利な時代ですよね、
リモートでつなげば、現場の様子もわかるし、
指示をすることもできますから。
伊藤
わたしのときは、撮影スタジオと自宅を
リモートでつないで、
現場から「ほぼ日」のみんなが
手持ちのiPhoneで映像を送ってくれるのを、
逐一「もうちょっと右」みたいに
スタイリングの指示をしていたんです。
長く映像を見つめていたら
最後に酔った感じになっちゃいました。
一田
わかります! 
基本的には絵コンテを渡しているから、
大丈夫なんですけれど、見ていると、
「そこやっぱりもうちょっと撮って」とか、
アイデアがね。
伊藤
ほんとうは、そういう取材や撮影って、
画面越しでは伝わらない何かがあるんですよね。
一田
確かに。もどかしいですよね。
伊藤
リモートで現場の空気感までは伝えるのが難しい‥‥。
伊藤
床の間に、家具が、あつらえたかのように
ピッタリですね。
これは医療用の戸棚ですよね。
一田
たぶん、いちばん最初は
普通の水屋箪笥だったと思うんです。
それを、2つを1つにくっつけて、白く塗って、
病院で使っていたんだと思います。
伊藤
なるほど。
一田
それにしても、まーちゃん(伊藤さんのこと)、すごい。
こういう取材をして、
撮影もしてコンテンツをつくって、
毎週、商品を提案しているわけでしょう? 
お忙しいというお噂、聞いてますよ。
伊藤
それは一田さんも同じですよ! 
わたしは、立ち上げの時のたいへんさに比べたら、
てんやわんやの時期はもう過ぎた感がありますよ。
ちょっと事件が起きても、
チームでなんとか乗り切っています。
‥‥って、一田さん、さすが! 
わたしが質問されちゃう。
きょうはわたしが取材に来たんですよ(笑)。
一田
(笑)いいじゃない? 
伊藤
(仕切り直して)今日、なぜ伺ったのかと言いますと、
一田さんが、「weeksdays」で販売した
AMIACALVA(アミアカルヴァ)のリュック
お使いだと知ったところからなんです。
一田
そう! あれ大好きです。
3つ、持ってます。
伊藤
えっ、3つ?
一田
白を2つ買って、黒が欲しくなって、
それは「weeksdays」にはないので、
別のところから買ったんです。
伊藤
わぁ、よかった。
一田
白がまた欲しいので、
また企画してくださいね。
白はやっぱり定期的に買い替えないと。
AMIACALVAの加藤一寛さんが、
白いカバンはスニーカーと同じで、
数年使って汚れていたら買い替える感覚で、
とおっしゃっていたでしょう。
伊藤
はい、汚すのをこわがらず。
気を張らずに使ってください、
というような気持ちで
価格を設定なさっていると
おっしゃっていましたね。
一田さんがリュックだなんて、
ちょっと意外な気がしましたけれど、
そうですよね、取材にも行かれるし。
そもそも荷物は多いほうですか? 
それとも、いつも、ちっちゃいほうですか? 
一田
(きっぱり)多いほうだと思います。
伊藤
パソコンも持ち歩いたりなさいますか? 
一田
パソコンまでは持たないです。
必要なときは
コロコロ(キャスターつきスーツケース)で移動します。
でも最近はiPadを持ち歩いているんですよ。
伊藤
ふむふむ。
一田
コロナになってから荷物が増えました。
ウェットティッシュや消毒シート、
スプレーにマスクの替え、でしょ? 
そしていつもの取材ノート、
ICレコーダー、見本誌を入れると、
今までのカバンに入らなくなっちゃった(笑)。
伊藤
なるほど。
一田
まーちゃんのまわりも、
編集者のお友達とか、
カバンの大きい人が多くないですか。
伊藤
そうですね、大きいですね! 
普通にカバンを持って、
さらにサブバッグ持って、みたいな。
一田
そうなんですよ。編集者って。
──
さらに出版社の紙袋を持っていたりしますよね。
一田
そう! まーちゃんみたいに
お財布と口紅だけっていうわけにはいかないの(笑)。
もちろん、それに憧れるんですけど。
伊藤
仕事柄、わたしも取材をするんですが、
最近はiPhoneの「ボイスメモ」で録音です。
メモ帳は持たなくなりました。
一田
それを、自分で、文字に起こすの?
伊藤
取材中に印象深いこと、
ぜひ原稿に書いておきたいことは、
覚えているんです。
だからそれを急いで書く。
たいてい、それで原稿ができあがります。
もちろん細かいことで
「あれはなんとおっしゃったかな‥‥」
と曖昧な部分は聞き直しますよ。
一田
そっか。覚えているんですね。
そして、すぐに書く?
伊藤
はい、忘れないうちに。
でも一田さんも、お仕事、
すさまじいスピードなんですよね。
一田
そうかな? 
そういえば、金沢の本。
『あした、金沢へ行く』
を一緒につくったときは、
2人のメールのやり取りが、
レシーブ、トス、アタック! みたいな
スピード感でしたよね(笑)。
伊藤
けっこう時間がなかったから、
わたしがワーって書いたものまで
一田さんに、まとめてもらったんです。
──
辻和美さん、竹俣勇壱さん、
利岡祥子さん、岩本歩弓さんの
在住のみなさんに案内していただいた金沢を
伊藤さんの目線でまとめた本ですよね。
一田
そうなんです。取材から帰った何日後かに、
どんどん、ブワーって、
大量の原稿が送られてくるんです。
それを私がまとめて、またワーって戻して。
伊藤
急がないと、忘れちゃうから!
一田
もう、2人で猛スピードで原稿のやり取りをして、
入稿に漕ぎ着けました。
なにしろ書くのも早いし、
ほんとうによく見ているし、
記憶力がすごいと感心します。
伊藤
それは、全然興味のないものは
まったく目に入らないからですよ。
そういうものは、まったく覚えてない。
人もそうで、好きだなって思った人は覚えられるのに、
長く仕事をしてきたなかで、たまに、
「ちょっとこの人には、近寄らないようにしとこ」
みたいな方も、いるんですよ。
愚痴が多かったり、噂話ばかりしていたり。
一田
いますよねぇ。
伊藤
そういう人については、記憶しないんです。
一田
おもしろい! わかります。
そういう人に偶然再会して声をかけられて、
「‥‥どなただったかな」ということもあります。
──
一田さんも伊藤さんも、
二度目、三度目にお目にかかるかたでも
「どこどこ社の誰それです」って
自分から名乗られるんじゃないですか。
一田
そうですね! 確かに。
「わかってますよ」と言われてもいいから、
言っちゃったほうがいいと思います。
伊藤
そうかもしれないですね。
そういえば有名な俳優さんもそうなんですよ。
フルネームで「あっ! 何々誰それです、
お久しぶりです」みたいにおっしゃる。
もちろんわかりますよ! ってこちらは思うけれど。
──
芸能の世界は、大御所のみなさんも多いので、
私たちが有名と思っている人気スターでも、
大御所の前では名乗るんじゃないですか。
そういう気風というか。
メディアの仕事で言うと、著名な方でも、
編集やライターの下積みの経験がある人は、
名乗ってくださるように思います。
一田
そうかも。自分が困った経験があるからですよね。
相手が自分をわからなかったら困るだろうなと。
伊藤
それでね、一田さん、メールのお返事もすごく速くて。
一田
お互い早起きだからよ。
伊藤
そう、朝やりとりしてると、
5分後ぐらいに返信があります。
一田
私も同じよ? 朝、メールをあけたら、
いちばんにまーちゃんがいるんだもの。
──
おつきあいが長いんですね、お2人は。
伊藤
最初にお会いしたの。十何年前ですよね。
一田
それこそ『暮らしのおへそ』の取材ですよ。
18年ぐらい前です。
この家に引っ越してきた頃ですから。
──
あの、またカバンの話から遠ざかっています。
一田
そうだ!
伊藤
ほんとう!!

MAISON N.H PARISのリバーシブルバッグ

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それで充分

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「バッグの中、見せてください」

今まで、何度か(何度も?)雑誌の取材で
そんな質問をされてきました。

その度に、
「ちょっと申し訳ないなぁ」
という気持ちになっていた私。
だって、
スマホと鍵、
それからハンカチとリップクリームくらいしか、
入っていないから。

場所によっては、
老眼鏡がプラスされるくらいで、
ふだん出かけるだけだったら、
それで充分。

その代わり、
撮影の時は大荷物です。

それぞれのカットに合った小道具を、
店から借りたり、家から持ち出したり。
同じマンションの人、
かごや大きなバッグを持って移動する私を見て、
きっと不思議に思っているんだろうな。

ふだんの荷物が少ないのは、
きっとその反動。
おしゃれしたい時は、
「たくさん入って便利」はいらない。
とにかくかわいいバッグが持ちたいんです。

今週のweeksdaysは、
MAISON N.H PARISのリバーシブルバッグ。
持つだけで、あら? 不思議! 
すごくおしゃれな人になっちゃう
バッグなんですよ。

コンテンツは、
weeksdays初登場となる
一田憲子さん。
バッグから、
やがてはあんなこと、こんなこと‥‥と
いろんな方向に話が広がりました。
どうぞお楽しみに。

ベトナムのかご、あのひとの使いかた 3・牧野昭二さん

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牧野昭二さんのプロフィール

まきの・しょうじ
料理人。専門はフランス料理。
1945年、東京・浅草の料亭の次男に生まれる。
大学中退後、東京のホテルオークラに就職。
在任中、合格者が4年に2人という
社内の留学試験を受けて渡欧、
スイス・ローザンヌのホテル学校
(École hôtelière de Lausanne)で1年間
料理と経営・サービスを学んだあと、
ホテルオークラ・アムステルダムで1年修業。
さらに2年、フランスで修業をしたのち、
さらに学びたいと感じ、ホテルオークラを休職、
ヨーロッパ各地で修業を続ける。
通算滞欧約10年、その多くをパリで過ごし、
料理の研鑽を積む。
日本に戻ったあと、
ホテルオークラのフランス料理部門に復職、
1992年、和洋中を統括する総料理長に就任、
在任中は、赤坂御所・首相官邸・迎賓館など
政財界のトップや世界のVIPの食事の
監修、総監督、最高責任者を歴任。
1996年、フランス政府より
レ・ディシプル・ド・オーギュスト・エスコフィエ
の称号を授与される。
その後、オークラ勤務33年で離職。
都内にレストランを数店舗展開、
オーガニックレストランの料理長を務めたのち、
2020年9月に引退。
77歳の現在は、店を持たず、
安心・安全を語る食育の第一人者としての講演活動、
企業やグループの食のアドバイザーを務めるとともに、
“料理研究所”として都内に自らのアトリエを構え、
時に、友人たちのための料理をふるまっている。


ある日曜日、約束の取材日より前に、
牧野さんから連絡をいただきました。

「これからオーガニック食材を買いに
マーケットへ行くんだけれど、
あのかごを持って行くから、
ご一緒しませんか?」

もちろんですとも! 
ということでカメラを手に待ち合わせ場所へ。
‥‥と、その姿を見てびっくり。
ここはパリ? と思うくらい、
カフェのテラスに座るすがたが
サマになっているんです。

足元には、ベトナムのかごの「シルバー/L」。
そういえばパリのムッシュやマダムたちは、
週末のマルシェに買い物に行くとき、
かごを持って行くんですよね。
あの姿、かっこいいんだよなぁ。

パリが長かったという牧野さん、
向こうでは、そんな感じだったんでしょうか。

「ホテルの料理人だったときは
自分で買い出しに行くことはなかったけれど、
小さなレストランの時代は、ありましたね。
たしかにかごを使っていたなぁ。
あれは、竹製だったかな‥‥?」

ちょっと懐かしそうに目を細めました。

牧野さんは、いま、77歳。
かつて、ホテルオークラの総料理長を勤めた、
日本のフランス料理界で、とても有名なかたなんです。
現在は第一線を退き、
食育についての講演活動や、
企業やグループの食に関するアドバイザーを務めつつ、
自らのアトリエで研究の日々。
営業はしていないけれど、
「時折、友人たちを呼んで、
食事をふるまっているんですよ」
とのことで、料理の腕はいまも現役です。

この日は、そのための買い出しに、
青山のマーケットを訪れました。

「おお、赤ねぎがあるね。こりゃいい。
あとは小さなさつまいも。これも甘いんだ」

露店をまわり、選ぶ目のするどさ、
そして買い物のはやさ! 
かごには、買ったどんどん食材がふえていきます。

「みかんとレモンも買おうか」

「こういうオーガニックのレモンはね、
表面がツルッとしているほうが、
タネが少ないんだよ」

ふむふむ、勉強になります。

ホテルの料理長を引退後、
最近まで、オーガニックレストランで
腕をふるっていたという牧野さん。
現役時代は100キロ以上あった体重を、
オーガニック食材を使ったダイエットで
70キロ代まで減らしたんですって。
それだけに、足取りは軽々、
かごを持つ手もたくましい。

「このかご、軽くていいねえ!」

そうでしょう?! 軽いんです。

「軽すぎて、どんどん買っちゃうと、
重たくなりそうだね。
クルマの人はいいけど、ボクは電車だから
ほどほどにしておきます。
さて、あとは、味噌を買えば、おわりかな」

と、この日の買い物は、これで終了。

「じゃ、次はアトリエにいらっしゃい。
その日は、魚を買いに行くので、
また一緒に出かけましょう」

そして、同じ週の、ある日。
わたしたちは牧野さんのアトリエを訪ねました。

ホテルオークラのシェフベアーがお出迎え! 
そして、ダイニングには、かごの「XS」が
収納の上にちょこんと置かれていました。

「唐辛子と、ユーカリなどの
ドライハーブを入れているんですよ」

なるほど! かわいいし、
使い勝手もいいし、一石二鳥です。

そしてお部屋を拝見すると、
ベランダの手前には、
ベンジャミンの鉢を入れた「XL」。

「L」には、洗い立てのシェフコート。
ここに洗濯物を入れて、
クリーニング店を往復するそうです。

そして、今日の買いだし用に、
持ち手に鍵をくくりつけ、
お財布(ジップロックだそうです)を入れた「M」。
いつものハンチング帽をのせ、買い物の準備万端です。

ちなみに「S」には
TVやプレーヤーのリモコンを入れて。

牧野さん、5サイズすべてを
使いこなしていらっしゃいました。

「いいかご、ですね。
オーガニックマーケットで使ってみて思ったけれど、
軽さだけじゃなく、すぐきれいになるのもいいね。
土がついたり、あるいは魚なんかを買って
ちょっと濡れちゃったとしても、
風呂場で洗って乾かせるのがすごく便利だと思います。
それに、通気性がいいから、食材が蒸れない。
冬なら、根菜などを、
ここに入れてキッチンに置いておけばいいでしょうね。
そのとき、自立するのも、いいんだなぁ」

さて、この日は、いつも使っているという
大きな魚屋さんまで
買いだしに同行させていただきました。

つくるものを決めて食材を選ぶのではなく、
いい食材との出会いから料理が浮かんでくる、
という牧野さん。
「このエンガワは、昆布締めにしようかな。
うまいんですよ!」
と、いくつかの魚をえらんで、
あっという間に買い物終了です。

「今日は買わなかったけれど、
この店では、冬になると、
白身魚の骨だけを大量に買わせてもらうんです。
それでおいしいフランス料理のだしがとれるんですよ」

わぁ、そのときにも、このかご、きっと便利ですね!
これからも、どうぞ、買い出しに、
日々のくらしに「ベトナムのかご」を
使っていただけたら嬉しいです。

牧野さん、どうもありがとうございました!

ベトナムのかご、あのひとの使いかた 2・ことことのお二人

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ことこと

東京・代官山でカフェを開いていた佐藤ひろみさんが、
2003年、中目黒に開いた料理店。
佐藤さんの高校の同級生で、
元々はことことのお客さんだった石垣純子さんが、
10年目にホールのスタッフとして働くように。
著著に『ことことのごはん 
まいにち食べたいおかずとおつまみ』
がある。

ことこと
佐藤ひろみさんのInstagram
石垣純子さんのInstagram


ゆりね入りがんものくずあん、
クレソンとエリンギのサラダ、
スウィートチリソースで食べる小あじの唐揚げ‥‥。

「自分以外の人が作ってくれる料理が食べたい」

毎日、台所に立つ人ならばそう思うこと、
時々あると思うのですが、
そんな時に行くのが、ここ「ことこと」です。

ホームページにはこうあります。
「日常の食卓、普通のごはんを
気兼ねなく食べられる、ごはん屋です」って。

そうそう! 
食べるとほっとする「ふつう」の、
(じっさいはふつうではなく、
私には作り出せない味の数々)料理。
こういうお店、本当にありがたいんです。

料理を作るのは店主の佐藤ひろみさん。
このキッチンに一人で立ち、
日々、お客さんのためにせっせと
おいしいものをこしらえます。

ひろみさんなら、どんな風にかごを使ってくださるかな?

「毎週末、青山のマーケットに買い出しに行くのですが、
ふだんは布製のバッグ持参なんです」

1週間分の食材の買い出しは、
ものすごい量。
パンパンにふくらんだバッグをえっさえっさと持ちながら、
マーケットと駐車場を行き来するのだそう。

てっきり、食材は配達なのかと思っていましたが、
「じっさいに野菜を見て、
それからメニューを決める」
という、ひろみさん。

ことことの料理のおいしい秘密、
こんなところにもあるんだなぁ。

ブロッコリーにしめじ、
きゅうりにネギ‥‥。
週末の買い出しのほんの一部。
大きなサイズは、葉野菜など軽いもの中心で。

小さいサイズには、手ぬぐいを入れて。

「ドリンクメニューを入れてもよさそう」。

ことこと定番、巻きすに貼られた
ドリンクメニュー入れにしてくれました。

こちらはサービスを担当する、
石垣純子さん。
なんと、ひろみさんとは高校の同級生なんですって。

「お店始めた時は、お客さんで来ていたんですが、
10年目にことことのスタッフが辞めるのを機に、
手伝うことに」

まさか一緒に働くと思わなかったよねぇ‥‥
とお二人。

じつは、純子さん、この白いかごを、
前の販売で買ってくださっていました。

「weeksdaysは、自分への『ご褒美買い』なんです」
なーんてうれしいお言葉。

「白が異様に好きなんです。
だから、weeksdaysで、このかごを見た時、
欲しいっ! って。
販売の1分後にポチッとしたんですよ」と純子さん。

「ポチッ」の決め手は? と尋ねると、
「まずは大好きな白、ということ。
それから、洗えるでしょう?
買いやすいお値段も魅力的でした」

ベリーショートにパンツスタイル。
いつも清々しい雰囲気の純子さん。
なんと1日10キロ走っているのだそう。
白いシューズに白いかご。
とってもお似合いです。

家では、ほぼ日手帳と文房具を、
白いかごに入れているのだとか。
「ほぼ日は1日に一度、見ています」と純子さん。
いつもありがとうございます!

高校生の時からだから、
お付き合いはウン10年?
「長い人生でほぼ初めて」という!? 2ショット、
かわいらしかったなぁ。

来年は開店して20年になるのだとか。
また伺いますね!

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
12月15日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

LERET.H シレーヌ・ブラ
(トープ、ダークグレー)

▶︎商品詳細ページへ

つけたとたん、思わず
「気持ちいい‥‥」という言葉が漏れた、
LERET.Hのシレーヌ・ブラ。
一日身につけていてもストレスなし。
こんな下着、待っていたんです。

気持ちいいだけではもちろんなくて、
透けてもいい! 
いや、なんだったらわざと透ける服を着てもいいかも?
とさえ思えるきれいなライン(前も後ろも!)。

繊細な金のホックや、
洗っても生地がへたらず美しいところも自慢です。

胸のパットは無しなので、
不安に思う方もいるかもしれませんが、
これから厚手のものを着る季節なので、
ぜひ試してみて欲しいなと思います。
自然なバストラインは、
身につけているこちらまで、
自然に、そして自由にさせてくれるから。
(伊藤まさこ)


LERET.H シレーヌ・スリップ
(トープ、ダークグレー)

▶︎商品詳細ページへ

シレーヌ・ブラと合わせて上下で揃えたい、
シレーヌ・スリップ。
やさしい肌触りの生地と、
鼠蹊部を守るカッティングで、
ブラ同様、1日身につけていてもストレス無し。

色はトープとグレーという、
いかにもパリ(私のイメージ)っぽい2色。
ブラと同じ色で、
またあえて上下変えても。
その日の気分で、どうぞ。
(伊藤まさこ)


LERET.H サック・ヌー リボン
(ブルー、グリーン)

▶︎商品詳細ページへ

私のまわりのおしゃれさん、
みんなが持っていると言っても過言ではない、
サック・ヌー(展示会でこぞって買っておりました)。
ブルーもグリーンもどちらもシックでありながら、
素材感やゴールドの持ち手が華やかな印象。

そして意外にも、
収納力もあるんです。
デザイナーのチャコさんは、
「ハーフサイズのワインボトルも入る」
と言っていましたが、
使ってみると、その言葉もなるほど、とうなづける。

デニムとニットのシンプルなコーディネートの時も、
またはワンピースと合わせて
ちょっとお出かけなんて時にも。
ぺたんこになるので、私はスーツケースに入れて
旅にも持って行きました。

これからの季節はもちろん、
年中使えるところもうれしいんです。
なぜ下着のブランドなのにバッグ?
と思う方はこちらを読んでくださいね。
(伊藤まさこ)


鋼正堂 オーバル耐熱皿・小

▶︎商品詳細ページへ

もともと質実剛健な業務用の耐熱皿が好きで、
海外の蚤の市や、
料理のプロが通う道具街で買っては家で使っていました。
ちょっと重いけれど、逆にそれが安心感につながる。
ついた焦げ目をガシガシと洗っても、へこたれない。
しょっちゅう使うものだからこそ
できあがった器や道具には、
なぜその形になったのかの理由があるように思います。

今回ご紹介する、オーバルの耐熱皿2点は、
私が長年使っていたヴィンテージの耐熱皿が
ベースになっています。
どちらも使い込まれて器としての味わいが増し、
それと同時に愛着も増していっている。
鋼正堂のオーバル耐熱皿も、使ってくださるみなさんが
そんな気持ちになるといいなぁと思っています。

白と言ってもいろいろな色合いや質感がありますが、
内田さんが提案したのはおだやかで落ち着いた白。
さくらんぼのクラフティやプリンなどの
見た目も愛らしいデザートから、
ズッキーニやとうもろこしを
まるごと一本のオーブン焼きなんていうシンプルな料理、
またはローストビーフなどのちょっと豪快な肉料理など、
なんでも受け止めてくれるところが気に入っています。

また、耐熱皿としてだけでなく、
「オーバルの形をした器」として使うと
より器としての広がりを感じることができます。
小さな方には、フムスなどのペーストや
にんじんサラダ、たことオリーブのマリネなど、
ワインに合う料理をちょこちょこ盛ると
楽しげな雰囲気になりますよ。
(伊藤まさこ)

ベトナムのかご、あのひとの使いかた 1・鈴木善雄さん・引田舞さんファミリー

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鈴木善雄さん・引田舞さんの
プロフィール

すずき・よしお/ひきた・まい
インテリアデザインやブランディング、
古今東西の古家具・古道具の買い付け・卸し、
商品セレクト、ギャラリー企画まで幅広く手がける
「株式会社CIRCUS」を夫妻で主宰。
渋谷・PARCOにて期間限定shop
<Archives>を自社で展開。
東京・新木場にある複合商業施設
〈CASICA〉のディレクションも担当している。


もともとあった3つのかごに加えて、
今回、新たに仲間入りしたのが小さなかごふたつ。

使っている様子を取材したい。
さてどなたに‥‥? と思った時に、
まっ先に頭に浮かんだのが、
鈴木善雄さん引田舞さんご家族でした。

4色あるカラーの中で、
善雄さんと舞さんがえらんだのは黒。
一番小さいサイズが台所に置いてある様子、
絵になるなぁ。

「このかご、実家の母が白と赤を使っているのですが、
子どもたちのおもちゃを入れたり、
着替えを入れて移動するのに、
とても重宝しているんです」

そのご実家は、舞さんたちの住む建物の1階。
3階のご自宅とご実家で
(weeksdaysでも登場いただいた引田かおりさん)、
かごが行ったり来たりしている様子を想像すると、
なんだか微笑ましい。

ベトナムのかご、
子どもたちは、
どんな風に使ってくれるんだろう? 
と思って見ていると‥‥。

然くんは「M」に、恐竜を。

燦ちゃんは、一番小さいサイズ「XS」に
プリンセスの魔法のステッキや、
ぬいぐるみを。

ふたりとも宝物を入れてくれたんだね! 

こちらは、ベッドルーム。
閉じていると壁? と見まごう木の扉の奥はこんな風。

「Lは、
クローゼットの中にも収まりやすいサイズ」と舞さん。

こまごました小物を入れて、すっきり。

近くの公園にピクニックに行く時は、
一番大きいサイズ「XL」に、
ラグマットや水筒、おやつを入れて。

この日は、家のバルコニーでピクニック。
木のカッティングボードも入っちゃう、
容量たっぷりサイズです。

「たっぷり入るのはもちろん、
汚れたら洗えるところもいいんです」と舞さん。

そう。軽くて丈夫。
汚れたらじゃぶじゃぶ洗えちゃう。
私も子育てしているときに、
このかごがあったらよかったなぁ‥‥。

買いつけや、作家さんの工房を巡ったりなど、
地方へ足を伸ばすこともしばしばのお二人。
子どもたちも一緒に行くことが多いとか。

車のトランクに、
家族分の荷物が入ったスーツケースとかごを入れて、
いざ出発! 

「出張中は毎日移動するため、
そのつどスーツケースをガラガラ運ぶのではなく、
1泊分の荷物を、かごに入れて部屋に持っていきます」
と善雄さん。

なるほど。
大きなサイズのかごは、
引き出し代わりにもなるようです。

おむつやお尻拭き。それから着替え。
何かと荷物の多い、小さな子がいる旅に、
重宝するみたい。

どこでも遊び場になる子どもたち。

仕事をするお父さんとお母さんの背中を見ながら、
大きくなっていくんだろうな。
また遊ぼうね! 

ベトナムのかご

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生活の一部

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「かごが好き」。

そう意識したのは、
ずいぶん前の幼い頃。

かごを持って、こけもも摘みに行ったり、
紐をつけたかごにおやつを入れて、
下から木の上の秘密基地に移動させたり。

そうそう、ムーミンもみんなでかごを持って、
森へきのこ狩りに行ってましたっけ。

絵本や映画にチラチラと登場する、
「かご」という小道具に、
小さな私はグッときていたよう。

きっとその中には、おいしそうなものが
入っていたからに違いない。

そう考えると、
かご好き歴はずいぶん長いんです。

ここ数年、すっかり私の生活の一部になっているのは、
weeksdaysのベトナムのかご。
撮影や買いものに持って行くのはもちろん、
今日は、友人宅へ
スープの入った小鍋とパンを入れてお届け。

軽くて丈夫。
汚れたらじゃぶじゃぶ洗えるところも魅力なんです。

weeksdaysでは、4度目の発売となる、
ベトナムのかご。
去年、坂井真紀さんとの対談に出てきた、
小さなサイズも2種類くわわって、
サイズは5つになりました。

コンテンツは、3組の方にかごを使っている様子を取材。
みなさん、それぞれすてき。
そして、そんな風に使うのか! 
なんて発見もありました。

みんなが嬉しい色えらび

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伊藤
岸山さんへの、わたしの最初のリクエストは
「とにかくきれいな色のパンツが穿きたい」でしたね。
岸山
はい。それで私が選んだ何色かを見てもらいました。
何気なく伊藤さんのメモが添えられていて、
黄色やグリーン、と書いてあったんですよ。
でも強い黄色やグリーンは、
そのままだと「weeksdays」らしいパンツにならない。
伊藤
原色使いのパンツって、衣装っぽいですものね。
岸山
結果、このマスタードっぽい色
(サフラン)を選んだわけですが、
ほかの洋服とコーディネートして
合う黄色っていうことを考えて、かなり悩みました。
グリーンは、以前saquiで
はっきりしたグリーンをやっていて、
それはそれでよかったんですけれど、
同じじゃちょっと面白くない。
伊藤
わたしがもともとそのグリーンと
ショッキングピンクを持っていたんですよね。
岸山
はい。じゃあグリーンでも
ほかの色味のグリーンはどうかなって、
結果、落ち着いた感じのエメラルドになりましたね。
伊藤さんの「色のついたパンツがほしい」ということには、
どんな気持ちがあったんですか。
伊藤
冬って、暗くなるでしょう? 
アウターも黒っぽい色が多くなる。
だからパンツを差し色にするのが
いいなと思ったんです。
岸山
パンツからだとみんな入りやすいですよね。
そのショッキングピンクをつくったとき、
もしかしたらいままで選ばなかったような強い色でも、
ボトムスだったらいけるんだ! と思いました。
伊藤
顔から遠いってことかもしれないですね。
わたしは、料理を扱うという仕事柄、
ネイルを手の爪に塗らないんですが、
足だとどんな色でも大丈夫なんです。
そういうことかもしれない。遠いから平気。
ちなみにショッキングピンクのパンツは、
みなさん、どんなふうにして穿いていましたか? 
岸山
白いシャツや、黒いニットと合わせる人が
多かったように思いますね。
伊藤
わぁ、さすがsaquiのお客さま! 
きっときれいでしょうね。
岸山
ありがたいです。
伊藤
そしてもう1色はブルー(スモークブルー)ですね。
何とも言えない微妙できれいな色。
これも白いタートルとか、似合うでしょうね。
デニム代わりに穿けそうですから、
そう考えれば、合わせるもの、
みんな持っていると思う。
岸山
じっさい、saquiの服を合わせてみたら、
「これも合うしこれも合うじゃない?」と。
コーディネート、意外と楽だと思いますよ、
伊藤
靴も、そんな選ばないし。
岸山
しかもウールなのであったかい。
伊藤
ウールなのね。
岸山
裏が人によってはチクッと感じるかもしれないと思い、
前だけ、裏布をあてることにしました。
伊藤
丁寧なお仕事!
岸山
私は気にならなかったんですけど、
スタッフの子で敏感肌の人が
ちょっと気になると。
タイツとか穿いていただければ安心ですけれど。
もう一つ、このウールの生地の特徴があるんです。
ノーミュールシングウールと言って、
羊の毛をカットするのに、
羊の肌を傷つけないよう、
とてもていねいに行なっているんです。
伊藤
羊がいたい目に遭わないように‥‥。
生地選びについては、
どの生地だとこういう発色になる、
という相談もしましたね。
いつもは、ほら、イタリアの
サルティ社の生地を使うことが多かったでしょう?
岸山
はい。最初は私も慣れているインポート生地を
使おうかと思っていたんですけれど、
あまりの円安で価格が高騰していて、
しかも、作るのにも時間がかかるんです。
それで、国産の生地にしようと。
高品質で世界のハイブランドも採用する
尾州ウールを買い付け、生地染めをしました。
伊藤
考えを変えたんですね。
岸山
でもね、逆に今度は
そこに目を付けた海外のメーカーが
日本にオーダーするんです、円安だから。
伊藤
そうよね‥‥。
岸山
だからうちのような
小さなメーカーの入り込む隙間がなくなって。
大量に買うので、あちらが優先になっちゃって、
はじかれちゃう。
そもそも職人さんが減っているところに
そういう注文が来るものだから。
伊藤
これ岸山さんもご自身で穿きたいと思われますか?
岸山
もちろんです! 
立体感があって、体のラインをひろわないんです。
これ、本当にいいと思いますよ
伊藤
サイズの相談をしてもいいですか。
みなさん迷うんじゃないかと思うんですが、
わたしは36で穿きたいのだけれど‥‥。
4サイズありますよね。
岸山
36でいいと思いますよ。
38が、だいたい9号から11号ぐらいです。
でもヒップが割と大きめです。
「weeksdays」のテーパードパンツと
ほとんど同じですから、
すでにお持ちのかたはそれを参考にしていただき、
今回はじめてお求めになるというかたは、
商品のサイズ表記を参考に、
ご自分のふだん穿かれているパンツと
比べていただければと思います。
足がとても長い方とか、
たっぷりガバッと穿きたいという方は、
ワンサイズ上でもいいかもしれませんけれど。
ちなみにウエストは
ゴム寸(縮んだ状態のサイズ)を書いてます。
──
これ、腰と膝のわるい母にいいかなって思います。
年齢を重ねてもオシャレでいたい気持ちが強くて、
でもなかなかいいものがないと嘆いていたので。
伊藤
いいと思う!
岸山
嬉しいです、いいと思います!
伊藤
ウールだからあったかいし。
岸山
股上も深いので安定感もあるし。
伊藤
年齢上の方でも大丈夫そうですよ。
岸山
お腹がちょっと出てても、
割と、きゅっと、すっきり見えますよ。
伊藤
うれしい!
‥‥さて、何色を買おうかなぁ?
岸山さん、今回もありがとうございました。
岸山
こちらこそありがとうございました!

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