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再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
9月9日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

saquiのフォーマルバッグ

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フォーマルな時に持つバッグえらびも
じつは悩みの種でした。
なので、今回、服に合わせて
バッグも作って欲しいと
岸山さんにお願い。
様々なサンプルの中から、
これ! とえらんでくれたのは、
フランス製の「DENTELLES ANDRÉ LAUDE」の
レースの生地。
つつましくも、美しい
クラッチバッグができあがりました。
今回、ご紹介するワンピースやコート、
ジャケットと合わせてどうぞ。
(伊藤まさこさん)

ベトナム手刺繍のハンカチ

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シンプルだけど、素っ気なくない。
エレガントでありながら、さりげなさも感じられる。
この塩梅がなんとも難しいのですが、
このハンカチは、その塩梅がちょうどいいんです。
大きさは大小ふたつ。
大きな方はふだん出かける時に。
小さな方は夜、バッグにしのばせてお出かけ用。
着物を着た時に持ってもいいかな、なんて夢は広がります。
ベトナムの職人によって、
ていねいに作られたリネンのハンカチ。
持っているだけで、ちょっとうれしくなる、
そんなアイテムです。

(伊藤まさこさん)

アコーディオンアルバム、 わたしの使い方。[3] ほぼ日乗組員・山川/武井 編

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「真っ白で無垢なかんじで、
手の加えようがあるというよりは、
このさっぱりしたかんじを
そのまま楽しみたいなと思いました」

と言うのは、「weeksdays」デザイナーでもある
「ほぼ日」のです。
実は彼女、双子の母。ということで‥‥。

「双子の娘の月齢ごとの写真を撮影していたので、
記念にそれらをならべてみました。
月齢写真だけすっきりならぶと、
どんどん洋服がキツくなっていったりする様子がわかって
ああ大きくなったなあ‥‥としみじみしました」

▲最初は目もあいてなくて、服も折り返して着てたりしますね。
2ヶ月目の月齢写真なんて慌てすぎて、
カメラのレンズカバーが置き忘れてたり、
6ヶ月すぎるとだいぶ表情が豊かになってきたり。
人の成長が時系列でしっかりと見られます。

なるほどなるほど、
母ならではの視点です。
でも「ただ貼っただけ」じゃないんですね。

「せっかくなら、あとで見返したときに
楽しいほうがいいなと思って、
いろいろ雑貨屋さんのアルバムコーナーで
シールを探して貼ってみました。
母のこのウキウキを将来娘たちは
どう思うのでしょうか‥‥。
シールで貼るだけだと、
絵のセンスに自信がなくても安心ですよ!」

そして表紙には年号。
どうやら1年ごとにつくって、
揃えていく作戦のようです。

「ふだん、写真はデジタル管理なのですが、
プリントするだけでとても特別なかんじがしました。
我が家の娘たちは2018年生まれなのですが、
紙のアルバムが実はいままで一冊もなかったので、
はじめての紙のアルバムです」

わぁ、そんなふうに「もの」になるって、
いいですよね。
つくってみて、難しいことはなかった、とのこと。

「蛇腹仕様の紙が一枚ずつとても厚みがあって
丈夫で自立するので、
たてて飾れるのもすごいいいなーと思いました」


そして最後は
この文章をまとめている本人です。

ぼくは仕事でも個人的にもたくさん旅をしてきました。
ところが、この2年はコロナ禍でどこにも行けず。
しかたがないのでこれまでに撮った写真をながめたり
(デジタルなのでパソコンやiPhoneで)、
各地から発信されているYouTubeの
お散歩動画などを見たり、
そして「旅まわりのグッズやアイテム」を集めたり。
今回アコーディオンアルバムに貼ったのもそのひとつ。
これは、旅の思い出、ではなく、
旅好きがこうじて買い集めたものなんです。

むかしのホテルのステッカーや絵はがき、
航空会社のシールなど。
復刻版もあるし、本物かな? というものもある。
由来や価値はあんまり気にせず、
「ああ、旅っていいな」を感じるものが多いので、
どれもいいデザインです。
そりゃそうですよね、
旅がうーんと贅沢だった時代のもの。
期待と興奮にあふれていて、
そこが大好きなのでした。

ただ、ざっくり箱や缶に入れてあって、
いつも目に入るところに飾っている、
というわけじゃないんですよね。
だからこのアコーディオンアルバムを見たとき、
「そうだ! これを貼ろう」と思いました。
これなら立てて飾っておける。
部屋に、いつでも旅の気分がただよいます。

ちなみに「当時はどんなだったんだろう」
と考えるのも好きなので、
キーワードからネットで調べて、
「ふうむ、いまはもうなくなっちゃったのか」とか
「同じ名前のホテルが今もある!」とか、
そんなふうにしてたのしんでます。
キリル文字(ロシア語)の解読も面白かった。
こういうことはえんぴつで入れました。
(よく間違うので。)
直に貼ろうかなとも思ったんですが、
額のように使うとすると入れ替えがあるかも? と、
フォトコーナーを使っています。
このフォトコーナー、ヴィンテージだそうで、
なんともいいかんじ。
むかしのデザインによく合う気がします。

これからどう使おうかなあ、と考えると、
趣味の写真をプリントして、
アルバムというよりも絵本のような1冊を
いろいろつくるのもたのしいかも? と思いました。
各国の料理写真を集めてみるとか、
夜景だけならべてみるとか、
ストリートスナップだけで構成するとか、
飛行機だけ、列車だけ、なんていうのもいいかも。
そういう「旅の文庫」が増えていったらいいな、
なんて思っています。

アコーディオンアルバム、 わたしの使い方。[2] ほぼ日乗組員・諏訪/高澤 編

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▲見開きごとに、葉っぱをあつめた場所と年号を書いてみました。
今回はいずれも山梨県北杜市の森のなかであつめた葉っぱです。
次回からは、木の名前も調べて葉っぱのかたちとともに
覚えていきたいと思います。

「普段収集したきりになっている細々としたものを
ときどき見返したり飾れるように
このアルバムに貼りたいな」

と言うのは、「weeksdays」の担当でもある、
「ほぼ日」デザイナーのです。

「たとえば美術館の展示を観たあとに買う
ポストカードです。
ピカソや猪熊弦一郎、ブルーノ・ムナーリなど
このアルバムに貼ったら
ポストカードが小さな絵になって
棚の上に飾れていいなと思いました。

あとは、好きな風合いの紙の端切れを貼って
紙見本帳みたいにするのもいいなと思いました。
仕事で印刷物をつくる際に、
旅先でもらってとっておいたカードや紙袋などを渡して
こんな紙を使いたいです! と印刷会社の人に
聞いてみることもよくあるのですが、
自分の好きな紙がアルバムにまとまっていたら
うれしいし便利だな。

外国の切手や、なぜか捨てられない
プレゼントについているリボン、
旅先のレストランでつい持って帰ってきてしまう
コースターや紙ナプキン‥‥など、
このアルバムに貼りたいものを考えたら
きりがありません!(笑)」

そんなが、
じっさいにつくってみたのは、こんなアルバム。

「葉っぱのかたちが好きで
保存しておきたい欲があるのですが、
新聞紙と重い本に挟んで保存したっきり
どうしたらいいものか
ずっとそのままになっていました。

今回はその葉っぱの中から
いくつかお気に入りを
透明のフィルムを使って
このアルバムに貼ってみました。

通常のフィルムに挟み込むタイプのアルバムだと
ページ全体がテカテカしてしまいますが
透明フィルムを貼っても紙の余白があって
文字を書き込めたりするのがすごくいいなと思いました」

完成品は、じゃばら状に開いた状態で、
絵のように飾りたい、とのこと。
このアルバムは畳むとすごくコンパクトに収まるので
何冊か同じテーマで増やして
図鑑のように本棚に並べたいそう。
なるほど、それはおもしろい!


そして、もうひとり、
「ほぼ日」で「小舟のインターン」中の高澤季裕(きひろ)さんにも
つくってもらいましたよ。
大学ではデザイン学科の4年生、
「もの」好きの女子です。
じつはスクラップもよくしているという彼女、
このアコーディオンアルバムをどう使うんだろう?

▲なんだかわかりますか? これ、映画の鑑賞記録なんです!

「たくさん映画を観るので
鑑賞記録をつけているんです。
でも最近はサブスクで観ることも増えたので、
観たときの思い出の品
(半券やパンフやポストカードなど)がない。
そこでこのアルバムを
鑑賞記録として活用できないかなあと思いました」

それで、描いたんだ!

「はい。直近1ヶ月で観たものから選抜し、
1ページ1作品で
記録というよりはラフに、
観た映画の好きなシーンや
印象に残っているシーン、セリフを
ペンやマーカーで描きました」

じっさいに描いてみて、どんな印象でした?

「いつものメモだけのノートや
アプリだと味気ないですが、
アコーディオンアルバムなら
だんだんと別々の作品が
1つのものとして繋がっていくので、
好きな共通点を見つけられたり、
映画に対しての思い出が深まり、楽しかったです!」

1冊まるっと仕上がったら、
部屋に飾って
自分がどの映画のどの部分が好きだったのか
楽しく振り返りたいそう。
ちなみに、色移りを気にして描いていたそうですが、
紙を貼り合わせているので、厚みがあり、
その心配はいらなかったようです。

そうそう、細かく「何の映画か」知りたいですよね。
解説してもらいました。

①「2001年宇宙の旅」白と黒とオレンジの色が絶妙。
②「欲望の翼」この映画の湿度と鬱蒼とした感じがわかる
青緑の木々の画。
③「マルジェラと私たち」観ながらノートにメモした言葉を
そのまま貼りました。
④「冬冬の夏休み」のラジコンを追うカメラワークと兄妹の足。
⑤「Little Women(原題)」若草物語の爽やかな浜辺のシーン。

⑥「竜とそばかすの姫」髪色と夜空の色の組み合わせが素敵。
⑦「DOWN BY LAW」モノクロのお茶目な脱獄犯たち。
⑧「SOMEWHERE」夏の親子の卓球のシーン。
⑨「グッバイ、サマー」坂を下っていくシーン。 
⑩「Swing Kids」の2人の引きのシーンが好きでした。

アコーディオンアルバム、 わたしの使い方。[1] 伊藤まさこ 編

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もともとは、御朱印帳として作られたという、
アコーディオンアルバム。
その佇まいが、なんだか好きで、
もっと他の使い道はないかしら? 
‥‥と思っていました。

そこで頭に浮かんだのが、父の若い頃の写真。
他の写真はきちんとアルバムに収まっているのに、
なぜかこれだけ古い缶に、
がさっと入っているのです。
母に理由を尋ねても、
「さあ、どうしてかしらね?」
と首を捻るばかり。

セピア色の写真の中の父は、
ちょっとかしこまったり、
ポーズをつけてきめていたり。
今のように、写真を撮ることが
身近ではなかった時代の特別感に溢れていました。

大切な写真ですもの、
缶の中ではなく、
もっと丁寧に扱ってあげたい。
一枚一枚、えらんでは
フォトコーナーをつけて挟んでいく。
‥‥するとなんだかアルバムが急に息づきはじめて、
とても愛おしいものに感じられました。
(閉じた時のことを考えて、写真と写真の間に
紙を一枚、間に挟んでおくとよいかと思います。)


23年ほど前に訪れた、
カトリックの巡礼地、フランスのルルド。

到着してすぐ、
街を散歩している途中で、
偶然入った教会でいただいたのが、
このマリア様のカードです。

その後すぐに、娘を授かっていることが分かり、
なんだか縁を感じて、
お守りのように持っていました。

その後、無事に娘は生まれ、
以来、このカードは20年以上、
母子手帳と一緒に保管しています。

アコーディオンアルバムには、
生まれて間もない娘の写真と、
マリア様のカードを一緒に。
いつか、娘が独立する時、
母子手帳とともに渡したいなと思っています。


こちらは、人生の先輩からいただいた大切な手紙。
「まさこ様」の宛名の文字もうれしくて、
封筒ごとアルバムに綴じました。

「アルバム」という名前ですが、
取っておきたいものは人ぞれぞれ。
写真だけではもったいない、そう思っています。

平たいものだったら、素材はきっとなんでも大丈夫。
布の作家をしている私の友人は、
「織りの端切れを貼って、
見本帖にするのもいいな」なんて言っていましたよ。


パリの美術館でもらった入場券は、
今から30年近く前の一人旅の思い出。

当時、私は20歳と少し。
パリ。
憧れのパリ! 
見るものすべてがそれは新鮮でワクワク。
切符やチケット、カフェの角砂糖の包紙など、
紙ものはすべて後生大事に取っておき、
ファイルに挟んで持って帰りました。


自分で貼る、
フォトコーナーは、綴じたい紙の大きさも自由自在。
ノリやテープによる、紙の変色も防げて一石二鳥です。

色合いを考えて貼ったら、
なんだかいい感じ。

ここ最近、紙ものは、すてき! と思っても
すぐに処分していたけれど、
そんなのもったいない。
紙っていいな、
やっぱり、紙っていい。

そのことを、
アコーディオンアルバムが、
気づかせてくれたのでした。

暦帖とアコーディオンアルバム

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無駄な月日なんてない。

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カレンダーのような、
手帖のような、
weeksdaysの暦帖も、
今回で3回目の紹介となりました。

‥‥ということは、
もう来年の準備!? 
年々、時が経つのが早くなっているような
気がしてなりません。

そうそう、若い頃は年上の先輩方に
言われたものです。

「歳をとるにつれ、時間が過ぎるのが
早く感じるようになるよ」

ってね。
そうか‥‥あの言葉はたしかにほんとうだわ。

暦帖を作ってからの、
この2年は、今までにない毎日を過ごしました。
暦帖に書き込む予定も、
あんまりなかったけれど、
でもだからといって、
無駄に時を過ごしたのではないと思いたい。

暦帖を開いて見返してみると、
そこには、
誰々から野菜が届く、とか
たのんでいたお菓子を取りに行く、とか
ちょっとしたことが書き込まれいて、
それを見ているだけで、
ちょっとなごんだ気持ちになる。

これから先、この時のこの気持ちを忘れないために、
時々、見返したいなと思っています。

今回、もうひとつ
私がずっと欲しいな、と温めていた、
新しいアイテムが加わりました。
暦帖同様、思い出をそっと閉じ込めておくための
とっておき。

どうぞお楽しみに。

鋼正堂のうつわ、 あのひとのつかいかた。 [その4]料理を盛るだけじゃなく。 ダンディゾン/fève オーナー 引田かおりさん 後編

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引田かおりさんのプロフィール



ひきた・かおり

「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」を夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「fève」を同時にオープンさせた。
近著に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)がある。


新しく家にやってきた器は、
すぐにしまわず、
まずは目につくところに置いて、
その姿を愛でるというかおりさん。

うかがったこの日は、
これから撮影をする
鋼正堂の器をずらりと並べて待機中。
最近、買ったという
アアルトのペールグレーの半円テーブルに、
白い器がよく合います。

「こうして眺めながら、
どんな風に使おうかな? と考えるの」

いつ来ても掃除が行き届いていて、
清々しい空気を放つ引田家。

ふと玄関に目をやると、
なんとそこには鋼正堂の耐熱皿が!?

「耐熱皿に、炊いたお香のパッケージを置いておくと、
あらいい香りね! なんて言ってくれたお客様にも
どんなものを使っているか分かるでしょう?」

なるほど。
このホスピタリティ、さすがかおりさんです。

耐熱皿を「料理を盛る器」として使わないところも新鮮。
そうか、自由に使ったらそれだけ用途も広がるってこと。
器もきっと喜んでる。

「アクセサリーも、買ってきてすぐは眺めていたいから、
引き出しの上にお皿を置いて、そこに並べます」

右はお母様から譲り受けたという指輪を
リメイクしたもの。
左は貝のボタンのネックレス。

「昔ながらの立て爪だったんですが、
それだとつけないな、と思ってネックレスにしました」

耐熱皿の使い方もしかりですが、
使うものや身につけるものを、
自分仕様に変えるその自由さ。
(ちなみにsaquiのパンツのリボンも「取っちゃった!」とおっしゃっていました。)
気分よく暮らすかおりさん、見習いたいものです。

鋼正堂のうつわ、 あのひとのつかいかた。 [その3]一人一皿が基本。 ダンディゾン/fève オーナー 引田かおりさん 前編

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引田かおりさんのプロフィール



ひきた・かおり

「吉祥寺においしいパン屋をつくりたい」
という思いを実現すべく、
夫であるターセン氏の退職をきっかけに、
2003年に「Dans Dix ans」を夫妻で開業。
同じ建物の2階には、引田夫妻が
「素敵だと感じるもの」を紹介するギャラリー
「fève」を同時にオープンさせた。
近著に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)がある。


ベトナムのかごや、杉工場の小引き出しなど、
weeksdaysのものを多数愛用してくださっている
引田かおりさん。
取材にうかがったこの日も、
saquiの夏のパンツをすてきに穿きこなしていました。

仕事柄もあって、
多くの「よいもの」を目にしておられると思うのですが、
そんなかおりさんが、
weeksdaysで買いものしてくださっていると思うと、
うれしいし励みにもなる。
そして、よし! がんばろう、なんて気合も入るのです。

中でも、気に入っているのが鋼正堂の器とか。
どんな料理を盛っているのですか? とたずねると、
「もう本当にいろいろ!」とかおりさん。

たとえばスープ皿はこんな風に、
キャベツとルビーグレープフルーツの
コールスローを盛って。
コールスローの淡い色合いが、白い器に映えます。

取り皿にしたのは、オーバル耐熱皿の小。
そうか、「耐熱」としてでなく、
ふつうの器と考えれば、
使う幅も広がりますね。

「スープ皿はスープよりも、
サラダを盛ることが多いかな。
他に、ベビーリーフとお豆腐とアボカドのサラダとか」

わー、おいしそう! 

二人分盛ってシェアするのではなく、
一人一皿が基本とか。
たくさん盛って、野菜をもりもり食べるんですって。

丸プレートの大きい方には、ふだんのおかずを。
「今日は、ピーマンの肉詰めにしました」

添えたのは、枝豆入りのポテトサラダ。
コールスロー同様、盛りつけがとても美しい! 
ピーマンのグリーン、枝豆、きゅうり。
そうか、食材の色を抑えると、
すっきりした一皿になるのですねぇ。

ピーマンの肉詰めと同じくらい好きなのが、
アジフライとか! 
きっとお皿の中にいい具合にレイアウトして、
アジフライを盛りつけるのだろうな。

丸プレートの小さい方には、
ギャラリーのスタッフが作ったフルーツサンドを。
(fèveに勤務する傍ら、
フルーツ喫茶オハラというお店もされています)

小さなプレートの上に、
色とりどりのフルーツが乗って、
楽しげな雰囲気に。

「フルーツサンド、このお皿にぴったりでしょう?」

とかおりさん。
盛るもので、いろんな表情を見せる。
それが鋼正堂の器のいいところなのです。

重ねるとこんな感じ。
上から見た時とはまた違って、
真横もいい感じです。

そうそう、
もうひとつ、おやつの時間のために、
こんなかわいい器使いも披露してくれました。

「福岡出身だから、ひよこ饅頭を」
オーバルを横にして、ひよこを4匹こちら向きに並べます。

ひよこの丸みとオーバルの丸みがぴったり。
なんてかわいいんだろ。

鋼正堂のうつわ、 あのひとのつかいかた。 [その2]飾りはいらない。 A.K Labo 庄司あかねさん(パティシエ)後編

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庄司あかねさんのプロフィール



しょうじ・あかね

パティシエ。
前職のグラフィック・デザイナー時代に、
料理本のデザインがきっかけで菓子作りの道へ。
渡仏し菓子作りを学び、
都内でのカフェ勤務を経て
2003年、吉祥寺に
伝統的なフランス菓子を提供する
パティスリー&カフェ「A.K Labo」を開業。
伝統的なフランスの郷土菓子と、
新作の菓子をあわせて紹介している。
twitter
A.K LaboのFacebook


「耐熱皿でまず思いつくのは、
季節のフルーツを入れたクラフティ。
今だと桃、もう少し前だったらさくらんぼ。
さくらんぼは、ヘタのついたまま焼いてもいいかな」

ヘタつきのさくらんぼ! 
クラフティの生地から、
ちょこんと赤い実とヘタが出ている様子を想像すると
おいしそう! そしてかわいらしい。

今日は、あかねさんのお菓子にもよく登場するという
(旬の季節に一年分をたっぷり仕込んでおくそう)
白いちじくを使ったクラフティを。
さっとコンポートにした白いちじくが
たくさん入っています。
一口食べてみると‥‥、?!?!
いちじくの中にフランボワーズのジャムが入ってる!

「お借りした器なので、
最初、扱いにドキドキしていましたが、
とても丈夫。
食洗機にも何度か入れましたが、まったく問題なし。
安心して使える器ですね」

そうなんです。
盛りやすいとか、
盛る料理をえらばないとか。
鋼正堂の器のいいところってたくさんあるのですが、
「丈夫さ」もそのひとつ。
毎日使う器として、これってすごく大切です。

「お店で使ったらすごく重宝するのでは」

なんて、うれしい感想をいただきました。

冷やしてもおいしいというクラフティ。
この日は焼き立て熱々を。
下に敷いた花柄の布もお菓子にぴったり。

大きい方のプレートには、
ウィーン菓子として有名なザッハトルテを。

「フランスでは
ガトー・サッシェ(Gâteau sacher)と呼ばれている
このお菓子、白い器に合うんじゃないかなと思って」

毎年、大量に仕込むという
杏のジャムを使ったザッハトルテを、
大きなプレートの真ん中に盛って、
横にはシャンティを。

「このお菓子、見た目は地味なんだけれど好きなんです。
白いお皿に乗せるだけでもう充分かなと思って」

余計な飾りは一切なし。
茶色と白の潔い一皿ができあがりました。

白い器が好き。
そして、
持っているのは白い器だけ。
そんなあかねさんならでは、
「さすがはプロ!」の使い方、
新鮮だったなぁ。

鋼正堂のうつわ、 あのひとのつかいかた。 [その1]額縁のように。 A.K Labo 庄司あかねさん(パティシエ)前編

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庄司あかねさんのプロフィール



しょうじ・あかね

パティシエ。
前職のグラフィック・デザイナー時代に、
料理本のデザインがきっかけで菓子作りの道へ。
渡仏し菓子作りを学び、
都内でのカフェ勤務を経て
2003年、吉祥寺に
伝統的なフランス菓子を提供する
パティスリー&カフェ「A.K Labo」を開業。
伝統的なフランスの郷土菓子と、
新作の菓子をあわせて紹介している。
twitter
A.K LaboのFacebook


ここに来れば、
おいしいフランス菓子が食べられる。
そんな安心感がある、あかねさんのお菓子。

素朴で実直。
きちんと正統派なんだけれど、
お店に漂う雰囲気は、
どこか親しみやすく、かわいらしい。
ああ、こんなお店が家の近所にあったらいいのに、
と願わずにはいられないお店です。

今回は、あかねさんに
鋼正堂の器を使っていただくことに。

「スープ皿にクレメダンジェを。
まわりにはエルダーフラワーのジュレを添えて」

どの位置から撮るのがいいですか? と尋ねると
「上からがいいかな」とあかねさん。
(料理の撮影の時は、
その一皿が一番いい顔をしているアングルを
たずねるようにしているのです。)

白いお皿にフワッフワのクレメダンジェとジュレ、
そのまわりにはフランボワーズなどのベリー類。
皿自体に深さがあるので、ジュレもすくいやすく、
かつ上から見ることで、リムが額縁のよう。
おいしそう、そして美しい!

「白い器は、どんなものをのせても相性がいいですね」。

なんとあかねさん、家で使っている器は、
すべて「白」なんですって。

「器って、それこそ世の中に数えきれないほどあるから、
何かひとつに絞らないと無限に増えてしまう。
だからひとつ決め事を作ったんです。うちは白だけって!」

作家が作ったもの、古いもの。
質感もいろいろな白い器を少しずつ集めているのだそう。

厨房からいい香りがするなぁと思って覗いてみると、
クレームブリュレを焼いている最中。

オーブンから出して、
カソナードをかけ、バーナーでキャラメリゼ。
耐熱皿が耐熱してる!

なかなか家では見ることのできない、
この光景に一同、大興奮です。

しばらく冷まして、
「はい、どうぞ」と出してくれたのがこちら。

大きな方のプレートを下皿にし、
ブリュレをのせ、
空いた部分にベルベーヌの葉をあしらってくれました。
耐熱皿をちょっと横にずらすのがポイント。

フレッシュなベルベーヌは、
飾りだけではないんです。
食べてびっくり、ブリュレの中の生地にも
ほんのりベルベーヌの香りが‥‥。

「牛乳に生の葉を入れて煮出し、風味をつけました」

一口食べると、鼻からそこはかとなく抜ける大人の香り。
ベルベーヌはお茶しか飲んだことがなかったけれど、
こんな使い方もあるんだ‥‥。
少し苦いキャラメリゼとも相まって奥深い味わい。
プロってすごいなぁ。

鋼正堂のうつわ

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まいにちをおいしく。

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まいにち、まいにち、料理をする。
まいにち、まいにち、器をえらぶ。

使うのは、
鋼正堂のプレートと耐熱皿。

我が家の食器棚に仲間入りして
もう3年が経つけれど、
ちっとも飽きない。
それどころか、
いまだに、ああいいなと思うんです。

ふつうで、丈夫。
やわらかい白の色合いも感じがいい。

何より、
主役の料理よりもでしゃばらないところがすごい。
こういう器って、
そうそうないんじゃないかな。

おやつにくだもの、
パンにスープ、
サラダにステーキと、なんでもござれの懐の深さ。
ぜひ一度、手に取って使ってみて欲しいなぁ。

あなたの毎日の料理がきっと、
おいしく、
楽しくなるはずだから。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
8月26日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

丸プレート・大

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鋼正堂でまず一番初めに作りたかったのがこのプレート。
私が持っていた北欧の軍ものの
(と買った時にお店の方から説明を受けました)
プラスティックのプレートがベースになっています。
軍ものですから、軽く持ち運びしやすく、
余計なデザインがほどこされておらず….。
お皿の一番プリミティブな形とも言えるのではと、
見るたびにほれぼれしていたものです。
内田さんに、こういう形で毎日使える
陶器のお皿が欲しいと伝えると、
一言「分かった」と。
すぐにろくろを回して、原型となる型を作ってくれました。
できあがったプレートは、
一見とてもふつうなのですが、
使うごとに、よさがじわじわと伝わってくる。
料理の引き立て役になってくれるところがいい。
ほどよい重さがあり、手に馴染むところがいい。
こちらに気を使わせない、繊細すぎないところがいい。
一歩引いた感じのひかえめさが、
なんだかいいのです。

バゲットにバターとジャムをたっぷり塗って、
ひとり分の朝ごはんにしたり、
数人分のラムのソテーを盛って、
テーブルの真ん中にどんと置いたり、
数種類の料理を盛り合わせて、
1プレートにしてもいい。
お皿の上に絵を描くように
自由に料理を盛ってみてください。
どんなものでも受け止めてくれる、
ふところの深いお皿でもありますから!
(伊藤まさこさん)

オーバル耐熱皿・小

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もともと質実剛健な業務用の耐熱皿が好きで、
海外の蚤の市や、
料理のプロが通う道具街で買っては家で使っていました。
ちょっと重いけれど、逆にそれが安心感につながる。
ついた焦げ目をガシガシと洗っても、へこたれない。
しょっちゅう使うものだからこそ
できあがった器や道具には、
なぜその形になったのかの理由があるように思います。
今回、作ったのはオーバルの耐熱皿。
おととし行ったパリの蚤の市で
「主婦歴ウン10年」みたいなおばさんから
1ユーロで買ったものが、
ベースになっています。
使い込まれて器としての味わいが増し、
それと同時に愛着も増していっている。
鋼正堂のオーバル耐熱皿も、使ってくださるみなさんが
そんな気持ちになるといいなぁと思っています。
白と言ってもいろいろな色合いや質感がありますが、
内田さんが提案したのはおだやかで落ち着いた白。
さくらんぼのクラフティやプリンなどの
見た目も愛らしいデザートから、
ズッキーニやとうもろこしを
まるごと一本のオーブン焼きなんていうシンプルな料理、
またはローストビーフなどのちょっと豪快な肉料理など、
なんでも受け止めてくれるところが気に入っています。
また、耐熱皿としてだけでなく、
「オーバルの形をした器」として使うと
より器としての広がりを感じることができます。

フムスなどのペーストや
にんじんサラダ、たことオリーブのマリネなど、
ワインに合う料理をちょこちょこ盛ると
楽しげな雰囲気になりますよ。
(伊藤まさこさん)

スープ皿

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スープを飲む時に、
ほどよい大きさのスープ皿が欲しいな、
ずっとそう思っていました。
リムがついていて安定感があり、
内側の料理を盛る部分とスプーンの丸みの
相性のいいものを。
ビーツなどの色合いがきれいなポタージュも、
また、じゃがいもやにんじん、
ソーセージがごろごろ入った
ポトフなどの素朴な料理も相性がいいのは、
質感と色合いのおかげ。
立ちあがりがあるため、
パスタを盛ってもぴたっと決まります。

そう、「スープ皿」と決めつけず、
「ちょっと深さのある皿」と思うと、
盛る料理の幅も広がります。
サラダやフルーツのマチェドニアを入れてみようか?
お豆のペーストを盛って、
リムに薄く切ったパンを並べようかな、なんて。
器づかいは料理と同じ。
頭をくるくる働かせて、
いろいろな盛り方をたのしんでみてください。
(伊藤まさこさん)

saquiのサマーテーパードリボンパンツ

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私の定番のひとつ、
saquiのテーパードパンツ。
シンプルな形なので、
Tシャツやニット、シャツなど、
どんな服と合わせてもしっくり。
もはやなくてはならない一枚となっています。

昨年の猛暑にふと、
「素材を変えて、夏バージョンがあったらいいのに‥‥」
と思い、さっそく岸山さんに相談。
試行錯誤の上に、できあがったのがこのパンツです。

さらりとした肌触りは、夏にぴったり。
薄手で、透けづらいのですが、
テーパードパンツの魅力の一つの深い黒は健在。
夏のパンツも、なくてはならない一枚になりそう。
下着のラインを拾わないよう、
腰回りを少しゆったりさせたり、
丈を少し短くして軽やかさを出したりと、
岸山さんの工夫が、そこかしこに凝らされています。

(伊藤まさこさん)

わたしの鏡のつかいかた。

未分類

ダイニングの壁面に、
もともとしつらえてあった
飾りのマントルピース。
すっきり、さっぱりが好きな私としては、
この、いかにも洋風なコーナーを、
住み始めた当初、少々持て余していました。

でもせっかくならば、
洋書の中にあるように、
額や本をたくさん並べた
コーナー作りもいいかもしれない。
ある日、そう思い立ち、
額や本と一緒に、
気に入りのオブジェや
古いフラワーベースを飾ってみることに。

時々、額を入れ替えたりして模様替えしている
このスペースに、
新たにくわわったのが杉工場のナラ材の鏡。
後ろに置いたフレームの材質との相性がよく、
かつ、鏡を置くことで空間に奥行きが出る。

少ししゃがまないと
見ることはできないのですが、
こういう鏡の使い方もいいのでは? 
なんて思っています。

角度によっては、
手前に置いた蘭が鏡にのぞいて、
華やかさも倍増するんですよ。

ベッドルームの奥に作った、
ウォークインクローゼットの一角に、
ナラ材の鏡を置きました。

ある時は、横。
またある時は縦。
簡単に向きが変えられるし、
横と縦とでは気分も違う。
フレキシブルに変えられるのは、
使う身としてうれしい(今日は横向きに)。

部屋を出たすぐの廊下に
姿見があるので、
出かける前の引きのチェックはそこで。

おだやかな自然光が入るこちらでは、
メイクや髪型の最終チェックをします。

鏡を作りたい。
そう思ったきっかけは、
玄関に置く、ほどよい鏡がなかったから。

大きさや材質、
壁にかけた時の、感じのよさ。
玄関は家の顔ですもの、
妥協するわけにはいかなかったのです。

できあがった杉工場の鏡を見た時、
ああ! これでようやく‥‥、
と、うれしい気持ちでいっぱいに。

ここでかけたのは、
ウォールナット。
じつは、我が家はナラ材を使った家具が多いので、
当初、ナラ材にするつもりだったのですが、
玄関にはウォールナットがしっくり。
濃いめの色合いが、
空間の引きしめ役にもなるようで、
これはうれしい発見でした。

ナラとウォールナット。
家のあちらこちらに、
かけたり、置いたりしましたが、
フレームの存在感が控えめなので、
どちらも、どんな場所でも大丈夫。

第一印象で「これ!」と決めたら、
きっとそれがあなたの部屋に合う鏡なのでは?
なんて思っています。

あの人の鏡のつかいかた。

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仁平綾さんのプロフィール

にへい・あや

1976年生まれ、編集者・ライター。
2012年、ニューヨーク・ブルックリンに移り、
9年を過ごしたのち、2021年に帰国、
京都に居を構える。
得意ジャンルは、食、猫、クラフト。
雑誌やウェブサイト等への執筆のほか、
著書に、ブルックリンのおすすめスポットを紹介する
私的ガイド本『BEST OF BROOKLYN』vol.01~03、
『ニューヨークおいしいものだけ!
朝・昼・夜 食べ歩きガイド』(筑摩書房)、
『ニューヨークの看板ネコ』『紙もの図鑑AtoZ』
(いずれもエクスナレッジ)、
『ニューヨークの猫は、なぜしあわせなの?』
(朝日新聞出版)、
『ニューヨークでしたい100のこと』(自由国民社)、
伊藤まさこさん・坂田阿希子さんとの共著に
『テリーヌブック』(パイインターナショナル)、
『ニューヨークレシピブック』(誠文堂新光社)がある。

WEBSITE
Instagram


だいぶ前のこと。
都内の某イタリアンレストランで、
編集者(男性)とランチミーティングをすることになった。
サラダやパスタ、コース仕立ての料理を、
お互い話もそこそこに片っ端から胃におさめ、
食後の甘いものを味わいながら、
仕事のアイデアを出し合って、わりと熱く、語った。
なかなか達成感のあるミーティングだったな。
と、ほくほく満足げに帰路につき、
自宅の洗面所で手を洗いながら、
にかっと笑って鏡を覗きこんだそこに、
まさかのアレを見つけたのである。

前歯に、青菜。
ぱっきり緑の、わりと大きめなやつ。
ピタッと歯に、誇らしげに密着している。
え‥‥。は? やだ。うそでしょ‥‥。ぎゃー! 
恥ずかしいを通り越して、
なんていうか、自分のまぬけさにがっかり。
おかしいな、途中トイレで確認すればよかった。
そうすれば被害は最小で済んだはず。
いやいや、デザートが出る前にトイレに行った。
でも、あの店の狭いトイレには、鏡がなかったんだ! 
きーーっ、鏡さえついていれば。
そんなふうに店を恨んだって、仕方ないのだけれど。

話は変わって、2021年6月。
美容師の夫が、京都でヘアサロンをオープンした。
たった8坪の、小さな2階建て。
1階部分にシャンプー台と、カット椅子2つをしつらえた、
夫がひとりで働く、プライベートサロンだ。
あまりに狭小物件のため、
トイレは外階段を登った2階に設置。
コンパクトなトイレ内に、
これ以上ないぐらい小さな洗面台を取り付け、
トイレが完成。
と思われたけれど、何かが足りない。
鏡だ。
「鏡なんて、1階に2つもあるからいいじゃない」
夫はそう言う。
いえいえいえ。
トイレという個な空間で、私だけの鏡を覗きこむ。
その行為は、レストランはもちろん、
ヘアサロンでだって必要だ。
前歯に青菜。じゃないけれど、
鼻の下に、切ったばかりの髪の毛が、
まるで鼻毛のようにくっついていたら、どうするんだい
(今はマスク着用で、その心配はないかもだけど)。
鼻毛を付けたまま帰ったら、
せっかくのヘアサロン体験が台無しである。

「ぜひ使ってみてください」と、
今回weeksdaysからお借りした杉工場の鏡、
さっそく、ヘアサロンのトイレの壁に取り付けてみた。
狭小トイレにも、すんなり収まるコンパクトなつくり。
それでいて、自分の顔をくまなく目視するには、
十分な大きさ。
縁の部分に使われているウォールナット材の渋い焦茶色が、
どことなくヴィンテージっぽくもあり、
味気ないトイレ空間が、
鏡ひとつで3割増しに見えるところがいい。

手鏡ほど小さくなく、かといって、
持ち上げるのに苦労するほど重くもないので、
たとえば、ヘアカットの最後に、お客さまに
バックサイドの仕上がりを確認してもらうときの
合わせ鏡にもよさそう。

使わないときは、床に、そのまま、
ぽん、と、置いておけば、
さりげなくインテリアになじんでくれる。

「こういう鏡って、案外、探してもないものだよねー」
夫と、そう口を揃えたのだった。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
仁平さん、ありがとうございました! 
仁平さんの夫である三輪敦士さんの京都のヘアサロン、
「DRESS HAIR SALON」についてはこちらをどうぞ。
WEBSITE
Instagram
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

あの人の鏡のつかいかた。

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香菜子さんのプロフィール

かなこ。

1975年、栃木県足利市生まれ。
女子美術大学工芸科陶芸専攻卒業。
在学中にモデルを始める。
1998年、出産を機に引退、
2005年、第二子出産を機に
雑貨ブランド“LOTA PRODUCT
(ロタ プロダクト)” を設立。
母の立場から「こんなものほしい」をかたちにした
雑貨をデザインし、人気を集める。
2008年よりイラストレーターとしての活動もスタート。
モデル業にも復帰し、さらなる活躍の場を広げる。
モデルのかたわら2018年7月より
架空のホテルVILHELMS (ヴィルヘルムス)
立ち上げ、備品などイメージしたプロダクトの制作を開始。
2015年、初めての書籍
『普段着BOOK』(主婦と生活社)を出版、
以後、多数の著作をもつ。
近著に自身のライフスタイルを紹介する
『毎日、無理なく、機嫌よく。』(すばる舎)がある。
最近ではキャラクター「おぱんつ君」も人気に。

香菜子さんのインスタグラム
おぱんつ君のインスタグラム
香奈子さんの著作


20年近く住んだマンションの1階から、
見晴らしのよい5階へと引っ越したばかりの香菜子さん。
前の家も、すてきだったけれど、
ひろーいバルコニーがついた今の家は、
空が近くなってすごく気持ちがいい! 
同じ建物でも、ずいぶんと印象が変わるものですねぇ。

「まだ引っ越して2ヶ月なので仮状態。
住みながら、この家をどうしようかなと
探っているところです」

杉工場の鏡はさてどこに? 
とキョロキョロすると、
「こっちですー」と香菜子さん。
ベッドルームに案内してくれました。

「前の家で使っていたチェストは
大き過ぎて入らなかったので、
新たに買ったのがこれ」

チェストも鏡も、香菜子家のニューフェイス!
‥‥のはずなのに、
すっかり馴染んでいるのがさすがです。

「鏡の横には、香水とアクセサリーを置いて、
出かける前の仕上げをここで」

鏡の材質はナラ材とウォールナット材の2種。
「ウォールナット材はトイレにどうかな?」

‥‥と合わせてみると、
扉の色合いとぴったりではありませんか。
「トイレの中の白い壁につけようかな?
それともこっちがいいかな?」
と、なんだか楽しげ。
いいなぁ、新居!

床はナラ材、
扉はウォールナット材の鏡の色合いに近い香菜子さんの家。
今回、2種類どちらも合うかも! 
といううれしい発見がありました。

「ちょっとしたスペースに置ける大きさもいいですね」。

じつは設計の段階ではなかったという、
玄関の扉横のスペース。

「でもやっぱり鍵を置いたりする場所も必要なのでは?」

と設計士さんにお願いして
作ってもらったとか。

「ここで、出かける前の最後のチェックをします」

まずはチェストの上の鏡でチェック。
そして出かける前の最後のチェックは玄関で。
美しい人がより美しくなるお手伝いに一役買えそうで
うれしいかぎりです。

ふたつの鏡をしげしげと見つめて、触って。
「本当によくできてる。
ほぞも、すっきりきれい。
裏の部分まで手抜かりなく仕上げてありますね」

と香菜子さん。
むむ、かなり本格的な‥‥と思っていると、
なんと、DIY好きとか。
このテーブルにできた欠けも
(ちょうど鏡と鏡の間の部分)、
自分で板を買ってきて
ヤスリをかけて色を塗ったのだそう! 

テーブルや椅子などの木の部分に、
オイルを塗るのも大好きとか。

「この鏡も大切にオイルを塗って育てていきたいです」

ウォールナット材は和風の家にも合いそうとか、
引越し祝いにしたら喜ばれそうとか、
なるほど! と思う言葉をたくさん聞けた昼下がり。

なんだか愛着がいっそう沸いちゃった。
私も育てていきますね。

杉工場の鏡

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ちょうどいいもの。

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世の中に、ものはたくさん溢れているけれど、
「ちょうどいいもの」って、
じつはなかなか見つからない。

それでも、自分が使うものだもの、
妥協はしたくない、
そう思うのです。

だから私は、
時間をかけて、ひとつひとつ
気に入ったものを
えらんできました(時にはしつこいくらいに!)。

探してもない時は、
作ってもらう。

weeksdaysをはじめてから、
たくさんの方との出会いがあり、
そんな贅沢が叶うようになりました。

この鏡も、そのひとつ。

壁にかけたり、
チェストに置いたり。

自分の姿を、ちらりと確認したい時、
小さすぎず、大きすぎずのこのサイズが
なんともちょうどいいのです。

作ってくださったのは、
小引き出しでお馴染みの杉工場。
コンテンツは、京都と東京、
それぞれの家での鏡を置いた様子をご紹介。
どうぞお楽しみに。

すてられないもの。[3] 「いつか待ち」

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幼い頃からこれまで
そして恐らくこれからもずっと片付けが苦手だ。
その結果、家中のあちらこちらに捨てられない
“いつか使うかも”が点在している。
掃除はそこまで嫌いじゃない。
しかしある程度片付いていないとスムーズに進められず、
文字通り四角な座敷を丸く掃く日々。

このままではいけない。
数年に一度、決死の思いで片付けに取り掛かるが、
毎度、なにから始めれば良いかがわからない。
物の本によると、まず第一段階として
全てを表に出し、捨てるか取っておくか仕分けるらしい。
全てを出す‥‥? いきなり躓く。
出さなくともすでに出ている大量の小間物に目をやり、
あれも要るな、これも要るな、なんだ全部要るじゃん‥‥。
ひとつひとつ眺めてはため息をつくを繰り返し、
気がつけばその状態のまま数日が経ち自己嫌悪。
頭じゃなく手を動かせよ! ようやく自分に鞭を打つ。

とりあえず捨てることは諦めて、
“いつか使うかも”と取っておいた箱に
種類別に詰めてみる。
NIKEとビルケンシュトックの靴箱には
学生時代授業中にまわしあった手紙やメモを。
高校の卒業式用に買ったバッグの箱には、
郵送で届いた手紙を詰め込んだ。
いつか読み返す日がくるとも思えなかったが、
なんとなく捨てられずにいた手紙類は
2017年、思わぬ形で“いつか”を迎えた。
長らく箱の中に眠っていたそれらを
シュレッダーにかけ、糊で繋げて糸状にして編んだり
フリンジ状にすることで展覧会用の作品に転じたのだ。
細切れの手紙は内容はわからなくとも、
見れば20年以上前の誰の文字かわかる不思議。
手紙から慎重に剥がされた数十枚の懐かしいシールは
クリアファイル1枚に収められ
空になった箱はついに処分された。
この時の展覧会では手紙だけではなく、
幼稚園の時の大胆な絵が溢れるお絵かき帳や、
小学生の時の写生大会で描いたレンガ造りの東京駅の絵、
中学校の授業で描いたCINZANOの瓶の絵も使用した。
過去の自分が現在の自分をこういった形で
助ける事になろうとは予想だにしていなかったが、
幾度の引越しの際にも捨てずにいてくれた
親と自分に感謝した。

2020年春の展示では
商品を入れてもらえるとすごくうれしいが
その後の使い道を見出せず、大量に仕舞い込んでいた
布製のショッピングバッグに手を加え作品を制作し、
2021年頭には
クリアファイルに挟んでおいた
ヨレヨレのシールを作品に転用した。

このように、片付け界において
来ることはないとされている
“いつか”がわたしの元には割と頻繁に訪れる。
だから仕方がない。
今日も中身の詰まったいくつかの箱と
まだ箱にすら入っていない大量の小間物に囲まれて、
次の“いつか”がやってくるのを
ただひたすらに待っている。

すてられないもの。[2] 「ルピー/紙屑と宝物」

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小さな引き出しを開けると、
そこにはいつもルピーがある。
インドの紙幣だ。
通貨単位はルピーという。
日本円にして1,000円に満たないほどだけれど、
大事にしまっている。
インドへは毎年のように通っていて、
たいてい1年で最も涼しい1月から2月にかけて旅をする。
だからその紙幣はインドから帰国すると
次の出番まで1年ほどの間、眠っていることになる。

6,500ルピーほどをキープしていたこともあった。
1万円近くになるこの紙幣は
悲劇的な結末を迎えることになる。
ある年、インド政府が紙幣を刷新する政策を取った。
期日までに銀行で新しい紙幣に変えないと
旧紙幣は無効となる。
現地を訪れるチャンスを作れなかった僕に
容赦なく期日は迫り、通り過ぎていった。
次の渡航時、ムンバイの空港に降り立った僕は、
ダメ元で期限の切れた紙幣を出してみた。

あのときの女性スタッフの反応は忘れられない。
憐みの表情さえ浮かべず静かに目を閉じて、
冷たく首を横に振ったのだ。
それもそのはず、手にしているのは無効の紙幣なのだから。
わかっていても虚しさがこみ上げ、
カウンターに紙幣を置いたままその場を立ち去った。
まさかルピーとこんなふうに
お別れをすることになるなんて。

小さな引き出しの中には、実は別のルピーも眠っている。
こちらはニセサツである。
あ、いや、違う。
紙幣を模したカレー専門店のポイントチケットだ。
僕が生まれ育った静岡県浜松市に
かつて『ボンベイ』というインド料理専門店があった。
小学校にあがってすぐ両親に連れていかれ、
高校卒業まで足しげく通った。
“足しげく”なんて表現では言い表せないほど通い詰めた。

その店ではカレーを食べると金額に応じて
通称「ルピーチケット」がもらえた。
このチケットを集めると、
オーナーがインドから仕入れてきた雑貨類と交換ができる。
懸命に集めた。
集めに集めたせいで、
今度は雑貨と交換するのがもったいなくなって、
ルピーチケットだけがたまっていった。
やがて、『ボンベイ』は閉店し、
チケットの束が手元に残った。
店がないのだからこれだって紙屑のようなものだ。
でも、こっちの紙屑は僕にとって
通い詰めたあの店の思い出を今に残す宝物だ。

海外の紙幣に貨幣価値以上の愛着を持ったのは
幼いころである。
海外を旅することが多かった父親は、
帰国すると決まって旅の思い出とともに
その国の紙幣やコインをお土産にくれた。
まだ海外という概念がぼんやりとしている頃から、
見たことのない大小さまざまなコインにひきつけられた。
ジャラジャラと重たくなる財布が、
異国を旅することへの憧れを強めてくれていたんだと思う。
だから、自由に旅ができる大人になってからも、
次にいつチャンスを作れるかわからない国の紙幣を
割と大事にしまっている。

次にインドへ行くときには、
『ボンベイ』のルピーチケットを携えて行ってみようかな。
空港のカウンターに出してみる勇気はないけれど。

すてられないもの。[1] 「すてられない紙たち」

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もともと、何事も捨てられないタイプです。
すぐに日常に影響がでてしまいますが、
周りのスタッフや家族に迷惑をかけ、
私が判断しきれない様々な山を、
鬼のように処分をしてくれているおかげで、
なんとか生きていますが、
私だけではすぐに本やものに埋もれてしまいます。
職業がそれに拍車をかけています。

家業である美術製本という珍しい仕事は、
手の込んだ上製本や和装本、特装本をつくる仕事です。
製本の技術はもちろんですが、
さまざまな素材や工具を幅広く使い、
既製品にないものは自分で作ったり、
工芸的な要素も多いのです。
お客様のご要望の時に、イメージに近い素材を
ぱっとご提案したいと常に思っています。
そのために紙や布をチェックしたり、
製本とはまったく別の道具も
「あの作業に使えそう」とホームセンターで
不思議な工具を買ってしまったりします。
数年に一度しかこないオーダーの工具も、
いざというときに使うので、やはり集めてしまいます。

製本業は常に新しい印刷物が製本所に届き、
本にかたちづくる仕事です。
印刷の周りの余白を断裁して、
毎日大量に処分していきます。
これは製本所のスタッフが日々行っていることですが、
私はすぐにこの裁ち落としの端切れを拾って
事務所に持ち帰ります。
小さなメモにしよう、お手紙の端に貼ろう。
などなど。仕事場は宝の山なのです。

仕事で使っている
A4サイズの弊社オリジナルノートには、
こうした紙も張り込みます。
そのほか、いただきものの包装紙やシール、
いただいた手紙、展示案内など。
毎日使うノートなので、
好きなものが常に目にふれると楽しいです。
ノートはすぐに販売されている厚みの
2倍3倍になってしまいます。

紙を整理する引き出しには一か所、
仕事ではつかえなくなった
細かく切った紙の救済スペースを作っています。
千代紙を使ってたくさん仕事をしたあとは、
細長い紙がたくさんのこりますので、
これで豆本をつくったり、栞をつくったり。
小さなかけらとなった紙を入れたその引き出しの中が
一番好きな場所かもしれません。

また自分で染めた紙は多少うまくいかなくても
捨てないようにしています。
エリック・カールは自分で染めた紙を切り抜いて
作品にしていたことを知り、
予定はないものの「何か」にするときのために、
染めた紙専用の缶に集めています。

紙以外にもいただいたお菓子の缶のかわいいものは
製本道具などをいれるものにしたいですし、
ワインのコルクや使い終わった化粧品パッケージの蓋、
使わなくなったフォーク、
櫛などは紙を染めるときに工具として使いたいです。
糸や布、ボタン、など
小さな好きなものがいっぱいありすぎて、困りますが、
好きなものでいっぱいの引き出しや缶をあけると
何をつくるともなく、わくわくします。

小ひきだし

未分類

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
8月12日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

小ひきだし

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この小ひきだしを使い始めてしばらく経ちますが、
リビングに置いて、
いろいろなものを入れてはいいなぁ、
使いやすいなぁと思う毎日です。
そして、美しいなぁとも思う。
置いてある姿も、
また、ひきだしの中の様子までも。

小さなひきだしですが、
これがあるのとないのとでは大ちがい。
身の回りのこまごましたものが、
気持ちいいほどすっきり片づきます。

いつも、あれない、これない、どこいっちゃった?
なんて探しものをしているとしたら、
時間が少しもったいないと思う。
ものの置き場所をきちんと決めて、
こまごましたものをひきだしにおさめたら、
ものだけでなく、
気持ちの整理整頓にもなるはず。

入れるものは、あなたの自由。
使い方も自由です。
小さいけれど、大きな役割をしてくれる、
このひきだしはきっと暮らしの役に立つはず。
(伊藤まさこさん)

気持ちまですっきり。

未分類

この一年の間に、
家の中のものをずいぶんと片づけました。

そうだな、容量にしたら
3割くらいは減ったでしょうか。

とはいっても、
見た目はさほど変わっていないんです。
もともと収納にぎゅうぎゅうに入っていたものを、
「いる」と「いらない」、
「使う」と「使わない」に分けて、
「いらない」と「使わない」ものは、
友人知人の元へと旅立っていきました。

すると、家の中が前よりずっと風通しよくなったみたい。
なんだか気持ちまですっきりしたのです。

リビングの収納の中にあった小引き出しも、
まわりにものがなくなったからか、
いつもより清々しい表情をしている。

そうだ、せっかくならばと引き出しの中も
整理整頓して、
終わった頃には、自分まで清々しい表情になったのでした。
片づけって、すごい。

今週のweeksdaysは、
小引き出しの再販売。

身のまわりのこまごましたものを、
引き出しに収めて、
ちょっとすっきりしませんか?

きっとあなたの心も、
すっきり、清々しくなるはずだから。

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