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Le pivot のノースリーブロングシャツ たとえばこんなコーディネート 伊藤まさこ [1]夏ならではの、オフ白の着こなし

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第一ボタンをしめてきちんと着ても、
肌離れがいいから苦しくないし、涼しい。
この感覚、どこかで‥‥と思っていたのですが、
分かったんです。
芭蕉布の着物を着たときの、
風が抜ける感じだ、って。

第二ボタンまで開けて、
パールのネックレスをつけると、また雰囲気が変わる。
一枚の服が、ボタンを開け閉めするだけで、
違う服に見えるんです。

ノースリーブロングシャツ(オフ白)/Le pivot
シルク混タフタカーゴパンツ/t.yamai paris
その他 伊藤まさこ私物

水着の上に、さっと羽織って。
ボトムスはしゃりっとした素材の
カーゴパンツを合わせます。

プールサイドやビーチでも着られるシャツ、
いいでしょう?

ノースリーブロングシャツ(オフ白)/Le pivot
スカート ¥16,500/Le pivot
サンダル 伊藤まさこ私物

スカートを合わせると、とたんに街着に。
このシャツ、裾のラインがとてもきれい。
クリアな素材のサンダルを合わせて、
夏のモノトーンを涼しげに見せます。

ノースリーブロングシャツ(オフ白)/Le pivot
カーディガン ¥18,480/Le pivot
スカート ¥16,500/Le pivot

冷房対策、そして差し色にピンクの薄手ニットをプラス。
まっさらな白は、どんな色を持ってきても
受け止めてくれる。

ノースリーブロングシャツ(オフ白)/Le pivot
サマーテーパードリボンパンツ(グレー・40)/saqui
ベスト(参考商品)/saqui

ボタンをきゅっと上まで留めて、
グレーのパンツとベストをコーディネート。
黒のフラットシューズを合わせたら粋な感じに。
ちょっとかっちりしたエナメルの靴にしたら、
かっこよく。

大きめピアスや、太めのバングルに帽子‥‥
シンプルなシャツは、
小物との相性もよし。
夏の白いシャツ、一枚持っていると安泰です。

[お問い合わせ先]
Le pivot http://lepivot.jp/
株式会社saqui TEL:03-6427-0861

原型は、大きなメンズのシャツでした

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伊藤
小林さん、金井さん、
前回につづき、今回もよろしくお願いいたします。
小林・金井
こちらこそ、よろしくお願いします。
伊藤
さっそくですが──、
「ベーシックを追求したい」と考える
Le pivotのなかで、
今回のノースリーブロングシャツが
どんなふうに生まれたのか、とても興味があって。
小林
わたし、いつもものづくりをするときは
生地を中心に考えることが多いんです。
たとえば、ブロード(シャツやブラウスによく使われる
密度が高くやわらかい生地)のような平織りの場合は、
「この生地でこんな形のものを作りたいな」
というところから、もういちど生地に立ち返って、
生地の厚みや番手(糸の太さ)を探っていきます。
この、ノースリーブロングシャツの形を思い立ったのは、
去年の夏、私が大きなメンズシャツの袖を
切って着ていたところなんですよ。
伊藤
えっ? メンズの大きなシャツの袖を切って? 
それがイメージのもとだったんですか。
びっくり‥‥。
小林
わたし、背が低いので、
大きめのメンズシャツなら、
ワンピースっぽく着られるんです。
丈がちょうどよくて。
透けが目だたないように、
下に黒いペチコートを重ねて。
伊藤
なるほど、ボトムにはペチコート。
小林
そのバランスが気に入っていたので、
そのイメージで女性の服をつくったら? 
というのがきっかけでした。
そうして考えたのは、
夏は汗をかくから、
襟回りは首にべたっとつかないように、
少し浮かせたいなということ。
でも、芯地(形状を保つために生地の中に挟む厚い生地)を使って厚みを出すのは、あまり好きではなくて。
生地自体の厚みで形成したいと思ったので、
100双の生地を使うことにしたんです。
伊藤
ひゃくそう、というのは。
小林
100番手という種類の、
双糸(2本を撚って1本にした糸)を使った
ブロード(目の詰まった平織)生地なんです。
たとえば今わたしが着ているのは、
100番手より太い80番手の単糸(1本の糸)で
織った生地なのですが、
双糸は細い糸でも厚みが出せるんです。
それで襟を立たせるように作っています。
けれども、糸自体が細いことで、
着たときにがさつな感じにはならない。
ウエストや腰骨から下のラインも、
きれいに流れてくれるんです。
伊藤
暑がりのわたしは、
夏は襟回りが開いてない服を選ばないんですが、
これなら着られると思います。
袖口からも、スッと風が入るし。
小林
そうなんです。
風通しが良いから、ボタンを全部とめても大丈夫。
ラフパンツなんかとあわせると素敵ですよ。
伊藤
ワンピースの上にも重ねられますよね。
小林
そう、ボタンを外して、
羽織みたいにも着るのもいいんですよ。
丈は、168センチの金井にも
フィッティングしてもらって、
背が高い人でも大丈夫、という長さにしました。
わたしは148センチなので、
私たち2人とも着られれば、
だいたいの方に着ていただけるので。
金井
なかなかないと思うんですよね、この丈。
伊藤
たしかにないですね。
小林
中途半端とも言える丈ではあるんですけど、
わたしの中では「これがいい」って。
伊藤
そういう「今、これが着たい」みたいなことって、
どうやって感じ取ってらっしゃるんですか?
小林
長くものづくりをしているので、
自然と気になるものが出てくるんです。
まずはそれを作ってみて、
次の年に定番になるようなものを、と考えます。
伊藤
なるほど。
小林
それから色。
糸に触れていると
「この糸には絶対この色が合うな」
と感じることがあるんです。
同じ色でも、彩度に幅がありますから、
春の服には蛍光よりの彩度の糸を使ったり。
着る人が新鮮にうつるものを、と考えながら
ものづくりをしています。
流行っている色かどうかは、あまり考えていません。
伊藤
流行っていても、自分には似合わない色って
ありますもんね。
お店で「人気がありますよ」ってすすめられても、
“気分”じゃないというか‥‥。
金井
人気だからといって、買えないですよね(笑)。
小林
ふふふ。
今回のノースリーブロングシャツは、
この形に、白と黒という色が
すごく合っていると思います。
伊藤
両方欲しいという方も
いらっしゃるでしょうね。
小林
色違いで買われる方、とっても多いです。
薄い色を買ったけど、着る機会が多いから
濃い色も欲しい、と。
伊藤
実際に着てみると、また、よさがわかるんですよね。
ほんとうに「うわぁ」って思える。すごいと思います。
小林
作っているものがベーシックな服だから、
素通りされやすいブランドなんです。
でも、身体を入れるとわかっていただけるみたいで、
みなさん試着室から出て来られたときはうれしそう。
一度着ると、リピートしてくださいます。
伊藤
秋冬版も見てみたいです。
小林さん、金井さん、
今日はどうもありがとうございました。
小林
ありがとうございます。
またぜひいらしてくださいね。
金井
どうもありがとうございました。

Le pivotのノースリーブロングシャツ

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風が通る服

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毎年、梅雨入り宣言とともに、
夏を乗り切る方法をあれこれ考えます。

大きなバケツを買って、足湯ならぬ足水しようか、とか、
扇風機を買い足した方がいいのかも、とか、
いやもういっそのこと、
涼しいところで1ヶ月くらい過ごしてみては? とか。

暑さに弱い私は(毎年言っているような気がするけれど)、
いかに涼しく快適に暮らすかが、
夏の重要課題。

だから着るもののジャッジもおのずと厳しくなるんです。
パッと見て、すてき! 
そう思っても、風通しが悪かったり、
汗染みが目立つようではだめ。

自分が涼しく、
人から見ても涼しげ。
そういう服がいい。
いや、そんな服しか着たくないんです。

今週のweeksdaysは、
着た瞬間、え? と驚いた、
Le pivot のノースリーブロングシャツ。
夏がちょっと楽しみになりました。

saquiのサマーテーパードリボンパンツ あのひとに着てもらいました 3・橘美里さん いつもシンプルに

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橘美里さんのプロフィール

たちばな・みさと
名古屋の久屋大通沿いにあるセレクトショップ
「130 PM Hisaya-st」のバイヤー。
2014年からJALのグランドスタッフとして
羽田空港国際線勤務、
2017年からアパレル卸の会社にて
バイヤーのアテンド、通訳業務を経て、
2018年より現職に。

趣味は陶芸。
自分で使いたい食器や花器を自由に作り、
たまに家族や友人にプレゼント。
「上手くはなかったですし、
今は子育てでお休みしていますが、
いつかまたやりたいです」とのこと。

●Instagram
●お店のウェブサイト
●お店のInstagram


saquiとの出会いは5年前。
お母さまのセレクトショップにあった
ワンピースを着たのが最初だったそう。
その後、テーパードパンツを穿いてみたところ、
着まわしが効くし、シワにならないしで、
「すごくいい!」と思ったとか。

今では、みさとさんとお母さまの香さん、
それぞれテーパードパンツをお持ちとか。
なんと今年の母の日には義理のお母さまに
プレゼントしたんですって。
母娘でsaquiいいですね!

お母さまのお店では
買いつけのお手伝いをされているというみさとさん。

「saquiの展示会が毎回本当に楽しみで!」

ひと通り試着(着倒して!)するのだそう。

そんな筋金入りのsaquiファンのみさとさんに、
サマーテーパードパンツを着ていただきました。

ふだんは、こんな風に、
シャツやロングTシャツに合わせることが多いそう。

「新色はグレーと聞いて、
どんな感じなのかなと思っていたのですが、
すごく上品。
着まわしも効きそうです」

水色のシャツとグレーのパンツの足元は
黒のスリッポンで引き締めて。

「娘はいつも超シンプル」

そうお母さまがおっしゃる通り、
潔いほどのシンプルさですが、
けして素っ気なくはなっていない。
スタイルのよさや手入れの行き届いた髪質も、
コーディネートの要素のひとつになっているからかな。

「雰囲気があるから、服がよくお似合い」

岸山さんのその言葉にも納得です。

スリッポンからスニーカーに。

「上品な印象のパンツだけれど、
カジュアルにも着られますね」

この日、6ヶ月の赤ちゃんを連れてきていたみさとさん。

「これから娘の行事にも、
テーパードパンツを穿く機会があると思うんです。
きちんと見えるからどこに着て行っても大丈夫」

一本持っておけば間違いなし! 
なんですって。

saquiのサマーテーパードリボンパンツ あのひとに着てもらいました 2・向井真樹さん グレーヘアに合わせて

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向井真樹さんのプロフィール

むかい・まき
フリーランスの編集・ライター。
ファッションやライフスタイルなどを中心に
雑誌やカタログ、ときどきムックや書籍などで活躍。
モットーは「まぁ何とかなる」。
どんなことがあっても前向きな気持ちで
暮らすように心がけ、
「いつでも面白そうなことをしたいと、
アンテナを張っています」。

●Instagram


ファッションのライターをされている向井さん。

「だから、自分はいつもそちら側
(と、私たちカメラ側を見つつ)なんです。
慣れないから緊張しますね‥‥」

と言いつつも、堂々とした立ち姿! 
グレーでまとめた品のある大人のスタイル、
憧れます。

岸山さんとは、彼女が編集者をしていた頃からの
おつき合いとか。

「saquiの初期の展示会でえらんだのが
テーパードパンツのネイビーでした。
仕立てのよさとか、上質さとか。
そういうところにももちろん惹かれましたが、
何より、岸山さんが作った、というところがポイント。
フランスに渡って、一所懸命、努力して。
そういう人が作ったと思うと、ずっと大切に穿きたい」

「お仕事柄、たくさんの服を見ている向井さんが、
パンツを注文してくれた時は本当にうれしかった!」
と岸山さん。
プロの本気の1票は、うれしいとともに、
きっと岸山さんの自信にもつながったはずです。

さて、向井さん。
サマーテーパードパンツを穿いた感想、いかがでしたか?

「テーパードパンツもそうなのですが、
とにかくきれいに穿ける。
さらっとしていて、肌離れがいいですね」

そうなのです!

「あと、腰まわりや、お尻の気になる部分を拾わない。
生地がきれいにすとんと落ちる感じ」

そうなのです!

私が伝えたいことを、言葉にしてくださるのはさすがプロ。
(この日、パンツの感想をノートに
びっしり書き綴ってくださっていた向井さんなのでした。)

リボンは結ばず垂らし、
長さを左右変えて。

靴やリング、かごバッグの持ち手の黒で引き締めます。

こちら、トップスを黒にしたコーディネート。
Tシャツはパンツにイン。
リボンはウェストでキュキュッと結びます。

コロナを機会に、
ヘアカラーをやめたという向井さん。
ツヤツヤのグレーヘアがとてもお似合い。
パンツのグレーの色合いとも合っていて、
すてきだったなぁ。

流行に左右されることはほとんどなく、
ずっとシンプルスタイル! 

「自分の好きな服しか着ない。
振り返って考えてみると、そんな感じですねぇ‥‥」

saquiのパンツとは5年のおつきあい。

「いいパンツがあったら、おしゃれが決まるし、
自信も持てる」

流行を追うのではなく、
気に入ったものを長く穿く。
サマーテーパードパンツも、
向井さんのワードローブの一員になりますように。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月29日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

L’UNE
Pleated Frill Blouse


▶︎商品詳細ページへ

袖を通した瞬間、
気分がはなやぐプリーツブラウスは、
ブランドが始まった当初からの定番。
色違い柄違いで何枚も持っているという、
ファンも多い(私も!)とか。

着心地は風をまとっているかのように軽やか。
コーディネートによって、
シックにはもちろん、
デニムと合わせれば、
ちょっとこなれた雰囲気にもなるところもうれしい。
また、薄手なので、
細身のジャケットの下に着ても、すっきり見せてくれます。

リボンをきちっと結んだり、
ちょっとルーズにしてみたり。
襟を少し抜いて、ラフに着たりと、
一枚でさまざまな雰囲気に。

これからの季節は、
オケージョンに、とえらぶ方も多いとか。
かちっとしたスーツからのぞく、
リボンとプリーツは、
さりげない女性らしさを演出してくれます。

色はブラックとネイビーの2色。
デザイナーの前沢さんとの対談も、
ぜひどうぞ。
(伊藤まさこさん)

saquiのサマーテーパードリボンパンツ あのひとに着てもらいました 1・冨田陽子さん ウェストのリボンは結ばずに

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冨田陽子さんのプロフィール

とみた・ようこ
ファッションブランド「oto」ディレクター。
ブランドの営業、
セレクトショップバイヤーを経て、
同期のデザイナーと2人でotoを立ち上げる
素材と着心地の良さに注力した商品は
幅広い世代に人気がある。
ファリエロサルティジャパンにて
生地の営業も担当している。

●otoのinstagram


去年、夏にも穿けるテーパードパンツを作って欲しい! と
デザイナーの岸山さんにお願いしてできたのが、
このサマーテーパードパンツ。

ブラック、ネイビーに続いて、今年は新色のグレーが登場。
さらっとしていて、着心地よく、
シワにならず、さらには高級感もあって‥‥と、
いいとこ取りのパンツは、
weeksdaysのお客さまから大好評。
もちろん私も去年の夏、大活躍しました。

テーパードリボンパンツの生地は、
イタリアのサルティ社のもの。
岸山さん、サルティの生地がとてもお好きとか。
ふと気がつくと「あれもサルティこれもサルティ」。
サルティなくして、saquiはない? 
というと少し大袈裟かもしれないけれど、
saquiにとって欠かせない存在であることは
間違いなしではないかな。

ブランド「oto」のディレクターを務めながら
ファリエロサルティジャパンでも
お仕事をなさっている冨田さん。
岸山さんとはブランドを始めた当初からのお知り合いとか。

「そうなんです。オフィスもとても近くて、
行ったり来たり。
とくにテーパードパンツの生地を
とても気に入ってくださって‥‥」

大人が着る、きれいなカジュアルって
なかなか難しいけれど、
そのあたりをちゃんと表現してくれるところが、
とても好きなんですって。

「それと、ちょっとがんばれば手に入る、
あの価格帯も
生地屋としては大変ありがたく思っているんです」

カメラの前に堂々と立つ冨田さんに、
ギャラリーからは「かっこいい!」と声が。

ご自身に似合っているものをよく知っているなぁ‥‥
これって「おしゃれな人」の条件です。

ウェストのリボンは結ばず、たらして。

キュキュッと結ぶか、
はたまたその結んだリボンを
すべて中に入れて隠すかだった私に、
この着こなし、すごく新鮮。
たしかにトップスのフリルとリボンが重なるより、
こっちの方がバランスがいい。

足元はゴールドの太めのヒールを。
素足ではなく、レースの靴下を合わせるのも新鮮です。

「すごく気に入っている」という
saquiのベスト、
中に合わせたカットソーもsaquiのもの。
トップスが変わるだけで、
イメージがずいぶん変わるものです。

後ろ姿はこんな風。
グレーと黒の色のバランスや、
肌の分量がちょうどいい。
くしゃっと無造作な髪もすてきだな。

似合わないものなんてなさそうだけれど‥‥

「いえいえそんなことないんです。
レディー感が足りないって言うか‥‥」

と冨田さん。
いつもsaquiの展示会で試着しては、
「これってありですか?」
なんて岸山さんに相談しながら、
服えらびをするんですって。

冨田さん含め、
今回、このコンテンツに登場いただいた方々は
岸山さんのご紹介。

みんなsaquiの服が大好き、
そして岸山さんとの関係もなんだかとてもいい感じ。

saquiがはじまって、今年で7年。
ブランドって、こんな風にお客さまとの関係を
築いていくんだなぁ‥‥と
見ていてなんだかうれしい気持ちになった私です。

saquiのサマーテーパードリボンパンツ

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服を好きになる気持ち

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weeksdaysをはじめてから、
ものの見方が変わりました。

だって、
コンテンツを作る時に、
できた背景や、
素材の成り立ち、
デザイナーさんの想い、
時には育った環境まで知ることになるのだから、
思い入れは深くなるばかり。
「大切にしたい」。
そんな気持ちになるのです。

ひとつのものができるまでのストーリーは、
聞けば聞くほどおもしろい。
試行錯誤や苦労話もふくめて、ね。

今週のweeksdaysは、
saquiのサマーテーパードリボンパンツ。
コンテンツは3人の方の着こなしをご紹介します。

その中のおひとり向井さんは、
デザイナーの岸山さんと古いお知り合い。

向井さんと話していて、
岸山さんが、
編集者だったことや、
パリに服の勉強をしに行った時のこと、
ブランドを立ち上げた時のことなどなど‥‥
いろんなことを思い出しました。

「服を大切に着る」
という向井さんの気持ちもすてきだったなぁ。

あのひとと、t.yamai paris 3・生活の中にいつもある 篠あゆみさん

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篠あゆみさんのプロフィール

しの・あゆみ
多摩美術大学卒業後、スタイリストに。
1999年の渡仏をきっかけにフォトグラファーに転身。
2年半にわたった自身の闘病経験を生かして、
2021年春、着心地のよさを追求したパジャマのブランド
「pageaérée(パージュアエレ)」を発表。

●pageaéréeのウェブサイト
●weeksdaysでのコンテンツ


t.yamai paris との出会いは、今から30年近く前。
私は日本に住んでいて、スタイリストをしていた頃です。
パリに旅行で来た時に、
友人に連れられてアトリエを訪ねたのが最初でした。

当時マレのギャラリー街にあったアトリエは、
アパルトマンの入口が
道路から少し奥まったところにあり、
“これぞ憧れのパリ!” というような雰囲気で
まるでエリック・ロメールの映画みたい、
と思ったのを覚えています。
アトリエにかけてあった服はもちろん、
作業台に置いてある鋏やペン、
落ちている糸屑までおしゃれに見えました。

その日から今日まで、
t.yamai paris の服は私の生活の中にいつもある、
と言っても過言ではありません。
こんなに長いこと着続けられる服、
そして毎年欲しくなってしまうブランドって
他にあるでしょうか?
この10年くらいは、
スケジュールが合う限りはパリか東京で
カタログやルックブックの
撮影を担当する機会に恵まれ、
ほぼ毎シーズン、新作を拝見するうちに、
ますます身近になりました。

着やすくてなんだかホッとする服、
それでいてさりげなくもあり、
きちんとおしゃれで、私にとっては
旧知の友人のような服なのです。

今、この原稿は撮影で来ているポルトガルで書いています。
ホテルのクローゼットの中にはスーツケースから出した
t.yamai paris のジャケットとワンピースが
かかっています。

ネイビーのジャケットは、とにかく軽くて、
全く皺にならず、小さく畳める優れもので
旅には欠かせません。
伸縮性があるので動きやすくて、撮影時も快適だし、
シンプルなので合わせやすい。
そして、Tシャツの上に羽織っただけで
きちんとして見えるので
今回も、高級ホテルやレストランでの
撮影に重宝しています。

カフタンのような水色のワンピースは
バカンスっぽい気楽さがお気に入り。
ロケ中の撮影は相当ハードなのですが、
一日の終わりにこのワンピースをストンと上からかぶると
気分も変わり、疲れが一気に取れる感じがするのです。

私はきっと来季もt.yamai parisの服を買うでしょう。
ベースはブレる事がないけれど、
時代や気分に合わせて
少しだけエッセンスが加えられるt.yamai parisの服。
新しいコレクションを見るのが
今から楽しみでたまりません。

あのひとと、t.yamai paris 2・色づかい イセキアヤコさん

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イセキアヤコさんのプロフィール

いせき・あやこ
イギリス在住。
アンティークやヴィンテージのジュエリーを販売する
オンラインショップ
tinycrown(タイニークラウン)の店主。
ほぼ日での読みものコンテンツに
『ブローチを探すイセキアヤコ』
『イセキさんのジュエリー雑記帖』がある。


着心地の良さやシルエットの綺麗さ、
t.yamai parisの洋服には
心惹かれる要素がいくつもありますが、
そもそも私がファンになったきっかけ、
それは「色づかい」でした。

今から二十数年前、
私は当時まだ京都に住む19歳の学生で、
週末に友人と神戸へ遊びに行ったとき
ある洋服のセレクトショップに入りました。

横長のハンガーレールに並んだ、シンプルながら
大人っぽいレディースの春夏アイテム。
端から順に見ていくなかで、ふと手がとまりました。
膝下丈のコットンスカートです。
ゆるやかな台形、ウエスト部分で色が切り替わり、
そこに同じ生地の布ひも(幅2cmくらい)
が通っていて、キュッと絞って
フロントで蝶々結びにできるスタイルでした。

濃淡の違う2色のグリーンが目をひきました。
シックで上品で、
なおかつ愛らしい色のコンビネーション。
そのスカートは、私が19年間生きてきた中で
いちども見たことがなかったような
美しい中間色をしていました。
タグにt.yamai parisとあります。
試着してみると生地は陽に透けるほど薄くもなく、
かといって厚くもなく。ほどよい張りがあって
そこも気に入りました。よし、決めた。
私は持ってきていたお小遣いを使い切る覚悟をして
レジに向かいました。

その後、次第にファッション誌で
t.yamai parisの洋服を見かけるようになりました。
どうも、デザイナーはパリ在住の山井孝さんという
男性であるらしい。
けれども当時はまだ公式サイトは存在せず、
日本にショップもなく、
私は雑誌の情報だけを手がかりに
山井さんのお洋服を探しました。
(今のようにオンラインですぐ検索できるという
時代ではなかったのです。)
そしていつか、パリにあるというショップへ
行ってみたいと夢みるようになりました。

地元の大学を卒業して就職し、結婚し、
私は勤め先の会社で行っていた
欧米の雑貨やジュエリーの買い付けの仕事を
フリーランスに切り替えてロンドンへ移住しました。
26歳の時です。
日本からイギリスへ引っ越す途中、
パリへ寄って行こうと決めていました。

初めての渡仏。到着すると翌日さっそく
リュクサンブール公園の近くにある
t.yamai parisのショップへ向かいました。
店員はフランス人と思われる若い女性がひとりいて、
私はたしかワンピースを購入したんだったと思います。
「思います」と書いたのは、
興奮していたせいでよく覚えていないからです。
私にしてみたら聖地に降り立ったようなものでした。
あんなに山井さんのコレクションを
一度にたくさん見たのは初めてだったのです。

いつしかt.yamai parisは東京にも店舗を構え、
私が日本を離れたのちに
京都の百貨店内にもショップができました。
一時帰国で帰省した際は京都の百貨店へ。
それ以外の時はパリの店へ。
両方に通いました。
購入したアイテムのなかには愛用しすぎて
着潰してしまったものも何枚かありました。

そんな私に、ついに運命の日がやってきました。
イギリスで暮らし始めて数年経ったころ、
友人の伊藤まさこさんの紹介で
山井さんご夫婦にお会いできることになったのです。
その頃、私の息子は5ヶ月の赤ん坊だったので
ベビーバギーと抱っこ紐持参でパリへ馳せ参じました。

午後のまだ明るい時間、待ち合わせ場所のカフェで
バギーをテーブルに横づけにして待っていると、
すらっと背が高く、すこしグレーの混じった髪の
素敵なジェントルマン山井さんと、
笑顔がチャーミングな奥様の自子さんが
「イセキさんですよね。はじめまして」と
声をかけてくださいました。
往年の推しブランドがある方は、
そのときの私がどんな気持ちだったか
きっと察してくださることでしょう。
私はもちろん、19歳のあの日に買った
スカートを履いていました。

仕事でフランスを頻繁に訪れるようになってから
気づいたことがあります。
冒頭の2色づかいのグリーンのスカート。
考えてみれば当たり前のことながら、
あれは山井さんがフランス生活で
研鑽してこられた色彩感覚の上に
あるものだったのだということ。
私が訪れた骨董市、活版印刷の名刺屋、
キャンディーの専門店、壁紙屋。
行く先々で、フランスには
日本の色の良さとはまたどこか違う
美しい色が溢れていました。

先日、私が日本に帰国していた際、伊藤さんが
今回weeksdaysで発売になるt.yamai parisの
シャツを見せてくださいました。
2種類、それぞれ2色ずつ。とりわけ私は
ゴールドのシルクタフタの半袖シャツを見て
嬉しくなりました。

金という難しい色にもかかわらず、
洗練されたトーン、落ち着いた光沢。
やっぱりさすがとしか言いようがありません。
試着させてもらうと空気のようにふわっと軽くて
更にびっくりしました。

山井さんはこれまでにリバティなどの柄生地も
幾度となくとり入れていらっしゃって、
私はそうしたシリーズも大好きなのですが、
このようにt.yamai parisらしい「色づかい」が際立つ
無地のアイテムも、個人的には非常におすすめです。

▲本文で色のことを書いたので、t.yamai parisのパターンの良さについても少し。写真の私物はトレンチコートとケープコートの中間のようなデザインのアイテムです。ラグランスリーブなうえに袖幅が広いので、ゆったりした袖のトップスの上にも難なくはおれて長年重宝しています。首元のボタンを全部とめるとスタンドカラーっぽい雰囲気になるところも気に入っています。

▲これは去年だったか、わりと最近購入したシャツです。山井さんのお洋服に出会ったときは19歳だった私も今はミドルエイジ。若かったころにはためらいなく着れたフリルも歳を重ねるにつれて慎重に選ぶようになりました。t.yamai parisのフリルは昔から年齢を選ばないところが好きです。このシャツも、襟なしのスッキリ感と寒色の縦ストライプが甘さに歯止めをかけていてフリルと好バランスです。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月22日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

STAMP AND DIARY 
ワイドスリーブTシャツ

▶︎商品詳細ページへ

とにかく肌触りがいいので、
気に入ってまずは3枚。
着たり、洗濯したりを繰り返し、
「やっぱりいい」となってまた何枚か。

家に帰るとまずはこのTシャツに着替え、
(寒かったら上にニットを重ねたりして)
この冬、毎日のように着ていました。

家でくつろぐ時にストレスなし。
七分袖なので、台所仕事がしやすく、
動きやすいんです。

また洗濯してもクタっとならず、
型崩れもしにくい。
首まわりもきれいさを保ってくれるので、
すごく重宝しています。

今回、一緒に紹介するデニムとの相性もよし。
上下で着ると、ほんとうに楽ちんですが、
だらしなく見えないところもまたいいんです。

シャツを重ねたり、
上からニットを着たり。
春先は一枚で‥‥。
季節を問わず一年通して着られるアイテムです。
(伊藤まさこさん)


STAMP AND DIARY 
ウエストタックワイドパンツ

▶︎商品詳細ページへ

しゃがんだり、座ったり。
ごろごろしたり、歩いたり。
1日のうちで、いろんな動きをしますが、
ストレスなく着られるのがこのデニム。

デニム生地をたっぷり使っていますが、
いざ穿くとすっきり、軽やか。
穿いた時のシルエットもきれいです。

3組6名の方に着ていただきましたが、
年齢も、体型によっては性別も問わず、
いろいろな方に穿いていただけるデニム。

季節を問わず、一年通して穿けるところもうれしい。
(伊藤まさこさん)

あのひとと、t.yamai paris 1・気持ちにぴたっとくる服 Havane 大坂友紀子さん

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大坂友紀子さんのプロフィール

おおさか・ゆきこ
高校卒業後、服飾専門学校のスタイリスト科に進学。
卒業後、輸入物を扱うセレクトショップを経て
美容院の仕事に就く。
結婚・出産を経て、専業主婦のとき、
自営業の夫と、フランスで日本の伝統工芸品を扱う
ショップを開く計画を練り、
リサーチのため家族と渡仏。
戻ってきて友人からのおすすめで
パリの可愛い子供服「honoré」と出会い、
日本でフランスのお店を開くことを決意。
その後、単身で渡仏、買い付けを行ない、
2005年、東京・代官山に
「honoré」の名を冠したショップを開く。
その後、「honoré」の閉業とともに、
2009年、東京・代々木(最寄り駅は参宮橋)に、
フランスを中心にヨーロッパ各国から直輸入した
洋服・雑貨を扱う「Havane」(アバヌ)として移転開業。

Havaneのウェブサイト
HavaneのInstagram


参宮橋でお店をはじめて14年。
店に並ぶものはもちろん、
オーナー・大坂さんのお眼鏡にかなったものばかり。

ここに来たら、なにかすてきなものが見つかりそう。
ちょっとパリの蚤の市を訪れたような楽しげな気分になる、
Havaneってそんな店。

「何々風」というのではない、
あえて言うなら「Havane風」。

大坂さんの部屋を覗かせてもらったような気になる、
ちょっと特別なお店です。

「少しガーリーな服を着たい時に、
t.yamai parisの服がちょうどいいんです」
という大坂さん。
t.yamai parisの服とは
15年前くらいからのおつきあいだそう。

今日はフリルのブラウスに、
レオパード柄のパンツ。
もちろん、両方t.yamai parisのもの。

「レオパード柄だけれど、
素材がやわらかくてハードすぎない。
裾にフリルがついているけれど、
かわいくなりすぎないでしょう?」
と大坂さん。

ボトムスにデニムを持ってくると
ふつうになっちゃうと聞いて、
なるほど。

「ベーシックすぎず、ガーリーに寄りすぎない。
t.yamai parisの服はそのバランスが絶妙なんです。
パリのエスプリが効いているとでも言えばいいのかな、
そんなところが好きな理由」

ストライプ×レオパード。
柄と柄の組み合わせもへっちゃら、という大坂さん。
以前の取材でも
「柄ものにはいつも助けられている」と言っていたけれど、
たしかにすっかり柄を味方につけている。

アクセサリーはゴールド中心、
足元は少しヒールのあるビーサン! 
髪の色やネイルの色、
素材や柄の組み合わせがとにかく新鮮。
ついシンプルに寄りすぎて素っ気なくなる私には、
このプラスの着こなしがとても参考になります。

「参考になる」といえば、
取材中に大坂さんと私で盛り上がったのが、
t.yamai parisの山井自子さんの着こなし。

「ちょっとごつめのネックレスをしていたり、
アウトドアブランドの靴を合わせていたり。
自子さんのコーディネートや持っているもの、
気になるんです」
という大坂さんの言葉に、私も! 

「力の抜け具合がほどよくて、
バランスがいいんですよね」

そう。シャツの襟のぬき加減や、
裾の出し方など、いつも参考にさせてもらっています。

ご自身で身につけるものも、
お店に置くものも、
「5年着られるもの」がいいという大坂さん。

「毎年、流行を追うのもちょっと疲れてしまうし、
かといって10年着るとなると、
かなりベーシックになっちゃうでしょう? だから5年」

そんな大坂さんの気持ちにぴたっとくるのが、
t.yamai parisの服なんですって。
この「5年着られる服」の話し、
すごく私の気持ちにもぴたっときたのでした。

t.yamai parisのシャツ

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ちょうどいい

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甘すぎず、クールすぎない。

自分をしっかり持っている。

やわらかい。

好きなものに筋が通っている。

やさしくて、強い。

ちょっとお茶目。

‥‥これは私がすてきだなと思う女の人の条件。

書き出したものを読んで、ハタと気づいたんです。
これってt.yamai parisの服と一緒なのでは? 
ってことに。

流行を追いすぎず、
でもベーシックに寄りすぎない。
大人っぽい中に、
ちらりとかわいらしさが入ってる。

そう、t.yamai parisの服って、
なんだかいろいろちょうどいい。

今週のweeksdaysは、
t.yamai parisのブラウス。
コンテンツは、
3人の方にyamai愛を語っていただきました。

下着えらびはおしゃれの一部 はじめてのベアトップ 伊藤まさこ 3・ベアトップとショーツ、上下で揃えて

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シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
シームレスハイライズボクサー(ブラック・S)/cohan
デニム 伊藤まさこ私物

ジムや温泉などで着替える時に、
私が気を使うのが、
どんな下着を身につけようかということ。

そんなに見られていないとは思いつつも、
できたら、水着を着ている時と同じくらいの、
安心感が欲しいと思うのは私だけでしょうか?
(自分的にも、はたから見た感じも。)

その点、このベアトップと今回ご紹介する、
2型のショーツなら脱いでも安心。

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
シームレスハイライズボクサー(ブラック・S)/cohan
Q82 PLAIN LS V NECK CARDIGAN(ブラック)/SUNSPEL
デニム 伊藤まさこ私物

また、ボディクリームを塗ったり、
メイクをしたりなど、出かける前の準備もベアトップ姿で。

背中の手入れもらくらくです。

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
シームレスハイライズボクサー(ブラック・S)/cohan
ロングカーディガンシルクコットン(オフホワイト)/DRESS HERSELF

リラックスしたい時は、
ちょっと上に羽織って。

シャワーを浴びたあとや、出かける前。
今日は何を着ようか、
どんなメイクにしようか、なんて考える時に着てもいい。

シームレスベアトップ(モカ・S)/cohan
シームレスハイライズボクサー(モカ・S)/cohan

ベアトップとショーツ上下で揃えれば万全。
この夏はきっと出番が多いだろうなぁ。

下着えらびはおしゃれの一部 はじめてのベアトップ 伊藤まさこ 2・「透け」初心者は、 モカで、これくらいのさりげなさで

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シームレスベアトップ(モカ・S)/cohan
シームレスハイライズボクサー(モカ・S)/cohan
ワンピース ¥48,400/t.yamai paris

夏。
コットンやリネンのワンピースの下には、
透けづらいモカを合わせます。
白いシャツやパンツもモカを合わせれば安心。
肌に近いベージュより、
洗練されたイメージのモカ。
服を着れば隠れてしまうけれど、
だからこそ気にかけたいのが下着の色なのです。

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
シームレスハイライズボクサー(ブラック・S)/cohan
New Crew Neck T(ホワイト)/Honnete
その他 伊藤まさこ私物

それとは逆に「あえて透けさせる」というのも手。
白いシャツにデニムというシンプルな着こなしですが、
シャツからベアトップの黒を透けさせると、
涼しげ、そして洒落た雰囲気に。
ベアトップとサンダルの色を合わせると、
統一感も出てさらに洗練された着こなしになります。

後ろ姿もいいでしょう?

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
RIVER FOREST C.NECK(オフホワイト・S)/MOJITO
デニム 伊藤まさこ私物

こちらはリネンのニット。
同じ白でも、コットンのシャツとリネンのニットでは、
透け方が違う。

「透け」初心者の方は、
これくらいのさりげなさがおすすめです。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月15日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

manipuri シルクスカーフ

▶︎商品詳細ページへ

おしゃれは足し引きのバランスが大切。
やりすぎてもいけないし、
かといって引き算しすぎると、
ちょっと物足りなく感じてしまう。

その「ちょっと物足りない時」の味方が、スカーフ。
首に巻いたり、ポケットからちょこんとのぞかせたり、
バッグやかごの持ち手にしたり。
シルクの持つ質感は、
全体をやわらかな雰囲気にしてくれる。
大ぶりなアクセサリーなどと違って、
目立つ存在ではないけれど、
あるのとないのとでは印象が違う、
「名脇役」なのです。

manipuriと作ったのは、
着こなしの幅を広げてくれる、
水玉模様のシルクスカーフ。
色はブルーとグリーンの2色です。
(伊藤まさこさん)

下着えらびはおしゃれの一部 はじめてのベアトップ 伊藤まさこ 1・見せて着る、黒

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私は撫で肩ということもあって、
人より肩紐が落ちやすいタイプみたい。
なので特別な日に
(たとえば襟ぐりが開いた服を着た日でなくても)
身につけるというより、
ふだんからブラジャーやブラキャミと
同じような感覚で着たいな、
と思っています。

たとえば、ベアトップと
気に入りのキャミソールを合わせたりもいい。
肩紐が二重にならず、
透けた感じもすっきりきれいにまとまります。

また、背中などがちょっと開いた
ワンピースなどの下につけて、
チラッと見せたりも。

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
サロペット ¥38,500/t.yamai paris

背中やお腹など、これくらいなら、
オッケー!(夏は思い切って挑戦したい)
ではないでしょうか。

また、袖ぐり広めのノースリーブを着た時も、
このベアトップなら。
ちらちらのぞいても、
けして「下着が見えちゃった」
といった感じにならないところがいいのです。

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
その他 伊藤まさこ私物

白Tに、あえて、ブラックのベアトップを。

シームレスベアトップ(モカ・S)/cohan
その他 伊藤まさこ私物

モカを合わせるとナチュラルな雰囲気に。
同じノースリーブTシャツでも、
インナーによってイメージはずいぶんと変わるもの。
薄着になる夏は、
下着えらびもおしゃれの一部と考えたいものです。

シームレスベアトップ(ブラック・S)/cohan
ワンピース ¥66,000/L’UNE

こちらは、透けていて、
かつ脇もググッと開いているワンピース。
黒×黒のこんな着こなしもすてきです。

手をあげたり、おろした時に、
ちらっと見える素肌がアクセサリー。
かなり鍛えないと着こなせないけれど‥‥。
こんな着こなしで夜のお出かけに行きたいものです。

cohanのベアトップ

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すっきり風通しよく

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去年の春の終わり頃から、
下着を見直しています。

これかわいい、
あれすてき、と買っていた下着ですが、
(そしてそれをチェストに並べて
時おり眺めてはうっとりしていましたが)
ふと、こんなにいるのかな? と思い直したのです。

洗濯はほぼ毎日するから、
そんなにストックはいらない、
というのがその理由。

ベッドリネンも、靴下も、
同じ理由で最小限に減らしました。

さて。
一年たった今、
過去最小限になった(と思われる)
私の下着の引き出しは、
がらがら。
新しい下着を迎え入れる準備が整いました。
ここから先は、できるかぎり厳選して、
すっきり風通しよくしたいものです。

今週のweeksdaysは、
cohanのベアトップ。
これからの季節、
ぜひとも持っていたい。
そんな一枚ができました。

ぼくの、 帽子にまつわる 三つのはなし [3]マダガスカルの麦わら帽子

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一九九八年のことだから、もう二十五年も前になる。
アフリカの東海岸に浮かぶ島国、マダガスカルに、
写真家の堀内孝君と一ヵ月半ほど旅をして、
市場で麦わら帽子を買った。
日本ではみたことのない
中折れ帽と同じ形をした麦わら帽子で、
気に入って旅のあいだじゅう頭にのせていた。
帰国後も、夏に海や山に行くときにかぶったが、
黄金色だったのが日焼けして褐色になり、
あちこちほころんできた。
それでいまは部屋の片隅に飾ってときどき眺めては、
懐かしい旅を思い出している。

堀内君は何度もこの国を旅して、
マダガスカル語も堪能で、地理にも詳しかった。
一緒にバニラ農園のなかにある加工場へ行ったときなど、
あまりに流暢に言葉を操るものだから、
産業スパイだと怪しまれて
カメラを没収されそうになったほどである。
初めて行った僕は、言葉も話せず、
ただボンヤリと地図を眺めては行く先々で絵を描いていた。

いくら絵を描くのに言葉は必要ないといっても
珍しいものがあるとたずねてみたいし、
青空市場で買い物をするのにも、
ひとことふたこと言葉を交わしてみたい。
長い間外国を旅していて言葉が話せないというのは、
なかなかもどかしいものだ。
日中は別行動で、彼は写真を撮りに、僕は絵を描きに、
ぶらぶら街を歩きまわった。
通りを歩いていると、よく物売りが近づいてきて、
珍しい鉱石や織物などしつこく買わせようとするので、
はじめは断り方がわからず逃げまわっていた。
彼らは手を振って、
いらない素振りをしただけではあきらめてくれなかったが、

「ツィ ミラ(いらないよ)」

と、ちょっと語気を強めて言うと、さっとあきらめた。
言葉をひとつおぼえただけで、ずいぶんと楽になる。
誰しもがそうであると思うが、
外国で言葉が通じたときのうれしさは
格別のよろこびである。
味をしめて、オハヨウ、アリガトウ、なども少しずつ覚え、
フランス語とマダガスカル語のメニューしかない食堂で、
好きな料理を注文もできるようになった。

アフリカ、東南アジアなどの民族が混ざり合う
この国の人たちは、経済的には貧しかったが、
実に陽気で、夜、暗がりに廃品の電球や缶詰の缶に
白灯油の小さな火を灯し、
楽器を奏でて歌をうたっていた。
僕はそういう暮しぶりに豊かさを感じた。
また、フランスの植民地時代の名残で、
高原の涼しい農地ではワインもつくられ、
スーパーマーケットへ行くと、
マルチニーク産の高級ラムと一緒に、
安っぽいプラスティックのボトルにつめられた
国産のラム酒も売られていた。
そして、ココナツミルクやカレーで煮た魚
(たしか、テラピアといった)、
放し飼いして育てた鶏のカツレツやソース煮、
クレームキャラメルや天然ヨーグルトなど、
実に料理がうまかった。
いまでも僕は、アクールーニという
鶏肉を生姜で煮たスープや、
バナナをバターと砂糖でソテーするバナナフランベなど、
マダガスカルでおぼえた料理を家でよくつくって食べる。

簡単な挨拶ができ、
食堂でワインを飲む愉しみをおぼえた頃、
堀内君と街を走る「プシュプシュ」という
人力車に乗ったことがあった。
素足の車夫は僕と同じ麦わらの中折れ帽をかぶっており、
僕は彼になんとなく親しみを感じたが、
彼の帽子は使い古してどす黒く汚れていた。

人の力で走る力車というのは独特の心地よさがあるが、
乗っていると同じ人間同士ゆえに
だんだん申し訳ない気持ちになってくる。
そのうち、堀内君に通訳してもらって、
車夫に「ちょっと代わってひかせてくれないか」と伝えた。
それで力車を降りてひこうとしたら、
傍らで堀内君と車夫が腹をかかえ、涙をながして笑った。
それにしても車夫があまりにもうれしそうにしている。
あとできいた話だが、
僕らの麦わら帽は社会的地位の高い人は
あまりかぶらないものであるらしい。
あのとき車夫は、僕が力車をひく前から、
お金持ちの外国人のくせに、
自分たちと同じ帽子などかぶって
変だなと思っていたのかもしれない。
でもまぁ、それはともかく、言葉のできない自分が、
帽子と力車を通じてマダガスカル人に親しめたことは、
なんともうれしかった。

(牧野伊三夫)

ぼくの、 帽子にまつわる 三つのはなし [2]ボロボロ帽子

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もう、いつどこで買ったか思い出せないが、
ひとつ好きで手放せないバケットハットがある。
もしかしたら、もう三十年くらい
かぶっているのかもしれない。
いくつかこの手の帽子を持っているが、
たぶんこれが一番安いはずだ。
他のものに比べて、布の感じがヘロヘロと薄く、
つくりもどこか弱々しい。
微妙な頭のふくらみ具合、ツバの長さ、
布地の柔らかさ具合が自分になじんでいるように思う。
古くなって新しく似たようなバケットハットを買っては、
鏡の前でかぶってみるのだが、
なんとなく違和感があって、
けっきょく、このボロボロ帽をかぶって
出かけることになる。
とはいえ、ボロボロ具合はなかなかのものである。

外側の濃い象牙色の布がくたくたしている様子は、
なかなか味わい深く、むしろ古くなったことが好ましい。
ところが裏返すと、ツバに貼られたチェック柄の裏地が、
まるで白波の立った海のようにケバケバと、
かすれはげている。
そして、内側の頭の部分の内布とちぎれて分離している。
ここは一度、妻にあて布をしてつないでもらったのだが、
その後またちぎれてはがれそうになっている。
このままかぶりつづけていると、
いつか脱いだときにチェック柄の裏布だけが、
ペロリと髪のうえに残ることになるやもしれぬ。
自分では直せないので、
また妻にあて布をしてつなぎ直すか、
全部張替えてくれないかと頼んでみたのだが、
なかなか手間がかかるので、まだそのままになっている。
それでも僕は、長旅に出るようなときにも、
これをかぶっていく。

洋服や靴でも、気に入ると同じものばかり身につけて、
すぐボロボロにしてしまうので、
あるときから、二、三買って使うようにしたが、
残念ながらこの帽子はそれができない。
でも、この帽子を手放せないのは、
もはや形やかぶり心地というようなことだけでは
なくなっている。
妻の手も入っているかけがえのないもので、
なんというか、お守りのようで、
かぶっていると心落ち着くのだ。
仕事でスケッチをするときなども、
自分らしい絵が描けるような気がする。
酒場では、もし酔っぱらってなくしては大変と、
脱いだらすぐにカバンにしまう。

もうひとつ、このボロボロ帽子の相棒がいる。
もう二十五年以上昔、
パリのポンピドゥーセンターのそばの古着屋で買った
コーデュロイのジャケットだ。
古着とはいえ買ったときは新品とそう変わらず、
ダークブラウンの美しい色をしていた。
いまでは色あせてラクダ色をして、
コーデュロイの凸凹も擦り切れ、
ガーゼのような芯材がそこここにのぞいている。
とくに袖のところは痛みがはげしい。
このジャケットも、
秋のおわりから春のはじめの寒いときに
スケッチなどの旅行に行くときは必ず着ていく。

あるとき、郷里に帰省するのに着ていくと、
ボロボロさを見かねた母からそっとお金を渡され、
「もっとちゃんとした服を買いなさい」
と言われたこともあった。
でも僕は、これでなくてはならないのだ。
いつだったか内側の布が破れ、
手を通すときビリビリと破れるようになってきたので、
仕立て屋で直してもらった。

着ていると、自分の好きな昔のモンマルトルの
画家たちの仲間になったような気がして、
絵描き魂のようなものが高まってくる。
新品の上等の服では気分がでない。
ほころびて、ちょっと淋しく貧しい感じの服の方が、
絵を描くときの心にしっくりなじむのである。
それでいつからか、こちらのほうは
「画家ジャケット」と呼ぶようになった。

(牧野伊三夫)

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