未分類カテゴリー記事の一覧です

SLOANEの半袖ニットとキュロット

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着たいものを着よう

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膝小僧、出していますか?

「そういえば、パンツばっかり穿いてる」という人、
「出しても膝下まで」という人、
「膝はおろか、脚も出さない!」なんて人も。

どうやら、
二の腕を出すのと同じくらい、
膝を見せるのは、
ハードル高めのよう。

私はと言いますと、
暑がりなものだから、
夏にかけて、
家ではだんぜんショートパンツ派。
出かける時は、
膝が半分出るくらいのハーフパンツだったら、
抵抗なく穿いちゃう。

脚も、膝も、
冬の間、隠れていた場所だから、
最初は少々、勇気がいるけれど、
大丈夫。
人はそんなに自分のことを気にしてはいない。
着たいものを着ようではないか! 
と意気込んで出かけます。

今週のweeksdaysは、
SLOANEの半袖ニットとキュロット。
ふだんハーフパンツを穿く人も、
またそうでない人にも挑戦しやすい、
きちんとした美しい形。

コンテンツは、
「膝小僧出すのぜんぜんへっちゃら、
ショートパンツ大好き!」
という料理家の野口真紀さんと、対談を。
衣食住、バランスよくいきたいという野口さんの話、
聞いているとなんだか元気になりました。

DRESS HERSELFのシルクT、たとえばこんなコーディネート 伊藤まさこ

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3・ネイビーTは、
シルクの質感を引き立たせて

ボディにかけた様子はこんな風。
いかにも「Tシャツです」といったシンプルさ。
けれども、よーく見ると、
襟も裾も、縫い代の始末がとてもていねい。
手間と時間をかけて作られているため、
Tシャツというより、ブラウスと表現した方がいいのかも。

後ろ見頃は、ゆるやかなカーブがついています。
このカーブのおかげで、
アウトしてもカジュアルに寄りすぎない。
また、気になる腰回りをうまく隠す丈もうれしいのです。

シルクのTシャツ(ネイビー)/DRESS HERSELF
キュロット(ネイビー・S)/SLOANE(2023年3月発売予定)
サンダル 伊藤まさこ私物

同系色のキュロット、
アクセサリーは、華奢なバングルだけ。
足元はきれいな色のサンダルで。
余計な飾りは一切なし。
シルクの質感を引き立たせたコーディネートです。

もう持っている方もいらっしゃるかな?
じつはこのTシャツと同じ素材で、パンツもあります。
キュロットもいいけれど、シルクのパンツもまたすてき。
ネイビー×ネイビーは私の大好きなコーディネートです。
これにかごバッグを合わせたい。

一枚で着ても。
また、重ねても。
一年通して着られるシルクのTシャツ。
デニムやパールのピアスと同じ、
私の定番アイテムになっています。

DRESS HERSELFのシルクT、たとえばこんなコーディネート 伊藤まさこ

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2・ブラックTで、デコルテをきれいに

シルクのTシャツ(ブラック)/DRESS HERSELF
ダンボールパンツ(オフ白)/Le pivot
スニーカー 伊藤まさこ私物

「Tシャツ」ですもの、
動きやすそうなパンツとの相性はばっちりです。
それでも、カジュアルに寄りすぎないのは、
シルクの持つ光沢のおかげ。
この日のモデル、在原みゆ紀さんも、
「気持ちいい~」とご機嫌。
着ている人を幸せな気持ちにする、
着心地のよさなんです。

馴染みのいいグレーとは対照的な印象の黒。
着ると気持ちが引き締まりますが、
そこはやはりシルク。
肌にやさしく寄り添い、
やさしげな印象にしてくれます。

まあるい襟ぐりが、
デコルテをきれいに見せてくれる。
ちょっと大きめの一粒ダイヤのネックレス
(持ってないけど)とか、
合わせたらきっとすてき。
シンプルな分、アクセサリーを大ぶりにしても。

シルクのTシャツ(ブラック)/DRESS HERSELF
ダンボールパンツ(オフ白)/Le pivot
デニム 伊藤まさこ私物

上からデニムのジャケットを羽織りました。
やさしげな質感も合うけれど、
ハードな素材も合う。
シルクってすごい素材です。

前身頃だけインすると、Tシャツに表情がつきます。
すべてインか、すべてアウトか。
はたまた前身頃だけインか。
合わせる服や、全体のバランスを見ながら
Tシャツの裾を工夫してみてくださいね。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月23日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

DRESS HERSELF シルクのTシャツ

▶︎商品詳細ページへ

カジュアルの代表、
といったイメージのTシャツですが、
素材がシルクなので、
エレガントな雰囲気がただようところがいいのです。
コットンのパンツやデニムと合わせても、
カジュルになりすぎない。

大人が着る、大人のための、Tシャツです。
ゆったりとした首回りは、
デコルテをきれいに見せてくれ、
さらには着心地も抜群。
スカートやパンツをインしても、
もたつかず、すっきり。

夏は一枚でさらりと。
秋冬はニットの下に。

春はシルクのカーディガンと合わせて。
一年を通して着ることのできるアイテムです。

色はネイビーとグレーと黒の3色。

コーディネートのコンテンツも合わせてごらんくださいね。
(伊藤まさこさん)


quitan 
Naval Thai Pant – OEKO TEX®
Denim

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ベースとなっているのがタイパンツ
(名称もタイパンツですものね)なので、
ハンガーにかかった姿を見た時、
じつは一瞬、穿きこなせるかが不安でした。
なのですが、穿くとびっくりするほど
「スッ」として見える。
じっさい、試着した人の多くが購入を決断されるとか。
手持ちの服との相性もいいし、
ウェストが調整できるので、
トップスを外に出したい時はジャストめに、
インにする時はややゆったりと、と自由自在。
そして何より履き心地がいいんです。
私の周りも男女問わず、このパンツのファンが多い。
みんなそれぞれ自分なりの着こなしを楽しんでいて、
それがとてもいい感じなのです。
鼎談もどうぞご参考くださいね。
(伊藤まさこさん)


Le pivot 裏起毛ZIPパーカー
(オートミール、杢グレー)

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袖を通した瞬間、
思わず「わぁ、軽い!」という言葉が口に出ました。
私にとって10年(いやもしかしたらそれ以上)ぶりの
パーカーです。

欲しくなったのは、軽さだけではありません。
生地の触り心地のよさや、
袖(とくに二の腕部分)がすっきり見えること。
見頃のサイズ感も絶妙で、
これなら着たい! 
そう思わせてくれた大人のパーカーだったのです。

フードですが、
じつはかぶれません。
デザインの要素の1つとなっていて、
これがあるのとないのとではシルエットがぜんぜん違う。
(詳しくはデザイナーの小林さんの
コンテンツをご参考ください。)
今回、一緒に紹介するパンツと
相性は言わずもがなですが、
ワンピースや柄物のパンツとコーディネートしても。
(伊藤まさこ)

DRESS HERSELFのシルクT、たとえばこんなコーディネート 伊藤まさこ

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1・グレーTに、光沢感のあるパンツを

シルクのTシャツ(グレー)/DRESS HERSELF
パンツ/ LE BOUQUET (参考商品)
シューズ 伊藤まさこ私物

つやっとしたシルクの光沢感が、伝わるグレー。
グレーといっても、
曇空のような色ではなくて、少し明るめ。
私たちの肌にも馴染みやすく、
肌映りも抜群なんです。

ここで合わせたのは、
同じ光沢感のある、パンツ。
髪はひとつにまとめて、
首まわりをすっきりさせます。

Tシャツの首元にパールのネックレスを。
Tシャツとパンツと、パール。
すべてツヤッとした質感でまとめる場合は、
色のトーンを揃えるとしっくりきます。

カーディガン ¥34,100/SLOANE

ベビーピンクのカーディガンを合わせて、
シルク×シルクの質感を見せるコーディネート。

薄手なので、パンツにインしても
もたつかないところがいいんです。

裾を出すとまた印象に変化が。

丈や身幅が絶妙。
アウトしても、
ほらこの通り、カジュアルになりすぎない。

形がシンプルな分、
少しカチッとしたジャケットや、
幅広のパンツなど、あらゆるものと合わせられる。
色違いで揃えておくと、
重宝しそうです。
(なんといっても一年中着られるし!)

[お問い合わせ先]
SLOANE TEL:03-6421-2603
LE BOUQUE TEL:03-6421-2603

シルクのTシャツ

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ツルピカから遠のいても

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ツルツルとピカピカ。
わぁ、きれいだな。
そう思う人って、このふたつを兼ね備えている。

それにツヤツヤがくわわったら、
もう怖いもんなしです。

とかく「美しい」に関しては、
姿形に目が行きがちですが、
そればかりではない、と私は思う。

いや、それ以上に、
年齢を重ねていくほどに、
ツルツル、ピカピカは、
(‥‥とここまで書いて、
自分の手がカサカサということに気がつき、
ハンドクリームを塗りました)
大切だと思うんです。

とはいっても、
年々、ツルピカから遠のくばかりの私。
だったら服で足せばいのだ。

今週のweeksdaysは、
ドレスハーセルフのシルクのTシャツ。
着心地抜群、
肌触りがよく、
一年通して着られる。

肌うつりもなんだかいつもよりいい感じ。
シルクってすごい素材です。

t.yamai parisの春の服、あのひとのコーディネート [3]山井自子さん

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山井自子さんのプロフィール

やまい・よりこ
文化服装学院卒業。
アクセサリーの企画、プレスを経た後に渡仏。
ブランド t.yamai paris をパリで立ち上げ、
山井孝さんをパートナーとしてサポート。
くわしくは、こちらをどうぞ。
(身長161cm)

●t.yamai paris のwebsite
●t.yamai paris のInstagram


t.yamai parisのアイテムがとっても似合う自子さん。
今回は大人のモノトーンコーディネートを
2つ、ご紹介くださいました。

自子さんいわく、
「大人のコーディネートには“ツヤ感プラス”が大事!」
とのこと。

ラフな雰囲気のジャケットと、
落ち感のあるゆったりしたカーゴパンツに、
セーラータイプのシャツを重ねて。
いろんな素材をブラックでまとめています。

もともとこのジャケットを愛用していたという自子さん、
どういうところが気に入っていらっしゃいますか?

「着心地の良さと素材感です。
着用してくれているまわりの友人たちも
声をそろえて言ってくれるのが
ほんとに楽チンで取り扱いが簡単、と。
ちょっと見は無地のようで、
よく見るとストライプのサッカー地という
この素材感も気に入ってます」

そうなのです。
ジャケットのきちんと感もありながら、
素材がサッカー地で柔らかく、軽いので、
カーディガン感覚で気軽に着ることができるのです。

今回weeksdaysとの取り組みがきっかけで、
黒釦(ボタン)バージョンが登場しましたが、
いかがでしょうか?

「以前のものは白い貝釦だったからか、
少し夏っぽくマリンテイストが感じられたのが、
黒い貝釦になったことで
より合わせやすくなり、
コーディネートの幅が広がったかなと思います」

ほんとう。釦のカラーが違うだけで、
印象はすごく変わるものなんですね。

アクセサリーとしてゴールドのジュエリー、
手にはツヤ感のあるかごを。
サンダルはハイブランドのものを
合わせています。
なるほど、これが“大人のツヤ感プラス”なのですね。
リラックス感があるなかに、
ツヤ感を小物でプラスすることで、
ゆとりのある大人のおしゃれを感じます。

そしてカーゴパンツ。
‥‥というとうーんとカジュアルなものを想像しますが、
このパンツはちがいます。
やわらかい質感で、大人も穿けるかたち。
オーバーサイズを、キュッと紐で縛って履きます。

「実はこのパンツ、僕でも履けるんですよ」
と、パートナーの山井孝さん。
え? それは驚き! 
ご夫婦で共有アイテムとして使えるなんて、素敵です。

「ホワイトのTシャツとデニムを合わせた、
こちらもモノトーンのコーディネートです。
ちょっとカジュアルな感じにまとめました」

同じブラックのパンツでも、
素材が違うとカジュアルな印象になります
(ちなみにこのブラックデニムも、
t.yamai parisのものなんですよ)。
そしてこのジャケット、
腕まくりもしやすくて、
さっとまくってもサマになる! 
手首が出るといい抜け感がでますね。

「コーディネートによって、カジュアルにも、
少しきちんとしたい時にも着られるのが
このジャケットの良いところです。
さきほどのようにシンプルにゴールドのネックレスや
指輪などのアクセサリーを合わせたり、
ツヤ感のある小物をプラスしてシックにしたり、
いまのように、デニムと合わせてカジュアルにも」

そしてここでの“ツヤ感”アイテムは‥‥?

「アクセサリーは、
さっきと同じピアスとネックレスですが、
今回は、カチューシャを合わせてみました」

カチューシャ! 
しかもこのカチューシャ、ベルベットのような生地感で、
独特なツヤがあります。
これをあえてカジュアルなコーディネートに合わせる。
こちらもすごく素敵です。

どちらもシンプルなコーディネートですけれど、
私たちも、すぐにマネできそうなヒントがいっぱい。
ジャケットだからと臆すことなく
着ることができるって思いました。
自子さん、ありがとうございました!

t.yamai parisの春の服、あのひとのコーディネート [2]佐々木ひろみさん 「いつものスタイルが新しく」

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佐々木ひろみさんのプロフィール

ささき・ひろみ
日本での編集者時代を経て渡仏。
2004年、パリでキッズブランド
「mini tsu tsu」をスタート。
2011年「Hope and Love」を通して
石坂紀子さんと知り合い、
2014年「MAISON N.H PARIS」を立ち上げる。
さまざまな旅先で
インスパイアされデザインしたバックを中心に、
ライフスタイルコレクションを展開している。

●MAISON N.H PARISのwebsite
●MAISON N.H PARISのInstagram


パリに住む、
MAISON N.H PARISの佐々木ひろみさん
チャコさん同様、山井さんとは
25年ものおつき合いになるそうです。

昨年、展示会で日本にいらしていた時に、
何度か食事をご一緒しましたが、
その時に、印象的だったのが、
t.yamai parisのジャケット姿のひろみさん。
シックで上品。
パリの雰囲気をそのまま持ってきたような、
さりげない着こなしに、いいなぁ、私も欲しいなぁ。
そう思ったのでした。

「春先に軽く羽織れるジャケットが
欲しいと思っていたところ、
京都の t.yamai parisのポップアップで見つけ、
試着させてもらいました」

ゆったりシルエットと気持ちのよい素材感で、
着心地も抜群。
ひろみさん「即買い」だったそうです。

今回、合わせたのは、
MAISON N.H PARISの
ボリュームたっぷりのロングスカートと
ブレスレット。
首まわりをすっきりさせ、
袖をまくって、
重い印象にならないように心がけているとか。

「ストライプの織りに、さりげないモード感があり、
カジュアルにも、エレガントにも
着ることができるところがいいですね」

仕事で旅に出ることが多いので、
軽くてシワにならないジャケットは
ひろみさんの必須アイテムでもあるんですって。

「ふだん、黒っぽいファッションが多く、
マンネリ化しがちなのですが、
丈の長めのワンピースやパンツに、
このブラックジャケットを羽織るだけで、
いつものコーディネートが新鮮な印象になります」

そう! 
そうなんです! 

シルエットやサイズ感が、
とにかく新鮮。
「いつもの」スタイルが、
新しく見えるジャケットなのです。

すっきりした襟元を目立たせるために、
存在感のあるネックレスやブレスレットをえらぶ、
というひろみさん。
中に合わせた白いシャツや、
まくった袖から見えるブレスレットは、
さすがのバランスのよさ。
MAISON N.H PARISのバッグとの相性も、
いいに違いありません。

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月16日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

スプリングコート

▶︎商品詳細ページへ

袖を通した瞬間、
まずは自分が、おおーっ! となりました。
とにかく軽くて、着心地がいい。
そしていつもより数段、大人に
(もう充分大人の年齢ですが)
見せてくれるのです。
そして着た私を見た、
weeksdaysチームの面々も、
「おおー!」という声とともに褒めてくれました。
軽やかでしなやか、
そしてやさしい白の色合いは、
着た人をきれいに見せてくれるんです。
白から生成りにかけて、
同系色でまとめたり、
しなやかな素材のワンピースと合わせたり。
またボーダーのパンツと合わせて
カジュアルダウンしてみたり。

一枚持っていると、おしゃれの幅が広がります。
質の良さは一目瞭然。
春にちょっと奮発して、
白いコートを一枚、新調してみては。
コーディネートコンテンツもどうぞご参考くださいね。
(伊藤まさこさん)

t.yamai parisの春の服、あのひとのコーディネート [1]鈴木ひろこさん 「今年は色で遊びを」

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鈴木ひろこさんのプロフィール

すずき・ひろこ
東京でスタイリストとして活動後に渡仏。
パリ在住33年。
現在は日本の女性誌を中心にパリをはじめ、
ヨーロッパ各国での取材、執筆、撮影オーガナイズを行う。
2022年、ライフウエアブランド
「LERET.H/ルレ・アッシュ」をローンチ。
パリ風味をひと匙加えたコレクションはすべて日本製で、
地球環境に配慮した植物由来の素材の
アンダーウエアやバッグを展開している。

●LERET.Hのwebsite
●LERET.HのInstagram


パリでも東京でも。
いつお会いしてもキュートなチャコさん。

インスタグラムで垣間見られる、
チャコさんならではのスタイルにはいつも興味津々。
パリの風景ともあいまって、
いいなぁ、すてきだなぁ‥‥と
ため息混じりに眺めています。

おしゃれって、楽しむこと。
堂々と着こなすこと。
そうするうちに服が自分のものになっていくのだなぁ‥‥
チャコさんを見るたびに、
そう思うのです。

今のブランドと、ヴィンテージ
(「自分ヴィンテージ」も含めて)を
ミックスしたり、
メンズのアイテムをコーディネートに加えたり。
加えるところと、抜くところの加減が絶妙なのです。

山井さんご夫婦とは旧知の中。
t.yamai parisの服が似合う女性で、
まず頭に思い浮かぶのが、
山井自子さん、それからチャコさん!

さて、去年出会ったという山井さんのジャケット、
この春、チャコさんならどんな風に着ますか? 

「メンズサイズのノーカラーシャツに、
アーミーパンツを合わせて、
ジャケットのかっちり感を少しラフにまとめました」

足元は、10年くらい前から愛用しているという
リボンのヒールの靴。
同系色のバッグがよくお似合い。
ジャケットから覗く白いシャツの分量も参考になるなぁ。

去年までは、
大きめな襟のブラウスなどで
フェミニンにまとめることが多かったというチャコさん。
胸元をかわいらしく仕上げた時は、
ボトムスにデニムやパンツを持ってきて、
甘×辛ミックスするそう。
「でも今年は色で遊びを入れたい気分」なのだとか。
薄いピンクや、イエロー、ブルー、
グリーンなどのペールトーン。
もしくは、グレーや白などモノトーンの静かな色合いで、
シックにまとめるのも好みとか。

ジャケットの着心地を尋ねると‥‥
「軽くてシワにならない。
そして、裏地がついていないのに、
意外にあたたかなんです。
パリの日常スタイルはもちろんですが、
海沿いでの撮影や、出張、
またヴァカンスの時などにも大活躍」
なんですって。

「素材の軽さがノーストレス。
旅には欠かせないアイテム」というチャコさん。

東京で? 
またはパリで? 
今年もどこかでお会いしたいなぁ。
その時は、ぜひこのジャケットの
コーディネートを見せてくださいね。

t.yamai parisのジャケットとカーゴパンツ

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気負うことなく

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去年の秋に、
黒のジャケットを買いました。
かちっとした形で襟はテーラード、色は黒。
金ボタンが3つついている、
いかにも正統派なタイプです。

どうして急に着たくなったのかは、
分からないけれど、
着たい時が着る時とばかりに、
勇んで買ったのでした。

今までにあまり着たことのないアイテムでしたが、
いざ袖を通してみると、
あれ? なんだかしっくりくる。
今までのワンピースもブラウスも、
それからデニムだって。
ジャケットを羽織るだけで、
なんだかいい感じ。
こういうきちんとしたものが、
似合う歳になったのだなぁと、
なんだか感慨深くもありました。
(これが私のジャケット記念日)

今週のweeksdaysは、
t.yamai parisの服。

ジャケットだけれど、軽やか。
気負うことなく着られ、
でもきちんとも見える、
なかなかすごいやつ。

ぴったりのボトムスとともに、
紹介します。

ワンサイズでつくっています

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伊藤
わたし、以前は、パーカーが好きでよく着てたんです。
それが、このところ離れていて、
「もういいかなぁ‥‥?」
っていうときに出会ったのが Le pivotでした。
小林
あ、うれしい!
金井
うれしいです!
伊藤
「これなら着られる」って思ったんですよね。
パーカーって厚手で重いものがほとんどでしょう? 
お洗濯をしてもフードの裏などが
乾きづらいことが悩みだったので、
この軽さが重要で。
あとはもちろん質感、サイズ感。
合わせる服も選びやすくって。
ワンサイズなんですよね。
金井
そうなんです。
小林
私が身長が148センチ、
金井が168センチで、
20センチの差があるんですけれど、
二人とも着られるように作っています。
デザインが良くても、どっちかしか着られなかったら
ボツにするんですよ。
伊藤
それ、すごいですね!
小林
多くの方に着ていただけるようにと。
たまにパンツを2サイズでつくることもありますが、
今はほとんどのアイテムがフリーサイズです。
伊藤
体格差のあるお二人が着られる、
ということが大事なんですね。
小林
そうですね、サイズ感的には
背の高い方も小さい人も大丈夫ですよ、と。
それから、年齢も、ですね。
私ももう50代なんですが、
女性って40代ぐらいから体型が変わったりして、
何を着ていいのか、ある日突然、
分からなくなることがあるんですよね。
伊藤
やっぱり! ほんとうに、そうなんです。
小林
好きだった色がある日突然、
「あれ? 似合わない‥‥」とか、よく聞くんですよ。
伊藤
はい、あります。
なんなんでしょうね。
金井
多くの人が、経験があると言うんですよね。
小林
そのときに、Le pivotの服で
役に立てたらいいなあっていうのは、
常に考えています。
サイズの面ではちょっと着やせしたり、細く見えたり、
色の面では顔映りが良く。
「お友達に褒められた」と
頬をピンクにして喜んでくださるお客さまも。
金井
やっぱりね、喜んでくださると嬉しいですよね。
小林
オンラインで購入くださったかたから、
お礼のメールをいただいたり。
伊藤
すごい! 
買われるお客様もおふたりと同年代の方が多いんですか。
小林
はい、同年代の方を中心に、
30代から60代ぐらいの方も。
金井
そうですね、60代以上の
おしゃれな方も多いんです。
小林
表参道に美容院に来た帰りに
寄っていただくことも。
金井
髪を切ったり色を変えたから、
何を合わせたらいいのかな、と
相談をいただいたりもします。
それこそ年を取ったら
ベージュ系が似合わなくなったので、
合う色を探しに来ました、という方も。
伊藤
ベージュ系が似合わなくなる!
小林
その方によりますけれど、
白がダメになった、という人もいます。
伊藤
それじゃあお客様の声とかを聞きながら、デザインを。
金井
すごく参考になります。
自分たちとは違ういろいろな体型の方に
試着していただくと、すごく勉強になって。
伊藤
このスペースでデザインもされているんですか。
小林
最初は私もここにいたんですけど、
資料が増え、ミシンもあるので、
今は近くに部屋を借りて、
ふだんはそこで仕事をしています。
でもすぐに来られる距離なんですよ。
伊藤
お客様と繋がっている感じ、いいですね。
それでは、パンツのこともうかがいましょうか。
小林
はい。この素材は「ダンボールニット」といい、
ポリアミド系ナイロンの極細糸を使用した
伸縮性の高い生地なんですけれど、
生地屋さんで触った瞬間に「パンツだな」と思いました。
「パンツにするとすごく便利で、こればっかり穿いて、
どこかに行きたくなるんじゃないかなあ」と。
生地のテンションが高く、
もう縦横自由に伸び、キックバックも良くて、
伸びてもちゃんと戻る素材なんです。
お洗濯にも強いんですね。
伸びる素材って洗っていくと
伸びちゃうケースもあるんですけど、
これはお洗濯を重ねても大丈夫。
例えば旅に行くときとか移動のときも膝がでにくいです。
似た形で毎年カットソーのパンツを作ってるんですが、
今年が、この新しい素材での新型です。
伊藤
じゃ今年からのものなんですね。
小林
そうですね。似たようなシルエットなんですけど、
素材が変わったので、
一からパターンも引き直してます。
リブは少し太めの4層のテレコ(縦に凸凹の筋が入り、
ストライプ模様に見える素材)を使っています。
本体にツヤがあるので、
綿だと急にカジュアルになってしまうんですよね。
それをちょっと光沢のある感じのリブを探して。
伊藤
お二人は、それぞれどんなふうに穿いているんですか。
小林
私はこれは、まだ寒い日はタイツを中に穿きます。
白いパンツは、透け感があるので、
チャコールとか黒のタイツで、
あえてうっすら影を見せるようにしています。
伊藤
トップスは、大きめのものを?
金井
そうですね、トップスは、今日みたいな‥‥。
小林
ちょうどこういうオーバーサイズなものとか、
シャツとベストとか、そんなのが多いです。
金井
トップスがお尻が隠れるくらいのサイズ感なら、
白の透け感は気になりませんよ。
伊藤
靴はちなみに‥‥。
小林
スニーカーが最近は多くて。
伊藤
お二人の身長が20センチ違うと、
裾のバランスも変わってきますよね。
金井
そうなんです、168センチの私の場合は、
ちょっと短めになってしまうので、
少しウエストを下ろしたり、
靴のバランスで調整しています。
伊藤
ハイカットの靴とか?
金井
そうですね、コンバースのハイカットもいいですよ。
逆に夏はサンダルであえて足首を見せてもいいと思います。
伊藤
じゃ1年中、穿けますね。
小林
1年中着られます、この素材に関しては。
伊藤
とっても嬉しいです。
1年中着られて、楽なんだけれど、
楽そうに見えないってところが、また、いいんです。
これ、大人の洋服のポイントですよね。
金井
そうなんです! あまりルーズになってはいけない。
小林
そうなんですよね、そこがすごいポイントで、
パーカーもそうなんですが、
デイリーウェアだからこそ
気を抜いていると思われるようなスタイルには
したくないんです。
大人は特にカットソーは気をつけないと。
このパーカーとパンツは大丈夫ですよ。
金井
クタッとした感じにならず、
どこかキレイ目できちんと感があるんです。
伊藤
いつまで部屋着なの? みたいになるんですよね。
わたしは、朝起きたら全部着替えるんですが、
これなら絶対に大丈夫。
小林
ああ、素晴らしい。
伊藤
逆にジャケットを上に羽織っても格好良さそうです。
小林
そうなんですよ、
ジャケットにも合わせやすいと思います。
いろんな着方を楽しんでいただけたら嬉しいです。
伊藤
はい! 155センチのわたしも、
いろいろ工夫をして楽しみたいと思います。
小林さん、金井さん、
今日はどうもありがとうございました。
金井
ありがとうございました。
小林
また遊びにいらしてくださいね。
どうもありがとうございました。

パールの似合うパーカーを

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伊藤
独立なさるからには、新しいことを、
という感じだったのでしょうか。
どんな服を作りたいとか、
きっと、そういう思いがあってのことですよね。
小林
いえ、基本的には前職の頃から、
つくりたい服は変わっていないんです。
ベーシックを追求したいってずっと思っています。
シンプルな服であること、
色違いで何枚も欲しくなるような感じのもの、ですね。
ブランドの印象も、
パッと見て「あ、それ Le pivotね」って
覚えてもらえなくてもいい。
何回か買われてから、引き出しで
「あれ、最近このル・なんとか‥‥っていう服、
あるなぁ?」みたいな感じの覚えられ方で
いいと思ってるんです。
一回で覚えてもらえなくても、何回も着ているうちに
「このごろ、よくここの服着るなぁ」って。
伊藤
「このタグよく見る」って。
小林
着心地が良くて、
色違いで手に取るなあっていう感じで、
「あ、またここの服」みたいな覚えられ方を
してもらえたら最高だなあと。
伊藤
「ぜひ名前を覚えてください」というブランドも多いなか、
すごく素敵な姿勢だと思います。
小林
1年で飽きられてしまってはちょっと困るというか、
何年もできればって思うんです。
工場のみなさんにとっても、
同じものをつくるのは採算が良くて、
仕事として、すごくいいんですね。
伊藤
そうですよね。
小林
作り続けることがベースにあれば。
今回はちょっと枚数が少ないのだけれど、というときや、
たまに、ちょっと難しいことをお願いしたときも、
快く引き受けてくださったり。
伊藤
そういう感じでお付き合いをしてこられたんですね。
小林
はい。向こうも、受ける側として、
やっぱり気持ちがいいと思うんです。
伊藤
「この人たちのために」っていう気持ちにもなる。
ところで、そんな小林さんのデザインって、
どういうところから生まれるんでしょう。
小林
素材がなりたい服を作ること、かなあ。
伊藤
素材がなりたい服‥‥?
小林
好きな服が本当にベーシックで、
そのおおもとに「素材」があるんです。
本当に素材が好きで‥‥。
だから素材からの服づくり、なんですね。
たぶん私、デザイナーというよりは、
職人みたいになりたいなあって思っているくらい、
糸そのものが持つ雰囲気、そして生地が大好きなんです。
だから生地を「何になりたいのかな」って思いながら
ずっと触っているんですよ。
その素材がなりたいものをちゃんと形にできて、
サイズ感を含め、全部がきれいにできたとき、
本当にいいものになる。
‥‥そんなに何度もできないんですけど、
それを常にちょっとやりたいなあって思っています。
伊藤
今回お願いしたパンツとパーカーも?
小林
そうですね、
パーカーは本当にあらびきの風合いが良くって、
タッチがすごく軽かったんです。
それでちょっと試し編みで
大きめにいただいたのがふんわりしてて暖かくって。
伊藤
軽いんですよね。
小林
「あ、これだったらパーカーもいいな」と。
パーカーって、フードが重いから
肩がこるとよく聞いていて。
伊藤
なるほど、だからこのパーカーは‥‥。
小林
フードがついているんですけれど、
小さくて頭にかぶれないんですよ。
伊藤
ですよね! ちっちゃいの。
でも、だからこその軽さと
バランスなんだと思います。
すごくきれいに首回りにおさまる。
小林
そうなんです。
生地の起毛のかけ方もよくって、
全体も軽くて暖かい。
私としては、白いシャツの襟がちょっと出る感じ、
あるいはパールのネックレスができるような感じの
きれいめに着れるパーカーを作れたら、
この生地、すごく合うなあと思ったんです。
そして袖幅も細くしてすっきり見えるように、
着やせするように作りました。
伊藤
でもキツい感じじゃないですよね。
金井
柔らかいからなんですよね。
小林
編み方に空気が入ってるんです。なので、伸縮がいい。
ただべローンと伸びないで、ちゃんと戻る。
その生地の感じが、袖幅の細さにもすごく合っています。
伊藤
重さっていうのは気にしましたか?
小林
重さ、もちろんです。
吊り裏毛もよく使うのですが、
自分では重くて、
パーカーはあんまり着ていなかったんですよ。
パーカーって首回りが重いと‥‥。
伊藤
そうなんですよ。
小林
だからフードはかぶらないけれど、
ちょっと立つ感じのパターンにしたら、
すごく首回りもすっきりして、
大人がきちんと着られるパーカーになりました。
素材の軽さがフードの重さも軽減してくれ、
後ろ姿も、フードが立ち上がっていて小っちゃいほうが
肩がコンパクトに見える。
だからかぶれなくても、見た目でOKにしました。
伊藤
見た目だけじゃないと感じるのは、
フードがあるとないとでは暖かさが変わることです。
金井
そうなんです! 全然違う。
伊藤
だからわたしは、
このフード、意味があると思いましたよ。
小林
そうなんです。
私たちはずっとかぶっているような着方はしないですし、
収まってるときの姿がきれいなほうが
たくさん着てもらえるなあと思ったんです。
伊藤
そうですね、そのときを重視して、いいと思います。
小林
そうですね。ドローストリング(首回りの紐)も
外しているんですよ。
パールのネックレスをしたいときなどに、
カジュアル感が出すぎてしまうんですよね。
伊藤
ポケット裏もきれいですよね。
小林
今は同系色なんですけど、
配色でいろいろ作っていて、
中をピンクにしたりターコイズにしたり。
伊藤
ファスナーもいいんです。
スライダーの雰囲気とか。
小林
リモデルしたパーカーには
ダブルジップにしたものもあるんですけど、
それだとちょっと太くなるので、
今回はシングルにしています。
軽さや軽やかさは、
暖かさともに大事だと考えていて。
伊藤
そうですよね。
小林
軽くて暖かいと、
旅行や出張に持っていかれるお客さまが
喜んでくださって。
伊藤
娘がスポーツメーカーのパーカーを着てるんですけど、
すっぽりかぶって出かけたりもして、今の子って。
小林
かわいいですよね。
伊藤
それはいいんですが、洗ってもなかなか
乾かないんですよ、とにかく。
金井
重いですし。
伊藤
フードが首にあたるところが特に。
小林
そうですね。乾かないですね。
伊藤
その点、Le pivotのパーカーは
乾きもいいかと思います。
小林
そうなんですよ。

女性ふたりで立ち上げたアパレル

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伊藤
小林さん、金井さん、
今日はお時間をいただきありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。
小林
よろしくお願いします。
‥‥私たちで大丈夫でしょうか。
こういう場にあまり慣れていないんです。
金井
「何を話したらいいんだろう」って
ふたりで言っていたんですよ。
伊藤
そんな、大丈夫ですよ! 
わたしから、いろいろと質問をさせていただきますね。
たとえば‥‥ブランドの成り立ちとか。
おふたりは、前職でもご一緒だったとか? 
小林
はい、そうなんです。
金井とは、前職のアパレルでの同僚です。
その会社には、20年ぐらい在籍していたんですけれど。
金井
私が後輩になりますが、
小林とはずっと一緒に仕事をしてきました。
小林
私が企画で作るほう、
彼女が営業で販売をするほう。
作る・売るっていうコンビなんです。
伊藤
それが、今でも?
小林
はい、今は、そこから独立していますが、
仕事のスタイルは以前と変わりません。
伊藤
独立のきっかけが、おありだったんですか。
小林
個人的なことなんですけれど、
震災の前年に父が亡くなり、考えたんです。
「いつか父にまた会ったときに、
やりたいことを全部やった人生だったと言えるかな」と。
そして震災があって、
人はいつどこでどうなるかわからないことを思いました。
洋服を作っていて、みなさんに喜んでもらうことで
それまでは満足だったんですけど、
その先のもっと人の役に立つこととか、
日本の工場のみなさんと
深く関われることはないかなと思ったときに、
やっぱり会社員ではちょっと無理だなと。
会社には会社の考えがあるので、
もうちょっと自由に自分のやりたいことを
やりたいなあ‥‥と、独立を決めました。
金井
いま、11年目になります。
伊藤
ということは2012年に独立をなさって。
最初から、金井さんと一緒に?
金井
はい、相談して、一緒に立ち上げました。
伊藤
小林さんが誘ったかたちだったんですか。
金井
いえ、私は私で、会社を離れる時期が来ていると
思っていたんです。
そうしたら小林が独立を考えていると。
彼女が決意したのと、私もそう思ったのが重なって。

私自身、小林の考え方や
ものづくりの姿勢、生み出すものが大好きで、
その全てとまではいきませんが、
より多くの人たちにお伝えしたい! という気持ちで、
前職から、営業という職で担当してきたんですね。
好きなものしか売れない私なのですが、
売るというより、良いところをお伝えして、
好きになってもらえたらとても嬉しいな、と。
Le pivot でも、少しずつでも
そのような人が増えていくと信じて‥‥。

伊藤
すばらしいです。
その独立のタイミングに、
ご自身の年齢は関係がありましたか。
小林
あんまり‥‥なかったかな? 
その時、私は45歳だったんですけれど、
「ちょっともうちょっと早くしておけばよかったな」
っていう感じは、少し、ありました。
金井
そうですね。私も同じです。
小林
ただ、前の会社でブランドを任されて
全部を回していたので、なかなか決められなかった。
もちろん自分たちじゃなくても
会社ってちゃんと回るんですけど、
その仕事で食べている工場さんがいる以上、
いきなりいなくなるわけにはいかない。
うまく引き継がなければ、
そこの仕事がなくなってしまうかもしれない。
「ほら、お子さんまだ小さいし」とか、
いろいろなことがよぎって、なかなか‥‥。
伊藤
すごい。それはもうすでに経営者の考えですよ。
小林
いえいえ、なかなかそれで
踏ん切りがつかなかったんです。
独立したほうがいいかなっていう考えは
たぶんずっとあったんですけど、
迷惑をかけないようにうまくスライドすることが
できる形があればなって思っていて。
でもなかなかそんな日は来ない。
それで父の死と震災をきっかけに
自分のこと優先して考えようっていうふうに
やっと思えたというか。そこまでに何年もかかりました。
伊藤
そうだったんですね。
最初からこの場所(表参道)に?
小林
はい、それもご縁があって。
最初は細々(ほそぼそ)とやるつもりだったんですけど、
金井が九州でお世話になっている
知り合いのアパレルの社長さんが、
この場所でお店を持っていたんです。
それが、出ることになったというので、
電話をいただきました。
「小林さん、そのまま引き継げばいいから、
表参道でお店をやらない?」と。
それが、私の退職届が受理された
翌日のことだったんです。
伊藤
えっ! すごいタイミング。
それはもう、決断しますよね。
小林
はい! もちろん表参道はハードルが高いから、
大丈夫かなぁ‥‥とは思ったんですけど、
「一人じゃないし、なんとかなるかな?」
っていう感じで。
金銭的な面も色々な工面の仕方を教えていただいて。
金井
助けていただきました。
伊藤
そうですよね。それで最初から会社を立ち上げられて?
小林
アパレルとして、
最初からものづくりをするつもりだったので、
ちゃんと会社にしないと仕入れができないんです。
最初から資金もきちんと回しますっていう姿勢で
お願いしないと、いい生地が手に入らない。
伊藤
信用が大切ですものね。
先方も、支払いがとどこおらず、
ちゃんと先の計画がある「会社」と
おつきあいしたいでしょうし。
金井
はい。常にキャッシュオンデリバリー、
次は買うかどうかわかりません、
というわけにはいきませんから。
伊藤
そういう仕事のスタイルや知識は、
前職のアパレル時代の経験があってのことですね。
小林
はい、独立採算型の会社だったので、
自分たちが担当していたブランドは、
その事業部が仕入れから支払いまで
ちゃんと回るようにというやり方をしていました。
当時はとても面倒くさいと思ってたんですけれど、
いざ独立してみたら、同じことをやるわけなので、
勉強になってよかったなと思います。
伊藤
それでも、大きな会社にいたときと違うのは、
何もかも、お二人でしないといけない。
デザイン以外のことも、
少なからず考えなきゃいけなくなりますよね。
小林
そうですね、たとえば「生産」も
自分がやらなくてはいけないですし。
でも本当にいろんな方、
生産背景の工場さんとか生地屋さんとか、
皆さんが助けてくださいました。
二人が独立するならっていう感じで、
いろんな方が、思いもよらないところで
手伝ってくださったんです。
伊藤
すばらしいことですよ。
小林
‥‥それでも、苦手だったのは経理でした。
伊藤
そうですよねぇ。
小林
社長として銀行の方とお話しするとか。
さすがにそこはわからなかったので、
皆さんに「大丈夫ですか」って心配されながら、
どうにかこうにか、という感じでした。
伊藤
最初はきっと、たいへんだったでしょうね。
小林
アパレルは、つくりはじめてから売るまでに
時間がかかるんです。
最初のうちは入ってくるお金がありませんから、
どんどんお金が出ていくだけなんですね。
だから、支払いが大変な時期が続くことも。
でも、そんな状況を知った取組み先の方が、
支払い期限を延ばしてくださったりとか、
ほんとうに助けてくださったんです。
伊藤
皆さん、同業者だけに事情がわかっているんですね。
小林
そう、最初の1~2年は
すごく助けていただきました。
伊藤
逆に言うと、そんなふうに助けてもらえるというのは、
小林さんと金井さんが、
工場のかたや生地屋さんにとって
「助けたいと思う人たち」だったってことですよ。
金井
‥‥そんなふうに思っていただけたとしたら‥‥。
小林
ほんとうに、ありがたいことですよね。

Le pivotのパーカーとパンツ

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心の中は

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春ですね。
春ですよ。

3月に入ると、そう自分に言い聞かせる。

体調を崩しやすい季節の変わり目、
あたたかいものを飲んだり食べたりしながらも、
心の中は春でいっぱい。

ちょっと気が早いなと思いつつも、
厚手のコートをしまい、
サンダルやかごを出して春じたくします。

そういえば、秋口は、
やがてやってくる冬のしたくにいそしんでいましたっけ。

春も秋も。
また、夏も冬も。
季節が変われば着るものだって変わってくる。
おしゃれしたい気持ちが芽生えるのは、
当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。

今週のweeksdayは、
初登場、Le pivot のパーカーとパンツ。
パーカーを着るのは10年ぶり。
久しぶりに「これなら」。
そう思えるものに巡り会えました。

コンテンツは、
デザイナーの小林和美さんと、
営業の金井美幸さんにお話をうかがいました。

Le pivot の服が、
ほかとちょっと違う秘密が分かる、
興味深い鼎談。
どうぞおたのしみに。

TANDEMのコート、こんなコーディネートで [2]カジュアルだけれど、カジュアルになりすぎず 伊藤まさこ

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スプリングコート/TANDEM
ニット ¥14,300/Harriss(株式会社 金万)
パンツ ¥20,900/RaPPELER(株式会社 金万)
スニーカー スタイリスト私物

コーディネートコンテンツ[1]
大人バージョン(エレガントバージョンともいう)
だとしたら、
こちらは、カジュアルバージョンです。

デニムにスニーカー、
きれいな色のニットに、
TANDEMのスプリングコート。
いつものコーディネートも、
このスプリングコートをさっと羽織れば、
とたんに洒落た雰囲気に。

袖をまくって、ニットの色を見せて。

髪はきりりとまとめます。

持っても軽く、かさばらない。
バッグにくしゃっと入れても、
その「くしゃっ」が味になる。
シワをもすてきって、なんだかすごいことだと思うんです。

スプリングコート/TANDEM
ニット ¥38,500/hannes roether(株式会社 金万)
パンツ ¥39,600/TRANSIT(STOCKMAN CO., LTD.)
シューズ ¥30,800/SPELTA(株式会社 フラッパーズ)

黒のパンツにロングニット。
ついこの前まで、
冬のアウターを合わせていたけれど、
コートを変えるだけで、気持ちが軽やかに。

ちょっとダークな色合いを春っぽく見せてくれるのは、
白いコートのおかげ。

ボタンを留めて、
パンツの黒を引き立てます。
白×白もすてきだけど、
白×黒もひきしまっていいなぁ。

スプリングコート/TANDEM
トップス ¥31,900/TANDEM(STOCKMAN CO., LTD.)
パンツ ¥25,300/RaPPELER(株式会社 金万)
シューズ ¥29,700/SPELTA(株式会社 フラッパーズ)

もう少し暖かくなったら、
白いブラウス、ボーダーパンツの
さわやかコーディネートを。

カジュアルだけれど、
カジュアルになりすぎないのは、
やっぱりコートの素材感のおかげ。
一枚持っていると、すごく重宝するんです。

ここで合わせたのは、コットンの白いブラウス。

ニットやコットン、シルク‥‥
あらゆる素材と合わせても、
ちょっとすてきな自分にしてくれる。
それってなんだかすごいことだと思うんです。

[お問い合わせ先]
株式会社 金万 TEL:03-5477-8031
STOCKMAN CO., LTD.  https://stockman.co.jp/
株式会社 フラッパーズ TEL:03-5456-6866

TANDEMのコート、こんなコーディネートで [1]コートを主役に、エレガントに 伊藤まさこ

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スプリングコート/TANDEM
トップス ¥28,600/TRANSIT(STOCKMAN CO., LTD.)
パンツ ¥50,600/TANDEM(STOCKMAN CO., LTD.)
サンダル ¥53,900/NEBULONI E.(H+HELIOTROPE)

白いパンツ、ベージュのニット、
サンダルも白でまとめて、
コートを主役にしたコーディネート。

コートのボタンはすべて開けて、
生成りから白にかけてのグラデーションや、
服の素材感をたのしみます。

後ろ姿はこんな風。
ベルトをたらしてみたり、

またはラフに蝶々むすびにしてみたり。

前でキュッと結ぶと、
また違うシルエットに。

ニットの色が隠れると、全身白のすっきりコーディネート。
ボタンを開け閉めするだけで、
印象はずいぶん変わるものです。

ボタンをすべて留める時は、
袖をまくって手首を見せて。
肌の見える分量は、
鏡を見ながら調整するといいみたい。

スカーフ ¥14,300/manipuri

第一ボタンを留めて、
襟を立ち上げ、
ニットと同色のレオパード柄のスカーフを巻きました。
袖をまくったり、襟を立てたり。
表情をつけやすいのは、
しなやかな素材のおかげです。

スプリングコート/TANDEM
ワンピース ¥71,500/TRANSIT( STOCKMAN CO., LTD. )
サンダル ¥53,900/NEBULONI E.(H+HELIOTROPE)

シルクのワンピースの上に、
コートをさっと羽織ります。
ワンピースのブルーグレーと、
コートの白、それから肌。
おたがいがおたがいの色を引き立てあって、
全体がやわらかい雰囲気に。

ボタンは留めずに、ベルトをさっと前で結びます。
袖をまくって中のワンピースの色をちらりと見せて。
思わず、スキップしたくなる、
春らしいコーディネートのできあがり。

[お問い合わせ先]
STOCKMAN CO., LTD.  https://stockman.co.jp/
H+HELIOTROPE https://hplusheliotrope.jp/
manipuri https://manipuri.jp/

STOCKMAN 尾上久美子さんインタビュー

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伊藤
尾上さん、今日はどうぞよろしくお願いします。
TANDEMの白いコートがとても素敵で、
「weeksdays」で
取り扱わせていただくことになりました。
はじめまして、のブランドになりますので、
成り立ちなど、お聞かせいただけたらと思っています。
尾上
どうもありがとうございます、
よろしくお願いします。
TANDEMは、1997年に立ち上げたブランドになります。
もともとはイタリアのヴィチェンツァという、
ベニスに近い、イタリア北部の町に拠点を持つ
TAM & COMPANYっていう会社が所有している
ブランドのひとつなんです。
先にTRANSIT PAR SUCHというブランドがあって、
その妹ブランド的な形で
TANDEMがスタートしたんです。
イタリアの会社なんですけれども、
販売会社がドイツに拠点を置いていることから、
ヨーロッパの各地で取り扱いがあるんです。
伊藤
STOSKMANが日本に紹介したのは、
いつ頃からだったんですか。
尾上
TAM & COMPANYとは、
TRANSIT PAR SUCHが立ち上がった1986年の
翌年ぐらいからのお付き合いなので、
もう35年を超えました。
伊藤
なんと! 長いお付き合いなんですね。
尾上
TANDEMも25年を超えました。
長く続いているブランドなんです。
伊藤
どういう感じのお客様に? 
やっぱり大人のお客様ですよね。
尾上
ブランドの対象年齢は
ノーエイジと言っているんですけれども、
実際、20代半ばぐらいの方から40代、50代と、
幅広いんですよ。
伊藤
日本には、直営店が? 
尾上
TANDEMという名前での
屋号のお店はないんですけれども、
TRANSIT PAR SUCHというお店があるので、
そこで一緒に展開しています。
伊藤
玉川高島屋で拝見したことがあります。
尾上
はい、玉川高島屋でも扱っています。
そこはセレクトなので、一部の取り扱いになっていますが、
TRANSIT PAR SUCHの直営店ですと、
TRANSITが6割、TANDEMが4割ですね。
メンズのもあるので、そちらも展開しています。
ほかには、各地のセレクトショップでも
お取り扱いいただいています。
伊藤
これだけ長い歴史のあるブランドですから、
日本のお客様も、長くファンでいる方が多いでしょうね。
尾上
はい、長い方も多いですし、
新しくファンになっていただく方もいらっしゃいます。
素材重視ですので、一度、袖を通していただくと、
好きになっていただくことが多いですね。
それでリピーターになってくださるんです。
もうTANDEMしか買いません、
なんておっしゃってくださる方も。
伊藤
わぁ!
尾上
TANDEMの専門店があっても
いいのかなとは思うんですけれど、
なかなかそこまでは。
伊藤
その2つのブランドの違いは、
どんなところにあるんですか。
尾上
デザインから出荷まで全て一貫しておこなっているのは
TRANSITもTANDEMも一緒なんです。
原糸1本から選んで、製品をつくりますから、
素材感や工程は同じなんです。
工場も、ハイテクな機械から、
昔のいわゆる機織りみたいなものを使ったりして、
新旧いろいろな技術を駆使し、
他にはないみたいなものをつくりあげています。
ただ、ターゲットにしている方として、
TRANSITのほうは強い女性のイメージ。
TANDEMはロマンチックな
デザインを得意としていますから、
もう少しフェミニンな印象ですね。
伊藤
なるほど。
展示会を拝見していると、
すごくアイテム数が多いですよね。
すごいことだなと思います。
尾上
デザイナーが1人じゃなく、チームなので、
いろんなタイプのデザインをつくることができるんです。
そして工場はすぐ隣にありますので、
アイデアからデザイン、製作まで
一貫したものづくりができる。
これが工場の風景です。
原糸が山積みになっていて、
その隣には、反物の生地が
バアーっと並んでいます。
イタリアの、いわゆる職人さんの技で
つくられているっていうのは、
過言ではないと思います。
伊藤
ナチュラルなカラーが多いと思うんですけど、
今回のコートは、白といっても、
ちょっとニュアンスがありますね。
尾上
そうですね。これは「サンド」と表現しています。
こんなふうに独特な色合いなものが多いのも
TANDEMの特徴の一つです。
ほとんどの製品が、製品染めをおこなっているんですね。
だからやさしい風合いと、
こうした微妙な色が出せるんです。
伊藤
着てみると、とても軽くて、気持ちいいですよね。
尾上
ありがとうございます。
気持ちいいですよね、ほんとに。
薄手の春物のコートですけれど、
重ね着をすると保温効果もありますから、
長くお使いいただくことができますよ。
伊藤
そうですね。夏以外は大丈夫。
3月ぐらいから着られそうですよね。
尾上
全然、大丈夫です。
形もきれいですしね。
伊藤
きれいですね、ほんとうに。
着るとわかりますよね。
尾上
そうなんですよ。
ほんとうは着ていただくのが一番いいんですけど、
このコートに関しては、
どんな体形の方が着てもきれいになる形に
デザインされているので、
サイズさえ合えば、身長も関係なく。
伊藤
ほとんどのアイテムがご自宅で洗濯できる、
というのも、嬉しいですよね。
尾上
そうなんです。それも特徴の一つです。
おしゃれ着用の洗剤で、単体で、手洗いしていただければ。
愛着がわくんですよね、自分で手で洗うと。
それゆえに長く使っていただけるんだと思います。
伊藤
そうですよね!
尾上
乾かす時は、ラグランスリーブの
肩が出ないように気をつけてくださいね。
伊藤
はい。このラグランスリーブっていいですよね。
尾上
そうなんですよ。
でもスポーティというよりはきれいにすっきり見える。
そこもちゃんと計算して、パターンを引いているんです。
伊藤
この形は初めてだとか?
尾上
初めてです。
トレンチっぽいものはよく出すんですけれども、
毎回、形を変えていて、
このタイプはこれが初めてです。
伊藤
色は、TANDEMではおなじみの印象ですね。
尾上
はい、ベーシックカラーなので、
こういった色はよく出てきます。
ただ染料も独自でつくっているので、
いつも全く同じ色っていうわけじゃないんですよ。
同じサンドでもシーズンによって変わってきます。
けれども、新旧の色に統一感がありますから、
合わせやすく、それゆえ買い足しができて、
長く使っていただけるブランドになっているんです。
伊藤
全部をTANDEMで揃えるのもいいでしょうね。
けれども他のブランドとかにも合いそうです。
ベーシックゆえに。
尾上
そうなんですよ。
存在感はあるんですけど、
主張しすぎないというか、
優しい色合いということもあり、
たとえばハイブランドでも
じょうずに合わせらますよ。
伊藤
この、ほどよいハリ感もいいんです。
旅行のお供にいいな、って。
尾上
クシャクシャってバッグに入れておいても、
全然、シワが気になることはありません。
伊藤
そうですね。
そのシワがきれい、というか、
シワがすてきなんですよね。
尾上
はい、逆にちょっとシワがあるほうが、風合いがあって、
ちょっとかわいいなって思います。
でもきっちり伸ばしていただいてもいいですよ。
強い折りじわができたときや、
きれいめに着たいときなどは、
スチーマーをあててくださいね。
伊藤
アイロンはかけないですよね? 
尾上
はい、基本はかけずにお願いします。
洗いをかけているので、
その風合いを楽しんでいただけたら。
伊藤
よくわかりました! 
尾上さん、お忙しいなか、ありがとうございます。
母体のSTOCKMANが輸入なさっているブランド、
毎シーズン、注目しています。
またぜひご一緒できたらと思います。
尾上
嬉しいです。ありがとうございました!

TANDEMのスプリングコート

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春の白

未分類

ちらほらと雪が舞い散る、
今日の東京。

グレーがかった空と白い雪。
遠くの屋根や木は、
うっすら雪が積もって、
いつもと違う色合いになっている。

ああ、そうだ。
私の好きな冬は、
こんな景色もあったんだと気づくのです。

とはいえ、
寒い日が長く続くと、
やっぱり春が待ち遠しい。
これ、なんだか毎年思っている気がするな。

ちょっと気が早いけれど、
気持ちはもう春の服を欲しがっている。
軽やかで、着るだけでわくわく。
そしてやっぱり白い服。

今週のweeksdaysは、
イタリアのTANDEMのコート。

やわらかくて、
やさしげ。
着る人を美しく見せてくれる、
春の白をどうぞ。

あのひとに着てもらいました [3]今井麻記さん・咲良さん

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今井麻記さんのプロフィール

いまい・まき
30歳ごろまでモデルとして活動。
夫は、洗濯ブラザーズでおなじみの今井良さん
娘の咲良ちゃんと3人家族。
現在は、お菓子作りやコーヒーを学びながら
カフェでも働いている。
身長171cm

今井咲良さんのプロフィール

いまい・さら
小学3年生。
小学校に入る頃から、パンツスタイル好きに。
おしゃれなお父さんの影響も大きく、
最近は大人のアイテムにも興味をもってきているそう。
身長132cm


スラリと長身で、
どんなものでも着こなせそうな麻記さん。
普段はどんなファッションですか? 
とお聞きすると‥‥。

「普段もパンツをよく履いていますよ。
トップスに、大きめサイズをあわせるので
細めのパンツが多いかな?」

今回のアイテムはいつもとは違って、
どちらもゆったりサイズ。
着心地、いかがでしょう。

「すごく動きやすいです。
Tシャツはやわらかくて着やすいし、
デニムも生地感がよく、軽くていいですね。
デニム地って、もっと硬い印象があるんですけれど、
これはとっても動きやすいのに驚きました。
サイズ感もちょうどいいです。
いつもは、たっぷりサイズのパンツを
あまり穿かないんですけれど、
このデニムは柔らかめで落ち感があるからか、
太すぎない印象のシルエットで、
違和感なく着ることができました」

このデニムは1サイズなので、
身長が高めの麻記さんだと
丈が短くなっちゃうのかな‥‥? 
と思ったんですが、
全然そんなことはなく、
ほら、丈感も、ちょうど良さそう。
シンプルなコーディネートだけに、
靴下やスニーカーがポイントになりそうですね。

「スニーカーはWALSHのホワイトをあわせました」

WALSHはイギリスのブランド。
スニーカーってカジュアルに見えがちなアイテムですが、
こんなふうにヨーロッパブランドの
シンプルなデザインのものを合わせることで、
すごくキレイにまとまるのですね。
清潔感があって、大人のカジュアルという感じ。
素敵です! 

合わせている靴下、とってもかわいいですね。
ひょっとして、娘の咲良ちゃんとお揃い?

「そうなんです。ドリップデザインが、
パンツの裾から見え隠れするのもかわいいかなと思って、
今回のアイテムにあわせてみました。
私は、ドリップ部分がベージュのもの。
娘はグリーンです。
せっかくなので、娘と色違いで
お揃いにしてみました」

靴下を母娘ふたりで色違いで揃えるなんて! 
(憧れ‥‥!)

ちなみにこのスニーカーとソックスは
夫の今井良さんが手掛けている
enrich everyday」のものだそうですよ。

さて、ばっちり大人のアイテムを着こなしている
娘の咲良ちゃんは、現在小学3年生。
前はスカートが好きだったけれど
小学生になった頃ぐらいから、
パンツスタイルが気に入ってきているとのこと。
デニムも、最近着ることが
増えてきたアイテムだそうです。

そして今回のトップスは、もちろん大人用、
132cmの咲良ちゃんには、ちょっと大きめです。
だけど、下にこんな風にボトムスをあわせたら
ちょうどいい感じになるんですね。

「大きめでもダボッとだらしない感じなりませんね。
私もちょうどいいサイズ感なのに、不思議! 
首まわりがきれいなおかげですよね」
と、麻記さん。

たしかに。
前後で丈感が違うのもいい感じになって、
まだちっちゃなサラちゃんが着ると、
チュニックのようにも、
ワンピースのようにも見える着こなしです。
袖が七分丈なので、長すぎない感じもナイス。

普段もベレー帽をあわせるのが好きな咲良ちゃん、
今回は、大人っぽいグレーがすごく似合っています。
実はこの帽子も大人用なんですって。

「最近は、大人用のものをつけるのも好きみたいです」

わかる! そんな時期、きっと、みんな、
ありましたものね。

そして、足元は‥‥あら? 
weeksdays ALL STAR 100 OXのグレー! 
うれしいなあ。
2022年のたのしみ展で
ファミリーで買ってくださったものなんですって。
ありがとうございます! 
ちょっと大きめをキュッと紐を絞って履いていて、
とってもかっこいいですよ。

「ちょっと大きめを履くというのは
お父さんの影響もあるみたいですよ」

二人のお揃いコーデ、とってもかわいかったです。
麻記さん、こうやって母娘で
お揃いを着ることって、ふだんもありますか?

「サイズ感が違うから、今はまだありませんが、
これからは、こんな風に着られるかもしれないです。
最近、白いものも汚さず着られるようになってきたし」

咲良ちゃん、少しずつお姉さんになっているんですね。
素敵でしたよ、どうもありがとうございました! 

あのひとに着てもらいました [2]杉工場/杉良子さん・明乃さん

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杉良子さん・明乃さんのプロフィール

すぎ・りょうこ
すぎ・あきの

福岡県うきは市にある「株式会社 杉工場」は、
1886年から続く家具の工房。
木の家具を開発、製造し、
販売まで手がけています。
その工場に併設したショップでは、
展示会や演奏会なども開催し、
いまや地元の文化を牽引する存在に。
良子さんと明乃さんは、
母と娘でタッグを組んで、
一緒に杉工場の企画・営業を担当する「同僚」。
2022年11月に、東京・神楽坂へ新店舗をオープン。
うきはと神楽坂を往き来する多忙な日々を送っています。
●杉工場のwebsite
●杉工場のInstagram
●weeksdaysでの杉工場のコンテンツ


weeksdays定番の小引き出しやミラーを
作っていただいている杉工場。
作業がていねいで的確。
それに加え、毎回驚くのは、製品の美しさ。
「杉工場の杉さんたちにおまかせすれば安心」
前回、出ていただいた有賀さん同様、
weeksdaysにはなくてはならない存在なのです。

今回、おじゃましたのは
2022年11月にオープンしたばかりの
東京支店(神楽坂店)
福岡・うきはの工場やギャラリーもすてきでしたが、
ここ神楽坂のお店もまたよい雰囲気。

オープンをきっかけに、
お嬢さんの明乃さんは東京へ。
お母さまの良子さんは、
うきはと東京を行ったり来たり。
忙しいながらも、楽しそう。
いつも仲良しのおふたりです。

今日は、お揃いでTシャツとデニムを
着ていただいたのですが、
こうして並ぶとスタッフユニフォームみたい。

デニム、穿いてみていかがでしたか? と尋ねると、
「こういう形は初めてです」と良子さん。
今までボタンで留めるタイプの
「いかにもデニム」というデニムを
穿くことが多かったそう。

「でもだんだんとそういう形からも遠ざかっていて。
たまに穿くとしても無理して、という感じでしたが
これなら大丈夫。
ゆとりもたっぷりで、デニムというより
パンツという感覚ですね!」

穿いてまず驚いたのは軽さだったとか。
「軽いし、生地感がきれい」
と良子さんが言えば、

「デニムだとしゃがんだり座る時に
ごわつく感じがあるけれど、
これなら大丈夫」と明乃さん。

「季節を問わず年中着れるところもいいですね。
ポケットの裏地が薄いので、ごろごろしません」

なんと、裏地の素材に気がついてくださるとは。

数センチ、数ミリの違いで
見た目も、また使い勝手も変わってくる
家具の仕事をされているだけあって、
観察眼がすごい。

家具を移動したり、
梱包したり。
杉工場の若ものチームは、時に力仕事もするそう。
立ったり、しゃがんだりの作業も、
このTシャツとパンツがあれば。

「デザインも大切ですが、
素材がよく、着心地がよくないとだめになってきました」
という良子さん。
「Tシャツ、気持ちいいですね、
襟ぐりのデザインもすっきりしていて」
とうれしい感想をいただきました。

ゴールデンウィークに向けて、
また新たな商品を開発している私たち。
どうぞおたのしみに。

あのひとに着てもらいました [1]有賀傑さん・金子睦さん

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有賀傑さんのプロフィール

ありが・すぐる
フォトグラファー。静岡県出身。
スタジオ勤務の後、2001年に独立。
静物、人物、料理、空間などの
衣食住に関わる写真を主に撮影。
雑誌、書籍、Web、広告などの媒体で活動中。
●website

金子睦さんのプロフィール

かねこ・むつみ
フォトグラファー。
スタジオ勤務の後、2003年に独立。
小学生の娘がひとり。
ひとりでふらっと出かけるのが好き。
絵本が好き。(売るほどあります。)


weeksdaysが始まって今年で5年。
2017年当初より、ほぼすべてのビジュアル写真を
撮ってくれているのが、写真家の有賀傑さん。

すっきりとむだがなく、
それでいて温かさも伝わって‥‥。
有賀さんの撮る写真は、
私が伝えたいweeksdaysのイメージにぴったり。
彼がいなかったら毎日更新するのは、
きっと不可能‥‥というくらいお世話になっています。

月に1度か2度、撮影でお会いしますが、
長袖か七分袖のTシャツか、
シャツ(第一ボタンをきっちりしめて)、
少しゆとりのあるパンツに歩きやすそうな靴、
というのが有賀さんのスタイル。

すっかり板についていますが、
ご自分の好きなスタイルが
「これ」と定まってきたのは、
ここ数年のことなのだそう。

「最近、ゆったりしたデザインを
よく見かけるようになってきて、
好みのものが買いやすくなったんです」
と有賀さん。

遠くから見ても、一目で彼と分かるシルエット。
そういえば、最近、一見、有賀さん? 
と見まごう人、増えてきた気がします。

「袖もきっちりしたセットインではなく、
少し肩が落ちているのが好きです」

weeksdaysの服は、レディースがほとんどですが、
時々、すこしだぼっとした服があると、
「ちょっと着てみてもいいですか?」と言って、
試着してくれる。
袖丈が短かったり、
着てみるとサイズが合わないものも時にはありますが、
トライする服はたいていOK。
そして好みと似合うものを熟知しているから、
本当によく似合うんです。

撮影したこの日も、
私服か商品か分からない!? 
この馴染み方にはチーム一同、びっくり。

STAMP AND DIARYのTシャツとデニムも、
ほらこの通りです。

今回、奥さんの金子睦さんにも
ご登場いただきました。

「子どもが生まれる前は、
ワンピースを着たりもしていましたが、
今はすっかりパンツ派」

有賀さん同様、
金子さんも写真を撮るお仕事。
やっぱり、動きやすい服が多いんですって。

「撮影中はしゃがんだり、膝をつくこともあるので、
やわらかい素材だとすぐ膝が出ちゃう」

なるほど。
このデニム、きっとお仕事の時も
役立ってくれると思います。

STAMP AND DIARYのTシャツに合わせて、
ボトムスを白に。
weeksdaysのリネンのバッグは、
有賀さんと共有しているそう。

Tシャツの上に軽めのコートを羽織るとこんな風。
厚すぎず、薄すぎず。
このTシャツの素材感、
コートはもちろん、シャツやニットの下でもいけます。

最後は上下お揃いで2ショット。
同じ服だけれど、
お揃い感があんまりしない。
それぞれとってもよくお似合いです。

「トップスが白でボトムスがネイビーとか、
上下グレーとか。
服の好みが似ているから、家族揃って出かける時に、
同じような色合いなることもしょっちゅう」

そんな時は、
有賀さんの方が着替えて(恥ずかしがって)、
トーンを変えるそう。

上下お揃いでのお出かけはないかもしれないから、
これは貴重なショット? 
ありがとうございました!

STAMP AND DIARYのTシャツとデニム

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自分を少し変えたい時

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年が明けてから、
なんだかバタバタとしていて、
いろんなことがあとまわし。

あわただしく淹れるものだから、
いつものお茶も急いだ味になっている。

習慣にしていた散歩もその後のストレッチも、
明日にしようっと。
明日がくると、また明日‥‥。

寒さも手伝って、
はっと気がつくと、
肩や背中がガチガチに。
自分のことをおざなりにすると、
やがては自分に返ってくる。
もっと大切にしてあげないと、
いつか私が私に仕返しする日がやってくるぞ。
気を引き締めないといけません。

自分を少し変えたい時、
私は服の力を借りることにしています。

最近の気に入りは、
まっ白Tシャツと、ゆったりデニム。
忙しい時ほど、
ストレスのない服に助けられる。
着ると背筋がスッと伸びるんです。

さあ、春ももうすぐ。
外に出て、大股で歩こう。
ほら、やっぱり服が私を元気にしてくれた。

夜のくらやみ、白夜のひかり

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うちには1歳の赤ちゃんがいる。
よく考えてみれば、
つわりや骨盤痛にも悩まされた妊婦期間を含めると、
ここ2年は質のよい睡眠をたっぷり取れてる、
とは言えない日々を送っているのだと思う。

スウェーデン語には、よく寝ることの表現に
「子どものようにぐっすり寝る」
「切り株のようにぐっすり寝る」という言い方がある。
スウェーデンの子どものいる家庭では、
寝る前のひとときは
godnattsaga(おやすみの物語)の時間。
出来るだけリラックス出来るよう
部屋の照明を少し落として、
絵本を一緒に読む。
最後は人肌にあたためたオートミールでできた
赤ちゃん用ののみものでおなかを満たす。
飲んでいる途中から、視線がなんだかぽわーとして
一点を見つめはじめ、だんだん瞼が重たくなり、
飲み終わったらすっとそのまま寝ついてしまう。

下の子を寝かしつけている間、
なかなかか上の子をかまってあげられない。
彼は7歳でだんだん1人で寝られるようになってきたけど、
まだママやパパと一緒にいたいお年頃。
そんなときは、携帯のアプリで楽しめる
オーディオブックが親代わり(息子くん、ごめんね)。
2匹の眠れないねずみが
お花畑に遊びに行くことを空想して、
いつしか眠りにつくお話がお気に入りで、
親がすこし心配になる程コテッと瞬息で寝てしまう。

朝まで(私が)ぐっすり寝られるのはいつなんだろう、
と思っていた矢先、久しぶりに12日間のロケがあった。
そこで気づいたのは、出張先のホテルで迎える1人の夜は、
何とも贅沢な時間だということ。
取材が終わってチームと解散になり、
いそいそと自分の部屋に戻ってきたら、
まず部屋のランプを最低限つける。
シーリングタイプのランプはつけず、
フロアランプなどの間接照明のみ。
カモミールティーを淹れながらバスタブにお湯をため、
お風呂で体をあたためたら、
ジンジャーリリーのとっても良い香りのする
ハンドクリームを塗り、ベッドの中で文庫本を読む。

スウェーデン人の睡眠の専門家による
ポッドキャストを聞いていたら、
ぐっすり眠るための秘訣を話していた。

私にとって一番効果的だったのは、寝るムードを作ること。
お部屋全体を暗めにして、
調光を気にかけるのはとっても大切と気づいた。
そして、ふと北極圏の白夜の夜を思い出した。

スウェーデンで最初に住んだ場所は
スウェーデン最北にある北極圏の街で、
北緯67度に位置するこの場所では、
冬のあいだ太陽が地平線から姿を見せない
「極夜」と呼ばれる時期がある。
「冬、太陽が出ないのでしょう? 
よくそんな場所に住んでいられたね!」
と今まで何人かのスウェーデン人に驚かれたこともあるが、
私は夏の白夜、沈まない太陽の方が体にこたえた。

どのくらい明るいかというと、
真夜中でも普通に新聞が読める明るさ。
夜中の12時に友人から「釣りに行こう」と誘われたり、
夜中の2時に裏山の頂上まで登って
ミッドナイトサンを眺めたりした。
自然と活動量も増えるので、体も疲れる。
24時間明るく新緑の勢いも異常なほどに思え、
なんだか自分も同じように
加速度的に年をとっているような不思議な感覚になる。
何より「いつも明るい」ということに
頭と体がついていかない。
自分の力でどうすることも出来ない自然現象に、
暗闇があと2ヶ月ずっと戻らないんだ‥‥と考えると、
なんだか軽くパニックになるようなドキドキさも感じる。

「冬に出来ないぶん、
夏は思いきり太陽の光を浴びて、
エネルギーをたくわえる。
そして冬は冬で内向的な自分を楽しむんだ。
冬眠する熊のようにたくさん寝て、
自分の住処にこもり、
内なる自分と向き合うんだよ」
とは友人の言葉。
冬のくらやみが必要なように、
薄暗くて、安心できて、
清潔なあたたかい場所で眠りにつけるということは、
太陽がめぐる日々の中どこかでバランスをとり、
機嫌よく健やかでいられるために必要なことなんだと思う。

フィンランド取材中に出会った素敵なナイトランプ、
やっぱり手に入れよう。

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