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再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月28日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

CONVERSE
weeksdays ALL STAR 100 OX
(ネイビー)

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2年前に販売し、
とても好評だったweeksdaysのコンバース。
カジュアルはもちろん、
「ちょっと大人っぽく」なんて気分の時にも
しっくりくる、大人に似合うコンバースです。

サイズは22センチから30センチまで。
老若男女、あらゆる方に
履いていただけるところがいいんです。
「シンプルなので、お揃いで履いても、
お揃い感が出ないところがいいですね!」とは、
2年前の「まさこ百景」の展示の時に、
ご夫婦で買ってくださった方の感想。
そうそう、そうなんです!

これからの季節は、
ワンピースと。
デニムにTシャツもいいなぁ。
秋冬は、
もこもこニットや
カラフルタイツとも相性がいいのでは?
なんて、一年通して履ける、
応用範囲の広い一足。

コンテンツもどうぞご参考くださいね。
(伊藤まさこさん)


cohan
シームレスブラキャミ/ノーマルカップ
(ブラック、グレージュ)

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体にフィットするけれど、
けしてきゅうくつな感じはせず、
一日中、つけていてもストレスのないところがいいんです。

Tシャツを着ても、見た目にさりげなく、
自分に馴染む着心地。
また、胸元のカットが深いため、
Vネックのニットやシャツのボタンを
ラフに開けて着たい場合も、見えづらいのです。

同系色の服と、または白いシャツの中に身につけて、
美しい色合いを引き立たせたりと、
下着でありながら、洋服の感覚で身につけられる一枚です。
(伊藤まさこさん)


cohan
シームレスバックシャンブラキャミ
(オークル)

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シームレスブラキャミの着心地はそのままに、
背中がグッと開いた、その名も「バックシャン」。

胸元のカットと背中、
両方ぐっと開いているので、
肌を見せる服を着る機会が多くなる、
これからの季節に出番が増えること間違いなしです。

また、
「背中のケアもしやすいんです」と、
デザイナー・惠谷さんに聞いて、なるほど! 
着方や洗濯の方法など、
恵谷さんのインタビューをご参考ください。
(伊藤まさこさん)


cohan シームレスショーツ
(ブラック、オークル)

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お腹とおしりをすっぽり包んでくれる、
身につけていてとても安心感ある形です。
また、しゃがんだり座ったりの動作がとても楽。
よく考えられて作られているなぁと
履くたびに感心します。
ブラキャミやブラと同色にしたり、
または違う色を組み合わせたり。
いろいろにたのしめそうでうれしい。
(伊藤まさこさん)


LIVRER YOKOHAMA
洗濯用洗剤 シルク&ウール 600ml

▶商品詳細ページへ

洗濯ブラザーズの
「シルク&ウール」を初めて試した時は、
本当にびっくりしました。
エッセイにも書いたように、
私の「洗濯革命」と断言できる、
洗い上がりの美しさ、そしてしなやかさ。
家でこの仕上がりになるなんてとうれしくて、
去年の衣替えの衣類はほぼすべてを
自分で洗濯をしたほどです。

思わず、友人知人に「使ってみて!」
と連絡をしたところ、
みんなが「すごい‥‥」と絶賛。
洗濯って、どことなく
家事の片手間という感じでしたが、
洗濯する時間が楽しい時間へと変化したのは、
なによりの収穫でした。

weeksdaysオリジナルは、
沈丁花とすずらんの2つの香り。
さりげなく、そしてほのかに漂ってくる春の香りは、
洗濯している人へのご褒美。

洗い上がった服は、前より一層愛着が湧く。
服が好き、おしゃれが大好きという方に、
ぜひ使っていただきたいなぁと思います。
(伊藤まさこさん)

あのひととコンバース。2022 [2]馬場わかなさん

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馬場わかなさんのプロフィール

ばば・わかな
フォトグラファー。
好きな被写体は人物と料理。
その名も『人と料理』(アノニマスタジオ刊)という
17組の人々のポートレートと
その人の作った料理を撮り、文章を綴った著書がある。

■instagram
■端境期ってやつは。


はじめてのコンバース!

フォトグラファーという職業柄、
歩きやすくて着脱しやすい靴が
好きだという馬場わかなさん。
いつもはどんな靴を履いているんでしょう?

「スニーカーは、歩きやすいのでよく履いています。
ビルケンシュトックを履くことも多いかな」

なるほど、履きやすさ、大事ですよね。
ところで馬場さんのコンバース歴は?

「‥‥実は、コンバースを履いたことがないんです。
学生時代に履いていたという方も多いと思うんですが、
私、その頃はスニーカーというものを
履いていなかったんですよ。
スニーカーを履き始めたのは、
カメラアシスタントを始めてからかな。
着脱しやすいタイプを履き始めていました。
写真が仕事になってからも、
スタジオはもちろん、
人のお宅に伺うことも多かったので、
着脱しやすさ重視で、
スニーカーを選んでいましたね。
そんな中に、なにかのきっかけで、
ビルケンシュトックを履いたら、
それがとっても履きやすくて、
レギュラーアイテムに加わりました。」

履きやすく着脱しやすい靴がお好き。
色はいかがですか、好みの色は。

「ビルケンシュトックがこげ茶のものが多いですね。
スニーカーは、なんとなくグレーを選んでます。
前に、違う色のスニーカーを
好きだなあと思って買ってみたけれど、
あんまり履いていないかもしれない」

てきとうに選んだのになぜかしょっちゅう履いちゃう靴と、
好きで買ったのになぜか履かない靴ってありますよね。
こげ茶とグレーは、馬場さんのお持ちのアイテムに
合わせやすいカラーなのかもしれないです。

「私、好きな靴ができたら、
ずっと履くタイプなんです。
履きつぶしてしまったら、同じものを買う、
実は、靴屋さんに行って、
今までと違う色を買ったつもりが、
同じ色だったということもあるほどです。
それは、履きすぎて、色が変わっているから、
同じものだって気がつかなかったんだけれど(笑)」

好きなものは一筋に好き! だということが、
すごく伝わってきます。
さて、馬場さん、
今回のweeksdaysコラボコンバースはグレーです。
いかがでしょうか?

「このグレー、いいですね。形もきれい。
どんなアイテムとあわせても、
すごくしっくりそうです」

たしかに、馬場さんのふだんのイメージとも
すごく合っていて、お似合いです。
この日のコーディネートは、
さらっとしたシャツワンピとスニーカーの着こなし。
ワンピースの濃いグレーと、コンバースのグレーが
よく合っています。

「いつも着ている、グレーのシャツワンピースです。
靴下は、いつも2~3枚、重ね履きしているんですが、
今日は、一番外側のものをリネン素材にしてみました。
ちなみに靴下はfog linen workさんのものを
よく履きますよ。
どんなアイテムでも、青、茶、グレーが好きな色味です。
あ、白も着るかな?」

馬場さんの好きな色味と、グレーのコンバース、
相性が良さそうですね。

そして、馬場さんにとっては、
ファーストコンバースになるこのスニーカー、
いかがでしょうか?

「初めて履きますが、いいですね。
靴底がふわふわしてるんですね。
私、本当のピッタリサイズは23cmぐらいなんですが、
靴下を2~3枚重ね履きするから、
いつも大きめのサイズを買っているんです。
今回、試着させてもらった、
いま履いている24.5cmがちょうど良さそうです」

馬場さんのように、
靴下を重ね履きしたり、
厚めの靴下を履くという方は、
そんなふうに大きめサイズにすると、
ちょうどよく履けるかもしれないですね。
馬場さんのファーストコンバース、
長く履いていただけますように!

あのひととコンバース。2022 [1]長野陽一さん・長野太郎さん

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長野陽一さんのプロフィール

ながの・よういち
写真家。福岡県出身。
沖縄や奄美諸島の島々に住む10代のポートレイト写真
「シマノホホエミ」を1998年に発表。
以後、全国の離島を撮り続けシリーズ化。
写真集に、
『シマノホホエミ』『島々』
『改訂版 シマノホホエミ』『BREATHLESS』など。

2014年には『ku:nel』をはじめとした雑誌で撮影してきた
料理写真を集めた一冊、
『長野陽一の美味しいポートレイト』を刊行。
雑誌、広告、映画など、
さまざまな分野へと活躍の場を広げています。

ほぼ日では、
「イセキアヤコさんのブローチのお店」で、
伊藤まさこさんのスタイリングによる
美しいブローチの写真を撮ってくださいました。
また、「Miknits」でおなじみのニットデザイナー・
三國万里子さんが2011年から出版した
4冊の作品集(すべて文化出版局)、
『きょうの編みもの』『冬の日の編みもの』
『編みものともだち』
『アランロンドンフェアアイル 編みもの修学旅行』
は、長野陽一さんが写真を担当されています。

●長野陽一さんのインスタグラム
●長野陽一さんのTwitter
■「もっと撮りたい。もっと食べたい。」


50代男子も、中3男子も。

weeksdaysオリジナルコンバースのサイズ展開は、
22㎝~30㎝。
メンズ、レディス関係なく、
かつあらゆる年代の方に履いていただけるのがいいところ。
「親子でおそろい」なんてこともできちゃうんです。

そこで登場していただいたのが、
写真家の長野陽一さんと、
春から中学3年生になった太郎くん親子。

撮影当日、学ラン姿でスタジオに来てくれた太郎くん。
さっそく着替えて、
カメラの前に立つその姿は堂々としたもの。
お母さんのお腹の中にいた頃から知っている私にとっては、
「大きくなって‥‥」と、
もはや親戚気分です。

グレーのコンバースに合わせたのは、
デニム、
そして「気に入り」という
NEW ERA(ニューエラ)のパーカーにキャップ。

小学生までは、
お父さんとお母さんがえらぶものを着ていたけれど、
中1くらいからは、
自分好みの服や靴をチョイスしているとか。
その情報源は? と尋ねると、
「友だちから聞いたり、ネットで情報を仕入れたり」
とのこと。
(ここで「私たちの時代は
雑誌がすべてだったよねぇ‥‥」と、
感慨深げに長野さんと顔を見合わせる。)

このキャップも、
テレビに出ていた俳優さんがかぶっていたのを見て、
かっこいい! と思い、
ネットで検索してたどり着いたんですって。

一方、長野さんは、ネイビーのコンバースに、
グレーのシャツと黒のパンツというシックないでたち。

weeksdaysオリジナルのコンバース、
今日初めて履いてもらったのですが、
なんだかとっても馴染んでる。

それもそのはず、
なんと高校の校則が、
「白いスニーカーじゃないとダメ」だったため、
高校時代は3年間毎日、
コンバースのジャックパーセルを履いて、
学校に行っていたのだとか。
「白いスニーカーで一番おしゃれと思ったのが、
コンバースだったんです」ですって!

「でもここ最近は、(ちょっと照れながら)
不良っぽさを出したいため、
VANSをえらぶことが多かったんですけどね」。

weeksdaysのコンバースを、
履いた感想をたずねると、
「履いた瞬間、あ、そうそうこのフィット感! 
足が覚えていました」。
自分の足に馴染むのは、履く前から予想していたそう。
少々ご無沙汰の時期はあったかもしれないけれど、
コンバースとのつき合いは、
もう30年以上になるんですものね。

さて、お二人並ぶと、
すごく好みが似ているように見えますが‥‥
「それがちょっとずつ違うんです」とのこと。
サイズの問題もあるけれど、
服の貸し借りは一切なしなのだとか。

撮影当日、
二人とも黒いリュックを持ってきていましたが、
長野さんいわく、
「太郎は、ちょっと洗練されたタイプのリュックが好み」
で、
「僕はちょっとヤンキーっぽい雰囲気のリュックが好き」
とか。
私から見ると、その境界線が??? 
男のこだわりとでも言いましょうか、
男子っておもしろい。
見ていて興味深い二人なのでした。

撮影日の夜、
「今回のコンバースのよいところ、
一点言い忘れていました!」と、
長野さんから連絡がありました。

「僕の歴代のコンバースは、
つま先のゴムの部分が白で、
それがコンバースのかわいらしさでもあるんですけど、
撮影していると三脚とか、
センチュリー(3本足の照明機材の1つ)などに、
足が引っかかって、すぐに黒く汚れてしまうんです。
いつもそれに気をつけていたのですが、
weeksdaysオリジナルは、
ゴム部分も同じ色なので汚れが目立たない。
ありきたりな感想かもしれませんが、
大事な部分かもと思ったのでお伝えしておきます」

とのこと。

「汚れが目立ちにくい」ってとても大切なこと。
きっとこれを読んで、
うんうんなるほど! と思う方、
多いと思うんです。
貴重なお言葉、ありがとうございました!

weeksdaysのコンバース

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あらゆる年代の方々に。

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さて、
なぞなぞです。

「ちょっと足の大きな子どもから、
大人の男の人まで。
みんなが似合っちゃう靴ってなーんだ?」

その答えはね、
コンバースです。

2年前、
私と同年代の人にも、
すんなり受け入れてもらえるようにと考えた
weeksdaysのネイビーのコンバースでしたが、
20代の娘や甥っ子、
ウィークデーはスーツを着るというおじさん
(の、休日用)、
「ふだんはスニーカー履かないのよ」という、
母くらいの年代の方まで、
私のまわりだけでも、
ありとあらゆる年代の方々に愛されました。

みんなそれぞれお似合いで、
履いている姿がなんだか眩しかった。
作ったものとしては、
こんなにうれしいことはなかったなぁ。

その時のネイビーにくわえて、
今年、新たにグレーを作りました。
これがまたいいんですよ。
シックで上品。
コーディネートの幅も広がる、
新しいコンバースなのです。

コンテンツは、
総勢18名の方々に、
weeksdaysの新色とネイビーのコンバースを
履いていただきました。

また、4月29日からはじまる
「生活のたのしみ展」では、
じっさいに履いていただけるよう、
weeksdaysも出展します。
期間中、私もお店にちょこちょこと行く予定。
みなさまにお目にかかるのを、
楽しみにしています。

STAMP AND DIARYの 大人のTシャツを、 このかたに。[3] 冷水希三子さん

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冷水希三子さんのプロフィール

ひやみず・きみこ
料理家/フードコーディネーター。
レストランやカフェ、料理旅館などへの勤務を経て独立。
季節素材を生かした料理が評判で、料理教室は常に満席。
著書に『ONE PLATE OF SEASONSー四季の皿』
『ハーブのサラダ』(アノニマスタジオ)
『スープとパン』(グラフィック社)など多数。


アクセサリーやコーディネート次第で
きちんとしたレストランにも。

157cmという身長より小さく見られるくらい
華奢な体型の冷水さん。
料理家として活躍していますが、
洋服の仕事をしている友人が多いそうで、
実はかなりの衣装持ち。

「可愛い着こなしの人を見るのが好きで、
見るといろいろ欲しくなっちゃう。
お買い物も好きなんだけど、
最近は、結局、シンプルなものを着ているのが
気持ちが落ち着くなあと思います」

年齢を重ねて変化したことといえば、
アクセサリーを必ずするようになったこと。

「メイクもほとんどしないので、
もう47歳なのに、
小学生みたいって言われることも(笑)。
だけどシンプルな服をそのまま着ると
部屋着に見えちゃうのが悩み。
アクセサリーを合わせたり、
形がきれいなデザインや
素材の質がいいものを選んだりすることが
大人にとっては大切なんだなと思います」

Tシャツはまさに、シンプルだけど
大人にとって難しい服の代表なのかもしれません。

「最初見たとき、大きすぎるかな、って思ったけれど、
着てみたら体が泳ぐ感じが心地いい。
ノースリーブは特に気に入っています。
脇から下着が絶対に見えないように
計算されているデザインもすごい!」

ゆったりとしたシルエットのパンツに合わせて
ノースリーブTシャツのウエストをインして、
ラフなハットに大きなピアス。
足元はヒールのあるサボ。
大人っぽいカジュアルスタイルがお似合いです。

「生地の感じがカジュアルすぎないから
アクセサリーやコーディネート次第で
きちんとしたレストランにも行けそう」

赤のVネックTシャツは
花柄のキュロットに合わせてフェミニンに。

「太陽みたいなオレンジっぽい赤。
夏らしくて、明るい気持ちになる色ですよね。
似合うのはデニムかなーと思ったのですが
私っぽくない気がして、
花柄を合わせてみました」

「ヒールのシューズを合わせたら大人っぽくなるけど、
スニーカーでカジュアルダウンするのが気分。
ちょっと大きめなので、細身のボトムスを合わせて
ぶかっと着るのも可愛いだろうな」

STAMP AND DIARYの 大人のTシャツを、 このかたに。[2] 紺谷ちぐささん

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紺谷ちぐささんのプロフィール

こんたに・ちぐさ
オンラインショップ「CHIGO」(チゴ)を運営。
シンプルで着心地がよく、洗練されたデザインの
子ども服を中心に、大人の服や
作家とコラボしたデザイン雑貨、玩具などを
世界中からセレクトしている。
建築・内装デザインの仕事をしているご主人と
7歳と2歳の息子の子育て中。身長160cm。

■CHIGOのウェブサイト


友だちに会う日のための
特別な一着に。

小さな子どもがいると、洋服は汚れるもの。
だから服選びのプライオリティは洗濯できること。
特に6歳と2歳の男の子のお母さんである紺谷さんにとって
洗えることと動きやすいことは必須条件なのです。

「それでもやっぱりおしゃれをしたいから、
こないだ家族で出かけるとき、
モヘアのニットを着ていたんです。
でも下の子が車酔いして大惨事に(笑)」

「weeksdays」を始め、
オンラインショップを見るのも大好きで、
自分と同じ身長の人がモデルをしているような
セレクトショップをよく見ているのだそう。

でも普段、よく着ているTシャツといえば
手頃な価格で販売している、いたって普通の白いもの。

「家のまわりならそれでいいんだけど、
都心で友だちに会うというときは、ちょっと‥‥。
年齢的にもカジュアルすぎるのは似合わなくて、
白Tにデニムなんて言語道断です」

ところが今回のTシャツを着てみたら、
「あらっ」という表情に。

「これ、生地に落ち感があって、
Aラインっぽいシルエットが可愛いから
カジュアルになりすぎないですね。
これならデニムにも合わせられるし
シルクのパンツなんかにも相性よさそう」

そこで合わせてみたのがピンクのシルクパンツ。
ぱっと目を引く色は
ボトムスや小物で取り入れるのが好きという紺谷さん。
トップスは白が合わせやすくてお気に入りです。

「いつもノースリーブのトップスを着るときは
なんとなく落ち着かないから、
上に1枚羽織ることが多いんです。
でもこれ、後ろ姿が可愛いし、
生地の厚みとかシルエットのおかげか
1枚で着たくなります」

いっぽう、Vネックはブラックをチョイス。

「汗っかきなので、
グレーとか汗じみが目立つ色は避けていて、
白か黒が安心なんです。
私の体型だと、
袖をめくったほうがバランスがとりやすいみたい。
裾はインしてもいいけれど、
アウトしてふわっと見せるのもいいですね」

STAMP AND DIARYの 大人のTシャツを、 このかたに。[1] 八田智香子さん

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八田智香子さんのプロフィール

はった・ちかこ
セレクトショップの販売員を経て、
ウィメンズバイヤーに。
20年以上の経験を持つベテラン。
現在はフリーランスとして活動しつつ
イベント企画などにも携わっている。
身長160cm。


50歳を過ぎてから、華やかな色を。

20代からずっと、セレクトショップのバイヤーとして
ファッションの仕事をしてきた八田さん。
洋服が好きになったのは、
中学生の頃に流行っていた
アイビースタイルに魅了されたことがきっかけだとか。

「陸奥A子とか、
吉田まゆみの漫画に出てきたファッションが
ボタンダウンシャツにベストを重ねていたりと
すごく可愛くて。
mc Sister(エムシーシスター)という雑誌も
よく見ていました」

当時から今に至るまで基本的な好みは変わらず
トラッドスタイルが八田さんの定番。
洋服をきれいに着たいからと、
ヨガや運動で身体を整えることも怠りません。

「料理も食べることも甘いものも大好き。
だから余計な肉をつけないためには、
おいしいものを我慢するより
運動するほうを選びます」

今はヨガと週に2回のオンライントレーニングで
身体を整えているのだとか。
その甲斐あって、ノースリーブもすっきりと美しく。
そんな八田さんですが、先日ワードローブを整理したら
自分でもびっくりしたことがあったそう。

「同じような丸首のネイビーやグレーのニットが
何枚も何枚も出てきたんです。
もちろん自分では使い分けていたつもりだけど
あまりに多くて、自分で気持ち悪くなってしまって(笑)」

というのも、ずっとシンプルで
ベーシックな色や形の服が好きで、
買うのは決まって、
ネイビー、白、グレーだった八田さん。
ところが50歳を過ぎてから、
華やかな色も着てみようと思うようになりました。

「ずっと黒髪のショートだったんですが、
数年前に髪を染めるのをやめたら、
洋服とのバランスも変わったんです。
それまでは黒髪のショートとなんとなくしっくりこなくて
パンツ1枚しか持っていなかった黒も
着るようになりました。
そうしたら、赤や黄色にもトライしてみたくなって」

赤いノースリーブのTシャツには
アイボリーのニットパンツを合わせて。
Tシャツを見た瞬間に、思い浮かんだという
お気に入りのコーディネート。

「肩まわりがタイトで、
裾にかけてふわっとしたシルエットがきれいだから、
上に何も羽織らず、そのまま着たい感じです。
見返しが下のほうまでしっかりあるから、
首まわりがよれずにきれいにぴたっと決まりますね」

いっぽう丸首好きの八田さんにとって
Vネックはちょっとした挑戦。

「Vのアキが深いと、胸の貧相な感じが目立ちそうで
今までVネックを避けていたんですよね。
インナーが見えるのも嫌だし。
だけどこのTシャツはアキが浅くて広いから
鎖骨がいい感じにきれいに見える。
とっても着やすいですね」

上には鮮やかな黄色のカーディガンを羽織って。
洋服を知り尽くす八田さんだからこその
シンプルな着こなしには
大人のおしゃれのヒントがたくさんありそうです。

女性たちのアイデアが結集。

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伊藤
大人が着るTシャツは素材をよくしないといけないけれど、
Tシャツだからなるべく安価に手に入れられて、
毎日着られるものであってほしい。
そこがぴったり、合致しましたね。
──
最初はこのTシャツも
3枚セットだったら面白いかも? 
という話もありました。
伊藤
そうでしたね。
でもそのことにとらわれすぎになりそうで、
原点に戻って、いいものをつくろう、と。
吉川さんたちが、いろいろと
試行錯誤をしてくださって、
二の腕が程よく隠れるデザインがうまれました。
吉川
試作を繰り返して。
思いっきりカジュアルに振ったり、
きちんとしたほうに戻したり。
伊藤
わたしたちの二の腕問題っていうのもあって。
──
「大丈夫」の基準が人それぞれですよね。
伊藤
そうなんです。
でも暑い夏は気にせずノースリーブを着たい、
だから無理のない感じで隠せるといいなと。
その匙加減をどうデザインに落とし込むか、
その結果がこのTシャツなんです。
吉川
デザイン、パターンを社内で考えていったんですが、
女性たちが「自分が着たい」という感覚で
出してくれたいろいろなアイデアが集まりました。
それと、生地の工場の社長さん、女性なんですけれど、
かなりすごい方で、とにかく服に詳しくて、
ずいぶん助けていただきました。
──
立体のパターンになっているんですね。
だから、着たとき、二の腕まわりの布が
自然とふんわりとした背景のような効果をうむ。
それゆえに肩の後ろから二の腕の
「一番気になるところ」が隠れるんですね。
腕がすとんとまっすぐ見えます。
伊藤
そうなんです!
──
着心地がいいと言われるSTAMP AND DIARYのなかでも
珍しいぐらいの立体パターンではないでしょうか。
吉川
そうなんです。自分たちでも
よくここまでできたなって思います、
伊藤
開いている部分と、詰まっている部分のバランスが、
着た時の「ゆるく見えない」印象をつくるんですよね。
吉川
大人って感じですよね。
──
これは「weeksdays」限定ですか。
吉川
そうです、完全に別注品です。
Vネックのデザインも、
ずいぶん追求しましたね。
伊藤さんからのリクエストが、
二の腕がきれいに見える、見せるものと、
二の腕は隠すけれど、首まわりがきれいに見えるものを、
ということで、Vネックもつくったんです。
──
ノースリーブはあたらしい挑戦のイメージがありますが、
VネックはSTAMP AND DIARYらしさがあるというか、
たとえば裾が拡がって、おしりのほうに拡がる、
その建築的な印象は「ならでは」ですね。
吉川
そうですね。
歩いてるときに自分は気が付かないけれど、
横から見た人が、いいな、と思う印象がつくれたら、
と思っているんです。
──
ヨーロッパでの旅先で、町を歩くマダムの
横からの姿、後ろ姿の格好良さにインスパイアされて
デザインのヒントが生まれている、
と聞いたとき、なるほどって思いました。
ここにも、それが生きていますよね。
吉川
それから、スタッフが気づいたんですが、
伊藤さんは首まわりのゆったりした服が好きだけれど、
アクセサリーを目立たせるような着方はあまりしない。
そのあたりもヒントにしました。
いかに首まわりをきれいに見せられるかを
みんなで考えたんです。
伊藤
ありがとうございます。
──
用尺もたっぷりで、
おしりが隠れる絶妙な後ろの丈もいいですね。
吉川
本当にいろんな方にお召しいただける
素材、サイズ感だと思います。
伊藤
そうですね、身体の線が細いことが気になるという人も、
ちょっと二の腕や腰回りが
ふっくらしてきたことが気になる人も、
どちらも大丈夫なデザインですよね。
みんな、なにかしらコンプレックスを
持っているものですけれど、大丈夫。
吉川
はい、すごく便利な1枚になるはずです。
──
色は、思い切ったはっきりした色を選びましたね。
吉川
白と黒は僕らからの提案、
赤は伊藤さんからです。
伊藤
夏だし、値段も抑えられたし、
思い切った1枚があってもいいんじゃないかなと思って。
ほんとうにありがとうございます、
今欲しい、理想的なTシャツができました。
吉川
楽しい仕事でした、
こちらこそありがとうございます。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
伊藤
ぜひ!

「顔が違う」素材との出会い。

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伊藤
昨年の7月でしたか、
STAMP AND DIARYの展示会にうかがったとき、
吉川さんからこのTシャツのもととなった
素材をご紹介いただいて、
そこから企画がスタートしましたね。
吉川
そうですね、「すごくいい生地なんですよ」って。
じつはこの生地、ぼくらにとっても新しいもので、
とあるかたの紹介で知ったばかりだったんです。
見るからに上質で、
「何かが違う」っていうオーラをこの素材に感じました。
細い糸が作れるようなコットンの長繊維で、
あえてちょっと太い糸を作り、
それを天竺にしているんです。
だから、ベーシックなTシャツの素材と近いけれど、
「顔が違う」というのかな。
伊藤
「顔が違う」。
吉川
しかも、ゆっくり編んでいるので、
1日に50メーターとか70メーターぐらいしか編めない。
それをその工場でひたすら生産を続けているんですね。
というのも、この生地じゃないと、というブランドに
確実にいつでも供給できるよう、
工場を回して、多めに生産をしているんだそうです。
世の中にそんなに出回ってるものではないけれど、
それゆえに、品質感、希少性の高さにたいして
価格は控えめになっていて、
それだったらSTAMP AND DIARYでも扱えるぞ、と。
伊藤
いい出会いがあったんですね。
吉川
はい。今回、この生地がさらにいいなと思ったのは、
筒状に編まれた状態で染色しているところです。
通常は筒状の輪のままで染めず、
切り開いて一枚の布の状態にし、
引っ張りながら染めるのですが
そうするとつるっと薄い表情に仕上がるんですよ。
そこには裁断のしやすさなど、
効率的な利点もあるんですけれど、
生地としてのふくらみがなくなっちゃう。
でもこれは輪っかのまんまですから、
目のやわらかさが残る手法で染められるんです。
それは製品としての品質の高さにつながります。
伊藤
うれしいことばかり。
しかも、手に入れやすい価格設定ですね。
吉川
その生地を使っているハイブランドの価格を考えたら
もっと高めの販売価格を設定すべきだ、
という社内の意見もあったんですが、
あるライバルというか、
嫉妬するぐらいいいTシャツを
作っているブランドが多数あり、
そこは僕が目指した値段に近いところでやっている。
そこでちょっと「男」が出たというか、
うちだってできる! っていうところを
見せたくなっちゃったんですよ。
伊藤
(笑)
吉川
スタッフに反対されながら、
STAMP AND DIARYというブランドは
このくらいの価格帯で行きたいんだよ、と。
伊藤
吉川さんががんばってくださったおかげで、
「weeksdays」の価格も抑えることができました。
ありがとうございます。
最初にわたしが展示会で拝見したのは、
その生地を使ったSTAMP AND DIARYの製品でしたが、
吉川さん、「いっそ、weeksdaysの
オリジナルをつくりましょう!」って。
吉川
「この素材で何かつくりたいですね」と。
たっぷり仕入れることにしていたから(笑)。
──
伊藤さんはその夏、
年齢とともにTシャツが似合わなくなる、
という問題を考えていましたね。
二の腕を出すことにも躊躇する人が増える、って。
「いいじゃない、そんなの!」と大胆に着たいという
気持ちもないわけじゃないけれど、
「そうは言ってもね」という現実もあって、
じゃあ、自分たちに似合うTシャツを
つくればいいのかもしれない、と。
吉川
そのとおりだと思います。
ジェーン・バーキンさんとか、
お年を召してもTシャツ1枚、みたいな、
ああいう格好良さって不可能ではない、
そんな気がするんですよ。
ジェーン・バーキンさんはその最高の場所にいますが、
もうちょっと多くの人の着られるものが
あってもいいのかなって。
伊藤
ええ、わかります。
吉川
ジェーン・バーキンさんとて、
やっぱり肉厚の生地のものを着てらっしゃいますよね。
薄い生地でも、もちろん、ゆるーく、
Vネックとかで着るケースもあるんですけど、
デニムに合わせるときは、
ちょっと番手の太い生地のTシャツ、
例えば昔のアメリカTシャツの、
糸が太くて透けないタイプを着ている、
そういう格好良さの印象があるんです。
この素材を見た時、
ちょっとだけそのイメージがよぎりました。
そういえば、このお話が始まった当時、伊藤さんが、
ハイブランドの3枚セットのTシャツで、
ちょっとびっくりする価格帯のものがあって、
それがすごくいいと教えてくださいましたね。
伊藤
イタリアのブランドでしたね。
Tシャツなのにこれ? という高めの価格のものですが、
着ているとその人がよりよく見えるんですよね。
──
Tシャツって、そんなに可能性があるものなんですね。
素材やパターンの工夫で、
若い人だけのものじゃない、
そんなものづくりがまだまだできるし、
やっているハイブランドもある。
吉川
そう思います、僕も。
伊藤
そのTシャツを着ていたのは年長の友人の男性なんですが、
「そっか、ちゃんとした素材を選べば、
それなりの年齢の男性でも、
きれいにTシャツが着こなせるんだ!」って。
──
たとえば若い人のTシャツって首がゆるめですよね。
それを中高年男性が着ると、
ちょっとだらしなく見えるんです。
吉川
ハハハ! 気をつけなくちゃ。
それこそ肉厚の生地で
首まわりがキュッとしたほうがいいと思います。
中高年の男性は。

大人のTシャツ

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大人のための。

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同い年の男友だちが、
いつだったかこんなことを呟きました。

「この前さ、食事してたら隣の席に
同年代くらいの女の人が4人座ってて」

うんうん。

「そのうち3人が、ノースリーブ着てるんだけど、
肩にカーディガン引っ掛けてるんだよ。
それがなんだかちょっと」

彼にすると、
着るんだか脱ぐんだかはっきりしろ、
ということだったらしいのですが、
でも脱いだら脱いだで、
「二の腕見せられてもなぁ‥‥」
というのが正直な感想らしい。

じゃあ、ノースリーブ着たらダメなの? 
とやさぐれたくもなりますが、
なんとなくその言葉が引っかかって、
去年はほとんど袖を通しませんでした。

歳を重ねるごとに、
似合う服が少なくなってきていますが、
でもそれって悲しくない? 

今週のweeksdaysは、
大人のためのTシャツです。

気になる二の腕や腰回りをカバーして、
すっきりきれいに見せてくれる、
私たちのためのTシャツをSTAMPSと考えました。

あきらめるのではなく、
別の手段を考える。
今年の夏は、二の腕を出していきたいと
張り切る私です。

今回のバッグは、インドネシア製。

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──
さて、かごバッグの話に戻りたいんですが、
伊藤さんからエレガントでかわいい、
これからつくるバッグのヒントとなるような
写真が送られてきたと。
それでお2人はどうやって
このアイデアに至ったんですか?
石田
いただいたまさこさんの私物のバッグの写真は、
どれもすごくかわいかったんですよ。
大きいけど重いものは入らないバッグとか、
カゴと木の持ち手の組み合わせがすてきなバッグとか。
でも、かごって、自分でデザインするっていうよりも、
編む技術と素材がうまく合致するか、
それがけっこうわたしたちにとっての仕事なんです。
そのなかでまさこさんの求めるものをつくるのには
どうしたらいいのかなぁと、
ずっと悩み続けちゃって(笑)。
そうしたらまさこさんのほうから
「持ち手を革にしたら?」っていうアイデアを
いただいたんですよね。たしか。
伊藤
だんだん思い出してきました。
warang wayanさんのつくったかごバッグに、
持ち手が革のタイプがあったんですよ。
これとは、全然かたちは違うんですけれど。
土屋
はい。定番でつくっていましたね。
それは持ち手が2つでしたけれど。
伊藤
それで、いくつか候補が出てきたなかから
ひとつに絞るのに、革でリボンを、
というアイデアが出たんじゃなかったかな。
土屋
そうです、そうです。
まさこさんが、イラストを描いてくださって、
それが、リボンのアイデアだったんです。
その絵を見たときに
「これはすごくかわいい!」と思って。
伊藤
すみません、思いつきだけで。
そしたら、2人がすごく喜んでくださったのが、
持ち手が結べるということは、
外せる、つまり重ねることができる。
だったら国際貨物でコンパクトに送れる! と。
かごって、軽い割にかさばるので、
まるで空気を運んでいるみたいに容積が増えて、
貨物の送料がたいへんなことになるのを、
それでずいぶん節約できるって。
土屋
そうです、そうです。
伊藤
わたしは輸送の手段とか全く考えてなかったけれど、
そうだよね! と思って。結果的に、よかったです。
キュッて結ぶことで、
ワンハンドルよりちょっとかわいい感じにもなるし。
土屋
持ち手の長さ、太さとかもいろいろやってみて、
この太さがやっぱりいいなっていうのが
自分で決まったときに、
「やっぱり、すごくかわいいな!」と思いました。
石田
かわいいし、重なるし、機能的だし。
「これ一択でいきましょう!」
っていう感じでしたね(笑)。
伊藤
結べる柔らかい革があってよかった。
土屋
革は、初め、ヤギ革とかでもやってみたんですけど、
もうちょっと硬い感じになったんです。
やっぱり柔らかいほうが、持ってるときに感触がいい。
それでこの羊の革を使うことにしました。
伊藤
まさに、この感じをイメージしてました。
持ったときも気持ちいいですよね。
さらにそこから、内側の布をどうしようとか、
ディテールを考えて下さって。
土屋
はい、かごって中がグチャグチャしちゃうから、
ポケットがあったらいいなとか、
じゃあそのポケットの位置はどこがいいんだろうとか。
──
こういう製品づくりに、
モロッコとインドネシアでの
分担はあるんですか? 
石田
ないです。
土屋
これはすべてインドネシアで担当しました。
石田
すみません、モロッコ、当時、
まさこさんの要望に応えられる余力がなく、
インドネシアの姉さんに頼ってしまいました。
──
なるほど。
今回はワランワヤンインドネシアが主導。
伊藤
でもまた来年もあるかもしれませんし。
わたしの家にある、
ずっと使ってるバブーシュとそのかごは、
ワランワヤンモロッコですよ。
石田
でもこんなこと、言い訳なんですけれど、
今回インドネシアだけでよかったなぁ! 
って、実は思っていて。
戦争で、モロッコからの空輸が止まっちゃって、
ほぼ日の「生活のたのしみ展」の
準備もしてるんですけど、
今、とても大変で、どうしよう? って。
やっと別の経由便が始まったんですけど、
送料が3倍になってしまって‥‥。
そういう意味で、このかごバッグが
インドネシアでつくれたのは、
運がよかったなと思うんです。
日本に送るのに、そんなにストレスがない。
伊藤
なるほど! 
──
それでは、あらためて、
インドネシアの土屋さんに、
このかごバッグのつくりについて、
教えていただけたら。
土屋
はい。編み地(ラタン=籐)はバリ島ではなく、
カリマンタンっていう別の島のものなんです
(カリマンタン=インドネシアとマレーシア、
ブルネイにまたがる「ボルネオ島」の
インドネシアでの呼びかた。
西・中部・南・東・北の5州にわかれている)。
今度インドネシアが首都をカリマンタン東部に
移動するって言ってるんですけど、
そこにこのラタンがあるんです。
それこそカリマンタンの人は、
このかたちではないんですけど、
昔から畑や魚を獲りに行くときに
トラディショナルな形のかごを使いますし、
床材みたいなものをつくったりもしますね。
──
ほんとに生活に普通に使われているものなんですね。
土屋
そうですね。でもバリ島の人は
そんなに使っていないんです。
やっぱりその素材が採れるところで、
それを使っているという感じですよね。
──
柔らかいですよね。とっても。
土屋
そうなんですよ。
──
織った状態で来るんですか?
土屋
もうこのカゴの形状(円筒形)で織り上がって
バリ島に来るんです。
そして底に貼ってある革は、
私の家にある工房で、バリの職人さんがつけます。
革(羊革)などの材料は私が選んで買ってきます。
内側の黒い布も同じです。
──
おうちに、工房があるんですね。
土屋
はい。家の中でつくっています。
伊藤
元となるこの円筒形のかたちは土屋さんが?
土屋
元々この円筒形はあったので、
完全なオリジナルではなく、
サイズをお願いしたものになります。
でもなかなか、
手仕事なので誤差があって、
ちょっと細長いとか、ちょっと大きい、
というものが混じるんですけれど。
──
ディテールがかわいいですよね。
こういう、白黒の布を使うとか。
土屋
これはバリ島のヒンドゥーで使われるものなんですよ。
そういうものを取り入れています。
伊藤
なるほど! よくわかりました。
ほんとうに、素敵なものをつくって下さって、
ありがとうございました。
土屋
こちらこそありがとうございます。
石田
ありがとうございました。
──
最後に、お使いいただくかたへの注意点などあれば、
教えていただけますか。
土屋
編み地のラタンも布も、柔らかい素材なんですけれど、
わりと丈夫なので、ペットボトルを入れるとか、
そういう使い方も大丈夫ですよ。
あとは、若干、ラタンの採れる時期によって、
ちょっと白っぽかったり、茶色ぽかったたり、
そういうばらつきはあります。
それは自然のよさということでご了承ください。
伊藤
あと保管にはあんまり湿気の多いところは避けるとか。
かご全般、そうですけれど、革も使っていますしね。
土屋
そうですね、一般的な革製品と同じで、
湿気のあるところでの保管は
カビの原因になるのでご注意くださいね。
伊藤
よかったです、お2人とお話ができて!
今度は直接お目にかかれますように。
土屋
あっ、「生活のたのしみ展」行きますよ。
伊藤
え? いらっしゃるんですか?
土屋
はい、一応、その予定です。
伊藤
そうなんだ! 
それでは、東京で会いましょう! 
嬉しい! 
土屋
はい、東京でぜひ。
石田
マラケシュにもいらしてくださいね。
ピンクの町ですよ。大観光地です(笑)。
伊藤
すごく行きたいんです!
土屋
パリから近いよね? 3時間ぐらい?
石田
そう、パリから3時間。
一同
へぇ~!
伊藤
ふむふむ、パリと組み合わせて、行けますね‥‥。
石田
次は頑張ります!
土屋
(笑)
伊藤
それでは、失礼します。
土屋・石田
失礼しま~す。
伊藤
ありがとうございました!

バリ島とマラケシュで、それぞれが。

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石田
インドネシアとアフリカからの帰国後は、
ふたりでいろんなお店を訪ねて、
寅さんのように行商をしました。
ところが、当時、扱ってくれるお店が
1軒もなかったんですよ。
伊藤
え?! そうなんですか?
石田
やっと、扱ってくれたのが、
原宿にあった「ファーマーズテーブル」さん。
土屋
そして、その翌年、
「ザッカ(Zakka)」さんが
展覧会をやりませんか? とお声掛けくださったんです。
伊藤
うんうん。
そっか、やってらっしゃいましたね、
覚えてます。切り抜きで
バブーシュとかかごの写真をレイアウトしたDMでした。
土屋
そうです!
──
ザッカは明冶通りの地下にありましたね。
ファーマーズテーブルはキャットストリート。
土屋
そうです、そうです。
石田
その頃から少しずつ口コミで
お客さんが増えていったんです。
伊藤
その2つのお店って、
当時、同じ業界の人やスタイリストが
すごく注目している場所でした。
あ! こんなものを! というものがいっぱいで、
いま思えば、すごく早かった。
そしてwarang wayanのおふたりは、
やっぱりすごい目利きだったんですよ。
私ももちろんそれで知ったんですもの。
石田
実は私たちのwarang wayanが
初めてメディアに出たのが、
まさこさんの本だったんですよ。
土屋
『まいにちつかうもの』ですね。
石田
バブーシュをご紹介くださった。
伊藤
あれが初めてだったんですか?
石田
そうなんです。
それからすごくたくさんのお問い合わせを
いただくようになりました。
だから伊藤さん、わたしたち、
すっごく感謝してるんです。
ありがとうございます。
伊藤
えぇっ! そんなぁ。
こちらこそありがとうございます。
土屋
ありがとうございました。
20年ぶりにお礼が言えました。
そこからそのまま、なんとなく、
カタログもなく、名刺もなく、
口コミで売り続け、今があります。
──
移住したのは? 
石田
その後まず土屋さんが伴侶を見つけバリ島に移住、
わたしがその後こっち(アフリカ)に来て、
っていう感じです。
──
もう2000年代ですね。
石田
そうですね、仕事が始まったのが
2000年ぐらいでしたから。
──
「ほぼ日」が1998年の創刊で、
当時、インターネットはあったんですけれど、
モデム通信で、そこまで早くなくて、
データのやりとりにお金のかかる時代でしたよね。
写真1枚送るのもたいへんだったし、
それこそ電話で1時間、
アフリカとインドネシアで喋ったら
えらいことになっちゃう時代だと思いますが‥‥。
伊藤
どうやってやり取りされたんですか?
石田
当時はどうしてたんだろう? 
メールと‥‥出はじめのスカイプ? 
だったかもしれないです。
伊藤
それが、いまや、こうして
リアルタイムで時差を感じずに話すことができるように。
すごいことですね。
その2つの個性ある国に暮らしながら、
どうやって「warang wayan」っていう
1つのブランドをまとめているんですか? 
もうお互いが「これ、いいんだけど」、
「あれ、いいんだよね」っていう、
それぞれの感じで?
石田
もう、その通りです!
伊藤
「これ、いいじゃん?」って。
石田
そう! それだけですよ。
土屋
そうですね。まさしく。
石田
基本的なこと、たとえば「ものを見る」こと、
それは職人の仕事がきちんと丁寧であることだとか、
絶対に外せないことはあるんです。
でもそれはサボアにいたときに
共通の感覚を身につけていて。
土屋
好きなものが似ている、
っていうところもあるのかな?
石田
そう、聞かなくても、
あぁ大丈夫だなっていう安心感がある。
伊藤
なるほど。そうじゃないと、
こうして距離もあり、コロナもあって、
会えない時間が続いているなかでは、
いっしょに仕事をすすめるのって難しいですものね。
今、どれぐらい会ってないですか? 2年ぐらい?
土屋
いつかな? コロナになってからは会ってないけれど。
石田
その前から会ってないから、3年くらいかも?
伊藤
始められて20年以上ってことですよね?
石田
もうすぐ25年になりますね(笑)。
伊藤
warang wayanという名前は
どうやって決めたんですか。
土屋
えーっと(笑)。
石田
(笑)もう、ほんとに私たち、
考えるのが得意じゃなくて、
名前は電車の中でパッと。
土屋
東横線の中でね。
石田
名前どうしようかなって話してたときに、
ワヤンっていうのは彼女の旦那さんの名前で、
ワランっていうのは
当時私がモロッコの前にセネガルに夢中で、
ワラン村っていう村に土地を買ったんですよ。
伊藤
へぇ~!
石田
海沿いのマンゴーが生えてる小さな土地で、
その村の名前と「ワヤン」が似てるから、
もうじゃぁ「warang wayan」でって。
伊藤
すごくいい響きですよね。
石田
あらためて由来を訊かれると恥ずかしいんです(笑)。
伊藤
セネガルの土地はどうしたんですか?
石田
縁がなくなり、20年、セネガルに行っていないので、
放置している状態ですね。
登記書とかはあるんですけど。
どうなってるか分からない。
──
インドネシアとモロッコでそれぞれ製品をつくり、
いろんなお店に卸したり、
ネットショップでは販売をするのに、
日本に集荷場所があるんですか、
たとえば東京に事務所があるとか。
経理もたいへんそうですけれど。
石田
いえ、会社がふたつあるんです。
「ワランワヤンインドネシア」と、
「ワランワヤンモロッコ」。
それぞれが流通も経理も独立してやっています。
伊藤
面白いですね。
──
それは最初からそうしようと
思っていた、というよりは‥‥。
石田
なんにも知識がなく、
なんとなくやっちゃったら、
こうなったんでしょうね。

ばらばらな2人、ひとつのチーム。

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土屋
伊藤さんこんにちは、
バリ島の土屋由里です。
よろしくお願いします。
石田
モロッコ在住の石田雅美です。
よろしくお願いします。
伊藤
東京の伊藤です。
よろしくお願いします。
オンラインですけれど、
こうしてお話ができることがとても嬉しいです。
できあがったかごバッグのサンプルが届きましたよ。
すっごく、かわいかったです!
土屋
あぁ、よかったです! 
撮影なさったというお写真、拝見しました。
かわいらしく撮っていただいて!
伊藤
もともと大人っぽい印象でしたが、
nooyのワンピースと一緒になると
さらに大人っぽくて、びっくりしました。
土屋
ワンピースとの組み合わせも、素敵でした。
ロイヤルブルーがよく映えて。
伊藤
ええ。今回、こんなふうにかたちになって嬉しいです。
土屋
遅くなっちゃってすみませんでした。
伊藤
え? そんなことないですよ。
土屋
なにしろ、アイデアを出すところで、すごく迷って。
伊藤
逆に、いろんなアイデアをいただけてよかったです。
もう欲張って、どれもこれもって思っちゃって。
でも選択肢がいっぱいあると
お客様も困るかなぁと思って、
ひとつに絞ることにしました。
──
そもそもはどういう依頼だったんですか。
伊藤
それは、ね!(笑)
土屋
ふふふ(笑)。
伊藤
そもそもは、わたしが、
おふたりのつくったかごを持っていたんです。
そして一度、丸の内でしたか、
「生活のたのしみ展」でお会いして。
あれは何年前でしょうね?
──
丸の内は2019年4月ですね。
伊藤
そのときはご挨拶だけだったんですが、
その時わたしが、
「いつか一緒にお仕事を」と思ったんです。
「かごバッグをつくって欲しいなぁ」って。
きっと、そんなふうにボールを投げれば、
すごくいいレシーブで
打ち返して下さるにちがいない、と。
それで、今回、この企画が立ち上がった時に、
あらためてお願いをしました。
土屋
はい、そうでしたね。
──
そのときに伊藤さんはどんなことをお伝えしたんですか。
つまりかごバッグといっても
日常的に市場に買い物に行くような
大きなタイプもあれば、
ちょっとそこまでというものもあるし、
カジュアルなものも、おしゃれなものもあって。
断片的な原型があったんでしょうか。
伊藤
具体的にお伝えしたかどうか定かではないんですが、
「夏はワンピースといっしょに持ちたい」という、
自分自身の使い方について話したように思います。
ふだん、あまりたくさんの荷物は持ち歩かないから、
うんとたくさん入るバッグである必要はなく、
最小限のものがきちんと入ればいいということと、
「かわいいものを」ということだったかな。
それも、きちんと大人が持ってかわいいもの。
土屋
すごく新鮮でした。
「何も入らないようなちっちゃいバッグで
出掛けるのが好きなんです」って。
石田
そうでしたね(笑)。
伊藤
なんだか、誰のことも考えてないみたい(笑)。
──
その「何も入らないような」っていうのは、
極端にいえば、ということですよね。
土屋
そうです。そう受け取りました。
そしてヒントになるものをと
伊藤さんから送られてきた写真は、
全部がすごくかわいらしかったんです。
その「かわいい」は「エレガント」っていうことですね。
きちんとした女性らしさのある、
洗練された大人の女性が持つようなバッグです。
わたしたちはずっと
普段のくらしの中で便利に使えるようなものを
つくってきたものですから、
「これは、やったことがないぞ」と。
石田
エレガントっていうキーワードが
わたしたちにはあんまりなかったんです。
──
そんなことないと思うんですけれど‥‥。
土屋さんと石田さんは、
距離的にはバリとモロッコのマラケシュで、
離れていますよね。
どんなふうにミーティングをするんですか?
伊藤
たしか、毎日のようにやりとりをされているって
おっしゃってましたね。
石田
電話をして、
日常の下らない話をただただ(笑)。
土屋
あはは(笑)!
石田
週3回ぐらいかな?
長くて1、2時間くらいですよ。
伊藤
そもそも、なぜおふたりは
異国の地同士で仕事を始めようと思ったんですか。
そういえばちゃんとお聞きしてなかった。
石田
元々六本木にある「サボア・ヴィーヴル」っていう
小さいギャラリーで、4年間、
一緒にアルバイトをしていた仲なんです。
伊藤
それはいつ頃?
土屋
20代半ばぐらいだから‥‥。
石田
1999年頃ですね。
米沢(細川)亜衣ちゃんも一緒に働いていました。
伊藤
はいはい。料理家の細川亜衣さん!
石田
同世代の子が多かったんです。
大学を卒業して、就職するのではなく、
自分がやりたいことを始めたい、
と考えているような仲間でしたね。
伊藤
じゃぁわたし、お会いしてるかもしれない。
土屋
お会いしてるかもしれないです。
石田
そこでバイトをしてるときに、
土屋さんはバリ島が好きで、
私はアフリカが好きで、
年に3か月ずつ旅行に行かせていただいて。
伊藤
えっ?! 年に3か月?
石田
はい、年に3ヶ月ずつ、それぞれ休みをもらって
現地に行っていたんです。
で「面白いものがあったらお店で売ってあげる」と。
それでちょっとずつ買い付けを始めたんです。
──
面白いですね! 
仕入れしてきたものがいいものだったら、
サボア・ヴィーブルのような目利きギャラリーが
売り場をつくってくれる、って。
石田
そうなんです。
伊藤
へぇ~!
──
きっとオーナーのかたは、
みなさんを、いちバイトというよりも、
これから個人商店として独り立ちしていく人たち、
っていうふうに見ていたんでしょうね。
伊藤
それが何年か続いたんですか?
石田
4年続きました。それで、
そろそろ自分たちで独り立ちしたいなって思い始め、
ふたりで買いつけ旅行に行き始めたんです。
伊藤
別々に?
石田
初めは一緒に。
伊藤
それはどこだったんですか?
石田
それがバリ島とモロッコでした。
伊藤
おふたりの好きなところを両方、
ふたりで回ったわけですね。
土屋
そうなんです。初めモロッコに、
その足でバリ島に。
石田
お互いにそれぞれの知っている場所を案内して、
ふたりで買いつけをしました。

今日の色を決めるたのしさ。

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伊藤
おふたりは、気に入った生地を、
1シーズンだけじゃなく、
定番のようにして何回も使いますよね。
それもいいなと思っているんです。
平山
そうなんです。生地の定番化。
──
色は伊藤さんのセレクトですか。
伊藤
ううん、おふたりから提案をいただきました。
悩まれましたか?
平山
すっごく悩みました!
そしてロイヤルブルーと黒に。
──
ロイヤルブルーは、明るいですね。
平山
nooyでもよく使う色なんです。
若山
色物はちょっと、派手なのは苦手だと
抵抗があるという方にもおすすめします。
じっさい、このロイヤルブルーだったら
ぜんぜん抵抗がないとおっしゃるお客さまもいらして。
──
自分の思っている印象と、
着たときの印象が違うことってありますよね。
「あれ? 馴染む!」みたいな。
平山
そう、この色、肌馴染みがいいんです。
若山
たしかにそう。
掛けてあるだけだと派手に見えるのに。
平山
着るものか持つものに色味がちょっと欲しいな、
っていうときも、派手になり過ぎず、
定番の色みたいな感覚で使えますよ。
伊藤
普段はダークネイビーや黒を着ている人も、
抵抗がないと思いますよ。
──
色味が欲しいという気分って、
たとえばどんな時ですか。
伊藤
たとえば曇りの日、アウターは黒が多くて、
街全体が黒っぽい印象になるんですよね。
そういうときは、あえて色を着よう! って。
だからお天気かな。
若山
わかります。
起きて、温度と湿度で、
今日は色を着て爽やかに行こう! って。
──
逆にパキーンと晴れた日は、黒とか?
若山
いえ、どっちもあります(笑)。
気分ですね。
伊藤
そう、ほんと「気分」なんですよ。
──
黒はnooyさんの定番色ですか。
平山
いや、じつは初めてつくるんです。
若山
そう、このかたちで、黒は初めて。
平山
前にこのかたちでネイビーをつくったとき、
黒もいいなって思っていたのが、形になりました。
伊藤
これ、いちど着たら、
きっと別の色や別の柄で欲しくなる。
‥‥来年は柄物をつくるのも、いいんじゃないかな?
若山
いいですね!
って。もう来年の話(笑)。
でもやっぱり、これを着る季節を思うと、
かごバッグが持ちたくなりますね。
今回は、かごバッグとワンピースだけで
外出しましょう、っていうことですよね。
伊藤
そうなんです。
荷物を減らして出かけませんか、って。
靴、ワンピース、かごの3アイテムで。
‥‥それ、いつものわたし、なんですけれど。
一同
(笑)
伊藤
おふたりはふだんの外出は
荷物が多いほうですか?
若山
仕事のときは多いこともありますね。
でも普段はめちゃくちゃ少ないです。
伊藤
そうなんだ!
若山
リュックをしょったりすると軽過ぎて、
「あれ?!」みたいな。
伊藤
わかります。わたしも今日は、
おっきいバッグなんですけれど、
中には、別になんにも入ってないんです。
──
そういえば街を歩く人を見ていると、
荷物の大きい人と少ない人に分かれますね。
伊藤
向田邦子さんのエッセイに、
ちっちゃいバッグを持つ女性は
末っ子が多いという考察があって。
平山
おぉ~!
伊藤
末っ子はちゃっかりしてて、
なかったら借りればいいや、
みたいなところがあるから、
ふだんから荷物が少ないんじゃないかって。
若山
それ、まさしく、私です。ははは。
伊藤
長女は、弟や妹の面倒を見ないといけないから、
なにかといろいろ持ち歩く。
平山
あれ、私、長女なんですけど、
荷物は少ないほうかも?
若山
そういえば、そう!
平山
長女にもいろんなタイプがいるんです(笑)。
若山
ところで伊藤さん、買った服って、
家に帰ってすぐに着たりします? 
それとも次に出かけるときまでそのまま?
伊藤
着ます、着ます。嬉しくて。
いろいろ合わせたりとかしますよ。
若山
おぉ~、嬉しいです。そういう方。共感。
伊藤
娘チェックが入るの。
これとこれなら大丈夫かなぁ? とか。
平山
楽しそう(笑)。
若山
このワンピースもね、
そういう1枚になって欲しいです。
伊藤
ネイルとかも合わせやすいし、
首まわりが気になる人は、
スカーフとかもいいんじゃないかな。
若山
中にボートネックのカットソーを合わせて
ちらっと見せてもかわいいですよ。
伊藤
長く、たのしめそうな服になりましたね。
ほんとうによかった。
平山
ありがとうございます。
伊藤
またぜひ、ご一緒させてくださいね。
若山
こちらこそです。
ありがとうございました。

より着心地よく、よりすっきり。

未分類

伊藤
平山さん、若山さん、
今回もnooyのすてきな製品をありがとうございます。
このワンピースは、もう6年ほど前になるのかな、
わたしがnooyで購入して、
いまもずっと着ているワンピースがあるんですけれど、
それをチームのみんなも「いい!」と
言ってくれたのが、決め手のひとつになったんですよ。
若山
ありがとうございます。
春夏のものですね。
平山
そう、ちょうどいい中厚、という感じでした。
伊藤
そうですよね。そして、ちょうどその時、
「ワンピースとかごバッグ」という
何週かにわたる特集をしたい、
と考えていたところだったんです。
ワランワヤンさんでつくっていただく
かごバッグの企画が先行して進んでいたものですから、
それにマッチするワンピースを探していて。
平山
そこに、うまくはまったんですね。
よかったです!
──
わたしたち、急にこちらにお邪魔して、
かごバッグをお見せして
「これに合うものを」などと
乱暴なお願いをしてしまいました。
伊藤
すみません、急に思いついてしまって。
若山
いえいえ、事前にメールで
画像をいただいていていましたし、
伊藤さんが着てくださっていたあのワンピースを
原型にするのがいい、というアイデアも、
わたしたちが最初にいくつか提案したなかにも
ありましたね。
伊藤
それでわたしも「そっか!」と、ピンときて、
リボンがあるので、それが目立つような生地を、
ということと、柄はやめて無地にしましょうよ、
というような提案をしましたね。
若山
はい、リボンを引き立てるような無地を、と。
伊藤
かごバッグが小さめで、
持ち手が革のリボン仕様なんです。
持つとちょうど腰のあたりに目がいくので、
ワンピースのリボンとぶつからず、
引き立てあうようなものになるといいなと思って。
それでシンプルな方向に。
若山
わたしたちとしては、夏のワンピースですから、
やっぱりスポッとかぶれる、ラクなものということ、
どなたでも似合うものであること、
体型を気にせず、大人っぽく見えるものであることが
大事だって思っていました。
伊藤
このワンピースは、ずん胴にならず、
ちょうど腰のあたりでたまって、すとんと落ち、
きれいなドレープが出ますよね。
すごく楽なのに、だらしなく見えないんです。
若山
これ、平面に置くと四角っぽいんですよ。
でもドレープがきれいに出るという
生地の特性を生かしてつくっています。
袖を通すと、身体にそって独特の立体感が出るんです。
伊藤
ほんとうに、そうなんです。すごい。
若山
肩で着るので、全体がストンと落ちて
ドレープが生まれるのとともに、
すっきりして見えるパターンになってます。
首まわりが開いてる服は苦手という方も、
着た印象は開いてるという感じがしないと思います。
とても着やすいと思うんです、すっきり見えて。
伊藤
今回お願いしたモデルのかた、
ふだんは年齢よりも若く見えるんですけれど、
これを着たらすごく大人っぽくなりましたよ。
生地感が、上質で、とてもきれいでした。
若山
コットン100なんですけど、
たしかに大人っぽく見えますよね。
平山
強撚(きょうねん)といって、
強く撚(よ)っている糸を使っているので‥‥。
若山
シャリッとするんです。
平山
さらに後で加工をすることで、
ちょっとポリエステル的にも見えるというか、
コットン100に見えないサラッとした感じになっています。
──
シャリシャリしてて、
でも伸縮性もあるんですね。
平山
そうなんです、ストレッチも少し。
──
ほんの少しのストレッチ。
ウールで言うギャバみたいな
高級感のある厚みがあって。
若山
そうですね。ナチュラル過ぎず、
でも着ていても心地いい、
そんな生地なんですよ。
平山
シワにもなりにくいです。
ちなみに、浜松でつくっています。
伊藤
特に、今回はかごと合わせるから、
あんまりほっこりしすぎないようにと思っていたので、
まさしくぴったりでした。
そして、6年前のものと比べると、
あきらかに進化をしていますよね?
若山
そうなんです。より着心地よく、
よりすっきりして見えるように工夫しています。
伊藤
それっておふたりが着たり、
お客様が着ているのを見たり、
そういうなかで進化していくんですか。
若山
そうです。普段、着て仕事をしていると、
ちょっとここが突っ張るなぁとか、
ちょっとここが開きすぎるかなぁとか、
もうちょっと丈が欲しいかな、など、
気づくこともあるんです。
それで、少しずつ改良を加えていきます。
伊藤
袖のすぼまり方も絶妙ですよね。
若山
袖のところは生地がバイアスになっているので、
ちょっと肘が当たっても、
斜めに伸びて力が逃げ、つっぱらないんです。
伊藤
そうなんだ! バイアス使い。
若山
そうなんです。これが普通に縦づかいだったら、
こんなふうな快適さは出にくい。
伊藤
なるほど、これは聞かないと分からないことでした。
──
バイアス使いはここだけですか。
平山
前身ごろが、すこしだけバイアスになっています。
「すこバイ」って呼んでます。
若山
少しバイアス。
伊藤
「すこバイ」! だからすごく
身体に馴染む感じになるんですね。
もたつかず、落ち感が出るのは、
生地の特性だけじゃなく、
その使い方にもあったんですね。
そんな秘密があったんだ。
6年前のは、もうちょっと‥‥。
若山
真っ直ぐでしたね。
平山
Uネックのときですね。
──
なで肩の人も大丈夫ですか。
若山
大丈夫です。なで肩の人もいかり肩の人も。
伊藤
セットインスリーブじゃないから、
肩幅がいろいろでも大丈夫ですね。
うん、これはオンラインショッピングしやすい。
──
このワンピース、これからも進化するんでしょうか。
若山
このワンピースは、これで完成です。
もっと極めたいという気持ちもありますけれど(笑)。
伊藤
nooyは、洋服全部にそういう感じがありますね、
定番かと思いきや、年々進化している。
若山
そうですね。自然にそうなっちゃいますね。
平山
定番化してく商品こそ、
少しずつマイナーチェンジをしていますね。
パターンも修正を加えながら。
伊藤
このワンピース、
おふたりはどんなふうにして着るんでしょう。
若山
昨年までのものを何枚か持っているんですが、
真夏はふたりとも制服のように着ていますよ。
このワンピース、アクセサリーを使うのも楽しいんです。
何でも合うので、スポーティにもドレッシーにもなる。
平山
胸元も結構アクセサリーが映えます。
若山
お休みの日だったら、
ほんとかごバッグに麦わら帽をかぶって、
シンプルな外出を楽しんでもいいですよね。
伊藤
なるほど。カジュアルならスニーカーにも合いそう。
若山
合いますね。サンダルもスニーカーも。
でも仕事着にすれば、ちゃんとして見える。
そこもいいんですよ。
うんときちんとすれば、お呼ばれにもいけそう。
自由自在です。
伊藤
いいものができて、よかった!

ワンピースとかごバッグ[2] nooy × warang wayan

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大人っぽく。

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世の中にはたくさんのワンピースがあるけれど、
どうも「これだ」という一枚に巡り会えない、
なんて方もいるのでは? 

こと、歳を重ねるごとに気になってくるのが、
二の腕や腰まわり。
膝小僧が出るのもちょっと。
それから‥‥と挙げるとキリがなくなっちゃう。

そんな時に、
気持ちにピタッときたのが、
今回ご紹介するnooyのワンピース。

気になるところをカバーしつつ、
首まわりや手首を品よく見せてくれるという、
奇跡(と言っても大袈裟ではない)の一枚です。

ワンピースに似合うものをと、
相談に乗っていただいたのは、
モロッコとインドネシアでもの作りをしている、
ワランワヤンのおふたり。

バブーシュやかごなど、
暮らしまわりのアイテムが充実している
ワランワヤンですが、
今回はワンピースに合わせて、
ちょっと大人っぽいかごバッグを作っていただきました。

ワンピースはコットン100パーセント。
かごバッグはラタン。
どちらも夏に気持ちのよい素材。
涼しげだし(ほんとに涼しいし)、
着心地もいい。
そしてここが重要、
ふたつ合わせるととっても大人っぽいんです。

weeksdaysが提案する、
「ワンピースとかごバッグ」。
nooyとワランワヤン、
作り手4人へのインタビューも、
合わせてどうぞお楽しみください。

インドでつくる「のんびり」な服。

未分類

伊藤
「miiThaaii」の立ち上げには、
インドのかたがたとのご縁があったんですか。
関根
はい。そもそもfog linen workのショップでも、
インドで、いろいろな金物、
トイレットペーパーホルダーとかタオルバーとか、
バスケットなどを作っていたんです。
それで、コロナの前は、インドに何度も行く機会があって。
そんななかで、ジャイプールという町に、
ちょっと遊びに行ってみようと思ったんですね。
──
ジャイプールは、インドの北部、
ラジャスタンの州都ですよね。
とてもいいところだと聞きます。
伊藤
どうしてジャイプールに?
関根
ニューヨークの展示会にfog linen workを出展したとき、
インドの方が訪ねてきたんです。
「自分はジャイプールで縫製工場をしてるので、
もしインドに来る機会があったらぜひ来てください」と。
そうしたら、たまたま、ちょうどその2週間後に
インドに行く予定だったんですよ。
伊藤
普段のお仕事は、ニューデリーに入って、
ちょっと地方に行かれるんですよね。
関根
はい、ムラーダーバードというところです。
──
地図を見ると、デリーの東側。
ジャイプールまでは遠いですね。
関根
そうなんです。ムラーダーバードから
ジャイプールに行こうと思ったら、
飛行機がなくって、車で行くしかないんです。
ムラーダーバードの取引先の方が
送ってくださったんですが、
朝6時に出て、着いたのが夜9時でした(笑)。
伊藤
すごい!
関根
そうして訪ねて行った縫製工場は、
いろんな洋服を作って輸出をしていたんですが、
そこに素敵なシルクコットンの生地があったんです。
それがきっかけで‥‥って、
すごく、行き当たりばったりでしょう(笑)?
伊藤
すごーい!! 
関根さんって、そういうところがほんとうにすごいです。
関根
ニューヨークでその人に声をかけられなかったら、
ジャイプールにも行かなかったし、
この服は誕生していなかったし、
伊藤さんが見てくださることもなかったし、
「weeksdays」で紹介いただくこともなかったわけです。
伊藤
わたしは展示会で「miiThaaii」の服を見て
「わぁっ!」と。一瞬で好きになりました。
そもそも、いつもリネンを扱っている関根さんが
シルクコットンの服を作られたということが新鮮だったし、
なにより着心地がよかった。
ちょうどわたしも、それまでは
洗いざらしのリネンが好きだったのに、
年齢を重ねるにつれ、
アイロンをかけて、なるべくきれいに着よう、
と思うようになっていたところだったので、
「関根さんもシルクなんだ!」と、共感して。
関根
そうですよね。fogのお客さまには、
シルクコットン素材って、
あまり馴染みがないかもしれないですね。
伊藤
洗濯が大変だって思うのかな。
そんなことないですよね。
関根
お洗濯、すごく楽ですよ。
今日着ている服もシルクコットンですが、
洗濯機で洗って、
アイロンをかけてない状態です。
伊藤
え! すごいです。
関根
私は、自分で着てるものについては、
ジャブジャブ毎日洗濯機で洗っていて、
かなり丈夫なのは確かなんですけれども、
すごく風合いを保ちたいという方には、
デリケートな洗剤を使い、
裏返して手洗いをすることをおすすめしています。
ただ、乾すときに、濡れた状態で、
きちんと引っ張ってから掛けるのがコツです。
そうすればアイロンいらず。
シルク30、コットン70、扱いが簡単で軽い、
とてもいい素材ですよ。
伊藤
そうですよね! そして、なにより、形です。
すっごく、シンプルなんだけれど、
着ると、とってもかわいいんです。
──
平面裁断ですよね。
関根
平面です。
前と後ろ、肩線なしでシンプルに。
苣木
素敵。風が抜けて気持ちよさそうです。
伊藤
これね、重ね着をすれば、
真冬以外はいつでも着られますよ。
わたしは暑がりだから、真冬でも着ちゃうかも?
関根
2枚、重ねて着ると
すごく暖かいっていうのを最近発見して。
伊藤
へぇー! いいこと聞きました。
──
ポケットもついているんですね。
関根
はい、ポケットがついてます。
伊藤
迷ったのは、背中のスリットの仕様でしたね。
ファスナーにするかどうかを検討したんです。
かわいらしさをとるか、実用性をとるかで。
関根
ファスナーも便利かな? って。
でも残念ながら、
現地で製造するファスナーのクオリティが、
わたしたちの基準に満たなくて。
伊藤
でも、この仕様にしたことで、
かわいくできあがったので、よかったですよね。
今回、かごバッグがあったので、
本当にシンプルな服のほうがいい、
という思いもあって。
そうしたらどっちも引き立て合うかなと。
苣木
色も、いい色ですね。
伊藤
春だし、きれいな色を着たいよね、って。
関根
モーヴという色なんですが、この色に決まるまで、
たくさんのサンプルを染めてもらったんですよ。
──
この微妙な色、どうやって指示をしたんですか。
色の名前で、とか?
関根
もともとリネンでやっていた人気の色なんです。
それの色チップを送って、
同じ色でビーカー(少量の糸染め)を
つくってくださいって頼みました。
ただ、素材が変わると、
まったく同じ印象にはならないので、
配合を変えて、近い色で、10色ぐらい染めてもらい、
送ってもらった中から選びました。
──
シルクが入っているから、光沢がありますよね。
伊藤
そうなんです。リネンとはまた違う魅力が出て。
関根
ありがとうございます。
もう一つはこちら、
チョコレートという名前です。
伊藤
かわいい。
関根
バッグにすごく合いそう。
伊藤
そうなんです。
ああ、本当に、無理を言って、
お二人にお願いしてよかったです。
こんなふうにコラボができるなんて!
weeksdaysにはいろんなブランドがあるから、
こんなふうに組んでいただくのもいいかな、
きっと面白いんじゃないかなと思ったんですよ。
苣木
こちらこそありがとうございます。
伊藤
そうだ、今、ワンピースを着てみていいですか。
関根
ぜひぜひ。
──
(伊藤さんの着替え中)
今、世界がいろいろ不穏で、
流通もよく分からない状態ですよね。
海外生産のものって、不安も大きいでしょうね。
関根
fog linen workのものは
フィンエアーを使って輸入をしていたんですが、
経由地を増やして、なんとか、という状態ですね。
インドは、そもそも、いつ届くかしら、
というようなやりとりが多いので、
のんびり待っています。
(伊藤さんが着替えて戻る)
あ、かわいいですよ!
苣木
かわいい~!
関根
色がお似合い。よかった。
きちんとした感じにも見えるし、
普段にもいいし、
涼しいので暑がりの伊藤さんでも、
きっと真夏でも大丈夫。
伊藤
ですよね! 
関根さん、苣木さん、
ほんとうに今日はありがとうございました!
関根
ありがとうございました。
苣木
ありがとうございました!

帽子の職人さんと、バッグ作り。

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伊藤
かごバッグの内側につける、
巾着にする布については、
かなり、試行錯誤をしましたね。
いろんな色、素材で。
苣木
そうですね。
最初はリネンやコットンなど
天然の素材を考えていたんです。
けれども、ボディがナチュラルですから、
中までナチュラルなものを使うと、
牧歌的なイメージが出すぎてしまう。
それはそれで「かわいさ」が出ますが、
伊藤さんと「weeksdays」のイメージとして
ちょっとシャープなエッセンスが
入っていたほうがいいと感じ、
ちょっとシャリ感のある
コットンナイロン素材を選びました。
結んだときの衣擦れの音が、いいんですよ。
伊藤
衣擦れの音。なるほど!
苣木
そして、関根さんの「miiThaaii」のワンピースが
天然の素材なので、
少しだけ異素材を合わせてもかわいいな、と、
リボンをレーヨンのグログラン(密に織られた、
うねりのある平織り布)にして、
ちょっと大人っぽい感じに仕上げました。
伊藤
ホックもかわいいですよね。
苣木
ホックのサイズも、目立たせないよう小さく、
という発想もあるかと思ったのですが、
ちょっとだけ存在感があったほうが、
このデザイン自体のかわいさが出るかなと。
少しだけこのアール(曲線)を
見せて留めるようにしています。
実際は、ほとんど見えないところなんですけれど、
開くときにちょっとだけ嬉しいな、って。
伊藤
あんまり重いものは入れないバッグですけれど、
持っていて安心感がありますね。
それにしても、きれいなかたちがキープできていて、
これは職人さんがつくるのに苦労なさったんじゃないかな。
苣木
実は職人さんと、いろいろな実験をして、
このバッグは出来上がっているんですよ。
たとえば曲げた状態で蒸気を当てて型を作ってもらうとか。
そうするとぱかん! とは、開かないようになるんです。
伊藤
職人の皆さん、どうおっしゃってました?
苣木
最初は、すごくビックリしてました(笑)。
帽子を逆さにしてバッグに?! って。
なにより心配されたのが強度です。
頭にのせるものと手に持つものは違うから、
そこをどうクリアしようかっていうので、
もちろん縫製の糸調子をしっかりすることと、
このグログランのリボンを下からぐるりと通すことで
補強になるだろうと考えました。
伊藤
なるほど! chisakiのスタッフのみなさんは、
どんな感想をお持ちだったんだろう。
苣木
みんな、できたものを見て「かわいい!」と、
すごく沸きましたよ。
帽子をつくるチームですから、
「帽子がこうなるのか‥‥!!!」
っていう驚きが、まずあって、
それから、「何を入れよう?」ってワイワイと。
今って、お財布も持たず、
移動はケイタイと鍵だけ、って子もいるんですね、
そういう子は「これだけで確かにいけますね!」。
そしてふだん荷物の多い子は、
これだけで出かけるための
ライフスタイルを模索したりして。
──
面白いですね、その人の行動を、
ちょっと変える可能性があるアイテム。
伊藤
うんうん。
苣木
確かに!
──
いつも重いカバン持って
「よいしょ、出かけるぞ」という人も、
たまには荷物を減らして散歩をしよう、とか、
いいですね。
苣木
荷物が軽いと、
気持ちがちょっと軽やかになりますよね。
関根
大きなバスケットをいつも持ちます、
という人も、これをバッグの中に入れて、
サブバッグみたいにして
持っていくのもいいかもしれませんよ。
それこそアクセサリーの感覚で。
伊藤
あ、それもかわいいですね!
苣木
バスケットの中から、この子がちょこんと(笑)!
かわいいですよね。
関根
レストランとかだったら、
大きいカバンを預けて、
このかごバックだけをテーブルに持って行く。
伊藤
そっか! そういう使い方もできますよね。
最初からこれだけで出かけなくても。
関根
私、これを持っていたら、
披露宴に呼ばれたいと思うな。
──
ドレスアップしたときにも素敵でしょうね。
何かちょっと工夫してもいいかも。
カメリアみたいなものを付けるとか。
苣木
クリップタイプのアクセサリーを、
ちょっと挟んでもいいでしょうね。
──
これは春夏向けの製品だとは思うんですが、
みなさん、かごバッグって、冬は持たないんですか。
伊藤
わたしは、冬もいいと思う。
苣木
私もそう思います。
ニットに、こういうかごバッグを合わせたら、
かわいいんじゃないかな。
伊藤
ね、かわいい。
苣木
「weeksdays」でベロアのサロペットを
買わせていただいたんですが、
それにちょっとローブを羽織って、
このバッグを持ったら、冬でもかわいいと思います+。
伊藤
そうですよね! 
さて、「ワンピースとかごバッグ」というテーマで、
chisakiのバッグと合わせたかったのが、
関根さんのブランド「miiThaaii」の
シルクコットンのワンピースでした。
「weeksdays」では初めてのブランドですね。
関根
はい。「miiThaaii」に目をとめてくださって、
とても嬉しいです。
「miiThaaii」ってヒンディー語で
「お菓子」という意味なんですけれども、
メインディッシュじゃなくてちょっとお菓子的に、
という気持ちで続けているブランドなんですよ。
──
関根さんといえば「fog linen work」ですから、
ヨーロッパのリネンを思い浮かべるんですけれど、
こちらのブランドは、インドの素材で
服作りをなさっているんですね。
関根
そうですね。そもそもは南インドの
「ルンギ」(LUNGI)を
入れたいというところから始まりました。
4、5年前のことでした。
伊藤
ルンギ?
関根
ルンギっていう腰巻のチェックの布があるんです。
すごく素敵な布で、それをいろいろ、
商品にして展開したいと思ったんです。
それからコットンで商品を作って日本で後染めしたりとか、
いろんなことを、試行錯誤しながらやっています。
シルクコットンは2021年から取り扱いを始めました。

さかさま? いいえ、これが正位置です。

未分類

伊藤
関根さん、苣木さん、
今日はこうして久しぶりに
お目にかかれてうれしいです。
「ワンピースといっしょに、かごバッグを持ちたい」
と思ったところから今回の特集がうまれたんですけれど、
思った通り、関根さんのつくられるものと、
苣木さんのつくられるものがぴったりで、
コラボをしていただいてよかったなって思っています。
ありがとうございます。
関根
こちらこそありがとうございます。
苣木
思い出します、まさこさんからある日、
1枚の写真が送られてきたのを。
それが、どう見ても
「帽子がさかさまに置いてある」様子なんですよ。
これはなんだろうと思ったら‥‥。
伊藤
急に、ごめんなさい、ほんとうに。
苣木
「あれ? うちの帽子‥‥だよね?」って。
それがさかさまに置いてあって、
「この感じ、かわいいですね」ってメッセージが。
伊藤
そうなんです。
「これでバッグが欲しいんですけど」って。
──
苣木さん、さぞびっくりなさったでしょう。
そもそもバッグ屋さんじゃないのに、
伊藤さんはどうして
それを思いついたんですか。
伊藤
ある日、ベッドに横になって、
椅子の上にたまたまchisakiの帽子を
さかさまに置いていたのが
ちょうど目線の高さで見えたんですよ。
それでハッ! と。
かねてから、ちょっと柔らかい帽子を見ると、
「帽子を逆さまにしたかたちのバッグがあったら、
きっとかわいいのにな」って考えていたんだっけ、って。
それで「このかたちのバッグがあったらいいのに!」って、
苣木さんに連絡をしました。
そうしたら、すぐに、面白がってくださって。
苣木
ええ、そりゃ、もう。
関根
確かに! 素材は、帽子に使うのも、
バスケットに使うのも、同じですものね。
苣木
そうですよね、帽子屋である私にとって、
素材は馴染みがあるものでした。
ところが、バッグをつくったことがないものですから、
「大きさ」がわからなくって。
私に固定概念があったんでしょうね、
バッグにするなら、A4サイズくらいの書類も
すっぽり入るくらいの大きさがほしい、と。
──
「千と千尋の神隠し」の
湯婆婆(ゆばーば)がかぶれるくらいの‥‥。
苣木
(笑)そう! 巨大になってしまって。
ところがまさこさんに相談したら、
「別にそんな大きな荷物が入らなくてもいいんですよ」。
‥‥びっくりしました。
──
ひょっとして、苣木さん、
ふだん持っているバッグは大きい派ですか。
苣木
そうです。私、荷物が多いんですよ!
伊藤
たくさん持ち歩く派なんですね。
苣木
はい。伊藤さんはうんと小さい派なんですよね。
伊藤
はい。スタイリストという仕事柄、
撮影のときは大量の荷物を運びますから、
その反動なのか、ふだん出歩くときのバッグは、
うんと、小さいんです。
打ち合わせでも、メモや写真はスマホを使い、
バッグにはお財布と鍵とハンカチが入れば大丈夫。
それに、昔から小さいバッグが好きだったんですよね。
苣木
確かに、伊藤さん、仕事の打ち合わせで
私のアトリエに来てくださるときも、
小さいポシェット一つ、だったりしますよね。
伊藤
そうなんです。
だから、苣木さんにつくっていただく
「帽子を逆さまにしたバッグ」も、
アクセサリーの感覚で持てる、
というくらいでいいんじゃないかな? って。
──
たしかに、それが大きなものだったら、
ふつうの帽子のサイズじゃなくなって、
やけに大きな帽子を持って歩いている人だな、
って、なっちゃいますものね。
苣木
結局、まさこさんにアトリエに来ていただいて、
私がつくっている帽子のなかから
「これ!」というものを選んでいただき、
それを今回のかごバッグの原型にしたんです。
何種類か並べた帽子から、
「これがかわいい!」と麦わらのカンカン帽を選ばれた。
即決でしたね。
伊藤
そうでしたね(笑)。
ちなみに関根さんは出かける時、
荷物が多い派ですか、少ない派ですか。
関根
私、少なめです。
伊藤
そういえば、先日、おうちにお伺いしたら、
とってもスッキリなさっていましたね。
必要なものがきちんとそこにある、というような。
おうちもそうだし、持ち物もそうなんですね。
苣木
おうち、写真で拝見したことあります。
伊藤
苣木さんは?
苣木
私は真逆で、持ち歩くものが多いです。
そもそもものが多くて、
アトリエも自宅も「そのあたり」に、
ちょこちょこモノを飾っちゃいます。
──
荷物の多い派の苣木さんは、
この小っちゃいサイズ、大丈夫でした? 
苣木
じつは、大きいサイズも試作したんですよ。
伊藤
そうでしたね! 
でも、大きいといっても、
湯婆婆サイズじゃなくって(笑)、
ひとまわり大きめ、という感じでしたね。
さあどうしよう? と迷い、
大小の2色、つまり4パターンつくることを
検討したんですが、
いや、これじゃ、お客さまが迷われる、
もうここは「持っているだけで嬉しい」ということを
大事にしていいんじゃないかな、って判断をしたんです。
苣木
それで小さいほうだけにしましょう、と。
小さいと、シルエットがちょっと丸くて、
麦わらで作った形のよさが出るんですよ。
──
苣木さん、バッグづくりは初めてだったと
おっしゃっていますけれど、
じっさいにはどうやって作られたんですか。
苣木
まず、実際かぶれる帽子をつくりました。
極端に言えば、それを逆さまにしただけなんですよ。
原型は平たいカンカン帽で、
ちょこんと頭にのせるものなんですが、
伊藤さんが「そのバランスがすごく好きです」と
おっしゃってくださったので、
そのまま折り曲げて、リボンを巻いてみたところ、
「これがいい!」となって。
伊藤
そうでしたね!
苣木
バッグにするための工夫としては、まず、
ボディの切り込みを入れたところから、
リボンをぐるっと下を通したことですね。
そのことでバッグとしての丈夫さも出ました。
──
なるほど、リボンはじっさいの帽子でも、
こんなふうにあごで結ぶタイプがありますから、
とても自然に見えますね。
さらに、帽子の内側に、
巾着のようなふくろ状の布をつけて? 
苣木
はい。最初、それがない状態で作ったところ、
浅いので中に入れておいたものを
落としがちだと気づいたんですね。
実際に自分で試してみたら、スマホが落ちちゃったり。
ですからこんなふうに巾着タイプの袋を入れました。
端を風呂敷のように結ぶことができるので、
中に入れたものを落としにくいですし、
バッグというものとして、
「結ぶ」という所作が一つあるのもいいな、と。
──
帽子のつばの端にホックがついていて、
かたちがホールドできるようになっているんですね。
苣木
そうです、上が外れるようになっています。
──
そして、リボンは、結び方が自由。
苣木
最初、きれいな結び目の状態のままに
したほうがいいならば、
片蝶結びにして糸で縫い付けようか、
という案もあったんです。
でも、やっぱり、
開ける、閉じるの動作ができたほうがよいかと、
ご自身で結んでいただくかたちにしました。
お客さまの好きなように、どんなふうに結んでもいいし、
結ばずに、リボンを垂らしていただいてもいいですよ。
関根
それもかわいいですね。

ワンピースとかごバッグ[1] miiThaaii × chisaki

未分類

夏の制服。

未分類

私の夏の制服は、
ワンピース。
そうきっぱりと言い切っていいほど、
頼りにしているアイテムです。

なんといっても、
涼しいし、かわいいし、
何を着ていこうかと迷った時も、
気に入りを何枚か揃えておけば
その日の気分に合ったものが必ず見つかる。

おしゃれはしたいけれど、
でも時々、コーディネートを考えるのが面倒。
なんて、わがままな私をささえてくれる
アイテムというわけ。
だって、ささっと着れば
コーディネートは完成なのだから!

さて、そのワンピースに合わせるのは、
かなりの率で、かごバッグです。
ワンピースと同じで、
いくつも持っているのに、
毎年、夏が近づくとまた新しいものが欲しくなる。
今年は、うれしいことに、
weeksdaysオリジナルのかごバッグができました。
作ってくれたのは、chisakiの苣木紀子さん。
chisakiってあの? ‥‥と、
不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
そう、帽子の苣木さん!

3回にわたって展開する、
ワンピースとかごバッグ。
1週目は、chisakiのSTRAW BAGと、
miiThaiiのシルクコットンワンピース。

コンテンツは、ワンピースとかごバッグ、
それぞれのブランドの方々とお話しを。
できあがるまでの秘話もたっぷりです。
どうぞお楽しみに。

「生活のたのしみ展」出展のお知らせ

未分類

weeksdaysは
「生活のたのしみ展2022」に出展します。

[開催日]
2022年4月29日(金)~ 5月4日(水)
[場 所]
東京・新宿西口 三角広場

今回は2ブースあります。

「コンバースと大人のTシャツのお店」

コンバース×weeksdays コラボスニーカー第2弾
新色グレーが登場、完売していたネイビーも再登場。

生地からくつひも、金具、中敷、ミッドソールまで、
“すべてネイビー”でつくったweeksdaysのコンバース。
2020年のコラボレーションから2年、
2022年春、第2弾となる新色のグレーが登場します。
今回は、グレー1色のシックなカラーリング。
どんなファッションにも合わせやすいので、
いつもスニーカーを愛用されている方はもちろん、
あまりスニーカーを履かない方も、
革靴のような感覚でたのしんでいただけそうです。

そして第2弾発売と同時に、
完売となったネイビーも再登場します!
前回買い逃した方も、気に入って履きつぶした方も、
ぜひこの機会に、チェックしてみてくださいね。

生活のたのしみ展では、
グレーとネイビー、両方のカラーを、
その場でお買い上げいただくことができます。
サイズは、22センチから28センチまでの5ミリ刻みと、
29センチ、30センチをラインナップ。
ちなみに、このコンバースは、
100周年モデルの「オールスター」。
クッション性が高く、履き心地が進化していますので、
ぜひ、体験しにいらしてくださいね。

※weeksdays発売日:2022年4月28日(木)

STAMPS×weeksdays、
大人が着たいTシャツを作りました。

STAMP & DIARY(スタンプ アンド ダイアリー)で、
ほぼ日でもおなじみのSTAMPS(スタンプス)。
今回はとっておきの、
高級感のあるカットソー素材生地を使った、
weeksdaysオリジナルのアイテムを2つつくりました。
二の腕をうまくカバーしてくれる
絶妙なカッティングとパターンの、
ノースリーブプルオーバーと、
首まわりがきれいに見えるVネックTシャツです。
どちらもTシャツ感覚で、大人の方にも
気軽にたのしんでいただけるアイテムです。

どちらもカラーは3色展開。
素敵さと安定感をかねそなえた、万能のブラック、
夏にぴったり、顔映りが明るくなるホワイト、
元気が出そうな鮮やかなレッドです。

生活のたのしみ展では、すべてご試着いただいて、
その場でお買い上げいただけますので、
ぜひ、ご自分にピッタリくるものをお選びくださいね。

※weeksdays発売日:2022年4月21日(木)

「鋼正堂のほりだしもの市」

2018年6月恵比寿で行われた
「第3回 生活のたのしみ展」でデビュー、
鋼正堂のうつわは、
weeksdaysのロングセラー商品として親しまれています。

4年前の発売以来、
増産し継続して販売していくなかで、
規格に満たなかったものが出てきました。
焼成の段階でのゆがみや、
ちいさな黒い点が多くついてしまうなど、
正規品としては、規格に満たないものですが、
じゅうぶん、実用に耐える製品です。
ぜひ、実物をごらんいただき、
お確かめになったうえで、お求めいただけたらと思います。
陶磁器の世界では“B品”とされるものですが、
今回、「鋼正堂のほりだしもの市」として
特別な価格でご提供します。

【規格外】オーバル耐熱皿・大:1,815円(税込)
【規格外】オーバル耐熱皿・小:1,155円(税込)
【規格外】丸プレート・大:2,970円(税込)
【規格外】丸プレート小:1,540円(税込)
【規格外】丸スープ皿:2,970円(税込)

ひとつひとつ直接見て手にとっていただいて、
ほりだしものを見つけてくださいね。

※weeksdaysオンラインで発売する予定はありません。

シルクって、どう着たらいいの?

未分類

伊藤
倉持さん、これからインナーだけじゃなくって
シルク製品を増やそうかなとか、思いましたか?
倉持
そうなんですよ。接する部分が多い、
インナーのものを、というイメージだったんですけれど、
あらためてこうやって外に出す部分にもシルクを使った
製品のよさ、豊富さに驚きますよね。
自分には「ない」って思いこんでたんです。
たとえばスカーフを使おうなんて、
あんまり思ってなかった。
伊藤
そっか。いつも暑がりのわたしたちだって、
スカーフ、いいんですよ。
倉持
スカーフといえば、
バブル期に使ってたスカーフだから(笑)。
一同
(笑)
伊藤
ちゃんと、そういう時代を生きてきたのね。
倉持
そういう時代を生きて、
しばらく遠のいてたんです。
でも暑がり族の伊藤さんが
スカーフを使われているんだなというのも衝撃。
伊藤
ちょっとした上着を一枚着る感覚ですよ。
巻くだけで、あったかいから。
倉持
たしかに!
伊藤
邪魔になっちゃったら、バッグの持ち手に結べばいい。
深澤
そうですよね。
伊藤
バブル期以来のスカーフも、ぜひ。
平野
憧れのアイテムですよ、シルクのスカーフって。
倉持
なかなか上手に使いこなせないから。
平野
心地いいのはわかっているんですけど、
どうやって使っていいか、全然わからなくて。
伊藤
そっかぁ!
平野
取り入れたくて、憧れてるアイテムです。
伊藤
わたし、家で、ヘアバンド代わりにしてますよ。
気持ちいいですよ。
平野
へぇぇ。
──
「weeksdays」でスカーフを作りましょうっていう話、
出なかったですね。これまで。
平野
ぜひ、ぜひ!
伊藤
そうですね、いい宿題をもらいました。
倉持
一つあるだけでイメージ変わりますし。
伊藤
じつはヒョウ柄も買ったんですよ。
大きな面積だと躊躇するんだけれど、
スカーフなら大丈夫だよね、って。
倉持
ちょっと取り入れるには、いいかも!
ほんとに「weeksdays」で出してください、
よろしくお願いします。期待してます。
一同
(笑)
倉持
なにしろ、インナーだと思い込んでいたシルクが
外着になるっていうことを確信しましたから。
伊藤
今回のパンツも、スニーカーを合わせたっていいんですよ。
ふふふ、この柔らかさのものをアウターにして
スニーカーを、なんて、男の人には、ありえないですよね。
──
ありえないですね。
ジャージでも、もっと厚手ですから。
深澤
レギンスを下に履いていただいたら、
寒い冬でも大丈夫ですよ。
倉持
シルエットもそんなにピッタリするわけじゃないですしね。
大人な、柔らかい感じがすごい出てる。
伊藤
そうなんです。
平野
歩くたびに気持ち良さそうです。
力の抜けた感じと、きれいさが両方。
伊藤
上も、ちょっとざっくりしたニットとかでも。
平野
たしかに、ボリュームのあるニットもよさそう。
伊藤
白いTシャツに、このパンツ、
白いスニーカーとかも、絶対かわいい。
倉持
かわいいと思います!
平野
あと、白い麻のシャツとか? たっぷりした。
一同
ああ、いい!
伊藤
素材同士が、引き立て合う。
──
そういう時は、まさこさんは、
やっぱり麻にアイロンをしてきれいに着るんですか?
伊藤
前は洗いざらしだったんですけど、
50代になって、ピシってかけるようになりました。
でも、シルクに合わせるなら、こっちがきれいだから、
シャツは洗いざらしでも、すてきかもしれない。
なかにパールのネックレスなんかをしたりして。
一同
‥‥!!!
伊藤
やっぱり、ひかりものを足してしまう(笑)。
倉持
Tシャツだったら、足元を、
もっと女っぽくしてもいいのかな?
伊藤
そうですね。でも、いっそ、ビーサンもいいかも? 
倉持
!!!
伊藤
スタイリングで、Gジャンも良かったですよ。
デニムの素材と合わせると
シルクの柔らかさがもっと引き立つというか。
平野
これは、同じ素材でトップスもあったりするんですか?
深澤
夏になりそうですが、
別の機会に「weeksdays」でTシャツを展開します。
伊藤
深澤さんは、どうやって着たいですか?
深澤
その先々発売するTシャツとセットアップで
シンプルに着てみたいですね。
色のトーンを合わせて、足元だけ、すごく遊ぶとか。
冬場は、ざっくりのカーデとかを羽織ってもかわいいな。
伊藤
そっか、セットアップで着るの、いいですね。
そのTシャツも、すごく形がきれいなんですよ。
ここで予告しておきましょう。
わりとワイドだけど、おっきなシルエットで、
落ち感があるので、ほっそり見えるんです。
平野
欲しい!
一同
(笑)
──
ありがとうございます(笑)。
倉持
今日はよくわかりました。
何着たらいいんだろう、みたいな時に、
だまって穿いておけば間違いないってことですね。
伊藤
たしかにね。
平野
あと、旅行とかも絶対いいですよね。
出張とか。
──
小っちゃくなるから。
伊藤さんは、シーツを持って行きたいと
おっしゃってましたね。旅行に。
伊藤
そう。なかなか機会がないけれど。
倉持
そっか。シルクって、シワにならないし。
あ、そうだ、ひとつお聞きしておいてもいいですか。
シルクのものは、お洗濯って、みなさん、
普通に洗ってる感じですか?
深澤
基本的には洗濯機の手洗いコースで大丈夫です。
ただ、洗濯機って、メーカーによって、
手洗いのレベルがちょっと違うので、
なるべくやさしい水流で洗ってくださいね。
──
そこで、weeksdaysの洗剤を使っていただきましょう。
深澤
リブレヨコハマさんとのコラボですよね? 
洗濯ブラザーズの「シルク&ウール」
じつはドレスハーセルフも、おすすめしているんです。
伊藤
そうでしたね!
深澤
だから今回のコラボ商品、楽しみで。
洗剤によっては、強すぎて、
シルクの光沢が抜けてしまうこともあるんです。
その点、リブレさんは間違いないので。
倉持
じゃあ、ぜんぶ、おうちで。
深澤
はい、大丈夫です。
ただ、「私の場合は」なんですけれど、
おうち洗いもするんですが、
たまにちゃんとしたクリーニングに出します。
旅行でしっかり着込んだなとか、
このへたりを一回、直しておきたいな、とかの時ですね。
自然素材って、あんまり汚れをため込まないので、
ガシガシ洗おうっていう気合いは要らないですし、
インナーは問題なく、おうち洗いでいいと思うんですけど、
外着は、負担にならないくらいで、
たまにクリーニングに出すくらいの
緩急のつけ方がいいんじゃないかなって思っているんです。
注意していただきたいのは、
信頼している、そのお店で洗っているお店に相談すること。
クリーニング屋さんに、「シルク100なんです!」って、
ものすごい勢いで伝えてます。
私は個人のクリーニング屋さんを頼ってます。
伊藤
それこそ、洗濯ブラザーズの
クリーニング屋さん
に頼むとか。
深澤
はい。クリーニング屋さんの使い分けも必要ですね。
──
じゃあ最後に、今後、
ドレスハーセルフに作ってほしいものはありますか?
深澤
企画募集中でございます(笑)。
平野
今日のお話で、欲しくなったのが、
ナイトキャップですね!
──
ナイトキャップってどういう形してるんですか? 
伊藤さんの娘さんが使われているのは。
伊藤
オスカルのばあやみたいな。
ちょっとね、おもしろいの。
──
えっ、えっ。「ベルサイユの薔薇」の?
深澤
なるほど‥‥それを、
そんなにユニークな感じにならないようにしたら
いいのかもしれないですね。
実は、ナイトキャップは、企画に出たんですけど、
どうしてもおもしろい印象になりがちっていうところで、
保留になっているままなんです。
一同
ああ~。
伊藤
たしかにね。
──
ニットだったら伸びるから
筒でいいんでしょうけどね。
深澤
ヘアバンドはお作りしてるんですよ。
ただ、それをつけて寝るかっていうと、
そうじゃないだろうな‥‥。
ナイトキャップは、そこを突破できたら、
いけるなと思うんですけど。
──
デザインってそういうことを解決するんですよね。
深澤
そうなんですよね。
伊藤
あるいは「おもしろくても、いいじゃない?」って
開き直っちゃうか、ですね。
──
ぼくは、シーツやピローケース、
紺とか、そういう色があったらいいなって思って
見てました。
あと、男性も着られる普通の形のパジャマとか。
倉持
私、バスローブというか、
ナイトガウンがほしいです。
伊藤
ああ、似合いそう! 
それは欲しいよね。
倉持
気持ち良さそう。
──
きれいでしょうね。テロンとしてて。
倉持
それと、ナイトキャップで、セットだったら、
すてきに見えないですかね。
一同
(笑)。
平野
シルクでニットキャップって、あんまないので、
あってもいいかもしれないですよ。
シルクの落ちわたの、ツルツルしてないタイプ、
ああいう素材でニットキャップがあったら、
かわいいなって思います。
伊藤
うん、うん。
いいんじゃないですか。
それはさゆりさんが作ってくれたら欲しいな。
平野
あら、そうですか? じゃあ‥‥。
伊藤
こうして話してると、いろんなアイデアが出ますね。
──
ほんとうですね。深澤さん、先々も、
「weeksdays」にかぎらず、
「ほぼ日」一同、仲良くしてください。
伊藤
ありがとうございました。
深澤
こちらこそ、ありがとうございました!

シルクの印象が変わってきた。

未分類

伊藤
さゆりさんは、シルクは?
平野
シルクはもう、大好きで。一途です。
持ってきました、今日。
伊藤
わぁ、ぜひ見せてください。
平野
これはシルクコットンのストールなんですけど、
アトリエシムラのものです。
深澤
きれいですね。触ってもいいですか?
平野
はい、もちろんです。
深澤
‥‥うわぁ!
平野
そして、これは10年くらい前に買った、
インドのシルクのスカーフです。
ちょっと使い過ぎて、破れているんです(笑)。
伊藤
良さそう!
倉持
ほんと、気持ち良さそう。
さゆりさんは、スカーフ以外にも
シルクのものって、いろいろ持っているんじゃないですか。
平野
そうですね。もう、レギンス、タンクトップ、
ロンT、ワンピースと、シルクだらけです(笑)。
──
おおっ。
平野
今日のこのパンツもシルクですよ。
深澤
へぇぇ!
伊藤
そうなんだ!
平野
インドのものですね。
深澤
不思議ですよね、織り方とかで、
いわゆるシルクの印象とはちがう。
平野
生地は薄いんですけど、温かいんですよね。
いまは下にレギンスを穿いていますが、
真夏でもきっと気持ちいいんだろうなと思います。
倉持
(触って)ほんとだ、見た目よりも薄い!
平野
そうですよね。
深澤
ハリ感がすてきですよね。立体的で。
あ、刺し子なんですね!
──
自分の担当してるブランドでも、
シルクのものがありますよね。
平野
「つきのみせ」っていう、
サニタリーショーツだったりとか、
女性が生理期間に気持ちいいものを着たいよね、
っていうところから始まったコンテンツを
担当してるんですけど、そのなかで、
シルクの肌着のブランドを扱っています。
深澤
お客様としては、幅広いんですか? 年齢層とかは?
平野
20代から、60、70、80代までいらっしゃる。
伊藤
そうなんだ。すばらしいですね。
うちの母は、スマホやパソコンで買い物をしないけど、
できる人はできるんですよね。
そっか、さゆりさん、ほんとうにシルクが好きなんですね。
あらためてこのスカーフも素敵。
平野
薄くて、軽いのに、巻いてると、
それだけでなんだかほわっとするんですよね。
もちろんウールも温かいですし、
カシミヤも好きなんですけれど、
それとはまた違う「うれしさ」がありますよね。
カシミヤやウールはガチっと守ってくれているような感じ、
シルクはそこに空気があるみたいな感じがします。
柔らかい空気がずっとついてくるみたいな‥‥。
レギンスとかも、シルク製品を愛用してて、
パンツスタイルで動く時に、そのよさをとくに感じます。
伊藤
保温だけじゃなくて、快適なんですよね。
平野
そうですね。ちょっと汗ばんでも嫌じゃない。
いつも不思議だなって思ってます。
伊藤
わたし、今日、意識してないでつけてきたんですが、
最近、首まわりにシルクのスカーフを使うんです。
春になると、カシミヤじゃなくて、
こういうのを巻いたほうがあったかいし、気持ちいい。
倉持
見た目、パリッとしてるかなと思ったら、
触ると、すごくやわらかいんですね。
伊藤
ちょっと外してる時も、手に持っていると気持ちいい。
ちょっと安心するというか。
深澤
気持ちいいものを持つとか、身につけるって、
こころの安定にも、すごいいんだろうなって思いますよね。
伊藤
絶対、そうですよ。
それにしても、昔に比べて、
シルク製品が多くなってきたような
気がするんですけど、そんなことないのかな? 
わたしが気にするようになっただけなのかしら。
深澤
世の中の需要が高まっているのはほんとうですね。
──
昔って、シルクといったら、
極端に光沢のあるイメージでしたけれど‥‥。
伊藤
ちょっと熟女っぽいイメージ?
一同
(笑)
倉持
ちょっとわかります。
シルク、イコール、ゴージャス、
っていう印象がありましたよね。
若い頃、見ているだけの
高級下着もそういう感じでした。
生地が硬そうで、
そんなに心地いいのかな? って。
深澤
つっぱる感じのイメージでしたよね。
平野
最近、たしかに、「これ、シルクですか?」
という柔らかい印象の製品が、
すごく増えました。
伊藤
そうなんです。増えたように思うんです。
深澤
先ほどのシルクモダールの話もそうですけど、
織り方とか、ウォッシャブル加工であるとか、
そういったことで、光沢のある「THE・シルク」から、
「え? これ、コットンじゃなくてシルク?」
みたいなものまで、
ほんとに幅広い製品が生まれていますよね。
そもそも需要が増えたっていうことがありますが、
そのなかで着やすさに則したものが、
技術の向上によって生まれたんです。
それゆえにシルク製品の幅が
広がっているのかなって思います。
──
そうは言っても、原料は蚕(かいこ)ですから、
減っていくものかなっていう気もします。
国産では、平成20年から平成30年の10年間で
養蚕農家、繭の生産数が7割減ったと
農水省がレポートを出していますね。
深澤
そうですね。
伊藤
たしかにね。
深澤
国際的には、シルクは、
中国の生産力に頼っているのが現状ですが、
技術力、品質とともに価格も上がっていて、
また、よいものを作る工場が限られてきています。
ドレスハーセルフもそうですけれど、
20年くらいずっとお付き合いしている工場で、
家族のようなお付き合いのなかで仕事をしているので、
品質や価格が保証できているんですよね。
でも、ほんとうに競争が激しくて、
新規でシルクの生産を確保するのは、
メーカー、職人、いずれもタッグを組むことが
すごく難しくなってくると思います。
逆に需要はますます高まるばかりという感じなので、
いい方向、いい形で競争が激しくなるのは
必然かと思いますけれど‥‥。
──
世界的にも、シルクは愛されている素材なんですよね。
シルクロードの時代から‥‥。
深澤
はい、そのなかで、日本も、ここ5年くらいで、
爆発的にシルクの人気が高まっているように思います。
伊藤
やっぱり、そうなんですか。
深澤
はい、ほんとうに、この数年だと思います。
一気に、若い層に拡がったんですよね。
20代、30代前半の方も、着るものは天然素材で、
できればシルク、っていう気持ちがグッと進んだ。
それは「どう見えるか」よりも、
気持ち良さを大事にしたいとか、
どういう自分でありたいかっていうところに、
意識的に、グッと寄ったのではないかなと想像します。
しかも、このコロナ禍の状況では、
その気持ちが加速しているように思えます。
伊藤
若い層にも。
深澤
はい。
それは「天然でほっこり」というイメージではなくて、
たとえばSDGsへの認識が高まったことで、
化学繊維から天然繊維へと
意識が向いたところもありますよね。
ドレスハーセルフを立ち上げた2017年当初、
テーマがシルク、カシミヤというところを掲げた時、
「あ、そこを中心にしているブランドなんですね」と
注目度も高かったかなと思うんですけど、
今は当たり前に、いろんなブランドが
シルク、カシミヤを扱い始めていると感じます。

伊藤
わたしは就寝時に
シルクのスリップドレスを着ているんですが、
十年以上前に買ったもので、
ずっと大事にしてたんですけれど、
ちょっとよれっとしてきてしまって。
それで新しいものが欲しいなと思って、
今回、ドレスハーセルフのみなさんにお願いをしたんです。
倉持
私も、そういうものを着ていますよ。
伊藤
やっぱり?
倉持
さすがに、最低限は着ています(笑)。
シルクのシーツなら裸で眠りたいくらいですけれど。
伊藤
やっぱりそれはシルク?
倉持
それがわからないんです。
素材を意識して購入したわけではなくって、
「ツルツルしていて気持ちいい」というだけなので‥‥。
なんだかわからないままに、ずっと着ています。
伊藤
そうなんだ。たぶんそれはシルクだと思うな。
長く着ているということは、
買った当時は、素材がなんだろうかということを
そんなに気にする年齢じゃなかったのかも。
倉持
そうかもしれないですね。
あとは、ドレスハーセルフの
シルクモダールの上下もよく着ていますよ。
伊藤
ドレスハーセルフのことを知ったのは?
倉持
weeksdaysで、です。
それまで買ってた洋服のブランドで、
シルクっていうことを前面に出しているものって
あまり見かけたことがなかったんです。
伊藤
シルクに特化したブランドってそんなにないですよね。
倉持
そういえば、先日、美容院に行って話をしていたんですよ。
髪の毛を扱う人たちって、
すごく手が荒れるじゃないですか。
でも唯一シルクのものだけは
身につけてて大丈夫なんだとおっしゃっていて。
けれども「これだ!」っていうブランドが
見つけられないということだったので、
ドレスハーセルフがいいですよって
おすすめしたばっかりだったんですよ。
深澤
ありがとうございます。
倉持
もっと大勢のかたにお知らせしたいですよね、
おしゃれな感じでシルクを使えるブランドって、
多くの人が探してるんだなと改めて思いました。
伊藤
ドレスハーセルフは、リピーターの人がすごく多いとか?
深澤
そうなんです。リピーター率が5割ぐらいです。
それってかなりすごいことだと私自身も思うんです。
母体が、靴下の「山忠」ですから、
やっぱり靴下からとか、レギンスとか、
足首ウォーマーなど、温めるっていうところからの
入り口の方が多いんですけれど。
伊藤
そうなんですね。
深澤
山忠の製品は、温める部分、肌に触れる所をシルクで、
ということを大事にしていますから、使っていると、
「温めながら肌が健やかになっていくこの感覚、
いったいなんだろう?」って、
アパレル(ドレスハーセルフ)のほうにも
興味を持ってくださるんですよね。
伊藤
そうなんですよ、最初は小さな面積からなんですが、
どんどん、大きくなっていくんですよ、
シルクで身を包みたい、という気持ちが。
深澤
そうですよね。

今回使っていただいているシルクサテンって、
着た時は、少しヒヤっとするような
冷たい感じが特徴なんですよね。
夏は、それがとくに気持ちいいですけれど、
そのあとって、ほんとに自分の肌の温度で、
ふわっと温かくなっていく感覚があります。
冬は、最初はヒヤっとするんだけれども、
だんだん柔らかい温かさになっていく。
ひんやり感からのぬくぬく感っていう気持ち良さの特徴は、
シルクサテンが出やすいですね。
伊藤
ことしのお正月に更新した対談で、
深澤直人さんのアトリエにお邪魔したんですが、
目立たない空調が全館をめぐっていて、
一軒家、まるごと、温度と湿度が
ほんとうにちょうどいいんですよ。
寒くもないし暑くもなく、
足先だけが冷えるということもないんです。
それはもう、気づかないくらいの絶妙さで、
それって結局、ストレスがない、
ということにつながっているんだなって思いました。
シルクのものも同じですね。ストレスがない。
今回つくったドレスハーセルフのパンツを履いて、
その思いを強くしました。
平野
パンツも、やっぱり?
深澤
そうなんです。パンツね、いいんですよ。
倉持
とろみがすごい!
平野
ああ、これはよさそう。
伊藤
ワンピースの下に穿いたりしてもいいし。
倉持
もしかしたら、シルクを着てると、
静電気が起きにくくないですか?
冬場にパチパチしないなと感じます。
深澤
静電気、起きにくいですよね。
伊藤
そういえば、そうですね。
──
シルクの特性なんでしょうね。
ドレスハーセルフがいいなって思うのは、
着心地のよさ、デザイン性の高さ、品質、
いずれも保証されていることですよね。
深澤
そうおっしゃっていただけると嬉しいです。
──
シルクも、ほんとうの意味での
市場における最高級を使うのではなく、
価格との間で、相当いいランクのギリギリを攻めていると、
山忠の方がおっしゃっていたと記憶しています。
価格が手頃っていうことが魅力だけれど、
そのための努力を、裏ではすごくなさっている。
「安かろう、じゃないです」と。
深澤
そうですね。やっぱり、
「いいものを適正価格で」っていうのが、
絶対的な山忠のポリシーなので。
伊藤
高ければいいものは、そりゃ、できるでしょうけれど、
それ、わたしたち、気軽に試しづらいし。
深澤
そうですね。
伊藤
同じ形で、前だったらリネンを選んでいたのが、
自分にだんだんと水分がなくなってくるから、
ちょっとツルンとした見た目のものを着たい。
そういう気分にもぴったりなんですよ。
深澤
シルクって、やっぱり光を集めるというか、
いやらしくなくキラッとする感じがありますよね。
でも、さきほどおっしゃったような、
昔のシルクのギラッとした感じではない。
この色味の出し方とかに、細かい差配があるんです。
平野
私、昔思ってたシルクの生地と印象が違いました。
マットな感じもありますよね。
艶とマットがちょうどいい感じ、っていうのかな。
深澤
まさこさんが、このシルクサテンシリーズを
気に入っていただいている理由は、
もちろん触り心地もあると思うんですけど、
この質感でしょうか、
一番、いいと思っていただいているポイントって。
伊藤
そうですね。あと軽さです。
深澤
ああ、たしかに、たしかに。
軽いですね。
伊藤
形もいいんです。
ゆったりしているのに、
だらしない感じにならないんですよね。
──
ウエストの感じは伊藤さんにご希望をいただいて、
weeksdaysだけのカスタムっていう形で
つくっていただきましたよね。
深澤
そうですね。

追加販売のおしらせ

未分類

2021年10月に受注販売をしたアイテム
・シルクのシーツ
・シルクのピローケース
の追加販売を行ないます。

発売は3月31日(木)午前11時より、
「weeksdays」にて。
ご注文確定後、1-3営業日に発送いたします。

シルクのシーツ

▶︎商品詳細ページへ

肌にも髪にもやさしいシルクで、
シーツを作りました。
ベッドに入った瞬間、しっとりしなやかな質感が
自分を包んでくれて、それはもう幸せな気持ちに‥‥。
ちょっと贅沢かもしれないけれど、
ぜひともこの気持ちよさを味わって欲しい。
きっとシルクの虜になるはずです。
シーツは、敷いて使うのはもちろんですが、
私は羽毛布団と自分の間に、
毛布のようにしてかけることも。
そうするとより、シルクの質感を
身近に感じることができるのです。
また、洗濯も思いのほか簡単です。
半乾きの時に干せば、アイロンいらず。
シワさえも愛せる、美しい一枚です。
ドレスハーセルフの皆さんにシルクの魅力をうかがった
コンテンツもぜひどうぞ。
(伊藤まさこさん)

シルクのピローケース

▶︎商品詳細ページへ

肌にも髪にもやさしいシルクで、
ピローケースを作りました。
使い始めてから、
半年ほど経ちますが、
朝起きた時に、枕についている抜け毛が
少なくなったことを実感しています。
(年齢を重ねて、
髪のボリュームが気になり始めた方に、おすすめです!)
しかも、髪も肌もしっとり。
やさしい温かさを感じる度、
作ってよかった‥‥としみじみしています。
シーツと合わせて使うと最高の寝心地ですが、
「まず最初のシルク」として、
おすすめしたいのがピローケース。
自分へ、または大切な方へ。
プレゼントにもどうぞ。
(伊藤まさこさん)

歳を重ねてわかること。

未分類

伊藤
きょうは、シルクのよさを
みんなで話したくて、集まっていただきました。
どうぞよろしくお願いします。
深澤
はじめまして、どうぞよろしくお願いします。
ドレスハーセルフという
シルクとカシミヤのブランドの
PRを担当しています。
平野
よろしくお願いします。
「ほぼ日」平野です。
倉持
「ほぼ日」倉持です。
どうぞよろしくお願いします。
伊藤
こんなふうにお目にかかるのは、
ずいぶん久しぶりですね。
倉持
ほんとうに。
でも、わたしたちで、いいんでしょうか。
平野
そうですよ‥‥。
伊藤
わたしからぜひにってお願いしたんです。
「weeksdays」を愛用してくださっている
わたしと同い年の倉持さん、
「ほぼ日」で「O2」「つきのみせ」
運営なさっている、すこし年下の平野さんに、
ぜひお話をきかせていただきたいと思って。
平野
恐縮です。
伊藤
かたくるしいことじゃなく、
シルクについて思うところであるとか、
憧れでもいいし、
こういうのを持っていますよ、でもいいんです。
シルクにまつわることが、
ワイワイしゃべれたらいいなと思って企画をしました。
倉持
はい。
伊藤
年齢を経るごとに、
ちょっと自分の感じ方が変わったかも、
みたいなことも、あるんじゃないかなって想像して。
先日、モデルの菊池亜希子さんと話をしていて、
「年齢を重ねたらいいものを着なさい、
と言われていたことが、
やっと肌感覚でわかるようになった」
というようなことをおっしゃっていたんです。
言われた時は若かったし、
あまり気にしなかったんだけど、
たとえばカシミヤは肌が荒れなくていい、ということも、
実感できるようになったんですって。
平野
私、菊池亜希子さんと同い年なんです。
だから、伊藤さんとの対談コンテンツを読んで、
「わかるーっ!!」と思いましたよ。
伊藤
そうなんだ!
平野
首から感じるっておっしゃってましたよね。
「アランニットがいくら好きでも、
年齢ゆえ、あの羊毛のちくちくに
私の首が耐えられなくなってきたから、
素材のいい薄手のタートルを
下に仕込んでから着る」って。
ウンウン、って、頷きながら読みました。
伊藤
そうですよねえ。
倉持
たしかに、着心地、重視になってきます。
デザインか、着心地か? って訊かれたら、
最終的に着心地をとるようになりました。
それこそ、シルクがトゥルッとしてるとか、
羊毛がチクチクしない、とか、すごく大事です。
花粉がきてる今だと、
より一層、気持ちのよいものを
着たいなっていうふうに思います。
伊藤
そうなんですよ、春はどうしてもね。
倉持
痒くなって掻いてしまったり、
かぶれたり、したくないですよね。
伊藤
そして、年齢を重ねてくると、
値段がすこし高くても、
「いいもの」を選びたい気持ちが増えませんか。
倉持
もう、それは、そのとおりです。
伊藤
わたしたち、きっと、これから、
「これは合わないな」が増えるのかもしれない。
わたしの場合、いま、行き着いたところが、
シルクとカシミヤなんです。
ドレスハーセルフのみなさんとは
これまでもいろんなシルクの服の制作をしてきたんですが、
「寝具もいいかも?」と思って、
前回、受注生産で、シルクのシーツ 枕カバーをつくって。
倉持
眠るときは、なるべく上質なものに触れたいですよね。
私、いいシーツやカバーがあれば、
パジャマすら、着たくないくらいです。
だから、シルクのシーツって、憧れです。
伊藤
ひょっとして、夏、水シャワー派?
倉持
水シャワー派です!
一同
(笑)。
深澤
ええっ?! そうなんですか(笑)!
倉持
暑がりで、夏は火照りがちなので、
帰宅早々、水シャワーでクールダウンが
必要なんです‥‥。
深澤
そうなんですね。
倉持
だから、寝具も、身に付けるものも、
サラッとしてるのが、ほんとうにいいんですよ。
伊藤
うんうん。
──
シルクって湿度調整とか、温度調整が
どんな季節でも、すごくらくじゃないですか。
冬、汗冷えして冷たくもならないし、
夏も、さっと発散できる。
市場には、女性向けのシルク製品にくらべて、
男性向けのものが少ないんですよね。
男性としては、いいなぁって思いますよ。
深澤
じつは、ドレスハーセルフにも、
男性のお客様からのお問い合わせが多いんですよ。
メンズはないんですか、って。
一同
へぇぇ。
深澤
なかなか手が回っていないんですが、
女性のお客さまが、夫に使ってもらいたい、
というお問い合わせもあります。
伊藤
へぇ!
深澤
ピローカバーなどは、関係なくお使いいただけるので、
奥さまが「これ、すごくいい」ってなったら、
旦那さんも「ずるい、ぼくも!」みたいに、
追加でお買い求めいただくこともありますね。
──
いいおうちですねー。
深澤
ほんとですよね。
──
なかなか男性の肌着にお金をかけるのって、
家庭内では難しかったりもしますよ。
探せば安価で手に入るものも多いし、
そこまで探求心がない男性も多いですし。
深澤
(笑)
──
自分で買うには、ちょっと高い、みたいにもなるし。
伊藤
女性から男性に、
プレゼントしてあげればいいんじゃないかなぁ。
──
‥‥そういう人ばかりだったら、いいんですけど!
一同
(笑)
──
話がそれちゃいましたが、
男性である自分も、シルクのよさはわかります。
伊藤
たしかに、女の人のほうが、生理的に
「これはいいものだ!」って、嗅ぎ分ける力が
強いような気がしますね。
男の人は、「着てみたらたしかに良かった」
と、あとから気づくのかも。
だから、わからないけれど買う、
ということはあんまりなくって、
奥さんとかがきっかけで知って、
背中を押されて使いはじめる、みたいな。
──
学生時代の感覚のまま、黒のロックTシャツを下に着て
ワイシャツにネクタイをしてる男子もいますから、
ちょっとくらい肌着がチクチクしたって、かさばったって、
「そういうものかな」なんて思っているかも。
その点、女性はすごいなと思います。
伊藤
男性にも、という意味なら、
シルクの枕カバーって、
髪にもいいと言われているんですよ。
深澤
はい、髪を大事にしたいお客さまに人気があります。
伊藤
今、若い子──うちの娘もそうなんですけど、
シルクのナイトキャップをかぶって眠るんですよね。
深澤
そうなんです!
伊藤
娘の髪形はボブなんですけど、
お風呂上がり、ちゃんとブローをして、
シルクに包んで眠ると、
朝、ツルンツルンなんですって。
平野
えっ!
倉持
衝撃!
伊藤
わたしたちも、髪が気になってくる
お年頃じゃないですか。
ちょっと頼りない感じになってきたなぁ、って。
倉持
そうですよ。
伊藤
若いときだって、出産でも髪が弱る。
そういう人にもいいんだなと思ったんです。
シルクって「気持ちいい」だけじゃ
ないんだなって思うし。
倉持
そうなんですね、知らなかったです。
深澤
入院が長い方、長くベッドにいる方って、
ずっと枕に頭をおしつけているので、
切れ毛が多いんですって。
そのケアに、と、
シルクの枕カバーをお求めになったり、
贈答で検討される方もいらっしゃいます。
シルク製品は、そういう視点の方も多いですよ。
最近、お客様の声をいただいたんですが、
コロナワクチンを接種すると、副反応で
2日間くらい熱が出ることがありますよね。
そんなとき、シルクのインナーを着ていたら、
ぐっしょり汗をかくのだけれど、
体が冷えづらく、疲れなかったと。
倉持
私、まさに、ワクチンの3回目接種を受けて、
熱が2日間出てたんですけど、
シルクの肌着を着てました! 
ドレスハーセルフのインナーです。
深澤
えっ、まさに? ありがとうございます!
倉持
ふだん、パジャマすら嫌だという着ない私ですが、
シルクモダールのスパッツに助けられました。
深澤
ありがとうございます。
体がね、楽っていうのは、実際、ありますよね。
あのインナーは、木材パルプを原料とした
モダールというレーヨンを混紡した天竺ニットで、
ストレッチ性が高く、吸湿性、放湿性に優れているので、
そういうときに、すごくいいですよね。
倉持
「ガサガサしないで、楽に寝ていられるもの」を、
無意識に選んだら、それだったんです。
伊藤
すごい! たしかに、
その「なんだか無意識に」っていう感覚、
女性のほうが敏感だという気がしますね。
倉持
そういうことなんですね。
自分でも驚きました。
伊藤
熱はどうでした?
倉持
38度5分くらいまで出たんです。
──
その時、そうやって無意識で選べるって、
ほんとうにすごいですね。
男子はそういう時に、パジャマを選びなおすなんて、
思わない人が多いかもしれない。

シルクのスリップとワイドパンツ

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