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あのひととコンバース。2022 [9]今井良さん

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今井良さんのプロフィール

いまい・りょう
enricheveryday代表、
洗濯ブラザーズ・三男。
1974年神奈川県出身。
総合商社、外資製薬会社、IT企業を経て、
2018年2月に茂木貴史・康之兄弟と
「洗濯ブラザーズ」を結成。
一般目線で洗剤や洗濯をかみ砕いて
分かりやすく紹介する活動をしている。
ウェブショップ「enrich everyday」を主宰、
毎日が楽しくて気分が豊かになるモノ、
毎日に欠かせない大好きなモノを紹介している。

■Instagram
■enrich everyday


大きめを、ゆったりと。

黒のつなぎにグレーのコンバース、
やんちゃ、かつ、シックにまとめた
大人ならではのコーディネートが、
とってもお似合い。
スニーカーが大好き! という今井さんは、
インタビュー中、ずっと、
スニーカー愛があふれていました。

そんな今井さんにとってのコンバースって、
どんな存在なんでしょう?

「コンバース、大好きです! 
っていうか、僕はスニーカーがすごく好きなんです!」

と、熱い語り。ええ、わかりますとも。

「ぼくのファーストコンバースは高校生のとき、
オールスターとチャックテイラーでした。
誰かに憧れたとか、
なにか大きなきっかけがあったわけじゃなくて、
アメカジブームが全盛だったので、
デニムに合わせてこれを履くのが当たり前、
っていう感じだったんですよ。
もちろん、NIKEやVANSなども履いていましたけれど」

当時の選び方は「大きめ」だったそう。

「めちゃくちゃデカイのを履いていましたよ。
さらに、真ん中のベロが見えなくなるように、
シューレースをタイトに通していました。
それがかっこいいなって思ったんです。
オールスターとジャックパーセルと
ウエポンが好きでしたね」

今はいかがでしょう?

「今もスニーカーはよく履きますけど、
格好によって、気分で選びます。
昔はハイカットで、
ガチガチに縛っているのが好きでしたけど、
最近はハイカットを履かなくなって、
ローカット派になりました。
もうね、着脱しやすいんですよ、やっぱり。
今は、着脱が重要なので、
このコンバースを日常的に履くなら、
紐をうんとルーズにして履くかもしれないです。
紐をほどかなくても着脱できるような感じで」

今日のコーディネートは?

「最近、つなぎにハマってるんですよ。
つなぎのときは、
いつもならブーツを合わせることが多いけど、
このスニーカーだったら合うかなと。
このグレー、すごく合わせやすい色ですね。
これだけワントーンだったら、
いっそ、フォーマルな感じでも合わせたいな。
スーツとかもいいですね!」

え! いつもカジュアルなおしゃれの印象ですが、
スーツを着る時もあるんですか?

「スーツといっても、ビジネススーツではなく、
Tシャツにジャケットをあわせる感じで、
いわゆるセットアップみたいなイメージですよ。
そう、僕、セットアップが好きなんです。
そういうコーディネートにも合いそうですよね。
あと、ディッキーズなどの、
ワークっぽい感じのスーツにも良さそうです」

ワークっぽいスーツにコンバース! 
かっこよさそうですね。

「アイテムとしては、
スウェットもよく着るんですが、
ワンカラーで合わせるのが好きです。
しっくりくるんですよね。
だからグレーでまとめてもいいかもしれない」

肝心の履き心地は、いかがでしょう。

「これ、ソールがふわふわでいいですね。
カップインソール? いいですね~。
ハトメもグレーだ。最高。マットだし。
いや、このグレーがいいなぁ。
‥‥めちゃくちゃ好きです!」

ありがとうございます。
スニーカー好きの人に気に入って頂けてうれしいです!
ちなみに、洗濯ブラザーズの三男でもある今井さんに、
お洗濯のこともおききしたいです。
今井さんだったらこれをどう洗いますか?

「洗えますよ。僕は洗っちゃいます。
まず、カップインソールは外して洗います。
スニーカーって、
だいたいつま先とか、かかと部分が汚れやすいんです。
だから気になるところにプレウォッシュして
ブラシで汚れに刺激をあたえながらつけ置きします。
使うのは普通の弱アルカリ洗剤です。
洗濯ブラザーズのものなら、
スポーツ用を使うでしょうね!」

普通の洗剤で洗えるんですね!

「はい、大丈夫です。
洗った後に、本当は脱水したい‥‥、
けど、ソールが剥がれちゃったり
傷んじゃうかもしれないから、
脱水はできないですね。
そこで、シャワーをあてて勢いよくすすいで、
そのあとは、ポタポタと水滴が落ちる状態で平干しです。
干す時は、日光をあてないで陰干しで。
ソールが劣化しないように気をつけましょう」

洗濯をする手前、ふだんのお手入れはどうですか。

「ゴム部分の先の方と
ソールはお掃除したほうがいいでしょうね。
中性洗剤をふくませた布でふくか、
スポーツ用の洗剤と水を混ぜたものでスプレーして
やさしく歯ブラシでこするといいんじゃないかな。
布のところにあたらないように、
ここはすごく丁寧に、ゴム部分だけに行います」

なるほど、傷みやすい部分だから丁寧に、ですね。

「はい。これは余談ですけど、
白いスニーカーの場合は、
洗った時、汚れが落ちきらないと、
酸化して黄色になっちゃうんです。
時間を置いて乾燥させすぎちゃうと、
酸化しちゃうんですよ。
そういうものは、一瞬で乾かさないといけない。
ダンボールとかで、小さい乾燥室を作るといいですよ。
靴ドライヤーとか、布団乾燥機のノズルをいれて
小さい乾燥室状態をつくる」

なるほど、
白い靴をせっかく洗ったのに黄ばんでしまうのは
乾かすスピードのせいなんですね。勉強になります。

「僕はスニーカーが好きなので、
絶対汚したくないんです! 
だから必ず、おろす前に防水スプレーをかけます。
キャンバス素材にも、です。
そうすると汚れがつきにくくなるんですよ。
ちなみに、防水スプレーをしたものは、洗濯しません。
履いていて、防水力が落ちてきたなと感じたら、
タオルで拭いて、ふたたび防水スプレーをつけます」

なるほどなるほど。

「‥‥でも、ナイキだったらジョーダンワン、
コンバースだったらウエポンは、あえて汚します。
黄ばむ方が好きなんですよ~」

えっ。そりゃマニアック。
履き込んだ感じの方がいいもの、もあるんですね。
でも「weeksdays」のコンバースは、
できればきれいに履いていただけたら嬉しいです。

「そうですよね! 
いやぁ、嬉しいものをつくってくださいました。
僕、バスケ部だったから、バッシュが好きなんですよ。
コンバースもバスケシューズから、ですよね。
好きだなぁ。
チャックテイラー、最高」

スニーカー愛の深い今井さんのような方にも
よろこんでいただける商品をつくることができて、
うれしいです!
いろんなお話、ありがとうございました。

あのひととコンバース。2022 [8]山下裕文さん・山下蒼太さん

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山下裕文さんのプロフィール

やました・ひろふみ
1968年熊本生まれ。服飾専門学校を卒業後、
スタイリストのアシスタントを経て
原宿「PROPELLER」でバイヤー、プレスなどを担当。
米国ブランドの日本初上陸のさい、
ショップのジェネラルマネジャーに。
独立してからは、英国系ブランドやアウトドアメーカーまで
さまざまなアパレルブランドの
コンサルティングを担当したのち、
2010年に、作家・ヘミングウェイの世界観を
ひとつの哲学としてデザインにおとしこんだ
メンズウェアブランド「MOJITO」を立ち上げる。

■weeksdaysのMOJITOのアイテム
■山下さんのインタビュー
■MOJITOウェブサイト
■Instagram

山下蒼太さんのプロフィール

やました・そうた
1999年東京生まれ。
早稲田大学在学中にイタリアに留学、
帰国してからその経験を活かし、
ファッション広告の編集アシスタント/DJとして
東京を中心に活動中。

■Instagram


ファッションに正解なし。

メンズウェアのブランド
「MOJITO」(モヒート)代表の山下裕文さん。
「weeksdays」でもこんなアイテムでおなじみです。

前回の「あのひととコンバース。」でも
素敵な着こなしを見せてくださった山下さん、
今回は、息子さんの蒼太さんと一緒に、
2色のコンバースを試していただきました。

蒼太さんのこの日のコーディネートは、
パンツがLos Angeles Apparel
(ロサンゼルスアパレル)のスウェットパンツ、
上はMOJITOのPINKY JACKET、
そこにグレーのコンバースを合わせました。

蒼太さんが着ているものは、ひょっとして
お父さんである山下さんのセレクトですか?

「はい、今日の上着はそうですね、父に借りました。
あっ‥‥ふだんは、そんなことないですよ(笑)!
じぶんで決めてます」

そして父・山下さんは、
全身MOJITO(22AWの新作!)。
ダークトーンの大きなドットシャツに、
「水溶性ボンディング」
という新素材の生地を使ったパンツ、
そこにネイビーのコンバースを合わせました。

じつは撮影の直前まで、グレーとネイビー、
どちらを合わせようか悩んでいた山下さん。
新作がグレーなので、
コーディネートはグレー用にと
準備をしてくださっていたのですけれど、
用意されたネイビーを見るや、
「うーん? こっちも合うぞ? よし、これで行こう」。

結果、蒼太さんはグレーのグラデーション、
山下さんはシャツとスニーカーのネイビーで
グレーのパンツをサンドイッチするかたちになりました。
どちらがいい、ということじゃなく、
どちらもいい! ですよね。

さて、蒼太さんは、
コンバースにどんな印象を持っているんでしょう。
世代的に、あんまり履いてこなかったかなあ。

「え? ぼく、コンバースいくつか持ってますよ! 
チャックテイラーがいちばん好きなんですけれど、
ジャックパーセルもひとつ持ってます。
これは、チャックテイラーですよね」

そうです、そのとおり。

「ジャックパーセルは、めっちゃ昔に買ったのが
ちょっとぼろぼろになったので、
じぶんで落書きして履いてます」

おお、なんと自由な。
どんな絵を描いたんですか。

「目を描きました。これ、インスタです」

わぁ、目だ! 面白いなあ。自由だなあ。
「weeksdays」のコンバースも、
履きつぶす前に、
そんなふうに遊んでくれたらうれしいです。

ではお父さんの山下さん、
グレーのコンバース、どうですか? 
洋服屋さんとしてどんな感想をお持ちでしょう。

「いい色だと思います。
写真で見るより明るい印象ですね。
もっとグッと沈んだ感じかと思っていたら、
いい色じゃないですか。すごい!」

ありがとうございます。
このグレーに決まるまでに、
いくつも近い色をサンプルで出してもらい、
伊藤さんと選んだんです。
ちょっとの配色の変化で、
ずいぶん印象が変わるので、
そこはかなり徹底して考えました。

ところでさきほど、グレーかネイビーか
服によって合わせる色で迷われていましたが、
洋服のコーディネートにルールや正解、
あるいはヒントみたいなことってあるんでしょうか。
グレーはこう、ネイビーはこう、みたいな‥‥。

「いや、そういうものはないですね。
それはもう感覚です。
きょうはね、まさこさんのアイテムだから、
ちょっと迷っちゃったけれど、
ふだんは迷わないな」

さすがプロ。
これだ! という直感があるんですね。
いっぽう蒼太さんはこう言います。

「天気が曇ってたら、出かけるとき、
ちょっと明るい色を着たくなりますね。
白とか、色のあるものを」

靴下の色はどうですか。

「白っぽいものが多いし、
やはり直感で選ぶことが多いですが、
ことばで説明するなら、
ベージュっぽい服のときは割と暗めのものとか、
暗い色の服には明るいグレーとか、
ちょっと違う色を持ってくることはあります」

と、父・山下さん。では蒼太さんは?

「僕、靴下はそんなに色物を持ってなくって、
白か黒なんです。
基本的に裾が太目のパンツが多いので、
靴下はあんまり見えないから。
でもちらっと見えるタイプのパンツを穿くときは
けっこう気にして選んじゃうかな」

靴を選ぶのはその日の最後
(出かける直前)だという山下さんたち。
どんなスタイルも、
このコンバースがたのもしく受け止めると思いますから、
ぜひ、たくさん履いてくださいね!

あのひととコンバース。2022 [7]小堀紀代美さん

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小堀紀代美さんのプロフィール

こぼり・きよみ
料理家。
東京・富ヶ谷にあった人気カフェ
「LIKE LIKE KITCHEN」を経て、
現在は同名の屋号にて料理教室を主宰。
大きな洋菓子店である実家をルーツとし、
世界各地への旅で出会った味をヒントに、レシピを考案。
著書に『ライクライクキッチンの旅する味 予約の
とれない料理教室レッスンノート』(主婦の友社)

『ごはんにかけておいしい ひとさライス』(西東社)
など多数。

■Instagram


スカートの時でも。

小堀さんの家のキッチンとダイニングは
とてもパブリックなスペース。
いつも誰かがいる(私も近くを通りがかると、
突然寄ってお茶をご馳走になったりしている)印象です。

「料理教室や撮影で、いろんな人が来るから、
ここだけは、いつ誰が来てもいいように
部屋を整えています」

土足になっている1階部分の床は、
黒い石のタイル。
ここの毎日のモップがけは夫担当。
いつもピカピカな印象です。

「家にいる時間のほとんどを、
キッチンで過ごすことが多いので、
クッション性のあるweeksdaysのコンバースは、
履いていて疲れないところがいいんです」

2年前にネイビーを買ってくれた(しかもご夫婦で!)
小堀さんに、新色のグレーを履いていただきました。
ふだん、パンツにシャツに
エプロンというスタイルが多いという小堀さん。
スカート姿がとても新鮮です。

「定番の薄いグレーのコンバースもかわいいけれど
こちらの色は少しシック。
ソールまでワントーンなので、きれい目に履けますね」

水色のストライプのギャザースカートに、
小花柄のエプロン、それにコンバース。
色と柄の重なりが、なんてかわいいの!

「出かける時、履いていて楽なものを‥‥となると、
スカートの時でも、スニーカーをえらぶことが多いかな。
ちょっとしたお出かけにも、
スニーカーを合わせちゃう」んですって。

訪れたこの日は、
ぽかぽか陽気。
近所の公園に、愛犬サンデーのお散歩に出かけました。

エプロンを取ると、
白×水色×グレーで、すっきり。
より春らしい印象に。

この日は、私たちが帰った後、
ネイビーに履き替えて、
夕方もう一度お散歩に行ったとか。

なんだかサンデーもにこにこ顔?
よかったね、サンデー!

あのひととコンバース。2022 [6]田中景子さん

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田中景子さんのプロフィール

たなか・けいこ
ブランド「minä perhonen」デザイナー/CEO。
京都の美術大学に在学中、ニューヨークへ渡米。
卒業後、2002年にテキスタイルデザイナーとして入社。
初期からデザイナー・皆川明さんの近くで仕事を続け、
手作業による大胆な構図と繊細な表現の
テキスタイルデザインを発表している。
店舗開発や協業企画、展覧会なども手掛ける。
国内外の産地やメーカーの個性を生かしたものづくりを
積極的に行っている。


いつも少し大きめを。

ミナ ペルホネンの服に、
新色のコンバース、
似合うこと間違いなし! 
‥‥と思って、田中さんに連絡をすると、
数秒で快諾のお返事が。
私の知る限り、
仕事のできる女は返事が速い。
さすがです。

上下とも、ミナの服でコーディネートしてくれるのかなと
思いながらアトリエを訪ねると‥‥
「ふだん仕事をしている時の感じがいいかなと思って」
と、こんなスタイルでご登場。

「トレインスポッティング世代なので、
コンバース大好きなんです」

おお! たしかに。
ピタピタデニムにコンバース姿のユアン・マクレガー、
とってもかっこよかったものね。

ミナのブラウスにSPOLOGUM(スポロガム)のパンツ、
そしてコンバースのグレーを合わせてくれました。

ふだんはパンツが多いという田中さん。
仕事の時は、動きやすい服が一番だとか。
デザイナーというと、
どこか華やかな印象を持つけれど‥‥
「いえいえ、全然。
体力仕事が中心です」
というからびっくり。

「展示会や展覧会の設営、
それからふだんの仕事もしゃがんだり
重いものを持ったりが多いんです」

だから、足元はいつもスニーカー。
特にコンバースは、
高校生の時からずっと履いているそうで、
「今までに何足も履き潰してきた」とか。
色違いで何足も持っているんですって。

さて、今日のコーディネート以外に、
どんな服と合わせる? 
と聞くと、
「ミナの服はニュートラルなカラーが多いので、
グレーのコンバースならなんでも合いそうですね。
あとは黄色とか、ピンクと白とか。
ソールとアッパーが同じ色ってあんまりないから、
大人っぽく履けそう」
とうれしい感想をいただきました。

撮影する前、
キュッキュと靴紐をきつめに結んでいた田中さん。
理由を尋ねたところ、
いつも少し大きめを買って、紐でタイトにするとか。
その方が、シュッと見えるそうで(確かに!)
いろんな履き方、
そしてサイズえらびがあるんだなぁと感心したのでした。

今回、履いていただいたローカットと同じくらい、
(いやもしかしたらそれ以上)
ハイカットも好きという田中さん。

「ハイカットは履くのが面倒と感じる時もあるけれど、
立ったりしゃがんだりするのにはとても都合がいいんです。
まさこさん、今度ハイカットのオリジナル作ってください」

‥‥と言われたけれど、
私はまだまだハイカットは初心者。
でも「大人のハイカットコンバース」
なんていうのもいいのかも? 

話すうちに、
いろいろなアイディアや思いが広がって‥‥
少しの時間だったけれど、楽しかったなぁ。
やっぱり「会う」って、いいですね。

あのひととコンバース。2022 [5]和田泰次郎さん

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和田泰次郎さんのプロフィール

わだ・たいじろう
1985年生まれ。
学研を経て、2015年、マガジンハウスに入社。
単行本を出版する書籍編集部に勤務。
担当書『白崎茶会のあたらしいおやつ』
『へたおやつ』(ともに白崎裕子著)、
『朝10分でできるスープ弁当』(有賀薫著)で
料理レシピ本大賞を受賞。


休日のたのしみ。

書籍編集者の和田泰次郎さん。
料理などの実用書を担当することが多く、
伊藤まさこさんの 『おべんと探訪記』
『おべんと帖 百』『フルーツパトロール』も、
和田さんが担当しているんです。

仕事のときもプライベートのときも、
あまり原色系などの色味が強い服は着ないという和田さん、
モノトーン系でまとめることが多いようです。
シンプルだけれど「きちんと」が信条。
なるほど、清潔感があって、色やかたちのバランスに
すみずみまで気をつかっているのがわかります。

この日、着ていたのは、
ウォッシュをかけたブラックデニムパンツと
シンプルなスウェット。
そこにグレーのコンバースを合わせました。

「濃淡のグレーに包まれて落ち着きます。
脚が短いのがコンプレックスで、
脚長効果も狙っていたりして‥‥」

と笑う和田さん。いえいえけっして短くはないですよ! 
でもなるほど、ふたつのトーンが近いので、
視線がデニムからコンバースへと
すっと一直線にのび、
より、すっきりと見えるのですね。

同じコンセプトで、ネイビーのコンバースは、
同系色のローデニムを。
こちらも、全体のトーンが揃っていて、
シュッとした印象をうんでいます。

ちなみに和田さん、
よく見ると眼鏡もグレー!
日々、コーディネートに合わせて選ぶとか。

「黒縁、グレー、茶の眼鏡を持っていて、
その日の洋服に合わせて
色をそろえたくなってしまうんです」

さて、「weeksdays」のコンバースは、
ネイビーが発売されたとき、
すぐに購入してくださったのだそう。
さぞや長く履いてこられたのでは‥‥と思ったのですが、
私物のコンバース、とってもきれいなんです。
もちろん洗濯や手入れはかかさないとのことですが、
「じつは、会社にはあんまり履いて行かないんです」。
なぜなら、社内で誰かとかぶる気がするから!

「そんなに気にしなくてもいいんですけれど、
履き潰したら買い替えられないというのもあって、
休日限定のたのしみにしてました。
でも今回のグレーはとくに、
スラックス系のパンツにも合いそうだから、
平日も出番が増えそうですね~」

ぜひ、そうしてください!
和田さん、ありがとうございました。

あのひととコンバース。2022 [4]吉川修一さん・STAMPSのみなさん

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吉川修一さんのプロフィール

よしかわ・しゅういち
株式会社STAMPS代表。
1965年東京生まれ。茨城育ち。
大学卒業後、数社のアパレル企業で営業、
マーケティングと店舗開発に携わる。
国内外のファッションとものづくりに触れた経験から
2013年にSTAMPSを設立。
「STAMP AND DIARY(スタンプアンドダイアリー)」や
「utilité(ユティリテ)」などの
オリジナルブランドの制作のディレクションから
フランスのバッグ「TAMPICO(タンピコ)」や
英国の「OWEN BARRY(オーエンバリー)」、
「Wallace#Sewell(ウォレス アンド スウェル)」など
インポートブランドのセレクトまで手掛ける。
最近ではアパレルにかぎらず、
日々を豊かにする「もの」全般を取り扱っている。

●STAMPS オフィシャルウェブサイト


タイムレス。

「weeksdays」で「大人のTシャツ」
「羊のシートパッド」をつくってくださった
株式会社STAMPS。
人気のオリジナルブランド
「STAMP AND DIARY」
(スタンプアンドダイアリー)のほか、
「OWEN BARRY」(オーエンバリー)の革製品、
TAMPICO(タンピコ)のバッグ、
Wallace#Sewell(ウォレス アンド スウェル)の
織物など、英仏の気になるブランドも
紹介している会社です。
この日は代官山のアトリエにお邪魔して、
スタッフのみなさんに
2色のコンバースを試していただきました。

まずは、吉川竜生(りゅうせい)さん。
仕事をはじめて4年、
STAMPSでも若手のひとりです。
この日、ネイビーのコンバースに合わせて着たのは
「ATON」(エイトン)のゆったりしたニットと、
STUDIO NICHOLSON(スタジオニコルソン)の
太いチノパン。
なんと、これ、お父さまとの共用なんだとか!

「父とは身長が近いので、
 ちょっとウェストのサイズの違いはありますが、
 よく、貸してもらうんです」

いいですね! そんな父子関係。
でも、コンバースは
「ちょっと世代がちがうんです」と竜生さん。
世代的に、スニーカーといえば、ご自身もお友達も、
ちょっと派手なデザインのものを選ぶことが多く、
それゆえコンバースは
ほとんど履いたことがなかったのだそうです。

「でも、今回履いてみて、
シンプルだけれどカッコいいのに驚きました。
ハトメのとこまで全部同じ色で作ってるんですね。
全体のトーンが一緒の靴って、履きやすいです。
ほかにも合わせるなら、うちでつくっている、
綿ギャバのアイボリーのパンツもいいかもしれない。
‥‥ネイビー同士で合わせてもいいかな、
ちょっと履き替えていいですか?」

そしてパンツだけ履き替えた竜生さん。
パンツだけで、ずいぶん印象がかわりますね! 
アーガイルのソックスもあいまって、
カレッジぽくなります。
竜生さん、これをきっかけに、
コンバース、もっとコーディネートに
取り入れてくださいね。

続いてはSTAMPSのあたらしいスタッフである
田中喜子(よしこ)さん。
素材の統括を担当しています。
服飾の技術や歴史にとても詳しく、
25年くらい前から古い生地や服を集めているそう。
この日、着ていたのも、
北米の古い手編みのヴィンテージニットでした。

「こういう、いったいどんなふうにできているんだろうと
一見わからないようなものが気になってしまうんです」

グレーのコンバースにSTAMP AND DIARYの
白いニットパンツを合わせました。

「グレー、目が行きましたよ! 
もともとコンバースは好きで
黒を何足かもっているんです。
ほかの色だと、ソールが白か黒になって、
トーンがそろわないのであまり履いてこなかったんですが、
これはいいですね。ぜんぶ、グレー!」

そうなんです、色、
靴ひもからソールから、ぜんぶ揃えました。

「気に入るといくつも同じものを揃えちゃうんですけれど、
これも‥‥そうなるかも」

嬉しい言葉、ありがとうございます。
いろんなヴィンテージにも
ぜひ合わせてみてくださいね。

続いては岩佐葉子さん。
経験と目利きぶりをいかして、
いろいろな商品の仕入れと、
海外とのやりとりを担当しています。

じつは岩佐さん、
「スニーカーはコンバースしか履きません」
という、昔からのコンバースファン!
何足もあるコンバースの基本は白か黒、
最近そこにベージュが加わったそうです。

「このシンプルで素朴な感じ、
タイムレスな印象が好きで、
コンバースばかり履いています。
今は、スニーカーといえば
テクニカルでヘビーなものが多いと思いますが、
わたしはシンプルなコンバース一辺倒なんです」

インドのカディのシルクパンツに
STAMP AND DIARYのワンピースをあわせ、
ネイビーのコンバースというすがた。
こういうゆったり系の着こなしにも、
コンバース、ぴったりですね。
エレガントだけれど、
ぱっと走り出せそうな元気な印象が出ます。

そして──、トリは、STAMPS代表の
吉川修一さん。
最近のスニーカーのお気に入りは、
この日もじつは履いていたフランスのテニスシューズ
「Spring Court」(スプリングコート)、
革靴は同じくフランスの「J.M. WESTON」
(ジェイエムウエストン)が
「自分のなかで復活している」のだそうです。

この日のスタイルは、
ロンドンの「SUNSPEL」(サンスペル)で見つけた
メリノウールのニットパンツに、
「STUDIO NICHOLSON」(スタジオニコルソン)の
ダブルフェイスのニット。
旅が好きな吉川さんいわく──。

「(出張先の国内外の空港やホテルで)
ラウンジにいるのを想定して自分の服を買っています。
つまり、どこか抜きながらも、ちゃんとしたい。
そこでしか持つことができない自分の時間を、
ちゃんとリラックスして過ごしたいんですね。
なのでスニーカーもラウンジで履けるものを、
と選んでいるんです」

ということは、このコンバース、
海外のホテルや空港のラウンジでも
「きちんと」見えるということ?

「そうだと思いますよ。
いまはコロナで行くことができませんが、
次のヨーロッパ出張には連れて行きたいです」

それはうれしい!
ぜひ、そうしてくださいね。
吉川さん、STAMPSのみなさん、
ありがとうございました。

あのひととコンバース。2022 [3]野口真紀さん

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野口真紀さんのプロフィール

のぐち・まき
1973年東京都生まれ。
料理雑誌の編集者を経て料理研究家になり、
雑誌やテレビで活躍中。
育ち盛りの2児の母でもある。
作りやすくて美しく、おいしいレシピが好評。
料理教室や、ワイナリー巡りの連載も。
著書に『家で、通いたくなる店の味 
予約のとれないバル編』(主婦の友社)

『ぱらぱらきせかえべんとう』(アノニマ・スタジオ)
などがある。

■Instagram


よいものを長く。

久しぶりに会った野口さん。
玄関で出迎えてくれたその瞬間から思いきりの笑顔で、
なんだかこちらまで元気をもらっちゃった。

「ふだん、料理の撮影ばかりだから
今日はうれしくって」

時々あるというファッションの撮影は、
編集者が「もう大丈夫です」というくらい、
私物を大披露するそう。

惜しみないその心意気。
料理だけでなく、
その人柄に惹かれるファンが多いのも納得です。
ところで、
なんだかシュッとしたような?

「40代に入って代謝がすっかり落ちて、
太りやすくなってしまって‥‥」

このままじゃいけないと思い立ち、
なんと5キロのダイエットに成功したのだとか。

「だって、服をきれいに着たいじゃない? 
体型を隠し始めると、
どんどん大きくなるから要注意。
トップスは必ずパンツにインして、
ウェストを意識して」

‥‥はい、肝に銘じます。

ダイエットに成功して以来、
トラッドを着る機会が増えたとか。

コンバースに合わせたのは
ラルフローレンの白いパンツスーツ。
中に着たニットはもちろんパンツにインして。
全身白が、足元のグレーを引き立てます。

アクセサリーは、
みんなが憧れるブランドのもの。
「よいものをじっくりえらんで長く持つ」
大人のおしゃれって、そういうことなんだなぁ。

お願いしていたのは
1コーディネートでしたが、
じつはもう1コーディネートと
どちらにするか迷ったとか。

そこで、そちらも見たいなぁと言うと、
着替えてくれました!

買ったばかりというジャケットに
真っ赤なパンツを合わせて。

センターブレスのパンツに、トップスはイン。
それにプラスジャケットが、
今の真紀スタイルの定番かな?

そしてなんともう1コーディネート。

「大好き」というショートパンツに、
同じ形で何枚も持っているというシャツ、
そしてコンバース。

バッグはなんとエルメス! 
コンバースとエルメス!? ってびっくりしたけれど、
すごくよく似合っている。

いろんなおしゃれを経験して、
客観的に自分を見つめ、
似合うものを吟味して‥‥

大切なのは、
「何を着るか」ということよりも、
「どんな自分が着るか」ってこと。
真のおしゃれさんって、
そのことをきちんと心得ている人ってことなんだなぁ。

私も今日から腹筋します!

再入荷のおしらせ

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完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月28日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

CONVERSE
weeksdays ALL STAR 100 OX
(ネイビー)

▶︎商品詳細ページへ

2年前に販売し、
とても好評だったweeksdaysのコンバース。
カジュアルはもちろん、
「ちょっと大人っぽく」なんて気分の時にも
しっくりくる、大人に似合うコンバースです。

サイズは22センチから30センチまで。
老若男女、あらゆる方に
履いていただけるところがいいんです。
「シンプルなので、お揃いで履いても、
お揃い感が出ないところがいいですね!」とは、
2年前の「まさこ百景」の展示の時に、
ご夫婦で買ってくださった方の感想。
そうそう、そうなんです!

これからの季節は、
ワンピースと。
デニムにTシャツもいいなぁ。
秋冬は、
もこもこニットや
カラフルタイツとも相性がいいのでは?
なんて、一年通して履ける、
応用範囲の広い一足。

コンテンツもどうぞご参考くださいね。
(伊藤まさこさん)


cohan
シームレスブラキャミ/ノーマルカップ
(ブラック、グレージュ)

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体にフィットするけれど、
けしてきゅうくつな感じはせず、
一日中、つけていてもストレスのないところがいいんです。

Tシャツを着ても、見た目にさりげなく、
自分に馴染む着心地。
また、胸元のカットが深いため、
Vネックのニットやシャツのボタンを
ラフに開けて着たい場合も、見えづらいのです。

同系色の服と、または白いシャツの中に身につけて、
美しい色合いを引き立たせたりと、
下着でありながら、洋服の感覚で身につけられる一枚です。
(伊藤まさこさん)


cohan
シームレスバックシャンブラキャミ
(オークル)

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シームレスブラキャミの着心地はそのままに、
背中がグッと開いた、その名も「バックシャン」。

胸元のカットと背中、
両方ぐっと開いているので、
肌を見せる服を着る機会が多くなる、
これからの季節に出番が増えること間違いなしです。

また、
「背中のケアもしやすいんです」と、
デザイナー・惠谷さんに聞いて、なるほど! 
着方や洗濯の方法など、
恵谷さんのインタビューをご参考ください。
(伊藤まさこさん)


cohan シームレスショーツ
(ブラック、オークル)

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お腹とおしりをすっぽり包んでくれる、
身につけていてとても安心感ある形です。
また、しゃがんだり座ったりの動作がとても楽。
よく考えられて作られているなぁと
履くたびに感心します。
ブラキャミやブラと同色にしたり、
または違う色を組み合わせたり。
いろいろにたのしめそうでうれしい。
(伊藤まさこさん)


LIVRER YOKOHAMA
洗濯用洗剤 シルク&ウール 600ml

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洗濯ブラザーズの
「シルク&ウール」を初めて試した時は、
本当にびっくりしました。
エッセイにも書いたように、
私の「洗濯革命」と断言できる、
洗い上がりの美しさ、そしてしなやかさ。
家でこの仕上がりになるなんてとうれしくて、
去年の衣替えの衣類はほぼすべてを
自分で洗濯をしたほどです。

思わず、友人知人に「使ってみて!」
と連絡をしたところ、
みんなが「すごい‥‥」と絶賛。
洗濯って、どことなく
家事の片手間という感じでしたが、
洗濯する時間が楽しい時間へと変化したのは、
なによりの収穫でした。

weeksdaysオリジナルは、
沈丁花とすずらんの2つの香り。
さりげなく、そしてほのかに漂ってくる春の香りは、
洗濯している人へのご褒美。

洗い上がった服は、前より一層愛着が湧く。
服が好き、おしゃれが大好きという方に、
ぜひ使っていただきたいなぁと思います。
(伊藤まさこさん)

あのひととコンバース。2022 [2]馬場わかなさん

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馬場わかなさんのプロフィール

ばば・わかな
フォトグラファー。
好きな被写体は人物と料理。
その名も『人と料理』(アノニマスタジオ刊)という
17組の人々のポートレートと
その人の作った料理を撮り、文章を綴った著書がある。

■instagram
■端境期ってやつは。


はじめてのコンバース!

フォトグラファーという職業柄、
歩きやすくて着脱しやすい靴が
好きだという馬場わかなさん。
いつもはどんな靴を履いているんでしょう?

「スニーカーは、歩きやすいのでよく履いています。
ビルケンシュトックを履くことも多いかな」

なるほど、履きやすさ、大事ですよね。
ところで馬場さんのコンバース歴は?

「‥‥実は、コンバースを履いたことがないんです。
学生時代に履いていたという方も多いと思うんですが、
私、その頃はスニーカーというものを
履いていなかったんですよ。
スニーカーを履き始めたのは、
カメラアシスタントを始めてからかな。
着脱しやすいタイプを履き始めていました。
写真が仕事になってからも、
スタジオはもちろん、
人のお宅に伺うことも多かったので、
着脱しやすさ重視で、
スニーカーを選んでいましたね。
そんな中に、なにかのきっかけで、
ビルケンシュトックを履いたら、
それがとっても履きやすくて、
レギュラーアイテムに加わりました。」

履きやすく着脱しやすい靴がお好き。
色はいかがですか、好みの色は。

「ビルケンシュトックがこげ茶のものが多いですね。
スニーカーは、なんとなくグレーを選んでます。
前に、違う色のスニーカーを
好きだなあと思って買ってみたけれど、
あんまり履いていないかもしれない」

てきとうに選んだのになぜかしょっちゅう履いちゃう靴と、
好きで買ったのになぜか履かない靴ってありますよね。
こげ茶とグレーは、馬場さんのお持ちのアイテムに
合わせやすいカラーなのかもしれないです。

「私、好きな靴ができたら、
ずっと履くタイプなんです。
履きつぶしてしまったら、同じものを買う、
実は、靴屋さんに行って、
今までと違う色を買ったつもりが、
同じ色だったということもあるほどです。
それは、履きすぎて、色が変わっているから、
同じものだって気がつかなかったんだけれど(笑)」

好きなものは一筋に好き! だということが、
すごく伝わってきます。
さて、馬場さん、
今回のweeksdaysコラボコンバースはグレーです。
いかがでしょうか?

「このグレー、いいですね。形もきれい。
どんなアイテムとあわせても、
すごくしっくりそうです」

たしかに、馬場さんのふだんのイメージとも
すごく合っていて、お似合いです。
この日のコーディネートは、
さらっとしたシャツワンピとスニーカーの着こなし。
ワンピースの濃いグレーと、コンバースのグレーが
よく合っています。

「いつも着ている、グレーのシャツワンピースです。
靴下は、いつも2~3枚、重ね履きしているんですが、
今日は、一番外側のものをリネン素材にしてみました。
ちなみに靴下はfog linen workさんのものを
よく履きますよ。
どんなアイテムでも、青、茶、グレーが好きな色味です。
あ、白も着るかな?」

馬場さんの好きな色味と、グレーのコンバース、
相性が良さそうですね。

そして、馬場さんにとっては、
ファーストコンバースになるこのスニーカー、
いかがでしょうか?

「初めて履きますが、いいですね。
靴底がふわふわしてるんですね。
私、本当のピッタリサイズは23cmぐらいなんですが、
靴下を2~3枚重ね履きするから、
いつも大きめのサイズを買っているんです。
今回、試着させてもらった、
いま履いている24.5cmがちょうど良さそうです」

馬場さんのように、
靴下を重ね履きしたり、
厚めの靴下を履くという方は、
そんなふうに大きめサイズにすると、
ちょうどよく履けるかもしれないですね。
馬場さんのファーストコンバース、
長く履いていただけますように!

あのひととコンバース。2022 [1]長野陽一さん・長野太郎さん

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長野陽一さんのプロフィール

ながの・よういち
写真家。福岡県出身。
沖縄や奄美諸島の島々に住む10代のポートレイト写真
「シマノホホエミ」を1998年に発表。
以後、全国の離島を撮り続けシリーズ化。
写真集に、
『シマノホホエミ』『島々』
『改訂版 シマノホホエミ』『BREATHLESS』など。

2014年には『ku:nel』をはじめとした雑誌で撮影してきた
料理写真を集めた一冊、
『長野陽一の美味しいポートレイト』を刊行。
雑誌、広告、映画など、
さまざまな分野へと活躍の場を広げています。

ほぼ日では、
「イセキアヤコさんのブローチのお店」で、
伊藤まさこさんのスタイリングによる
美しいブローチの写真を撮ってくださいました。
また、「Miknits」でおなじみのニットデザイナー・
三國万里子さんが2011年から出版した
4冊の作品集(すべて文化出版局)、
『きょうの編みもの』『冬の日の編みもの』
『編みものともだち』
『アランロンドンフェアアイル 編みもの修学旅行』
は、長野陽一さんが写真を担当されています。

●長野陽一さんのインスタグラム
●長野陽一さんのTwitter
■「もっと撮りたい。もっと食べたい。」


50代男子も、中3男子も。

weeksdaysオリジナルコンバースのサイズ展開は、
22㎝~30㎝。
メンズ、レディス関係なく、
かつあらゆる年代の方に履いていただけるのがいいところ。
「親子でおそろい」なんてこともできちゃうんです。

そこで登場していただいたのが、
写真家の長野陽一さんと、
春から中学3年生になった太郎くん親子。

撮影当日、学ラン姿でスタジオに来てくれた太郎くん。
さっそく着替えて、
カメラの前に立つその姿は堂々としたもの。
お母さんのお腹の中にいた頃から知っている私にとっては、
「大きくなって‥‥」と、
もはや親戚気分です。

グレーのコンバースに合わせたのは、
デニム、
そして「気に入り」という
NEW ERA(ニューエラ)のパーカーにキャップ。

小学生までは、
お父さんとお母さんがえらぶものを着ていたけれど、
中1くらいからは、
自分好みの服や靴をチョイスしているとか。
その情報源は? と尋ねると、
「友だちから聞いたり、ネットで情報を仕入れたり」
とのこと。
(ここで「私たちの時代は
雑誌がすべてだったよねぇ‥‥」と、
感慨深げに長野さんと顔を見合わせる。)

このキャップも、
テレビに出ていた俳優さんがかぶっていたのを見て、
かっこいい! と思い、
ネットで検索してたどり着いたんですって。

一方、長野さんは、ネイビーのコンバースに、
グレーのシャツと黒のパンツというシックないでたち。

weeksdaysオリジナルのコンバース、
今日初めて履いてもらったのですが、
なんだかとっても馴染んでる。

それもそのはず、
なんと高校の校則が、
「白いスニーカーじゃないとダメ」だったため、
高校時代は3年間毎日、
コンバースのジャックパーセルを履いて、
学校に行っていたのだとか。
「白いスニーカーで一番おしゃれと思ったのが、
コンバースだったんです」ですって!

「でもここ最近は、(ちょっと照れながら)
不良っぽさを出したいため、
VANSをえらぶことが多かったんですけどね」。

weeksdaysのコンバースを、
履いた感想をたずねると、
「履いた瞬間、あ、そうそうこのフィット感! 
足が覚えていました」。
自分の足に馴染むのは、履く前から予想していたそう。
少々ご無沙汰の時期はあったかもしれないけれど、
コンバースとのつき合いは、
もう30年以上になるんですものね。

さて、お二人並ぶと、
すごく好みが似ているように見えますが‥‥
「それがちょっとずつ違うんです」とのこと。
サイズの問題もあるけれど、
服の貸し借りは一切なしなのだとか。

撮影当日、
二人とも黒いリュックを持ってきていましたが、
長野さんいわく、
「太郎は、ちょっと洗練されたタイプのリュックが好み」
で、
「僕はちょっとヤンキーっぽい雰囲気のリュックが好き」
とか。
私から見ると、その境界線が??? 
男のこだわりとでも言いましょうか、
男子っておもしろい。
見ていて興味深い二人なのでした。

撮影日の夜、
「今回のコンバースのよいところ、
一点言い忘れていました!」と、
長野さんから連絡がありました。

「僕の歴代のコンバースは、
つま先のゴムの部分が白で、
それがコンバースのかわいらしさでもあるんですけど、
撮影していると三脚とか、
センチュリー(3本足の照明機材の1つ)などに、
足が引っかかって、すぐに黒く汚れてしまうんです。
いつもそれに気をつけていたのですが、
weeksdaysオリジナルは、
ゴム部分も同じ色なので汚れが目立たない。
ありきたりな感想かもしれませんが、
大事な部分かもと思ったのでお伝えしておきます」

とのこと。

「汚れが目立ちにくい」ってとても大切なこと。
きっとこれを読んで、
うんうんなるほど! と思う方、
多いと思うんです。
貴重なお言葉、ありがとうございました!

weeksdaysのコンバース

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あらゆる年代の方々に。

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さて、
なぞなぞです。

「ちょっと足の大きな子どもから、
大人の男の人まで。
みんなが似合っちゃう靴ってなーんだ?」

その答えはね、
コンバースです。

2年前、
私と同年代の人にも、
すんなり受け入れてもらえるようにと考えた
weeksdaysのネイビーのコンバースでしたが、
20代の娘や甥っ子、
ウィークデーはスーツを着るというおじさん
(の、休日用)、
「ふだんはスニーカー履かないのよ」という、
母くらいの年代の方まで、
私のまわりだけでも、
ありとあらゆる年代の方々に愛されました。

みんなそれぞれお似合いで、
履いている姿がなんだか眩しかった。
作ったものとしては、
こんなにうれしいことはなかったなぁ。

その時のネイビーにくわえて、
今年、新たにグレーを作りました。
これがまたいいんですよ。
シックで上品。
コーディネートの幅も広がる、
新しいコンバースなのです。

コンテンツは、
総勢18名の方々に、
weeksdaysの新色とネイビーのコンバースを
履いていただきました。

また、4月29日からはじまる
「生活のたのしみ展」では、
じっさいに履いていただけるよう、
weeksdaysも出展します。
期間中、私もお店にちょこちょこと行く予定。
みなさまにお目にかかるのを、
楽しみにしています。

STAMP AND DIARYの 大人のTシャツを、 このかたに。[3] 冷水希三子さん

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冷水希三子さんのプロフィール

ひやみず・きみこ
料理家/フードコーディネーター。
レストランやカフェ、料理旅館などへの勤務を経て独立。
季節素材を生かした料理が評判で、料理教室は常に満席。
著書に『ONE PLATE OF SEASONSー四季の皿』
『ハーブのサラダ』(アノニマスタジオ)
『スープとパン』(グラフィック社)など多数。


アクセサリーやコーディネート次第で
きちんとしたレストランにも。

157cmという身長より小さく見られるくらい
華奢な体型の冷水さん。
料理家として活躍していますが、
洋服の仕事をしている友人が多いそうで、
実はかなりの衣装持ち。

「可愛い着こなしの人を見るのが好きで、
見るといろいろ欲しくなっちゃう。
お買い物も好きなんだけど、
最近は、結局、シンプルなものを着ているのが
気持ちが落ち着くなあと思います」

年齢を重ねて変化したことといえば、
アクセサリーを必ずするようになったこと。

「メイクもほとんどしないので、
もう47歳なのに、
小学生みたいって言われることも(笑)。
だけどシンプルな服をそのまま着ると
部屋着に見えちゃうのが悩み。
アクセサリーを合わせたり、
形がきれいなデザインや
素材の質がいいものを選んだりすることが
大人にとっては大切なんだなと思います」

Tシャツはまさに、シンプルだけど
大人にとって難しい服の代表なのかもしれません。

「最初見たとき、大きすぎるかな、って思ったけれど、
着てみたら体が泳ぐ感じが心地いい。
ノースリーブは特に気に入っています。
脇から下着が絶対に見えないように
計算されているデザインもすごい!」

ゆったりとしたシルエットのパンツに合わせて
ノースリーブTシャツのウエストをインして、
ラフなハットに大きなピアス。
足元はヒールのあるサボ。
大人っぽいカジュアルスタイルがお似合いです。

「生地の感じがカジュアルすぎないから
アクセサリーやコーディネート次第で
きちんとしたレストランにも行けそう」

赤のVネックTシャツは
花柄のキュロットに合わせてフェミニンに。

「太陽みたいなオレンジっぽい赤。
夏らしくて、明るい気持ちになる色ですよね。
似合うのはデニムかなーと思ったのですが
私っぽくない気がして、
花柄を合わせてみました」

「ヒールのシューズを合わせたら大人っぽくなるけど、
スニーカーでカジュアルダウンするのが気分。
ちょっと大きめなので、細身のボトムスを合わせて
ぶかっと着るのも可愛いだろうな」

STAMP AND DIARYの 大人のTシャツを、 このかたに。[2] 紺谷ちぐささん

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紺谷ちぐささんのプロフィール

こんたに・ちぐさ
オンラインショップ「CHIGO」(チゴ)を運営。
シンプルで着心地がよく、洗練されたデザインの
子ども服を中心に、大人の服や
作家とコラボしたデザイン雑貨、玩具などを
世界中からセレクトしている。
建築・内装デザインの仕事をしているご主人と
7歳と2歳の息子の子育て中。身長160cm。

■CHIGOのウェブサイト


友だちに会う日のための
特別な一着に。

小さな子どもがいると、洋服は汚れるもの。
だから服選びのプライオリティは洗濯できること。
特に6歳と2歳の男の子のお母さんである紺谷さんにとって
洗えることと動きやすいことは必須条件なのです。

「それでもやっぱりおしゃれをしたいから、
こないだ家族で出かけるとき、
モヘアのニットを着ていたんです。
でも下の子が車酔いして大惨事に(笑)」

「weeksdays」を始め、
オンラインショップを見るのも大好きで、
自分と同じ身長の人がモデルをしているような
セレクトショップをよく見ているのだそう。

でも普段、よく着ているTシャツといえば
手頃な価格で販売している、いたって普通の白いもの。

「家のまわりならそれでいいんだけど、
都心で友だちに会うというときは、ちょっと‥‥。
年齢的にもカジュアルすぎるのは似合わなくて、
白Tにデニムなんて言語道断です」

ところが今回のTシャツを着てみたら、
「あらっ」という表情に。

「これ、生地に落ち感があって、
Aラインっぽいシルエットが可愛いから
カジュアルになりすぎないですね。
これならデニムにも合わせられるし
シルクのパンツなんかにも相性よさそう」

そこで合わせてみたのがピンクのシルクパンツ。
ぱっと目を引く色は
ボトムスや小物で取り入れるのが好きという紺谷さん。
トップスは白が合わせやすくてお気に入りです。

「いつもノースリーブのトップスを着るときは
なんとなく落ち着かないから、
上に1枚羽織ることが多いんです。
でもこれ、後ろ姿が可愛いし、
生地の厚みとかシルエットのおかげか
1枚で着たくなります」

いっぽう、Vネックはブラックをチョイス。

「汗っかきなので、
グレーとか汗じみが目立つ色は避けていて、
白か黒が安心なんです。
私の体型だと、
袖をめくったほうがバランスがとりやすいみたい。
裾はインしてもいいけれど、
アウトしてふわっと見せるのもいいですね」

STAMP AND DIARYの 大人のTシャツを、 このかたに。[1] 八田智香子さん

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八田智香子さんのプロフィール

はった・ちかこ
セレクトショップの販売員を経て、
ウィメンズバイヤーに。
20年以上の経験を持つベテラン。
現在はフリーランスとして活動しつつ
イベント企画などにも携わっている。
身長160cm。


50歳を過ぎてから、華やかな色を。

20代からずっと、セレクトショップのバイヤーとして
ファッションの仕事をしてきた八田さん。
洋服が好きになったのは、
中学生の頃に流行っていた
アイビースタイルに魅了されたことがきっかけだとか。

「陸奥A子とか、
吉田まゆみの漫画に出てきたファッションが
ボタンダウンシャツにベストを重ねていたりと
すごく可愛くて。
mc Sister(エムシーシスター)という雑誌も
よく見ていました」

当時から今に至るまで基本的な好みは変わらず
トラッドスタイルが八田さんの定番。
洋服をきれいに着たいからと、
ヨガや運動で身体を整えることも怠りません。

「料理も食べることも甘いものも大好き。
だから余計な肉をつけないためには、
おいしいものを我慢するより
運動するほうを選びます」

今はヨガと週に2回のオンライントレーニングで
身体を整えているのだとか。
その甲斐あって、ノースリーブもすっきりと美しく。
そんな八田さんですが、先日ワードローブを整理したら
自分でもびっくりしたことがあったそう。

「同じような丸首のネイビーやグレーのニットが
何枚も何枚も出てきたんです。
もちろん自分では使い分けていたつもりだけど
あまりに多くて、自分で気持ち悪くなってしまって(笑)」

というのも、ずっとシンプルで
ベーシックな色や形の服が好きで、
買うのは決まって、
ネイビー、白、グレーだった八田さん。
ところが50歳を過ぎてから、
華やかな色も着てみようと思うようになりました。

「ずっと黒髪のショートだったんですが、
数年前に髪を染めるのをやめたら、
洋服とのバランスも変わったんです。
それまでは黒髪のショートとなんとなくしっくりこなくて
パンツ1枚しか持っていなかった黒も
着るようになりました。
そうしたら、赤や黄色にもトライしてみたくなって」

赤いノースリーブのTシャツには
アイボリーのニットパンツを合わせて。
Tシャツを見た瞬間に、思い浮かんだという
お気に入りのコーディネート。

「肩まわりがタイトで、
裾にかけてふわっとしたシルエットがきれいだから、
上に何も羽織らず、そのまま着たい感じです。
見返しが下のほうまでしっかりあるから、
首まわりがよれずにきれいにぴたっと決まりますね」

いっぽう丸首好きの八田さんにとって
Vネックはちょっとした挑戦。

「Vのアキが深いと、胸の貧相な感じが目立ちそうで
今までVネックを避けていたんですよね。
インナーが見えるのも嫌だし。
だけどこのTシャツはアキが浅くて広いから
鎖骨がいい感じにきれいに見える。
とっても着やすいですね」

上には鮮やかな黄色のカーディガンを羽織って。
洋服を知り尽くす八田さんだからこその
シンプルな着こなしには
大人のおしゃれのヒントがたくさんありそうです。

女性たちのアイデアが結集。

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伊藤
大人が着るTシャツは素材をよくしないといけないけれど、
Tシャツだからなるべく安価に手に入れられて、
毎日着られるものであってほしい。
そこがぴったり、合致しましたね。
──
最初はこのTシャツも
3枚セットだったら面白いかも? 
という話もありました。
伊藤
そうでしたね。
でもそのことにとらわれすぎになりそうで、
原点に戻って、いいものをつくろう、と。
吉川さんたちが、いろいろと
試行錯誤をしてくださって、
二の腕が程よく隠れるデザインがうまれました。
吉川
試作を繰り返して。
思いっきりカジュアルに振ったり、
きちんとしたほうに戻したり。
伊藤
わたしたちの二の腕問題っていうのもあって。
──
「大丈夫」の基準が人それぞれですよね。
伊藤
そうなんです。
でも暑い夏は気にせずノースリーブを着たい、
だから無理のない感じで隠せるといいなと。
その匙加減をどうデザインに落とし込むか、
その結果がこのTシャツなんです。
吉川
デザイン、パターンを社内で考えていったんですが、
女性たちが「自分が着たい」という感覚で
出してくれたいろいろなアイデアが集まりました。
それと、生地の工場の社長さん、女性なんですけれど、
かなりすごい方で、とにかく服に詳しくて、
ずいぶん助けていただきました。
──
立体のパターンになっているんですね。
だから、着たとき、二の腕まわりの布が
自然とふんわりとした背景のような効果をうむ。
それゆえに肩の後ろから二の腕の
「一番気になるところ」が隠れるんですね。
腕がすとんとまっすぐ見えます。
伊藤
そうなんです!
──
着心地がいいと言われるSTAMP AND DIARYのなかでも
珍しいぐらいの立体パターンではないでしょうか。
吉川
そうなんです。自分たちでも
よくここまでできたなって思います、
伊藤
開いている部分と、詰まっている部分のバランスが、
着た時の「ゆるく見えない」印象をつくるんですよね。
吉川
大人って感じですよね。
──
これは「weeksdays」限定ですか。
吉川
そうです、完全に別注品です。
Vネックのデザインも、
ずいぶん追求しましたね。
伊藤さんからのリクエストが、
二の腕がきれいに見える、見せるものと、
二の腕は隠すけれど、首まわりがきれいに見えるものを、
ということで、Vネックもつくったんです。
──
ノースリーブはあたらしい挑戦のイメージがありますが、
VネックはSTAMP AND DIARYらしさがあるというか、
たとえば裾が拡がって、おしりのほうに拡がる、
その建築的な印象は「ならでは」ですね。
吉川
そうですね。
歩いてるときに自分は気が付かないけれど、
横から見た人が、いいな、と思う印象がつくれたら、
と思っているんです。
──
ヨーロッパでの旅先で、町を歩くマダムの
横からの姿、後ろ姿の格好良さにインスパイアされて
デザインのヒントが生まれている、
と聞いたとき、なるほどって思いました。
ここにも、それが生きていますよね。
吉川
それから、スタッフが気づいたんですが、
伊藤さんは首まわりのゆったりした服が好きだけれど、
アクセサリーを目立たせるような着方はあまりしない。
そのあたりもヒントにしました。
いかに首まわりをきれいに見せられるかを
みんなで考えたんです。
伊藤
ありがとうございます。
──
用尺もたっぷりで、
おしりが隠れる絶妙な後ろの丈もいいですね。
吉川
本当にいろんな方にお召しいただける
素材、サイズ感だと思います。
伊藤
そうですね、身体の線が細いことが気になるという人も、
ちょっと二の腕や腰回りが
ふっくらしてきたことが気になる人も、
どちらも大丈夫なデザインですよね。
みんな、なにかしらコンプレックスを
持っているものですけれど、大丈夫。
吉川
はい、すごく便利な1枚になるはずです。
──
色は、思い切ったはっきりした色を選びましたね。
吉川
白と黒は僕らからの提案、
赤は伊藤さんからです。
伊藤
夏だし、値段も抑えられたし、
思い切った1枚があってもいいんじゃないかなと思って。
ほんとうにありがとうございます、
今欲しい、理想的なTシャツができました。
吉川
楽しい仕事でした、
こちらこそありがとうございます。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
伊藤
ぜひ!

「顔が違う」素材との出会い。

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伊藤
昨年の7月でしたか、
STAMP AND DIARYの展示会にうかがったとき、
吉川さんからこのTシャツのもととなった
素材をご紹介いただいて、
そこから企画がスタートしましたね。
吉川
そうですね、「すごくいい生地なんですよ」って。
じつはこの生地、ぼくらにとっても新しいもので、
とあるかたの紹介で知ったばかりだったんです。
見るからに上質で、
「何かが違う」っていうオーラをこの素材に感じました。
細い糸が作れるようなコットンの長繊維で、
あえてちょっと太い糸を作り、
それを天竺にしているんです。
だから、ベーシックなTシャツの素材と近いけれど、
「顔が違う」というのかな。
伊藤
「顔が違う」。
吉川
しかも、ゆっくり編んでいるので、
1日に50メーターとか70メーターぐらいしか編めない。
それをその工場でひたすら生産を続けているんですね。
というのも、この生地じゃないと、というブランドに
確実にいつでも供給できるよう、
工場を回して、多めに生産をしているんだそうです。
世の中にそんなに出回ってるものではないけれど、
それゆえに、品質感、希少性の高さにたいして
価格は控えめになっていて、
それだったらSTAMP AND DIARYでも扱えるぞ、と。
伊藤
いい出会いがあったんですね。
吉川
はい。今回、この生地がさらにいいなと思ったのは、
筒状に編まれた状態で染色しているところです。
通常は筒状の輪のままで染めず、
切り開いて一枚の布の状態にし、
引っ張りながら染めるのですが
そうするとつるっと薄い表情に仕上がるんですよ。
そこには裁断のしやすさなど、
効率的な利点もあるんですけれど、
生地としてのふくらみがなくなっちゃう。
でもこれは輪っかのまんまですから、
目のやわらかさが残る手法で染められるんです。
それは製品としての品質の高さにつながります。
伊藤
うれしいことばかり。
しかも、手に入れやすい価格設定ですね。
吉川
その生地を使っているハイブランドの価格を考えたら
もっと高めの販売価格を設定すべきだ、
という社内の意見もあったんですが、
あるライバルというか、
嫉妬するぐらいいいTシャツを
作っているブランドが多数あり、
そこは僕が目指した値段に近いところでやっている。
そこでちょっと「男」が出たというか、
うちだってできる! っていうところを
見せたくなっちゃったんですよ。
伊藤
(笑)
吉川
スタッフに反対されながら、
STAMP AND DIARYというブランドは
このくらいの価格帯で行きたいんだよ、と。
伊藤
吉川さんががんばってくださったおかげで、
「weeksdays」の価格も抑えることができました。
ありがとうございます。
最初にわたしが展示会で拝見したのは、
その生地を使ったSTAMP AND DIARYの製品でしたが、
吉川さん、「いっそ、weeksdaysの
オリジナルをつくりましょう!」って。
吉川
「この素材で何かつくりたいですね」と。
たっぷり仕入れることにしていたから(笑)。
──
伊藤さんはその夏、
年齢とともにTシャツが似合わなくなる、
という問題を考えていましたね。
二の腕を出すことにも躊躇する人が増える、って。
「いいじゃない、そんなの!」と大胆に着たいという
気持ちもないわけじゃないけれど、
「そうは言ってもね」という現実もあって、
じゃあ、自分たちに似合うTシャツを
つくればいいのかもしれない、と。
吉川
そのとおりだと思います。
ジェーン・バーキンさんとか、
お年を召してもTシャツ1枚、みたいな、
ああいう格好良さって不可能ではない、
そんな気がするんですよ。
ジェーン・バーキンさんはその最高の場所にいますが、
もうちょっと多くの人の着られるものが
あってもいいのかなって。
伊藤
ええ、わかります。
吉川
ジェーン・バーキンさんとて、
やっぱり肉厚の生地のものを着てらっしゃいますよね。
薄い生地でも、もちろん、ゆるーく、
Vネックとかで着るケースもあるんですけど、
デニムに合わせるときは、
ちょっと番手の太い生地のTシャツ、
例えば昔のアメリカTシャツの、
糸が太くて透けないタイプを着ている、
そういう格好良さの印象があるんです。
この素材を見た時、
ちょっとだけそのイメージがよぎりました。
そういえば、このお話が始まった当時、伊藤さんが、
ハイブランドの3枚セットのTシャツで、
ちょっとびっくりする価格帯のものがあって、
それがすごくいいと教えてくださいましたね。
伊藤
イタリアのブランドでしたね。
Tシャツなのにこれ? という高めの価格のものですが、
着ているとその人がよりよく見えるんですよね。
──
Tシャツって、そんなに可能性があるものなんですね。
素材やパターンの工夫で、
若い人だけのものじゃない、
そんなものづくりがまだまだできるし、
やっているハイブランドもある。
吉川
そう思います、僕も。
伊藤
そのTシャツを着ていたのは年長の友人の男性なんですが、
「そっか、ちゃんとした素材を選べば、
それなりの年齢の男性でも、
きれいにTシャツが着こなせるんだ!」って。
──
たとえば若い人のTシャツって首がゆるめですよね。
それを中高年男性が着ると、
ちょっとだらしなく見えるんです。
吉川
ハハハ! 気をつけなくちゃ。
それこそ肉厚の生地で
首まわりがキュッとしたほうがいいと思います。
中高年の男性は。

大人のTシャツ

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大人のための。

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同い年の男友だちが、
いつだったかこんなことを呟きました。

「この前さ、食事してたら隣の席に
同年代くらいの女の人が4人座ってて」

うんうん。

「そのうち3人が、ノースリーブ着てるんだけど、
肩にカーディガン引っ掛けてるんだよ。
それがなんだかちょっと」

彼にすると、
着るんだか脱ぐんだかはっきりしろ、
ということだったらしいのですが、
でも脱いだら脱いだで、
「二の腕見せられてもなぁ‥‥」
というのが正直な感想らしい。

じゃあ、ノースリーブ着たらダメなの? 
とやさぐれたくもなりますが、
なんとなくその言葉が引っかかって、
去年はほとんど袖を通しませんでした。

歳を重ねるごとに、
似合う服が少なくなってきていますが、
でもそれって悲しくない? 

今週のweeksdaysは、
大人のためのTシャツです。

気になる二の腕や腰回りをカバーして、
すっきりきれいに見せてくれる、
私たちのためのTシャツをSTAMPSと考えました。

あきらめるのではなく、
別の手段を考える。
今年の夏は、二の腕を出していきたいと
張り切る私です。

今回のバッグは、インドネシア製。

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──
さて、かごバッグの話に戻りたいんですが、
伊藤さんからエレガントでかわいい、
これからつくるバッグのヒントとなるような
写真が送られてきたと。
それでお2人はどうやって
このアイデアに至ったんですか?
石田
いただいたまさこさんの私物のバッグの写真は、
どれもすごくかわいかったんですよ。
大きいけど重いものは入らないバッグとか、
カゴと木の持ち手の組み合わせがすてきなバッグとか。
でも、かごって、自分でデザインするっていうよりも、
編む技術と素材がうまく合致するか、
それがけっこうわたしたちにとっての仕事なんです。
そのなかでまさこさんの求めるものをつくるのには
どうしたらいいのかなぁと、
ずっと悩み続けちゃって(笑)。
そうしたらまさこさんのほうから
「持ち手を革にしたら?」っていうアイデアを
いただいたんですよね。たしか。
伊藤
だんだん思い出してきました。
warang wayanさんのつくったかごバッグに、
持ち手が革のタイプがあったんですよ。
これとは、全然かたちは違うんですけれど。
土屋
はい。定番でつくっていましたね。
それは持ち手が2つでしたけれど。
伊藤
それで、いくつか候補が出てきたなかから
ひとつに絞るのに、革でリボンを、
というアイデアが出たんじゃなかったかな。
土屋
そうです、そうです。
まさこさんが、イラストを描いてくださって、
それが、リボンのアイデアだったんです。
その絵を見たときに
「これはすごくかわいい!」と思って。
伊藤
すみません、思いつきだけで。
そしたら、2人がすごく喜んでくださったのが、
持ち手が結べるということは、
外せる、つまり重ねることができる。
だったら国際貨物でコンパクトに送れる! と。
かごって、軽い割にかさばるので、
まるで空気を運んでいるみたいに容積が増えて、
貨物の送料がたいへんなことになるのを、
それでずいぶん節約できるって。
土屋
そうです、そうです。
伊藤
わたしは輸送の手段とか全く考えてなかったけれど、
そうだよね! と思って。結果的に、よかったです。
キュッて結ぶことで、
ワンハンドルよりちょっとかわいい感じにもなるし。
土屋
持ち手の長さ、太さとかもいろいろやってみて、
この太さがやっぱりいいなっていうのが
自分で決まったときに、
「やっぱり、すごくかわいいな!」と思いました。
石田
かわいいし、重なるし、機能的だし。
「これ一択でいきましょう!」
っていう感じでしたね(笑)。
伊藤
結べる柔らかい革があってよかった。
土屋
革は、初め、ヤギ革とかでもやってみたんですけど、
もうちょっと硬い感じになったんです。
やっぱり柔らかいほうが、持ってるときに感触がいい。
それでこの羊の革を使うことにしました。
伊藤
まさに、この感じをイメージしてました。
持ったときも気持ちいいですよね。
さらにそこから、内側の布をどうしようとか、
ディテールを考えて下さって。
土屋
はい、かごって中がグチャグチャしちゃうから、
ポケットがあったらいいなとか、
じゃあそのポケットの位置はどこがいいんだろうとか。
──
こういう製品づくりに、
モロッコとインドネシアでの
分担はあるんですか? 
石田
ないです。
土屋
これはすべてインドネシアで担当しました。
石田
すみません、モロッコ、当時、
まさこさんの要望に応えられる余力がなく、
インドネシアの姉さんに頼ってしまいました。
──
なるほど。
今回はワランワヤンインドネシアが主導。
伊藤
でもまた来年もあるかもしれませんし。
わたしの家にある、
ずっと使ってるバブーシュとそのかごは、
ワランワヤンモロッコですよ。
石田
でもこんなこと、言い訳なんですけれど、
今回インドネシアだけでよかったなぁ! 
って、実は思っていて。
戦争で、モロッコからの空輸が止まっちゃって、
ほぼ日の「生活のたのしみ展」の
準備もしてるんですけど、
今、とても大変で、どうしよう? って。
やっと別の経由便が始まったんですけど、
送料が3倍になってしまって‥‥。
そういう意味で、このかごバッグが
インドネシアでつくれたのは、
運がよかったなと思うんです。
日本に送るのに、そんなにストレスがない。
伊藤
なるほど! 
──
それでは、あらためて、
インドネシアの土屋さんに、
このかごバッグのつくりについて、
教えていただけたら。
土屋
はい。編み地(ラタン=籐)はバリ島ではなく、
カリマンタンっていう別の島のものなんです
(カリマンタン=インドネシアとマレーシア、
ブルネイにまたがる「ボルネオ島」の
インドネシアでの呼びかた。
西・中部・南・東・北の5州にわかれている)。
今度インドネシアが首都をカリマンタン東部に
移動するって言ってるんですけど、
そこにこのラタンがあるんです。
それこそカリマンタンの人は、
このかたちではないんですけど、
昔から畑や魚を獲りに行くときに
トラディショナルな形のかごを使いますし、
床材みたいなものをつくったりもしますね。
──
ほんとに生活に普通に使われているものなんですね。
土屋
そうですね。でもバリ島の人は
そんなに使っていないんです。
やっぱりその素材が採れるところで、
それを使っているという感じですよね。
──
柔らかいですよね。とっても。
土屋
そうなんですよ。
──
織った状態で来るんですか?
土屋
もうこのカゴの形状(円筒形)で織り上がって
バリ島に来るんです。
そして底に貼ってある革は、
私の家にある工房で、バリの職人さんがつけます。
革(羊革)などの材料は私が選んで買ってきます。
内側の黒い布も同じです。
──
おうちに、工房があるんですね。
土屋
はい。家の中でつくっています。
伊藤
元となるこの円筒形のかたちは土屋さんが?
土屋
元々この円筒形はあったので、
完全なオリジナルではなく、
サイズをお願いしたものになります。
でもなかなか、
手仕事なので誤差があって、
ちょっと細長いとか、ちょっと大きい、
というものが混じるんですけれど。
──
ディテールがかわいいですよね。
こういう、白黒の布を使うとか。
土屋
これはバリ島のヒンドゥーで使われるものなんですよ。
そういうものを取り入れています。
伊藤
なるほど! よくわかりました。
ほんとうに、素敵なものをつくって下さって、
ありがとうございました。
土屋
こちらこそありがとうございます。
石田
ありがとうございました。
──
最後に、お使いいただくかたへの注意点などあれば、
教えていただけますか。
土屋
編み地のラタンも布も、柔らかい素材なんですけれど、
わりと丈夫なので、ペットボトルを入れるとか、
そういう使い方も大丈夫ですよ。
あとは、若干、ラタンの採れる時期によって、
ちょっと白っぽかったり、茶色ぽかったたり、
そういうばらつきはあります。
それは自然のよさということでご了承ください。
伊藤
あと保管にはあんまり湿気の多いところは避けるとか。
かご全般、そうですけれど、革も使っていますしね。
土屋
そうですね、一般的な革製品と同じで、
湿気のあるところでの保管は
カビの原因になるのでご注意くださいね。
伊藤
よかったです、お2人とお話ができて!
今度は直接お目にかかれますように。
土屋
あっ、「生活のたのしみ展」行きますよ。
伊藤
え? いらっしゃるんですか?
土屋
はい、一応、その予定です。
伊藤
そうなんだ! 
それでは、東京で会いましょう! 
嬉しい! 
土屋
はい、東京でぜひ。
石田
マラケシュにもいらしてくださいね。
ピンクの町ですよ。大観光地です(笑)。
伊藤
すごく行きたいんです!
土屋
パリから近いよね? 3時間ぐらい?
石田
そう、パリから3時間。
一同
へぇ~!
伊藤
ふむふむ、パリと組み合わせて、行けますね‥‥。
石田
次は頑張ります!
土屋
(笑)
伊藤
それでは、失礼します。
土屋・石田
失礼しま~す。
伊藤
ありがとうございました!

バリ島とマラケシュで、それぞれが。

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石田
インドネシアとアフリカからの帰国後は、
ふたりでいろんなお店を訪ねて、
寅さんのように行商をしました。
ところが、当時、扱ってくれるお店が
1軒もなかったんですよ。
伊藤
え?! そうなんですか?
石田
やっと、扱ってくれたのが、
原宿にあった「ファーマーズテーブル」さん。
土屋
そして、その翌年、
「ザッカ(Zakka)」さんが
展覧会をやりませんか? とお声掛けくださったんです。
伊藤
うんうん。
そっか、やってらっしゃいましたね、
覚えてます。切り抜きで
バブーシュとかかごの写真をレイアウトしたDMでした。
土屋
そうです!
──
ザッカは明冶通りの地下にありましたね。
ファーマーズテーブルはキャットストリート。
土屋
そうです、そうです。
石田
その頃から少しずつ口コミで
お客さんが増えていったんです。
伊藤
その2つのお店って、
当時、同じ業界の人やスタイリストが
すごく注目している場所でした。
あ! こんなものを! というものがいっぱいで、
いま思えば、すごく早かった。
そしてwarang wayanのおふたりは、
やっぱりすごい目利きだったんですよ。
私ももちろんそれで知ったんですもの。
石田
実は私たちのwarang wayanが
初めてメディアに出たのが、
まさこさんの本だったんですよ。
土屋
『まいにちつかうもの』ですね。
石田
バブーシュをご紹介くださった。
伊藤
あれが初めてだったんですか?
石田
そうなんです。
それからすごくたくさんのお問い合わせを
いただくようになりました。
だから伊藤さん、わたしたち、
すっごく感謝してるんです。
ありがとうございます。
伊藤
えぇっ! そんなぁ。
こちらこそありがとうございます。
土屋
ありがとうございました。
20年ぶりにお礼が言えました。
そこからそのまま、なんとなく、
カタログもなく、名刺もなく、
口コミで売り続け、今があります。
──
移住したのは? 
石田
その後まず土屋さんが伴侶を見つけバリ島に移住、
わたしがその後こっち(アフリカ)に来て、
っていう感じです。
──
もう2000年代ですね。
石田
そうですね、仕事が始まったのが
2000年ぐらいでしたから。
──
「ほぼ日」が1998年の創刊で、
当時、インターネットはあったんですけれど、
モデム通信で、そこまで早くなくて、
データのやりとりにお金のかかる時代でしたよね。
写真1枚送るのもたいへんだったし、
それこそ電話で1時間、
アフリカとインドネシアで喋ったら
えらいことになっちゃう時代だと思いますが‥‥。
伊藤
どうやってやり取りされたんですか?
石田
当時はどうしてたんだろう? 
メールと‥‥出はじめのスカイプ? 
だったかもしれないです。
伊藤
それが、いまや、こうして
リアルタイムで時差を感じずに話すことができるように。
すごいことですね。
その2つの個性ある国に暮らしながら、
どうやって「warang wayan」っていう
1つのブランドをまとめているんですか? 
もうお互いが「これ、いいんだけど」、
「あれ、いいんだよね」っていう、
それぞれの感じで?
石田
もう、その通りです!
伊藤
「これ、いいじゃん?」って。
石田
そう! それだけですよ。
土屋
そうですね。まさしく。
石田
基本的なこと、たとえば「ものを見る」こと、
それは職人の仕事がきちんと丁寧であることだとか、
絶対に外せないことはあるんです。
でもそれはサボアにいたときに
共通の感覚を身につけていて。
土屋
好きなものが似ている、
っていうところもあるのかな?
石田
そう、聞かなくても、
あぁ大丈夫だなっていう安心感がある。
伊藤
なるほど。そうじゃないと、
こうして距離もあり、コロナもあって、
会えない時間が続いているなかでは、
いっしょに仕事をすすめるのって難しいですものね。
今、どれぐらい会ってないですか? 2年ぐらい?
土屋
いつかな? コロナになってからは会ってないけれど。
石田
その前から会ってないから、3年くらいかも?
伊藤
始められて20年以上ってことですよね?
石田
もうすぐ25年になりますね(笑)。
伊藤
warang wayanという名前は
どうやって決めたんですか。
土屋
えーっと(笑)。
石田
(笑)もう、ほんとに私たち、
考えるのが得意じゃなくて、
名前は電車の中でパッと。
土屋
東横線の中でね。
石田
名前どうしようかなって話してたときに、
ワヤンっていうのは彼女の旦那さんの名前で、
ワランっていうのは
当時私がモロッコの前にセネガルに夢中で、
ワラン村っていう村に土地を買ったんですよ。
伊藤
へぇ~!
石田
海沿いのマンゴーが生えてる小さな土地で、
その村の名前と「ワヤン」が似てるから、
もうじゃぁ「warang wayan」でって。
伊藤
すごくいい響きですよね。
石田
あらためて由来を訊かれると恥ずかしいんです(笑)。
伊藤
セネガルの土地はどうしたんですか?
石田
縁がなくなり、20年、セネガルに行っていないので、
放置している状態ですね。
登記書とかはあるんですけど。
どうなってるか分からない。
──
インドネシアとモロッコでそれぞれ製品をつくり、
いろんなお店に卸したり、
ネットショップでは販売をするのに、
日本に集荷場所があるんですか、
たとえば東京に事務所があるとか。
経理もたいへんそうですけれど。
石田
いえ、会社がふたつあるんです。
「ワランワヤンインドネシア」と、
「ワランワヤンモロッコ」。
それぞれが流通も経理も独立してやっています。
伊藤
面白いですね。
──
それは最初からそうしようと
思っていた、というよりは‥‥。
石田
なんにも知識がなく、
なんとなくやっちゃったら、
こうなったんでしょうね。

ばらばらな2人、ひとつのチーム。

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土屋
伊藤さんこんにちは、
バリ島の土屋由里です。
よろしくお願いします。
石田
モロッコ在住の石田雅美です。
よろしくお願いします。
伊藤
東京の伊藤です。
よろしくお願いします。
オンラインですけれど、
こうしてお話ができることがとても嬉しいです。
できあがったかごバッグのサンプルが届きましたよ。
すっごく、かわいかったです!
土屋
あぁ、よかったです! 
撮影なさったというお写真、拝見しました。
かわいらしく撮っていただいて!
伊藤
もともと大人っぽい印象でしたが、
nooyのワンピースと一緒になると
さらに大人っぽくて、びっくりしました。
土屋
ワンピースとの組み合わせも、素敵でした。
ロイヤルブルーがよく映えて。
伊藤
ええ。今回、こんなふうにかたちになって嬉しいです。
土屋
遅くなっちゃってすみませんでした。
伊藤
え? そんなことないですよ。
土屋
なにしろ、アイデアを出すところで、すごく迷って。
伊藤
逆に、いろんなアイデアをいただけてよかったです。
もう欲張って、どれもこれもって思っちゃって。
でも選択肢がいっぱいあると
お客様も困るかなぁと思って、
ひとつに絞ることにしました。
──
そもそもはどういう依頼だったんですか。
伊藤
それは、ね!(笑)
土屋
ふふふ(笑)。
伊藤
そもそもは、わたしが、
おふたりのつくったかごを持っていたんです。
そして一度、丸の内でしたか、
「生活のたのしみ展」でお会いして。
あれは何年前でしょうね?
──
丸の内は2019年4月ですね。
伊藤
そのときはご挨拶だけだったんですが、
その時わたしが、
「いつか一緒にお仕事を」と思ったんです。
「かごバッグをつくって欲しいなぁ」って。
きっと、そんなふうにボールを投げれば、
すごくいいレシーブで
打ち返して下さるにちがいない、と。
それで、今回、この企画が立ち上がった時に、
あらためてお願いをしました。
土屋
はい、そうでしたね。
──
そのときに伊藤さんはどんなことをお伝えしたんですか。
つまりかごバッグといっても
日常的に市場に買い物に行くような
大きなタイプもあれば、
ちょっとそこまでというものもあるし、
カジュアルなものも、おしゃれなものもあって。
断片的な原型があったんでしょうか。
伊藤
具体的にお伝えしたかどうか定かではないんですが、
「夏はワンピースといっしょに持ちたい」という、
自分自身の使い方について話したように思います。
ふだん、あまりたくさんの荷物は持ち歩かないから、
うんとたくさん入るバッグである必要はなく、
最小限のものがきちんと入ればいいということと、
「かわいいものを」ということだったかな。
それも、きちんと大人が持ってかわいいもの。
土屋
すごく新鮮でした。
「何も入らないようなちっちゃいバッグで
出掛けるのが好きなんです」って。
石田
そうでしたね(笑)。
伊藤
なんだか、誰のことも考えてないみたい(笑)。
──
その「何も入らないような」っていうのは、
極端にいえば、ということですよね。
土屋
そうです。そう受け取りました。
そしてヒントになるものをと
伊藤さんから送られてきた写真は、
全部がすごくかわいらしかったんです。
その「かわいい」は「エレガント」っていうことですね。
きちんとした女性らしさのある、
洗練された大人の女性が持つようなバッグです。
わたしたちはずっと
普段のくらしの中で便利に使えるようなものを
つくってきたものですから、
「これは、やったことがないぞ」と。
石田
エレガントっていうキーワードが
わたしたちにはあんまりなかったんです。
──
そんなことないと思うんですけれど‥‥。
土屋さんと石田さんは、
距離的にはバリとモロッコのマラケシュで、
離れていますよね。
どんなふうにミーティングをするんですか?
伊藤
たしか、毎日のようにやりとりをされているって
おっしゃってましたね。
石田
電話をして、
日常の下らない話をただただ(笑)。
土屋
あはは(笑)!
石田
週3回ぐらいかな?
長くて1、2時間くらいですよ。
伊藤
そもそも、なぜおふたりは
異国の地同士で仕事を始めようと思ったんですか。
そういえばちゃんとお聞きしてなかった。
石田
元々六本木にある「サボア・ヴィーヴル」っていう
小さいギャラリーで、4年間、
一緒にアルバイトをしていた仲なんです。
伊藤
それはいつ頃?
土屋
20代半ばぐらいだから‥‥。
石田
1999年頃ですね。
米沢(細川)亜衣ちゃんも一緒に働いていました。
伊藤
はいはい。料理家の細川亜衣さん!
石田
同世代の子が多かったんです。
大学を卒業して、就職するのではなく、
自分がやりたいことを始めたい、
と考えているような仲間でしたね。
伊藤
じゃぁわたし、お会いしてるかもしれない。
土屋
お会いしてるかもしれないです。
石田
そこでバイトをしてるときに、
土屋さんはバリ島が好きで、
私はアフリカが好きで、
年に3か月ずつ旅行に行かせていただいて。
伊藤
えっ?! 年に3か月?
石田
はい、年に3ヶ月ずつ、それぞれ休みをもらって
現地に行っていたんです。
で「面白いものがあったらお店で売ってあげる」と。
それでちょっとずつ買い付けを始めたんです。
──
面白いですね! 
仕入れしてきたものがいいものだったら、
サボア・ヴィーブルのような目利きギャラリーが
売り場をつくってくれる、って。
石田
そうなんです。
伊藤
へぇ~!
──
きっとオーナーのかたは、
みなさんを、いちバイトというよりも、
これから個人商店として独り立ちしていく人たち、
っていうふうに見ていたんでしょうね。
伊藤
それが何年か続いたんですか?
石田
4年続きました。それで、
そろそろ自分たちで独り立ちしたいなって思い始め、
ふたりで買いつけ旅行に行き始めたんです。
伊藤
別々に?
石田
初めは一緒に。
伊藤
それはどこだったんですか?
石田
それがバリ島とモロッコでした。
伊藤
おふたりの好きなところを両方、
ふたりで回ったわけですね。
土屋
そうなんです。初めモロッコに、
その足でバリ島に。
石田
お互いにそれぞれの知っている場所を案内して、
ふたりで買いつけをしました。

今日の色を決めるたのしさ。

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伊藤
おふたりは、気に入った生地を、
1シーズンだけじゃなく、
定番のようにして何回も使いますよね。
それもいいなと思っているんです。
平山
そうなんです。生地の定番化。
──
色は伊藤さんのセレクトですか。
伊藤
ううん、おふたりから提案をいただきました。
悩まれましたか?
平山
すっごく悩みました!
そしてロイヤルブルーと黒に。
──
ロイヤルブルーは、明るいですね。
平山
nooyでもよく使う色なんです。
若山
色物はちょっと、派手なのは苦手だと
抵抗があるという方にもおすすめします。
じっさい、このロイヤルブルーだったら
ぜんぜん抵抗がないとおっしゃるお客さまもいらして。
──
自分の思っている印象と、
着たときの印象が違うことってありますよね。
「あれ? 馴染む!」みたいな。
平山
そう、この色、肌馴染みがいいんです。
若山
たしかにそう。
掛けてあるだけだと派手に見えるのに。
平山
着るものか持つものに色味がちょっと欲しいな、
っていうときも、派手になり過ぎず、
定番の色みたいな感覚で使えますよ。
伊藤
普段はダークネイビーや黒を着ている人も、
抵抗がないと思いますよ。
──
色味が欲しいという気分って、
たとえばどんな時ですか。
伊藤
たとえば曇りの日、アウターは黒が多くて、
街全体が黒っぽい印象になるんですよね。
そういうときは、あえて色を着よう! って。
だからお天気かな。
若山
わかります。
起きて、温度と湿度で、
今日は色を着て爽やかに行こう! って。
──
逆にパキーンと晴れた日は、黒とか?
若山
いえ、どっちもあります(笑)。
気分ですね。
伊藤
そう、ほんと「気分」なんですよ。
──
黒はnooyさんの定番色ですか。
平山
いや、じつは初めてつくるんです。
若山
そう、このかたちで、黒は初めて。
平山
前にこのかたちでネイビーをつくったとき、
黒もいいなって思っていたのが、形になりました。
伊藤
これ、いちど着たら、
きっと別の色や別の柄で欲しくなる。
‥‥来年は柄物をつくるのも、いいんじゃないかな?
若山
いいですね!
って。もう来年の話(笑)。
でもやっぱり、これを着る季節を思うと、
かごバッグが持ちたくなりますね。
今回は、かごバッグとワンピースだけで
外出しましょう、っていうことですよね。
伊藤
そうなんです。
荷物を減らして出かけませんか、って。
靴、ワンピース、かごの3アイテムで。
‥‥それ、いつものわたし、なんですけれど。
一同
(笑)
伊藤
おふたりはふだんの外出は
荷物が多いほうですか?
若山
仕事のときは多いこともありますね。
でも普段はめちゃくちゃ少ないです。
伊藤
そうなんだ!
若山
リュックをしょったりすると軽過ぎて、
「あれ?!」みたいな。
伊藤
わかります。わたしも今日は、
おっきいバッグなんですけれど、
中には、別になんにも入ってないんです。
──
そういえば街を歩く人を見ていると、
荷物の大きい人と少ない人に分かれますね。
伊藤
向田邦子さんのエッセイに、
ちっちゃいバッグを持つ女性は
末っ子が多いという考察があって。
平山
おぉ~!
伊藤
末っ子はちゃっかりしてて、
なかったら借りればいいや、
みたいなところがあるから、
ふだんから荷物が少ないんじゃないかって。
若山
それ、まさしく、私です。ははは。
伊藤
長女は、弟や妹の面倒を見ないといけないから、
なにかといろいろ持ち歩く。
平山
あれ、私、長女なんですけど、
荷物は少ないほうかも?
若山
そういえば、そう!
平山
長女にもいろんなタイプがいるんです(笑)。
若山
ところで伊藤さん、買った服って、
家に帰ってすぐに着たりします? 
それとも次に出かけるときまでそのまま?
伊藤
着ます、着ます。嬉しくて。
いろいろ合わせたりとかしますよ。
若山
おぉ~、嬉しいです。そういう方。共感。
伊藤
娘チェックが入るの。
これとこれなら大丈夫かなぁ? とか。
平山
楽しそう(笑)。
若山
このワンピースもね、
そういう1枚になって欲しいです。
伊藤
ネイルとかも合わせやすいし、
首まわりが気になる人は、
スカーフとかもいいんじゃないかな。
若山
中にボートネックのカットソーを合わせて
ちらっと見せてもかわいいですよ。
伊藤
長く、たのしめそうな服になりましたね。
ほんとうによかった。
平山
ありがとうございます。
伊藤
またぜひ、ご一緒させてくださいね。
若山
こちらこそです。
ありがとうございました。

より着心地よく、よりすっきり。

未分類

伊藤
平山さん、若山さん、
今回もnooyのすてきな製品をありがとうございます。
このワンピースは、もう6年ほど前になるのかな、
わたしがnooyで購入して、
いまもずっと着ているワンピースがあるんですけれど、
それをチームのみんなも「いい!」と
言ってくれたのが、決め手のひとつになったんですよ。
若山
ありがとうございます。
春夏のものですね。
平山
そう、ちょうどいい中厚、という感じでした。
伊藤
そうですよね。そして、ちょうどその時、
「ワンピースとかごバッグ」という
何週かにわたる特集をしたい、
と考えていたところだったんです。
ワランワヤンさんでつくっていただく
かごバッグの企画が先行して進んでいたものですから、
それにマッチするワンピースを探していて。
平山
そこに、うまくはまったんですね。
よかったです!
──
わたしたち、急にこちらにお邪魔して、
かごバッグをお見せして
「これに合うものを」などと
乱暴なお願いをしてしまいました。
伊藤
すみません、急に思いついてしまって。
若山
いえいえ、事前にメールで
画像をいただいていていましたし、
伊藤さんが着てくださっていたあのワンピースを
原型にするのがいい、というアイデアも、
わたしたちが最初にいくつか提案したなかにも
ありましたね。
伊藤
それでわたしも「そっか!」と、ピンときて、
リボンがあるので、それが目立つような生地を、
ということと、柄はやめて無地にしましょうよ、
というような提案をしましたね。
若山
はい、リボンを引き立てるような無地を、と。
伊藤
かごバッグが小さめで、
持ち手が革のリボン仕様なんです。
持つとちょうど腰のあたりに目がいくので、
ワンピースのリボンとぶつからず、
引き立てあうようなものになるといいなと思って。
それでシンプルな方向に。
若山
わたしたちとしては、夏のワンピースですから、
やっぱりスポッとかぶれる、ラクなものということ、
どなたでも似合うものであること、
体型を気にせず、大人っぽく見えるものであることが
大事だって思っていました。
伊藤
このワンピースは、ずん胴にならず、
ちょうど腰のあたりでたまって、すとんと落ち、
きれいなドレープが出ますよね。
すごく楽なのに、だらしなく見えないんです。
若山
これ、平面に置くと四角っぽいんですよ。
でもドレープがきれいに出るという
生地の特性を生かしてつくっています。
袖を通すと、身体にそって独特の立体感が出るんです。
伊藤
ほんとうに、そうなんです。すごい。
若山
肩で着るので、全体がストンと落ちて
ドレープが生まれるのとともに、
すっきりして見えるパターンになってます。
首まわりが開いてる服は苦手という方も、
着た印象は開いてるという感じがしないと思います。
とても着やすいと思うんです、すっきり見えて。
伊藤
今回お願いしたモデルのかた、
ふだんは年齢よりも若く見えるんですけれど、
これを着たらすごく大人っぽくなりましたよ。
生地感が、上質で、とてもきれいでした。
若山
コットン100なんですけど、
たしかに大人っぽく見えますよね。
平山
強撚(きょうねん)といって、
強く撚(よ)っている糸を使っているので‥‥。
若山
シャリッとするんです。
平山
さらに後で加工をすることで、
ちょっとポリエステル的にも見えるというか、
コットン100に見えないサラッとした感じになっています。
──
シャリシャリしてて、
でも伸縮性もあるんですね。
平山
そうなんです、ストレッチも少し。
──
ほんの少しのストレッチ。
ウールで言うギャバみたいな
高級感のある厚みがあって。
若山
そうですね。ナチュラル過ぎず、
でも着ていても心地いい、
そんな生地なんですよ。
平山
シワにもなりにくいです。
ちなみに、浜松でつくっています。
伊藤
特に、今回はかごと合わせるから、
あんまりほっこりしすぎないようにと思っていたので、
まさしくぴったりでした。
そして、6年前のものと比べると、
あきらかに進化をしていますよね?
若山
そうなんです。より着心地よく、
よりすっきりして見えるように工夫しています。
伊藤
それっておふたりが着たり、
お客様が着ているのを見たり、
そういうなかで進化していくんですか。
若山
そうです。普段、着て仕事をしていると、
ちょっとここが突っ張るなぁとか、
ちょっとここが開きすぎるかなぁとか、
もうちょっと丈が欲しいかな、など、
気づくこともあるんです。
それで、少しずつ改良を加えていきます。
伊藤
袖のすぼまり方も絶妙ですよね。
若山
袖のところは生地がバイアスになっているので、
ちょっと肘が当たっても、
斜めに伸びて力が逃げ、つっぱらないんです。
伊藤
そうなんだ! バイアス使い。
若山
そうなんです。これが普通に縦づかいだったら、
こんなふうな快適さは出にくい。
伊藤
なるほど、これは聞かないと分からないことでした。
──
バイアス使いはここだけですか。
平山
前身ごろが、すこしだけバイアスになっています。
「すこバイ」って呼んでます。
若山
少しバイアス。
伊藤
「すこバイ」! だからすごく
身体に馴染む感じになるんですね。
もたつかず、落ち感が出るのは、
生地の特性だけじゃなく、
その使い方にもあったんですね。
そんな秘密があったんだ。
6年前のは、もうちょっと‥‥。
若山
真っ直ぐでしたね。
平山
Uネックのときですね。
──
なで肩の人も大丈夫ですか。
若山
大丈夫です。なで肩の人もいかり肩の人も。
伊藤
セットインスリーブじゃないから、
肩幅がいろいろでも大丈夫ですね。
うん、これはオンラインショッピングしやすい。
──
このワンピース、これからも進化するんでしょうか。
若山
このワンピースは、これで完成です。
もっと極めたいという気持ちもありますけれど(笑)。
伊藤
nooyは、洋服全部にそういう感じがありますね、
定番かと思いきや、年々進化している。
若山
そうですね。自然にそうなっちゃいますね。
平山
定番化してく商品こそ、
少しずつマイナーチェンジをしていますね。
パターンも修正を加えながら。
伊藤
このワンピース、
おふたりはどんなふうにして着るんでしょう。
若山
昨年までのものを何枚か持っているんですが、
真夏はふたりとも制服のように着ていますよ。
このワンピース、アクセサリーを使うのも楽しいんです。
何でも合うので、スポーティにもドレッシーにもなる。
平山
胸元も結構アクセサリーが映えます。
若山
お休みの日だったら、
ほんとかごバッグに麦わら帽をかぶって、
シンプルな外出を楽しんでもいいですよね。
伊藤
なるほど。カジュアルならスニーカーにも合いそう。
若山
合いますね。サンダルもスニーカーも。
でも仕事着にすれば、ちゃんとして見える。
そこもいいんですよ。
うんときちんとすれば、お呼ばれにもいけそう。
自由自在です。
伊藤
いいものができて、よかった!

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