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同い年って。
- 伊藤
- 坂井さんがweeksdaysを
読んでくださっているとききました。
ありがとうございます。
- 坂井
- はい、チェックしています。
年代的なこともあるのか、
自分からネットでの発信を
積極的に取り入れるほうじゃないんですけれど、
「ほぼ日」を見ていると、安心するんです。
- 伊藤
- わぁ。みんな、よろこびますよ。
- 坂井
- それこそステイホームの時は、
伊藤さんが海外にお住まいのみなさんと
オンライン対談をなさったでしょう?
あの記事も熟読しました。
- 伊藤
- うれしいです!
そういえばわたしも、ずいぶん長く、
インターネットで自分から発信をする、
という場所から遠いところにいました。
でも、12、3年ぐらい前から、
こういうこと(製品をつくったり、紹介したり、
それについてのコンテンツをつくったり)をしたいな、
どこで発表すればいいのかなと思って、
機会をうかがっていたんです。
それで、あるとき「ほぼ日だ!」と思って。
糸井さんが自由にさせてくれる感じや、
「ほぼ日」の社風が、
自分のやってみたいことと、
すごく合っていると思って。
- 坂井
- それで、実際に立ち上げられて、
きちんと更新をなさっていて。
すごいことですよね。
- 伊藤
- 4年目になりました。
最初は、毎日、
新製品を発売しようと思っていたんですよ。
そうしたら「それはさすがに難しい」って。
販売の仕組みや、お客様対応のことだけじゃなく、
「毎日、送料がかかっちゃうから、
お客様が困っちゃう」。
つくりたい気持ちを優先しすぎて、
買いたい人の気持ちに
寄り添っていなかったんですね。
- 坂井
- たしかに、そうですね。
- 伊藤
- それで「あ、そっか!」となって、
「1週間のテーマを決めて、発売は週に1日」
となりました。
それで週1の発売に向けて、
コンテンツで盛り上げるという
スタイルをつくったんです。
自分がほしいから提案をして、
コンテンツを書いているのも自分なのに、
写真や動画、対談や取材の原稿、寄稿などが揃って
ページが出来てくると、
自分が真っ先にほしくなっちゃうんです。
「これ、やっぱり買う!」。
- 坂井
- (笑)自分がほしいものを扱う、
ということを、とても大事になさっているから。
- 伊藤
- この歳になると、ほしいものが
若い頃とは明らかに変わってくるわけですよね。
たとえば「洗いざらしの、しわのあるリネンの服」よりも、
ツルっとしたもののほうが似合うようになる。
この年齢の肌にはね。
坂井さんはちがうかもしれないけれど。
- 坂井
- わかりますよー!
- 伊藤
- ほんとう? こう、ザラッとした質感の服って、
若い子の肌じゃないと似合わないんですよね。
だから、若いデザイナーとめぐりあっても、
「weeksdays」で扱うのはなかなか難しいんです。
- 坂井
- なるほど。
- 伊藤
- そうなんです。
いつかは、そういうことができるかしれませんが、
いまは自分の身の丈のものを提案しています。
そんななか、坂井さんが
「ベトナムのかご」に注目してくださっていると聞き、
とても嬉しかったんです。
- 坂井
- はい、服飾スタイリストの梅山弘子さんが
仕事場に持って来ていらしたのを見て、
「いいな、いいな」と。
「買わなきゃ」と思ったんですが、
その時は売り切れでした。
それで再販を待ったんですが、
タイミングが合わなくて買えなかった。
それで「ほぼ日」にメールをしたんですよ、
再々入荷のお問い合せ。
- 伊藤
- えっ、えっ(笑)。
そんな女優さんいますか。
- 坂井
- ふふふ、すごくご丁寧なお返事をいただきました。
- 伊藤
- よかった!
坂井さんだってわからずに
返信しましたよね、きっと。
- 坂井
- はい、本名で連絡をしていますから。
それで、ベトナムでつくっているので、
入荷を待つしかないとわかりました。
でも梅山さんに会うたび、かごを見て、
「はやく発売しないかなぁ、いいなぁ、いいなぁ」。
- 伊藤
- ありがとうございます(涙)。
そのことをわたしに伝えてくれたのは、
料理雑誌の副編集長をしている女性で、
梅山さんとの共通の友人なんですよ。
「坂井さんがすごく気に入ってくれていて、
でも買えなかったみたい」と。
- 坂井
- そしたら、この対談のお話が来て。
「え? 伊藤さんにも会えるの?!」(笑)。
- 伊藤
- そんな、そんな。逆です(笑)!
ぜひ、サンプルを使っていただいて、
感想をお聞きしたいなと思ったんです。
- 坂井
- ありがとうございます。
とってもお会いしたかったんです。
3日間ぐらい、
伊藤さんの仕事と暮らしを追ってみたいです。
なにを読んだり、なにを見たり、
どんなことをインプットしているのかなって。
「weeksdays」の商品が信用できるのも、
伊藤さんあってのことですから、
知りたくなるんです。
この説得力はどこから来るのか、
だからなにを食べているのか、飲んでいるのか、
知りたくなるんですよ(笑)。
- 伊藤
- そんなあ。
わたしこそ、坂井さんに会えるって、
キャッキャしましたよ!
坂井さんとわたしは、同世代ですよね。
わたしは1970年2月9日うまれ。
- 坂井
- 同い年です。
わたしは1970年5月17日うまれですから、
学年は伊藤さんがひとつ先輩になるんですけれど。
でも、伊藤さんの落ち着きと目利き感で、
勝手に、自分より絶対‥‥(笑)。
- 伊藤
- 姉さんだと思ってた?
- 坂井
- 姉さんだと思ってました、
ごめんなさい(笑)。
- 伊藤
- えばってるからね(笑)。
- 坂井
- 逆に自分の成長してなさが
恥ずかしくなっちゃう。
- 伊藤
- いえいえ!
なんか同い年って、すごく‥‥。
- 坂井
- 安心ですよね。
- 伊藤
- うんうん。
同じ時代を生きてきたとか、
それぞれ子育てを経験しているとかね。
懐ふかく。
撮影の時はいつも大荷物。
なるべくコンパクトにしたいと思いつつも、
現場で、あれが足りない!
なんてことになるといけないから、
ついあれもこれもとたくさんになってしまうのです。
先日もweeksdaysの撮影があり、
朝からてんやわんや。
撮影リストを片手に、
必要なものをベトナムのかごにどんどん入れていきます。
かさばる服や靴の箱は、一番大きなサイズ。
中くらいのに本や器。
小さいサイズには、針や糸、ガムテープなどの
スタイリスト7つ道具を、という具合。
販売するたびに
買い足しているものだから、
ベトナムのかごは今や7つ。
入れるものの重さや大きさによって、
どれにしようかな? とえらぶのですが、
大荷物も全然へっちゃら。
懐が大きく、深い、かごなのです。
今回、新たにくわわったのは黒。
男の人が持ってもきっとすてきに違いない‥‥と
妄想しています。
コンテンツは、
weeksdays初登場の坂井真紀さんと対談。
同い年の坂井さんと、
ベトナムのかごにはじまり、
自分たちの年齢のこと、
暮らしのこと、
体を作ることなど、
いろんなことを話しました。
真紀さん、すてきだったなぁ。
どうぞお楽しみに。
帽子のように。
- 伊藤
- この日傘、差している姿が美人ですよね。
- 井部
- 嬉しいです。
日傘は自分のためのものではありますけれど、
日傘を差した自分がどう見えるかも大事ですよね。
意外と「いいのいいの、私、こんなんで」
っていう方もいるけれど、
ちょっと意識が変わるだけで、
人ってずいぶん印象が変わるんですよ。
わたしは、ポップアップで店頭に立つときは、
なるべく鏡の前にお連れして見てもらいます。
- 伊藤
- そうか。でもweeksdaysは
オンラインの店なので、
直接、お客様に傘をさしていただくことが
できないから、
写真でイメージしてもらったり、
表示してあるサイズと
ご自分のお手持ちの傘を
比較していただいたり‥‥。
- 井部
- この日傘に関しては、
「帽子」っていう表現が近いと思っているんです。
私も帽子は好きなんですが、
夏に帽子かぶるとどうしても汗をかく、かゆくなる。
だから真夏は帽子じゃなく日傘を使います。
この日傘は、帽子感覚で
使っていただければって思います。
自分には大きいかな、小さいかな、ということは
気になさらなくていいと思いますよ。
- 伊藤
- スッキリしました。
最初に話に出ましたが、
天然繊維そのものと、
そこに加工をした晴雨兼用の生地では、
やっぱり全然違うんですか。
- 井部
- 違いますね。晴雨兼用は、
表面に傘のUV撥水コーティングをかけ、
裏面から防水コートをかけます。
つまり、生地がサンドイッチになるんですね。
この日傘の場合は
麻の表面にUV撥水コーティングだけが
薄い皮膜になっています。
裏面に防水加工があると、薄くノリを
張ったみたいな感じになるんですが、
とくに麻素材はそれが顕著に影響します。
かんたんに言うと固い感じになる。
麻本来の柔らかさが失われるんですね。
だからやっぱり日傘の場合は
わたしはUV撥水コーティングしかかけたくない。
- 伊藤
- ちょっとは撥水するんですね。
- 井部
- ちょっとくらいの雨なら、はじきますよ。
- 伊藤
- なるほど。
ああ、ほんとうにかわいいですね。
ハンドルも、紐などをつけず、
なにもつけずにシンプルに。
- 井部
- そのあたりは伊藤さんのプロデュースですね。
つけたいときは、
ご自分の好きなリボンとか巻いてもいいですしね。
- 伊藤
- 昨年のタイプよりちょっとちっちゃく見えますが、
生地の面積は同じですよね。
- 井部
- 同じです。
石突とハンドルの長さが変わりました。
傘って、ハンドルの長さで
差しているときの空間が変わるんです。
ハンドル楓の成木で、
削り出しで形が同じように作れるので、
個体差はそんなに大きくなく、
だいたい一緒の感じに仕上がっています。
BonBonStoreには同じ生地の日傘がありますが、
竹のハンドルで輪っかがついているタイプなんです。
伊藤さんプロデュースの日傘は
ほんとうにシンプルで、すごく潔いですよね。
より大人っぽいと思います。
1本でそのまま、きりっと、持っていただきたい。
比べるとわかりますよね。
- 伊藤
- 本当だ。
「シンプルに行く」という気合で
持っていただきましょう。
お手入れって、何かアドバイスはありますか。
- 井部
- 皆さん、黒い傘は、
この真ん中(生地の折れる部分)の
色褪せを気にされますね。
ですからシーズンが終わったら
中性洗剤──お台所の洗剤──と水を
スポンジにちょっと含ませてたたき洗いをして、
それからシャワーの水で流し、
きちんと日陰干しをしていただいて、
できれば光の当たらない、
風通しがいいところに入れて
収納していただくのが一番です。
太陽の光じゃなくても
家の中の明かりの下に置いているだけで
色褪せは進んでいくので。
- 伊藤
- なるほど。
私はクローゼットの中に入れてます。
- 井部
- しまうとき、できれば着物で使う「たとう紙」、
湿気を吸ってくれる紙でくるんで。
そうすると色褪せはかなり防げますよ。
- 伊藤
- わかりました。
それでも色褪せしてしまったら?
- 井部
- 長く使ってくださっているお客様から
「生地が色褪せしてきたけれど、
ハンドルがきれいにピカピカだから、
まだ捨てたくないんです」という相談をいただいて、
生地にステッチを入れてリメイクするサービスを
はじめたんです。
これは、わたしが使っていた傘でつくったサンプル。
フレンチノットステッチを入れてます。
- 伊藤
- わぁ、すごくかわいいですね!
- 井部
- 色褪せしているけれど、
もうちょっと長く楽しめそうでしょう?
こちらは、お客様が大切にしすぎて、
しまいこんだまま色褪せしてしまったので、
わりとくっきりとした濃淡ができてしまったもの。
逆に下手に隠すのはやめて、これを良しとし、
周りに額縁のステッチを入れてみたんです。
- 伊藤
- かわいい!
- 井部
- うちで持っている3パターンの図柄から、
作家さんにお願いして
手刺しゅうで仕上げているんですよ。
これは雨傘だとできないことですから、
日傘ならではのたのしみですね。
そして、これは色を見るので
半分ずつ張った試作の傘です。
ご相談いただいたら、いつでもお返事できるよう
刺繍試作サンプルを作家さんと
やりとりしているんですよ。
- 伊藤
- それも素敵。
- 井部
- さらに、穴の空いてる方からの
リクエストも受けていてて、
今それは試作で、幾何柄にできないかと。
- 伊藤
- リクエストを受けてから考える?
お客様と相談するんですか。
- 井部
- いちばんいい方法を考えて、
こちらから決め打ちで提案をしますね。
- 伊藤
- うれしいですね。
こんなことしている傘屋さん、珍しいですね。
- 井部
- うちで買っていただいた傘のみの対応ですけれど。
大切に使ってくださっている方に
すこしでもお手伝いが出来るなら、と考えたんです。
そうそう、息子さんから買ってもらったプレゼントの傘が
捨てられないという相談も受けました。
- 伊藤
- 男の子がお母さんに日傘のプレゼント!
- 井部
- 「息子からもらった傘で、捨てるに捨てれなくて、
でももう色褪せしちゃって。どうしたらいいかしら」
その方は生地の張替えを希望されたんですが、
古い傘の張替えはできないんですよ。
何年か使って脆くなっている骨に
新しい生地を張るわけにはいかないんです。
- 伊藤
- そうなんですね。
「weeksdays」の傘も、皆さん、
長く大事に使ってくださるといいですね。
井部さん、ありがとうございました。
- 井部
- こちらこそありがとうございました。
きちんと。
- 伊藤
- そして、麻の日傘です。
「weeksdays」オリジナルが作れて、
すごく嬉しいです。
- 井部
- 今、純粋な麻の日傘って、
ほとんど作られていないんですよね。
- 伊藤
- え、そうなんですか!
- 井部
- 麻でも防水加工をして
晴雨兼用で使えるものはあるんですけれど。
日傘というのは素材開発が盛んで、
紫外線カットだけじゃなく
空間が体感的に涼しく感じる新素材も増え、
そういう機能的な部分を
各メーカーはメインで打ち出しています。
ですから逆に昔ながらの
こういうタイプのものを作っている人が少なくて。
でもそれだけに、逆に、
みなさん「素敵ね」って言ってくださいますね。
- 伊藤
- 紫外線カット率が大きくなければ
百貨店では日傘が売れません、
という話を聞きました。
- 井部
- そうですよ、本当に。
でもちょっと「やりすぎ」のようにも思えるんです。
「ああ、これしか選べないの、日傘って?」
となってしまいます。
例えば70%は機能性の高い日傘があるとして、
30%くらいはそうではないものを
置いてあげたいなと思うんです。
ケースバイケースで使えばいいんですよ。
- 伊藤
- そうですよね。
- 井部
- だからうちのこういう日傘は
百貨店のポップアップでは、
異端児みたいな感じがするんじゃないかな。
でも、こういうものを本当に探してる人はいます。
ただ、新素材の機能性の高い傘に比べたら、
多少の暑さを感じるであるとか、
そういうことは店頭できちんとお伝えしています。
- 伊藤
- うちの娘は、うんと歩くんです。夏も。
わたしは車に乗ってしまうことが多いんですが、
彼女は若いから平気で歩く。
だから機能性の高い日傘を使っているんですが、
この前わたしがBonBonStoreの日傘を差してたら、
「やっぱりいいなぁ」って。
差してる姿、傘自体がかわいいって。
そういうことを理解しつつ、
炎天下をがんがん歩くときは新素材、
おしゃれして出かけるときは麻、みたいに
娘にも日傘を使い分けてほしいなと思う。
「今度作る日傘は着物にも合うと思うんだよね」
って言ったら「あ、確かに!」。
- 井部
- きちんと着物をお召しの方は
「暑いときに暑いって顔しないで、
すっと涼しくあるのが粋だから」っておっしゃる。
そういう方は新素材の傘は選ばれないでしょうね。
- 伊藤
- いまや、夏に着物を着ること自体、
すごいことですからね。
心にも時間にも余裕がないと難しい。
そういうこともあるし、
ふだんの格好をしているときも、
日傘は優雅なおしゃれなものであってほしい、
という気持ちがあるんです。
だからこの日傘は「あっていい」。
- 井部
- 私もいつもそう思います。
みんな新素材のほうに流れて行っちゃうけれど。
- 伊藤
- すごく喜んでくださる方もいるでしょう?
- 井部
- そうですね。
持ち運びに便利だということと、
折りたたまなくていいところがいい、と言われます。
- 伊藤
- ちょっと大きめのバッグだと
こういうふうに入れられるし。
- 井部
- そのまま、ちょっとクラッチぽく持てたりも。
すごく小さくてかわいいって印象があるみたいです。
- 伊藤
- 生地を、ハシゴレースにしましたね。
- 井部
- これ、純粋なハシゴレースではなく、
ハシゴレース“風”に仕立てた
ボーラー刺しゅうなんですよ。
つまり、刺しゅうでレースを表現しています。
本来のハシゴレースは
手で糸を抜いて作るわけなんですけど、
それができないので。
- 伊藤
- あ、本当だ!
- 井部
- 10cm単位で刺しゅうが入るので、
その区切りのところに糸が溜まりやすい。
それを手作業で切っています。
- 伊藤
- 差すと、空間になっている部分が
いい感じに透けるんですよね。
- 井部
- きれいですよね。
木漏れ日(こもれび)みたいで。
これは帽子代わりのつもりで作った傘なんです。
- 伊藤
- たしかにこれくらいのサイズって、
帽子と同じ感覚で、道を歩くときに
人の邪魔にならないですよね。
- 井部
- あと、お母さまで、
お子さんの競技の観戦に
邪魔にならなくていいと。
- 伊藤
- 確かに! 観戦の時ですね。
しかも帽子よりカバー範囲が広い。
- 井部
- 風通しもいいですよ。
- 伊藤
- 新素材に比べて暑いとおっしゃったけれど、
ちゃんと涼しいですよ。
直射日光とは、全然違いますもの。
- 井部
- 天然繊維は糸そのものが太陽の熱を吸収するんですって。
だけどそれはサマーシールドと呼ばれる
新素材と比較対照することができません。
ちなみにこの日傘は
生地部分の紫外線遮蔽率は87%。
その測定を専門の機関にお願いするわけなんですが、
穴があいたところで測るんですよ。
- 伊藤
- えー。
- 井部
- 生地にいちばんダメージのある所を
測るというルールなんですって。
だから、わたし、いつも抵抗して、
穴を測るとおっしゃるなら、
ミシンの糸のところと、生地を全部、
5回ずつチェックして、その平均値をくださいって。
全面が穴だらけなわけじゃないんだもの。
- 伊藤
- そうですよね。その平均が90?
- 井部
- そうなんです。ベースだけ測るともっと高いですよ。
でもこの穴はあったほうがいい。
風も通るし、黒いから光がたりず
お顔の映りが気になるかたにも、
木漏れ日効果がありますから。
そうすると、人から見ても涼しく見えるんです。
- 伊藤
- それ、大事ですよね!
- 井部
- 涼しい人、って感じてほしい女性の方、
おおぜいいらっしゃるはず。
わたしが店頭で接客して感じたことですが、
日本の女の人には、
そういうところがきちんとしてるかたがいる。
すごくいいなって思うんです。
見た目の涼しさで、
他の人に不快な思いをさせたくないって。
ちょうどいいエレガント。
- 伊藤
- 井部さん、ありがとうございます。
まずは眼鏡チェーンの話から。
とってもかわいいチェーンができましたね。
- 井部
- かわいいですよね、これ。
そして便利。
- 伊藤
- 価格を抑えることができたのもうれしいです。
部材の調達に苦労なさったとききました。
- 井部
- そうなんです。このチェーン、
オーダーじゃないと作れなくって。
- 伊藤
- そうなんですか。
- 井部
- 今、こういうご時世でしょう、
みなさん在庫を持たないようにしているんです。
すごくよく出る(売れる)ものは、
メーカーでもストックをしているんですが、
そういうものって、値段重視で品質は‥‥、
というものが、どうしても多いんですね。
コストを最優先にしてものをつくると、
そういうことになってしまう。
私は、チェーンを使うとなったら、
「いいチェーンありき」で探すので、
サンプルがあっても在庫がなかったりするんですよ。
だから、プレーンに見えますけれど、
意外と、希少性のあるチェーンを使っているんです。
- 伊藤
- そうなんですね。
一部にシリコンを使ったり、
かっこよさだけじゃない
「使いやすさ」も考えてくださって。
- 井部
- そうですね。これを作るにあたって、
ちょっと研究をしたんですよ。
ほかのところでは
シリコンの使い方、金物の留めは
どうなっているのかなと。
こういうものってデイリーに使うものだから、
あまりコストはかけられないけれど、
そのなかでギリギリいいものを、と。
そしてこのかたちになって、
こういうチェーンを販売している人に見せたら、
「ここまでするのは、
レベルとしてはすごく高いですよ」
って言われました。
- 伊藤
- わぁ。
- 井部
- ただ、こういう素材ですし、
肌の近くで使うものですから、
何年かしたら劣化は出てくると思います。
もし長くお使いいただいてシリコンが劣化したら、
そこだけ交換ができるようなつくりにもなっています。
- 伊藤
- それはいいですね。
- 井部
- 使い捨てでもいいものもあるけれど、
メンテナンスしながら丁寧に扱えば
長く使えるものってありますよね。
こういうデイリーなものって、
使ってあげるほうが長もちするんですよ。
手元に届いたら使って空気に触れさせるのが大事。
もったいないとしまっておくと、
意外と劣化が早いんです。
- 伊藤
- ああ、井部さんにお願いしてよかったです。
井部さんのつくるもので有名なのは
BonBonStoreの傘ですから、
眼鏡のチェーンは、一見、
井部さんの分野ではないように
思われるかたも多いでしょうね。
でも前回の対談で、これまでにも、いまも
ジュエリーやグッズのデザインをなさっていると知り、
もしや、と思ってお願いをしてみたんです。
そうしたら、すごく早くサンプルが届いて!
- 井部
- あの時、たまたま、
チェーンが仲間内で流行っていたんですよ。
映画の配給会社にいる友達が、
「ある映画の女優さんがしてた金の太いチェーンが
すごく良い」って言っていたりして。
- 伊藤
- そうだ、そんな話がありましたね。
- 井部
- あらそう? なんて思って私も見て、
ちょうど私もヴィンテージのチェーンを
たまたま持っていて。
それを見たまさこさんが、
そのチェーンの感じがいいって、
サラって言ってくださったから、
わたしも目標を定めるのが早かった。
すぐにパーツを探しはじめました。
- 伊藤
- 井部さんのところには
何かしらかわいいものがあって、
いつもそれが気になっていたんですよ。
だから、大まかにお伝えしたら
作ってくださるんじゃないかなって。
- 井部
- 偶然なんですけれど、
友達からも何度か言われていたんですよ。
「眼鏡チェーンを買いたいけど、
ピタッとはまるものがない」って。
それで考えたんですが、
あんまりエレガンスすぎると、
年齢が高く見えちゃいそうなのが気になりませんか。
わたしたち、そんな微妙な年齢で。
- 伊藤
- 老眼鏡に眼鏡チェーン、
って、なんていうんだろう‥‥、ね?
イメージとしての「おばさま」。
- 井部
- ちょっとそういうところがありますね。
- 伊藤
- わたしも同じで、しっくりくるものがなかったんです。
でも、ないまま、も嫌だし。
老眼鏡って、近視用と違って、
つけっぱなしじゃなくて、
しょっちゅう外したりつけたり、
ポンとそのあたりに置いたりするでしょう。
そして使うときは今すぐ欲しい! みたいな。
だから、チェーンがあると便利だと思うんです。
- 井部
- うんうん。
- 伊藤
- わたしはずっと裸眼で生活してきたので、
眼鏡に慣れていなくて、かけていると疲れる。
だから常につけたり外したりしたい。
そういうことをいろいろ考えて、
家の中だったら、老眼鏡をポンと置く
専用のかわいい台があったら、
部屋の景色がよくっていいんじゃない? とか、
老眼鏡まわりのアイテムのアイデアを出していたんです。
でも「そうだ、チェーンがひとつあると。
いろいろ解決する!」って。
そうして井部さんに相談したら、
ファーストサンプルがすぐに。
そして「これ、これですよ!」。
- 井部
- ね、よかったと思います。
色もきれいでしょう、
真鍮に「真鍮古美」という
メッキ加工をほどこしているんです。
真鍮の明るさを活かすと目立ちすぎるので、
そんなにキラッと光らないほうがいいなと、
眼鏡と相性がいい、青みがかった金にしています。
シリコンは、最初、黒にしてみたんですが、
かけた時に黒がポイントとして目立つよりは、
やっぱり白にしようと。
時間とともに若干の色の変化が出てくるほうが
落ち着くかなと思って。
- 伊藤
- つけているとき、
まったく気にならなかったです。
- 井部
- 肌になじむっていうのは大事ですよね。
あとはチェーンの太さ。
細くなればなるほどエレガントになりますが、
自分たちの好みとしては「エレガントすぎる」。
だからうんと細いわけじゃない、でも太すぎない、
ちょうど中間かなっていう印象になっています。
- 伊藤
- ざっくりしたタートルのニットとかにも合いそう。
それも楽しみです。
- 井部
- うんうん。
- 伊藤
- でもそっか、キラキラ、エレガント系は、
ちょっとおばあちゃんになったほうがかわいいですもんね。
石の指輪でもね。
- 井部
- 若い方だとお肌ももちろんつるんとしてるから、
何をしてもまぶしいわけで、
まぶしい子にまぶしいものを足したら、
それはそれでかわいいけれど、
年齢がいったらつやっぽさをいかに出すか、
ですものね。
BonBonStoreの傘とめがねチェーン
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
7月29日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
JINSの老眼鏡 セルフレーム
(カーキ・ササ/レンズ交換券)
チタンフレームと同じくらい憧れていたのは
(ずっと眼鏡に縁がなかったものですから、
眼鏡への憧れは人一倍あったんです)、
こんなセルフレームのもの。
かけると、ちょっときりりと、
かっこよく見えるところがいいんです。
また、ベッドサイドやリビングの一角に、
ぽん、と置いておいても、
さりげなくいい感じ。
1日のうちで、かけていない時間の方が
おそらく多い老眼鏡ですもの、
置いてある姿も大切なのです。
バッグの中でもじゃまにならないスマートなケースと、
フランスで見つけたヴィンテージのスカーフをヒントに
デザインした眼鏡拭きもついていますよ。
(伊藤まさこさん)
木陰の下で。
駅までの道のり、
日をよけながら、
なるべく涼しい場所をえらんで歩くようにしています。
途中、桜並木の木陰で、
葉を通してやわらかくなった日差しを感じながら、
歩調をゆるめて一息。
夏も悪いもんじゃないなぁなんて
思う瞬間です。
ボンボンストアの日傘をさすと、
この時のこの感じを思い出す。
日差しをそっとやわらげ、
自分の中に風を通してくれる、
なんとも言えない心地よさ。
今週のweeksdaysは、
ボンボンストアの日傘をご紹介します。
コンテンツはデザイナー、井部祐子さんとの対談を。
日傘以外に販売する、
私がずっと欲しかったアイテムの話も出てきますよ。
どうぞお楽しみに。
そのままでも、重ねても。
- 伊藤
- そもそものお話を聞かせてください。
この原型となるワンピースを作ったときは、
家でリラックスする時に着る服として
お考えになっていたんですよね。
- 惠谷
- はい、そうですね。
お風呂あがりに、デコルテケアをしたりとか、
そういう時に便利だなと。
私は、お風呂上がりに
バスラップをつけているんです。
バスタオルを巻いたような形で、
ゴムで留めるようになっているもの。
- 伊藤
- エステで着るような。
- 惠谷
- そうです。子どもがプールに行く時のような(笑)。
- 伊藤
- ああ、ああ!
- 惠谷
- でも、「ちょっとそれじゃ‥‥」ですよね。
その代わりに、
バスあがりもちゃんとおしゃれに、という考えで
つくったのがこの原型のワンピースなんです。
でも、だったらいっそ、出掛ける時に、
パールのネックレスをしただけで、
ドレスっぽくなるようにと思ってつくりました。
- 伊藤
- そっか。だから、背中のあきも、きれいなんですね。
- 惠谷
- そうなんです、背中を開けたかった。
そのこともあって、カップ付きにしたんですよ。
- 伊藤
- なるほど。「見えちゃうかな」と
気にしなくていいですもんね。
そうそう、背中のあいたものを着るのって、
先日の「バックシャン」の肌着ですが、
娘が、背中がきれいになったって言ってました。
擦れないから、刺激が少ないんですね。
娘は、あればっかり着てますよ。
- 惠谷
- ああ、良かった。
やっぱり、背中を出すのは今年の流れですよね。
けっこうバックシャンの服も多いですものね。
良かったです。
前が開いているよりは、後ろが開いてたほうが、
上品な感じがしますね。
- 伊藤
- 上品といえば、このオールインワン、
胸が大きすぎないのもいいんです。
ボリュームがあるはずなのに。
- 惠谷
- このたっぷりしたギャザー、
テンセルの素材じゃないと、
きれいに出しにくいんです。
綿だと、もっと胸が大きくなっちゃう。
この素材ならではの特徴ですね。
- 伊藤
- カップが付いていても、
バンって張り出さない感じがいいですよね。
- 惠谷
- うん、うん。そうですね。
- 伊藤
- そして、ストラップを長めにするのと、
短めにするので、雰囲気が変わるんです。
- 惠谷
- そうなんですよ!
ちょっとかわいい感じにしたいなっていう時は、
アジャスターを使って
ストラップをちょっときつめに
上げていただくといいですよ。
逆に、おとなっぽく着たいときは、
長めにしていただければ。
バストの内側ももちろん伸びるので、
いろんな融通も利きます。
- 伊藤
- わたしは、まず1枚で着ることを考えていましたが、
上から何か羽織ってもいいですよね。
- 惠谷
- ボレロっぽいものとか、
ストールも素敵ですよ。
- 伊藤
- もし、下にTシャツを合わせたい、っていう人は、
カップを外したほうがいいのかな?
- 惠谷
- はい、ブラジャーはつけていただいて、
そのかわり、オールインワンのカップを
外して着ていただければ、
下にTシャツでも、キャミソールでも。
よりリラックスして着たい、というときは、
ブラをしなくてもいいですよ。
あとは、チューブのブラのけっこう派手な色と、
オールインワンの濃い色を合わせるのも
格好いいですね。
- 伊藤
- そっか、そっか、
カップをとればいい。なるほど。
- 惠谷
- カップがなくても、ゴムでしっかりとまるので、
下に着ているTシャツが
上がってくるっていう心配もありません。
- 伊藤
- オリジナルでつくっていただいたネイビーも、
とってもいい色ですね。シックで。
- 惠谷
- 良かったです。花紺じゃなく、鉄紺に近い、
落ち着いたカラーになっているので、
いろんな色と合わせやすいです。
このネイビーの発色も、テンセル素材ならではなんですよ。
色の染まりかたがきれいで、
発色性もすごく良い素材なんです。
ちなみに、「cohan」で展開しているのは、
ブラック、weeksdaysとは色ちがいのモカ、
「cohan」オリジナル色のチャコールです。
- 伊藤
- このモカのニュアンスを、
どんなふうに表現したらいいかな。
みなさんの見ているデバイス、
モニターで印象が変わっちゃうので。
- 惠谷
- ああ、そうですね。
モカにもいろいろありますものね。
今年は全体的に、ちょっと色味が強いほうが人気で、
ブラウン系もちょっと濃い色が今年らしさがあります。
なのでこのモカも、ちょっと濃いめですね。
- 伊藤
- ありがとうございます。
また、いいものができて、とっても嬉しいです。
「weeksdays」での予告っぽいことを言うと、
今、太香子さんとは、
ウエルネス系のウェアの相談をしていますよね。
そちらもたのしみです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
- 惠谷
- ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします!
素材よし、かたちよし。
- 伊藤
- 太香子さん、ありがとうございます。
理想のオールインワンができた! って、
今、そんな気持ちでいます。
そもそも、ちょうどわたしがこういう服を
すごく欲しいと思っていた時に、
提案をくださったのが太香子さんでした。
- 惠谷
- まさこさんがお話ししてくださったのは、
以前、外国のビーチリゾートで買われたという
オールインワンのことでしたね。
その生地のやわらかさがとてもよかった、と。
でも、わたしが提案したのは、ワンピースでした。
- 伊藤
- そうでした、スタートは。
- 惠谷
- 「cohan」ブランドでは、
このタイプのワンピースをつくっていたんです。
それは肩のアジャスターのない、
ほんとうにシンプルなものでした。
お風呂あがりにさっと着ることができたり、
リゾートに行った時には、
お部屋着としても活躍するけれど、
ちょっと小物をプラスしたら、ドレッシーにもなって、
外出着としても着られる、
そんなイメージだったんです。
コロナ禍でリゾートに行く機会が減り、
DIYやインテリアなどのアレンジで、
家庭の中をリゾート気分にするかたが増えていると知り、
家の中でリゾート気分になれる服があったら、と。
そうしたら、すごく便利だと、
授乳中のママたちにも受け入れられて。
- 伊藤
- なるほど!
- 惠谷
- そこで、スカートではなく、パンツもあったら、と、
オールインワンを作ってみたんです。
そうしたら、偶然のようにまさこさんの相談があって。
かなりギャザーの分量が多いので、ドレッシーで、
カジュアルな“ツナギ”には見えないでしょう?
- 伊藤
- はい、ぜんぜん。
撮影の時も、スカートに見えました。
そこが素敵。
- 惠谷
- 「あ、実はパンツだったんだ?!」
という驚きがあるかもしれません。
パンツだと、ちょっとくらいお行儀悪くしても、楽ちん。
縦伸びも横伸びもするので、
着ていて、ストレスがないんです。
- 伊藤
- すごーく、気持ちいいです。
- 惠谷
- それで、ワンピースの時はつけなかった
アジャスターですが、
パンツの場合、股上の調整がしたい、ということと、
バストの位置もそれぞれ変えたいっていうことがあって、
オールインワンにはアジャスターをつけました。
- 伊藤
- カップをつけたのは‥‥。
- 惠谷
- 「これ一枚で着たいですね」
ということになったとき、
いくらギャザーがたっぷり寄っていても、
バストトップは目立つなぁ、と思いました。
それでカップ付きにしたんですが、
たとえば水着の上に着たいときなどは、
このパッドを外してしまってもいいですよ。
- 伊藤
- なるほど、外すことができるんですね
- 惠谷
- はい、取り外しもできます。
中がポケットになっているので、
外からはカップ付きだとわかりませんし、
外していただいても十分着用ができるようになっています。バストのアンダーの所は
身頃と同じ生地でくるんであるので、
ストレスフリーです。
ゴムもそんなにきつくならないようにしていますが、
バストの所はぴったり、とまるようになっています。
- 伊藤
- はい。
- 惠谷
- こういうデザインってもしかしたら
バストがプルンって出るんじゃないかしらと
思われがちなんですけど、
生地が縦伸びもするので、
しっかりアンダーもとまり、
ポロン、の心配もありませんよ。
- 伊藤
- うん。ほんとです。
さすがの立体パターンですね。
胸のまわりは、ぐるりと一周。
- 惠谷
- はい、そうです。
アンダーをしっかり支えているので、
胸の大きい方も
しっかりホールドできるようになっています。
- 伊藤
- いいですよね。
- 惠谷
- 逆にもし、バストにもう少し
ボリュームを出したいなっていう方は、
もう一枚、パッドを入れていただくなり、
ちょっと厚手のパッドに交換していただくなり、
ご自分で胸の形のアレンジをしてくださいね。
出し入れができるようにしてあります。
一応、普通のナチュラルなパッドが付いてますけれど。
- 伊藤
- 素材についても教えてください。
すごく、やわらか。
- 惠谷
- テンセルとポリウレタンっていう素材です。
テンセルが95%、ポリウレタンが5%。
テンセルは、主にユーカリの木のパルプ素材ですね。
一回、それを溶かして、繊維にしている、
天然セルロース系です。
肌になじむ、柔らかい素材ですよ。
- 伊藤
- すっごく気持ちいいんです。
- 惠谷
- 自然由来の素材なので、
ナイロンやポリエステルを主体にした生地のような、
ペタッとした感じがないんです。
お洗濯しても、吸水速乾性が高く、
逆に言うとすごくお水を吸うので、
洗ったあとちょっと重くなりますが、
乾くのも早いんです。
リゾート地に、いいですね。
コロナが明けたら、ぜひ、リゾートに。
- 伊藤
- そして、惠谷さんならではのパターンのよさ。
立体ですよね。
- 惠谷
- はい、こんなふうにたっぷりざっくり着る服に
パターンも関係ないように思われますけれど、
すごくきちんとした立体のパターンになっています。
しゃがんだ時にも、股上、ヒップ周りが
つっぱったりしにくい。
パターンが立体じゃないと、
そこが不愉快なんですよ。つれちゃって。
- 伊藤
- 生地に身体が引っ張られたみたいになるんでしょうね。
- 惠谷
- そうです。そうです。
- 伊藤
- サイズ違いで、
股上の長さなども
全部変えていただいたんですよね。
- 惠谷
- そうです。全部変えてます。
- 伊藤
- ということは、身幅はたっぷりしているので、
身長でサイズを決めるといいですね。
- 惠谷
- はい。
幅も、個別にグレーディングをしているんですけれど、
身長でお選びいただければ大丈夫です。
もともと「cohan」は、Sが一般的なMサイズ、
Mが一般的なLサイズですが、
だいたい155センチまでのかたはSサイズ、
158センチ以上のかたはMサイズをお召しいただければ。
そのあいだくらい、というかたは、
たっぷりめがよければM、ふつうがよければSをどうぞ。
今年は、床スレスレに長めな丈が
好まれているようですが、
お家で快適に、
くるぶしよりも短くお召しになりたい方は、
Sをおすすめします。
夏のオールインワン、 こんなスタイリングで。 伊藤まさこ
暑い夏。
服に合わせて下着を考えるのも面倒!
なんて日もあるから(私の場合)、
カップつきのオールインワンは本当に助かる存在です。
着ていて心地よく、
脱ぎ着もらくちん。
日がな一日、家にいる日は、
このオールインワンを着る回数
が増えそうな予感がしています。
カップの取り外しもできるので、
中にTシャツやタンクトップを重ねてもよいのですが、
私のおすすめはやはり素肌に直接着ること!
デコルテを見せると、全体的にすっきり見えるし、
何より涼しい!
出かける時は、
シャツや薄手のカーディガンを1枚羽織って。
初秋はGジャンもいいかな。
今回合わせたのは、
オールインワンと同系色の、
SLOANEのシルクカーディガン。
肌触りのよい物同士の組み合わせは、
着ている自分が、うれしくなる。
体もなんだか伸び伸びしてくるんです。
こちらはブラック。
色によって、ずいぶん印象が変わるでしょう?
シックで大人っぽいブラックのオールインワンには、
大ぶりのアクセサリーをつけたり、
メイクやネイルの色で遊ぶと、
ちょっとしたお出かけにもいけそう。
また、写真のような
ちょっとカチッとした帽子をかぶっても。
サンダルはもちろん、まっ白スニーカーも合う。
着こなしの幅を広げてくれる色なのです。
weeksdaysオリジナルカラーは、
ネイビー!
私が着ていて一番落ち着く色なのですが、
きっとそういう方、多いのではないでしょうか?
じっさいに着てみると、
モカともブラックとも、全然違うイメージになる!
これは何色を買うか迷うなぁ‥‥。
今日は、頭にスカーフを巻いてみました。
オールインワンのネイビーがひとつ入った、
トリコロールのヴィンテージスカーフ。
色や柄が入ると、また新鮮です。
帽子に巻いたり、
かごに巻いたり。
服だと、ちょっと勇気のいる色や柄でも、
スカーフならば取り入れやすい。
オールインワンのおしゃれにも、
ぜひどうぞ。
cohanのオールインワン
自分のための一枚。
パソコンの中のカメラロールに入っている
写真を整理しようと思い立ち、
眺め始めたら、
夏休みの思い出がよみがえってきました。
ここ数年の間に訪れた場所は、
たくさんあって、
どこもそれぞれ違う魅力にあふれていた。
ああ、行きたいなぁ。
いつの間にかずいぶん遠い存在になってしまった
あの国々へ。
楽しかった記憶は、
旅支度の途中の写真の中にも詰まっていて、
それを見るだけで、
その時の自分が、
どれだけわくわくした気分だったかが
うかがい知れる。
麦わら帽子、サンダル、サングラス。
日焼け止め、街歩きのためのスニーカー、
ちょっといいレストランに出かけるためのワンピース。
それから、いつも持っていくのは、
リラックスしたい時に着るオールインワン。
今週のweeksdaysは、
cohanのオールインワンをご紹介。
さっと着られて、
着心地よくて。
そうそう、こんなの欲しかったんだ!
頭に思い描いていたものができました。
今年の夏は、これを着て気分よく過ごしたい。
バカンスには行けないけれど、
だからこそ、
自分のための一枚を用意しようと思うのです。
あのひとのsaqui。 [2]草場妙子さん 小柄ならではの着こなしを。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
仕事柄、重いものを持ったり、
しゃがんだりすることも多いから
ほぼ100パーセントの確率で
毎日パンツを穿いている、
という草場さん。
そう言われるとたしかに、
草場さんのワンピースやスカート姿、
見たことないなぁ。
でも、さすが「100%」だけあって、
パンツ姿が堂にいっている。
どのパンツを穿いていても、
ちゃーんと草場さんのスタイルになっているのです。
取材した、この日、
weeksdaysのファッション撮影がありましたが、
その時、草場さんが穿いていたのは、
saquiのテーパードパンツ。
仕事の時に穿くことも多いのだとか。
「ふだん、スニーカーや、
白いコットンのTシャツなどをよく合わせますが、
このパンツを穿くと、
やわらかさがくわわって、
全体がいいバランスになるんです。
カジュアルになりすぎないというか」
テーパードパンツ、
どれくらい穿きますか? と尋ねると、
少し考えて、
「けっこうな割合で!」と草場さん。
なんと同じものを2本持っているそう(じつは私も)。
そうそう、もし万が一、何かあったとしても、
予備があると安心なのです。
さて、saquiの新作の夏のパンツ、
印象はどうでしょうか。
「まず手にとった瞬間が驚き。
軽い! でもそれはたんに重量の問題だけではなくて
着心地の軽さを感じました。
透け感もないから安心して穿くことができるし、
下着が響いたりなんていう心配もない。
ストレスなく穿けますね!」
とうれしい感想をいただきました。
さて。
まずひとつ目の着こなしは、
いかにも草場さん風な、
ノースリーブTシャツと合わせて。
足元は、黒のサンダルを。
お仕事でご一緒する時は、スニーカーが多いので
足先を見せたスタイルがとっても新鮮。
「ノースリーブは結構好きで、
仕事着にもします。
今日は白を合わせましたが、
たいていいつも、上下黒のまっ黒スタイル!」
と草場さんはそう言いますが、
全体の印象がまったく重くない!
その秘密は、
髪の毛をオイルでタイトにしたり、
ボリュームを抑えてバランスを取っているからなのだとか。
肌も髪もツヤッツヤな草場さん。
なかなか真似できそうにないけれど、
ちょっと心にメモしておこう。
バランス、バランスと‥‥。
こちらは、上下黒の草場さんが言うところの
「まっ黒スタイル」。
カットソーの前の裾をインにして
リボンを見せました。
リボンを出して穿くことが多いといいますが‥‥
「154センチと小柄なので、
Tシャツなどをインして、視線を上にして」
とここでも草場さんならではの工夫が。
小柄ならではのスタイルアップ術、
参考になる方、きっと多いのではないかな。
それから、
「シワがよらないということが、
どれだけ自分の気持ちを楽にさせてくれることか!」。
ラフでカジュアル、シワもOK! は、
若い人ならいいけれど、
大人は清潔感がないと‥‥とのことで、
たしかになるほどとまたもや納得。
シンプルな着こなしの中にも、
たくさんの秘訣が詰まった草場さんのスタイル。
自分を俯瞰して見ることができるのは、
さすがお仕事柄。
出かける前に、全身の鏡をよーくよーくチェックして、
バランスを見るようにしようっと。
あのひとのsaqui。 [1]山葉子さん 本当に気に入ったいいものを。
山葉子さんのプロフィール
やま・ようこ
10代でモデルデビュー。
現在は女優としても多方面で活躍する。
趣味で始めたタロットは、
さまざまなイベントでセッションをする
ライフワークに。
saquiのテーパードパンツ愛用者の
山葉子(やま・ようこ)さん。
すらりとしたスタイルに、
黒いパンツがよくお似合いです。
「穿いていて、すごく楽。
合わせる服によって、
きちんと、またカジュアルにもいけるところが
気に入っています」
出会いはweeksdaysの撮影で。
「ヘアメイクの草場さんが、
これは一本持っているといいですよ、
シワにならないので旅にも重宝! と
目を輝かせてすすめてくれて」
そうそう、その時、私も
「週に3回は穿いている」
などと言っておすすめしたのを覚えています。
「このふたりが言うのなら(ありがたいです)と、
背中を押されて買いましたが、大正解でした」
秋冬は薄手のニットや
ざっくりしたニットとコーディネートすることが
多かったという山さん。
さて、夏バージョンはどうでしょう?
「着心地が軽やか。
もともと楽ちんだったけれど、さらにそれが増しました。
丈が少し短くなった分、くるぶしが出て涼やかですね」。
(撮影時のスタイリング。
身長167センチの山さんが着ると丈感はこんな感じ。)
今日は、「夏のパンツ」で
2通りのコーディネートを考えてくれました。
パンツに合わせたのは、
薄いピンクのシルクブラウス。
「最初、見た時に、
同系色でかっこいいスタイリングが頭に浮かんだのですが、
意外に淡い色も合うじゃないかな? と思って」
わぁ、夏らしい軽やかなコーディネート!
足元はハイカットのスニーカー。
まっ白がすごく新鮮です。
「このパンツ、脚長に見せる効果がありますよね。
丈が少し短くなった分、
ハイカットを穿いても、バランスがいい」
おお、さすが身長のある方の着こなし!
私(身長156センチ)だったら、ローカットかな?
肩から下げたのは黒い布バッグ。
「パンツに合わせて、バッグや帽子の縁に
同じ黒を足して統一感を出しました」。
ブラウスは、前をインして。
リボンはあえて中に入れました。
なるほど、ちょっとしたことで印象が変わるものですね!
2つ目は、ちょっとお出かけ着っぽい、
同系色コーディネート。
大人っぽくてかっこいい。
合わせるもので、こんなにイメージが変わるんだ!
トップスは、シルクのブラウスを。
今回、両方ともシルクですねと言うと、
「本当だ。シルクは涼しいし、乾きやすく、
着ていて気持ちのいい素材。
無意識にえらんでいることが多いんです」
艶感があるから、アクセサリーもいらないのだとか。
靴はブラック。
パンツと同系色ですが、
墨色に近いため重たくならない。
なんとこの靴、古着屋さんで見つけたのだそう。
試着したところ、山さんの足にぴったりの
シンデレラサイズだったんですって。
色がいいなと思って買ったというバッグは、ZARA!
「トレンドのものとか
気の利いた小物があるから
時々、お世話になっているんです」
流行りのものはこんな風に賢くお買いものをし、
服は本当に気に入ったいいいものを少し。
「あとは鍛えて、自分を整える」
おお!
「おしゃれとは自分を整えること」
キリッとしたその姿、憧れます。
1年かけて生地を探しました。
- 岸山
- 伊藤さんが、1年以上も前から、
「夏用に、saquiのテーパードリボンパンツの
涼しい生地のものが欲しい」
とおっしゃっていたんですよね。
それを頭に入れながらずっと生地を探していたんです。
生地の展示会やメーカーに行って、
きれいな黒で、夏用のいい生地はないですか、って。
いろんなところに声をかけました。
- 伊藤
- 皆さん、サンプルをいろいろ送ってくださったと。
- 岸山
- はい、ほんとうに協力していただきました。
weeksdays用なんですと伝えると、
いっそう気合いが入ったり。
- 伊藤
- わぁ、とってもうれしいです。
それで、いろいろなメーカーの
薄手の黒い生地を比較した結果、
やっぱりFaliero Sarti(サルティ)に
なったんですよね。
- 岸山
- そうなんです。ギリギリで決まりました。
途中まで「これがいいかも」って
思っていた生地があったんですが、
自分の中で納得がいかなくて。
前のサルティのパンツの夏版にするには、
薄手でも安っぽさがなく、
気持ちのいい素材であることが重要。
だからやっぱり洗える化繊がいいんです。
そういう条件で探していくと、
納得のいくものに、なかなか出会えなくて。
リネンだと、シワがよりますしね。
- 伊藤
- たしかに。
いまは化繊のいい素材があるはず、って。
- 岸山
- そうなんです。化繊で、高級感のある生地が。
ずばり、サルティの今までの生地がそうでしたからね。
でも夏はさすがに穿きづらい素材ですから。
- 伊藤
- サルティに決まる前、最終候補に残った生地は、
どういうところがだめだったんですか。
- 岸山
- サンプルを作ってみて、穿いてみて、
「やっぱり違う」と思ったんです。
- 伊藤
- いちど作ったんですね。
- 岸山
- しかもスタッフにしばらく穿いてもらったんですね。
すると、私の目には
「うーん? 大したことないな」と感じられて。
- 伊藤
- そうなんだ! 見た目からして。
- 岸山
- 穿き心地はわるくないはずなので、
穿いている本人は「とってもいいですよ」
と言うんだけれど、
そばで見ていた私は「ちがう」と引っ掛かってしまった。
けれどもサルティから、この生地の提案がない段階で、
どうしようかと悩んでいたんです。
あの生地の薄いバージョンはありませんかと
生地屋さんを通して
サルティの社長にまで訊いたんですよ。
そうして預かったサンプル生地は、
たしかに以前のものに比べたら薄いとはいえ、
どれもちょっと肉厚な印象があって。
- 伊藤
- そうだったんですね。
- 岸山
- 肉厚だと、涼しくない印象がありますよね。
ところが、そのなかに、
今回決まった生地があったんです。
一見、肉厚に見えるのだけれど、
光を通すとちゃんと透け感があって、
じっさいに涼しい。
これ、不思議なことに、
見た目では分からないんですよ。
こまかいパターンにも手を入れて。
- 伊藤
- 岸山さん、生地を変えることで、
パターンも変更をしたんですよね。
以前よりは薄くなると、
下着や体のラインが出ちゃう、
それを補うパターンを、って。
- 岸山
- はい。パターン自体は、
サルティの前に決めていた生地の薄さにあわせて
変更を行なっていたんです。
今までのパンツは生地が肉厚で
プリッとハリがあるから、
そんなにゆとりを入れなくても
体のラインを拾わず、きれいに穿けるんです。
でも夏用の薄い生地は、
ヒップ、お腹周りがちょっと目立っちゃうんですよ。
その分、フワッとゆとりを入れることにしました。
- 伊藤
- なるほど。
- 岸山
- テーパード感(裾に向かって細くなるシルエット)も
ちょっと強めにして、丈も、2センチぐらい短くし、
足首をちょっとだけ見せられるようにしました。
そういうことが夏用に考えた変更ですね。
- 伊藤
- いままでの形が好きだから、
パターンはそのままで、
夏用に生地だけ変えればいいじゃない?
っていうものでは、ないんですね。
- 岸山
- そうなんです。おんなじに見えるように、
でもパターンは変更をしなくちゃ。
- 伊藤
- シルエットのニュアンスが同じで、
夏の暑いときに穿くパンツができたっていうのは、
すごく嬉しいです。
- 岸山
- ありがとうございます。
染色は日本で行なっているそうです。
- 岸山
- もうひとつ、サルティにしてよかったなと思ったのは、
黒が黒い、ということですね。
- 伊藤
- うん、うん。「黒が黒い」! ほんとうに、そう。
- 岸山
- それが高級感を出しているんだと思います。
もう、ほんっとに、全っ然、違います。他の黒と。
- 伊藤
- 力説! いったい何が違うんでしょう?
- 岸山
- 染色工場がいいんですって。
サルティはこの生地を日本で染めているんですよ。
しかもサルティの要望どおりに染色ができる工場は
1つか2つしかないそうです。
何が違うのかというと、
圧倒的に上手なんですって。技術がある。
それは化学繊維に
きちんと色が入るようにする技術なんですけれど、
染色しやすいように
繊維1本の中にある穴を開き、糸をやせさせるらしいんです。
その加減がとても難しく日本の技術でしか
できない職人技らしいんですよ。
穴が開きすぎると糸がやせて染まらないし、
逆に開かなくても染まらないし。
それは、その日の湿度にも関係するみたいで、
酒の杜氏と同じなんだとか。
だからこの生地は逆輸入なんです。
- 伊藤
- すごい。そういうところを
日本で担当しているなんて、ちょっと嬉しいですね。
ああよかった、これで1年中、同じ気持ちで
穿けるようになりました。真夏でも大丈夫。
- 岸山
- この生地なら、冬でも、
下にタイツを穿けば大丈夫ですよ。
見た目は涼しい素材だって、わからないですから。
- 伊藤
- そっか一年を通して穿けるんですね。
でも‥‥なぜ透けないのかなぁ。
- 岸山
- 光を通すと透けているのに、
穿くと下着は全然見えない、
すごいですよね。
皆さん、試着されて
透け感はなかったでしょう? 全然。
- ──
- 全く、なかったです。
- 伊藤
- そこは、すごく大事なポイントですよね。
透けることって、気になるもの。
岸山さん、コーディネートのことはいかがですか?
- 岸山
- このパンツはむずかしくありませんよ!
上に何を着てもサマになります。
- 伊藤
- うん、うん。
- 岸山
- 生地が負けないから、
カジュアルでも、きちんとしたものでも大丈夫。
つまり白いTシャツ1枚から、
デザイナーズもののブラウス、
高級シルクのきれい目なブラウスも合うんです。
- 伊藤
- ということは靴も。
- 岸山
- はい。靴も、サンダルから、ヒール、スニーカー、
ビーサン(ビーチサンダル)でもかわいい!
- 伊藤
- おぉ!
本当、万能。
- 岸山
- 私も早く穿きたいです。
- 伊藤
- つくった人が(笑)。
でも、わたしもですよ。
ほんとうにこれが実現してよかったです。
岸山さん、ありがとうございました。
- 岸山
- こちらこそありがとうございました!
saquiの夏のパンツ
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
7月15日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
SLOANEのシルクニット
▶︎商品詳細ページへ
シルクワイドリブ半袖クルーネック
シルクワイドリブVカーディガン
シンプルなデザインなため、
どんなボトムスとも相性よし。
Tシャツではちょっとカジュアルすぎるかな?
なんて時にもおすすめです。
デニムと合わせても品良く仕上がるところは、
さすが素材のよさ、というところ。
クルーネックとカーディガン、
どちらも少しずつ揃えていきたいアイテムです。
(伊藤まさこさん)
真夏にもはきたい。
今日は何を着ようかなと思って、
クローゼットに向かうと、
無意識のうちに手に取っている。
たしか今週、3度目じゃなかった?
これ履くの。
私のワードローブになくてはならないのが、
saquiの、テーパードリボンパンツです。
さっと穿くだけで、
全体のシルエットが締まる。
シンプルな形なので、
コーディネートしやすい。
着心地がいい。
シワになりづらい。
それから、それから‥‥
と、あまりに好きすぎて、
ついつい熱く語ってしまいそうになる
テーパードパンツですが、
ひとつだけ、
「こうだったらな」と思うところがありました。
真夏はさすがに暑いのです。
そこでデザイナーの岸山さんに相談して、
作ってもらったのが、
テーパードパンツの夏バージョン!
コンテンツでは、
岸山さんへのインタビューと、
テーパードパンツの大ファンという
すてきなお二人に、
夏の着こなしを披露していただきましたよ。
どうぞおたのしみに。
彼女たちのTシャツ。 [3]岡崎友美さん・岡崎佳菜さん エプロンを外したときに。
岡崎友美さん・岡崎佳菜さんの
プロフィール
おかざき・ともみ
おかざき・かな
夫と2人の娘との4人家族。
築80年を越えるという古民家を、
「町の財産として残していかなくてはいけない」
という一心で、ブックカフェ〈松庵文庫〉としてオープン。
メニュー開発からカフェ運営、イベント企画、
物販コーナーのバイイングまでを、
スタッフと協力して手がけている。
18歳になる長女の佳菜さんは料理が得意で、
カフェでのお皿洗いや仕込みなどを手伝ってくれる
頼もしい助っ人。
友美さんは158cm、佳奈さんは156cm。
ブックカフェを営む岡崎友美さんと
そのカフェを手伝うこともあるという
大学1年生の長女、佳菜さん。
友美さんにとってTシャツは、
ユニフォームのようなもの。
特に夏はキッチンで汗をかくため、
毎日洗えて何枚も揃えられる
手頃な価格のベーシックな白Tシャツが定番。
ところがエプロンを外したときに着るものとなると、
Tシャツはとたんに
ハードルが高いアイテムになるのだとか。
「洗いざらしのコットンTシャツは
生地も形もカジュアルすぎて
普段の洋服に合わせづらいところがある。
娘みたいに若い人は、
普通のTシャツも似合うけど‥‥」
そんな友美さんもサックteeには大満足。
「これは生地がテロンとしているから、
普段、着ているシルクのような
柔らかい生地のボトムにも合わせやすい。
袖口にもリブがあって、ポロシャツみたいな
きちんとした感じもある。
シャリッとした質感で、
暑苦しくないのもいいですね」
と友美さんが言えば、佳菜さんも頷きます。
「これは普通のTシャツじゃなくて、
ちょっといいところに着ていける感じ。
地元で友達と遊ぶときはラフなTシャツでいいけど、
カフェに行ったり、大人の人と会うときには
このサックteeがいい。
ブラウスみたいな感覚かも」
いつもはロゴプリントやボーダー柄などの
Tシャツを選ぶことが多い佳菜さんにとって、
無地はちょっと大人の印象。
「でも夏はショートパンツを履くから
無地でも地味にならないみたい。
アクセサリーを合わせるのも楽しいし」
一方、友美さんは赤にもチャレンジ。
「冬はニットやコートの赤を持っています。
深い赤が好きなのかな。
このサックteeの赤は初めての色みだけど
着てみたら大人っぽくていい感じ。
予想よりシックな色みですね」
ピアスやネックレスなどのアクセサリーは必ずつけて、
裾はボトムにインして
バランスをとるのが友美さん流の着こなし。
対して佳菜さんはロングドレープteeの裾を
キュッと結んで、バランスをとります。
「丈が長いトップスは
前だけインすることもあるけれど、
シャツみたいに前を結んで
ちょっと肌を見せるのも今の気分です」
45歳の着こなしと18歳の着こなしは
それぞれ違って楽しいもの。
ほぼ同じ身長ということもあり、
たまに洋服の貸し借りもしている2人に
nooyのTシャツはぴったりのアイテムのようです。
彼女たちのTシャツ。 [2]遠藤千恵さん ジャクリーンのように。
遠藤千恵さんのプロフィール
えんどう・ちえ
料理家/ties代表。
国際線客室乗務員として10年間勤務したのち、
料理学校アシスタントやレストラン勤務を経て独立。
横浜市の谷戸の麓で、
“身土不二”(人と大地は繋がっている)の考えと
生産者との繋がりを大切に、
ケータリングやレシピ制作、
アーティストとのコラボレーションなど、
食にまつわる活動を多岐に渡って行っている。
ケータリングやレシピ制作といった
食に関わる仕事をしている遠藤千恵さん。
都心から1時間で来られるとは信じられないほど、
緑豊かな谷戸の近くに住んでいます。
森を散策して、木の実や野草をとったり、
日陰でお茶を飲んだりするのは、
忙しい日々のなかで心が落ち着く大好きな時間。
「しょっちゅう来ているこの谷戸も
奥のほうまで進むとかるい登山になります。
登り道を歩いているときって、実はお尻のラインが
気になることがあるんですよね。
そんなとき、ロングドレープteeは動きやすく、
かつ体型をカバーしてくれるのがうれしい」
背が178cmとすらりとしたスタイルの遠藤さん。
洋服選びには苦労することもあるといいますが、
やっぱりこんな少し長めの丈が
大人の体型にありがたいとか。
「ロング丈としてデザインされているこのTシャツも
私にはちょっと長いくらいになってしまうけど(笑)」
実はアウトドア派の遠藤さん、
最近は登山だけでなく海での素潜りも始めていて、
海から上がった後に着るTシャツにもぴったり、とのこと。
「アウトドアシーンで大人の女性に似合うTシャツって
意外となかなかないんです。
これは襟の空き具合もほどよくて、
胸元を気にせず着られるのもいいですね」
また、バストがある人によく聞くのが
「Tシャツは太って見える」というお悩み。
遠藤さんもしかりで、
首が詰まったタイプは着太りしそうで敬遠していたよう。
「だからトップスは首回りがあいているものが好きで、
このくらいのUネックやVネックが好きですね。
Tシャツを着るときは胸が強調されないよう、
ブラジャーではなくパット付きキャミソールにすることも。
年齢を重ねて肉が落ちたから(笑)、
最近はようやく
首が詰まったものも着られるようになりました」
洋服の好みはシンプル派。
前職はキャビンアテンダントだったということもあり、
コンサバティブ志向だった時代もあるのだとか。
「子どもの頃からジャクリーン・ケネディの
ファッションが好きなんです。
クラシカルで品が良くて、今でも素敵だなあと思う」
そんな遠藤さんのケータリングのときの服装は、
黒や白のブラウスに黒のロングキュロットと
黒いエプロンというモノトーンスタイル。
清潔感や動きやすさを大切に。
給仕役として目立ちすぎないように。
そのなかで着ていて気分が上がる服を。
一方で仕込みや畑仕事のときは、
動きやすさと洗いやすさをいちばんに重視。
サックteeのようなカジュアルになりすぎない
トップスは重宝しそうです。
ロング丈のキュロットパンツとも相性抜群!
「しゃりっとした生地が涼しくて
とても着心地がいいですね。
極薄なのでインナーは必須だけど、
背中や体のラインを拾わないし、
二の腕がカバーされるから安心」
色を選ぶなら? と聞いてみたところ、
ボトムスはブラックやネイビーが多いため、
白が使いやすそう、とのこと。
「透け感を生かして
インナーにあえて濃い色を着るのも
可愛いかもしれませんね」
彼女たちのTシャツ。 [1]野本奈保子さん 部屋着よりきちんと。
野本奈保子さんのプロフィール
のもと・なほこ
書籍や雑誌のほか、
ロゴや雑貨のデザインも手掛けるグラフィックデザイナー。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、
岡本一宣デザイン事務所に9年在籍。
2010年に独立し、
デザイン事務所〈ノモグラム〉を設立。
デザイナーという仕事は、
多くの時間をパソコンの前で過ごします。
仕事場は自宅とはいえ、
オンラインミーティングや
娘の送迎などもあり、
部屋着で過ごすというわけにはいきません。
だから、窮屈でない着心地で、かつ、
部屋着よりきちんと見える服、というのが
野本奈保子さんにとってのデイリーウェア。
「基本的にはシンプルなデザインが好きだけど、
無難にベーシックな服というよりは、
少しカッティングが凝っていたり、
デザインされているものが好き」
という野本さんの好みに、
nooyのサックteeはぴったり!
「これはかなり好きなデザインです。
肩が落ちるようなシルエットも
テロンとした落ち感のある生地も好き。
首が詰まっているところも好みです。
私の体型だとデコルテを見せると
貧相になってしまう気がするので、
首は詰まっている方が着やすいんです。
また、初夏の強い日差しに
いきなりさらしてしまうと
肌が荒れやすいから、
特にこの時期は、
デコルテを露出しないようにしています」
身長156cmと小柄で華奢な野本さんですが、
サックteeの着丈はバランスがとりやすいそう。
「洋服は着たときのバランスを
いちばん重要視しています。
自分の体型はコンプレックスだらけだけど、
なんとかバランスをとって
ダサく見えないようにしたい(笑)」
体型にはSサイズがぴったりだったとしても、
全体のバランスがとりやすいように、
あえてMやLサイズを選んだり、
縦のラインが出るロングスカートを愛用している野本さん。
丈が長すぎるかな、Uネックは似合わないかも、
と心配していたロングドレープteeも
着てみたらよくお似合いです。
「前側だけをボトムにインすれば、
丈が長くてもバランスがとれる。
柔らかくて着心地がいいのもうれしいですね」
自分で選ぶならやっぱり
ベーシックな白かネイビーかなと言う野本さんに
赤も着てみていただきました。
「朝、気持ちが元気じゃないと
選ばない気がして、赤い服は持っていないんです。
色ものはストールやバッグなどの小物が多いかな。
だけど最近、派手な色柄も気になっていて。
我慢が多いこのご時世に、
明るい色を欲しているのかもしれません」
柔らかい生地のデニムと合わせて着てみたら、
「赤もアリかも」と笑顔の野本さん。
「将来は柄オン柄、色オンパレード!
っていうのが似合うおばあちゃんになりたいですね。
今からいろいろトライして修行しなきゃ(笑)」
nooyのTシャツ
わたしたちのための。
毎年、夏にえいやっ! と、買い換えるTシャツ。
その時の気分で、
今年はどこのにしようかなぁと考えるのですが、
年々、似合うものが少なくなってきている‥‥、
ような気がしています。
悲しいけれど、
肌の質感とか、体型とか、
歳を重ねるごとに、変化していくもの。
若い頃と、同じようにはいかないのです。
でも大丈夫。
ちゃーんと私たち世代に似合うものを作ってくれる
味方がいるんです。
今週のweeksdaysは、nooyのTシャツ。
しっとりした独特のコットンは、
肌をやさしく包みこみ、
着ただけで、びっくりするくらい様になる。
今まで思い込んでいたTシャツ姿とは、
なんだか一味、様子が違うぞ、
というシルエットなんです。
形は2種類。
weeksdaysの別注カラーもありますよ。
どうぞお楽しみに。
草場妙子さんに教わりました[6] 万能の赤について。そして塗るタイミングのこと。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
「赤いリップと一緒で、
赤いネイルは憧れなんです」
という草場さん。
手の指に、赤い色は
なかなかハードルが高いけれど、
足下なら。
「白でも黒でもベージュでも。
今回のサンダルに相性のよいのが意外にも赤なんです」
とおすすめいただいたのが、
ukaの「uka レッドスタディ ワン」というシリーズ。
たしかに一つ持っていると、
夏のおしゃれが楽しくなりそう。
ベージュ同様、いろいろな「赤」が揃っているそう。
「私の赤」を見つけたいなぁ。
uka/uka red study one 1/1
TEL:03-5843-0429
https://uka.co.jp/
そして最後に‥‥。
「ネイルを美しく仕上げるには、
とにかく慌てないで塗ること!」
とは言っても
タイミングが難しいんです。
つい、出掛けに慌てて‥‥ということが多くて、
失敗というのが、いつもの私のパターン。
草場さんは、
お風呂上がり、
スキンケアのタイミングに
ネイルを塗ることにしているそう。
「まずベースを塗って、
乾かしている間に、スキンケア。
次に、ネイルを塗ったら、
髪を乾かして‥‥という具合に、
交互に進めていくと、いいですよ」
おお!
たしかに、ネイルを塗ることだけに集中すると、
焦って失敗してしまう。
「ネイルとお風呂上がりのケアを同時に」なんて、
一石二鳥のいいアイデアではありませんか。
草場妙子さんに教わりました[5] ベースとトップコート、リムーバー。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
「足元だと1週間、長い時は2週間くらいでしょうか。
手より足のネイルの方が塗り変える頻度が少ないもの。
爪を守るという意味でも、
ベースコートを塗るのをおすすめします」
と草場さん。
ベースを塗ることで、
表面の細かいぼこぼこがうまくならされて、
きれいに塗れるのだそう。
めんどくさがって、
ついいきなりネイルを塗っていましたが、
メイクもベースが大事なのと同じ。
爪だって「基本」を大切にしてあげないとね。
「はい、ぜひ!
塗ってみると違いがわかりますよ」
NAILS INC/ネイルケール スーパーフード ベースコート
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
また、トップコートも大切なんですって。
「塗ることによって、色持ちがだんぜんよくなりますし、
表面がつるんとして仕上がりがきれいなんです」
美しいし、長持ちするし。
いいことだらけのトップコート。
ベース同様、こちらも抜かることなくがんばらないと、
足下美人にはなれないのです。
NAILS INC/45 セカンド トップコート
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
そして、リムーバー。
「落ちやすいものは爪に負担をかけるし、
爪にやさしいものは、ネイルが落ちずらい。
今までリムーバーに関しては一長一短だったんです」
と草場さん。
でも最近、「これは!!」
と思うものに巡り会えたんですって。
「このウカのリムーバーがすごくいいんです。
ネイルを落としやすくする成分、アセトンが入ったものと、
アセトンフリーと2種類あるのですが、
用途によってえらべるのがうれしくて」。
uka/uka nail color remover 24:40, 12:55
TEL:03-5843-0429
https://uka.co.jp/
ラメの入っているものや濃いカラーなどの
落としづらいものや、
とにかくスピーディーに落としたいという時には、
すっと落とせるアセトン入りを。
爪が弱い方はアセトンフリーで
ゆっくりやさしく拭き取って。
「オイルが入っているので、
これ自体も爪の乾燥を防げるんです」
私も試しに使わせてもらいましたが、
アセトンフリーでもすんなり落ちた!
12:55はミントの香り、
24:40はラベンダーにバニラの香りがやさしいのです。
じつは私もずっと困っていたリムーバーえらび。
さっそく試してみたいと思います。
草場妙子さんに教わりました[4] 黒と白のレザーには。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
一足持っていると、
たいそう活躍してくれそうな黒のサンダル。
このサンダルに草場さんがえらんだのは、
osajiの洞窟という名前のネイルです。
じつはこのネイル、私も持っていて、
去年の夏は困るとこれ。
サンダル同様、
一本持っていると大活躍間違いなしです。
OSAJI/アップリフト ネイルカラー 15 Doukutsu〈洞窟〉
TEL:0120-977-948
https://osaji.net/
「ぱっと見は赤が強いレッドブラウンですが、
塗るとシックになるんです」
そうそう、一見、使いこなすのが難しそうなのですが、
塗ってみると、あれ?しっくり。なんにでも合う!
というなんとも不思議なネイル。
「赤の正体はラメなのですが、
ベースは墨色に近いブラウン。
ラメの分量の分だけ、
塗った面に赤いニュアンスが出るんです」
なるほど、そういうことなのですね‥‥。
「単色や、マットな色味のものとは違って、
柔らかさをふくんだ大人の色合い。
サンダルと同系色ですが、
ニュアンスのあるネイルが靴のマット感を和らげてくれ、
メンズライクになりすぎない。
ピリッとはするけれど、女性らしいんです」
「いいな」と頭でなんとなく思っていたけれど、
こうして草場さんの口から聞くと、
すごい説得力です。
まっ白サンダルには、
ツヤっとした質感が特徴の、
ネイルズインクのネイビーを。
NAILS INC/45 セカンド スピーディ タイム フォー トラファルガー スクエア
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
「深い海のような印象。
潔い感じがして好きなんです」
と草場さん。
また、夏っぽくもあります、と聞いて、なるほど!
サンダルもワンピースも白というコーディネートに、
ちょこんちょこんとつけたネイビーのネイルが、
よく映える。
この夏、ぜひ試したいカラーです。
今回、2度塗りをおすすめしてくれていましたが、
このネイルに関しては一度塗りでも大丈夫とのこと。
「一度塗りか、二度塗りかで
印象がずいぶん変わるので、
好みやその時のスタイルに合わせて
塗り分けてくださいね」
今回、草場さんに足元ネイルのこと、
いろいろ教えていただきましたが、
ネイルひとつで
こんなにも全体のイメージが変わるんだ! と
驚くばかり。
サンダルの色合いや質感、
全体のスタイルに合わせたネイルえらび、
楽しいなぁ。
草場妙子さんに教わりました[3] 冒険したい色は足元に。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
今回、一番目立った足元ネイルがこちら。
「サンダルのソールが白だったので、
ネイルも合わせてみました。
パンツも白ですしね」
白いコットンのパンツに、
ボーダーTシャツという、いつもの何げないスタイルが、
ターコイズのサンダルとまっ白ネイルで、
驚くほど洗練される。
足元のおしゃれ、
おざなりにはできないなぁと思う新鮮さです。
「白は夏らしいカラー。
ぜひ取り入れて欲しいなと思います」
と草場さん。
たしかに夏の日差しに似合いそう。
また、手に塗ると少々コントラストがはっきりして
気になってしまう色でも
足元だとそうでもないのだそう。
「冒険したい色は足元に」
心にメモしておきましょう。
色むらになりやすいかなと思う白ですが、
やはりここでも基本は二度塗り。
ネイルズインクはなんと45秒で乾くそう!
これなら難しそうな白も挑戦できます。
NAILS INC/45 セカンド スピーディ ファインド ミー イン フルハム
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
ブルガリアからやってきた あたらしいシューズブランド。
BARIは2000年に創業した
ブルガリアのシューズブランドです。
世界に知られるようになったのは、
2018年、ヨーロッパの展示会に
出展されてからのこと。
そこから欧米のショップに取引先が広まり、
日本には、2019年の春夏から輸入されはじめました。
BARIにはいろいろなタイプのシューズがありますが、
なかでもシンプルで機能的なタイプが
日本の女性の春夏の暮らし、
好みに合うにちがいないということで、
サンダルを中心に輸入がはじまりました。
とはいっても、まだ大々的に展開がされていませんから、
「はじめて見る!」というかたも
きっと大勢いらっしゃることと思います。
ブルガリアのブランド、というと
わたしたちにはなかなかなじみがありませんが、
もともと皮革加工産業が盛んという歴史もあり、
すぐれた皮革工芸の職人がいて、工房も多いんです。
共産圏だった頃は軍用の靴をつくる技術と歴史があり、
その時代が終わってからは、その経験をいかして
ファッション性の高いシューズを
つくるようになったんですね。
ブルガリアに限らず、
旧チェコスロヴァキアの「セボ」や「ノヴェスタ」、
ルーマニアの「マカロニアン」など
東欧にはいい伝統的なシューズメーカーがあり、
日本にも多く輸入されていますが、
BARIはそんななかにあらわれた新星。
洗練されたデザインのレディースシューズ、
という点で、とても個性があるんです。
イタリア、フランス、アメリカ、カナダ、中国、ロシアと、
おしゃれな人たちのあいだで人気をあつめています。
ブランド名が、ブルガリア語で使われるキリル文字ではなく
一般的なアルファベットであることも、
BARIの、積極的に
外国に拡げていこうという意思を感じます。
ブランドのコンセプトは、
エレガントなデザインと、はきやすさ。
機能性にもとても注意を払ってつくられています。
やわらかいレザーで、しっかり足をホールドし、
今回、使っているソールは、今季初登場の素材で、
クッション性が高くなっています。
高品質であることも大事にしていて、
イタリアやギリシャのいい革を使い、
ブルガリア国内で製造を行なっています。
ブルガリアの労働賃金が安いこと、
IT大国で生産管理に
ハイテクなシステムを導入していることから、
こんなふうにお手ごろな価格で提供ができています。
ヨーロッパだけで流通していたころは、
ベーシックな印象の色が多かったのですけれど、
世界に向けて展開を始めてからは、
こんなふうに華やかな、
でも派手すぎない、ニュアンスのある色の革を
使うようになっています。(談)
草場妙子さんに教わりました[2] 大人の色を。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
ふだん、モノトーンが多いけれど、
夏は思い切った色味に挑戦したい。
そんな風に思う方も多いのではないでしょうか(私も!)。
黒と白のギンガムチェックのワンピースに合わせたのは、
「キャンディレッド」という
かわいい名前がついたサンダル。
服でこの色は‥‥とちょっと躊躇してしまうけれど、
足元ならば!
このキャンディレッドに、草場さんがえらんだのは、
アンプリチュードのイエロー。
「色味の系統を合わせつつも、
ネイルはサンダルより抑えた色合いにしました」。
たしかに、サンダルが印象的な色だけに、
ネイルもさらに‥‥となると、
足元だけ悪目立ちしてしまう。
その辺りのバランスを考えて、
全体を頃合いよくまとめるのはさすがです。
「アンプリチュードは、大人の女性にもしっくりくる、
きれいな色がたくさん揃っているんです」
草場さんが用意してくださったネイルを
何色か見せてもらいましたが、
見た目のイメージはたしかに「大人」。
こういうネイル、ありそうでなかなかないのです。
Amplitude/コンスピキュアス ネイルカラー 06 イエロー
TEL:0120-781-811
https://www.amplitude-beauty.com/