未分類カテゴリー記事の一覧です

BARIのサンダル

未分類

草場妙子さんに教わりました[1] ベージュのつま先。

未分類

草場妙子さんのプロフィール



くさば・たえこ

ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』
がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。

kokyuのページ
草場さんのInstagram
草場さんのwebsite


「ベージュは、繊細で上質という印象。
また、とても女性らしい色だなと思います」
と草場さん。

ソフトレザートングサンダルのベージュに
合わせたのはukaのネイル。
パンツもニットもすべてベージュに近い生成色にし、
足先まですべてワントーンのコーディネートにしました。

プレーンなベージュは、
反対色のネイルとも合うのだけれど、
ここはあえてトーンを揃えたのだとか。
そうすることで、
より洗練されたイメージになるんですって。

「このukaの『uka ベージュスタディ ツー』というシリーズは、
ベージュ系だけで8色揃っているんです。
つける人の肌色に合わせたり、
あえてトーンの違うベージュを持ってきて、
際立たせたり。
必ず自分好みのベージュに出会えますよ」

uka/uka beige study two 1/2, 2/2, 3/2, 4/2, 5/2, 6/2, 7/2, 8/2
TEL:03-5843-0429
https://uka.co.jp/
*今回撮影に使用したカラーは2/2

そうか、一口にベージュと言っても
色合いはいろいろ。
自分の肌に似合うベージュを探すなんてことまで
意識が届いていなかったけれど、
なるほど、ネイルを塗った足元を見ると、
すごく洒落ている。
草場さんの言う、「洗練」の意味が、
すぅっと理解できた感じがします。

また、
「ネイルは二度塗りが基本」とか。
そうすることによって、
発色が美しくなるのだとか。
たしかに、一度にあわてて厚く塗ると、
乾きが不十分でよれてしまうこと、ありますものね。

「そうなんです。薄く、二度塗りすることによって、
乾きやすくなり、失敗も少なくなるんです」

ネイルを塗るときは、急がず、慌てず。
肝に銘じます。

肌色に近いけれど、
何も塗っていない爪より、
いつもより倍、ううん、10倍くらい艶っぽい足元になる。
今年の夏はぜひともベージュのネイルに挑戦したい。

迷うことなく。

未分類

靴の中で、だんとつに好きなのは、
迷うことなくサンダルです。
もう、一年中履いていたいくらい!

まだ靴下が手放せないような早春から、
気が早いとは思いつつもサンダルを出してきて、
床にずらり並べて、ひとりでわくわく。

夏は苦手と言いながらも、
毎年、どうにか乗り切れるのは、
サンダルのおしゃれができるからかもしれないな、
なんて思っています。
けして大げさではなく。

今年は、
ソールがちょっと厚手のサンダルに出会いました。
なんだか新鮮。
そしてうれしいことに歩きやすくもあるんですよ。

コンテンツは、
草場妙子さんに、
サンダルに合うネイルを提案いただきました。
サンダルとネイルで、
今年の足元おしゃれはばっちりです。
どうぞおたのしみに。

女たちのために。 遠藤カホリ

未分類

遠藤カホリさんのプロフィール

えんどう・かほり
長野県生まれ。
1995年よりパリに住む。
「Rose Bakery」
「Nanashi(ナナシ)」のシェフを経て、
2016年にオーナーシェフとしてレストラン
「Le Petit Keller(ル・プチ・ケレール)」を
パリ11区にオープン、野菜、穀類を中心に、
有機食材を使った季節感あふれる料理を提供している。
フランス語の著書に『Une Japonaise à Paris』
『Japon, Cuisine intime et gourmande』
『Les Bento de Nanashi』、
日本語の著書には『NanashiのBENTO』
(アノニマ・スタジオ)がある。

Le Petit Keller


私が「きっしー」こと岸山沙代子さんに
初めてお会いしたのは、今からほぼ10年前に遡る。
当時のきっしーは、パリに移住してまだ間もなく、
語学学校に通いながら
集英社の雑誌「LEE」の編集者として
活動をしておられているということだった。
私の方はというと、立場的にはレストラン
「Nanashi」のシェフではあったが、
ちょうど3人目の子供を出産したところだったので、
パリ郊外の自宅でのんびりと産休中だった。
そんな私に「LEE」誌上での連載を
依頼して下さったのがきっしーだった、というわけだ。

何通かのメールでやり取りをした後、
それでは実際に会って打ち合わせをしましょうとなり、
とあるお昼過ぎにきっしーが私の自宅へやって来たのが
私たちの記念すべき初対面。
仕事の打ち合わせなので、
初めはお互いにかしこまっていたものの、
徐々に緊張が緩まるにつれて、
敬語にタメ口が混ざるようになり、
5杯目のお茶がワイングラスに変わる頃には、
すっかり仲良しになっていた。
こうしてきっしーと私の「担当編集者と著者」
そして「同年代の女友達」というダブル関係が始まった。
つまり私は、撮影中に的確な判断を下したり、
てきぱきと文章に赤ペンを入れたりする、
有能な編集者としてのきっしーを知ると同時に、
肩を並べてパリの街中を歩いている時や、
ワインバーでグラスを傾けている時にふと現れる、
将来に対して少なからず迷いや不安を抱える
30代女性としてのきっしーも
発見していくことになったのだ。

このやや不安定な方のきっしーがある日
「カホリさん、実は、私ね‥‥」
と打ち明けてくれたのが、
ゆくゆくはパリでパタンナーの学校に通い、
洋服作りの基礎をきちんと学びたいと
思っているということ。
「型紙を自分で描けるようになりたいんですよー。
え? 自分のブランド? いやいやまさかー! 
私はあくまでも洋服作りの職人を目指したいんです」
なんて言ってたっけ。
当時、私から見るきっしーは
編集者以外の何ものでもなかったので、
今思うと全く的外れで申し訳ないのだが、
「まあ、趣味を追求するのもいいかもねー」
程度のリアクションしか私には見せられなかった。
きっしー、本当に失礼しました。
その後、本当にパタンナーの学校を出て、
パリのとあるブランドで
研修生として働き始めたきっしーは、
実はもうすでに、
服作りの職人へと脱皮している最中だったのだな。

それから間もなく
パリへの未練を残しつつも
日本へ帰国したきっしーの中では
もうすでにsaquiのイメージはあったのだろうか? 
多分あの頃のきっしーは、
暗い海を渡る一艘の舟のように、
行き先はわからなくても、
ただ自分を信じて前につき進むしかなかったのだろう。
東京郊外のアパートでチクチクと針を進めながら。

だからそれから2年だか経って、
久しぶりにパリで顔を合わせ、
saquiを立ち上げて、軌道に乗っているという
報告を受けた時は心から嬉しくもあり、
また、「やるなー、きっしー」と思った。
その後めでたく結婚され、もうすぐ母親になるきっしー。
30代の揺れを見事に昇華して、
自分自身の道をザクザクと切り開いて行く、
素晴らしい大人の女性に育ったきっしーに、
私は心からエールを送りたいと思っている。
また今後もきっと、大胆な人生展開で
パリの女友達たちを驚かせてくれることと、
少なからず期待もしているのである。

あ、この文章ではsaquiの洋服について
書いて下さいということだったっけ。
洋服のことはよく分からないので恐縮だが、
私がsaquiの洋服について思うのは、
それがまさに、
きっしーのような女性のためにあるということだ。
仕事に、家庭に、遊びにとことん打ち込む、
一昔前だったら「男勝り」とも言われかねない
女たちのための、女らしい洋服。
生意気なことを言うようだが、
今日、洋服は美しいだけでは女の味方にはなれないのだ。
それを心得ている岸山沙代子さんは、
何度でも家で洗濯できるか、
アイロンをかけなくてもシワにならないかといった、
現実的な問題もクリアし、
かつ着る女性をさりげなく美しく見せるアイテムを
考えてくれている(と思う)。
特に、きっしーが生地選びで見せる審美眼は、
彼女が「洋服デザイナー」というよりは
「洋服作りの職人」であることの
証拠なのではないだろうか。

例えば私が大好きな「リボンパンツ」。
ハイウエストのすっきりとしたラインで、
ウエストはゴム。
ジャージかパジャマのボトムのような気軽さで穿けて、
飾りのリボンをキュッと締めれば女心も引き締まる。
旅行カバンに畳んで仕舞ってもシワにならず、
洗濯機OK。
合わせるトップスによって、スポーティブにも、
カジュアルにも、フォーマルにも見える、
まさに優れものなのだ。
あまりに便利なので、
私にとってはジーンズをしのぐ定番アイテムとなっている。
男勝りでも、そうでなくても、
全女性に心からお薦めしたい。

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月24日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

saquiのフォーマルウェア


▶︎商品詳細ページへ
スリークォーター スリーブ ワンピース
ノーカラー スリットスリーブ ジャケット
ノーカラー ロングコートジャケット

きちんとしていて、品があって。
袖を通すと気持ちが引きしまる、
saquiのフォーマルウェア。

体にしなやかに寄り添う、
フォルムの美しさはsaquiならでは。
襟ぐりの開きや袖丈なども絶妙で、
女の人を美しくやわらかく見せてくれます。

お別れのシーンでは、
パールや黒のストッキングと合わせてひかえめに。
また、組み合わせる小物によって、
華やかにもなる。
岸山さんのスタイリングをぜひ参考にしてみてくださいね。

生地は、
saquiの服ではおなじみの
「Faliero Sarti(ファリエロ サルティ)」のもの。
上質で着心地がよく、
さらにはシワになりにくい。
一枚持っているととても重宝するアイテムです。
(伊藤まさこさん)

「なりたい自分」に近づくために。 清水彩

未分類

清水 彩さんのプロフィール

しみず・あや
Landscape Products取締役/ROIRO代表。
Landscape Productsにて
食のブランド、GOOD NEIGHBORS’ FINE FOODSの
ディレクションや、
直営のセレクトショップであるPiliのバイヤー、
国内外のアート関連のプロジェクトで
アーティストとのやり取りなどを担当。
2021年よりフリーランスとして
企画からPRまでを担当するROIROを設立。
Luv our daysのプレスや、
WONDER VALLEYの日本代理店も担当している。

Landscape Productsのウェブサイト
ROIROのウェブサイト


日々自分が生活をする中で、
毎日選ぶ洋服は大概自分のその日の気分に合わせて、
というのが私の洋服の選び方であるのですが、
saquiのお洋服はどちらかというと、
「なりたい自分」に近づくために着るアイテムです。

マニキュアをきちんと塗るとか、
リップを塗るとか、
自分が大人の女性としてきちんとしている、
と感じるための習慣と同じように、
saquiの洋服を着ることは
私にとって、「きちんとする」ということへの
スイッチになっているように思います。

打ち合わせのとき、自分にとって大切な日、
気持ちがしゃん! とどうにもしない時、
デザイナーの岸山さんが作り出すお洋服の力で、
自分に足りないものを与えてくれる洋服、
それがsaquiであり、
私にとって本当にとても心強い存在だと、
身に纏うたびに感じています。

たとえばこの春夏のシルクのセットアップも、
インナーに合わせるものによって
100%きっちりから、
肩の力のぬけたきっちり感まで、
このアイテム全てで表現でき、
秋口まで色々なスタイリングで登場すること
間違いなしのアイテムです。

どんなに立派な大人になっても(年齢的に)、
こんな風に自分を導いてくれるようなアイテムに
出会わせてくれる岸山さんとsaquiには
これからも頼って生きていきたいです。

saquiはクチュール。 鈴木ひろこ

未分類

鈴木ひろこさんのプロフィール

すずき・ひろこ
スタイリスト、ライター、コーディネーター、
ファッションコンサルタント。
パリ在住29年。
スタイリストとして、雑誌や広告、
音楽関係などで経験を積んだ後、渡仏。
現在は、女性誌を中心に
パリをはじめ、ヨーロッパ各国で取材・執筆を行い、
ファッション撮影のキャスティングや
オーガナイズを手がける。
日々、パリの街を歩きながら、
人、モノ、コトなど
さまざまな古き良きものや、
新しい発見をすることが趣味。
著書に『フレンチ・シャビーのインテリア』
『大人スウィートなフレンチ・インテリア』
『パリのナチュラルモダン・スタイル』
『シャンペトル・シャビーの家』(グラフィック社)
などがある。
「weeksdays」では、オンライン対談
「いま、どんな風に過ごしてますか?」に登場、
その1年後のようすをエッセイで寄稿

Instagram


saqui(サキ)の服には色香がある。
品のよさと、かっちりし過ぎない適度な抜け感。
それはパリの女性たちが好む、
ベーシックをちょっとだけ崩したラフさに似ている。
だからいつもsaquiを着るとき、
自然にパリの景色が浮かんでくるのだ。
わたしはパリに住んでいるので、
頭に浮かぶのではなく、
saquiの服がこの街にしっくりと馴染む
という意味だけれど。

きっしー、ことデザイナーの岸山沙代子さん
(友人たちの間ではそう呼ばれています)との出会いは、
彼女が女性誌の編集者時代。
最初はお仕事を通じて知りあい、
その数年後にきっしーのパリ留学がきっかけで
グググ~ンと仲良しになった。
なにしろ当時はしょっちゅう、
家ごはんに招いたり、招かれたり。
急なお誘いでも
街が小さいからすぐに駆けつけられちゃうし(笑)、
週末旅にも何度か行ったな‥‥。
以来、気の置けないお付き合いをさせていただいている。

きっしーが渡仏して間もないある日、
カフェで待ち合わせた時のこと。
薄い色合いのピンクのシャツを着て、
繊細なゴールドのネックレス、
そして垂れ下がる小さなピアスをつけた彼女が
店に入ってきた。
ボタンをふたつ開けた胸元の、
こなれた着こなしがとても印象的で、
本人が醸し出すピュアな清潔感と、
柔らかな風合いのシャツからのぞくアクセサリー。
それらすべてがとても洗練されていて、
思わず「素敵ね!」と伝えたのを覚えている。

それからしばらくして、
きっしーがブランドを立ち上げると聞いた時、心が躍った。
どんな服を作るのだろう? 
まっ先に浮かんだのは、
上品でありながら、モダンなエスプリを持つ服たち。
そう、あの日カフェに現れた時の装いのように
シンプルだけれど、少しだけ色気のある服。
想像しながらうきうきした。

わたしのsaquiデビューは、
2シーズン目の2017年秋冬コレクションから。
細かなグレンチェックのウールのパンツを購入した。
まず、触った瞬間の素材の柔らかさにうっとりし、
履いた時のシルエットの美しさにまたまたうっとり。
身長が低いから、パンツ選びは毎回難しく、
パリのブランドではほとんどお気に入りに出会えない。
でも、ワイドなシルエットでくるぶし丈のそのパンツは、
小柄なわたしが履いてもすっきり見えて、
スタイルアップを叶えてくれた。

「特に毎シーズンのテーマは決めずに素材を触って、
そこからインスパイアされて形にしていくの」

以前、きっしーが話してくれたことがある。

彼女のコレクションの多くは、
イタリアの老舗テキスタイルメーカーで、
高級ストールブランドとしても名高い
ファリエロ・サルティの素材を使っているが、
その手触りや、表面のおうとつ感、光沢など、
生地の表情を感じながら一点ずつ服を作っていくのだ。
仏語で「仕立て」を意味するクチュール。
服を作る人たちは”クチュリエ”と呼ばれ、
昔ながらの技法でフランスの文化を継承してきた。
素材の質感を大切に生かし、
女性の身体を美しく包み込むパターンとこだわりの仕上げ。
きっしーはまさにクチュリエであり、
saquiはクチュールだ。

だから、手持ちのワードローブに合わせても決まる。
Tシャツやシンプルなニットでも、
もしくは外国みやげのかごバッグとスタイリングしても
洗練された雰囲気にまとまる。
日常のあらゆるシーンに映えるリアルクローズなのに、
特別感を味わせてくれる。

わたしにとって、
この国の自信に満ちた女性たちのように
胸を張って、背筋を伸ばして歩くために、
saquiはいつも少しだけ背中を押してくれる。
なぜなら、確かなクオリティと不変的な魅力があるから。

エレガンス、シック、シンプル、モダン。
saquiの持つ色気は、
フレンチマダムの魅力と同義語なのだ。

saquiの服

未分類

夏本番のために。

未分類

ちょっと肌寒い日があったり、
雨が続いたりして、
なかなかすっきりしない毎日。

気持ちよく晴れたら、
夏一番に着たいのは、
saquiのワンピースです。

じつはそんな日のために、
密かに予行練習をしていました。

サンダルは、これがいいかな。
バッグはいつもの小さいの? 
それとも少し大きめにしてみようか。
なーんて、
仕事や家事の合間に、
コーディネートしては、
鏡の前でああでもないこうでもない。
そんな時間もたのしいものです。

さあ、準備万端。
いざ夏本番です。

今週のweeksdaysは、みんな大好きsaquiの服。
ワンピース以外にもこれからの季節に活躍しそうな
アイテムがたくさんですよ。

晴れの日雨の日 [3]紫陽花の開く瞬間を見る

未分類

ちょうど今、目の前に大きな窓があって、
その向こうに中庭の緑が見える。
紫陽花のつぼみが大きくなって、
もうすぐ花を開かせようと機を窺っているのがわかる。

いつも不思議に思っているのだけど、
私は紫陽花のつぼみが開く瞬間を見たことがない。
まるで、だるまさんがころんだなのだ。
ほんの一瞬目を離したすきに、
そっとつぼみは開いている。
どんなに気をつけて見ているつもりでも、
ひとの目を盗んで花開くのだ。

たぶん、雨だ。
雨が目をくらませる。
雨が輪郭をぼんやりさせた隙に、紫陽花は咲く。
緑の葉っぱは雨の中でいきいきと羽を広げる。
だから、雨の日は楽しい。
晴れているときには見えないものが見え、
聞こえない音が聞こえる。

雨がきらいだというひとは、気概があるなぁと思う。
一年の三分の一くらいを、
ここ福井でなら一年の実に半分を、
いい天気だと思わずに過ごすのだ。
そんな勇気は私にはない。
雨の日はしあわせ。
晴れの日はうれしい。
晴れた日に生まれた子どもは
祝福されているといってよろこび、
雨の日に起こることを待ちかまえる。

雨の日も晴れの日もいいと思えるのは、
私がよくできたひとだからではない。
もちろん、そんなことはぜんぜんない。
土砂降りの中を出かけなければならないなら気が重いし、
荷物が多いのに傘をさして
遠くまで歩かなくてはいけないときはうんざりする。
ただ私は、雨の日と晴れの日を選ぶことができる。
好きな日に本を読んだり、散歩に出たり、
洗濯物を干したりすることができる、
というだけのことなのだ。

雨の日がいやだというひとも、
初めて好きなひとに出会ったのが雨の日だったり、
雨の中で大きな仕事の成功の知らせを聞いたりすれば、
気持ちは変わるんじゃないかと思う。
なにより、雨の日は好きなことだけしていればいい
という決まりがあったら、
雨がいやじゃなくなるような気がする。

福井は、今日も雨。
好きな仕事をたくさんしよう。
それからおいしい紅茶を淹れて、
中庭の紫陽花を眺めていよう。

晴れの日雨の日 [2]祝福されて生まれた子

未分類

初めての子どもを産んだのは、秋の終わりだった。

陣痛が始まって分娩室に入ってからが長かった。
どんなに痛みが強くなっても、
何時間経っても、生まれてこなかった。
分娩室で二晩を過ごし、痛みと疲れで頭が朦朧として、
今日が何日なのか、
外が朝なのか夜なのかもわからなくなった頃、
このままでは危ないから帝王切開にしましょう、
といわれた。
生まれてくる子が無事ならなんでもいいと思った。

準備をしてきますね、
と助産師さんや看護師さんが出ていった。
分娩室とは別に手術室があるらしい。
束の間、ひとりになったときに、
痛みを逃しながらお腹の子に話しかけた。
もし自力で生まれてきたいなら、今がチャンスだよ。
ふっ、と通じた感覚があった。
すぐに看護師さんたちが戻ってきて、
ベッドを移動する直前になって、
お腹の赤ん坊がぐりんと降りてきたのがわかった。
看護師さんが急いで確認してくれた。
そして、うれしそうに、「ほんとや、もう生まれる!」。

そこからはあっという間だった。
子どもはくるくるまわりながらこの世に躍り出た。

とても疲れていたけれど、充足感に満ちて、
私は生まれたばかりの子どもを抱いた。
今まで私の中にしかいなかった生きものが、
形と重さを持ってここにいる。
それだけで世界はこんなにも満ち足りるんだと知った。
時間の感覚が薄れていて、
今が何時なのかもわからなかった。
閉じられていた部屋のカーテンを開けると、
明るい光が差し込んできた。
外はよく晴れて、空がまぶしかった。
この子は運がいい、と思った。
祝福されて、明るく晴れた日に人生が始まるのだ、と。

ただ、おかしなことがあった。
だいぶ後になって気がついたのだ。
この子の出生時間は午後五時半だった。
容態が落ち着くまで、
産後二時間は分娩室で過ごしたはずだ。
部屋に戻ったときに
カーテンが閉じられていたのは当然だったと思う。
夜だったのだから。
よく晴れた日に生まれてきた祝福された子ども、
というのは
いつどこで生まれた記憶の捏造だったのかなと思う。

晴れの日雨の日 [1]いい天気

未分類

いい天気、というときに思い浮かべるのは、
晴れた空だろうか。

いい季節になったね、といいたくなるのが春なのか、
秋なのか、夏や冬なのか、ひとそれぞれであるように、
心の中で思い浮かべるいい天気も
ほんとうはひとによって違うと思う。

私の住んでいる福井は、雨の多い町だ。
日本では、一年のうち雨が降る日は約三割なのだそうだ。
ところが福井では、ほぼ五割が雨の日だという。
特に秋から冬にかけてはどんよりと重たく
曇った日が多いから、たまに晴れるとやっぱりうれしい。
ああ、いい天気だ、といいたくなる。
それなのに、秋晴れが続くとなんだかそわそわする。
おかしいぞ、と思う。
あんまり晴れた日は気持ちが追いつかない。
そろそろ降ってもいいんじゃないかと空を見上げる。
福井で生まれ育ったせいで
雨が身に染み込んでいるのかもしれない。

一年間、山で暮らしたことがある。
福井とは違って、雨は多くなかった。
雨が降るとうれしかった。
ひとは仕事の手を休める。
山は霞が立つように煙り、木や草は緑の色を濃くした。
緑が濃く見える、ということではなく、
ほんとうに濃くなっているのだ。
雨が来て、上がる。
その短い間に、枝や葉がぐんと成長しているのだった。
たぶん、雨の中でじっと見ていたら、
葉っぱがふるえながら大きくなるところを
目撃できると思う。

それでも、山は、晴れた日がよかった。
晴れていなければ歩くこともできない。
すぐそばに森があって、川があった。
雨が降ると、その川が勢いを増す。
ごうごうと流れていく水は、吸い込まれそうで怖かった。

山から福井の町へ戻った四月。
雨の降る町を傘をさして歩きながら、
強烈な懐かしさを覚えた。
三月まで暮らしていた山は寒さが厳しかった。
十月の半ばには初雪が降り、まもなく根雪になった。
それから一度も雨は降っていない。
降るときはつねに雪だったのだ。
傘の下から見る四月の町は、何もかもがやさしく見えた。
山での暮らしを恋しく思っていたのだけれど、
私はこんなにも雨の福井が好きだったのだと思った。

BonBonStoreの傘

未分類

雨の日も、そうでない日も。

未分類

さっき、急に葉野菜が食べたくなって、
ボウルいっぱいのサラダをむしゃむしゃ食べました。

昨日は梅干し、
その前は水羊羹。

冬の間はあんまり欲しない、これらの食べもの。
なんでかなぁ‥‥と思っていたけれど、
そうか、確実に夏が近づいているんだ!

そういえば毎年、梅雨の前はこんな風に、
食べたいものが変化する。
腹時計ならぬ、腹カレンダー。
体って、よくできているものだなぁと思います。

じめじめ、しとしと。
とかく鬱陶しさばかり取り沙汰される梅雨ですが、
雨の日ならではのおしゃれだってあるんです。

今年のボンボンストアの傘は、
ぜんぶで7本。
開いた姿も閉じた姿も、両方かわいい。
雨の日も、そうでない日もうれしくなっちゃう。

気に入りの傘を持って、
おいしいもの食べて、
今年の梅雨もきげんよく乗り切ろうではありませんか。

コンテンツは、
小説家の宮下奈都さんに、
「晴れの日雨の日」をテーマにエッセイをお願いしました。
宮下さんのデビュー作は偶然にも『静かな雨』。
どうぞお楽しみに。

大人のリバティを 大人が着ると。 その3 大坂友紀子さん

未分類

大坂友紀子さんのプロフィール

おおさか・ゆきこ
東京・参宮橋にある、
フランスを中心としたヨーロッパの服や雑貨を扱う
セレクトショップ、Havane(アバヌ)のオーナー。
お店で15年ぐらい前から
t.yamai.parisの取り扱いをしております。
(身長155cm)

●Havane


大坂さんが着てくださったのは、ふたつの服。
リバティのフレアースリーブブラウス(黒×白)と
リバティのノースリーブワンピース(パープル×黒)です。

柄ものは好きで、わりとよく着るという大坂さんだけに、
どちらのアイテムも、とっても着なれた印象! 
大坂さんの着こなし方、新しい発見がたっぷりですよ。

「普段のコーディネートでも、
柄ものにいつもたすけられています。
リバティは、普段よく着ます。
生地もしわになりにくかったりするので、
愛用しているんです」

t. yamai parisの服は、
お店で取り扱いをはじめた
15年前ぐらいから、よく着ているそう。
そんな大坂さんの今回のコーディネートは、
“差し色を使う”ことがコンセプトだそうです。

「このアイテムに合わせるものを、
暖色か寒色か、もしくは柄にしようか迷ったんです。
でもこのアイテムがシックなので、
ちょっと派手なブルーにしてみました」

シックなフレアスリーブブラウスと、
光沢のある鮮やかなブルーのパンツの組み合わせが、
とってもお似合いでした。
メガネはいつもはかけないそうなのですが、
あえて、コーディネートのポイントに。
大きな丸いかごバックとも形を合わせています。

「アクセサリーも普段好きでよくつけています。
今日も普段のゴールド系アイテムばかりなんですよ」

普段のコーディネートでも、思い切って、
強い印象のものを合わせることが多いんですって。
さて大坂さん、着てみての感想はいかがですか?

「シワになりにくいリバティの生地で、
袖のフリル以外はシンプルな形。
飽きがこなさそうだな、と思いました。
袖の長さも絶妙で、腕が細く見えますよね。
しかも、どこも締めつけないシルエットなので
着心地がいいんです」

ほかにも、こんなふうに着てみては、という提案があれば
ぜひ教えてください。

「そうですね、フリルブラウスって、
オーバーオールとの相性がいいんです。
自分でも、合わせてみたい。
それから、袖がフレアになっているので
ガーリーなアイテムとワークなアイテムと合わせるのも、
きっとかわいいですよ」

一番おどろいたのは、裾をインしていたこと!
とても新鮮で、このアイテムの
あたらしい着こなし方を発見できた気がしました。


さて、大坂さんの2着目。
リバティのノースリーブワンピース(パープル×黒)です。
1着目でうかんだ
「オーバーオールと合わせる」アイデアを、
こちらで実践してくださいました。

「ワンピースにこの色をえらんだのは、
ぱきっとしたコントラストがあるのが
いいなと思ったからなんです。
パープル系の色みもかわいいですよね」

オーバーオールは大坂さんがよく着るアイテムで、
カラーもいろいろとお持ちだそう。
黒か青か、どのカラーにするか迷いつつ、
今回は白をチョイス。
さらにサンダルも白にそろえて、
さわやかで夏らしい印象になりました。

「このアイテム、
ジレのように羽織として使えるから、
すごく便利だと思いますよ。
前を開けると、縦長効果もありますよね。
腕を出すのが気になるかも、と思ったんですが、
前を締めて着るよりも腕が目立ちにくいですし、
そもそもt. yamai.parisの服だと気にならない。
夏だし、思い切って出しちゃいました。
ノースリーブを着ると、夏がきた! って、
楽しい気分になりワクワクします」

白いオーバーオールの下には、
鮮やかなピンクのタンクトップ。
この色あわせ、さすがです!

マルシェかごには、
大坂さんのお店で販売している「TIPTOE」の
かわいいバゲットのチャームを、
かごのなかには「BRIGITTE TANAKA」の
透け感のあるオーガンジー素材のバッグを入れています。
そして、アクセサリーのポイントは‥‥。

「丸いピアスですね。
リングなど、いちどに何個かつけたりも。
今日はバングルをちょっと多めにつけました」

「このアイテムをカジュアルに着る場合は、
上にスウェットを着て、
スカートとしてもたのしめますよね。
綺麗めにも使えるアイテムなので、
その場合はショートブーツやラメシューズ、
ポシェット、大ぶりのアクセサリーなどと合わせて
大人っぽく着たりもできそうです。
ニットとタイツなどと合わせたら、秋冬にも使えますよね」

着こなしのヒント、たくさんいただきました。
大坂さん、ありがとうございました!

大人のリバティを 大人が着ると。 その2 高山美奈さん

未分類

高山美奈さんのプロフィール

たかやま・みな
コスメブランド勤務。
パリでは、マガジンハウスのアンアンや
ポパイ、クロワッサンなどのコーディネート、
アパレルブランドの店舗展開などに携わり、
35年住んだパリから4年前に帰国。
山井さんとは、25年来の友人。
すてきな三つ編みは毎朝の日課なんですって。
(身長157cm)


今回、高山さんが着てくださったのは2つのアイテム。
フレアースリーブブラウス・Mortimer(黒×白)と、
ノースリーブワンピース・Mortimer(グレー×黒)です。

「いまは、ベージュ、白、ネイビーをよく着ています。
あんまり最近は、ブラックを着ていないかな。
リバティはよく着ますよ。
アイテムとしてはシャツとかが多いかな。
ルーズにならない感じで」

という高山さん。こちらはキリッとした、
ブラック&ホワイトのコーディネートです。
赤い靴下をチラリとみせて、ポイントをきかせ、
カチッとした麦わら帽子と
小さなかごバッグをあわせて、
全体のバランスをまとめています。

「アクセリーは、必要に応じてつける方ですね。
いま合わせているのはスイカの種」

えっ! 赤いビーズのネックレスと思いきや、
スイカの種を使ったネックレス!

「ナチュラルな雰囲気のものが好きなんです。
貝のアクセサリーも多いかな」

ちなみに、チャームにしているのは、なんと拡大鏡! 
くふうしだいで、
いろいろなものがアクセサリーになるんですね。
高山さん、足元はいかがですか。

「私、あまり季節にあわせて
足元を変えることがないんです。
しかも指をあんまり出したくないので、
夏はビーサン、ということもなくって。
足元をルーズにさせたくないんですよね。
好きなものはブーツかな。
今あわせているChurchのブーツは、
わたしの足にも合っていて、よく履きます」

ブラックをあまり着ないということですが、
今回のトップスやワンピースで
ブラック系を選んだ理由は? 

「黒をあまり着ないというのは、
私にとって大切な色だからなんです。
大事にシックに着たい。
リバティの黒は、エレガントでしょう? 
大事な日や心が望んだ日に着たい色ですね」

ありがとうございます。
チラリと見える靴下の赤と
スイカの種のネックレスの朱色が
ポイントにきいたコーディネート、素敵でした! 
Churchの黒ブーツも、とてもかっこよかったです。


こちらはワンピースをシンプルに着たスタイル。
グレーの麦わら帽子と、
かっちりめのホワイトの靴と、
革のバッグをあわせて。
全体的にはグレーのトーンで、
シックに着こなす高山さん。

「実は、ワンピース、あまり着ないんですよ。
だからこれが、自分としては新鮮で! 
胸元を開ける着こなしが好みなので、
ちょっとはずしちゃいますね」

Vを深めに、
いっそうすずしげになりましたね。
あまり着ないというワンピースですが、
こんなふうに胸元を開けて、アクセサリーをあわせたら、
とたんに高山さんになじんだ着こなしに。
ワンピースを着ないとおっしゃっているのが
信じられないぐらいお似合いです。
しかも、このカラーがぴったり。

ところで、高山さんが持っているこのバッグ、
t.yamai parisの初期のものなんですって。

「物持ちがいいんですよ」

撮影にいらしてくださっていた山井自子さんも
「なつかしい! まだ持ってたの?!」
と驚いていらっしゃいました。

アクセサリーは2コーディネート、共通のものが中心。
ただしワンピースには
ブラックアイテム(首からの革のキーチェーンと、
革ブレスレット)を増やし、
“甘くならない”コーディネートになりました。

「エレガントなリバティプリントは、
場所を選ばないし、出かける場所へも
負荷を与えないと思います。
ちょっと海沿いのレストランや
お庭が見渡せる和食屋さんなどに行くのも素敵。
どんな場所でも、リラックスして着られると思います」

高山さん、ありがとうございました!

大人のリバティを 大人が着ると。 その1 山井自子さん

未分類

山井自子さんのプロフィール

やまい・よりこ
文化服装学院卒業。
アクセサリーの企画、プレスを経た後に渡仏。
ブランド t.yamai paris をパリで立ち上げ、
山井孝さんをパートナーとしてサポート。
くわしくは、こちらをどうぞ。
(身長161cm)


「大好きなバーガンディ色の入った
パンツとカーディガンを、
ノースリーブワンピースの
「パープル×黒」と組み合わせて、
全体的な色のトーンを同じにしてみました」

と、山井さん。
写真では見えづらいんですけれど、
実は足元のネイルも、
同じトーンでそろえているんです。

「このワンピースは、前を開けて羽織ったり、
もちろん一枚で着ても様になります。
今回はパンツでコーディネートし、
ボタンは首元をひとつだけ外していますが、
ウエストあたりから下のボタンを開けて、
中にたっぷりギャザーロングスカートを合わせても
大人っぽい雰囲気になりますよ」

なるほど、それも大人っぽい重ね着のしかたですね。
きょうは「ちょっとそこまで」の印象ですけれど、
アクセサリー次第ではバカンスっぽくもなりそうです。

「そう! 素敵な場所へのお出かけにも使えますね。
意外とオールマイティに使えるワンピースかも。
いまのサンダルやカゴに加えて、
ゴールド系のアクセサリーを合わせたりしてもいいですよ」

「わたしのように、腕を出すのが苦手、という人も、
ノースリーブワンピースだと敬遠せず、
カーディガンやストールをはおったりして
着ていただけたらうれしいです」

そしてふたつめは、ギャザーバルーンブラウスの
「黒×青」です。
大人っぽいカラートーンで、
後ろが大きく広がったデザインが
お尻まですっぽり隠し、
気になるところを
さりげなくカバーしてくれるところがいいですよね。

「夏の夕方のテラス席に、
のんびりアペロに出かける、
というシチュエーションを考えてみました」

素足のビーチサンダルが気持ちよさそう!

「このブラウスはリボン、ギャザー、バルーンといった
ディティールに、優しくフェミニンな雰囲気があるので、
軽いラミーリネン素材の
ロングスカートを組み合わせてみました。
でも黒のカーゴパンツなど、
メンズっぽい、カジュアルなパンツに合わせても
また違って良いと思います」

襟ぐりが大きめにゆったりと開いているので、
アクセサリーをしたりストールを巻いたりと
首回りのおしゃれも楽しめそうですね。

t.yamai paris 大人のリバティと夏の服

未分類

シックで上品、かわいらしさも少々。

未分類

去年の夏、
「まさこ百景」という展覧会をしたとき、
会場でとてもすてきなマダムにお会いしました。
見れば上から下までweeksdaysのものではありませんか! 
そしてその着こなしが、
ちゃーんとご自分のものになっている。

「まさこさんが、お店をはじめてくれて、
着るものに困らなくなったのよ」

とその方。
最近のお買いものはほぼすべてweeksdaysと聞いた時は、
本当にうれしかった。

「でもね、リバティの服、買い逃しちゃったの。
また作って」

ああ、きっとお似合いになる。
t.yamai parisの大人のリバティの服は、
まさに「大人の」こんな方にこそ、
着て欲しい服なのです。

シックで上品、
かわいらしさも少々。
今年の服も、どうぞお楽しみに。

コンテンツは、3人の大人のリバティの着こなしをご紹介。
みなさん、とってもすてきですよ!

見えてもよし!  cohanのインナー、 こんなコーディネートで。[2] 伊藤まさこ

未分類

黒のワンピース + 
シームレスバックシャン
ブラキャミ・ブラック

こちらは、weeksdaysでもうすぐご紹介する予定の、
t.yamai parisのワンピース。

今から半年ほど前、
まだ寒かった季節に、
やがてくる夏に想いを馳せながら、
オーダーしました。
saquiのワンピースといい、このワンピースといい、
そうか、背中を出したい気分だったのだな、と
えらんだものを見て、
今年の自分の傾向をあらためて把握。
バッグシャンのブラトップがあって、
本当によかった。

今年はどうやら、背中の開いた服が多く出ているみたい。
秋冬もその傾向は続きそうなので、
これを機会に、色違いで買ってしまおうかしら? と
思っています。


花柄のオールインワン + 
シームレスブラキャミ・グリーン

こちらは、weeksdaysのために作ってもらった、
シームレスブラキャミのグリーン。

オールインワンの花柄と色合いが似ていたので、
中に着てみましたが、
ふと思いついて、
ボタンを開けてブラキャミを見せてみました。

このグリーン、下着っぽさがないので、
ボタンをいくつか開けて見せても大丈夫。
第一ボタンまできっちり閉めた時とはまた違う、
ラフさが出て、
こんな着こなしもいいなぁ、と思っています。

薄手のブラウスや、
透かし編みのニットなど、
あえてこのグリーンを生かした
重ね着を楽しむのもいいなぁ。

見えてもよし!  cohanのインナー、 こんなコーディネートで。[1] 伊藤まさこ

未分類

大きなボーダーのワンピース + 
シームレスバックシャン
ブラキャミ・ブラック

背中や胸元のカットが深めのワンピースは、
saquiの今年の春夏。
形は女性らしいけれど、
素材感や柄で、
その女らしさがうまい具合に控えられていて、
「これなら着たいな」
そう思わせてくれる服でした。

下に合わせたのは、
シームレスバックシャンブラキャミのブラックです。
このブラキャミ、
胸元も背中も大きく開いているのに、
「下着を身につけている」というよりも、
「見えてもよし!」という感じの服
(ちょっと水着みたいな感覚)を、着ている気分になる。
これなら、何かの拍子にチラリと中がのぞいても、
自分もまわりの人も不安に感じないかな、
なんて思っています。

背中を出す時は、
顔や首同様、背中もきちんとケアをして。
背中の開いたバッグシャンタイプは、
ケア中も着ていられるところがうれしい。
夏に一枚、持っていたいアイテムです。


Vネックカーディガン + 
シームレスバックシャン
ブラキャミ・ブラック

「うしろ前でも着られるんですよ」
とお店の人にアドバイスされた、
あざやかなグリーンのVネックカーディガン。

でもその時は、
背中が気になるし‥‥なんて思っていたのですが、
今回、cohanのバッグシャンができたことで、初挑戦。

下着によって、
おしゃれの幅も広がるんだということをあらためて
感じました。

私はショートですが、
ロングヘアの方は写真のように背中が見えるように、
髪をきゅっとまとめるのもかわいいな、と思います。

デコルテもきれいに。

未分類

伊藤
背中が開いているのって、
背中のあいたドレスを着たいときだけじゃなく、
なにかと便利なんですよね。
惠谷
そう! こんなふうに開いていると、
ボディケアがしやすいですよね。
今、おうちの時間が多いので。
デコルテケアとか、ボディケア、
けっこうなさる方も多いと思うんですけれど、
これ、背中のケアも、着たままで、
わざわざブラジャーを外さずとも。
伊藤
たしかに! いいですね。
惠谷
背中がきれいなのって、大事ですものね。
伊藤
うんうん。
惠谷
おうちでウェルネス(運動)をするときも、いいですよ。
肩甲骨まわりのマッサージが大事と言われますよね。
やっぱり年齢が上がってくると、
背中から首にかけて、こんもり、お肉が。
伊藤
ああ!
惠谷
おばちゃんになると、肉が付いちゃうんです。
そのためのケアをするのに、
ストレッチポールを使うときなど、
背中が開いているのはすごく便利です。
なので、これを作った理由としては、
トレンドのお洋服をきれいに見せるっていうことのほか、
ボディケアをするためっていうのが、あるんですよ。
背中の開きを大きくすると、
どうしても横に広がるので、
ストラップは、いままでお召しになっているものと比べ、
脇にずれる感じがすると思いますけれど、
そういう仕様です。
それから、デコルテをきれいに見せる効果もあるんですよ。
伊藤
後ろが開いたことによって?
惠谷
はい、ぐるりと、そういう設計をしているんです。
グッとデコルテが大きく開くように。
伊藤
深く開いているのに、セクシー過ぎず、
健康的な感じがしますね。
惠谷
うれしいです。
バレエの衣裳も製作していたからでしょうか、
開きが大きいデザインが好きなんですよ。
あなたのデザインは着るとすぐにわかる、
という人もいるほどです。
伊藤
すごいですね、着ると
惠谷さんのデザインだとわかるって。
それに、惠谷さんのデザインは、色も絶妙ですよね。
惠谷
カラーは、見せるカラーと
見せないカラーを考えました。
シアー素材、透ける素材ですね、
オーガンジーとかチュールとか、
そういう透ける素材をお召しになるときは、
いっそ見せてもいいように。
伊藤
白で透け感のあるブラウスに黒を合わせるのも、
いいですよね。
惠谷
ね、カッコいいですよね。
逆に、オークル系のインナーなら、透けにくくする。
伊藤
定番ですよね。
惠谷
そうですね。今、アウターのトップスも
ベージュが多いから。
グラデーションで、グレージュのインナーも
いいかなと思います。
グレーも、去年ぐらいからモカグレーじゃなくて、
マットなグレーが多くなってきましたね。
今回、「weeksdays」にと
伊藤さんが選ばれた色も、絶妙ですよ。
色番はグリーンなんですが、
ちょっとターコイズに近いような色。
ブルー・寒色系で日本人が一番好きなのが、
ターコイズなんですって。
そういえばわたしもターコイズって、
けっこう毎年、買い求めるんです。
伊藤
好きということは、似合うっていうことなのかな。
惠谷
顔映りがすごくいいんですね。
ブルー系の中でも酸味のある色、
アシッドなターコイズカラーなので。
伊藤
へぇ! アシッド、っていうんですね。
惠谷
アシッドカラーって、
オレンジでもターコイズでも、
絵の具に黄色を混ぜる感覚の色です。
それが、わたしたちの肌に合うみたいです。
ちなみに、このグレイッシュなグリーンの微妙な色は、
この素材ならでは、なんです。
ほかの素材だと、もっとクリアな色になるんです。
伊藤
この色って、より洋服に近い印象があって、
肌着というよりも水着のようなイメージもあるので、
温泉などで着替えるとき、
人前でも脱ぎやすいというか。
自分がというより、人の着替えを見ると、
「下着姿を見てしまった」みたいな気になるんです。
惠谷
その恥ずかしさも、ずいぶん抑えられますよね。
ニューヨークの子たちだったら、
この上にジャケットを羽織って、
下はレギンスを履いてヨガに行くかも。
そんなアウター感覚のある色ですね。
伊藤
ああ、カッコいい!
惠谷
ちなみに、この素材は、
イタリアのサントーニっていう機械で織っているんですが、
欧米ではアウターにできる素材です。
以前も話したことがありますが、
小麦を食べている人に比べて、
お米を食べている人って肉質が柔らかいので、
わたしたちが着ると、外着にはしづらい、
インナーっぽいニュアンスが出るんですね。
もちろんインナーですから、いいんですけれど。
伊藤
お米を食べているから。そうでしたね。
惠谷
わたしがcohanの撮影で
お願いしたモデルさんは、
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、
みんな国が違うという子で、
肉質も硬めの感じでしたよ。
おなかがシックスパックでね。
だからシームレスを着ても、
アウターっぽい印象になりました。
伊藤
ああ、やっぱり!
惠谷
いまの若いかたは、肉質もずいぶん、
わたしたちとは(笑)変化しているようなので、
アウターで着るというのにも
挑戦してもらえたらうれしいな。
伊藤
ところで、シームレスというのは、
お洗濯のストレスもすごく少ないですよね。
惠谷
はい。お洗濯のときは、
裏返しにしてたたんで、
なるべく小さくまとまるネットに入れて
洗濯機で洗っていただけたら。
大きいネットで自由に動くよりも、
コンパクトにしたほうが汚れも落ちて、
形も崩れないんですって。
伊藤
大きいネットなら、結んだりして。
惠谷
そうです、そうです。
伊藤
惠谷さん、このインナーのパターンを作った時は、
最初から立体でなさったんですか。
惠谷
これはパターンがないんです。
伊藤
えっ?
惠谷
シームレスにかんしては、
機械でまずチューブ(筒状のもの)を
あげてもらうんですね。
そして、伸度を考えて、
カッティングを決めます。
トワルを組むんですが、
(マネキンを使って立体裁断をする)
素材に縦伸びも横伸びもあるので、
そこがたいへんなんですよ。
トワルの生地は伸びないタイプなので。
伸度を計算してカッティングをするんです。
伊藤
なるほど。数字と計算の世界なんですね。
惠谷
そうなんです。そこに弱いので、大変なんです。
ただ伸度の計算だけは昔からやっているので、
それだけは、何となくできるんですよ。
縦と横の伸度を考えて、
理想のカッティングに合わせるには
何cmにするかっていうことですね。
でもお金の計算はできません(笑)!
伊藤
(笑)なるほど。正しい着け方は、
被るというよりも、下から?
惠谷
はい、下から着けていただいたほうがいいです。
下からなら、いつもは胸に付いてないお肉もアップして、
きれいにおさまりますよ。
伊藤
え? ほんとうですか。
惠谷
そう、胸にお肉がきてくれるんです。
もちろん、被って着ることもできるようには
作ってあるんですけれど、
わたしたちは肉質が柔らかいので、
下からグーって持ち上げたほうが
胸のラインも脇のラインもきれいにおさまるんです。
着た時、最後、腰から前傾姿勢90度で下を向いて、
胸まわりのお肉をカップに入れていただくと、
全体がバストアップして見えます。
脇のお肉も「あ、もしかしたらわたし、胸だった?」
って、集まるんです。
伊藤
わかりました、やってみます。
惠谷さん、今日も、たのしいお話、
ありがとうございました。
惠谷さんとは、これからもいろんなものづくりで
ご一緒したいなって考えていますので、
どうぞ、よろしくお願いします。
惠谷
こちらこそ、そんなふうにおっしゃっていただけて、
とっても嬉しいです。
実はね、今、‥‥こんなものを。
伊藤
わぁ! でもそれはまだ内緒にしておきましょう。
わたしも、たのしみにしています。
惠谷
ありがとうございました!

「バックシャン」な
インナーをつくりました。

未分類

伊藤
太香子さん、こんにちは。
cohanの肌着、またお願いすることができて
とてもうれしいです。
友人が背中の大きく開いたものを着る時に、
下になにを着ていいか分からないと言っていて、
「なるほど」と思っていたんですね。
そうしたら太香子さんからご提案をいただいて、
「バックシャン」という製品があることを知り、
これは、ぜひ! と思ったんです。
わたしも、今年買った服を見てみたら、
背中が開いたタイプが2枚ありました。
惠谷
ちょうどいいタイミングだったんですね。
うれしいです。
洋服屋さんも、懐かしのバックシャン、みたいに
提案をしていますね。
バックシャンっていう言葉は、
今、ずいぶん良い意味になっていて。
伊藤
背中がきれい、っていうことですよね。
惠谷
車の好きな人の世界では、リアデザイン、
後ろ姿がきれいなことを
バックシャンと言うそうですね。
シャンってドイツ語(schön=美しい)で、
昭和の時代の造語ですよね。
最初に流行ったときは、
「後ろ姿はいいけれど、前はちょっと」みたいな、
そういう言葉だったんですって。
伊藤
そうだったんですね。
でもいまは「後ろ姿がきれい」という意味で、
すっかり定着していると思います。
惠谷
そうですよね。
伊藤
太香子さんが、このバックシャンのインナーを
つくったきっかけは、どんなことだったんですか。
惠谷
2020年の春夏を考えていた時、
これからのトレンドとして、
背中が開いたりクロスになったりしている服が
再評価されるだろうという予測があったんです。
それにあわせて、シームレスのインナーで、
後ろ姿がきれいなデザインでつくりたい、と考えました。
それ以前から考えてはいたんですが、
シームレスというのは、縫い目がありませんから、
そのぶん、デザインに制約がでるんです。
縫い目があれば、いろんなところにハギを入れて、
立体的な造型ができるんですけれど、
シームレスではなかなかカッティングがうまくいかない。
いろんな技術、パターンを駆使して、
やっと、きれいにできるようになったのが、
このインナーです。
伊藤
見返しが付いてるんですよね。
惠谷
はい。胸から脇にかけてのパネルの部分に見返しをつけ、
きれいに胸がホールドできるようになっています。
通常、後ろがバックシャンで開いてしまうと、
肩甲骨のあたりにたるみができてしまうんですが、
そうならないように。
伊藤
だからピタッとするんですね。
この見返しを付けることによって! 
惠谷
はい。そうなんです。
一周、後ろまで、グルっと見返しがあります。
伊藤
今回、モデルのかたに着てもらったんですけれど、
とっても細いのに、ピタッてしていました。
惠谷
はい、それが狙いです。
良かった!
簡単に見えるんですけれど、
実はすごく構造が複雑なんですよ。
胸の「マーキー」という
乳間にある三角の部分は、
横に伸びないようにとめています。
そうすることで、
バストがいいポジションでとまる。
このマーキーがないと、
胸が横に流れていってしまうんです。
ほんとちょっとのことなんですけれどね。
伊藤
なるほど。
惠谷
バストには筋肉がないので、
好きな所に移動できてしまうんですよ。
だから、ちゃんといいポジションにいくような
設計をするんです。
ワイヤーが入っていれば留まってくれるんですが、
このインナーは、ノンワイヤーなので。
伊藤
はい、ノンワイヤー、いいと思います。
それと、パッドの薄さも、好きなんですよ。
惠谷
この薄さは、全体的な傾向でもありますね。
今、ライフスタイルもナチュラルで
リラックスという方向にありますから、
厚めのパッドとワイヤーで
しっかりプッシュアップして、というタイプは、
以前に比べて、少なくなってきているんです。
伊藤
カップが縫い込まれているのも、とてもいいんです。
肌着でなにが嫌って、洗濯でカップがずれること! 
惠谷さんのデザインは、
「つきのみせ」のものも、カップが丸くて。
上下左右関係なく、入れれば収まる。
今回はさらに、縫い込んであるので、なくならない。
惠谷
お洗濯で、パッド、どこかいっちゃいますもんね。
伊藤
そう! 
半分に折れちゃったりとか。
惠谷
そうそう! 
伊藤
そうですよね。だから、ほんとうに、
ストレスがなくて。1年のうち360日ぐらい、
惠谷さんのシームレスのインナーを
つけているという友人がいますよ。
惠谷
わぁ、うれしい。
ありがとうございます。
体がシームレスに馴染むと、
手放せなくなってしまいますよね。
伊藤
友人たちと、何色にする? とか、
相談をするのがすごく楽しくて。
惠谷
ああ、ほんとうにうれしいです。
伊藤
つけていてストレスがないのは、
もっと理由があるようにも思うんです。
わたしたちが気づいていない工夫が
あるんじゃないかなって。
惠谷
左右一体型になっていない、
ということでしょうか。
cohanは「アンダーフリー」といって、
左右それぞれに動くようになっているんです。
胸の形って、やっぱりそれぞれ違いますよね。
だから、ある程度、融通が利くように、
ブラジャーの部分のアンダーを
動きやすいように設計しているんです。
伊藤
アンダーに、動きがある。
こういうタイプはあまり一般的じゃないのかな。
惠谷
ヨーロッパのものは、こういうアンダーフリーで、
ブラジャーの台がついてないタイプが多いんですよ。
でもたしかに日本のものは、そこまで多くはないですね。
しっかり胸の形をキープしたいっていうことで、
台までが全部くっついたカップをよく見ます。
伊藤
そうですよね。
惠谷
わたしの感覚かもしれませんが、
自由に動くほうがセクシーというか、
胸のラインもデコルテも大きく開けられて、
きれいに見えると考えているんです。
だからcohanはアンダーフリーです。
伊藤
そうなんですね。
カップが台についているタイプだと、
ちょっと暑い印象もあるんです。
惠谷
アンダーがくっついていると、
暑いとき、汗が溜まっちゃうんですよね。
いまは、吸水、速乾タイプの呼吸するパッドもあるので、
以前ほどは感じないと思いますが、
それでも汗溜まりはできることがあります。
伊藤
そう! そういうの、ありますよね。
惠谷
cohanはさらに快適になるようにと。
そこの素材をメッシュにしているんです。
それから、自由に動かないタイプのものって、
胸の形にちょっとでも合っていないと、
真ん中が、浮いてきちゃうんですよ。
そこをある程度、アンダーフリーによって
融通を利かせることで、
浮かないようにしています。
伊藤
なるほど。

今年は背中を気にかける。

未分類

「白いシャツの下に、
どんな色の下着を合わせればいいのかわからない!」

とか、

「胸元のくりが深い服を着る時、
下着がチラリとのぞくのが気になって‥‥」

とか。
みんな服と下着の関係について、
いろいろ思うことがあるみたい。

最近、友人から受けたのは、
「背中が開いた服を着る時、
何を下に着ればいいの?」
と言う質問。

おおー、
そんなセクシーな服は持っていないから、
考えたことなかったよ‥‥と思いつつ、
自分のクローゼットを見直してみると
意外にもあった、あリましたよ、
背中を気にしないといけない服が数枚!

「男は背中で語る」と言うけれど、
女だって語らねばね。
今年は背中を気にかけるぞ。

今週のweeksdaysは、
cohanの下着。
いつものシームレスブラキャミと
シームレスショーツにくわえて、
背中がぐっと開いた「バックシャン」をご紹介します。

シームレスブラは、weeksdaysだけの新色も登場ですよ。
どうぞおたのしみに。

「ほぼ日刊イトイ新聞 創刊23周年企画 ほぼ日の神田まつり LIVE&SALE 2021 NICE TO MEET YOU SALE!」に 「weeksdays」も参加します。

未分類

5月30日(日)午前11時から
6月14日(月)午前11時まで開催する、
「NICE TO MEET YOU SALE!」。

期間限定のウェブのお店
「NICE TO MEET YOU SALE!」がオープンします。
「weeksdays」の一部商品も、こちらのお店に並びます。
期間中は、対象商品が
30%~50%割引価格でお求めいただけます。
割引対象商品は、
特設ページでのみご購入いただけますので、
通常の「weeksdays」ページではご購入いただけません。
なにとぞ、ご了承ください。
割引対象商品ラインナップについては、
特設ページをご確認くださいね。

また、期間中にほぼ日ストアで
合計5,000円(税込)以上お買い求めいただくと、
ほぼ日グッズがいろいろ当たる、
ウェブ福引をおたのしみいただけます。
「weeksdays」のすべての商品も対象です。
(福引をおたのしみいただける期間は、
5月30日(日)午前11時から
6月15日(火)午前11時までになります。)

くわしくは、特設ページをごらんください。
▶ほぼ日刊イトイ新聞 創刊23周年企画 ほぼ日の神田まつり LIVE&SALE 2021
▶︎NICE TO MEET YOU SALE!

北の季節の移り変わり。

未分類

東京から北海道の美瑛に移住してきてから
ちょうど一年が経った。
北国の長い冬がようやく終わり、
植物も動物も雪から解放される目覚めの春。
5月に入り、
白から土一色だった大地も緑の草に覆われ、
小さな花々が順を追って短い命を輝かせている。
虫が飛び交い、カッコーが鳴けば、
いよいよ畑は種蒔きの季節だ。

北海道の夏は、
言うまでもないことだけれど東京に比べて涼しい。
東京の真夏に比べれば、拍子抜けするほどだ。
昨年の夏、暑いと感じたのは
ラベンダー畑の真ん中で
ひたすら草むしりをしていた時くらいである。
むしろ夕方になって日が沈めば、
Tシャツ一枚では肌寒いほど。
長袖のシャツを羽織って庭で焚き火をするのに、
ちょうどいいくらいの気温だ。
焚き火はやがてバーベキュー
(こっちでは焼き肉と言う)になり、
夜遅くまで快適に外で過ごすことができる。
もちろん我が家にクーラーも扇風機もない。
こちらに越してきて一番良かったと思えるのは、
この気候であると言っても過言ではない。

そんな北国の暮らしの中で、
何がいちばん「涼しい風景」だったかを
改めて撮影した写真を見返しながら考えてみた。

そもそも「風景」というのは不思議な言葉だ。
英語ではLandscapeつまり「地景」。
日本では風流、風雅、風味、風光など、
目に見えないけれど何か心踊るものを感じる言葉に
「風」が吹く。
見える「地」よりも
「風」に景観の魅力を感じるのは、面白い。
「涼しい」と感じるときには
気温だけではない「心地良さ」が含まれている。
風は見えないが、葉のざわめきや、
ゆったりと揺れる木々から感じることはできる。

僕たちの住む家のすぐ奥に、
亡き祖父が30年前に植えた白樺の回廊道がある。
祖父・前田真三は今からちょうど50年前の
1971年に初めて美瑛を訪れ、
その後20年に渡りこの地の丘を撮り続け、
日本中に美瑛の風景を広げた風景写真家だ。
僕らがこの場所に移住するきっかけになったのも
祖父の存在が大きい。
植えられた当時は大人の身長くらいだった
千本以上の白樺の苗木も、
今では空に向かって大きく伸びて、小さな森となっている。

新緑の小さな葉が芽吹き、あっという間に生い茂ると、
白樺の回廊には木漏れ陽が降り注ぐ。
幹の白と空の青とのコントラストが眩しく、
風に揺られた新緑の葉はざわめき、
鳥やエゾハルセミの声が響く。

そんな一枚の風景を選んだ。
昨年この回廊を何周しただろう。
散歩しながら、写真を撮りながら、
草刈りしながら、枝を拾いながら。
一年のサイクルを共にし、
短い夏と長い冬という
コントラストのくっきりした北の季節の
移り変わりの合間で感じた涼しい風は、
これから訪れる鮮烈な夏へのプロローグのようでもある。

16時頃の激しい雨。

未分類

涼しいについて書きたいけど、
その前にパンデミックである。
そのことは無視できない。
家が燃えているのに、そのことを書かずに
冷えたシャルドネの話ができないのと同じだ。
いやぁ大変なことになってきましたね。世界。
もうめちゃくちゃ不安だ。
薄々気づいていたけど、世界は本当にままならない。
何度も思ったはずなのに忘れてしまう。

突然だけど、古来、人類は生き残るだけで精一杯でした。
ケガしたって病院ないからね。
いつも死なないことだけを考えていたんだろうと思う。
人間が生存できる温度帯は
マイナス50℃から50℃までですが、
体温は35℃から42℃まで。
その差は7℃ですよ。たった7℃。

私たちの身体は毎秒細かくバランスをとっている。
7℃の境界の中で。死なないために。
「もう死にたいよ」なんて口では言っていても、
身体は俄然生き残ろうとする。
人間は自分で死ぬことができると思っている。

でも、子供のころ読んだ
「世界のありえない話」にはそうは書いていない。
どうやら100パーセントその計画に
成功するわけではないらしい。
崖から飛び降りて、木に引っかかってしまった人。
トラックが自分の上を通り過ぎても無傷だった人など。
あり得ないというには多くの人が
自分の寿命を自分で決めることに失敗している。
偶然という名のもとに。

つまり心と裏腹に、
私たちはどんな世界であったとしても、
バリバリ生きてやろうと思っているのだ。
なんでかは知らないけど、ぶっちぎりで生存する気満々だ。
ヒトが居なくなったら地球はほっとするはずなんだけど。
創造という名の破壊行為しかしない人類を。
種の繁栄という割に、
小さなことにこだわって殺しあってばかりの生き物。
犬が同じ犬を駆逐するなんてありえますか? 
柴犬がプードルの巻き毛が気に入らないなんてことで、
殺しあったりするんだろうか? 
ウッカリ死んでしまうことがあっても、
絶滅させるまで駆逐する。
自分だけワクチンを打って、
ミサイルを落としに行くなんてことしないでしょ。
素手も使わずに、文明の利器、高度な知能とやらで
自分たちと同じ生物を駆逐するなんてことを考えるのは
ヒトだけだ。

よっぽど古来、生きづらかったんだなと思う。
相対化するということの使い道を
いつも私たちは間違っている。

そんなわけで、明後日の方向にむかっているものの、
人類は絶対生き残ろうとしています。
なんでか? それは誰にも解らない。
解ったらどんなに楽だろうと思う。
たくさんの賢い人たちが、
「なぜ人は生きるのか?」という事を考え続けたものの、
それをみんなが解る言葉で説明できた人は
多分いない(と思う)。

なんでか知らないくせに私も、
本日もトコトン生き残りたいと思うし、
大きく話は脱線しましたが、
暑さからも身を守りたいと思う。

想像しただけで眩暈がする夏。
あっという間に死んでしまうもの。
知っていますよ私は。
昔、真夏に冬用のタイツを履いて
出かけたことあるから。
だからもちろん、クーラーの効いた部屋で
まるで他人事のように強い日差しを眺めていたいです。
冷えたシャルドネがあったら最高だと思う。
夏に最高で最先端で最速のシャルドネを探して
インターネット海をグローバリズム号に乗って旅に出る。
それでも自然の気まぐれには全くもって敵わない。

何を隠そう焙煎家なので
焙煎機を1日に8回まわしたりしています。
うちの「霧ヶ峰」か「大爽快」か
「プラズマクラスター」かは忘れちゃったけど、
それは全く役に立っていない。
重量1トンくらいの鉄の塊が
250℃近くまで熱くなっているのだから、
霧ヶ峰の努力も空しく、
焙煎所の内気温は30℃を超える。
砂漠で遭難するってこんな感じ? と毎年思う。

そんなヘトヘトの16時頃、激しい雨が降ります。
夕立です。
「親にも殴られたことないのに!」
と言わんばかりの雨が。
みるみる、くたびれた世界が息を吹き返し、
起き上がってくる様は、この上ない至福です。
水に包まれた世界が分子レベルでダンスを踊る姿を
ずっと眺めている。
生きてて良かったな。って思う。
なんでかは知らないけれど。

チャリアンギン、風を探す。

未分類

私はインドネシア・バリ島に暮らしています。
赤道直下のバリ島は、一年中夏で
季節は雨季と乾季の二つだけ。
四季のある日本も勿論好きですが、
布団から出るのに勇気がいる寒い冬の朝もなく、
一年中軽装でスルリと起きられる、
こちらの気候もとても気に入っています。

私の住むウブドは、椰子の木やバナナの木が繁り、
田圃に囲まれた緑豊かな村です。
鳥の声が聞こえ、どこからともなく心地よい風が吹き、
サワサワと葉を揺らします。
朝は賑やかすぎる鶏の声がしますが、
夜は暗闇の中に蛙や虫の声が響き渡り、
ゆったりした時間が流れます。
一年中冷房を使わないでいい暮らしは、
とても贅沢だなぁと思います。

村人の暮らしの中には、
暑さとうまくつき合うヒントが色々あります。

南国のお母さんは朝が早くまだ暗いうちから起き、
涼しいうちに一日のご飯をまとめて作ります。
冷蔵庫がない家が多い中、
腐らないのかと心配になりますが、
唐辛子をはじめ多様なスパイスを使い、
炒めたり揚げたりなど、
素材ごとに工夫した料理法なので問題ありません。
家庭料理は観光客がレストランで食べるよりも数倍辛く、
初めて食べた時は衝撃的な辛さにビックリしました。
そんな私も今ではすっかり慣れて、汗をかきながら食べ、
食後の爽快感を感じるようになりました。

地元の食堂へ行くと、
たとえオレンジジュースを注文しても
冷たいものか常温かと聞かれます。
こちらでは多くの人が常温を好み、
身体に負担をかけない術を自然と身につけています。

ただマンディーと呼ばれる水浴びは
お湯ではなく水を使います。
朝出かける前にさっぱりとし、
外から帰った後は、火照った体を水でさっと流すと、
確かにお湯を使うよりも涼しく感じられます。

その昔私は、こんな暑い国で
長袖ジャケットなんて着る人はいないだろう
と思っていました。
でも、地元の人は長袖を羽織ってバイクに乗ります。
強い日差しから肌を守るためには欠かせない、
この土地ならではの知恵だと知りました。

こちらの夏は、日本の夏とは違い
ジリジリ灼けるような暑さの日でも、
木陰に入れば爽やかな風を感じます。

インドネシア語で「風」は「アンギン」。
私の好きな言葉で
「チャリアンギン=風を探す」という言葉があります。
これは出かけてリフレッシュするとか、
風のある場所でゆったりする、というような意味です。
今でも私は仕事で煮詰まった時、
バイクでふらりと出かけます。
目に映る豊かな緑、
お供えものを運ぶ女性、
地面をカラフルに飾る神様への捧げもの、
だらりとしたバリ犬。
異文化の素朴な日常を目にすると、ハッとする瞬間があり、
いい息抜きになります。
南国で暮らす私が涼しいと感じるアンテナは、
多少暑くても自然のままを楽しみ、
目に見えるもの、肌で感じるもの、
音、匂い、そして味。
すべて五感で感じて
初めて心地よい涼しさに繋がっています。

Honneteの涼しい服

未分類

再入荷のおしらせ

未分類

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
5月27日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。

DELIVERY TOTE ENAMEL
(SMALL,MEDIUM)


▶︎商品詳細ページへ

きれいめにもカジュアルにもあわせやすく、
一年を通して持てるエナメル素材のバッグを
「TEMBEA(テンベア)」に作っていただきました。

「weeksdaysオリジナルは、
持ち手の端を内側にし、よりシンプルに。
それから、
バッグ本体と持ち手を留める金具を
シックなゴールドにして、
大人っぽい仕様にしました。
トートの大きさはふたつ。
用途に合わせておえらびくださいね。」
(伊藤まさこさん)

BAGUETTE TOTE ENAMEL


▶︎商品詳細ページへ

持ち手が手前についているため、
長いものを入れても肩にかけやすく、
また肩にかけたまま物の出し入れができます。
縦長の形なので、電車など混雑した場所でも邪魔にならず、
中をみられたくない時などは
ハンドルを外側に持つと安全です。
A4ファイルが入るサイズなので、
お仕事用のバッグとしても活用できます。

「持ち手はひとつ。
肩かけできるすっきりとしたフォルムが美しいバッグです。
ちょっと深めなこういう形ってなかなかない。
持っていると、
『どこの?』なんて聞かれることまちがいなしです。
エナメルの持つ、
上質で、軽やかな質感をたのしんでください。」
(伊藤まさこさん)

新しい投稿ページへ古い投稿ページへ