未分類カテゴリー記事の一覧です
あのひとのsaqui。 [2]草場妙子さん 小柄ならではの着こなしを。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
仕事柄、重いものを持ったり、
しゃがんだりすることも多いから
ほぼ100パーセントの確率で
毎日パンツを穿いている、
という草場さん。

そう言われるとたしかに、
草場さんのワンピースやスカート姿、
見たことないなぁ。
でも、さすが「100%」だけあって、
パンツ姿が堂にいっている。
どのパンツを穿いていても、
ちゃーんと草場さんのスタイルになっているのです。
取材した、この日、
weeksdaysのファッション撮影がありましたが、
その時、草場さんが穿いていたのは、
saquiのテーパードパンツ。
仕事の時に穿くことも多いのだとか。
「ふだん、スニーカーや、
白いコットンのTシャツなどをよく合わせますが、
このパンツを穿くと、
やわらかさがくわわって、
全体がいいバランスになるんです。
カジュアルになりすぎないというか」
テーパードパンツ、
どれくらい穿きますか? と尋ねると、
少し考えて、
「けっこうな割合で!」と草場さん。
なんと同じものを2本持っているそう(じつは私も)。
そうそう、もし万が一、何かあったとしても、
予備があると安心なのです。
さて、saquiの新作の夏のパンツ、
印象はどうでしょうか。
「まず手にとった瞬間が驚き。
軽い! でもそれはたんに重量の問題だけではなくて
着心地の軽さを感じました。
透け感もないから安心して穿くことができるし、
下着が響いたりなんていう心配もない。
ストレスなく穿けますね!」
とうれしい感想をいただきました。
さて。
まずひとつ目の着こなしは、
いかにも草場さん風な、
ノースリーブTシャツと合わせて。


足元は、黒のサンダルを。
お仕事でご一緒する時は、スニーカーが多いので
足先を見せたスタイルがとっても新鮮。
「ノースリーブは結構好きで、
仕事着にもします。
今日は白を合わせましたが、
たいていいつも、上下黒のまっ黒スタイル!」
と草場さんはそう言いますが、
全体の印象がまったく重くない!
その秘密は、
髪の毛をオイルでタイトにしたり、
ボリュームを抑えてバランスを取っているからなのだとか。
肌も髪もツヤッツヤな草場さん。
なかなか真似できそうにないけれど、
ちょっと心にメモしておこう。
バランス、バランスと‥‥。
こちらは、上下黒の草場さんが言うところの
「まっ黒スタイル」。

カットソーの前の裾をインにして
リボンを見せました。
リボンを出して穿くことが多いといいますが‥‥
「154センチと小柄なので、
Tシャツなどをインして、視線を上にして」
とここでも草場さんならではの工夫が。
小柄ならではのスタイルアップ術、
参考になる方、きっと多いのではないかな。

それから、
「シワがよらないということが、
どれだけ自分の気持ちを楽にさせてくれることか!」。
ラフでカジュアル、シワもOK! は、
若い人ならいいけれど、
大人は清潔感がないと‥‥とのことで、
たしかになるほどとまたもや納得。
シンプルな着こなしの中にも、
たくさんの秘訣が詰まった草場さんのスタイル。
自分を俯瞰して見ることができるのは、
さすがお仕事柄。
出かける前に、全身の鏡をよーくよーくチェックして、
バランスを見るようにしようっと。
あのひとのsaqui。 [1]山葉子さん 本当に気に入ったいいものを。
山葉子さんのプロフィール
やま・ようこ
10代でモデルデビュー。
現在は女優としても多方面で活躍する。
趣味で始めたタロットは、
さまざまなイベントでセッションをする
ライフワークに。
saquiのテーパードパンツ愛用者の
山葉子(やま・ようこ)さん。
すらりとしたスタイルに、
黒いパンツがよくお似合いです。

「穿いていて、すごく楽。
合わせる服によって、
きちんと、またカジュアルにもいけるところが
気に入っています」
出会いはweeksdaysの撮影で。
「ヘアメイクの草場さんが、
これは一本持っているといいですよ、
シワにならないので旅にも重宝! と
目を輝かせてすすめてくれて」
そうそう、その時、私も
「週に3回は穿いている」
などと言っておすすめしたのを覚えています。
「このふたりが言うのなら(ありがたいです)と、
背中を押されて買いましたが、大正解でした」
秋冬は薄手のニットや
ざっくりしたニットとコーディネートすることが
多かったという山さん。
さて、夏バージョンはどうでしょう?
「着心地が軽やか。
もともと楽ちんだったけれど、さらにそれが増しました。
丈が少し短くなった分、くるぶしが出て涼やかですね」。

(撮影時のスタイリング。
身長167センチの山さんが着ると丈感はこんな感じ。)
今日は、「夏のパンツ」で
2通りのコーディネートを考えてくれました。

パンツに合わせたのは、
薄いピンクのシルクブラウス。
「最初、見た時に、
同系色でかっこいいスタイリングが頭に浮かんだのですが、
意外に淡い色も合うじゃないかな? と思って」
わぁ、夏らしい軽やかなコーディネート!
足元はハイカットのスニーカー。
まっ白がすごく新鮮です。

「このパンツ、脚長に見せる効果がありますよね。
丈が少し短くなった分、
ハイカットを穿いても、バランスがいい」
おお、さすが身長のある方の着こなし!
私(身長156センチ)だったら、ローカットかな?
肩から下げたのは黒い布バッグ。
「パンツに合わせて、バッグや帽子の縁に
同じ黒を足して統一感を出しました」。


ブラウスは、前をインして。
リボンはあえて中に入れました。

なるほど、ちょっとしたことで印象が変わるものですね!

2つ目は、ちょっとお出かけ着っぽい、
同系色コーディネート。
大人っぽくてかっこいい。
合わせるもので、こんなにイメージが変わるんだ!

トップスは、シルクのブラウスを。
今回、両方ともシルクですねと言うと、
「本当だ。シルクは涼しいし、乾きやすく、
着ていて気持ちのいい素材。
無意識にえらんでいることが多いんです」
艶感があるから、アクセサリーもいらないのだとか。

靴はブラック。
パンツと同系色ですが、
墨色に近いため重たくならない。
なんとこの靴、古着屋さんで見つけたのだそう。
試着したところ、山さんの足にぴったりの
シンデレラサイズだったんですって。

色がいいなと思って買ったというバッグは、ZARA!
「トレンドのものとか
気の利いた小物があるから
時々、お世話になっているんです」
流行りのものはこんな風に賢くお買いものをし、
服は本当に気に入ったいいいものを少し。
「あとは鍛えて、自分を整える」
おお!
「おしゃれとは自分を整えること」
キリッとしたその姿、憧れます。
1年かけて生地を探しました。
- 岸山
- 伊藤さんが、1年以上も前から、
「夏用に、saquiのテーパードリボンパンツの
涼しい生地のものが欲しい」
とおっしゃっていたんですよね。
それを頭に入れながらずっと生地を探していたんです。
生地の展示会やメーカーに行って、
きれいな黒で、夏用のいい生地はないですか、って。
いろんなところに声をかけました。

- 伊藤
- 皆さん、サンプルをいろいろ送ってくださったと。
- 岸山
- はい、ほんとうに協力していただきました。
weeksdays用なんですと伝えると、
いっそう気合いが入ったり。
- 伊藤
- わぁ、とってもうれしいです。
それで、いろいろなメーカーの
薄手の黒い生地を比較した結果、
やっぱりFaliero Sarti(サルティ)に
なったんですよね。
- 岸山
- そうなんです。ギリギリで決まりました。
途中まで「これがいいかも」って
思っていた生地があったんですが、
自分の中で納得がいかなくて。
前のサルティのパンツの夏版にするには、
薄手でも安っぽさがなく、
気持ちのいい素材であることが重要。
だからやっぱり洗える化繊がいいんです。
そういう条件で探していくと、
納得のいくものに、なかなか出会えなくて。
リネンだと、シワがよりますしね。
- 伊藤
- たしかに。
いまは化繊のいい素材があるはず、って。
- 岸山
- そうなんです。化繊で、高級感のある生地が。
ずばり、サルティの今までの生地がそうでしたからね。
でも夏はさすがに穿きづらい素材ですから。
- 伊藤
- サルティに決まる前、最終候補に残った生地は、
どういうところがだめだったんですか。
- 岸山
- サンプルを作ってみて、穿いてみて、
「やっぱり違う」と思ったんです。
- 伊藤
- いちど作ったんですね。
- 岸山
- しかもスタッフにしばらく穿いてもらったんですね。
すると、私の目には
「うーん? 大したことないな」と感じられて。
- 伊藤
- そうなんだ! 見た目からして。
- 岸山
- 穿き心地はわるくないはずなので、
穿いている本人は「とってもいいですよ」
と言うんだけれど、
そばで見ていた私は「ちがう」と引っ掛かってしまった。
けれどもサルティから、この生地の提案がない段階で、
どうしようかと悩んでいたんです。
あの生地の薄いバージョンはありませんかと
生地屋さんを通して
サルティの社長にまで訊いたんですよ。
そうして預かったサンプル生地は、
たしかに以前のものに比べたら薄いとはいえ、
どれもちょっと肉厚な印象があって。
- 伊藤
- そうだったんですね。
- 岸山
- 肉厚だと、涼しくない印象がありますよね。
ところが、そのなかに、
今回決まった生地があったんです。
一見、肉厚に見えるのだけれど、
光を通すとちゃんと透け感があって、
じっさいに涼しい。
これ、不思議なことに、
見た目では分からないんですよ。
こまかいパターンにも手を入れて。
- 伊藤
- 岸山さん、生地を変えることで、
パターンも変更をしたんですよね。
以前よりは薄くなると、
下着や体のラインが出ちゃう、
それを補うパターンを、って。

- 岸山
- はい。パターン自体は、
サルティの前に決めていた生地の薄さにあわせて
変更を行なっていたんです。
今までのパンツは生地が肉厚で
プリッとハリがあるから、
そんなにゆとりを入れなくても
体のラインを拾わず、きれいに穿けるんです。
でも夏用の薄い生地は、
ヒップ、お腹周りがちょっと目立っちゃうんですよ。
その分、フワッとゆとりを入れることにしました。
- 伊藤
- なるほど。
- 岸山
- テーパード感(裾に向かって細くなるシルエット)も
ちょっと強めにして、丈も、2センチぐらい短くし、
足首をちょっとだけ見せられるようにしました。
そういうことが夏用に考えた変更ですね。

- 伊藤
- いままでの形が好きだから、
パターンはそのままで、
夏用に生地だけ変えればいいじゃない?
っていうものでは、ないんですね。
- 岸山
- そうなんです。おんなじに見えるように、
でもパターンは変更をしなくちゃ。
- 伊藤
- シルエットのニュアンスが同じで、
夏の暑いときに穿くパンツができたっていうのは、
すごく嬉しいです。
- 岸山
- ありがとうございます。
染色は日本で行なっているそうです。
- 岸山
- もうひとつ、サルティにしてよかったなと思ったのは、
黒が黒い、ということですね。
- 伊藤
- うん、うん。「黒が黒い」! ほんとうに、そう。
- 岸山
- それが高級感を出しているんだと思います。
もう、ほんっとに、全っ然、違います。他の黒と。
- 伊藤
- 力説! いったい何が違うんでしょう?
- 岸山
- 染色工場がいいんですって。
サルティはこの生地を日本で染めているんですよ。
しかもサルティの要望どおりに染色ができる工場は
1つか2つしかないそうです。
何が違うのかというと、
圧倒的に上手なんですって。技術がある。
それは化学繊維に
きちんと色が入るようにする技術なんですけれど、
染色しやすいように
繊維1本の中にある穴を開き、糸をやせさせるらしいんです。
その加減がとても難しく日本の技術でしか
できない職人技らしいんですよ。
穴が開きすぎると糸がやせて染まらないし、
逆に開かなくても染まらないし。
それは、その日の湿度にも関係するみたいで、
酒の杜氏と同じなんだとか。
だからこの生地は逆輸入なんです。
- 伊藤
- すごい。そういうところを
日本で担当しているなんて、ちょっと嬉しいですね。
ああよかった、これで1年中、同じ気持ちで
穿けるようになりました。真夏でも大丈夫。
- 岸山
- この生地なら、冬でも、
下にタイツを穿けば大丈夫ですよ。
見た目は涼しい素材だって、わからないですから。
- 伊藤
- そっか一年を通して穿けるんですね。
でも‥‥なぜ透けないのかなぁ。
- 岸山
- 光を通すと透けているのに、
穿くと下着は全然見えない、
すごいですよね。
皆さん、試着されて
透け感はなかったでしょう? 全然。
- ──
- 全く、なかったです。
- 伊藤
- そこは、すごく大事なポイントですよね。
透けることって、気になるもの。
岸山さん、コーディネートのことはいかがですか?
- 岸山
- このパンツはむずかしくありませんよ!
上に何を着てもサマになります。
- 伊藤
- うん、うん。

- 岸山
- 生地が負けないから、
カジュアルでも、きちんとしたものでも大丈夫。
つまり白いTシャツ1枚から、
デザイナーズもののブラウス、
高級シルクのきれい目なブラウスも合うんです。
- 伊藤
- ということは靴も。

- 岸山
- はい。靴も、サンダルから、ヒール、スニーカー、
ビーサン(ビーチサンダル)でもかわいい!
- 伊藤
- おぉ!
本当、万能。
- 岸山
- 私も早く穿きたいです。
- 伊藤
- つくった人が(笑)。
でも、わたしもですよ。
ほんとうにこれが実現してよかったです。
岸山さん、ありがとうございました。
- 岸山
- こちらこそありがとうございました!
saquiの夏のパンツ
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
7月15日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
SLOANEのシルクニット
▶︎商品詳細ページへ
シルクワイドリブ半袖クルーネック
シルクワイドリブVカーディガン
シンプルなデザインなため、
どんなボトムスとも相性よし。
Tシャツではちょっとカジュアルすぎるかな?
なんて時にもおすすめです。
デニムと合わせても品良く仕上がるところは、
さすが素材のよさ、というところ。
クルーネックとカーディガン、
どちらも少しずつ揃えていきたいアイテムです。
(伊藤まさこさん)
真夏にもはきたい。
今日は何を着ようかなと思って、
クローゼットに向かうと、
無意識のうちに手に取っている。
たしか今週、3度目じゃなかった?
これ履くの。
私のワードローブになくてはならないのが、
saquiの、テーパードリボンパンツです。
さっと穿くだけで、
全体のシルエットが締まる。
シンプルな形なので、
コーディネートしやすい。
着心地がいい。
シワになりづらい。
それから、それから‥‥
と、あまりに好きすぎて、
ついつい熱く語ってしまいそうになる
テーパードパンツですが、
ひとつだけ、
「こうだったらな」と思うところがありました。
真夏はさすがに暑いのです。
そこでデザイナーの岸山さんに相談して、
作ってもらったのが、
テーパードパンツの夏バージョン!
コンテンツでは、
岸山さんへのインタビューと、
テーパードパンツの大ファンという
すてきなお二人に、
夏の着こなしを披露していただきましたよ。
どうぞおたのしみに。
彼女たちのTシャツ。 [3]岡崎友美さん・岡崎佳菜さん エプロンを外したときに。
岡崎友美さん・岡崎佳菜さんの
プロフィール
おかざき・ともみ
おかざき・かな
夫と2人の娘との4人家族。
築80年を越えるという古民家を、
「町の財産として残していかなくてはいけない」
という一心で、ブックカフェ〈松庵文庫〉としてオープン。
メニュー開発からカフェ運営、イベント企画、
物販コーナーのバイイングまでを、
スタッフと協力して手がけている。
18歳になる長女の佳菜さんは料理が得意で、
カフェでのお皿洗いや仕込みなどを手伝ってくれる
頼もしい助っ人。
友美さんは158cm、佳奈さんは156cm。

ブックカフェを営む岡崎友美さんと
そのカフェを手伝うこともあるという
大学1年生の長女、佳菜さん。
友美さんにとってTシャツは、
ユニフォームのようなもの。
特に夏はキッチンで汗をかくため、
毎日洗えて何枚も揃えられる
手頃な価格のベーシックな白Tシャツが定番。
ところがエプロンを外したときに着るものとなると、
Tシャツはとたんに
ハードルが高いアイテムになるのだとか。
「洗いざらしのコットンTシャツは
生地も形もカジュアルすぎて
普段の洋服に合わせづらいところがある。
娘みたいに若い人は、
普通のTシャツも似合うけど‥‥」
そんな友美さんもサックteeには大満足。
「これは生地がテロンとしているから、
普段、着ているシルクのような
柔らかい生地のボトムにも合わせやすい。
袖口にもリブがあって、ポロシャツみたいな
きちんとした感じもある。
シャリッとした質感で、
暑苦しくないのもいいですね」
と友美さんが言えば、佳菜さんも頷きます。
「これは普通のTシャツじゃなくて、
ちょっといいところに着ていける感じ。
地元で友達と遊ぶときはラフなTシャツでいいけど、
カフェに行ったり、大人の人と会うときには
このサックteeがいい。
ブラウスみたいな感覚かも」


いつもはロゴプリントやボーダー柄などの
Tシャツを選ぶことが多い佳菜さんにとって、
無地はちょっと大人の印象。
「でも夏はショートパンツを履くから
無地でも地味にならないみたい。
アクセサリーを合わせるのも楽しいし」
一方、友美さんは赤にもチャレンジ。
「冬はニットやコートの赤を持っています。
深い赤が好きなのかな。
このサックteeの赤は初めての色みだけど
着てみたら大人っぽくていい感じ。
予想よりシックな色みですね」

ピアスやネックレスなどのアクセサリーは必ずつけて、
裾はボトムにインして
バランスをとるのが友美さん流の着こなし。
対して佳菜さんはロングドレープteeの裾を
キュッと結んで、バランスをとります。
「丈が長いトップスは
前だけインすることもあるけれど、
シャツみたいに前を結んで
ちょっと肌を見せるのも今の気分です」

45歳の着こなしと18歳の着こなしは
それぞれ違って楽しいもの。
ほぼ同じ身長ということもあり、
たまに洋服の貸し借りもしている2人に
nooyのTシャツはぴったりのアイテムのようです。
彼女たちのTシャツ。 [2]遠藤千恵さん ジャクリーンのように。
遠藤千恵さんのプロフィール
えんどう・ちえ
料理家/ties代表。
国際線客室乗務員として10年間勤務したのち、
料理学校アシスタントやレストラン勤務を経て独立。
横浜市の谷戸の麓で、
“身土不二”(人と大地は繋がっている)の考えと
生産者との繋がりを大切に、
ケータリングやレシピ制作、
アーティストとのコラボレーションなど、
食にまつわる活動を多岐に渡って行っている。

ケータリングやレシピ制作といった
食に関わる仕事をしている遠藤千恵さん。
都心から1時間で来られるとは信じられないほど、
緑豊かな谷戸の近くに住んでいます。
森を散策して、木の実や野草をとったり、
日陰でお茶を飲んだりするのは、
忙しい日々のなかで心が落ち着く大好きな時間。
「しょっちゅう来ているこの谷戸も
奥のほうまで進むとかるい登山になります。
登り道を歩いているときって、実はお尻のラインが
気になることがあるんですよね。
そんなとき、ロングドレープteeは動きやすく、
かつ体型をカバーしてくれるのがうれしい」

背が178cmとすらりとしたスタイルの遠藤さん。
洋服選びには苦労することもあるといいますが、
やっぱりこんな少し長めの丈が
大人の体型にありがたいとか。
「ロング丈としてデザインされているこのTシャツも
私にはちょっと長いくらいになってしまうけど(笑)」
実はアウトドア派の遠藤さん、
最近は登山だけでなく海での素潜りも始めていて、
海から上がった後に着るTシャツにもぴったり、とのこと。
「アウトドアシーンで大人の女性に似合うTシャツって
意外となかなかないんです。
これは襟の空き具合もほどよくて、
胸元を気にせず着られるのもいいですね」

また、バストがある人によく聞くのが
「Tシャツは太って見える」というお悩み。
遠藤さんもしかりで、
首が詰まったタイプは着太りしそうで敬遠していたよう。
「だからトップスは首回りがあいているものが好きで、
このくらいのUネックやVネックが好きですね。
Tシャツを着るときは胸が強調されないよう、
ブラジャーではなくパット付きキャミソールにすることも。
年齢を重ねて肉が落ちたから(笑)、
最近はようやく
首が詰まったものも着られるようになりました」

洋服の好みはシンプル派。
前職はキャビンアテンダントだったということもあり、
コンサバティブ志向だった時代もあるのだとか。
「子どもの頃からジャクリーン・ケネディの
ファッションが好きなんです。
クラシカルで品が良くて、今でも素敵だなあと思う」
そんな遠藤さんのケータリングのときの服装は、
黒や白のブラウスに黒のロングキュロットと
黒いエプロンというモノトーンスタイル。
清潔感や動きやすさを大切に。
給仕役として目立ちすぎないように。
そのなかで着ていて気分が上がる服を。
一方で仕込みや畑仕事のときは、
動きやすさと洗いやすさをいちばんに重視。
サックteeのようなカジュアルになりすぎない
トップスは重宝しそうです。
ロング丈のキュロットパンツとも相性抜群!

「しゃりっとした生地が涼しくて
とても着心地がいいですね。
極薄なのでインナーは必須だけど、
背中や体のラインを拾わないし、
二の腕がカバーされるから安心」

色を選ぶなら? と聞いてみたところ、
ボトムスはブラックやネイビーが多いため、
白が使いやすそう、とのこと。
「透け感を生かして
インナーにあえて濃い色を着るのも
可愛いかもしれませんね」
彼女たちのTシャツ。 [1]野本奈保子さん 部屋着よりきちんと。
野本奈保子さんのプロフィール
のもと・なほこ
書籍や雑誌のほか、
ロゴや雑貨のデザインも手掛けるグラフィックデザイナー。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、
岡本一宣デザイン事務所に9年在籍。
2010年に独立し、
デザイン事務所〈ノモグラム〉を設立。

デザイナーという仕事は、
多くの時間をパソコンの前で過ごします。
仕事場は自宅とはいえ、
オンラインミーティングや
娘の送迎などもあり、
部屋着で過ごすというわけにはいきません。
だから、窮屈でない着心地で、かつ、
部屋着よりきちんと見える服、というのが
野本奈保子さんにとってのデイリーウェア。
「基本的にはシンプルなデザインが好きだけど、
無難にベーシックな服というよりは、
少しカッティングが凝っていたり、
デザインされているものが好き」
という野本さんの好みに、
nooyのサックteeはぴったり!


「これはかなり好きなデザインです。
肩が落ちるようなシルエットも
テロンとした落ち感のある生地も好き。
首が詰まっているところも好みです。
私の体型だとデコルテを見せると
貧相になってしまう気がするので、
首は詰まっている方が着やすいんです。
また、初夏の強い日差しに
いきなりさらしてしまうと
肌が荒れやすいから、
特にこの時期は、
デコルテを露出しないようにしています」
身長156cmと小柄で華奢な野本さんですが、
サックteeの着丈はバランスがとりやすいそう。
「洋服は着たときのバランスを
いちばん重要視しています。
自分の体型はコンプレックスだらけだけど、
なんとかバランスをとって
ダサく見えないようにしたい(笑)」
体型にはSサイズがぴったりだったとしても、
全体のバランスがとりやすいように、
あえてMやLサイズを選んだり、
縦のラインが出るロングスカートを愛用している野本さん。

丈が長すぎるかな、Uネックは似合わないかも、
と心配していたロングドレープteeも
着てみたらよくお似合いです。
「前側だけをボトムにインすれば、
丈が長くてもバランスがとれる。
柔らかくて着心地がいいのもうれしいですね」
自分で選ぶならやっぱり
ベーシックな白かネイビーかなと言う野本さんに
赤も着てみていただきました。

「朝、気持ちが元気じゃないと
選ばない気がして、赤い服は持っていないんです。
色ものはストールやバッグなどの小物が多いかな。
だけど最近、派手な色柄も気になっていて。
我慢が多いこのご時世に、
明るい色を欲しているのかもしれません」
柔らかい生地のデニムと合わせて着てみたら、
「赤もアリかも」と笑顔の野本さん。
「将来は柄オン柄、色オンパレード!
っていうのが似合うおばあちゃんになりたいですね。
今からいろいろトライして修行しなきゃ(笑)」
nooyのTシャツ
わたしたちのための。
毎年、夏にえいやっ! と、買い換えるTシャツ。
その時の気分で、
今年はどこのにしようかなぁと考えるのですが、
年々、似合うものが少なくなってきている‥‥、
ような気がしています。
悲しいけれど、
肌の質感とか、体型とか、
歳を重ねるごとに、変化していくもの。
若い頃と、同じようにはいかないのです。
でも大丈夫。
ちゃーんと私たち世代に似合うものを作ってくれる
味方がいるんです。
今週のweeksdaysは、nooyのTシャツ。
しっとりした独特のコットンは、
肌をやさしく包みこみ、
着ただけで、びっくりするくらい様になる。
今まで思い込んでいたTシャツ姿とは、
なんだか一味、様子が違うぞ、
というシルエットなんです。
形は2種類。
weeksdaysの別注カラーもありますよ。
どうぞお楽しみに。
草場妙子さんに教わりました[6] 万能の赤について。そして塗るタイミングのこと。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
「赤いリップと一緒で、
赤いネイルは憧れなんです」
という草場さん。
手の指に、赤い色は
なかなかハードルが高いけれど、
足下なら。
「白でも黒でもベージュでも。
今回のサンダルに相性のよいのが意外にも赤なんです」
とおすすめいただいたのが、
ukaの「uka レッドスタディ ワン」というシリーズ。
たしかに一つ持っていると、
夏のおしゃれが楽しくなりそう。
ベージュ同様、いろいろな「赤」が揃っているそう。
「私の赤」を見つけたいなぁ。

uka/uka red study one 1/1
TEL:03-5843-0429
https://uka.co.jp/
そして最後に‥‥。
「ネイルを美しく仕上げるには、
とにかく慌てないで塗ること!」
とは言っても
タイミングが難しいんです。
つい、出掛けに慌てて‥‥ということが多くて、
失敗というのが、いつもの私のパターン。
草場さんは、
お風呂上がり、
スキンケアのタイミングに
ネイルを塗ることにしているそう。
「まずベースを塗って、
乾かしている間に、スキンケア。
次に、ネイルを塗ったら、
髪を乾かして‥‥という具合に、
交互に進めていくと、いいですよ」
おお!
たしかに、ネイルを塗ることだけに集中すると、
焦って失敗してしまう。
「ネイルとお風呂上がりのケアを同時に」なんて、
一石二鳥のいいアイデアではありませんか。
草場妙子さんに教わりました[5] ベースとトップコート、リムーバー。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite

「足元だと1週間、長い時は2週間くらいでしょうか。
手より足のネイルの方が塗り変える頻度が少ないもの。
爪を守るという意味でも、
ベースコートを塗るのをおすすめします」
と草場さん。
ベースを塗ることで、
表面の細かいぼこぼこがうまくならされて、
きれいに塗れるのだそう。
めんどくさがって、
ついいきなりネイルを塗っていましたが、
メイクもベースが大事なのと同じ。
爪だって「基本」を大切にしてあげないとね。
「はい、ぜひ!
塗ってみると違いがわかりますよ」

NAILS INC/ネイルケール スーパーフード ベースコート
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
また、トップコートも大切なんですって。
「塗ることによって、色持ちがだんぜんよくなりますし、
表面がつるんとして仕上がりがきれいなんです」
美しいし、長持ちするし。
いいことだらけのトップコート。
ベース同様、こちらも抜かることなくがんばらないと、
足下美人にはなれないのです。

NAILS INC/45 セカンド トップコート
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
そして、リムーバー。
「落ちやすいものは爪に負担をかけるし、
爪にやさしいものは、ネイルが落ちずらい。
今までリムーバーに関しては一長一短だったんです」
と草場さん。
でも最近、「これは!!」
と思うものに巡り会えたんですって。
「このウカのリムーバーがすごくいいんです。
ネイルを落としやすくする成分、アセトンが入ったものと、
アセトンフリーと2種類あるのですが、
用途によってえらべるのがうれしくて」。


uka/uka nail color remover 24:40, 12:55
TEL:03-5843-0429
https://uka.co.jp/
ラメの入っているものや濃いカラーなどの
落としづらいものや、
とにかくスピーディーに落としたいという時には、
すっと落とせるアセトン入りを。
爪が弱い方はアセトンフリーで
ゆっくりやさしく拭き取って。
「オイルが入っているので、
これ自体も爪の乾燥を防げるんです」
私も試しに使わせてもらいましたが、
アセトンフリーでもすんなり落ちた!
12:55はミントの香り、
24:40はラベンダーにバニラの香りがやさしいのです。
じつは私もずっと困っていたリムーバーえらび。
さっそく試してみたいと思います。
草場妙子さんに教わりました[4] 黒と白のレザーには。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite
一足持っていると、
たいそう活躍してくれそうな黒のサンダル。
このサンダルに草場さんがえらんだのは、
osajiの洞窟という名前のネイルです。
じつはこのネイル、私も持っていて、
去年の夏は困るとこれ。
サンダル同様、
一本持っていると大活躍間違いなしです。

OSAJI/アップリフト ネイルカラー 15 Doukutsu〈洞窟〉
TEL:0120-977-948
https://osaji.net/
「ぱっと見は赤が強いレッドブラウンですが、
塗るとシックになるんです」
そうそう、一見、使いこなすのが難しそうなのですが、
塗ってみると、あれ?しっくり。なんにでも合う!
というなんとも不思議なネイル。
「赤の正体はラメなのですが、
ベースは墨色に近いブラウン。
ラメの分量の分だけ、
塗った面に赤いニュアンスが出るんです」
なるほど、そういうことなのですね‥‥。
「単色や、マットな色味のものとは違って、
柔らかさをふくんだ大人の色合い。
サンダルと同系色ですが、
ニュアンスのあるネイルが靴のマット感を和らげてくれ、
メンズライクになりすぎない。
ピリッとはするけれど、女性らしいんです」

「いいな」と頭でなんとなく思っていたけれど、
こうして草場さんの口から聞くと、
すごい説得力です。
まっ白サンダルには、
ツヤっとした質感が特徴の、
ネイルズインクのネイビーを。

NAILS INC/45 セカンド スピーディ タイム フォー トラファルガー スクエア
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
「深い海のような印象。
潔い感じがして好きなんです」
と草場さん。
また、夏っぽくもあります、と聞いて、なるほど!
サンダルもワンピースも白というコーディネートに、
ちょこんちょこんとつけたネイビーのネイルが、
よく映える。
この夏、ぜひ試したいカラーです。
今回、2度塗りをおすすめしてくれていましたが、
このネイルに関しては一度塗りでも大丈夫とのこと。

「一度塗りか、二度塗りかで
印象がずいぶん変わるので、
好みやその時のスタイルに合わせて
塗り分けてくださいね」
今回、草場さんに足元ネイルのこと、
いろいろ教えていただきましたが、
ネイルひとつで
こんなにも全体のイメージが変わるんだ! と
驚くばかり。
サンダルの色合いや質感、
全体のスタイルに合わせたネイルえらび、
楽しいなぁ。
草場妙子さんに教わりました[3] 冒険したい色は足元に。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite

今回、一番目立った足元ネイルがこちら。
「サンダルのソールが白だったので、
ネイルも合わせてみました。
パンツも白ですしね」

白いコットンのパンツに、
ボーダーTシャツという、いつもの何げないスタイルが、
ターコイズのサンダルとまっ白ネイルで、
驚くほど洗練される。
足元のおしゃれ、
おざなりにはできないなぁと思う新鮮さです。
「白は夏らしいカラー。
ぜひ取り入れて欲しいなと思います」
と草場さん。
たしかに夏の日差しに似合いそう。
また、手に塗ると少々コントラストがはっきりして
気になってしまう色でも
足元だとそうでもないのだそう。
「冒険したい色は足元に」
心にメモしておきましょう。
色むらになりやすいかなと思う白ですが、
やはりここでも基本は二度塗り。
ネイルズインクはなんと45秒で乾くそう!
これなら難しそうな白も挑戦できます。

NAILS INC/45 セカンド スピーディ ファインド ミー イン フルハム
TEL:03-6805-0727
http://www.nailsinc.jp
ブルガリアからやってきた あたらしいシューズブランド。
BARIは2000年に創業した
ブルガリアのシューズブランドです。
世界に知られるようになったのは、
2018年、ヨーロッパの展示会に
出展されてからのこと。
そこから欧米のショップに取引先が広まり、
日本には、2019年の春夏から輸入されはじめました。

BARIにはいろいろなタイプのシューズがありますが、
なかでもシンプルで機能的なタイプが
日本の女性の春夏の暮らし、
好みに合うにちがいないということで、
サンダルを中心に輸入がはじまりました。
とはいっても、まだ大々的に展開がされていませんから、
「はじめて見る!」というかたも
きっと大勢いらっしゃることと思います。

ブルガリアのブランド、というと
わたしたちにはなかなかなじみがありませんが、
もともと皮革加工産業が盛んという歴史もあり、
すぐれた皮革工芸の職人がいて、工房も多いんです。
共産圏だった頃は軍用の靴をつくる技術と歴史があり、
その時代が終わってからは、その経験をいかして
ファッション性の高いシューズを
つくるようになったんですね。
ブルガリアに限らず、
旧チェコスロヴァキアの「セボ」や「ノヴェスタ」、
ルーマニアの「マカロニアン」など
東欧にはいい伝統的なシューズメーカーがあり、
日本にも多く輸入されていますが、
BARIはそんななかにあらわれた新星。
洗練されたデザインのレディースシューズ、
という点で、とても個性があるんです。

イタリア、フランス、アメリカ、カナダ、中国、ロシアと、
おしゃれな人たちのあいだで人気をあつめています。
ブランド名が、ブルガリア語で使われるキリル文字ではなく
一般的なアルファベットであることも、
BARIの、積極的に
外国に拡げていこうという意思を感じます。

ブランドのコンセプトは、
エレガントなデザインと、はきやすさ。
機能性にもとても注意を払ってつくられています。
やわらかいレザーで、しっかり足をホールドし、
今回、使っているソールは、今季初登場の素材で、
クッション性が高くなっています。
高品質であることも大事にしていて、
イタリアやギリシャのいい革を使い、
ブルガリア国内で製造を行なっています。

ブルガリアの労働賃金が安いこと、
IT大国で生産管理に
ハイテクなシステムを導入していることから、
こんなふうにお手ごろな価格で提供ができています。
ヨーロッパだけで流通していたころは、
ベーシックな印象の色が多かったのですけれど、
世界に向けて展開を始めてからは、
こんなふうに華やかな、
でも派手すぎない、ニュアンスのある色の革を
使うようになっています。(談)
草場妙子さんに教わりました[2] 大人の色を。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
■草場さんのwebsite

ふだん、モノトーンが多いけれど、
夏は思い切った色味に挑戦したい。
そんな風に思う方も多いのではないでしょうか(私も!)。
黒と白のギンガムチェックのワンピースに合わせたのは、
「キャンディレッド」という
かわいい名前がついたサンダル。
服でこの色は‥‥とちょっと躊躇してしまうけれど、
足元ならば!
このキャンディレッドに、草場さんがえらんだのは、
アンプリチュードのイエロー。
「色味の系統を合わせつつも、
ネイルはサンダルより抑えた色合いにしました」。

たしかに、サンダルが印象的な色だけに、
ネイルもさらに‥‥となると、
足元だけ悪目立ちしてしまう。
その辺りのバランスを考えて、
全体を頃合いよくまとめるのはさすがです。
「アンプリチュードは、大人の女性にもしっくりくる、
きれいな色がたくさん揃っているんです」
草場さんが用意してくださったネイルを
何色か見せてもらいましたが、
見た目のイメージはたしかに「大人」。
こういうネイル、ありそうでなかなかないのです。

Amplitude/コンスピキュアス ネイルカラー 06 イエロー
TEL:0120-781-811
https://www.amplitude-beauty.com/
BARIのサンダル
草場妙子さんに教わりました[1] ベージュのつま先。
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
■kokyuのページ
■草場さんのInstagram
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「ベージュは、繊細で上質という印象。
また、とても女性らしい色だなと思います」
と草場さん。
ソフトレザートングサンダルのベージュに
合わせたのはukaのネイル。
パンツもニットもすべてベージュに近い生成色にし、
足先まですべてワントーンのコーディネートにしました。

プレーンなベージュは、
反対色のネイルとも合うのだけれど、
ここはあえてトーンを揃えたのだとか。
そうすることで、
より洗練されたイメージになるんですって。
「このukaの『uka ベージュスタディ ツー』というシリーズは、
ベージュ系だけで8色揃っているんです。
つける人の肌色に合わせたり、
あえてトーンの違うベージュを持ってきて、
際立たせたり。
必ず自分好みのベージュに出会えますよ」

uka/uka beige study two 1/2, 2/2, 3/2, 4/2, 5/2, 6/2, 7/2, 8/2
TEL:03-5843-0429
https://uka.co.jp/
*今回撮影に使用したカラーは2/2
そうか、一口にベージュと言っても
色合いはいろいろ。
自分の肌に似合うベージュを探すなんてことまで
意識が届いていなかったけれど、
なるほど、ネイルを塗った足元を見ると、
すごく洒落ている。
草場さんの言う、「洗練」の意味が、
すぅっと理解できた感じがします。
また、
「ネイルは二度塗りが基本」とか。
そうすることによって、
発色が美しくなるのだとか。
たしかに、一度にあわてて厚く塗ると、
乾きが不十分でよれてしまうこと、ありますものね。
「そうなんです。薄く、二度塗りすることによって、
乾きやすくなり、失敗も少なくなるんです」
ネイルを塗るときは、急がず、慌てず。
肝に銘じます。
肌色に近いけれど、
何も塗っていない爪より、
いつもより倍、ううん、10倍くらい艶っぽい足元になる。
今年の夏はぜひともベージュのネイルに挑戦したい。

迷うことなく。
靴の中で、だんとつに好きなのは、
迷うことなくサンダルです。
もう、一年中履いていたいくらい!
まだ靴下が手放せないような早春から、
気が早いとは思いつつもサンダルを出してきて、
床にずらり並べて、ひとりでわくわく。
夏は苦手と言いながらも、
毎年、どうにか乗り切れるのは、
サンダルのおしゃれができるからかもしれないな、
なんて思っています。
けして大げさではなく。
今年は、
ソールがちょっと厚手のサンダルに出会いました。
なんだか新鮮。
そしてうれしいことに歩きやすくもあるんですよ。
コンテンツは、
草場妙子さんに、
サンダルに合うネイルを提案いただきました。
サンダルとネイルで、
今年の足元おしゃれはばっちりです。
どうぞおたのしみに。
女たちのために。 遠藤カホリ
遠藤カホリさんのプロフィール

えんどう・かほり
長野県生まれ。
1995年よりパリに住む。
「Rose Bakery」
「Nanashi(ナナシ)」のシェフを経て、
2016年にオーナーシェフとしてレストラン
「Le Petit Keller(ル・プチ・ケレール)」を
パリ11区にオープン、野菜、穀類を中心に、
有機食材を使った季節感あふれる料理を提供している。
フランス語の著書に『Une Japonaise à Paris』
『Japon, Cuisine intime et gourmande』
『Les Bento de Nanashi』、
日本語の著書には『NanashiのBENTO』
(アノニマ・スタジオ)がある。
私が「きっしー」こと岸山沙代子さんに
初めてお会いしたのは、今からほぼ10年前に遡る。
当時のきっしーは、パリに移住してまだ間もなく、
語学学校に通いながら
集英社の雑誌「LEE」の編集者として
活動をしておられているということだった。
私の方はというと、立場的にはレストラン
「Nanashi」のシェフではあったが、
ちょうど3人目の子供を出産したところだったので、
パリ郊外の自宅でのんびりと産休中だった。
そんな私に「LEE」誌上での連載を
依頼して下さったのがきっしーだった、というわけだ。
何通かのメールでやり取りをした後、
それでは実際に会って打ち合わせをしましょうとなり、
とあるお昼過ぎにきっしーが私の自宅へやって来たのが
私たちの記念すべき初対面。
仕事の打ち合わせなので、
初めはお互いにかしこまっていたものの、
徐々に緊張が緩まるにつれて、
敬語にタメ口が混ざるようになり、
5杯目のお茶がワイングラスに変わる頃には、
すっかり仲良しになっていた。
こうしてきっしーと私の「担当編集者と著者」
そして「同年代の女友達」というダブル関係が始まった。
つまり私は、撮影中に的確な判断を下したり、
てきぱきと文章に赤ペンを入れたりする、
有能な編集者としてのきっしーを知ると同時に、
肩を並べてパリの街中を歩いている時や、
ワインバーでグラスを傾けている時にふと現れる、
将来に対して少なからず迷いや不安を抱える
30代女性としてのきっしーも
発見していくことになったのだ。

このやや不安定な方のきっしーがある日
「カホリさん、実は、私ね‥‥」
と打ち明けてくれたのが、
ゆくゆくはパリでパタンナーの学校に通い、
洋服作りの基礎をきちんと学びたいと
思っているということ。
「型紙を自分で描けるようになりたいんですよー。
え? 自分のブランド? いやいやまさかー!
私はあくまでも洋服作りの職人を目指したいんです」
なんて言ってたっけ。
当時、私から見るきっしーは
編集者以外の何ものでもなかったので、
今思うと全く的外れで申し訳ないのだが、
「まあ、趣味を追求するのもいいかもねー」
程度のリアクションしか私には見せられなかった。
きっしー、本当に失礼しました。
その後、本当にパタンナーの学校を出て、
パリのとあるブランドで
研修生として働き始めたきっしーは、
実はもうすでに、
服作りの職人へと脱皮している最中だったのだな。
それから間もなく
パリへの未練を残しつつも
日本へ帰国したきっしーの中では
もうすでにsaquiのイメージはあったのだろうか?
多分あの頃のきっしーは、
暗い海を渡る一艘の舟のように、
行き先はわからなくても、
ただ自分を信じて前につき進むしかなかったのだろう。
東京郊外のアパートでチクチクと針を進めながら。

だからそれから2年だか経って、
久しぶりにパリで顔を合わせ、
saquiを立ち上げて、軌道に乗っているという
報告を受けた時は心から嬉しくもあり、
また、「やるなー、きっしー」と思った。
その後めでたく結婚され、もうすぐ母親になるきっしー。
30代の揺れを見事に昇華して、
自分自身の道をザクザクと切り開いて行く、
素晴らしい大人の女性に育ったきっしーに、
私は心からエールを送りたいと思っている。
また今後もきっと、大胆な人生展開で
パリの女友達たちを驚かせてくれることと、
少なからず期待もしているのである。
あ、この文章ではsaquiの洋服について
書いて下さいということだったっけ。
洋服のことはよく分からないので恐縮だが、
私がsaquiの洋服について思うのは、
それがまさに、
きっしーのような女性のためにあるということだ。
仕事に、家庭に、遊びにとことん打ち込む、
一昔前だったら「男勝り」とも言われかねない
女たちのための、女らしい洋服。
生意気なことを言うようだが、
今日、洋服は美しいだけでは女の味方にはなれないのだ。
それを心得ている岸山沙代子さんは、
何度でも家で洗濯できるか、
アイロンをかけなくてもシワにならないかといった、
現実的な問題もクリアし、
かつ着る女性をさりげなく美しく見せるアイテムを
考えてくれている(と思う)。
特に、きっしーが生地選びで見せる審美眼は、
彼女が「洋服デザイナー」というよりは
「洋服作りの職人」であることの
証拠なのではないだろうか。

例えば私が大好きな「リボンパンツ」。
ハイウエストのすっきりとしたラインで、
ウエストはゴム。
ジャージかパジャマのボトムのような気軽さで穿けて、
飾りのリボンをキュッと締めれば女心も引き締まる。
旅行カバンに畳んで仕舞ってもシワにならず、
洗濯機OK。
合わせるトップスによって、スポーティブにも、
カジュアルにも、フォーマルにも見える、
まさに優れものなのだ。
あまりに便利なので、
私にとってはジーンズをしのぐ定番アイテムとなっている。
男勝りでも、そうでなくても、
全女性に心からお薦めしたい。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
6月24日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
saquiのフォーマルウェア
▶︎商品詳細ページへ
スリークォーター スリーブ ワンピース
ノーカラー スリットスリーブ ジャケット
ノーカラー ロングコートジャケット
きちんとしていて、品があって。
袖を通すと気持ちが引きしまる、
saquiのフォーマルウェア。
体にしなやかに寄り添う、
フォルムの美しさはsaquiならでは。
襟ぐりの開きや袖丈なども絶妙で、
女の人を美しくやわらかく見せてくれます。
お別れのシーンでは、
パールや黒のストッキングと合わせてひかえめに。
また、組み合わせる小物によって、
華やかにもなる。
岸山さんのスタイリングをぜひ参考にしてみてくださいね。

生地は、
saquiの服ではおなじみの
「Faliero Sarti(ファリエロ サルティ)」のもの。
上質で着心地がよく、
さらにはシワになりにくい。
一枚持っているととても重宝するアイテムです。
(伊藤まさこさん)
「なりたい自分」に近づくために。 清水彩
清水 彩さんのプロフィール

しみず・あや
Landscape Products取締役/ROIRO代表。
Landscape Productsにて
食のブランド、GOOD NEIGHBORS’ FINE FOODSの
ディレクションや、
直営のセレクトショップであるPiliのバイヤー、
国内外のアート関連のプロジェクトで
アーティストとのやり取りなどを担当。
2021年よりフリーランスとして
企画からPRまでを担当するROIROを設立。
Luv our daysのプレスや、
WONDER VALLEYの日本代理店も担当している。
■Landscape Productsのウェブサイト
■ROIROのウェブサイト
日々自分が生活をする中で、
毎日選ぶ洋服は大概自分のその日の気分に合わせて、
というのが私の洋服の選び方であるのですが、
saquiのお洋服はどちらかというと、
「なりたい自分」に近づくために着るアイテムです。
マニキュアをきちんと塗るとか、
リップを塗るとか、
自分が大人の女性としてきちんとしている、
と感じるための習慣と同じように、
saquiの洋服を着ることは
私にとって、「きちんとする」ということへの
スイッチになっているように思います。

打ち合わせのとき、自分にとって大切な日、
気持ちがしゃん! とどうにもしない時、
デザイナーの岸山さんが作り出すお洋服の力で、
自分に足りないものを与えてくれる洋服、
それがsaquiであり、
私にとって本当にとても心強い存在だと、
身に纏うたびに感じています。
たとえばこの春夏のシルクのセットアップも、
インナーに合わせるものによって
100%きっちりから、
肩の力のぬけたきっちり感まで、
このアイテム全てで表現でき、
秋口まで色々なスタイリングで登場すること
間違いなしのアイテムです。

どんなに立派な大人になっても(年齢的に)、
こんな風に自分を導いてくれるようなアイテムに
出会わせてくれる岸山さんとsaquiには
これからも頼って生きていきたいです。
saquiはクチュール。 鈴木ひろこ
鈴木ひろこさんのプロフィール

すずき・ひろこ
スタイリスト、ライター、コーディネーター、
ファッションコンサルタント。
パリ在住29年。
スタイリストとして、雑誌や広告、
音楽関係などで経験を積んだ後、渡仏。
現在は、女性誌を中心に
パリをはじめ、ヨーロッパ各国で取材・執筆を行い、
ファッション撮影のキャスティングや
オーガナイズを手がける。
日々、パリの街を歩きながら、
人、モノ、コトなど
さまざまな古き良きものや、
新しい発見をすることが趣味。
著書に『フレンチ・シャビーのインテリア』
『大人スウィートなフレンチ・インテリア』
『パリのナチュラルモダン・スタイル』
『シャンペトル・シャビーの家』(グラフィック社)
などがある。
「weeksdays」では、オンライン対談
「いま、どんな風に過ごしてますか?」に登場、
その1年後のようすをエッセイで寄稿。
saqui(サキ)の服には色香がある。
品のよさと、かっちりし過ぎない適度な抜け感。
それはパリの女性たちが好む、
ベーシックをちょっとだけ崩したラフさに似ている。
だからいつもsaquiを着るとき、
自然にパリの景色が浮かんでくるのだ。
わたしはパリに住んでいるので、
頭に浮かぶのではなく、
saquiの服がこの街にしっくりと馴染む
という意味だけれど。
きっしー、ことデザイナーの岸山沙代子さん
(友人たちの間ではそう呼ばれています)との出会いは、
彼女が女性誌の編集者時代。
最初はお仕事を通じて知りあい、
その数年後にきっしーのパリ留学がきっかけで
グググ~ンと仲良しになった。
なにしろ当時はしょっちゅう、
家ごはんに招いたり、招かれたり。
急なお誘いでも
街が小さいからすぐに駆けつけられちゃうし(笑)、
週末旅にも何度か行ったな‥‥。
以来、気の置けないお付き合いをさせていただいている。
きっしーが渡仏して間もないある日、
カフェで待ち合わせた時のこと。
薄い色合いのピンクのシャツを着て、
繊細なゴールドのネックレス、
そして垂れ下がる小さなピアスをつけた彼女が
店に入ってきた。
ボタンをふたつ開けた胸元の、
こなれた着こなしがとても印象的で、
本人が醸し出すピュアな清潔感と、
柔らかな風合いのシャツからのぞくアクセサリー。
それらすべてがとても洗練されていて、
思わず「素敵ね!」と伝えたのを覚えている。

それからしばらくして、
きっしーがブランドを立ち上げると聞いた時、心が躍った。
どんな服を作るのだろう?
まっ先に浮かんだのは、
上品でありながら、モダンなエスプリを持つ服たち。
そう、あの日カフェに現れた時の装いのように
シンプルだけれど、少しだけ色気のある服。
想像しながらうきうきした。
わたしのsaquiデビューは、
2シーズン目の2017年秋冬コレクションから。
細かなグレンチェックのウールのパンツを購入した。
まず、触った瞬間の素材の柔らかさにうっとりし、
履いた時のシルエットの美しさにまたまたうっとり。
身長が低いから、パンツ選びは毎回難しく、
パリのブランドではほとんどお気に入りに出会えない。
でも、ワイドなシルエットでくるぶし丈のそのパンツは、
小柄なわたしが履いてもすっきり見えて、
スタイルアップを叶えてくれた。

「特に毎シーズンのテーマは決めずに素材を触って、
そこからインスパイアされて形にしていくの」
以前、きっしーが話してくれたことがある。
彼女のコレクションの多くは、
イタリアの老舗テキスタイルメーカーで、
高級ストールブランドとしても名高い
ファリエロ・サルティの素材を使っているが、
その手触りや、表面のおうとつ感、光沢など、
生地の表情を感じながら一点ずつ服を作っていくのだ。
仏語で「仕立て」を意味するクチュール。
服を作る人たちは”クチュリエ”と呼ばれ、
昔ながらの技法でフランスの文化を継承してきた。
素材の質感を大切に生かし、
女性の身体を美しく包み込むパターンとこだわりの仕上げ。
きっしーはまさにクチュリエであり、
saquiはクチュールだ。
だから、手持ちのワードローブに合わせても決まる。
Tシャツやシンプルなニットでも、
もしくは外国みやげのかごバッグとスタイリングしても
洗練された雰囲気にまとまる。
日常のあらゆるシーンに映えるリアルクローズなのに、
特別感を味わせてくれる。
わたしにとって、
この国の自信に満ちた女性たちのように
胸を張って、背筋を伸ばして歩くために、
saquiはいつも少しだけ背中を押してくれる。
なぜなら、確かなクオリティと不変的な魅力があるから。
エレガンス、シック、シンプル、モダン。
saquiの持つ色気は、
フレンチマダムの魅力と同義語なのだ。
saquiの服
夏本番のために。
ちょっと肌寒い日があったり、
雨が続いたりして、
なかなかすっきりしない毎日。
気持ちよく晴れたら、
夏一番に着たいのは、
saquiのワンピースです。
じつはそんな日のために、
密かに予行練習をしていました。
サンダルは、これがいいかな。
バッグはいつもの小さいの?
それとも少し大きめにしてみようか。
なーんて、
仕事や家事の合間に、
コーディネートしては、
鏡の前でああでもないこうでもない。
そんな時間もたのしいものです。
さあ、準備万端。
いざ夏本番です。
今週のweeksdaysは、みんな大好きsaquiの服。
ワンピース以外にもこれからの季節に活躍しそうな
アイテムがたくさんですよ。
晴れの日雨の日 [3]紫陽花の開く瞬間を見る
ちょうど今、目の前に大きな窓があって、
その向こうに中庭の緑が見える。
紫陽花のつぼみが大きくなって、
もうすぐ花を開かせようと機を窺っているのがわかる。
いつも不思議に思っているのだけど、
私は紫陽花のつぼみが開く瞬間を見たことがない。
まるで、だるまさんがころんだなのだ。
ほんの一瞬目を離したすきに、
そっとつぼみは開いている。
どんなに気をつけて見ているつもりでも、
ひとの目を盗んで花開くのだ。
たぶん、雨だ。
雨が目をくらませる。
雨が輪郭をぼんやりさせた隙に、紫陽花は咲く。
緑の葉っぱは雨の中でいきいきと羽を広げる。
だから、雨の日は楽しい。
晴れているときには見えないものが見え、
聞こえない音が聞こえる。
雨がきらいだというひとは、気概があるなぁと思う。
一年の三分の一くらいを、
ここ福井でなら一年の実に半分を、
いい天気だと思わずに過ごすのだ。
そんな勇気は私にはない。
雨の日はしあわせ。
晴れの日はうれしい。
晴れた日に生まれた子どもは
祝福されているといってよろこび、
雨の日に起こることを待ちかまえる。
雨の日も晴れの日もいいと思えるのは、
私がよくできたひとだからではない。
もちろん、そんなことはぜんぜんない。
土砂降りの中を出かけなければならないなら気が重いし、
荷物が多いのに傘をさして
遠くまで歩かなくてはいけないときはうんざりする。
ただ私は、雨の日と晴れの日を選ぶことができる。
好きな日に本を読んだり、散歩に出たり、
洗濯物を干したりすることができる、
というだけのことなのだ。
雨の日がいやだというひとも、
初めて好きなひとに出会ったのが雨の日だったり、
雨の中で大きな仕事の成功の知らせを聞いたりすれば、
気持ちは変わるんじゃないかと思う。
なにより、雨の日は好きなことだけしていればいい
という決まりがあったら、
雨がいやじゃなくなるような気がする。
福井は、今日も雨。
好きな仕事をたくさんしよう。
それからおいしい紅茶を淹れて、
中庭の紫陽花を眺めていよう。
晴れの日雨の日 [2]祝福されて生まれた子
初めての子どもを産んだのは、秋の終わりだった。
陣痛が始まって分娩室に入ってからが長かった。
どんなに痛みが強くなっても、
何時間経っても、生まれてこなかった。
分娩室で二晩を過ごし、痛みと疲れで頭が朦朧として、
今日が何日なのか、
外が朝なのか夜なのかもわからなくなった頃、
このままでは危ないから帝王切開にしましょう、
といわれた。
生まれてくる子が無事ならなんでもいいと思った。
準備をしてきますね、
と助産師さんや看護師さんが出ていった。
分娩室とは別に手術室があるらしい。
束の間、ひとりになったときに、
痛みを逃しながらお腹の子に話しかけた。
もし自力で生まれてきたいなら、今がチャンスだよ。
ふっ、と通じた感覚があった。
すぐに看護師さんたちが戻ってきて、
ベッドを移動する直前になって、
お腹の赤ん坊がぐりんと降りてきたのがわかった。
看護師さんが急いで確認してくれた。
そして、うれしそうに、「ほんとや、もう生まれる!」。
そこからはあっという間だった。
子どもはくるくるまわりながらこの世に躍り出た。
とても疲れていたけれど、充足感に満ちて、
私は生まれたばかりの子どもを抱いた。
今まで私の中にしかいなかった生きものが、
形と重さを持ってここにいる。
それだけで世界はこんなにも満ち足りるんだと知った。
時間の感覚が薄れていて、
今が何時なのかもわからなかった。
閉じられていた部屋のカーテンを開けると、
明るい光が差し込んできた。
外はよく晴れて、空がまぶしかった。
この子は運がいい、と思った。
祝福されて、明るく晴れた日に人生が始まるのだ、と。
ただ、おかしなことがあった。
だいぶ後になって気がついたのだ。
この子の出生時間は午後五時半だった。
容態が落ち着くまで、
産後二時間は分娩室で過ごしたはずだ。
部屋に戻ったときに
カーテンが閉じられていたのは当然だったと思う。
夜だったのだから。
よく晴れた日に生まれてきた祝福された子ども、
というのは
いつどこで生まれた記憶の捏造だったのかなと思う。
晴れの日雨の日 [1]いい天気
いい天気、というときに思い浮かべるのは、
晴れた空だろうか。
いい季節になったね、といいたくなるのが春なのか、
秋なのか、夏や冬なのか、ひとそれぞれであるように、
心の中で思い浮かべるいい天気も
ほんとうはひとによって違うと思う。
私の住んでいる福井は、雨の多い町だ。
日本では、一年のうち雨が降る日は約三割なのだそうだ。
ところが福井では、ほぼ五割が雨の日だという。
特に秋から冬にかけてはどんよりと重たく
曇った日が多いから、たまに晴れるとやっぱりうれしい。
ああ、いい天気だ、といいたくなる。
それなのに、秋晴れが続くとなんだかそわそわする。
おかしいぞ、と思う。
あんまり晴れた日は気持ちが追いつかない。
そろそろ降ってもいいんじゃないかと空を見上げる。
福井で生まれ育ったせいで
雨が身に染み込んでいるのかもしれない。
一年間、山で暮らしたことがある。
福井とは違って、雨は多くなかった。
雨が降るとうれしかった。
ひとは仕事の手を休める。
山は霞が立つように煙り、木や草は緑の色を濃くした。
緑が濃く見える、ということではなく、
ほんとうに濃くなっているのだ。
雨が来て、上がる。
その短い間に、枝や葉がぐんと成長しているのだった。
たぶん、雨の中でじっと見ていたら、
葉っぱがふるえながら大きくなるところを
目撃できると思う。
それでも、山は、晴れた日がよかった。
晴れていなければ歩くこともできない。
すぐそばに森があって、川があった。
雨が降ると、その川が勢いを増す。
ごうごうと流れていく水は、吸い込まれそうで怖かった。
山から福井の町へ戻った四月。
雨の降る町を傘をさして歩きながら、
強烈な懐かしさを覚えた。
三月まで暮らしていた山は寒さが厳しかった。
十月の半ばには初雪が降り、まもなく根雪になった。
それから一度も雨は降っていない。
降るときはつねに雪だったのだ。
傘の下から見る四月の町は、何もかもがやさしく見えた。
山での暮らしを恋しく思っていたのだけれど、
私はこんなにも雨の福井が好きだったのだと思った。