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Harrissのリバーシブルブルゾン
娘とふたりで。
寝室を少し改装して、
小さなウォークインクローゼットを作りました。
そこに置いたのは、季節の服。
コート、ジャケット、ワンピースと、
見やすいようラックにかけて、
色別に(といっても、そのほとんどが
ネイビーか黒なのですが)分けて、
ああ、すっきり。
ここに新しくくわわったのは、
娘と私が一緒に着る服のラック。
あんなに小さかったのに、
今では同じ服が着られるくらい成長したのでした。
不思議なもので、
同じ服でも私が着るのと、娘が着るのとでは、
雰囲気はまったく変わる。
年も背の高さもずいぶん違うから、
あたり前といえばあたり前なのですが、
「そういう着こなし方もあるんだ!」
なんて新鮮な目で見ることができるのです。
今では服をえらぶ時、
これは一緒に着られるかな? なんて
思うようになったくらいなんですよ!
今週、weeksdaysでご紹介する
Harrissのリバーシブルブルゾンも、
私たちが共有している1着。
幅広い年代の方に愛用していただける
アイテムではないかなぁと思っています。
コンテンツは、
私の友人家族に登場していただきました。
お母さん、娘、息子、お父さん。
見ていてたのしく、
着こなしの参考にもなる、
もりだくさんの内容になっています。
どうぞおたのしみに。
カシミア。 [3]五十歳になったとき
様々なカシミア製品が、
世の中に出回るようになってきて、
選択肢が増えたのはとても喜ばしい。
五十歳になったとき、前々から欲しいと思っていた、
某ブランドのカシミアのストールを購入した。
ストールというと、定番色の他は、
チェックなどが多かったのだけれど、
着物のときに巻く無地のものが欲しかった。
あれこれ探した結果、
そこにしか私の欲しい色がなかったのである。
それはストールとしてはあまりに高価で、
気軽にほいっと買えるものではなかった。
しかし他の欲しいものをぐっと我慢して、
五十歳の誕生日に購入した。
カシミアはマフラーでもうれしいのに、
それがストールとなると、ぽーっとするほど美しかった。
私が購入したのはサーモンピンクで、それを巻くと、
老いを感じるようになった顔に元気を与えてくれた。
感触のいいものが大好きなうちのネコも、
それを取り出すとやってきて、
ごろごろと喉を鳴らしながら、
ストールに体をこすりつけようとするので、
ネコが寝ているときにこっそりと取り出しては、
眺めたり触ったりして、うっとりしていた。
カシミアのいいところは、
やはりあの品のいい艶と手触り、軽さと温かさだろう。
歳を重ねると身につけるものの重さがとても重要になる。
好きで買った洋服でも、重いと感じるようになると、
袖を通さなくなる。
その点、カシミアは最適な素材なのだ。
冷房で体が冷えないように、
夏でも薄手のカシミアの半袖セーターを
着ている人もいると聞いたことがある。
防寒用だけではなく、オールシーズンになってきたようだ。
私の持っているカシミアのアイテムは、
寒い時季のものばかりだが、
どれも購入してから十数年から三十年以上、
経っているものばかりである。
ジャケットやコートだったら、
着た後に裏返して風を通し、
しまうときに表に返して全体にブラシをかければ、
シミなどをつけない限り、クリーニングをする必要もない。
年々、カシミアからは離れられなくなっているのである。
カシミア。 [2]柔らかい光
小学生のカシミアとの出会いから、
私にとってはカシミアは憧れの素材だった。
しかしどちらかというと色合いも地味めだったし、
価格もOLにとっては高価だった。
といってもぬめるような手触り、美しい艶、
軽さはずっと頭に残っていて、
いつかはお金を貯めて
カシミアのマフラーを買おうと考えていた。
そして三十歳を過ぎたときに、
はじめてカシミアのマフラーを買った。
デパートの売り場には、
キャメル、グレー、紺、
白とベージュのチェックなどがあり、
そのなかで冬に着るウールモッサのコートと
同色の紺を買った。
紺といっても艶があるので、
コートの衿もとに柔らかい光を加えてくれた。
柄がない無地のマフラーなのに、会った人は、
「そのマフラー素敵」
と褒めてくれた。
毎日首に巻いていたので、
汚れるのが気になったのだけれど、
汚れがほとんどつかないのには驚いた。
昔、母親が、
「素材のいいものは汚れがつきにくい」
といっていたのを思い出した。
今から二十年ほど前だっただろうか、
カシミアというふれこみで、
パシュミナのマフラーやストールが
大流行したことがあった。
価格も信じられないほど安く、
すぐ皺になってしまうようなものもあった。
色もこれまでになかったパステルカラーがほとんどだった。
すると知り合いが、
「あれは厳密にいうとカシミアとは別のもので、
本当のパシュミナとは違う」
と教えてくれた。
カシミール地方云々という説明を聞いたものの、
ほとんど忘れてしまったが、
多くの女性たちはカシミアのストールを
身につけていると思っていたのだろう。
私にとってカシミアはその美しい素材感も含めて、
ふだんは手が届かないものだった。
働くのをがんばってやっと一枚、
手に入れるようなもので、
三枚いくらで買うようなものではなかった。
最近は質のいいものが
手頃な価格で売られるようになってきた。
カシミアが手に届かない時代を過ごしてきた私からすると、
とてもうらやましいのである。
カシミア。 [1]小さな玉巻の毛糸
私がはじめてカシミアというものの存在を知ったのは、
小学校の高学年のときだった。
小学校に入学する頃から、
母親に編み物を習っていたのだが、
最初に私に渡されたのは、
古いセーターをほどいて洗い、
それをまた玉に巻き直した再生利用の毛糸だった。
最初は編むのが楽しいので、
まっすぐではなく、ちりちりが残っている
ラーメンのような毛糸でも平気だったのだが、
だんだん新しい毛糸で編みたい!
という気持ちがわいてきた。
しかし母は合繊の毛糸は買ってくれたものの、
純毛の毛糸は家で再生したものしか、渡してくれなかった。
それが、私が本気で編み物をしたいとわかったらしく、
輸入毛糸店に連れていってくれたのだった。
店に置いてあったのは、
これまで見たこともない毛糸ばかりだった。
興奮しながら棚を見ていくと、
ふわふわの薄いグレーの毛糸に目が奪われた。
どうしてもその糸でマフラーが編みたくなり、
母親にそういうと買ってくれた。
そのフランス製の毛糸は、
ウールとアンゴラの混じった糸で、
その柔らかさといったらなかった。
買ってもらってうれしかったのだけれど、
店内で別格扱いで飾られている、
小さな玉巻の毛糸に目を奪われた。
茶色、紺色、グレーといった色が並んでいたが、
その美しい色と艶で毛糸が輝いていた。
私がじっと見ていると母親が、
「それはカシミアという高級な毛糸で、
私も編んだことがないのだから、
あなたが編むようなものではない」
といった。
小学生にはもったいない
フランス製の毛糸を買ってもらったので、
私は納得したけれど、
いつかはあの美しい糸で編んでみたいと憧れた。
フランス製の毛糸で私が編んだマフラーは、
五十年以上経ってもまだ手元にあって、
冬になると私の首を温めてくれている。
しかし飾ってあったカシミアの糸で編む夢は叶わなかった。
あのときの自分だったら、
小さくて美しいカシミア毛糸で何を編んだだろうかと、
この歳になってもまだ思い出しているのだ。
カシミヤのケープとコート
私たちの冬の毎日に。
「ママがこのコートを着ていると、
腕を組みたくなる」
去年、パリを旅した時、
めずらしくそういって私にくっついてきた娘。
大人だからとか、
いくつになったからとか、
そういうことじゃなくって、
気持ちいいものって素直に分かる。
ブラックとベージュのリバーシブルのそのコートは、
まだ20歳になったばかりの娘には、
ちょっと大人っぽいのだけれど、
もう少し成長したら、
一緒に着るようになるんだろうな。
ストール、はらまき、
帽子に靴下‥‥、
私たちの冬の毎日に欠かせないカシミヤ。
この冬は、
「腕組みしたくなる」コートにくわえて、
私がずっと欲しいと思っていたケープも登場。
軽くて、なんともいえず気持ちよくって。
冬のおしゃれが待ち遠しくなるアイテムです。
ベトナムのかごの使いかたをInstagramで募集します。
毎回、入荷するたびに大人気のベトナムのかご。
おかげさまで発売以来、
たくさんの方にご愛用いただいています。
伊藤まさこさんはもちろん、
ほぼ日乗組員もこんな風に愛用しているんですよ。
みなさんは、どんな風に使っていますか?
次回、11月19日(木)の再入荷の前に、
みなさまがじっさいに
どんなふうにお使いかをレポートする
コンテンツをつくりたいと考えています。
今回は、みなさんの使い方を、Instagramで募集します。
企画への参加はかんたん。
#weeksdays
#ベトナムのかご
#weeksdaysのベトナムのかご
3つのうちいずれか1つタグをつけて、
みなさまのInstagramにアップしていただくだけ。
(weeksdaysチームへのご連絡は必要ありません。)
ご参加いただいた中から、
weeksdaysチームで選考のうえ、
コンテンツ掲載に採用させていただいた方には、
OSAJI×weeksdaysのコラボ商品、
ボディゲルとフェイシャルトナー、
それぞれ、お好きな香りを
1セット、プレゼントさせていただきます。
※締切は、2020年10月28日(水)午前11時です。
※採用させていただきたい方には、
@weeksdays_officialから
InstagramにてDMをお送りします。
みなさまのご参加を
weeksdaysチーム一同、たのしみにお待ちしています!
移ろいの円環 小林和人
小林和人さんのプロフィール
こばやし・かずと
1999年より国内外の生活用品を扱う店
Roundabout(ラウンダバウト)を運営。
2008年には、物がもたらす作用に着目する場所
OUTBOUND(アウトバウンド)を開始。
代々木上原と吉祥寺の両店舗の全ての商品のセレクトと
展覧会の企画、スタイリングや
ホテルの家具コーディネートなども手掛ける。
著書に『あたらしい日用品』(マイナビ)、
『「生活工芸」の時代』(共著、新潮社)がある。
●Roundabout
●OUTBOUND
●Instagram
私の自宅のリビングには、
様々な経緯で手元に流れ着いた物品を並べた
密やかな一角がある。
そこにあるのは、旅先の蚤の市で購入した
硝子瓶や陶製容器、個人作家の作品、
そして友人からプレゼントされた
アンモナイトの化石など、色々である。
この小さな空間は、眺めている間だけ
「今ではない時間」に身を置くことができる、
いうなれば個人的祭壇ともいえる神聖な場所である。
但し、そこは日々取り込まれる洗濯物が
目の前を通過する、
やや賑やかな立地ではあるのだが。
そんな私の精神の庭に、
紫陽花のリースを迎え入れることとなった。
届いた箱を開けると、
若葉色と葵色の鮮やかなせめぎ合いに、
はっとさせられる。
青々とした張りに満ちたこの円環を壁に掛けた途端、
静止していた空気は氷解し、
たちまち瑞々しい時が注ぎ込まれた。
幾日かが経過すると、
奥行きある色彩は徐々に淡さを帯び、
しっとりとした質感は乾いた風情へと移行していった。
しかし、始まりの頃の溌剌とした新鮮さも、
そこから次第に滲み出る枯れ味も、
いずれも異なる魅力とともに、
変わらず私たちを愉しませてくれる。
時間とは、一方向のみに進む矢の様であり、
誰も止めることは出来ない。
だからといって、我々は時の不可逆性に
絶望する必要は微塵もない。
ときには、物の肌理に目を凝らし、
異なる時間への入り口を探そう。
そしてまた或るときには、
花の煌めきの儚さに自らを重ねることで、
その静かな移ろいを慈しみ、
せめての安堵と慰みを享受しようではないか。
願掛けのように。 大西 進
大西進さんのプロフィール
おおにし・すすむ
1976年群馬県生まれ。
大学卒業後、紅茶専門店勤務を経て、
2005年、紅茶を中心とした茶葉の卸販売と、
紅茶の楽しさを伝える教室を行う紅茶屋
「teteria(テテリア)」を静岡県沼津市で始める。
現在は拠点を富士市に移し、活躍中。
●teteriaのウェブサイト
●Twitter
●Instagram
パッケージを開けた瞬間に、
ふわっと花の香りが持ち上がってきました。
香りは目には見えませんが、
ほかの感覚をとびこえて
一気に心に飛び込んでくるように感じました。
花の贈り物は目が喜ぶだけでなく香りに心が掴まれますね。
毎日目に入る場所がいいなと思っていたのと、
印象的な香りだったので、
広い部屋に飾るよりも香りが部屋いっぱいに満ちるように、
一番小さな独立した部屋に飾りました。
玄関です。
飾った初日は狙い通り玄関に行く度に
清楚な香りが漂っていて良かったです。
引っ越したばかりで殺風景な玄関でしたが、
ワンポイントの色がはいることによって、
雰囲気がぐっとかわりました。
玄関は朝家を出る時、
無事に家に帰ってきた時に通る場所なので、
日々みているとなんとなく
無事に帰ってこれますようにとか、
輪っかをみて願掛けをするような気持ちにも
なってきました。
帰宅した子供たちがドアをあけて
最初に視界の中に入るのがこのリースというのも
いいなと思いました。
届いた時は鮮烈な色も重みも瑞々しさも
花の中に含まれていて、
リース自体が生きているって感じでした。
だんだんドライになってくると
色も落ち着きおどろくほど軽くなりました。
場所に馴染んでいい感じなので、
位置は変えずにそのまま楽しんでいます。
引っ越ししたばかりのものがない時に
このリースひとつで玄関の雰囲気が一変したので、
引越し祝いや新装記念、
新築のお祝いにぴったりだと思いました。
今回の紫陽花のリースはどこにおいても邪魔をせず、
日に日に壁になじんでいく
質の良いプレゼントだと感じます。
そう、プレゼントにリースってすごくいいですね。
気負いなく飾れるというのが魅力だし、
長く楽しめるというところも。
なにしろ円形というのがいい。
円は縁といわれて縁起がいい感じするし、
見ていてまん丸は安心する。
穴があいているのもいい。
私たちが願掛けにつかう五円玉も穴があいているから
特別な扱いを受けてきたし、
ドーナツの魅力は穴が空いているところというのも
よくわかる。
あいている所や抜けている所があるほうが
自分の思いをのせる余地がありそうでいい。
人も同様で、ちょっと抜けていたり、
余白を持つ人達を私たちは愛するし、
そんな事を思い起こさせてくれるリースは
家にかざるものとしては最高じゃないでしょうか。
もらって初めて気がつきました。
我が家へいらっしゃいませ。 カナヤミユキ
カナヤミユキさんのプロフィール
かなや・みゆき
デザイナー。
1965年生まれ。群馬県出身。
大学生の娘と夫と東京郊外で3人暮らし。
料理好きがこうじて
共書に『おかあさんのおべんとう―母弁』がある。
1989年、ニイハラフクミと共に
ロンドンにてアートユニット「ZUBO」を結成。
翌年帰国後、生活にかかわる全てのものをデザインし、
自ら何でもつくるべく、
イラストや木彫、家具製作などをはじめる。
1999年、屋号を「ZUBO D.I.Y. Laboratory」に。
店舗デザイン施工、ロゴデザイン、衣装デザイン&制作、
CDジャケットやポスターデザインなど多岐に渡る。
近年は服飾、テキスタイルデザインや小物の企画を中心に、
3年前から鍛金をはじめ、新たな世界にも挑戦している。
グリーンに紫のグラデーションの
フレッシュな紫陽花のリース。
箱を開けた途端に思い出が蘇りました。
昨年の8月、娘がパリの大学に
1年の予定で交換留学しました。
初めての一人暮らし、しかも外国、
私も休暇がてらその1ヶ月後に
様子を見に行くことにしました。
それは心配だからというよりは
便乗して私自身も楽しむために。
留学生の暮らしはそれなりの節約生活、
私がいる間だけはちょっぴり潤いをと、
二人でお花屋さんに行きました。
娘が選んだのは真っ白な紫陽花でした。
一輪でも様になる、華やかで優美、
簡素な部屋が一気に艶やかになりました。
十日間の滞在が過ぎ、晩夏の白い紫陽花は
表面に少しづつ茶色の陰りが‥‥。
そろそろさようならの時です。
最終日にアパルトマンの目の前にあるマルシェで
グリーン味かかったスモーキーな
ピンクの紫陽花を見つけたので、
それを代わりに最後のプレゼントとして
パリを後にしました。
空港へ向かうタクシーの中から見る
娘の表情は今でも忘れません。
希望と不安が入り混じった複雑な表情で
この経験でまた少し大人になるんだなぁっと思いました。
少し感傷的な顔をしていたのかな? 私。
タクシーのお兄さんが
「お母さん大丈夫、彼女は上手くいくよ、絶対に!
俺には分かる!」
なんて全然根拠のない応援をしてくれて、心が綻びました。
そして、あの時の紫陽花はドライになって、
ずっと彼女の部屋で潤いを放ってくれていたのでした。
だって今や遠くてもLINEのビデオ通話で
ちょくちょく連絡とれるから、
部屋で生き生きしている紫陽花を目の当たりにして、
「えーっまだ咲いてるの?」
なんて話したものです。
世界は近くなったなぁと実感しました。
それにしても、リースはまた一輪とは違った
少し聖なるモノになりますね。
それは輪という形のせいでしょうか?
なんとなくその空間を浄化してくれるような存在感です。
先ずは娘の部屋に飾ってみました。
娘の部屋の壁はつい先日塗り直したばかりで、
カラーはIllusive Lilac=幻想的なライラック、
紫がかったグレイに紫陽花の絶妙な色とも調和しています。
幼い頃に使っていた子ども椅子にちょこんとのせてみて。
我が家へいらっしゃいませと。
リビングのコーナーの壁。
いつもは時計がかかっている場所、
あの角を見るときはいつも時間を気にしていたのに、
紫陽花がやんわり
「急がなくていいよーっ」て言ってくれているみたいです。
私の仕事場はリビングにあります。
この棚の上は、どんなに仕事が忙しくて
机の上がてんこ盛りの資料に見舞われても、
唯一眺められる場所として存在しています。
心のよりどころです。
マテリアル違いで質感の違いを並べて眺めるのが好きです。
植物というのは有機的で一つとして同じ形のないもの、
儚さと優しさが混在していますね。
秋色あじさいを育てる 青木園芸を訪ねました。
青木園芸のプロフィール
あおきえんげい
南房総の地で、農家としては三代目、
花農家として二代目になる青木良平さんと、
東京でフローリストをしていた
とも子さん夫妻が運営する花農園。
1981年に創業、
2003年から栽培をはじめたあじさいは、
当初は切り花として珍しかったなか、研究を重ね、
現在では日本でも有数の生産者として知られるまでに。
ブライダルや高級生花店などでも取り扱われている。
青木園芸では、あじさいのように
半年近く出荷するアイテムのほかにも、
「1年中、12ヶ月、お客様に提案できるように」と、
ハーブなどの栽培も続けている。
花農家になって、僕で2代目です。
祖父から父の代は、米や野菜をつくっていましたし、
すぐ近くの蜜柑山で果樹の栽培もしていました。
僕が3歳ぐらいまでは牛も育てていたんですよ。
そんな典型的な田舎の農家でしたが、
父が、昭和51年に花に転換をしたんです。
当時は、まだ国産の花の供給が少なく、足りない時代。
輸入品もそんなに潤沢に入らなくって、
かつ、日本の経済が非常に伸びてきたときだった。
そんなタイミングで、
国産の花づくりの需要を感じた父が、
花農家を始めたんですね。
あじさいを始めたのは、僕の代になってからです。
僕が花業界に入った2000年頃、
花の市場はほぼ成熟していて、
たとえば菊、薔薇、カーネーションといった人気の花は、
もう、経営的に隙間が残っていなかったんです。
けれども国内で、切り花のあじさいをやっている人は、
ほぼいなかった。
そして、どんな職人にもある悩みだと思うんですが、
ただ受け継いだだけでは、
先代である父には勝てない。
だから父のやらなかったことをやろうと、
あじさいを始めることにしました。
2004年のことでした。
ところが、初めてみてすぐに、
みんながあじさいをやらない理由がよく分かりました。
どんな花でも、咲いてすぐ切れば楽なんですよ、
でも、あじさいは、長いものだと、
咲いてから数か月、
咲いたものを維持する必要がある。
それが大変なんです。
どうしても傷が付く、虫が来る、病気が流行る。
ああ、大変なこと始めちゃったなと思いました。
そういえば父は、花は、野菜や果樹に比べて、
「蕾で出荷することができ、回転が速いところがいい」
と話していたのを思い出しました。
僕はずいぶん回転が悪く、蕾では出荷できない花を
つくりはじめてしまったんですね。
普通、あじさいに対するみなさんのイメージは、
6月から7月に咲く花だというものですよね。
日本のあちこちで、露地で見かける花ですが、
そのあじさいの多くが「一季咲き」、
いわゆる「それが本来のあじさいの時季」
ということですね。
自分たちが使っている品種は「二季咲き」、
さらに最新では「四季咲き」も出始めてはいます。
ただ、環境が合わないと「四季咲き」は難しい。
「二季咲き」も、咲きやすいわけではありませんが、
こうして温室で、的確に肥料や水を与えていくことで
育てていきます。そうすることで、
いまでは5月から12月までの出荷が可能になりました。
「秋色あじさい」というのは、
いきなりその色の花がつくわけではなく、
最初は、いわゆるあじさいらしい淡いブルーで開きます。
それを育てていくと、時間の経過と共に、
ぼんやりと、がくの色の変化が始まります。
ちょっと白っぽくなり、そこにグリーンが差して来ます。
さらに育つと、がくの周辺から、
赤みがさしてきて、ボルドーレッドになっていきます。
秋色、といっても、じつは秋に限らないんですよ。
赤い色になるので秋色と呼んでいますが、
あじさいは、もみじなどの紅葉のように、
夜温が8度を下回ると赤くなる、というものではなく、
色の変化には開花からの経過時間が関係するんです。
普通のブルーからの色の変化は大体2週間ぐらい。
そして1ヵ月後にはもう別のものになっています。
更に1ヶ月、2ヶ月を経て、赤や紫になります。
花が咲いてから3ヶ月近くかけて、
色を変えて行くわけです。
12月ぐらいになったら、あじさいの時季は終わり。
暖房を切り、ハウスを開けっ放しにして、
外の寒さを入れて、自然に落葉させます。
1回冬を経験すると、また来年、花をつけてくれます。
そんなふうにして年を重ね、
あじさいづくりを続けています。
(談)
花の持つ力。
朝、目を覚ましたら、
まずは窓を開け、お湯を沸かします。
これは私の長年の習慣。
でもここのところそれに、
ストレッチとモップがけが、
くわわりました。
体を伸び伸びさせ、
それから、
家のすみずみまでくまなく拭きあげる。
毎日拭いているから、
よごれがたまっているわけではないけれど、
するとしないのとでは大違い。
部屋全体の空気が、
スンッ、と澄むようで、
気持ちいいことったらないのです。
ととのった部屋には花が似合う。
一輪でもいいからどこかに飾ると、
さっきまでの澄んだ空気に、
少しやわらかさがくわわって、
なんだかいいかんじ。
花の持つ力ってすごいなぁと感じるのは
こんな瞬間です。
今週のweeksdaysは、
置くだけで部屋がしとやかになる、
秋色あじさいのリースをご紹介します。
重なる色合いをどうぞたのしんで。
川上薫さんの コーディネート ぜんぶ解説。 [3]
[3]長いカーディガンと短いカーディガン。
ボタンテールカーディガン(ネイビー)+ラウンドネック/ウール(ネイビー)
ダウンのグレーのキルトスカーフを見たとたん、
「かわいい!」と思い、
スカートとして使いたいと思いました。
そこで組み合わせたのがこのカーディガン。
トップが短いとカジュアルになり、
若い方向けになりますが、
ロング丈なので、品が出て、大人もだいじょうぶ。
おしりまわりの気になるところを隠してくれるよさもあり、
それを活用した組み合わせとも言えます。
ここではタイツの上にキルトスカーフですが、
薄手のショーツに重ねても。
タイツにショーツだけだと寒いな、
というときにも便利ですよ。
色味は、ブラック、ネイビー、グレーで
落ち着いた組み合わせに。
色味を極力なくした、落ち着いたトーンで
合わせた方が、大人っぽくまとまります。
カーディガンの下は、ラウンドネックの
ウールのカットソーです。
ロンTを合わせているかのような感じで、
伸縮が利いて、肌触りがいいので、
ニット同士で重ねても、全くもたつかない。
襟元も、普通だったら結構開いてるものが多いんですが、
開きすぎず、詰まりすぎずな感じで、抜け感があり、
すごく合わせやすいアイテムです。
コートカーディガン(ピーコック)
ピーコック、あるいはセルリアンブルー。
じつはこの色、今季トレンドの色なんです。
そこで、同じく「今」な気分で、
セットアップのように見える
コーディネートをしてみました。
この、nooyのショールコートとポケットスカートは、
実はセットアップのアイテムではないんです。
でもこうして合わせると、とっても馴染みます。
普段着からお出かけまで、マルチに使える組み合わせです。
こういった色の強いアイテムは、
一見、取り入れにくそうな感じに思われるんですけど、
ほかを落ち着けてあげれば、大丈夫なんです。
組み合わせるときは、常にこのカーディガンを
「主役」に考えてコーディネートを。
もっとカジュアルに、明るい印象にしたいときは、
白いワイドパンツを合わせてもかわいいですよね。
このコートカーディガンは、
ポリエステル100%で、
ほどよい厚さと膨らみがあり、軽く、ソフトです。
ボンディング(張り合わせてハリを出す)素材に
近い印象の生地で、
名前のとおり、上着みたいに使うことができます。
コートカーディガン(ネイビー/ブラック)
ピーコックと同じかたちですが、
色がネイビーとブラックのツートーンになっています。
生地の厚さやハリをいかして、
ちょっとアウター感覚に羽織る感じで合わせました。
全部閉めると、ちょっと重さが出ると思います。
差し色にもなっている赤いボトムスは、
じつはサロペット。
こうして上着があると、
ロングドレスみたいに見えてかわいいですよね。
ここではサンダルを合わせていますが、
だいぶ涼しくなってきましたから、
たとえば革靴をはくことで、季節感が進みます。
もちろんスニーカーでもいいですけれど、
どちらにせよ、色味は落ち着いたものを。
サロペットに寒さを感じたら、
タイツやレギンスなどで調整をしてくださいね。
川上薫さんの コーディネート ぜんぶ解説。 [2]
[2]ラウンドネック、白と黒。
ラウンドネック/ウール(ホワイト)
ラウンドネック/ウール(ホワイト)
オフホワイトな感じの透け感を感じられるよう、
チェックのタンクトップの上に合わせました。
カットソー的なブラックに比べて、
ホワイトのほうがニットの感覚がありますね。
もし、上に重ね着をするとしたら‥‥、
じつは何でも合うんです。
ジャケットでもいいし、ベストを合わせてもいい。
マルチに合いますよ。
スカートも同じnooyで、
ちょっとだけ構築的な感じに、アートっぽく。
秋の日に美術館に遊びに行く、そんなイメージです。
ラウンドネック/ウール(ブラック)
ロンT感覚の黒のウールを、デニムにイン。
これはもう、王道の組み合わせです。
ウエストまわりを見ていただくとわかると思いますが、
カジュアルなスタイルのなかに、
上質な素材感と柔らかさが感じられます。
このラウンドネックは、ほんとうに高級感がある。
絶妙で、すべてにおいて計算し尽くされた
ニットなんだなと思いました。
こういうコーデの場合は、
下は肌着だけにして、スッキリと。
ブラウスなど、着られなくはないと思うんですけども、
肌馴染みがすごくよくて、
からだにフィットするつくりなので、
それを味わっていただきたいと思います。
ですから、重ね着するなら、上に。
それこそロングカーディガンなど、合いますよね。
川上薫さんの コーディネート ぜんぶ解説。 [1]
川上薫さんのプロフィール
かわかみ・かおり
服飾スタイリスト。
東京生まれ。
2009年竹淵智子氏より独立。
レディスウェア、メンズウェアをとわず、
雑誌を中心に、広告やCMなどで
スタイリングを手がけている。
[1]ボトルネックtee、3つのスタイル。
ボトルネックtee/コットン(ネイビー)
タイトになりすぎないボトルネックデザインの首もと。
いわゆるタートルネックより、ゆとりがあって、
タートルには抵抗がある、というかたも、
着やすさを感じるのではないでしょうか。
コットンという素材も、サラッとして着やすいですよね。
このコーディネートでは、
CI-VAの黒のショルダーバッグにあわせて、
カーキのコートやショーツなどで、
ちょっと落ち着いたワントーンコーデを組みました。
ただ、ワントーンは、全部がそれだと締まらなくなります。
そこで中にボトルネックのネイビーを入れて、
少し上品な大人のコーデに仕上げています。
ボトルネックの裾をインにしているのは、
純粋にバランスを考えて。
このコーデの場合、外に出して着るよりも、
インにすると、少しキチッとなり、
メリハリがついた印象になります。
色のバランスは気に入っているのに、
「なんだかしっくりこないな」というときは、
裾のイン・アウトを変えてみるといいかもしれません。
前は、あけて、あえてショーツを見せていますが、
全部を留めて着ても、
コートワンピースみたいな感じになって、
少しだけボトルネックが出るのも、
かわいらしくまとまりますよ。
ボトルネックtee/コットン(ホワイト)
黒いシルクのワンピースに
白のボトルネックの王道コーデです。
クラシックな感じで、
ちょっとお出かけにも使えそうなピアスや
秋寄りのゴールドのサンダルを合わせています。
ちょっとダークロマンスというか、
秋冬になると、女性って黒が着たくなる。
でも黒だけだと抵抗がある、というところを、
白を入れて、少し柔らかくしています。
足元は、サンダルに限らず、
ブーツであろうとサイドゴアであろうと、
もちろんパンプスでも、マルチに合うと思います。
ちょっとカジュアルに、
スニーカーでもかわいいですよ。
黒いワンピと白いアイテムって、ほんとうに王道で、
ほかの色がとても合わせやすいんです。
このワンピースは、薄手のシルクですが、
下にコットンの厚地のボトルネックを重ねることで、
秋らしい生地感がうまれています。
ボトルネックtee/コットン(ブラック)+ボタンテールカーディガン(グレー)
今季の流行のひとつである
乗馬スタイルを意識したコーデです。
全体のトーンを落ち着かせ、
グレーのカーディガンで顔回りを明るくしています。
このボトルネックは、何かの下に重ねても
あまりもたつかない素材。
こういうふうに重ねて着たときに、
すごく万能だなと思っているんです。
だから、シャツを羽織る感覚で
着ていただけたらと思います。
カーディガンは、
大人の遊び心があるアイテムだなと感じます。
普通だったら前にボタンがつくところが、
そこにはボタンがなくって。
後ろにボタンがついている!
実用的にも、見た目的にも、
ジャケット感覚で着られるカーディガンです。
ここでは、後ろのボタンを、
下半分ほど開けていますが、
このボタンを開ける位置で
カーディガン全体のシルエットが変わります。
それがとても楽しいんです。
ご自身で「どこまで開けようかな」というときは、
鏡の前で、正面から、足さばきを考えて決めてください。
全部閉じて、前から見ると、
意外とタイトな印象に。
ちょっときょうは歩くぞ、というときや、
色ものや柄ものなど、内側に見せたいものがあったら、
ちょっとボタン開けちゃおうかなとか、
ルールはありません、ぜひ楽しんで着てくださいね。
下半身はフライトパンツでシャキッと、スポーティに、
あえてクルクルっと巻いて、ブーツを出しています。
そのぶん上半身は、カーディガンでふんわりとやさしく。
品があって、大人の方が取り入れやすい
コーデだと思います。
nooyの秋冬の服
元気にしてた?
春と夏、
それから秋と冬。
年に2度の展示会は、
服を見るたのしみもあるけれど、
でも一番心待ちにしているのは、
作った人たちの顔を見ること。
元気にしてた?
会わない間どうしてたのかな。
久しぶりに会うものだから、
積もる話もたくさんあって、
半年ぶりの再会は、
なんだかちょっと(というかすごく)うれしい。
でも今年の秋冬の展示会は、
残念なことにそれがかないませんでした。
みんな、どうしているんだろう?
気がかりをかかえたまま待っていると、
届いたのは新しい服の写真。
身動きがとれない毎日の中でも、
こつこつと仕事を進めていたのだと思うと、
そうだ、私も今の状況に憂うだけじゃなく、
ちゃんと前に進まないとね、
なーんて、元気をもらったのでした。
今週のweeksdaysは、nooyの秋冬の服。
ちょっと秋めいてきた今の時期に着たくなる服を、
いろいろそろえましたよ。
CI-VAのバッグ、 たとえばこんなコーディネート。 [3]何を入れてますか? 多田薫さんと湯谷真穂さん編
これで通勤をしています。
2189 NUVOLA
(多田薫さん)
ほんとうに毎日使っている、
優先度の高いものを入れたバッグです。
私、重たいものを持ち歩くのが、ほんとに手間なので、
いつも最低限のものしか
持ち歩かないようにしているんです。
ここに入っているのは、オリジナルのほぼ日手帳、
銀色のカードケース、
CI-VAの長財布の、いちばんスリムなタイプ。
このバッグ、コンパクトに見えて、
長財布がタテに入るんですよ。
あとは携帯と、
最近、愛用中のOSAJIのハンドリフレッシュ、
そしてハンカチです。
これが「最小限」のセットですが、
もうちょっと長い時間出かけるときは、
ここにメイク道具が入ります。
肩ひもは、そのまま斜め掛けにしてもいいですし、
結んで、ショートで持ってもいいですね。
自転車で。
2189 NUVOLA
(湯谷真穂さん)
自転車通勤をしているので、
あまりおおきな荷物をもたないようにしています。
重いと肩が痛くなりますから、
軽め、かつ、紐はみじかく結んで身体に沿うように。
必要なもののほかに、必ず入れるものは、
買物したときのためのエコバッグ、
自転車で風を受けて髪が乱れるので、櫛は必須です。
それからメガネ、文庫本はお守りというか、
「ないと落ち着かない」ものなんです。
きょうは休憩で読む時間がないかも、という日でも、
鞄の中には「あって欲しい」。
ちなみにいまは、ちょっと遠くに行きたい気持ちを、
大竹伸朗さんの『カスバの男』を読むことで
解消しています。
バームは、スペインのお土産で、ワセリンみたいなもの。
髪から、顔から、唇から、どこにも使えるので、
ほんとうにこれしか持たなくて平気、というものです。
さきほど、「長財布とコインケース」の
話が出ましたけれど、わたしもその感覚は同じで、
基本、コインはあまり持ち歩きません。
おつりでコインを受け取ったら、
かばんの内ポケットにそのまま入れ、
家に帰ったら分類して、
ちっちゃいかわいい形の革のポーチに入れ、
コンビニに行くときなどに使っています。
CI-VAのバッグ、 たとえばこんなコーディネート。 [2]何を入れてますか? 斉藤いずみさん編
飛行機は、これひとつ。
1620 VOLA
飛行機での出張が多いので、
機内でずっと身に付けているのがこのセットです。
絶対に必要なものだけど、うんとコンパクトにして、
肌身離さず、が信条です。
洗面所に行くときも、外すことがありません。
もちろん、着いて向こうで行動するときは、
また別のバッグを活用していますが、
それは預け入れ荷物にしていて、
飛行機に乗るときは、ほんとうにこれを斜め掛けにして、
あとはエコバッグに、機内で使うものを入れて、
足元に置いておくんです。
入っているのは、飴とリップ、
財布と、自分の携帯、会社の携帯、
そして海外に行くときはパスポート。
このスタイルにして、かれこれ12年が経ちました。
ここで使っているバッグは、
ずっと使っている私物です。ブラックです。
「weeksdays」のものとの違いは、
わたしのほうには型押しで
CI-VAのマークがついていることですね。
艶感が出ているので、手入れがさぞや、
なんて言ってもらうんですが、
じつはあんまりちゃんとしていないんです。
たまに拭くぐらいで、
日々使っているうちに、自ら艶が出て来ました。
旅行のとき、と言いましたが、
社内でも使っていることが多いんですよ。
とくに、展示会でお客様と接するときや、
倉庫で整理をするような仕事のときなどは、常に。
そのときは、ここにペンが足されるかな。
飴はいつも入ってます(笑)。
ときに、ポケットがない服もありますから、
このバッグ、ほんとうに便利なんです。
通勤に使うなら。
2262 LISCIO
新作のこのバッグ、
わたしならこう使いたい、と、
中に入れるものを考えてみました。
まず長財布、そしてコインケース。
なぜ別々かというと、
今って、電子決済が増えてきたので、
財布を持ってはいても、開けることが減ってきた。
長財布には、免許証だったり、保険証だったり、
銀行のカードなどが入ってるから、
持ち歩くことはしても、まず開けない。
でもコインは使うんですよね。
それで、コイン専用のものを使うようになりました。
そして絶対に入れているのはエコバッグです。
エコバッグは、日替わりです。
帰路、買物をして使いますよね。
そうしたら洗濯機に入れちゃいます。
マスクやハンカチと同じように、毎日洗う。
そして、エコバッグだけ入れているエコバッグがあるので、
そこから次のエコバッグを出して、翌日用にするんです。
エコバッグはたくさん持っていますよ。
これはtrippenの仕事で行ったドイツのスーパーのもの。
海外に行ったら、スーパーでエコバッグを買って、
おみやげに配ったりもするんです。
それから、キーホルダー、携帯電話、
PASMO(東京メトロのカード)のケース。
小袋は、ティッシュとアルコール除菌、ハンドクリーム。
これだけあれば通勤も恐くない! です。
きちんと感をいかして。
2136 VOLA
仕事だけれど、ちょっとよそゆきで。
そんなときに使うのがこのバッグです。
よその展示会に出かけるとか、
買い付けに出かけるとき、このバッグが活躍するんです。
きちんと見えるのに、
タッセルがついていることでかわいらしさがあるんですね。
ずいぶん昔のCI-VAの名刺ケース、
飴と薬とリップが入っているポーチ、
それから、がま口は、
長財布とコインケースを使わない場合ですね。
そこに必要なものをまとめています。
そして携帯2個と、除菌スプレー。
財布にしても、除菌グッズにしても、エコバッグにしても、
わたしは同じ目的のものを幾つか持っていて、
その日によって替えてたのしんでいます。
とくに財布は、その日に持つバッグによって替えますね。
もっと小さくコンパクトな、
名刺入れサイズの財布も持っていて、
その3種類でローテーションをしています。
それでね、がま口って、海外で結構便利なんですよ。
コインの見分けがつかないから、広く開くと楽。
だから現地では、がま口を使うことも多いです。
‥‥えっ、伊藤さん(同席していた伊藤まさこさん)、
このがま口が、携帯が入るサイズだったら、
ひとつで、バッグとして成り立つ?!
わぁ、“荷物を持たない族”ってすごい(笑)。
でもいいですね、そのアイデア。
商品開発の参考にさせていただきます!
CI-VAのバッグ、 たとえばこんなコーディネート。 [1]バッグにどんなウェアを合わせる? 編
美術館を歩くように。
湯谷真穂さん
CI-VAのシンプルな黒のバッグが映えるよう、
まず白いワンピースを着て、
上着にネイビーを選びました。
秋にかけて、ゆったり羽織ることができる、
フワッと柔らかい印象になったかな? と思います。
足元に、trippenのちょっとハードな感じの靴を選び、
少女っぽくなりすぎない、ボーイズぽさを入れました。
ふだんから、出かける場所によって、鞄を決めます。
この鞄を持つから、こんな洋服にしよう、
と、そんな順番で考えています。
今回は、休日、美術館に行くという設定で考えました。
美術館って、館内でかなりの距離を歩きますよね。
だから荷物が重いとつらくて、
かといって、手ぶらでは心もとない。
最近は写真を撮ることができる展示もあるので、
携帯も入れたいし、カフェやショップもあるので、
お財布も入れておきたい。
ちょっと寒いときは薄いものを入れたい。
そんな用途に、軽くって、容量もそれなりに入って、
自由に動ける鞄として、とても重宝しています。
季節や場合によっては、
大きなバッグで出かけることもあるので、
そういうときは重たいバッグをロッカーに預け、
この鞄を館内を歩くとき用に使ったりもします。
シャツワンピース ¥54,000+税/hannes roether(金万)
コートジャケット ¥69,000+税/hannes roether(金万)
シューズ ¥46,000+税/trippen(トリッペン原宿店)
ネイビーにネイビーを合わせて。
多田薫さん
ネイビーのバッグを洋服に合わせて
「効かせて」使いたいなと考えたとき、
このパンツが思い浮かびました。
そして、上は、たっぷりめのニット。
こんなふうにパンツとニットを組み合わせた
ゆるっとしたスタイルが好きなんです。
靴はtrippenのHALF-YENです。
テーマは『日常」で、
リラックスして、近くを歩きに行くような印象です。
仕事のときは、手帳と財布、すこしの資料だけでOK、
ということであれば、
このバッグひとつで出かけることもあるんですけれど、
職業柄、厚い資料やサンプルを持つこともあるので、
そういうときはやっぱりメインのバッグが必要。
このバッグはサブバッグとして使います。
だから、逆に、休日は、これひとつで。
ここに、畳めるエコバッグを入れて、
買い物で荷物が増えたら、
それを出して使ったりしています。
ニット ¥18,000+税/Harriss(金万)
パンツ ¥27,000+税/HARRISS GRACE(金万)
シューズ ¥46,000+税/trippen(トリッペン原宿店)
[お問い合わせ先]
金万 TEL:03-5477-8031
トリッペン原宿店 TEL:03-3478-2255
CI-VAのショルダーバッグ
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
10月1日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
2189 NUVOLA(NAVY)
weeksdaysの人気アイテム、
CI-VAの2189 NUVOLAのネイビーが再入荷します。
すっきりスリムな形ですが、
荷物もわりと入るところも人気の秘密。
紐をはずしてクラッチバッグとしても使えます。
「フラットな作りの、
これ以上にないくらいシンプルなバッグです。
ヒモが長いので、
斜めがけしたり、またはヒモを結んで肩にかけたりと、
持ち方によって印象が変わるところも魅力のひとつ。
使ううちに革がだんだんとやわらかくなり、
体にそうように。
育っていくたのしみがあるのが、
『CI-VA』のバッグのよいところなのです。」
(伊藤まさこさん)
バッグに迷ったら。
レストランに出かける時はクラッチを。
仕事の時は容量たっぷりの肩掛けバッグ。
買いものにはやっぱりかごかな。
‥‥なんて、
行き先に合わせて、
持つバッグを毎日変えます。
出かける前、
「今日はどれにしようかな」
と、迷う時間はたのしいものです。
それでも時々、
どれにしようかクローゼットの前で
途方に暮れてしまうことがあって、
そんな時にたよりにしているのが、
このCI-VAの肩掛けバッグ。
シンプルだから、
服をえらばず、
どんなシーンにもぴたりとはまる。
見た目よりずっと、
荷物が入るところも魅力です。
weeksdaysでも毎回、
好評をいただいているCI-VAのバッグ、
今週は、コーディネートの幅を広げてくれる黒をご紹介。
ネイビーの再販もありますよ。
どうぞおたのしみに。
DRESS HERSELF たとえばこんな コーディネート。 [3]伊藤まさこさん
黒には黒で。
このコンテンツでも登場いただいた藤井志織さんが、
ワンピースを一目見るなり、
「まさこさんっぽい!」と一言。
襟ぐりとか、そで丈とか、全体のフォルムが
私を連想させるのだとか。
重ね着が得意な藤井さんに対して、
私の着こなしはあっさり、さっぱり。
「でもそんなところもまさこさんっぽい」
んですって。
黒のワンピースには、
黒のタイツとブーツを合わせてシンプルに。
ともすると重く見えがちな「全身黒」も、
シルクの軽やかさと質感が助けてくれる。
ちょっと光沢あるシルクワンピース、
一枚持っていると本当に重宝します。
上に羽織ったのは、
パリで娘に買ってあげたチェックのコート。
身長10センチ違いの娘が着る服なので、
私にはちょっと袖丈が長めなのですが、
手首を見せるように軽く折り返せば、大丈夫。
秋のコーディネートのできあがりです。
シルクを主役に。
タイツとクラッチは同系色のネイビーでまとめ、
靴は思い切って白。
これまた「あっさり、さっぱり」の
コーディネートですが、
そこはシルク。
全体をしなやかで
大人っぽい雰囲気にまとめてくれるので
大助かりです。
もう少し秋が深まったら、
ワンピースの上にさっと薄手のコートを羽織ります。
Gジャンやファーのコートもいいなぁ‥‥なんて
夢は広がります。
アクセサリーは、
ちょっと太めのゴールドのバングル、
耳はいつものパールピアスをして、極力シンプルに。
「シルクが主役」のコーディネート、
ぜひおためしあれ。
DRESS HERSELF たとえばこんな コーディネート。 [2]深澤絵さん
深澤絵さんのプロフィール
ふかざわ・かい
株式会社Soldum代表。
1985年岩手県生まれ、上智大学卒業。
「日本人らしい創造的な仕事の真の価値や
魅力を発信すること」をコンセプトに、
セールスプロモーション/マネージメント/ブランディングを
展開する株式会社Soldumを立ち上げ、
アート/デザイン/工芸/食など多岐に渡る
プロジェクトに携わる。
ニットの下に着て。
ドレスハーセルフのプレスを担当している深澤さん。
仕事柄きちんとしなくてはいけない時でも、
リラックスはしていたい。
そんな時にドレスハーセルフのシルクの服は、
気持ちにピタッとくるのだとか。
「夏は一枚でサンダルと。
ちょっと肌寒くなったらアームウォーマーやレギンスと。
このワンピース、オールシーズン着られて
とても重宝しそうです」
ワンピースに合わせたのは、
ゆったりとしたオフベージュのニット。
サイドの部分が斜めになっている大胆なデザインから、
ちら、とのぞくシルクがいい感じです。
「ニットの下に着てもひびかない。
軽やかなのでストレスなく着られます」
「シンプルなので、アクセサリーで遊ぶのもいいですね」
と深澤さん。
冬は大ぶりのゴールドのピアスなどと合わせたい、
そうおっしゃっていましたよ。
▶着用アイテム
シルクのワンピース・ブラック
ロングセーター/シルクカシミヤ_オフベージュ
ちょっと贅沢して。
「これさえあれば、の一枚。
何を着て行こうか迷った時に
助かる存在になってくれそうです」
なるほど!
「デコルテをきれいに見せてくれるので、
ヘルシーでありながらゴージャスな感じも出ますね。
人に会う時にカチッとしすぎると
緊張感をあたえすぎてしまうし、
だらしなくてもいけない。
このワンピースはそのバランスが
ちょうどいいなと思います」
歩くたびに感じる、
シルクをたっぷり使っているからこその上質感。
「日本人特有の色の白さを引き立ててくれる
ネイビーもまたおすすめです」
羽織るものを変えればまた違う印象に。
「シルクのワンピースに
カシミヤのカーディガンという相性のよい組み合わせ。
ちょっと贅沢ですが、部屋着にもいいですね」
と深澤さん。
思わず「私も!!」とふたりで盛り上がりました。
それこそ大人の贅沢ではありませんか。
▶着用アイテム
シルクのワンピース・ネイビー
ロングカーディガンシルクコットン・ネイビー
レギンス/シルクリブ・チャコールグレー
カーディガン/カシミヤ・ペールブルー
DRESS HERSELF たとえばこんな コーディネート。 [1]藤井志織さん
藤井志織さんのプロフィール
ふじい・しおり
編集ライター。
雑誌、書籍、WEBなどで編集や取材、執筆を行うほか、
イベントの企画やディレクションを行うことも。
料理からインテリア、ファッションまで、
垣根なく繋げていきたいと考えている。
担当した書籍に、
重信初江著『昔ながらのおかず』、
草場妙子著『TODAY’S MAKE BOOK 今日のメイクは?』、
オカズデザイン著『マリネ』、
ウー・ウェン著『丁寧はかんたん』などがある。
重ねる濃色。
「シルクが大好き」という藤井さん。
そう言われてみると、
いつもたしかにつるり、
しなやかな質感の服を着ている印象があります。
ちょっとウェーブがかかった髪質や、
しっとりふっくらした肌質(色も白い!)と
シルクの質感がぴったり。
自分に似合うものを知っているんだなぁと
藤井さんのおしゃれにはいつも感心するばかり。
自分を客観視できるのは、
ライターという職業柄、
数多くの人を取材してきたからかもしれません。
下着もシルクが多いという藤井さん。
「シルクは素肌に感じたい。
だからこのワンピースも
下に何かを合わせるというよりは直接着たくて」
そう言ってワンピースの上には
フワフワのモヘアのニットを、
ボトムスは柄物のパンツを重ねて。
「パンツは古着屋さんで買った
イタリアかどこかのもの。
おじいちゃんのパジャマだったのかな?
ウェストがガバガバなんです」
おじいちゃんのパンツ(!!!)は、
裏地がネルでとても暖かなんですって。
なるほど、これなら真冬でも安心です。
藤井さんといえば、欠かせないのがアクセサリー。
「ピアスはかならず。
それ以外にもリングやブレスレットをいくつか重ねます」
つけてないとなんだか不安、っていうくらい、
アクセサリーはいつも自分と一緒なんですって!
ワンピースも、アクセサリーも「重ねる」。
とかく、さらり、あっさりしがちな私には
なかなかマネのできない芸当。
今年の冬は挑戦してみたいなぁ‥‥。
身近なものとして。
レストランなどへのお出かけには、
ワンピースを一枚さらりと着て、
華奢な靴を履き、
クラッチを持って行きたいなという藤井さん。
「でもやっぱりふだんにもシルクが着たい!」
シルクへの愛は深いよう。
ブラックのワンピースの上に、
シルクのキルティングのジャケットのダブルシルクづかい。
見ているだけで気持ちよさそうなコーディネートです。
「ワンピースには
ショート丈の方がバランスが取りやすいんです」
なるほど。
ボトムスはデニムを。
「スリットがあるから、
そこから色が見えてもかわいいかなって思いました。
たとえば黄色いパンツとか。
あ、でもロングスカートを履いてもよさそう」
シルクのワンピースって、
いろんな着こなしができるんだなぁと感心するばかり。
「シルクのようなやわらかな素材って、
女の人ならではのおしゃれ。
やっぱりシルク、好きだなぁ」
藤井さんの話を聞いていたら、
なんだかよりシルクが好きに、
そして身近になりました。
DRESS HERSELFのシルクのワンピース
着心地だけじゃない。
昨年、作ったシルクのTシャツ。
素材感はもちろん、
襟ぐりのすっきり具合や、
丈、色合いなんかが絶妙で、
洗っては着て、を繰り返していました。
着心地のよさは絶対。
でもきちんと見えたい。
ドレスハーセルフの作る服は、
そのバランスが絶妙。
「そうそう、こんなの着たかったんだ!」と思える
大人の服って探すとあんまりないのです。
あれから1年。
今年はシルクのワンピースができあがりました。
襟ぐりの開きや、そで丈、
スカート丈、全体のライン、
そしてやわらかな素材感。
これぞ大人のシルクワンピース!
「こんなの着たいな」そう思っていたものが、
形になるってすごくうれしい。
どうぞ明日のルックブックで
全体像をごらんくださいね。
コンテンツは、
このシンプルなワンピースをどう着る?
ふたりの着こなしと、
私のコーディネートをご紹介します。
あたらしい服。
- 若山
- ほんとうなら、こういう季節の変わり目は、
あたらしい服を着て、
それがだんだん普段着になっていく、
そういうローテーションでしたよね。
わりと新しいものは、最初の頃、
人に会う時に着て行くっていうふうに。
- 伊藤
- あそこに出かけるから、新しい服が買いたい、とか。
でもいまはそんな「ヨイショ!」っていう
きっかけがないですよね。
- 若山
- わたしもこのところ、
なにも買っていなかったんだけれど、
「そうだ、伊藤さんに会うんだから!」と思って、
きょう着ている服を買ったんですよ。
- 伊藤
- そうだったんですね!
- 若山
- お店に行ったら、もう秋物ですよと言われて。
「でも、今、着たいものが欲しいんです」と伝えたら、
この服をすすめてくれました。
気分が明るくなるでしょう?
たぶん伊藤さんに会わなければ、
そういう気にはならなかったと思う。
- 伊藤
- 今、コロナの影響で、
コロナ太りだなんて言われているでしょう?
太った人もいるけれど、
わたしの周り、けっこう痩せてるんですよ。
この緊急事態に、自分を律する人が多いっていうか。
こんな時に太ったらみっともなくない? みたいな。
- 若山
- えー、そうなの?!
たしかに両極端ですよね。
わたしはそっちじゃないな。
そんなに食べていないのに、体重は増える。
事務所にも出かけなくなっちゃったし、
歩かなくもなっている。
外食もそんなにしないのに。
- 伊藤
- 痩せたなかのひとりが、同い年ぐらいの男子で、
この前、朝、7時くらいかな、
「今、散歩してるんだけど、
近くにいるから、朝ごはんでもどう?」
って連絡があって。
「じゃあ待ち合わせね」と久しぶりに姿を見たら、
サコッシュにエコバッグ入れた軽装で現れて、
しかも、すごいキュっとしていたんです。
毎日、朝、昼、1時間半ずつ散歩することで、
7kg痩せたんですって!
しかも、朝と昼はちゃんと食べるんだけど、
夜は、散歩の途中に知り合いの店に行って、
ワインを2杯ぐらい飲むだけにしてるって。
- 若山
- そうか、夜、食べない。
- 伊藤
- その彼と、
サコッシュに入っているエコバッグを
「それ、どこのなの?」なんて話したり、
「その靴どこの?」なんて、
買い物の話をたくさんしたら、
「私たちはまだ元気だ!」っていう気になりました。
- 若山
- (笑)
- 伊藤
- それで、思ったのは、
みんな、このコロナに対して、
人に会っちゃいけないのかな、
どれくらい? 何人? みたいに、
微妙な距離感を感じているでしょう。
その感じとり方が人によって全然違う。
相手は、自分以上に
距離を遠くしたいと思っているかもしれない。
そんなことを考えているうちに、
自分から誘うことがすごく減ってしまっていたので、
その友人が突然「朝ごはんでも」って言ってくれたのが
すごいうれしくって。
- 若山
- そうですよね。
そうやって歩いてるうちに、
誰かを呼び出して会いたくなる、
その気持ち、分かる気がします。すごく。
歩いているとね、気分が良くなってきます。
- 伊藤
- 「明日、行くけど、会わない?」じゃなくて。
「今、近くにいるんだけど」っていうのもよくて。
- 若山
- なんだか気分が良くて、
人に会いたくなって連絡するっていうのは、いいですよ。
以前だったら「あれ?どうしちゃったの?」
って感じだけど、逆にコロナだとそういうことができる。
- 伊藤
- その人も、散歩にたっぷり時間が使えるようになったのは、
コロナで時間ができたからなんですって。
そういえばわたしも昨日、
吉祥寺に用事があって、知人が住んでいるので、
ポストに入れられるようなものをと、入れようとしたら、
旦那さんがいて「ちょっと寄ってきなよ」と、
お茶をごちそうになって。
「あ、いいんだ?」みたいな。
すごくうれしかったです。
いつでも誰が来ても大丈夫なくらい
整っているお家というのもすごいし、
この状況になったからこそ、
「この人ってこういう感じなんだ」っていう
別の一面が見られたことも、おもしろかったです。
若山さんは逆にあたらしい習慣で、
前向きに始めたことってありますか?
- 若山
- わたしね、今、
毎朝、ラジオ体操に行ってるんです。
- 伊藤
- ええっ。
- 若山
- 地域の大きな公園で、大々的に、
1年中やってるみたいなの。
それを近所の料理家の先生のところで、
「すごくいいわよ」って教えていただいて、
最初は「えーっ?」と思っていたんだけれど、
やりだしたら、ハマってしまって。
ラジオ体操は6時30分からなんだけれど、
その10分前から指導員の方が準備体操をやってくれて。
その公園は、うちから25分くらいかかるので、
6時ちょっと前に家を出て、ラジオ体操をして、
また歩いて、7時ちょっと過ぎに帰って来ます。
- 伊藤
- きっと、ラジオ体操をやること自体もいいけれども、
片道25分かけて往復する習慣がいいでしょうね。
- 若山
- そう、歩いているときに考えることも多いです。
- 伊藤
- 人に見られるし。
- 若山
- (笑)そうそう。それで
「アディダスのキャップが欲しい!」
と買ったりしてます。
夏子に勧められたウエアに、
麦わら帽子を被っていたんですけれど、
どうも変だなと。
- 伊藤
- (笑)みなさん、
どういう方がいらっしゃってるの?
- 若山
- 年配の人が多いですね。
50代ぐらいから、上はすごいお年寄り。
- 伊藤
- そうなんだ。
- 若山
- でも、森みたいなところだから、
全体像が見えないんです。
100人くらいは、いると思う。
すごく気持ちがいいんですよ。木漏れ日も。
- 伊藤
- ラジオ体操って毎日やると、
すっごくいいって言いますよね。
- 若山
- 真面目にやると、筋肉痛になりますよ。
歌もみんな歌うんですよ。おっきい声で。
いい歌なんです。
♪新しい朝が来た♪ って。
- 伊藤
- じゃあ、毎日?
- 若山
- そう決めるのは嫌で、
目が覚めたら行こう、
寝坊したら無理して行かない、っていう、
緩いルールにしています。
それが、必ず目が覚めるのね(笑)。
気持ちがいいですよ。
しばらく続けようと思ってます。
夏は6時でも、もう暑いけれど、
もうちょっと涼しくなるといいでしょうね。
うちで仕事をしてると、足がだるくなっちゃって。
夕方に散歩をしても、全然治らなかったのに、
朝のラジオ体操で改善しちゃった。
朝、歩くと頭が冴えますしね。
- 伊藤
- わたしもそろそろ運動を再開しようかな?
若山さん、きょうはありがとうございました。
まだまだ話したいことは
いっぱいありますから、
ぜひまたお目にかかれたら。
- 若山
- こんな話で大丈夫?(笑)
こちらこそ、ありがとうございました。