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展覧会「まさこ百景」 全景解説 その6「This Is My 定番」

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This Is My 定番

肉切ナイフはライヨール。
耐熱皿は鋼正堂。
菜箸は有次‥‥
こんな風に、私なりの
「これはここのじゃないとね!」という定番があります。
ずっと変わらず使っているものもあれば、
買い足しては繰り返し使っているものもあり。
じつは最近、定番になりました、という新顔も。
これが私のThis Is My定番です。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】ガラスのうつわ/肉切りナイフ/時計/ものさし/銅鍋/暦帖/糸切りばさみと白樺のサック/スーツケース/菜箸と盛りつけ箸/白い消火器/耐熱皿/コンバース

「ずっと好きなもの」と、ここの「定番」は
どう違うんだろう? と訊きましたら、伊藤さん、
「うーん、その違いを説明するのは難しいけれど、
あえていうなら、あっちは、替えがきかないもの。
こっちは、替えがきくものが多いかな」
なくしたり、古くなったら買い替える。
足りなくなったら買い足す。
欠けたら修理に出す、そんなものたち。
たとえば菜箸は年に一度買い替えるのが習慣、
家にあたらしく来た白い消火器も、
使用期限ごとに交換する前提、
そして糸切り鋏も、欠けたり切れ味がわるくなったら、
京都に修理に出すそうですよ。

ということで! 
かけあしで紹介してきた
「まさこ百景」の展示コーナーはこれでおしまいです。


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その5「ながめのいいもの」「どうやら黒に目がいくみたい」

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ながめのいいもの

ながめてうれしいのは、見ていて飽きのこないもの。
それから美しいもの。
‥‥とはいっても私の「ながめのいいもの」は、
テープカッターだったり鉄のアイロンだったりと
案外質実剛健です。
もともとオブジェのようなものより、
なにか目的がある「道具」が好き。
そして道具としての用途がありながらも
姿が美しいものが好きなのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】ビーズのブレスレット/テープカッター/ガラスポット/リネンのバッグ/コーヒードリッパー/木のトランク/鉄のアイロン/茶漉し/消しゴム/ハリネズミの灰皿/ハンガー/魚のいれもの/スティーグ・リンドベリの絵皿/コーヒーミル/ピッチャー

このコーナーは、右端に、勝山八千代さんによる
ドアのイラストレーション、
その下にある「鉄のアイロン」からはじまります。

「ヨーロッパのアンティーク屋さんや
蚤の市でよく見かけるものなんですが、
かわいいけど別に使わないしな、
と思っていたんです。
でも、本来の使い方はしなくても、
『そうだ!』と、使い道を思いついたら、
すごくほしいものになりました。
その役割がドアストッパーだったんですよ」

ヨーロッパの鉄のアイロン君も、
ニッポンに来てドアストッパーとして仕事をするとは、
思ってもいなかっただろうなぁ!

このコーナーの右側の「気持ちいいって大事です」には
「ないから、作ろう」なもの。
ここには「ないから、代用しよう」というものが
たくさん並んでいます。
ここまで見てくると、
いかに伊藤さんが「さがしもの名人」か、
感服しちゃうんですが、
やっぱりいつもなにかを探しているんですか。

「海外の蚤の市に行くときのように、
いつでも鵜の目鷹の目というわけじゃないですよ。
ふだんは、欲しいものって漠然としてますし。
でもね、それを友だちに言ったりすると、ふと、
『こんなのあったよ!』って写真を送ってくれたりする。
すると『そう、これこれ!』っていうものが見つかる。
そういうふうにして家に来たものも、多いんです。
だから、ぼんやりでもいいから、
こんなものがあったらいいのに、って言っているのは、
結構大事かも」
そうやって集まるんだ‥‥。

そうそう、代用、という意味では、
フィンランドの古い木のトランク。
旅に使うことはもちろんなくって、
プロジェクター入れにしているんですって。
機械を出しっぱなしにしておくのがいやで、
納戸に入れていたのだけれど、
使う時にいちいち出すのも面倒。
それで、このトランクに入れてリビングに置けば、
景色としても「よし!」。
なるほど、景色がいいって大事です。
(って、そういうテーマの展覧会でしたね。)


どうやら黒に目がいくみたい

器に鍋、ゴム手袋‥‥家の中の黒い道具。
それらを使うたびに思うんです。
ああ、黒って暮らしの引き締め役なんだなぁってね。
それともうひとつの気に入りポイント、
それは女々しくないところ。
「かわいい」は好きだけど「女々しい」のはイヤ。
この微妙な気持ちに黒い道具はしっくりくるのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】パラティッシ/シリコーンツール/おわん/バケツ/がま口/鋳物の鍋/ゴム手袋

黒一色の世界。
でもそこにはニュアンスがあります。
「漆器の黒と、シリコンの黒、
同じ黒なのに質感がちがう。
そういうところにも魅力を感じるのかな」
と、展示を終えて伊藤さん。

琺瑯と同じで、
自分が「黒が好き」だとは思っていなかったそう。
でも自然にいっぱい集まっちゃうのは、
どうやらそうらしい‥‥、
と認めることにしたんだそうです。

黒を置くと、空間がキュッと締まるのも好き。
「バスルームは、基本的に白い空間でしょう。
最初は脱衣かごに、木製のものを使っていたんですが、
この黒いバケツのほうが衛生的だし、
白いなかに置くことで、
すごく締まった印象になりました」


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その4「わたしの生活必需品」「気持ちいいって大事です」

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わたしの生活必需品

ひとり分の目玉焼きを作るには? 
はさみの一番ってどこのだろ。
こまごましたもの、何に入れようか? 
自分が使うものなのだから、
ルックスも使い勝手もいいものがいい。
いろいろ試して失敗もして。
「今はこれがわたしの生活必需品!」
そう胸を張って言えるものを並べました。
用途はそれぞれ、素材も形もまちまちですが、
どれも愛着のあるものばかり。
これからもつきあっていきたいものばかりでもあります。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】フライパン/アイロン/蒸篭/キッチンクロス/カッティングボード/ハンカチ/はさみ/小ひきだし/銀メッキのお盆/救急箱

「こうして見ると、質実剛健!」
と、このコーナーの展示を終えた伊藤さんがつぶやきました。
そうですね、たしかに、実用一本! という感じ。
でも、実用ならではの美しさがありますよ。

「たぶん、男の子っぽいものが好きなんだと思うな」
そういえば、ほかのコーナーにも、
琺瑯の工具入れなんかがありましたよね。
ここにあるスウェーデンの救急箱なども、
ぱっと見て女子的に「かわいい!」では
ないかもしれないけれど、
かといって男子っぽいわけでもないですよ。
あえていえば「伊藤さんぽい」のかな。

ちなみに杉工場の「小ひきだし」には、
伊藤さんらしい中身がちらっと見えるはず。
注目してみてくださいね。


気持ちいいって大事です

思わずすりすりしたくなるもの、
手に馴染むもの、
身につけるだけで清々しい気分になるもの‥‥
自分のまわりを見渡すと、あるある。
気持ちのいいものが、たーくさん。
この「気持ちいい」ものたちが
私の毎日をささえてくれているのだなぁと思うと
ありがたい気持ちでいっぱいに。
それと同時になくなったら大変! なものでもあるのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】バスマット/キャミソール/ネックピロー・アイピロー/ビーチサンダル/ローブ/ヴィンテージリネン/ルームパンツ/カシミアニット/ブランケット

ふかふかするもの、肌ざわりのいいもの、
顔をうずめたくなるもの、はだしで履きたいもの、
ひとりの時間に身に付けたいもの‥‥。

このコーナーは、伊藤さんが
「weeksdays」でつくったものが
たくさん展示されています。
そう、「気持ちいいって大事です」というキーワードは、
「weeksdays」のテーマですから。

「気持ちがいい、っていうのは、
みんなが大事にしていることだと思います。
日々、そうありたいですもの。
そういうものをつくりたくて、
weeksdaysをやっていると言ってもいいくらい」

さて、ここにあるいくつかのものは、
会場のショップや、サイトでもお求めいただけますよ。
(宣伝でした!)


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その3「なにしろ琺瑯が好きなもので」「Clean up⤴︎ではなくKeep→です(ときどきもようがえ)」

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なにしろ琺瑯が好きなもので

朝起きたら、琺瑯のやかんでお湯を沸かし、
バットを使って料理の下ごしらえ。
木べらはケトルに立てて‥‥という具合に、
我が家では琺瑯製品が大活躍。
使う場所は台所だけにあらず。
バスルームやダイニングもふと気づくと、
あれもこれも琺瑯。
どうして好きなのかというと
それはきっと見た目の清潔感のせいかもしれません。
それとあの琺瑯と琺瑯がぶつかり合う時の
コロン、という音も好きなんです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】バット/北欧のケトル/ランプシェード/工具入れ/洗面器/チェコのケトル/保存容器

「わたし、琺瑯が好きなんだ!」
と自覚したのは、おとなになってから、
だったという伊藤さん。
でも、小さな頃から、伊藤家の台所にしぜんとあった
あたりまえのような存在だったようです。
「だから、ちょっと懐かしい感じもあるんです。
そして、なによりも、清潔が保てるのも大好き。
琺瑯独特の質感にも魅かれます」

それでいつのまにか伊藤さんのところには
ずいぶんたくさんの琺瑯が集まって、
キッチンはもちろん、ダイニング、
納戸、バスルーム、家中のあちこちに。
展覧会の図録の表紙になったポットも、
ここのコーナーに。
黒くて大きな横姿のかわいいポットは、
一番右に展示してありますよ。


Clean up⤴︎ではなくKeep→です
(ときどきもようがえ)

そりゃ私だって、時々掃除が面倒になることもあります。
でも、掃除をした後のクリーンな空気を思うと
「よし、やるぞ!」という気分になるのです。
いつの頃からか、掃除道具はこれでないと! という、
自分の中の決まりのようなものができました。
どれも使ってうれしく
見ていてうっとりする美しいものばかり。
用途ごとにいろんな形や素材があるところも
掃除道具の興味深いところなのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】たわし/スポンジ/ウェス/ほこりとり/ほうき/ブラシ/ペンキ


「掃除が好きなんじゃなくて、
片づいた状態が好きなんですよ」
と伊藤さん。
「そうだ、そもそもね、掃除って、
汚れたところをきれいにすることじゃないんですよ」
とも。えっ、じゃあ‥‥? 
「汚れないようにきれいに保つのが掃除なんです」
な、なるほど!! でもそれが、なかなか。
「そうですよねぇ。じつはわたしもたいへんなんです。
毎日、気がつくとすぐ拭くようにしていて」
そういえば、この展覧会を設営するときも、
取材を受けながら、右手は展示場所をととのえ、
左手は拭き掃除をしてました。

だから、掃除の道具は美しいものがいい。
「どんな道具でも、絶対に、美しいものがあるから」
そんな道具たちがここに展示されています。

「それから、わたし、模様替えが好きなんですが、
模様替えをすると家具を移動するでしょう? 
すると、うしろに溜まった埃を発見したりして、
その時すかさず掃除機で吸い取る。
ものを移動すると、部屋もきれいになるんです」
伊藤さん、ペンキ塗りも好きだし、
引っ越しも好きなんですって。動いてるなぁ。


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その2「ずっと好きなもの」 「思わずにっこりしちゃうもの」

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ずっと好きなもの

買いもの好きなものだから、ものは増える。
でもそれだと落ち着かないし散らかる一方。
なので時々、自分の荷物を見直して、
ものを一定量にしています。
そんな入れ替わりの激しい我が家で
ずっと変わらずにあるものがここに並べたもの。
高校生の時に買った柳のかごをはじめ、
どれもウン十年は一緒の思い出の詰まったものばかりです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】母のクッキーの抜き型/ランチボックス/柳のかご/椅子

ここにあるのは、伊藤さんが
「長いこと、ずっと好きでいるもの」、
そして「代わりのきかないもの」。
ものの新陳代謝が激しい伊藤さんが、
一生持っていたいと考えているとくべつなものです。
「たとえば柳のかごは、高校生のとき、
ほしくてほしくたまらなくて、セールのときに、
貯めていたお小遣いをはたいて買ったもの」。
当時「清水の舞台から飛び降りる」級の
買い物だったんですって。
椅子は、小学生のとき、
お父さんといっしょに買ったものを、
布を張替えていまも使っているもの。
クッキー型は、お父さんの海外出張のおみやげで、
ほんとうに小さな頃からお母さんが使っていたもの。

「いずれ、娘に渡すことに
なるかもしれないですね」と伊藤さん。
過去から未来につながるものたちです。


思わずにっこりしちゃうもの

いくつになっても、
かわいいもの好きは変わらないんだなぁって思っています。
だって、そこにあるだけで
なんだかうれしくなっちゃうものが
身近にあったらうれしいでしょう? 
この先、年を重ねていくうちに
もしかしたら、「かわいい」の基準は
変わるかもしれないけれど、
今はここにあるものが私のにっこりアイテムです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】ルームシューズ/花柄エプロン/本/エッグカートン/はちみつ/オットマン/ミーシャのおきもの

壁面をぐるり囲むように展示しているこのテーマ。
家のなかで、伊藤さんを笑顔にする
「あるとうれしい」アイテムがそろっています。
たとえばフェルトのルームシューズは、
いつも玄関に揃えてあって、
帰ってきたときに「おかえり」と言ってくれるような存在。
同じように冷蔵庫をあければエッグカートン、
食材のところにはかわいいはちみつ、
台所にはリバティの花柄エプロン、
そして本棚には
ディック・ブルーナデザインのペーパーブック。

そして、見落とさないでいただきたいのが、
ちょっと高いところに展示した
「ミーシャ」のおきもの! 
「これは、じつは、娘のために買ってきたものなんです。
だから、今回は『ちょっと貸してね』って」

そうだったのですね。ごめんなさい、会期中お借りします!


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その1 「なんで同じものがいくつもほしくなっちゃうんだろ?」「お金をかけなくてもいいものってある」

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お金をかけなくてもいいものってある

よいものはお金を出せば手に入るものでもないのです。
梱包屋、荒物屋、市場、薬局、道ばた、海辺、スーパー‥‥
よーくよーく目を凝らすと、
ふだんの生活圏内にキラリと光る
何かが見つかることもあるんです。
だから私はいつもキョロキョロしながら
「光るなにか」を探しています。
そう、宝ものは案外身近にあるものなのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】紅茶缶/ステンレスのカップとレンゲ/クラフトペーパーとバッグ/石/アルミのヘラ/保存袋/ワインのコルク/紐/綿棒/桜の楊枝/ペーパーナプキン/ワインの木箱/れんげ

会場入り口の壁面を埋めるクラフトの紙袋! 
ここから「まさこ百景」がスタート、
そして「お金をかけなくてもいいものってある」の
コーナーもはじまります。
この紙袋は、「何の変哲もないんだけど、
それぞれ形が違って面白いなと思って」
という伊藤さんのアイデア。つまりウエルカムボード! 
「これ以上ないくらい素っ気ないものが好き。
いっぱいあっても全然うるさくないでしょう?」
という伊藤さんの考えを象徴するようなアイテムです。

そして、コーナーの平台にならぶのは、
拾ってきた石、缶、コルク、木箱、などなど、
あきらかに「高価じゃない」でも「かっこいい」もの、
日本各地や世界中を旅して、
伊藤さんのところに集まったものたち。

いったいどういうところで見つけるのかと思ったら、
「地元にある荒物屋さんとか、薬局とか、
あるいはもうほんとうに道端とか」なんですって。
「そういうところでこそ、いいものが見つかるから、
いつも見張っているんですよ」


なんで同じものがいくつもほしくなっちゃうんだろ?

けしてコレクターではないのですが、
なんだか同じものを集めちゃう。
用途が同じなのだからそんなにはいらない、
と思いつつ、ついつい、ね。
ここでは「同じもの」をズラリと並べました。
質感のちがいや形のおもしろさなどを
どうぞ見比べてみてください。
同じようで、じつは違う。だから集めちゃう‥‥
という私の気持ち、きっと分かってもらえるはずです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】鍋敷き/エッグスタンド/トレー/鍋/バターナイフ/竹ざる/豆皿/ミルクピッチャー/カトラリー

いろんな鍋敷きがずらりと並ぶようすや、
壁いちめんにかけられたざるの多彩さ。
その「集合するすがた」もうつくしく、
一点一点もまた、それぞれが「さすが!」なものばかり。

「よぉーく目を凝らすと、同じようなものでも、
あっ、ここがちがう! ってわかるのが楽しいですよ」
と伊藤さん。
小皿など「揃い」で手に入れたものもあれば、
ミルクピッチャーなど
「ばらばら」に入手して集まったものもあります。
1つずつ買いそろえるものは、「1つだけ買うたのしみ」。
まとめて買ったものは「揃いで買うたのしみ」。
それぞれのたのしみがあるんですね。
こうして見ていると、伊藤さんのものえらびの視点は
「オブジェ的にかっこいいもの」ではなく、
「用途があって美しいもの」だと気づきます。

「ざるも、全部日本のものですが、産地が違うんですね。
すると真竹や根曲がり竹など、材料もことなるし、
食文化もちがうので、用途も異なる。
だから全然タイプがちがってくるんです」

ちなみに、ざるのなかには、
伊藤さんがじぶんで編んだものが2枚混じっています。
左下と、右端の中段。
そう思って見ると、共通する個性がありますよ。

ところで、複数個あるものをまとめて買うときは、
「いくつ揃えよう」って、目標の数があるんですか? 
「うーん? 絶対に5組ほしいとか、6枚なくちゃとか、
そういうふうには思わないけれど、
たとえばお皿やカトラリーだったら、
食卓の椅子の数だけあるといいな、
と思って買ったりします」

なるほど‥‥!


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会『まさこ百景』のおしらせ。

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展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


「ほぼ日」で展開している、この
「weeksdays」(ウィークスデイズ)は、
スタイリストの伊藤まさこさんをプロデューサーに迎えた、
ネットのお店です。
「ほしいけど、ないもの」や
「もうちょっとこうだったらうれしい」ものなどを探して、
個人の作家さんから、ショップ、
アパレルブランド、大きなメーカーまで、
いろいろな「たのもしい人たち」と組んで、
商品を開発してきました。
そして「ほぼ日」のなかのお店ですから、
コンテンツの充実にも注力。
いろんな「会ってみたいあのひと」との対談や、
インタビュー、取材なども重ねてきました。

そんななか、ひとつ念願でもあったのが
「コンバースといっしょに
コラボレーションスニーカーをつくりたい!」という思い。
世界的な企業ですから、きっとかんたんなことじゃない。
そもそもこんなちっちゃな「weeksdays」を
相手にしてくれるんだろうか‥‥と思いつつ、
当たって砕けろ! の精神でお願いをしてみましたら
(じっさい、これまでに「砕けた」企画、数知れず!)、
「いいですよ、ぜひ一緒に、スニーカーをつくりましょう」
と言ってくださったのです。

長くかかった制作期間のことはおいておき、
それが今回販売となる
「CONVERSE ALL STAR 100」です。

お気付きでしょうか、
ここに「100」という数字があることを。
そう、このスニーカーは、コンバースの
100周年記念モデルをベースにしたアイテム。
そこで、「なにか、イベントができたらいいね」
と、「weeksdays」チームは考えたのでした。

なので、最初はコンバースについてのイベントを、
と思っていたわたしたち。
でもいっそ「100」をテーマにした、
自由でたのしい展覧会をやろうよ、
ということになっていきました。

そうしてできあがったテーマが
「まさこ百景」。
百景というのは百の景色という意味です。
葛飾北斎の「富嶽百景」、
景勝地を選ぶ「日本百景」、
いずれも「大きな場所」のイメージですけれど、
伊藤まさこさんの「スタイリング」という仕事って、
部屋の景色をつくること、じゃないのかなぁ、
と考えたのです。
ちっちゃいけれど、そこは、見ていてうれしい景色。
それをつくる仕事を、伊藤さんはしているよね、って。

この展覧会では、伊藤まさこさんが自宅で使っている、
いろーんな「大好きな景色」をつくる
100のアイテムを紹介します。
雑貨や食器、服、布はもちろん、
工具や道具、ランプシェード。
海外で買ったもの、日本で見つけたもの、
なかには「拾ったもの」もあります。
高校生のときにお小遣いをためて買ったという
フランスの柳のかごや、
子どものころ、いまはなきお父さまに買ってもらったという
実家の椅子(を、まさこさんがリメイクしたもの)まで、
「100」の内容はさまざま。
そう、この展覧会は
まるで伊藤さんの自宅から、
LDKとクローゼット、
さらに納戸の中身までが
引っ越してきたようなにぎわいになるんです。

会場構成は11。
それについてくわしくは、
明日から連載でお知らせをしますけれど、
ざっと紹介すると、こうです。


●わたしの生活必需品
フライパン/アイロン/蒸篭/キッチンクロス/カッティングボード/ハンカチ/はさみ/小ひきだし/銀メッキのお盆/救急箱


●気持ちいいって大事です
バスマット/キャミソール/ネックピロー・アイピロー/ビーチサンダル/ローブ/ヴィンテージリネン/ルームパンツ/カシミアニット/ブランケット


●なんで同じものがいくつもほしくなっちゃうんだろ?
鍋敷き/エッグスタンド/トレー/鍋/バターナイフ/”竹ざる/”/豆皿/ミルクピッチャー/カトラリー


●お金をかけなくてもいいものってある
紅茶缶/ステンレスのカップとレンゲ/クラフトペーパーとバッグ/石/アルミのヘラ/保存袋/ワインのコルク/紐/綿棒/桜の楊枝/ペーパーナプキン/ワインの木箱/れんげ


●思わずにっこりしちゃうもの
ルームシューズ/花柄エプロン/本/エッグカートン/はちみつ/オットマン/ミーシャのおきもの


●なにしろ琺瑯が好きなもので
バット/北欧のケトル/ランプシェード/工具入れ/洗面器/チェコのケトル/保存容器


●Clean up⤴︎ではなくKeep→です
(ときどきもようがえ)

たわし/スポンジ/ウェス/ほこりとり/ほうき/ブラシ/ペンキ


●どうやら黒に目がいくみたい
パラティッシ/シリコーンツール/おわん/バケツ/がま口/鋳物の鍋/ゴム手袋


●ながめのいいもの
ビーズのブレスレット/テープカッター/ガラスポット/リネンのバッグ/コーヒードリッパー/木のトランク/鉄のアイロン/茶漉し/消しゴム/ハリネズミの灰皿/ハンガー/魚のいれもの/スティーグ・リンドベリの絵皿/コーヒーミル/ピッチャー


●ずっと好きなもの
母のクッキーの抜き型/ランチボックス/柳のかご/椅子


●This Is My 定番
グラス/肉切りナイフ/時計/ものさし/銅鍋/暦帖/糸切りばさみと白樺のサック/スーツケース/菜箸と盛りつけ箸/消火器/耐熱皿/コンバース

どうです? すごいでしょ? すごいんです。
これ、ほんとうに「ほぼ日曜日」の会場に
ちゃんと入るんだろうか‥‥と心配ですが、
なんとかします。

会場のピクトグラムは、
イラストレーターの勝山八千代さんにお願いしました。
アイテムの説明も文章で紹介。
それぞれ「ツイート」くらいのボリュームで
全アイテムの説明をお読みいただけるようになっています。

会場には特設ショップ!

展覧会ですから「ミュージアムショップ」もつくります。
そこでは「weeksdays」のアイテムのいくつかや、
「weeksdays」では未発売だけれど
ぜひ紹介したいアイテム、
また、この展覧会のためにつくった
布トート(勝山八千代さんのイラストつき)、
そして「まさこフリマ」と銘打った、
伊藤さんの私物(!)の販売があります。
食器や道具、かご類などのユーズドアイテム。
ヴィンテージもまじります。
しょうじき編集をしているわたくし(武井)、
「ちょっとちょっと、それ売っちゃうんですか!」
と、自分がほしくなるようなものばかり。
こちらは先着順で1名さま3点までの販売です。
じつは初日のオープンで、予想以上の売れ行きだった
「まさこフリマ」。
なくなりしだい終了となりますこと、ご了承ください。

そして、忘れちゃいけない、「そもそも」の主役だった
コンバースと「weeksdays」のコラボレーション、
「CONVERSE ALL STAR 100」も販売。
もちろん試着もOKですよ。
会場では、コンバースと、
fog linen workのサロペットパンツの
セット販売も企画しています。

それから(盛りだくさんですみません)
これをきっかけに作られた本
『まさこ百景』も販売スタートです。
会場の説明文よりぐんと多い
伊藤さん書き下ろしの本文、
編集部による脚注、
伊藤さんのスタイリングで
写真家の有賀傑さんによる写真が
100点をたっぷり掲載した
236ページ、オールカラー、B5変形ソフトカバー。
会場のみ限定数で
伊藤まさこさんの直筆サイン本も用意しました。

そして!(まだあります)
この展覧会に出展するアイテムで、
同時に書籍『まさこ百景』に登場する
伊藤さんの私物のアイテムのうちいくつかを、
「weeksdays」サイトで抽選販売します! 
こちらもすべて、ユーズドアイテム。
実用品ではなく、雑貨としておたのしみくださいね。

勝山八千代さんインタビュー

未分類

──
勝山さんのことは、
伊藤まさこさんが教えてくださったんです。
気になっている方がいる、と。
Instagramを見ていたら、
石に絵を描いているのを見て、
とても素敵なんですよって。
それで、展覧会を開くにあたって、
会場構成のためのピクトグラムみたいな
イラストレーションがほしいねという話や、
オリジナルグッズをつくりたいという話のなかで、
ぜひ勝山さんにお願いしよう、となりました。
勝山
ありがとうございます。とても光栄です。
──
グッズは、イラストレーションをプリントした
トートバッグにしようと決まって、
そこに描くアイテムを何にするか、
ということころから相談しましたね。
100枚の写真を見ていただき、
勝山さんにお渡しして、
描きたいものを5種類、
選んでいただきました。
勝山
描きやすいものがいいなということ、
そして形がかわいいものがいいなぁ、
と考えて選びました。
あとは、すぐにあのブランド、
とわかるようなものじゃないこと。
「よくあるような形のもの」ですね。
──
なるほど。
それで、やかん、ブラシ、
スニーカー、ランプ、ミトン。
──
ひとつの絵を、時間をかけて
描くっておっしゃってましたよね。
勝山
描けちゃう時はすんなり描けるんですけど、
描けない時は全然描けなくて。
最初から絵のイメージが
しっくり決まらない時もありますし。
──
どんなふうに描いているんでしょう。
スミ(黒)一色ですよね。
勝山
じつは2色なんです。
最初にアクリル絵の具の黒で
ベタの分を塗り、
線の部分を白で描いていくんです。
──
版画みたいなイメージなんですね。
普通の絵筆で?
勝山
絵筆です。でも細い線は、
一番細い筆を買ってきて、
さらに半分くらいに
毛を切って使っています。
イラストとして文字を描くときなどは、
そうしていますね。
──
さきほど、描きはじめられない時がある、
という話でしたけれど、
逆に、なにをもって完成と
なさっているんでしょう。
‥‥「ピンとくる」とか‥‥。
勝山
そうですね、「ピンとくる」感じは
あると思います。
それまでは、ひとつの絵を、
ずっとこねくり回してる感じですね。
「違う」と思って、消したり、描き足したり、
また消して直したりを、ひたすら。
だから1日かけても1枚が描き終わらないことも。
描けちゃうときはサラッと描けるんですけれど。
──
そういう意味で、今回はいかがでしたか。
時間がかかった絵はありました?
勝山
やっぱりスニーカーですね。
あと、ペンダントライトもちょっと。
──
例えばこのランプのコードの
S字の具合とか、
「これだ!」という瞬間があったんだな、
って想像ができます。
きっとそこに行き着くまでの
試行錯誤があるんでしょうね。
勝山さんは、わりと最初から
こういう画風だったんですか。
勝山
‥‥、いや、そんなことはないです。
あるとき、頼まれて描いたなかに、
いまのような黒いベタの絵があったんですね。
2012年頃だったと思います。
それを、自分であらためて、
迫力があっておもしろいんじゃないかと思って、
そこからこのスタイルが増えていきました。
もともと、ずっと趣味で描いてたんですよ。
美術教育みたいなものは受けてなくて、
先生についていたわけでもなく、
ただ好きで絵を描いていて。
それを周りの人たちがおもしろがって
「もっといっぱい描けばいい」って言ってくれたんです。
──
ということは、描いた絵を、
周りの人に見てもらう機会があったんですね。
勝山
‥‥それが、そもそもは
「盛大な勘違い」という話なんです。
──
盛大な勘違い?!
勝山
私、描くのも好きですが、
見るのも大好きだったんです。
それで、『ビューティフル・ルーザーズ』っていう
映画があるんですけど、それを見て、
「自分でも描ける! 発表できる!」と、
そういう盛大な勘違いをしたんですね。
好きなアーティストでいうと、
マーガレット・キルガレン(Margaret Kilgallen)や
バリー・マッギー(Barry McGee)に憧れ、
私も絵を描くのが好きだし、
映画のような感じで
もっとみんなに発表していけばいいんだ、って。
──
映画『ビューティフル・ルーザーズ』がきっかけで!
勝山
そうなんです。
それで発表をしてみたら、
周りの人たちが優しい人ばっかりで、
個展に来てくれて‥‥。
──
それが、そのうち、描いてって
頼まれるようになった?
勝山
はい、最初は知り合いのお店の方から頼まれた
「コーヒーを飲む人の絵」だったかな。
そのうち、ちゃんとした仕事の形に
なることが増えてきて、
2018年に独立をしました。
だからまだプロとしてのキャリアは浅いんですが、
いまは画業でやっていこう! 
という気持ちでいます。
──
ほんとに子どもの時から
描くのが好きだった、っていう感じがします。
勝山
絵を描くのはすごく好きでした。
それくらいしか得意なことなかったかも。
でも美大に行くほど上手でもないと思っていました。
だからずっと「趣味として、楽しければいい」
と思っていたんですよ。
──
そうだったんですね。
今回は私たちからのリクエストで
イラストのなかに「weeksdays」という文字を
入れていただきましたね。
勝山
文字を描くの、好きです。
かなり精魂込めてます。
──
ご自身の作品に入れる言葉を
選ぶ時は、なにか理由があるんですか。
勝山
いえいえ、気の利いたことは、
なにも描いてないはずですよ。
ポットだったらポット、
ブラシだったらブラシぐらいしか。
セリフっぽいものは、
たまたま読んだ本から触発されるとか、
知ってる英単語を描いただけとか、
そんな感じです。意味はなくって。
──
Instagramで、本に見立てたような、
背表紙にタイトルを描いているような
作品がありましたね。
勝山
あれはすべて、都市の名前なんです。
昨冬に作った作品で、
まだちゃんと発表していないものなんですが、
3㎝ぐらいの木片を
ホームセンターで100個ぐらい切ってもらい、
描いて並べて、本の背表紙みたいにしているんです。
──
イラストレーションのお仕事とは別の、
アートとしての活動なんですね。
それでさっきちょっと話に出てきた「石」なんですが。
伊藤まさこさんも、いいなって思ったという。
これもアートですよね。
勝山
石、好きです。
あれは石に直接
アクリル絵の具で描いています。
黒に白を描くのと同じ手法で、
石の地の色に合わせて、
ちょっとベージュとか、グレーっぽい絵の具を使って。
──
伊藤さんは、拾ってきたかわいい形の石を
部屋に並べておくのが好きだというので、
すごく気持ちが通じるかもって。
勝山
わかります(笑)。
──
いま、個展も開催しづらいでしょうが、
いつかほんものを見られるのを待ってます。
こうして伺っていると、
勝山さんはイラストレーターよりも
アーティストに近いかたなのかなって思いました。
近々、なにかおしらせはありますか。
勝山
たしかにコロナの影響もあって、
なかなか展示の予定が立てにくいんですが、
毎年、カレンダーを出していて。
2021版年も出す予定なので、
その原画をどこかで飾りたいなと思ってます。
──
たのしみにしています。
勝山さん、ありがとうございました!

特別企画展「まさこ百景」展示商品 抽選販売のお知らせ

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本日(8月6日)から開催となった
特別企画展「まさこ百景」。
会場で展示されているアイテムの一部を
抽選販売いたします。

weeksdaysのプロデューサーである
人気スタイリスト・伊藤まさこさんの
日々をいろどるアイテムを手にできる、
たいへん貴重な機会です。

会場へ行くのがむずかしいという方も
ご応募いただけますので、
ぜひ、ご検討くださいね。

こちらはすべて、
ヴィンテージやアンティークなどの、
ユーズドアイテムとなります。
実用品ではなく、雑貨としておたのしみくださいね。


抽選販売について

・応募受付期間
2020年8月6日(木)午前11時~
2020年8月24日(月)午前11時まで

・応募にあたってのご注意
1件の応募につき1つお申し込みいただけます。

こちらの商品は、
他の商品とのおとりまとめはできませんので、
あらかじめご了承くださいませ。
ほかの商品をご希望の場合は、別々にお申し込みください。
当選された場合、キャンセル、および出荷後の返品は
お受けできません。ご注意ください。

・抽選結果のお知らせ
抽選の結果に関わらず、
お申し込みいただいたすべての方に、
2020年8月25日(火)までに
メールでご連絡をさしあげます。

・発送予定日
2020年8月26日~28日

・お支払い方法
お支払い方法は「代引き」か「クレジットカード」の
2種類からお選びいただけます。

・配送手数料(770円・税込)は別途頂戴いたします。


ヴィンテージリネン(全部24枚セット)



販売価格:¥38,500(税込)
大きさ目安:縦33cm~68cm、横33cm~67.5cm


エッグスタンド(2個セット)

※伊藤まさこさんがセレクトした2個セットを
ランダムにお届けします。

販売価格:¥5,280(税込)
高さ目安:4.2cm~6.5cm
直径目安:4.4cm~5cm


トレー



A(サイズ:直径30cm)
販売価格:¥6,600(税込)


B(サイズ:直径30cm、高さ4cm)
販売価格:¥7,150(税込)


C(サイズ:縦33cm、横43cm)
販売価格:¥9,680(税込)


D(サイズ:縦37cm、横48cm)
販売価格:¥9,680(税込)


E(サイズ:縦18.5cm、横25cm、高さ5cm)
販売価格:¥13,200(税込)


バターナイフ


※応募単位は1本です。
この写真の中の1本をランダムにお届けします。

販売価格:¥2,200(税込)
長さ目安:16.7cm~23.5cm


竹ざる


A・信州(サイズ:直径20.5cm、高さ8cm)
販売価格:¥3,300(税込)


B・信州(サイズ:直径33cm、高さ12cm)
販売価格:¥4,180(税込)


C・信州(サイズ:直径24.5cm)
販売価格:¥4,400(税込)


D・信州(サイズ:直径31cm)
販売価格:¥5,500(税込)


E・大板(サイズ:縦24cm、横34cm)
販売価格:¥11,000(税込)


ミルクピッチャー


A
※応募単位は1個です。
こちらの写真の中の1つをランダムにお届けします。

販売価格:¥3,080(税込)
高さ目安:6cm~7cm
直径目安:4.5cm~5cm


B
※応募単位は1個です。
こちらの写真の中の1つをランダムにお届けします。

販売価格:¥3,850(税込)
高さ目安:6cm~7cm
直径目安:5cm~7cm


カトラリー


※ナイフとフォーク各6本を1セットとしてお届けします。

販売価格:¥19,800(税込)
長さ目安:17.8cm~19.3cm




※応募単位は1冊です。
こちらの写真の中の1冊をランダムにお届けします。

販売価格:¥3,080(税込)
サイズ目安:縦17.5cm、横11.5cm


パラティッシ


Coffee C/S
販売価格:¥5,390(税込)
カップ直径:7.5cm、ソーサー直径:14cm


TEA C/S
販売価格:¥5,775(税込)
カップ直径8.5cm、ソーサー直径14cm


Plate(直径:21cm)
販売価格:¥3,850(税込)


Plate(直径:25.5cm)
販売価格:¥4,620(税込)


Bowl(直径:16.5cm)
販売価格:¥5,775(税込)


Bowl(直径:23.5cm)
販売価格:¥10,450(税込)


Oval(直径:35cm)
販売価格:¥12,100(税込)

おわん(2個セット)


※応募単位は2個セットです。

販売価格:¥6,600(税込)
直径11.7cm、高さ7.5cm

鋳物の鍋

販売価格:¥19,800(税込)
直径16cm、高さ11.5cm

魚のいれもの

販売価格:¥16,500(税込)
長さ30cm

■小ひきだしは、こちらのページで新品の抽選販売を行っております。

あのひとと コンバース。[有賀傑さん/草場妙子さん/川上薫さん編]

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有賀傑さんのプロフィール

ありが・すぐる
フォトグラファー。静岡県出身。
スタジオ勤務の後、2001年に独立。
静物、人物、料理、空間などの
衣食住に関わる写真を主に撮影。
雑誌、書籍、Webを中心に活動中。
最近では書籍『まさこ百景』も
まるごと一冊、有賀さんの仕事です。

■有賀さんのウェブサイト


高校生のころから、
白のジャックパーセルを履いていたという有賀さん。
そのあと、スタジオで働きだしてからも、
ずっと同じものを履き続けたんだそうです。
‥‥えっ、ずっと同じもの? 
高校生のときに買ったコンバースを、
社会人になってもずっと履き続けたってことですか?

「そうなんです。
ずっと履いていたのでボロボロで、
ビリビリに切れちゃっていても、
それでも履いていて。
そんなときに、ある先輩カメラマンさんから、
『それいいな。ずっと履いていなきゃだめだぞ』
って言われたんです。
だけど、奥さんと一緒に住みだしてから、
すぐ捨てられました(笑)」

ああ、それは、「#ゾンビコンバース」ですね。
それはなかなか理解されにくいところかも、
とくに新生活だと‥‥。
さて、有賀さん、
今日のコーディネートのポイントは?

「柄を合わせてみようと選んだ
チェックのパンツですね。
色は、白とか淡い色が好きで、
いつもよく着ているタイプです」

おお、合いますね!
今回のコラボシューズ、履いた印象は?

「いままでのコンバースと履き心地が違います。
ふわふわしている感じがします。
あ、中敷がちがうんだ! なるほど。
疲れやすいところが軽減されたような。
そして、やっぱり、かっこいい色ですね。
ぼくはweeksdaysの
ネイビーのバッグを愛用しているんですが、
きっと、合わせてもいいですよね」

有賀さん、ぜひそのスタイルで出かけてください! 
ありがとうございました。


草場妙子さんのプロフィール

くさば・たえこ 
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』
がある。

■「weeksdays」の草場さんのコンテンツ
■草場さんのインスタグラム


「ファッションとして、
コンバースを自分で買うぞって認識したのは
高校生のときです。
通学で制服に合わせて、学校に履いて行っていました。
ジャックパーセルの白でした」

と、話しはじめて、
「あっ?」という表情になった草場さん。
「思い出した! ちがいます!」と。

「本当に一番最初は、小学校のときでした。
ミニバスケするときに
オールスターのハイカットを履いていました。
それも白でしたね~!」

わあ、おしゃれ。
もともとバスケットシューズですから、
正しい使い方ではありますけれど。
そんな草場さん、いつもは
海外製のコンバースをよく履くそうです。

「色など、海外で販売しているものが好きで
いつもはそういうシリーズを履いているんです。
でも今回のものは、とってもいいなって思いました。
全部ネイビーというのが潔いなぁ! 
あっ、履き心地がいつもと違いますね!
底のクッションを感じます」

そうなんです。
100周年のときに開発された中敷を
採用しているので、履きごこちがずいぶんちがうんですよ。
さて草場さん、今日のコーディネートのポイントを
教えてください。

「いつもよく着る黒のコーディネートをベースに、
スカーフなど、
ネイビーと黒をいろんなところに入れました。
自分の好みとしては、
ネイビー1色で合わせるより、
ブラック × ネイビーの方が
色の差を感じてしっくりくるので、
黒を多めのコーディネートにしています」

「weeksdays」のコンバース、
ネイビーといっても、かなり黒に近い印象なので、
こんなふうに黒と合わせると、
なおさらニュアンスが出るんですね。
草場さん、ありがとうございました!


川上薫さんのプロフィール

かわかみ・かおり
服飾スタイリスト。
東京生まれ。
2009年竹淵智子氏より独立。
レディスウェア、メンズウェアをとわず、
雑誌を中心に、広告やCMなどで
スタイリングを手がけている。

■川上さんのウェブサイト


「普段からスニーカーはよく履きますね。
9割ぐらい、スニーカーかも?」

という川上さん。
歩く、持つ、動く、しゃがむ、そっと近寄る、
ときには走る‥‥なんていうことの多い
スタイリングの仕事には、
ぴったりなのかもしれません。

そんな川上さんのファーストコンバースは中学校のとき、
制服に合わせた生成りのハイカットだったそうです。

「いまもコンバースはたくさんあります。
えんじっぽい赤やネイビー、オフホワイト、
白、ねずみ色、全部黒のもの。
そうそう、タイに行った時、
ピンクのコンバースを買ったりもしました!」

ずっとハイカットだったという川上さんですが、
大人になって、着脱しやすかったり、
ローカットの良さがわかった気がする、とも。
川上さん、今回のコラボシューズはいかがでしょう?

「ネイビーに品があるし、
大人っぽく仕上がっていますよね。
こんなふうにスニーカー自体に品があるから
レザーシューズと同じ感覚で
履けそうな感じがします。
意外となんでも合いそうですし、
カジュアルダウンにも使えそうです。
パンツなら、ショートでもロングでも」

この日、ふだん着で取材に応じてくださった川上さん。
洋服のネイビーをひろった感じで、
靴とあわせた、さすがのコーディネートでした。

「じつはそんなに深く考えずに来てしまって‥‥。
でもこの靴は、コーディネートをあんまり考えなくても、
服をえらばず履けるのが、いいところですね!」

この本は、もうひとつの展覧会会場です。 「weeksdays」ではじめての書籍、 『まさこ百景』ができました。

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こんにちは、編集のです。
と、めずらしく立場と名前を書いているのは、
きょうはその「編集者」の立場で
「伊藤まさこさん、すごい!」を書きたいからです。

伊藤さんといっしょに本をつくりました。
名前を『まさこ百景』といいます。
そう、渋谷パルコ「ほぼ日曜日」で開催の
展覧会「まさこ百景」と同じタイトルです。
‥‥ということは、展覧会カタログ? 
「そうです」と言ってもいいかもしれません。
でも、「展覧会をまとめた本」でもないんです。
どっちかというとこの本を先につくって、
展覧会の構成を決めた、というところがあります。
だから内容はきちんと重なっているんですけれど、
この本はちゃんと本として成立しています。
展覧会を補足するもの、というよりも、
「みなさんのところで開かれる、
もうひとつの展覧会」がこの本です。

最初は「カタログをつくろう!」だったんですよ。
なにしろ「あったらうれしいね」が
「weeksdays」チームの合言葉。
続く言葉は「じゃあ、作っちゃおう」なのです。

そこで考えはじめました。
伊藤さんの100の好きなものを集めた本、
ちゃんと全部を網羅しようよ。
じゃあ、写真はちゃんと撮りたいね。
文章も、伊藤さんのことばで読みたい! 
でも、それなりの「アイテムの解説」もあるといいよね。
いま買えるものもあるの? じゃあ、それは
連絡先リストも載っているほうが親切だよ。
‥‥と、話がふくらんでいきました。

でも、日々、それなりに多忙。
ほんとに100点、書くの? 撮るの?
で、まずは撮影をしました。
撮影といってもコンセプトは大事です。
「ほんとうに部屋にあるように」撮るか、
「もの自体を切り抜きで」撮るか、
そこから考えたのですが、
「あえて、ものに寄って写真を撮ることに。
そこに写ってはいなくても、
ものの後ろにそよぐカーテンまで想像できる、
そんなところまで作り込むのが
伊藤さんのやってきた仕事。
そこであえて部屋の気配をなくし、
見た人、読んだ人に想像してもらえる
スタイリングをしています。
背景は「色にしよう」と、
チームデザイナーの
「わたし、塗ります!」と、
ホームセンターで大きな正方形の板を買ってきて、
手配したすてきなペンキ(そのペンキも、
100のアイテムのうちのひとつです)で、
5つの色で塗り、背景ボードをつくりました。
それを伊藤さん宅に搬入、
2日間の合宿で、100点を撮りました。
 

立ちあったものたちは「すごい撮影だった」と
遠くを見る目をしたのですが、
伊藤さん本人は
「たのしかったー! そんなに忙しくもなかったよ。
だって、途中でおやつとか、食べてたもの」。


▲伊藤さんが焼いてくれたプリン。

おそろしい。ただでさえ仕事のはやい人なんですが、
このときも、おどろきました。

そして原稿です。
撮った写真をカラープリントして、
伊藤さんと並べて順番と章だてを構成。
同時にエディトリアルデザイン担当の
ページデザインのラフを作成、
書籍イメージをつくりあげる作業。
見開きで1アイテムと決め、
左ページに写真、右ページに文章。
その文章は「このくらい入れるとちょうどいい」
というあんばいをかんがえました。

「わたし、書くよ~!」
と、最初はのんきに話していた伊藤さんでしたが、
さすがに100本ノックはきつかった。
何度か「むりかも~」という嘆きをききましたが、
「だいじょうぶです! できます!」と、
言うしかない私たち。
およそ1週間のひとり合宿で脱稿してくださいました。
それを受けて、が文字組み。
同時に「脚注」を、ぼく
書き、合体して入れることになりました。

「なくても成立しますよ」
とは言われたんです。
でも、伊藤さんの、あののびのびとした筆致を、
事実で裏付けるような「組み合わせ」が
必要だと思ったのです。バランスとして。
そこではメーカーやブランドのことだったり、
アイテムの背景を、別の視点から伝えたかった。
なので、1点ずつ「調べる」作業からスタート、
こつこつパソコンに向かってまとめました。
時間も手間もかかりましたが、
これは、伊藤さんの「ほしい」を探る、
心の旅をしているみたいで、楽しかったです。

さらに、
「現行商品かどうか、その場合問合せはどこか」
などを調査、精査、先方にチェック。
チームのをまきこみつつ、
「weeksdays」全員で本をつくっていきました。

デザインが組み上がると、印刷所のお世話になるんですが、
同時に、内容の校正もすすめなくてはいけません。
プロの校正の会社に依頼をすると同時に、
何冊も書籍を手がけてきたが素読み。
もちろん伊藤さん、ぼく
プラス事実確認チームのチェックもあるので、
5者からの朱字が入ったわけです。
でもまあこのあたりは、
ふつうに「書籍編集」でする、当たり前のことなので、
大げさにたいへんだったと言う必要はないですね。

そうして迎えたコロナ禍。
展覧会は延期となり、本もいったん「塩漬け」というか
「休眠」させることになりました。
やっと自粛期間があけてすぐ、すこしずつ出社がOKと
なってきたころに再スタートした書籍プロジェクト。
そうするといろいろと「直したい」ところや、
「時間が経って変わっちゃった」ことも出てくるので、
もういちど遠慮のない朱字を入れて修正。
二度の印刷所との往復を経て、
ようやく校了した、という次第です。

ということで! 
章だては11。
こんな構成になっています。


●わたしの生活必需品
フライパン/アイロン/蒸篭/キッチンクロス/カッティングボード/ハンカチ/はさみ/小ひきだし/銀メッキのお盆/救急箱


●気持ちいいって大事です
バスマット/キャミソール/ネックピロー・アイピロー/ビーチサンダル/ローブ/ヴィンテージリネン/ルームパンツ/カシミアニット/ブランケット


●なんで同じものがいくつもほしくなっちゃうんだろ?
鍋敷き/エッグスタンド/トレー/鍋/バターナイフ/”竹ざる/”/豆皿/ミルクピッチャー/カトラリー


●お金をかけなくてもいいものってある
紅茶缶/ステンレスのカップとレンゲ/クラフトペーパーとバッグ/石/アルミのヘラ/保存袋/ワインのコルク/紐/綿棒/桜の楊枝/ペーパーナプキン/ワインの木箱/れんげ


●思わずにっこりしちゃうもの
ルームシューズ/花柄エプロン/本/エッグカートン/はちみつ/オットマン/ミーシャのおきもの


●なにしろ琺瑯が好きなもので
バット/北欧のケトル/ランプシェード/工具入れ/洗面器/チェコのケトル/保存容器


●Clean up⤴︎ではなくKeep→です
(ときどきもようがえ)
たわし/スポンジ/ウェス/ほこりとり/ほうき/ブラシ/ペンキ


●どうやら黒に目がいくみたい
パラティッシ/シリコーンベラ/おわん/バケツ/がま口/鍋/ゴム手袋


●ながめのいいもの
ビーズのブレスレット/テープカッター/ガラスポット/リネンのバッグ/コーヒードリッパー/木のトランク/鉄のアイロン/茶漉し/消しゴム/はりねずみの灰皿/ハンガー/魚のいれもの/スティーグ・リンドベリの絵皿/コーヒーミル/中里花子さんのピッチャー


●ずっと好きなもの
母のクッキーの抜き型/ランチボックス/柳のかご/椅子


●This Is My 定番
グラス/肉切りナイフ/時計/ものさし/銅鍋/暦帖/糸切りばさみと白樺のサック/スーツケース/菜箸と盛りつけ箸/消火器/鋼正堂の耐熱皿/コンバース

‥‥すごいでしょう。これだけ詰まってます。
ほんとうに眺めていたい景色のような写真と、
伊藤さんのエッセイ、プラス脚注。
シンプルなつくりですけれど、
読んでいて読み飽きない。
見ていて見飽きない、
そんな「いい風景」の本ができました。

8/6(木)、
展覧会会場と「weeksdays」サイトで先行発売。
一般発売は8/25(火)です。
みなさま、ぜひ手に取ってみてくださいね!


書籍『まさこ百景』

著者:伊藤まさこ
236ページ/オールカラー/B5変形/ソフトカバー
ISBN:9784865014488

販売価格:1,980円(税込)
先行発売:8月6日(木)
一般販売:8月25日(火)
※「ほぼ日曜日」会場限定で
著者サイン本を限定数ご用意します。


あのひとと コンバース。 [MOJITO 山下裕文さん/SHOZO COFFEE STORE 松本海央さん、小暮法子さん/fog linen work 関根由美子さん、粕谷斗紀さん編]

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山下裕文さんのプロフィール

やました・ひろふみ
1968年熊本生まれ。服飾専門学校を卒業後、
スタイリストのアシスタントを経て
原宿「PROPELLER」でバイヤー、プレスなどを担当。
米国ブランドの日本初上陸のさい、
ショップのジェネラルマネジャーに。
独立してからは、英国系ブランドやアウトドアメーカーまで
さまざまなアパレルブランドの
コンサルティングを担当したのち、
2010年に、作家・ヘミングウェイの世界観を
ひとつの哲学としてデザインにおとしこんだ
メンズウェアブランド「MOJITO」を立ち上げる。

■「weeksdays」山下さんのインタビュー
■MOJITOウェブサイト
■MOJITOのインスタグラム


山下さんが初めてコンバースを買ったのは
中学2年生のとき。
“ケリーグリーン”のものだったそうです。

「中学生だったので、おもに学生服に合わせていました。
私服でも、もちろん。
でもGパンとスウェットシャツ、
みたいな感じのものだったと思いますよ」

ファッションの道に進んだ山下さん、
今でもコンバースは、白や黒など、
カラーを替えながら、買い替えをたのしんでいるそうです。
今回のネイビーも、いいでしょう?

「ふわっとしていないネイビーがいいですね。
ゴムとのコントラストもきれいだし、マット感がいい。
ハトメがシルバーじゃなくて、つや消しの質感もいいです。
綿の紐の感じも」

さすが、見るところが違う‥‥。

「ああ、これは本当によくできていますね。
今すぐ欲しいです」

今回のコーディネートのポイントは、
グレーとブラックのツートンカラーの靴下。
「でも、赤とか、いろんな色に合いそうです」
ということでした。

印象的だったのは、コンバースを履くときのすがた。
いちど紐をゆるめ、山下さんのやりかたで通し直したら、
足を入れ、先端からゆっくりと、ていねいに、
じぶんの足にあうように調整していました。

えへん、「weeksdays」のコンバース、
大人の男にも似合うんです(サイズも豊富ですよ!)


SHOZO COFFEE STOREの
プロフィール

栃木県那須塩原市に拠点をおく
SHOZO COFFEE。
東京・北青山には、そのコーヒーや
お菓子がたのしめる
SHOZO COFFEE STOREがあります。
松本さんと小暮さんは、そのスタッフです。

■SHOZO COFFEE STOREのウェブサイト
■以前のインタビュー


軽やかで、走り出したくなります。
(松本海央さん)

松本さんって、いつもスニーカーを履いているような
元気な印象があるんです。

「ありがとうございます。
でも、そんなことはないんですよ。
とくに最近、スニーカーから遠くなっていて、
気づいたら革靴ばかり履いていたり。
それが、この春、
ちょうどスニーカーを履きたい気分になって! 
だから今日、すごく新鮮です。
あらためて、スニーカーデビューをした気分です」

そうでしたか! 
松本さん、コンバースは、履いていましたか?

「はい。高校生ぐらいのころに、
ホワイトのハイカットを履いたのが最初です。
その頃は、学生服に合わせていた感じだったかな」

このコラボコンバース、いかがでしょう。

「すごく履きやすいです。とても軽い感じ。
ずっと革靴を履いていたのは、
足元がしっかりしてることが好きだったからなんですが、
スニーカーだと軽くなることが、いいですね。
身軽になった感じです。
軽やかだと走り出したくなります。
ネイビーもすごくいい色」

きょうのコーディネートをきかせてください。

「はい。いつもの服に合わせたかったので、
シャツとデニムにしました。
カフェという仕事柄、
動きやすいデニムはよく着るんです」

ほんとう、とても似合っています!

生成りと白と胡桃色と。
(小暮法子さん)

「スニーカー、とっても好きなんです。
最近は、コンバースのチャックテイラーを
よく履いているんですよ」

という、小暮さん。
初めてのコンバースは中学生のときだそうです。

「当時、カラフルなものが流行っていたこともあって、
黄色を買いました。
そのころは、制服に合わせていましたね」

わ、制服に黄色のコンバース! 
すごくかわいい組み合わせですね。
いっぽう、うんとシックな
今回のコラボシューズはいかがでしょう?

「このネイビーは全部が1色で統一されているので、
いろんな服に合わせやすそうですね! 
このごろは、白か黒のスニーカーを
洋服に合わせることが多いんですが、
きっとこのネイビーも映えると思います」

そんな小暮さんのこの日のコーディネートは、
生成りのワンピース、
LDKWAREの白の靴下と、胡桃色のパンツ。
なるほどこのコンバース、LDKWAREとも合いますね! 

「今履いているような、厚手の靴下が好きなので、
靴のサイズは1サイズ大きめのものを買ったりします」

というアイデアにも、なるほど、でした。
ふたりともかわいいです!


関根由美子さん、粕谷斗紀さんの
プロフィール

せきねゆみこ/かすやとき
ふだん使いをテーマに、リトアニア産の麻素材で、
シンプルなデザインのキッチンリネンやベッドリネン、
ウエアなど、日々の暮らしに寄り添う布製品と
雑貨を展開する、下北沢「fog linen work」。
そのオーナーが関根さん。
すべてのアイテムがオリジナルで、
関根さんはそのデザインと企画を行なっています。
そしてプレスを担当しているのが粕谷さん。
スタイリスト・吉本由美さんのアシスタントを務めたあと、
独立、いくつかのブランドのプレスを経て、
いまはfog linen workに勤務しています。

下北沢のショップではオリジナルリネン製品のほかに
インドで作っているワイヤーバスケットや雑貨類、
世界各国のアクセサリーやインテリア雑貨を販売。
「ほぼ日」では「やさしいタオル」
「ほぼ日手帳」などでコラボレーションをしています。

■「weeksdays」での関根さんインタビュー
■ウェブサイト
■インスタグラム


「かわいいです! 
スニーカーっぽくない感じが履きやすそうで、
ネイビーの色みも素敵ですね。
イメージしていたものより、
履いた感じがふわふわしていました」

と関根さん。
コンバースは今も白いのをたまに履いているそう。
「たまに」ではありますが、
じつは履き始めたら
毎日履き続けていることが多いんだそうです。

そして粕谷さんも
「ずっと前からコンバースが好きでした」
と。
ちょっと脱ぎ履きのしにくいハイカットも、
履いたときのバランスが好きで、よく履いているそう。

「ローカットだったら、ジャックパーセルですね。
いろんなブランドとコラボしているものも、
わりとチェックしていますよ」

そんなおふたりに履いていただいた
「weeksdays」のコラボコンバース。
関根さんのコーディネートのポイントは
「グラデーション」だそうです。

「好きなネイビーを
クラデーションでコーディネートしました。
weeksdaysでも販売したオールインワンと同じ、
リネンでデニムの生地を使った実験中のアイテムを、
今回の靴に、ロールアップして合わせています。
他のコーディネートでも、ワンピースとか、
どんなものでも合わせやすそうですね」

いっぽう、粕谷さん。
「コラボのお話をうかがっていたときには、
どういうものになるのか、想像がつかなかった」そう。
でも実際見ると、すごくコンバースらしい仕上がりで、
ネイビーが大人っぽいと、
すっかり気に入ってくださいました。
粕谷さんのコーディネートのポイントは?

「リネンのブラックのトップスと、
案外伸びるから履きやすい
細身のジーパンを合わせています。
春っぽく、ロールアップしてみました」

大人の女性のコンバース、さすがでした。

あのひとと コンバース。 [saqui 岸山沙代子さん/金万 三好和美さん/竹山友和さん/中村光仁さん編]

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岸山沙代子さんのプロフィール

きしやま・さよこ
大学の家政学部と
服飾系の学校のダブルスクールを経て、
ファッションの専門学校へ。
終了後は手芸・服飾系の出版社に入り、
服づくりの月刊誌編集部に配属、編集者となる。
3年後、より服づくりを深く学びたいと、
立体裁断の学校に通う。
その後、別の出版社に移籍、実用書の編集部へ。
伊藤まさこさんと2冊の本をつくり、
集英社『LEE』編集部に
フリーランスとして契約。
編集者を10年経験したところで、
あらためて服づくりの道へすすむべく、
3年間、パリへ留学。
帰国後、編集の仕事を経て、服作りの道へ。
2016年、自身のブランド「saqui」設立。

■「weeksdays」の岸山さんインタビュー
■「weeksdays」で取り扱っているsaquiの服
■saquiのウェブサイト
■saquiのInstagram


岸山さん、スニーカーは履きますか? 
なんとなくそういう印象がなくって。

「履きますよ~!(笑)。
とくに雨の日とか旅行のとき。
本当ならサンダルを履くようなコーディネートだとしても、
旅先で歩かなきゃいけないときなどは、
コンバースのスニーカーを合わせるのが
一番いいなと思ってます」

コンバースをいちばんよく履いていたのは、
パリに留学していた時代。
勉強していて、石畳と階段が多いパリだったら、
たしかにスニーカーが便利そうです。

「パリで、最初はグレーが欲しくて探していたんです。
でもたまたま緑と出会って、
明るめの緑で、気に入って本当にずっと履いていましたね。
そのコンバースを履いていると、
すごく褒められたんですよ。
大好きな一足だったんですが、
帰国のとき、日本への荷物に入れ忘れ、
持って帰るにもいっぱいで、処分をすることに。
思い出があったので、そのときは悲しかったです。
でもコンバースは、そんなふうに
思い出とともに履きつぶす感じもいいですよね」

ああ、せつない! 
でもたしかに、そんなふうに思いが残るって、
いいですよね。
岸山さんのファーストコンバースはいつですか?

「覚えています! 中学生の頃、
観月ありささんが出ていたラクロス部のドラマで、
ネイビーのハイカットのオールスターを履いていて、
それがすごく素敵で! 
憧れて、同じものを買ったのが初めてです。
同じものを履けば同じように着こなせる、
と思っていたけれど、
そうじゃないんだな、
ということが分かったりもして(笑)」

そんな岸山さんには、
コンバースで忘れられないエピソードがあるそう。
それは、結婚式で新郎新婦が履いていた姿です。

「一昨年、友人のウェディングのとき、
衣装替えで、新郎新婦がおそろいで、
白のハイカットのコンバースを履いたんです。
おしゃれな二人だったから、
すごく素敵だなって思いました」

ひゃあ、かっこいい!
ウェディングドレスに合わせるといい、
という意見は、trippenの三好さんも
おっしゃっていたんですけれど、
ほんとうにあるんだ‥‥。

さて、今日のコーディネートのポイントを
教えていただきましょう。

「トップスは去年の夏に買ったもので、
下に合わせたスカートは、
今年のsaquiの春夏のラインナップです。
毎年真夏に京都に行っていたんですが、
そのときに丁度いいかもって。
今年は、行くことができなさそうですけれど‥‥。
でもこのコンバース、
ネイビー1色なので合わせやすいですよ」

ちなみに、コーディネートとメイクは一心同体、
いつも洋服と同じように考えるそうです。

「このコンバースなら、
マスカラやアイラインをブルー系で、
メイクをネイビーに合うようにしています」

すごい! 
他にあわせるとしたら、どういうものがおすすめですか?

「ビビットな色に濃いネイビーが合いそうですね。
カラーワンピースにあわせるのもいいですよ。
黄色とかもいいし、赤とかピンクとか。
weeksdaysで取り扱っていた、
シルキーダブルフェイスワンピースのトマトとか、
2018年の夏のsaquiで取り扱ってくださった
ピンクのワンピースとかにも合いそう」

もちろんこのコンバース、
大人気のsaquiのパンツと合わせてもかわいいです。
ネイビーとブラック、あえての同系色。
もちろん同素材のスカートとも合いそうです!


金万のみなさんのプロフィール

trippenをはじめ、ヨーロッパの
すぐれたブランドを展開する「金万」。
今回は、プレスの三好和美さん、
セールスマネージャーの中村光仁さん、
店舗担当の竹山友和さんに登場いただきました。

■以前登場いただいた「もっと伝えたい。」
■金万の金子誠光社長インタビュー
「パリ発、世界経由、神宮前着。」

■金万のウェブサイト


着るものに自由を与えるスニーカー。
(三好和美さん)

第一印象は「かわいい!」。

「すごく素敵です。
全部ネイビーって、すごく潔いですね。
最近はずっとハイカットを履いていたから新鮮です!」

という三好さん。
これまで、オールスターは、
ハイカットとローカットのブームがあったそう。
ハイカットの時代には、ずっとハイカットを、
ローカットの時代は、ずっとローカットを履き続け、
長いスパンで、色々変わっているんだそうです。
出番が少なくなった年も何年かあるけれど、
コンバースは、唯一衣替えをしない靴なんですって。
スポーツ系のスニーカーが、
短いスパンで変わっていっても、
コンバースは、普遍的なデザインだから、
ずっと飽きずに履き続けているそうです。

「一年中履いていますよ。
ファーストコンバースがなんだったのか、
いつから履いているのかわからないぐらい、
本当に知らない間に履いていました。
女性はとくに、靴って、夏はサンダル、
冬はブーツみたいに
シューズクローゼットも衣替えをするんですが、
唯一コンバースは、一年中取りやすい場所に
置いてあるんです」

カラーは、白と黒をヘビロテ。
今のブームはハイカットで、
ローカットのときも白と黒とネイビーとか、
だいたい2~3色は必ず、
家にずっと置いてあるんだそうです。
その、ローカットとハイカット、
やっぱり洋服のコーディネートは変わるんでしょうか。

「ありますね! 
分かりやすく言うと、
足首を出したいときと、出したくないとき。
パンツもシルエットが
時代とともに変わるところもあるなと思っていて、
たとえばクロップドパンツのときは、
足首を出したほうが、
着こなしとしてバランスがよいので、
ローカットを選びます。
今はワイド時代なので、
ハイカットを履いてますね」

▲CI-VAの2189 NUVOLAを合わせてくださいました。

三好さん、靴の専門家でもあるわけじゃないですか。
そんな立場から、コンバースのいいところを
教えていただけますか。

「そうですね、コンバースって、
スニーカーにしてはちょっとつくりが軽いんです。
一般的なスニーカーって、
アッパーの部分にボリュームがあって、
女性だと着こなしによっては、
ちょっと重くなってしまうことがあるんです。
コンバースはお洋服のふり幅が広いので、
活躍の幅が広いです。
ぬけ感を出したい時などもおすすめですよ。
おすすめのコーディネート? 
そうですね‥‥女性っていろんな洋服を着ますよね。
タイトスカートや、セットアップのスーツとか、
かっちりしたコーディネートに、
コンバースを合わせることによって、
絶妙なぬけ感が出せるんですよ。
馴染むんだけど、ハズシの確実なアイテムとして
存在感があるんです。
たとえば、いっそ、ウェディングドレスに
白のコンバースを合わせてもかわいいかも
とも思える幅があります」

ウェディングドレスにコンバース! 
わあ、想像するだに、かっこいい~! 

「じつは、コンバースのスニーカーを履いていて
憧れた人は、ウディ・アレンなんです。
正装のタキシードにコンバースをあわせていた姿が
すごくかっこよかった記憶があって」

さらに、靴の専門家としてのアドバイスは、
サイズを決めてかからないこと、だそう。

「紐の口のところを開きすぎない、
絶妙なバランスのためには
どこでサイズをあわせるかとか、考えますよね。
ピッタリを買うだけじゃなくて、
履いてきれいに見えるのがどこなのか、と考えましょう。
案外大きめを買うとか、アリですよ!」


ワンピース、スカーフともにハリス。
お問い合わせ先:金万 TEL:03-5477-8031

学生時代からずっと。
(竹山友和さん)

「ファーストコンバースは、中学生のころ、
オールスターのハイカットでした。
色は生成り(ナチュラル)で、
学生服にあわせて履いていました」

という竹山さん。
奄美大島出身で、コンバースを履いている人が
周りにいなかったんですって。

「みんなは普通の学生靴を履いていたなぁ。
あえてコンバースを選んだのは、
あんまり履いている人がいなかったからですね。
ハイカットにしたのも同じ理由です。
かっこいいな、と思って履いたのが、きっかけです」

中学時代は3年間、学生服とあわせて。
高校に入ってからは、
私服ともあわせて履きつづけました。
今もハイカットが好きで、ベージュのものを、
会社でも履いているそう。
「逆にローカットを履いたことがないかも?」

ちなみに、コンバースにかぎらないスニーカー好き。
そのなかでもコンバースを選びがちなのは、
ベーシックで、履いていて落ち着き、
合わせやすいからだそうです。

竹山さんが憧れた「コンバースを履いていた人」は、
なんといってもNIRVANAのカート・コバーン。

「古びたデニムに合わせていたのが印象的で、
真似したりもしましたよ。
かっこいいな、って!」

大きめを、ぐっとしめて、
つま先をあげて。
(中村光仁さん)

「最初は、赤のコンバースでした」
という中村さん。
高校生のときのことだったそうです。

「古着が好きだったんです。
古着のチノパンとハイカットの赤いコンバースって、
相性がよくって、おさまりがいいんですよ」

うわ、さすが、オシャレ! 
そして、スニーカー好きが高じて、
スニーカーショップで働きはじめた中村さん。
NIKEのエアマックスブームの時代、
VANSとかコンバースは、その対比をいく存在だったと。

「アメリカ製のものをよく見ていて、
新しいカラーがあれば買ったりしていました。
王道の白、赤、黒とかではなく、
シーズンで出るような、うすいブルーやピンクとか。
古いUSAコンバースが好きでした。
作りが無骨なところが、また、よかったんですよ」

そんな中村さんのおすすめの履き方は、
「サイズを大きめで履く」こと。

「こういう履き方って、
ゆったりめで履いて、
先をぐっとしめて、つま先をあげて履くバランスは、
コンバースがいちばんいいかもしれない。
おすすめですよ」

今回の「weeksdays」コラボも、
すごく褒めてくださいました。
(よかった‥‥詳しい人に見ていただくの、
ドキドキなんです。)

「キャンバスのスニーカーで
こういう色味ってあんまりないから、新鮮ですね。
めちゃくちゃおしゃれです!」

コンバースの聖地、 神戸の柿本商店へ。

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伊藤
今日はお話を伺わせていただきます、
伊藤と申します。
遠い所までありがとうございます。
ちょうど今、学生がな、おるの。
学校が休みで。
(註:取材は冬休みの時期でした。)
伊藤
学生さんが多くいらっしゃるんですね。
そうやなぁ、北海道から沖縄まで。
会社員も来ますよ。東京のサラリーマンの人が、
出張で九州行った帰りにここへ寄りはるねん。
それで「来月の給料まで待って、置いといて」(笑)。
伊藤
きっと、どうしてもほしい一足を
見つけちゃったんですね(笑)。
娘の友達も東京から来たそうですよ。
コンバースが好きな子にとっては、
わざわざ来たいお店、“聖地”だと。
それにしても、すごい量です。
そうでしょう。
伊藤
30センチの大きなサイズもあれば、
周年記念のものもあるし、
限定品のコラボアイテムも。
岡本太郎さん、リリー・フランキーさん、
みうらじゅんさん、漫画太郎さん、
スター・ウォーズ、ディズニー、
あしたのジョー、ワンピース‥‥。
ジョン・レノンのイマジンとかな、
ぎょうさん(仰山)あったよ。
伊藤
好きなひとにはたまらないですよね。
このお店にはコンバースの歴史が
詰まっていそうです。
お店の生い立ちからお聞きしてもいいですか。
生い立ちはね、29歳から店やって、50年目。
コンバースは39歳からやっとるから、40年。
伊藤
それ以前は?
日本の3大メーカーの
月星化成(ムーンスター)、アサヒシューズ、
世界長ユニオンのシューズを扱って、
海外への輸出をしていました。
東南アジア、ソ連、インド、
インドネシア、フィリピン、韓国、台湾に、
「日本の品物、いいよ」って知らせて、
販売をしていたんです。
手紙でやりとりをして、注文が来たら、
10トン車で、横浜や博多に持って行く。
いちばん最初はね、僕の友達がアメリカの
シアーズ(Sears)いう通販会社に
ブーツを輸出するのに、納期が遅れて、
47,000足がキャンセルになった。
それで「助けてくれ」。
「よっしゃ、みんな買うたる」言うて、
神戸港へ入るソ連船に託して、
ソ連向けに売りました。
一部はインドの商船を通じてサウジアラビアへも。
そうそう、ちょうどその頃、宝塚が、
「ベルばら」かなんかいう名前の公演で
近所の喫茶「ハクサン」の店主と奥さんが
「甥っ子が資材係で、
ブーツ探しとるねんけど」言うから、
「これでええか」って見本渡して、
「あ、これでええ」って。
伊藤
え? じゃあ、宝塚の
「ベルサイユのバラ」の初演の
舞台衣裳のブーツは、
周さんが用意したってことですか?!
うん、そうそう。
履いてた(笑)。
伊藤
不思議なご縁ですね。
そうなんよ。
そんなことを10年間やったんです。
ところが1ドル300円の時代から始めたのが、
どんどん価値が下がっていって、78円に。
伊藤
そんなに下がったことがあるんですね。
うん。それで、
外国の人が買わんようになったんやね。
伊藤
なるほど。
それで「これはあかん」言うて、
コンバースに切り替えて。
伊藤
なぜコンバースだったんですか。
アディダスもプーマもやっとったんやけど、
ペラーっと置いたんではな、
間口が広いだけで、奥行きがないやろ。
友達の輸入業者のすすめで、
コンバース1本にしよういうことで。
伊藤
アメリカのコンバースがいちど倒産したとき、
たくさん買われたっていう話を聞きました。
2001年に潰れる言うて、
それを2000年に発表したんやな。
そのときに、アメリカの残り、
全部引き上げた(笑)。
23,000足くらいか。
伊藤
23,000足?!
うん(笑)。ほんで、日本のメーカーの代理店にも、
「残りなんぼあるねん?」って言ったら、
「7、8,000」って言うたんやな。
「全部持っといで」って言って、
両方からそれ全部買うて。
伊藤
サラッとおっしゃいますけど、
量がすごいですよね(笑)。
合計30,000足‥‥。
それを田舎の倉庫に入れて、
店に売る分だけ持ってきて。
そしたら、それを同業者が聞きつけてな、
「おっちゃん、分けてよ」って(笑)。
その同業者の人は持って帰って、
東京やら、博多やら、四国やらで、
何倍もの値段で売っとった。
伊藤
それが20年前‥‥。なるほど。
周さんは、“たまたま”コンバースと
強い縁があったんですね。
うん、そうそう。
伊藤
もともとご実家が履物屋さんだったとか?
いや、親父は布団屋やっとった(笑)。
僕は京都外大に行ったけどな、
2年で「もうええわ、やめや」と切り上げてな、
30までに店やるわいってことで。
最初は「なんでも屋」でな。
神戸港に外国からの船が着いて、
船員さんが僕がやってる店に来るわけや。
ほんで、「あれが欲しい、これが欲しい」言うて。
伊藤
神戸という場所が、お仕事に、
すごく関係していますね。
土地がよかったんかな。
僕は、外大行っとったけど、
たいして勉強してなかった。
でも船員さんと話すのに、
直に船へ行ってね、話しとるうちに、
数字とか色を、みなすぐ覚えて。
いろんな船員が上がってくるでしょ? 
ロシア、インドネシア、フィリピン、インドネシア。
そんな言葉を。
伊藤
えっ(笑)。何カ国語も?
値段言わなあかんから。
伊藤
そっか、数、色、
「こんにちは」とか
「ありがとう」もですよね。
きっとそれが「商才がある」
ってことでしょうねぇ‥‥。
そういうこと、ないんやけど(笑)。
だから、いろんなもの頼まれたよ。
伊藤
何を頼まれたんですか。
服地も頼まれた。
大阪から仕入れて、神戸で船に積んだりして。
それは台湾へ行くんや。
多めに向こうの縫製工場で裁断して作ったんを。
「ビーズが欲しい」って言うたら、
ビーズを用意して、それも台湾で製品にして。
「フォークリフトの部品が欲しい」
「ホンダの単車の部品が欲しい」
「額縁の象嵌に使う石が欲しい」
「ガラス板が6,000枚欲しい」
「湯沸かし器の着火部品が30,000個欲しい」
‥‥なんでも揃えて。
伊藤
すごい。つまり、周さんに言えば、
なんでも手に入ると、
外国人の間で評判になったんですね。
そうそうそう。
「よっしゃ。ほんなら、調べてくるわ」
言うて(笑)。
伊藤
「無理」とは言わず(笑)?
まぁそら、中にはあったけどね。
船で「要る」言う商品を聞いて、
持ってって、売りよったわけよ。
それで、靴はね、神戸が、
ケミカルシューズの本場でしょう?
伊藤
はい、ゴム底の。
それで、だんだん靴に絞られてきた。
そうこうしてるうちにな、50年。
伊藤
時代の移り変わりとともに、きっと、
お客様も変わってきましたよね。
隣近所はそんな忙しいないのに、
うちの周りは外国人がいて、
「なんであんたの所だけ多いの?」。
伊藤
口コミですね、きっと。
本国で「どこで買ったの?」
「神戸のこういう店だよ」みたいに。
いまの、コンバースを中心とした品揃えになるまでに、
そんな歴史があったんですね。
柿本商店の店内には、
とても珍しいコンバースもありますね。
それは売りたくないとか、
そういうお気持ちにはならないですか。
いや、ええんじゃない、みんなを助ける。
伊藤
じゃあ、出会ったら、誰でも買える。
探しに来る人は嬉しいですね。
そう、出会いです。
いろいろありますよ、
これは革、ナチュラルパイソン。
本当の蛇の皮を継ぎ接ぎしたもの。
これは、2015年、
ジャックパーセルの80周年記念のもの。
伊藤
きれいですね! 
(パネルをさして)この人が創始者です。
コンバースの会社を創った人。
伊藤
イギリスの人なんですね。
これはアメリカの工場。
昔は木箱だった。
伊藤
すごい。これ、欲しい人、いそう。
靴に付いとったタグを写真にしました。
資料はぎょうさん持っとんのやけどね(笑)。
サイズは、昔は、17インチ、
35センチまであったんや。
伊藤
そんな大きなサイズまで?!
仕入れの数は、周さんが決めるんですよね。
2,000足買おうかなと思っても、
上代が38,000円だったら、
高いから、500足にしたり。
伊藤
一番古いのって、どれなんでしょう。
そうやなぁ、みんな売ってしもうとぉからな。
私がとっておいても、しょうがない(笑)。
伊藤
そうですよね、
珍しいものを集めている
マニアのためのお店じゃないんですものね。
お客様が欲しいから、売っているわけで。
この、中がフリースになっとるの、
太平洋のほうは温いから、売れへんの。
メーカーが「なんとか売れへんかな」言うから、
引き取ったら、雪の中でも履けると、
新潟、富山、北陸の人が買ってくれた。
伊藤
雪靴として! 
困ったら、相談が来ちゃうんですね(笑)。
そして、買ってくださるお客様がいる。
ようあるね(笑)。
伊藤
周さん、私たちのコンバース、
見ていただいてもいいですか。
‥‥わぁ、緊張する。
あぁ、全部、紺やね。
100モデルの中敷き、使こうとるね。
伊藤
そうですね。
新しいものですよね。
別口でやったんやね。
色はこれ1色で?
伊藤
1色です。全サイズ、
22から30まで作りました。
ええかも分からんな。
規格もええし。
伊藤
うれしいです! 
片方の中敷には、
私たちのお店のロゴを入れてもらいました。
白じゃなしに、紺の中敷きでね。
伊藤
この金具もマットにしたんです。
ツルツルしてないものに。
うんうん。
ほれで、この100は今、
赤と紺をやめてるはずや。
もう生産止まっとる。
だから、これ、値打ちやで。
伊藤
ありがとうございます! 
周さんにそうおっしゃっていただけると
すごく励みになります。
(笑)
伊藤
周さん、どうもありがとうございました。
スニーカーをつくるのは初挑戦で、
ずいぶん時間をかけてつくりました。
コンバースの歴史のいちばん手前に、
「weeksdays」のオールスターが並ぶこと、
すごく誇りに思います。
こちらこそありがとうございました。
また神戸にいらしたらお寄りください。
伊藤
はい、ぜひ!
周さん、お元気で。

大人のコンバース

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あのひとと コンバース。 [香菜子さん編]

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香菜子さんのプロフィール

かなこ
モデル/イラストレーター/雑貨デザイナー。
女子美術大学工芸科卒業。在学中からモデルを始める。
モデル事務所フライディ(model agency friday)所属。
2005年に母の立場から「こんなものほしい」を
かたちにすべく「LOTA PRODUCT」を立ち上げる。
著書に『毎日、無理なく、機嫌よく。』
『香菜子さんの服えらび。』など多数。
■Instagram


いつだったか香菜子さんのおうちにおじゃました時のこと。
玄関に家族4人分と思われるコンバースが
ずらりと並んだ光景がとても印象的でした。

ふだんは玄関にはサンダルだけ、
と決めているという香菜子さん。

「履いた靴は、
ちょっと置いてからしまうことにしているから、
その時はみんなが帰ってすぐだったのかも」

絶妙なタイミングで、
「コンバースずらり」が見れたのでした。
ラッキー!

夫も、ふたりの子どもたち
(22歳のお嬢さんと中学生の男子)も、
そして香菜子さんご自身も
「コンバースが大好き」とか。
去年の誕生日に家族からもらったプレゼントも、
コンバースだったんですって。

「私が小学校1〜2年生の頃、
小学校高学年だった姉が履いていたのが、
ハイカットの赤。
それを見てかっこいいなと思ったのが
コンバースとの出会い」

バスケット部だったお姉さんの姿が
とても印象的だったのだとか。

その後、あらゆるおしゃれを経験し、
ふたたび履くようになったのは
20代になって結婚してから。

「ずっと同じ色、同じ形ではなく、
ハイカットとローカットのブームが交互にやってくる」

色もいろいろ挑戦。
そして意外なことに
「じつは失敗」もあったとか!

そんな香菜子さんに、
weeksdaysのオリジナルの感想を聞いてみると‥‥。

「濃いめのネイビーは初めて。
全体が同じ色で統一されているから、
ローファー感覚で履けるな、と思いました。
合わせる服も、同じトーンでまとめて
ちょっと上品な感じで履きたいな」

今日、合わせてくれたのは、
涼しげなリネンのワンピース。
数個外した裾のボタンからは下に重ねたデニムがチラリ。
こういうバランスがうまいんだよなぁ。

「デニムの裾は折り返しました。
フルレングスだと、重たくなってしまうから
こんな風に一度、足首を出してきゅっとしめると
全体のバランスがよくなる」

ですって。
なるほど。

「スニーカーって、その人のセンスが出るアイテム」
という香菜子さん。
ことに大人の女性が履くスニーカーとなると、
えらび方はなかなか難しい。

「でも、これだったら
今までスニーカー履くのに、
躊躇していた人でも挑戦しやすいんじゃないかな。
大人っぽいものね」

とうれしい言葉をいただきました。

秋から冬にかけては、
全身、濃いめのネイビーから黒にかけての
コーディネートをしてみたい、という香菜子さん。
またその様子もぜひ見せてくださいね。

コンバースジャパン 高瀬美穂さん/志村友秀さん編

未分類

──
コンバースって、
どうしてこんなに人気があるんですか。
高瀬・志村
(笑)ありがとうございます。
──
身もフタもない聞き方で、すみません。
今回、「weeksdays」でも
コラボレーションをしていただいたんですけれど、
有名なブランドとのコラボレーションはとても多いですよね。
身内としてはどういう感じで見てるんでしょう。

▲これまでに誕生した様々なコンバースを見せていただきました。

志村
すごく有難いことですよ。
スニーカーで、一番ファッション性が高いのは、
コンバースだと自負しておりますので。
ファッションシーンで幅広く受け入れられてるのは、
ほんとうに嬉しく思っているんです。
──
スポーツシューズだったコンバースが、
いつぐらいから、ファッションにグッと寄ったんでしょう。
高瀬
映画のワンシーン、でしょうか。
たとえば1961年の『ウエスト・サイド物語』。
──
あれもコンバースなんですか!
高瀬
はい。履いています。
男の子側のジェット団は、
コンバースの「チャック・テイラー」の
オプティカルホワイト。
ライバルのシャーク団は、その黒なんです。
──
そういう目で見たことがありませんでした!
志村
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも、
履いてるシーンがありましたよね。
1955年、主人公のマーティが
ビフからスケボーで逃げるシーンでは、
コンバース・オールスターのハイカットを履いています。
──
そうだったんだ(笑)。
高瀬
『ビッグ』っていうトム・ハンクスの映画や、
『ロッキー』『スタンド・バイ・ミー』、
『トレインスポッティング』『アイ,ロボット』‥‥
いろんな映画に登場しています。
──
アメリカだと、当たり前みたいな存在なんですか。
志村
そうですね。もともとはバスケットボールシューズから
始まってはいるんですけど、
たぶん、50年代とか60年代って、
スニーカーはコンバースがほとんどだったと思うんです。
それで、レジェンドたち‥‥ミュージシャンもそうですし、
俳優もそうですけど、そういった時代のレジェンドが、
コンバースを履いてくださっていて。
そんなスタイルに憧れて、一般に拡がっていったのかなと。
「憧れ」だったということが、昔からあったんですね。
──
しかもその感じが、衰えない。

▲「ローリングストーンズ」のコラボレーション。なんと、大事な「チャックテーラー」マークがない!

▲「ニーハイ」と呼ばれる、丈の長いタイプ。折り曲げても履ける。

高瀬
「チャックテイラー」が、2017年で、
100周年を迎えているんです。
もう100年以上、ほとんど、デザインが変わってない。
変えなくても、ずっと、その時代、その時代に
愛され続けてきたんですね。
もともとは、バスケットボールシューズから誕生し、
だんだん、ファッションの用途に
変化していったわけですけれど、
でも、変わっていない。
──
100年って言うと、普通に言ったら、
骨董ですもんね。
高瀬
変わらない美しさを評価いただいてますね。

▲「バットマン」のコラボレーション。

▲ブラジルで生産したヒールオールスター。珍品だそう!

──
マイナーチェンジは、しているんですよね。
志村
はい。ちょっとデティールに変化をもたせて。
基本的なスニーカーの形は変わってないんですけど、
「オールスター100」で見ますと、
底の印象を変えたりですとか、
履き心地を良くするようなアップデートをしています。
高瀬
また、たとえば60年代のオールスターは
ヒールラベルが三ツ星だったとか、
一ツ星だったとか、そういうデザインが、
時代とともに少しづつ変わっています。
コレクターの方が注目なさる部分ですね。

▲グランジのファッションからインスピレーションを受けてつくられた、ネルシャツのタイプ。

▲店頭販促として作られたと言われる、クリスマス用コンバース。

はじめてのコンバース

──
高瀬さんの初めてのコンバースへの憧れは、
どんな感じでしたか?
高瀬
私は福岡出身なんですが、中学校の頃に、
ローカットタイプのオールスターに、
みんな、憧れていました。
でも、当時のわたしたちには、すごく高かったんです。
中学生に6000円とか7000円の靴は、
すぐだめにしちゃう通学靴としては履けないし、
そんなの買ってももらえなかった。
だから、「似てるかな?」みたいな
スニーカーで我慢してましたね。
月のお小遣いが1000円なのに、
6000円の靴は買えないですよ~。
──
給料だったら6か月分ですもんね‥‥。
高瀬
ほんとう!(笑)
甘酸っぱい思い出です。
──
志村さんは?
年齢が下がり、しかも都会の子ということなので、
ぜんぜん環境が違うんじゃないかなって思うんですが。
志村
中学の頃、オールスターを履いてたのを覚えています。
高瀬
おお~。
志村
まだファッションのことを
よくわかっていなかったんですが、
「合わせやすい」とは感じていました。
「定番だから」みたいな。
でも、そのあと、高校生になると、
コンバースを追っかけるような
スニーカー好きになるんです。
その時代のNBAの選手に
「ラリー・バード」と「マジック・ジョンソン」っていう
2大スーパースターがいて、
コンバースの最新モデルである
「ウエポン」っていうモデルを
2人が履いていたんですね。
広告にも出て、それにすごく憧れました。
それを探し回ってた時期がありました。
──
東京の子、違いますね‥‥。
高瀬
そうですよ! 
やっぱり洗練されているもの(笑)。
志村
でも、オリジナルの、ほんとうに欲しいものは、
高嶺の花で、買えなかったですよ。
高校生だったので、お金もないし、
バスケットをやってたわけでもないから、
買ってもらう理由もないし‥‥。
──
でも、コンバースっていうブランドが
好きになっていたんですね。
志村
そうですね。高校を卒業して、
バイトをするようになり、
ある程度、自分でお金が作れるようになってから、
オリジナルを買ったっていう覚えがあります。
──
志村さんにとってのマジック・ジョンソン的な人は、
高瀬さんにもありましたか。
この人の履いている姿がかっこいいな、って。
高瀬
この仕事に就いて長いので、ほとんど毎日、
いろんな格好に合わせてコンバースを履いていますが、
2005年くらいに、宮沢りえさんの写真集で、
伊藤佐智子さんというスタイリストさんと
一緒に作られた『STYLE BOOK』があったんですね。
その中に、すごくエレガントなキャメル色の
ニットのロングドレスに、白いキャンバスの
オールスターを合わせているものがあって。
背中がぱっくり開いているような
すごいドレスなんですよ。
──
おお!
高瀬
そのとき、もう10年以上、
この仕事をしていたんですが、すごい衝撃で。
「こういう履き方も、あるんだ‥‥」って。
その意外性がものすごく素敵だな、
あえて、ヒールと合わせないんだ、って。
──
想像するに、素敵ですね。りえさん。
高瀬
それはそのあとの仕事に、すごく役に立ちました。
もともと、商品企画をしていたので、
新しいラインを起こすときの参考になりました。
志村
そういう意味では、僕は、
「ニルヴァーナ」のカート・コバーンかなぁ‥‥。
グランジファッションに
クリーンな「ジャックパーセル」を合わせるんです。
すごく、衝撃で。
それは、今までなかった履き方でした。
ちょうど、僕、18とか、19、20の頃なんですけど、
そのへんで、ようやくスニーカーとファッションが
リンクする感覚が出てきたように思います。
自分も「この靴にはこの服を合わせよう」って
考えるようになったきっかけでした。
高瀬
いまだにそのスタイルは神話のようになっていて、
カート・コバーンを好きな方のなかには、
ジャックパーセルしか履かない、
という人もいらっしゃいます。
ほんとう、コンバースって、おもしろいですよね。
かたやグランジでも履けるし、ドレスでも履けるし。
あとは、デイリーユースで、普段履きとして
気楽に履けるわけですし。
──
ドレスダウンするときにも、コンバースだったら
「分かってるね」って感じになりますものね。
高瀬
組み合わせといえば、思い出すエピソードがあります。
以前、『天才バカボン』とコラボレーションした
シューズを作ったことがあるんですね。
そのとき、まだ赤塚不二夫先生はご健在でしたが、
その後、亡くなられてしまった。
すると『ポパイ(POPEYE)』の副編集長の方から、
赤塚先生の葬儀に行かれるとき、
そのコラボレーションのシューズを履いて行ってきました、
という連絡をいただきました。
すごく嬉しかったです。
──
素敵なエピソードですね。
コラボレーションの最初はなんだったんでしょう。
高瀬
日本で、キャラクター系を、
日本独自の企画でスタートしたのは、
「ドラえもん」が最初だったと思います。
志村
いろんなコラボレーションを自社企画でつくりましたよ。
高瀬
それこそ岡本太郎さんのコラボレーションスニーカーも、
かなり個性的なデザインだったんですけど、
すぐに完売しましたし。
──
先日、コンバースをたくさん扱っていることで有名な
神戸の「柿本商店」さんに伺ったんです。(*)
そうしたら、箱だけ残ってたんですよ。

(*)柿本商店さんのレポートは、
こちらからお読みいただけます。

高瀬
箱だけが?!
志村
(笑)なぜなんでしょう。
──
なぜ、箱だけですか? って訊きましたら、
男の子は、大事に箱を持って帰る、
でも女の子は、かわいいって言って
靴は買ってくれるんだけど、
箱はいらないって言うんですって。
だから余っちゃうそうで、
それを展示しているそうです。
高瀬・志村
(笑)
──
ところで、ご自身で持っているコンバースで、
一番、好きなのって、なんなんですか?
高瀬
ええ~(笑)!
志村
これは困った。なんだろう……。
高瀬
たくさんあるから‥‥。
でも、そうだ、やっぱり、
がんばってつくったコラボレーションものや、
長い時間をかけて復刻させたアイテムなどは、
愛着があって、よく履いていますね。
志村
私も、正直、まったく同じといいますか。
やりたかったコラボレーションを、
ちゃんと完成まで持っていけたりすると、
すごく愛着がわきます。
そういうものって、限定数ですから、
あとから買えなくなったりするので、尚更。
──
今回のコラボレーションはいかがでしたか。
高瀬
コラボレーションって、両極端で、
ブランドらしい個性を出したいという、
とてもわかりやすく特徴のあるコラボレーションがある一方で、
今回の伊藤まさこさんのように、
シンプルで、ベーシックで、デイリーなものを作りたい、
っていうこともあるんですよね。
そこが、一番、難しいんです。
そこを、コラボレーションらしく、どうアレンジするか。
志村
何度も考えたのは色でしたね。
最初、紺の濃淡を2つ出して、
どちらも違うというので、
その中間くらいのものを作り直したりしましたね。
──
難しいオーダーをしました。
高瀬
形も、最初は、一番のオリジナルの
ベースモデルをというお話もあったんですが、
どうせだったら、わたしたちも、この100周年を機に、
ちょっと進化させていましたから、
見た目はほとんど変わらないけれど、
履き心地が良くなっているほうを使っていただきたい、
とか。
──
クッションがいいですよね。
これは昔のコンバースを知っていると、
ほんとうにおどろきます。
高瀬
せっかくコラボレーションさせていただくのであれば、
コンバースの新しい側面も体感していただきたいなって。
ほんとうに歩き疲れないですよ。
──
ありがとうございます。
今回、いろんな方に履いていただいているんですが、
久しぶりに履く方は、
「すごい! こんなフワフワしてたっけ?」
なんておっしゃいますよ。
志村
よかったです。
──
そして、みなさん「マイコンバース」の歴史があって。
思い出が詰まっていますよね、コンバースって。
まず青春時代に履くから、
そういう思い出が染み付くんですね。
青春時代に好きだったものって、
だいたいのものから卒業していくんだけれど、
コンバースは卒業しない。
高瀬
以前、キャンペーンで、
履きつぶしたコンバースを
SNSにアップしてもらうって企画をしたんですよ。
「#ゾンビコンバース」っていうハッシュタグで。
──
素敵ですね!
高瀬
もう、予想以上に、みなさんあげてくださって。
わたしたちは、ものが見られたらうれしいな、
と考えていたんですけれど、
思い出を語ってくださる方の多かったこと!
みなさん、思い出があるから、ボロボロになっても、
とっていてくださるんだな、うれしいなと思いました。
──
うれしいですね! 
「weeksdays」のオールスターも、
そんな存在になってくれたらうれしいです。
高瀬さん、志村さん、ありがとうございました!

大人にもコンバース。

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古着の花柄ワンピースに、
ハイカットの白いコンバースを履いた、
ちょっと不機嫌そうな女の子。

「なんだこれは!?」

7つ上の姉が持っていた雑誌の1ページに、
当時、中学生だった私は、
目が釘付けになりました。

そうか。
スニーカーのおしゃれ、
男子だけのものにさせておくなんてもったいない。
なんだか急に、目の前が開けた気がしたのです。

コンバースのいいところは、
気取りがないところ。
履くだけで足どりが軽くなるところ。
老若男女、似合っちゃうところ。

そんな靴って、なかなかないんじゃないかしら?

weeksdaysで作ったのは、
ネイビーのコンバース。
たくさんの人に履いてほしいから、
サイズは22センチから30センチまで、
揃えました。

シックな色合いなので、
コンバースデビューがまだだった大人の方にも、
ぜひ挑戦していただけたらと思います。

コンテンツは、
weeksdaysでお世話になっている方々の、
コンバースのコーディネートを拝見。
みんななんてかっこいいんだろ! 

どうぞおたのしみに。

小ひきだし、うちではこんな使い方。saqui 岸山沙代子さん編

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「置いている場所は、
ウォークインクローゼット(鍵付き)の中」
という岸山さん。
立った状態で引き出すのに
ちょうどいい位置の棚(胸の辺り)に置いて、
3段分にはアクセサリーを、
1段分には「だいじなもの」を収納しているそうです。

「姿見鏡を見ながらアクセサリーをつけるので、
全身のバランスも見えてとてもいいんです」

今までは、よく使うアクセサリーは、
トレーやお皿にそのままのせ、
その他は、箱などに閉まった状態だったそう。

「なので、忙しい朝は
ゆっくりとコーディネートすることもできず、
使わないアクセサリーがたくさんありました。
今回、この小引き出しに収納したことで、
一覧性が高まったんでしょうね、
ジュエリーやアクセサリーの
選択肢がぐっと広がりました」

今までそんなにしなかった重ね付けも
楽しめるようになって、
びっくりしているんだそうです。
すごい! 小ひきだしが
岸山さんのデイリーファッションを変えたんですね。

では1段ずつ解説をしていただきましょう。

「1段目は、主にピアスや指輪など細かいものを。
伊藤まさこさんから教えていただいた、
小ひきだしのサイズに合う
アクセサリートレーを入れて収納しています」

「2段目は、ネックレスとバングル、
ブローチやヘアアクセなど、少し大きめのものを」

「3段目は、大好きなパールのネックレスをゆったりと」

「4段目は、大事な通帳や印鑑、パスポートなど」

なるほど、こういうふうにまとめておくと、
「どこへ行ったかな」がなくていいですよね。
ましてや鍵つきクローゼットの中なら、安心です。

「とてもいいものに出会えたなぁと思っています。
また、天然の国産ナラ素材というのも、
引き出しの中が清潔に保たれている感じがして、
大切なものを入れていても安心です。
引き出しの出し入れもとてもスムーズで、
毎日使うたびに気持ちがよいです」

岸山さん、ありがとうございました!

小ひきだし、うちではこんな使い方。「ほぼ日」読者編 その3

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[5]
アクセサリーを、ノーストレスで。
(いぬがきさん)

「以前は2倍以上高さのあるひきだしに入れていた
アクセサリー類。だんだん増えていくにつれ
重ねて置くようになり、
取り出す時に感じていたストレスが、
この小ひきだしで、全くなくなりました」

と、いぬがきさん。
なんと4段のうち3段が、
アクセサリー用なんですって。

唯一「アクセサリーではない」トレイ。
充電ケーブル、書類・郵便物、扇子を入れています。
ケーブルに定位置があると、
部屋のなかで迷子にならなくて、よさそうです。

小箱に入っているのはボタン、
袋の中は缶バッジなんですって。
この小ひきだし、お家のなかの定位置は、
部屋のローチェストの上。
身支度をサポートするたのもしい味方に
なっているようです。


[6]
文具入れに。
(miさん)

全段、文具それも手紙まわりの
アイテムを収納しているmiさん。
ふだんは棚の上に置いていますが、
使うときは、トレイを外して、
そのまま机に持って行くのだそう。

1段目は、手帳のスペース。
こんなにきっちり収まっちゃうんですね!

2段目は、筆記用具。
黄色い整理トレイがかわいいです。
種類別にペンを分けて入れ、
消しゴムや替えインク、
スタンプ類などが収まっています。

3段目は、レターセット。
便箋や封筒、切手もここに。
「KITTA」っていう
ふせん式の短いマスキングテープもここに。

4段目は、シール類。
マスキングテープのコレクションがすごい!
こうして並べると圧巻ですね。


いかがでしたか、みなさんの
小ひきだしの使い方。
次回は、デザイナーの岸山沙代子さんの
使い方を紹介しますね。

展覧会「まさこ百景」開催のおしらせ

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このたび、
CONVERSE ALL STAR 100とweeksdaysの
コラボレーションを記念して、
特別企画展「まさこ百景」を開催します。

weeksdaysのプロデューサーである
人気スタイリスト・伊藤まさこさんの
日々をいろどるアイテム100点を展示します。
クラフト、工業製品、
ふたつと手に入らないもの、
ヴィンテージ、あたらしいもの、
毎日つかうもの、もう使えないけれど大事なもの、
日本のもの、外国のもの‥‥。
伊藤さんが自宅で使っている私物を
実際に見ることができる、
たいへん貴重な機会です。

併設のショップを、期間中のみオープン。
スペシャルグッズや、
伊藤さんと「ほぼ日」がつくる
「weeksdays」のアイテムがならびます。
最新作は、コンバースとつくった
ALL STAR 100の限定アイテム、
weeksdays ALL STAR 100 OX。
ぜひお立ち寄りくださいね。


■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)

■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」

■時間
11:00〜20:00

■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。(7月31日追記)


「weeksdays」初の書籍
『まさこ百景』を発売します。

今回の展覧会カタログであり、
「weeksdays」からの初の書籍となる
『まさこ百景』を発売します。


タイトル:『まさこ百景』
著者:伊藤まさこ
236ページ/オールカラー/B5変形/ソフトカバー
ISBN:9784865014488

販売価格:1,980円(税込)
先行発売:8月6日(木)
(weeksdaysウェブショップ、
渋谷PARCO「ほぼ日曜日」で先行販売)
一般販売:8月25日(火)
※「ほぼ日曜日」会場限定で著者サイン本を限定数ご用意します。(7月31日追記)


伊藤さんの
私物を販売します。

会場で展示されている伊藤さんの私物の一部を、
ウェブで抽選販売いたします。
詳しくはweeksdaysで、
8月6日にご紹介します。

また、展示されているもの以外の伊藤さんの私物を
展示会場の併設ショップ内の
「まさこフリマ」コーナーで展示販売します。
こちらは会場限定での先着販売になります。


■展示品(一部)について
販売価格:未定
応募方法:
weeksdaysウェブショップにて
会期中に応募受付予定

■まさこフリマについて
販売価格:未定
販売場所:
渋谷PARCO「ほぼ日曜日」会場限定先着販売
※お一人さま3点までとさせていただきます。(7月31日追記)


展覧会開催を記念した、
オリジナルトートバックを販売します。

展覧会を記念して、
オリジナルトートバックを作りました。
展覧会会場のイラストをご担当くださった、
イラストレーターの勝山八千代さん
ご協力いただきました。
こちらは会場限定での販売です。


販売価格:1,100円(税込)
販売場所:渋谷PARCO「ほぼ日曜日」会場限定


weeksdays ALL STAR 100 OXの
試着ができます。

今回8月6日に発売する
「weeksdays ALL STAR 100 OX」を、
PARCO「ほぼ日曜日」で実際に試着ができます。
サイズも22.0cm~30.0cmまで幅広くご用意しています。
weeksdaysのアイテムは、ウェブショップ中心なので、
ぜひ、会場でご試着くださいね。
もちろんその場でお買い上げいただけます。


販売価格:9,900円(税込)
販売開始日:2020年8月6日(木)
販売場所:
weeksdaysウェブショップ、
PARCO「ほぼ日曜日」
※PARCO「ほぼ日曜日」店頭でのお取り置きはご遠慮いただいております。(2020年8月6日追記)


weeksdays ALL STAR 100 OXと
人気のサロペットを一緒に買うと、
お得なセットを
100セット準備しました。

今回発売する
weeksdays ALL STAR 100 OX
(販売価格:9,900円(税込))と
weeksdaysで大人気の
fog linen workコラボのサロペット
(販売価格:17,050円(税込))を
一緒に買うと、定価で26,950円(税込)のところ、
会場特別価格:22,000円(税込)で準備しました。
100セット限定です。

サロペットは、ネイビー、ブラック、レッドの中から、
お好きなカラーをお選びいだただけます。
(サロペットのカラーは、店頭在庫限りとなります。)

コーディネートすると、
とてもすてきなアイテムなので、
この機会にぜひお試しくださいね。


販売価格:22,000円(税込)
販売場所:渋谷PARCO「ほぼ日曜日」会場限定


新しい暦帖を展示します。

2020年版から発売したweeksdaysの暦帖。
2021年版を発売に先駆けて展示します。
手にとって、ぜひご覧ください。


販売開始日:2020年9月3日(木)
販売価格:1,980円(税込)
販売場所:weeksdaysウェブショップ


小ひきだし、うちではこんな使い方。「ほぼ日」読者編 その2

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[3]
1段目は空っぽ。
(みるくパンさん)

「持ち運び出来ると便利なものを
その時々で入れ替えて好きに使っています」

というみるくパンさん。
そう、この小ひきだしは、
段ごと抜いて持ち運べるので、
トレー代わりになるんですね。

「爪切りやペンなどは引き出せなくてもいいので、
違う棚に入れています」

なるほど、なるほど!

あれれ、一段目が空っぽ? 
じつはこの段は「とりあえず用」。
日頃はあえて空席にして、
処理しないといけないものを入れるんだそうです。
(たしかに、公共料金の振り込み用紙とかって、
定位置があると便利ですものね。)

2段目は、ミシン糸。
タテにして、ボビンを重ねても、入るんですね! 
これは気づきませんでした。
「下糸を付けると高さが少しだけ高くなるのですが、
上との間のスペースになんとか収まってます。
きっちりぴったりでないのが私にはよかったです」

そして3段目は、コピー用紙。
これまたぴったり! 
こういう用紙って、たしかに置き場所に困ります。

ここには、めがね。
お気に入りを選んでかけるとき、
こうして一覧性が高いといいですよね。
ちなみにこの段は、めがねが定位置ではなく、
ときどき入れ替えて使っているそうですよ。


[4]
双方向活用。
(かでさん)

「前と後ろ両方から引き出せるので、
キッチンとダイニングテーブルを仕切る
カウンターにおいて、
どちらからも出し入れできると便利なものを入れています」

というのが、かでさんの使い方。
主にかでさん本人が使いつつ、
家族みんなで、共有しているんですって。

「きちんと作り込まれていて、
木の色目もインテリアに馴染みます。
角が丸くなっているのも落ち着きます」

おお、気づいてくださってありがとうございます。
そうなんですよ、ほんとうにこまかいところまで
丁寧につくられているんです。

1段目は、木のカトラリー類がメイン。
お箸、スプーン、フォーク、
サーバー、バターナイフなどを格納。

2段目は、フォーク、スプーン、ナイフなど、
金属のカトラリーを。
黒い布(ベルベットかな?)を敷いて、
シルバーがハッキリ目立つようになっています。
「カトラリーを入れてみたところ、
ひきだしのサイズとちょうど合い、
置き場所も手伝って、
出し入れがとても楽になりました」

3段目は、鍋敷きやコースターを。
たしかにこういうものって仕舞う場所に困りますものね。

4段目は‥‥なんと、お菓子類!
コーヒーやお茶、お酒のおともが入っています。
マスキングテープは、きっと、
開封済みのお菓子が湿気ないように
とめるためのものですね!

小ひきだし、うちではこんな使い方。「ほぼ日」読者編 その1

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[1]
ミシン糸の収納に。
(akiさん)

「はじめて見た時から、
ミシン糸の収納にいいな、と思いました」

というakiさん。
アトリエの、手の届きやすい場所に置いて、
4段をフル活用しています。

1段目には、ボビン糸。

2段目にも、ボビン糸。
おどろくほどきっちりと、
隙間なく入るんですね。

3段目は、針山や手縫い糸など。

そして4段目は、ハサミなど。
布を敷くと、ひきだしたときに、
勢いでものがすべってしまうのが防げそうです。

「スルッと引き出せて軽いので、
とても使いやすいです」

そう、手作業でつくられているこの小ひきだし、
動作がスムーズで、
トレイがまるっと引き出せるのもいいところなんです。


[2]
ふだんよく使うもの。
(with catsさん)

自宅のシェルフの上が小ひきだしの定位置、
というwith catsさん。
段ごとにテーマをかえて収納をしています。

1段目は、「ちょこっと裁縫セット」。
お気に入りの針山コレクションも!
プラスチックの収納ケースを活用して、
ととのえています。

2段目は「お手紙書こうセット」。
一筆箋、メッセージカード、ペン、
そしてペンケース。
お手紙を書く時は、
まるっとひきだして机に置くのかな。

3段目は「スタンプ&インクセット」。
お手紙に添えるスタンプなんでしょうね。
カラフルなペンもたのしげです。

4段目は、ブローチコレクション!
おお、これはアーティスティックです。
ちっちゃな仕分け箱は、
いくつかの種類の大きさや高さで
引き出し整理用に売られている
BOX&NEEDLEの小箱を活用。
色柄もその時々なので、
ちょこちょこと集めているんだそうですよ。

週に一度。

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ソファをあっちにやったり、
椅子をこっちにやったり。

食器棚の器を、
色分けしたり、
用途ごとに分けてみたり。

週に一度くらいのわりあいで、
小さな模様替えをします。

めんどくさくないの?
なんて聞かれますが、
ぜんぜん! 
ものの位置を変えるだけで、
部屋の空気が変わるとともに、
気分だって新しくなるのですから。

小引き出しの中も、
ちょこちょこと入れ替えます。

帯どめや半襟などの
着物の小道具を入れていたかと思ったら、
アクセサリー入れになり、
その次は豆皿入れに。
今は、切手と葉書を入れて仕事机の上に‥‥
という具合。

入れ替えるときは、
棚を取り出しきれいに拭いて。
こうして引き出しの中の空気の入れ替えをして、
こざっぱりとさせます。

シンプル極まりない形は、
入れるものも置く場所もえらばない。
小引き出しのある暮らし、
なかなかおすすめです。

今週のweeksdaysは、
杉工場の小引き出しの再販売をします。
コンテンツは過去に買ってくださった方の使い方をご紹介。
こんな使い方あるんだ! 
と目からウロコのたのしいレポートをどうぞ。

AMIACALVA、 たとえばこんな コーディネート。 その2 伊藤まさこ

未分類

[3]モノトーンを着たい日に。

白と黒の着こなしは、
色の配分がなかなか難しい。
とくに夏は、重たい印象にならないようにしたいものです。
(腕やスカートからのぞく肌の分量にも
気をくばりたい。)

そんな時におすすめなのが白いバッグ。
ほどよい大きさも
全体のバランスをよく見せてくれるポイントです。

ふだんは、クラッチバッグを合わせていた
このコーディネートでしたが、
AMIACALVAのバッグでほどよくカジュアルダウン。
なかなか新鮮な印象になってうれしい。

[4]旅に出るとき。

ワンピースとGジャン、スニーカー。
旅に出るときは、
こんならくちんな着こなしが一番です。

リュックには着替えや本を、
Gジャンの中に斜めがけにしたバッグには
お財布や電話、ハンカチなどを入れて出発。
1泊2日くらいなら、荷物もらくらく。
バッグの2個持ち、おすすめです。

秋になったら黒いタイツを合わせても。
全身黒のスタイルに、
白いバッグが映えるはず。

AMIACALVA、 たとえばこんな コーディネート。 伊藤まさこ

未分類

[1]はりきって歩く日に。

あざやかなピンクの
ノースリーブワンピース。
ふだんだったら小さなバッグを持つところですが、
じつはリュックだって合うんです。
足元もリュックと同じ色にすれば、
ちょっとこなれた大人のらくちんスタイルに。

持ち手はラフに片側にかけてもいいけれど、
両肩にかけて背負ってもかわいい。
両手が自由になるので、
「よし、今日ははりきって歩くぞ」
なんて時にぴったりです。

[2]ジムへ行くとき。

さっと脱ぎ着できるワンピースに、
白い肩掛けバッグ。
足元はバレエシューズ。
じつはこれ、私がジムに行く時のスタイルです。
(バッグの中にはスニーカーとウェアが)
荷物をたっぷり入れても、
重たい感じにならないのは、
素材がかろやかだから。
そしてやっぱり「白」だから!

このまま、買い物に出かけたり、
打ち合わせに出かけても、
いかにもスポーツしてきました、という
感じにならないところもうれしいんです。

AMIACALVAの加藤一寛さんにきく 白いバッグ、こんなふうに。

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ホワイトシリーズ、
おすすめのコーディネート

全体をワントーンやツートーンで
コーディネートしてもらうと、すごくマッチします。
ポイント的に白を入れてもいいですね。

通常、バッグを作るときは、
メタルパーツやテープなどのパーツは、
既存のもので作ることが多いのですが、
AMIACALVAは、パーツも別注で、
白のバッグの金具は白くして、
全体が真っ白になるように作っています。
だから世の中にある他の白いバッグとは、
違う見え方になっているんですね。
そこが「なにか違う。けど、いいなぁ」
と思ってもらえるポイントかもしれません。

例えば、ちょっときれいな洋服を着るときには、
レザーのバッグも合うと思うけれど、
カジュアルのベースのホワイトシリーズの
デザインをあわせると、
コーディネート全体が“上がる”感じの
雰囲気になって、きれいに見せられると思います。
レザーか帆布か、という選択を、
まるで逆のことと考えず、
“レザーのバッグの代わりに使おう”、
という感じでイメージしてもらうのが
いいかもしれないですね。

そして、白のバックパック。
シルクのワンピースなどにあわせると、
まるで違う見え方になりますよね。
洋服はドレッシーにして、
白いバッグと白いスニーカー。
バッグにとっても、すごく存在価値が上がる
雰囲気がでます。
もちろん、きれいなシャツにあわせたりしてもいいですね。

「weeksdays」は女性のお客様が多いと思いますが、
AMIACALVAのバッグはユニセックス。
男性にもぜひ持っていただきたいです。
ただ、全身白ですと少し抵抗のあるかもしれませんので、
白シャツと合わせるだけでも
だいぶ変化を感じていただけると思います。
そのときは、スニーカも白が良いかもしれません。

白をつかうのがこわい?

白のスニーカーって、汚れていきますが、
その過程もいいと思うんです。
2~3年使って、いよいよ、ってなったら、
新しいものを買う。
AMIACALVAの白いバッグも、
そういう感覚で使ってもらえるといいのかも。
3年ぐらい使ってもらったら、
新しいの買っちゃうのもいいですよね。
そこまで気をはらなくてもいい
値段感を設定していますから‥‥。

防水スプレーをかけると、汚れにくくはなりますが、
逆に、本気で汚れてしまったときに、
若干汚れが落ちづらくもなるかもしれないです。

防水スプレーをかけていない状態で汚れたら、
スニーカーを洗うたわしを使い、
中性洗剤で洗うと、わりときれいに落ちますよ。
生地は大もとの素材は洋服でも使える素材ですが、
丈夫さを保つ加工をしているので、
強く仕上がっています。
だから、部分的にゴシゴシ洗うのはOK。
バッグって、ハンドルやボトム(下の方)が
汚れると思うので、
そういう汚れやすいところを
部分的に洗ってもらえるといいと思います。
縫製や金具があるので、
丸洗いはむずかしいです。

ちなみに、ぼくの公式見解やおすすめ、
というわけではないんですが、
お客様によっては、このホワイトはさらしの白なので、
ブリーチアウト(漂白)しちゃう人もいます。
また、糸始末が荒い対応の縫製にはしていないので、
ほつれたら、ガガッと手で縫っちゃう人もいますよ。
それもまた“味わい”として、育てるような感覚で
たのしんでいただいているようです。

おすすめのシーンについて

バックパックは、デイリーで使いやすいかたちで、
書類やPCをいれて出かけるのにもいいです。
コーディネートがカジュアルになりすぎないので、
スーツで出勤しなくてはいけない方にも
ぜひ使ってほしいな。
白だとより夏っぽいから、
もちろんTシャツ1枚でもきれいめに見えます。

トートバッグは、ジムに行くときなどにもおすすめです。
白だと、よりきれいめに見えます。
このバッグを、白で、このサイズ感で作ったのは、
少し大きいかばんをたのしむ感じを味わってほしい、
という気持ちなんです。
バッグは大きいほどゴージャスで存在感があって、
“上がる”感じがするんです。

サコッシュ的な商品はアウトドアっぽいものが多いので、
カジュアルなコーディネートに使いがちですが、
このフラットショルダーバッグ(S)は、
カジュアルにまとまりすぎないアイテムになっています。
今のトレンドのかたちは、
細いひもがついているものが多いんですが、
これは逆に、ボディより、
ショルダーの方にボリュームがあるので、
デザイン的に気に入る人にはドンピシャです。
かけていても肩に負担がかかりにくいと思います。
(談)

「抜け感」のあるバッグづくり。 アミアカルヴァ 加藤一寛さんインタビュー

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加藤一寛さんのプロフィール

かとう・かずのり 

バッグデザイナー。1977年大阪生まれ。
バッグメーカーの企画、営業を経て2007年、独立。
同年「tocantins」(トカンチス)を設立。
2008年、AMIACALVA(アミアカルヴァ)をスタート。
AMIACALVAのブランド名の由来は
古代魚「AMIACALVA」から。
■アミアカルヴァのウェブサイト
https://www.amiacalva.com/

このブランドは、2008年に作りました。
拠点は大阪です。
それまでは、バッグのメーカーで、
いちサラリーマンとして、
営業と、企画の仕事をしていたんです。
自分が企画したものを、
アパレルブランドやセレクトショップに
営業をする、そんな仕事です。

独立をしたのは、
かっこよく言ってしまえば
「こういうバッグが作りたい」という気持ちが、
会社の枠をはみだしちゃった、ということかもしれません。

従来のバッグメーカーは、
モノをイメージして、図面上でデザインして、
それをサンプル師さんに作ってもらう、
ほとんどがそんなスタイルで作られています。
上がってきたものを自分で確認して、
イメージどおりかどうかっていうのを見て、
これで行くぞ、と決めたら、展示会に出し、
受注を受けて、実際に作っていくわけです。

そんななかで、僕は、
もう少し踏み入ったところで
モノづくりをしたいなと思いました。
絵で描くサンプルに、限界を感じていたんですね。
もちろん、そういうスタイルの仕事の仕方は、
洋服もそうだと思うんですけども、分業化が進んでいて、
それぞれのスペシャリストがおられるので、
効率的ですし、アイテム数を増やすには
とてもいいやりかただと思うんです。
でも、ちょっとだけ、
自分のやりたいこととは、ずれてきてしまった。

自分の好きなバッグは、
海外のものが多かったんですが、
どうしても、何が違うのかがわからない。
だから、できない。
はっきり言えたのは、
図面からでは作れないということでした。
きっと、表面の見た目だけが違うだけじゃなく、
作り方が違うんだろうと思うんですね。
だから結果的にデザインが違ってくる。

そのことがわかるまでには、
ちょっと時間がかかりましたね。
好きなバッグをバラして研究をして、
わかったことをいかして自分で作って。
そんなことを、会社を辞める1年前ぐらいから、
ミシンを購入して、はじめたんです。

それまで触ったこともなかったミシンですから、
まっすぐ縫うことさえできないところからの
スタートでした。
工業用の、レザーや分厚い帆布を縫うためのミシンです。
新しいものは結構いいお値段がするので、
中古で探したんですけれど、
当然説明書などはなくって。
先生もいないし、そこがたいへんでしたね。

でも、かえってよかったな、と思うのは、
わからないことが出てきたとき、
じぶんでなんとか調べるくせがつく。
例えば針が折れてしまうと針を買いに行く。
そしたら、針の種類がいかにたくさんあるかを知る。
針が違うだけで、できあがるものは
まったく変化してしまうんですよ。
だから、すごく勉強になりました。
その1年は、とても重要でした。

研究は、面白かったですよ。
例えばアメリカ製のバッグで、
解体してみたら、完全に一筆書きみたいな
縫製の仕方をしているバッグもありました。
それって生地の裁断からそうしないといけないわけで、
ちょっと無駄が出るはずなんです。
なんでそんなふうになってるかっていうと、
材料を無駄にしないとか、
材料コストを抑えることじゃなくて、
ロスが出ても生産効率を上げることだけを考えた、
アメリカ人らしい、
超大量生産のためのプロダクトだったんですよね。
いまはもう変わったはずですが、
昔はひどかったんですよ。でも、モノはいい。
そういうのを見てると、たぶん教科書って、
ありそうでないんだろうなと思ったんです。
なので、壊れなければ大丈夫なのかなって(笑)。
いまも、モノづくりをしながらも、
ずっと何かを学びながら作り続けてるような
イメージなんですよ。
全部を網羅するのは、たぶん無理だと思いますので。

そうしているうちに、
どうして外国のバッグに魅かれていたのかが
わかるようになってきました。
日本のバッグって、
機能から逆算したモノづくりが多いんです。
例えば内ポケットがあって、ファスナーがあって、
だから裏地が必要になる。
裏地があると表地はこういう構造になる。
逆算すると決まってしまうんですね。

でも僕は“抜けたもの”が好きだった。
足りないな、っていうぐらいのものですね。
自分でバッグを作ると、生地をカットするにあたって、
「ここって別に縫わなくてもいいんじゃない?」
って思いつくんです。
そして実際それで作ってみると、
べつに、壊れることもない。
じゃあ、これでいいじゃないか。
それがアミアカルヴァのトートバッグの原点です。
いまアミアカルヴァのキャンバスって、
ほとんどトップの部分がカットオフで、
縫っていないんですよ。
日本の古い帆布っていうのは、
シャトル織機といって、
どうしても「耳」ができるんです、上と下に。
通常だと、生地がもったいないので、
折り返して縫っちゃうんですよね。
でも、切って作れば、自分のイメージどおりの、
抜けた感じにできた。
そうやって、デザインが決まっていきました。

帆布に魅かれて。

いちばん最初は、レザーのバッグばっかり、
自分で作って、量産をしていたんです。
で、やっぱりすごくたいへんなことになってしまって、
身体を壊してしまった。
ひとりでやっていたので、
「金曜日までに商品を送らないと、
土曜日に店頭に間に合わない!」
なんて、週の後半は徹夜、みたいな
無理を続けていたんですね。
でもそういう作り方はダメですよね。
僕よりも作るのに長けた職人さんがおられるのに、
僕が量産する意味もないわけです。
そこはプロフェッショナルに作ってもらおう、
僕はデザインに集中した方がいいんだろうな、と、
そこで仕事を分けました。

特に帆布が好きだとか、ナイロンが好きだとか、
レザーが好きだとかっていうわけではなく、
全部好きなんです。
なぜ帆布が多くなったのかというと、
岡山に、いい機屋さんがあって、
きれいな帆布を作るにはどうしたらいいだろう、
というような相談をしていたんですね。
資材用の帆布は、生成りで、
カスっていうカスが残るんです。
でも、生成りの色味をいかして、
きれいなものってできないのかな、って。
じゃあ洋服で使うようなコーマ糸っていう
上級糸を使ってみたらどうだろう? と、
そんな相談をしていくうちに、
どんどん帆布が面白くなっていったんです。

そして自分で量産をすることを辞めたら、
サンプルを作る時間を多く持てるようになりました。
なので、より、サンプルの段階での
モノづくりの掘り下げっていうのが、
できるようになったと思います。
図面は引きません。
いきなり生地を切って作ったり。
そういうのに限って結構評判が良かったりするんで、
それをあとから量産するために、図面に落とし込む、
生産の指示書に落とし込むのがたいへんで、
スタッフに、すごく嫌がられてます(笑)。

いまは、新作をフィレンツェのピッティウォモ
(メンズファッションの大規模な展示会)に
1月と6月に出し、そのあとパリで小規模な展示会をし、
日本に帰ってきて、東京と大阪で展示をする、
そんなリズムで作っています。
海外半分、日本半分ぐらいな感じです。
海外も、たとえばニューヨークの
セレクトショップに置いていただいたり。

バイヤーさんや使い手の意見を聞きますか、
って聞かれるんですが、
僕、全く聞かないんです。
というのは、基本的に、驚かせたいんです。
驚いて、感動しないと、
モノって必要なくなってくると思うんですね。
だって、世の中、いいものって
いっぱいあるじゃないですか。
僕じゃなくても、たくさん。
だから僕はちょっとヘンテコでも、
「えっ?」ってなるものを作った方がいいし、
そんなことを喜んでくださる人たちに向けて
発信していきたいなって思っています。

AMIACALVAの白いバッグ

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気持ちがしゃきんと。

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今日はちょっとおしゃれしたいなぁ。
そんな時に、最近着るのは白いワンピース。
ちょっとヒールのついた靴に、
小さなバッグで出かけます。

まっ白なワンピースに袖を通すと、
気持ちがしゃきんとする。
それと同時に背筋も伸びる。
ふだん着とは違う、
心がまえになるから不思議です。

今週のweeksdaysは、
AMIACALVAの白いバッグ。
Tシャツやデニム、
洗いざらしのコットンのワンピース‥‥。
ふだんの着こなしに、
このバッグを合わせると、
あれ? 
気持ちがしゃきんとする。
ちょっと気負いを入れておしゃれした時と
同じような気分になるのです。

バッグとリュック、
それから肩がけできる小さなバッグ。
夏のバッグといえばかごだった私に、
新鮮に映るナイロン素材。
まだまだおしゃれの広がりってあるんだなぁ。

コンテンツは、
デザイナー加藤一寛さんのインタビューと、
白いバッグのコーディネートを4つ。
合わせてご覧ください。

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