未分類カテゴリー記事の一覧です

TEMBEAのエナメルバック

未分類

ちょうどいい、大人の加減。

未分類

1年くらい前のこと。
待ち合わせにあらわれた友人のエナメルのバッグに
目が釘付けになりました。

「仕事道具や手帳が入る
ちょうどいい大きさのバッグって
なかなかないんだけど、これはほどよくて」
とその友人。

「トートバッグも大好きだけど、
仕事に行くときは、もう少し大人っぽい方がいい。
かといって、
すべて革だと重たい印象になっちゃう。
その点、このエナメルはちょうどいいんです」
とのこと。

なるほどね!

今週のweeksdaysは、
そんなテンベアのエナメルバッグ。
友人の持っていたバッグをベースに、
金具をシックなゴールドにしたり、
持ち手のつけ方を少し変えたりと、
weeksdays仕様にして、
「ちょうどいい」加減の大人のバッグを
作りました。

さて、まずはこれに何を合わせようかな?

9月6日からの
コーディネートのコンテンツもどうぞおたのしみに。

暦帖、わたしはきっと、 こんなふうに。[3] SPOONFUL おさだゆかりさん

未分類

おさだゆかりさんのプロフィール

おさだ・ゆかり
北欧雑貨店「SPOONFUL」店主。
2005年に「SPOONFUL」を立ち上げ、
現在はオンラインショップと予約制の実店舗を運営しつつ、
全国各地でイベント販売を行う。
毎年6月には「北欧雑貨をめぐる旅」と題した
北欧ツアーを開催し、現地を案内している。
著書に『北欧雑貨をめぐる旅』(産業編集センター)、
『北欧スウェーデンの旅手帖』『北欧雑貨手帖』
(アノニマ・スタジオ)、
『わたしの住まいのつくりかた 
北欧風リノベーションとインテリア』(主婦と生活社)、
『わたしの北欧案内 ストックホルムとヘルシンキ』
(筑摩書房)、
『北欧 ヴィンテージ雑貨を探す旅』
(産業編集センター)がある。

■SPOONFUL
■weeksdays わたしのひきだし


毎年、年に3回北欧に買い付けに行っていて、
滞在期間は、春と秋は2週間、夏は1か月。
その中で、夏の買い付けとツアーのある、
6月~7月のスケジュールをピックアップしました。

夏の北欧への旅は、買い付け以外にも、
わたしが北欧各地をご案内する
「SPOONFUL 北欧ツアー」や、
日本から遊びに来る友人と合流して
一緒にバカンスを過ごしたりと、
盛り沢山で充実した内容です。

でも「1ヶ月あるから」と、のんびりはできません。
年に一度しかチャンスのない、
大規模なフリーマーケットや、
週末のフリーマーケットなど、
逃してはならない予定もあるので、
スケジュールは綿密に練ります。

スウェーデン、フィンランド、デンマークを
飛行機、電車、フェリーを使って西へ東へ、
雑貨を探して毎日動きまわります。

帰国した翌日からはノンストップで
オンラインショップの準備に入ります。
ひと月の間に、買い付けをしながら各地から郵送した
大きな段ボールがたくさん届きます。
それをせっせと開梱して、
きれいに洗って、写真を撮り、
オンラインショップの商品ページの制作を
コツコツと進めます。

そして、ヴィンテージを沢山掲載する
オンライン上のイベント
「GOOD OLD FAIR」を数週に渡って開催します。
買い付けたヴィンテージの到着を
楽しみにしてくださっているお客さまに向けて、
もうひと頑張りです。

そんなスケジュールを立てるのにも、
ひと月ごとに1枚、というのは、
簡潔で、把握のしやすさがよいですね。

布張りでしっかりしたカバー、
スモーキーグリーンの色合いが
とても好みの色で、気に入りました。

架空のスケジュールですけれど、
2021年はこんな旅が実現することを願います。

暦帖、わたしはきっと、 こんなふうに。[2] fog linen workプレス 粕谷斗紀さん

未分類

粕谷斗紀さんのプロフィール

かすや・とき
スタイリスト・吉本由美さんの
アシスタントを務めたあと、独立。
子育てをしながら、幾つかのブランドのプレス業を行う。
現在は普段使いのオリジナルのリネン製品を提案する
「fog linen work」にてプレス・広報として勤務。
メールマガジンをはじめ、
ウェブサイト「FOG JOURNAL」では
文章から写真まで手がける。
編集者の夫、一男一女との4人暮らし。

■fog linen workのウェブサイト


広報の仕事をしていますので
毎週配信するメールマガジンをはじめ、
スタイリストや料理家の方のOEMを担当したり、
仕入れ商品の企画、イベント企画などが主な仕事です。
そこで、「weeksdaysの暦帖」を、
仕事用、かつ個人的に、
その予定に使うことを考えて書き込みました。

fog のスタッフの間で
予定は常に共有しているので、
私の予定も、誰でも見られるように壁に立てかけて。

内容については毎週木曜日のメールマガジンの予定
(いつもむこう2ヶ月先くらいまでを想定します)を
決めていて、
それに沿って撮影や打ち合わせを行なっています。

私の問題は、とにかくなんでもすぐに忘れるんです! 
打ち合わせした時はOK! と思うのですが、
翌日には忘れていて(笑)。
だから決まった事はきっちり書くようにしています。
そして、まだ決まっていないけれど、
そうかも? というスケジュールに関しては
ポストイットに書いて貼っておいて、
決まったら直接書くようにしています。
誤字脱字、間違いも多いので
書くペンはこの消せるボールペンと決めています。

「weeksdaysの暦帖」は何が素晴らしいかというと、
まずとってもシンプルでわかりやすいこと。
机周りがごちゃごちゃするのが苦手なので
シンプルでわかりやすいデザインは最高です。
そして書くスペースが大きいこと。
1日にいくつも予定が重なることが多いので、
スペースが大きいと嬉しいんです。
日本の休日が書いてあるものわかりやすい。
(良いデザインのものでも外国ものは
この休日が書いていないので不便なのです。)
それから、個人的には
日曜日が最後になっているのもわかりやすいです。





新しいものはカード形式になっているのですね。
うっかり無くしてしまわないか心配ですが
(個人的な感想です。そそっかしいので!)
そのぶん軽いから外に持って出歩く時にもいいですね。
そして、大人っぽいスモーキーグリーンもいい感じ。
こうきたか!と思いました(笑)。
来年使うのが楽しみです。
2021年は世界中が良い年になると良いなと思っています。

暦帖、わたしはきっと、 こんなふうに。[1] イラストレーター 山本祐布子さん

未分類

山本祐布子さんのプロフィール

やまもと・ゆうこ
イラストレーター/mitosaya株式会社
1977年東京生まれ東京育ち。
京都精華大学テキスタイル学科を卒業後、
イラストレーターとして活動を開始、
雑誌や広告、プロダクトデザインのディレクションなど
様々な業務に携わる。
なかでも通販会社フェリシモでのものづくりは
15年を迎える。
現在は夫である蒸留家の江口宏志氏とともに、
千葉県大多喜町にあるmitosaya薬草園蒸留所の
運営に関わると同時に、
ノンアルコール部門であるお茶やシロップ、
来客にむけた料理などの担当も。
二児の母でもあり、犬、猫、鶏も世話をする忙しい日々。

■山本祐布子さんのウェブサイト
■mitosayaのウェブサイト
■フェリシモの山本さんのアイテム
■「weeksdays」インタビュー


一枚一枚が切り離されて
カード集のようになっている
新しいカレンダーを使わせていただきました。


「SEPTEMBER オープンデーのある一ヶ月」
(を、想像して。実際に開催したものではありません。)

月末に行われるmitosayaオープンデー。
月末ではあっても、
もう月の始めから準備ははじまっています。
販売にむけてのお茶やシロップの制作、
その季節に襲来する
たくさんの果実の加工などの作業に追われます。

プロダクトの制作はパッケージング、
ラベリングまで自分で行うので、
期日までに終わらせるには、
綿密に予定を立てておく必要がありまして、
毎日とっかえひっかえ、並行して、
いろんな作業を終わらせていかなくてはいけません。

オープンデーが近づくと、
今度は当日の会場の準備、
ランチ提供の準備などに作業は以降していき、
この月では、私がサンドイッチを200食分作る、
というミッションに向け、
その準備も計画的に行っていきます。

そんな中でもイラストの仕事もちらちらとあり、
締切に遅れてはなるまいと、時間のやりくりをします。

いつもだと、その日その日のto doリストを作り、
一日の時間割でスケジュールを立てています。
なので、こちらのカレンダーでは、
この日にやったこと、流れをざっくりと書き込む
「日記」のような感覚で描いてみました。
あとでひと目で見て、こんなもの作った‥‥、
こんなことがあった‥‥と絵でもわかるように。


「FEBRUARY ある料理会のある月」

2020年2月に、熊本の細川亜衣さんのアトリエで
料理会をやりました。
それを中心に、2月の出来事をまとめて描いてみました。

2月はバレンタインデーもあるし、
暖かな料理などが美味しくなる季節。
料理会で作ったメニューや
この季節に作ったお気にいりのスープのメニュー、
バレンタインで子どもたちと作ったケーキが
どんなだったか。
などを絵にして、あとで振り返ったときに
アルバムを見るような気分で見返すことができるように
描いてみました。

ただ、私にとっていつものカレンダーに書き込んだり
予定を書くのは本当にラフ、雑とも言える感じなので、
今回もあまり嘘をつかず(笑)、
いつもどおりのふにゃふにゃの字と絵で、
普段どおりの感じで、
ぐちゃぐちゃに書いてみました。

ただそれが、このカレンダーの文字と線が、
邪魔をせずともきれいに見せてくれる
絶妙なシンプルさゆえの、
ぐちゃぐちゃでもただのメモにはならない。
それが楽しかった。
下の欄にはゆったりとしたスペースがあいているので、
今回書いたように、
思い出に残る料理のメニューやレシピを書き残しておけば、
あとで見ても、楽しいものになりそうです。

カレンダーが、あとになるとダイアリーになる。
そんなちょうどいいデザインだな、と思いました。

2021年の「暦帖」は、 ホルダーつきのカード形式。

未分類

手作業で仕上げました。

美篶堂さんといえば、
ハードカバーの上製本を一冊ずつ手作業で仕上げる
「手製本」で有名な工房です。

▶美篶堂のウェブサイト

「ほぼ日」でもこれまでに
手帳の製本キットをつくったり、
TOBICHIでワークショップをひらいたりと、
幾度かご一緒したことがありました。

「weeksdays」では
「暦帖」がはじめての取組みでしたが、
わたしたちが「つくりたい」と思っていたものが、
美篶堂の会長である上島松男さんが
「こういうものが、つくりたかったんだよ」
とおっしゃってくださったのは、
ほんとうにうれしい出来事でした。

▶2020年版の「暦帖」ができるまで

2021年版の暦帖も、
ホルダーのつくりかたは基本的に同じ。
長野・伊那の工房で、熟練の職人さんによって、
1部ずつ、ていねいに、手作業で仕上げています。

差し込み式のホルダー。

2021年版の暦帖は、本の形式ではありませんが、
その品質感は、ちゃんと踏襲しています。
ホルダーをつくる技術は、
美篶堂が毎年、たくさんの学校から依頼される
「卒業証書ホルダー」でつちかった、確かなもの。
そう、「暦帖」は、証書をはさむのと同じように、
ひと月のカレンダーをおおきなカード形式で印刷して、
差し込み式でホルダーに挟む、
という方法を採用しています。

手作業ならではの美しい仕上げの表紙ホルダーは、
クロス貼りで、
「2021」の年号が箔押しされたシンプルなデザイン。
その明るめのスモーキーグリーンは、
伊藤まさこさんが2021年版のために選びました。
飽きの来ない、また、目立ちすぎず、
ひかえめな美しさのある色なんです。

8葉のカレンダーカード。

ひらくと、2020年12月~2022年1月までの
14ヶ月分のカレンダーカードが7葉、
年間カレンダーが1葉、あわせて8葉のカードが、
ダークグレーのリボンで留め付けられています。

毎月、カレンダーカードを並び替えて、
今月のカレンダーを手前に差し込んで使います。
ばらせば、複数の月のカードをならべて
予定を見渡すこともできます。
カレンダーカードは両面を
半年ずらしで印刷していますから、
連続した月を一覧できるんです。

ちなみに本文用紙は、まるで画用紙のように
しっかりとした厚みのある、やさしい風合いの
「アラベール ホワイト」を使いました。
(2020年版と同じ紙です。)

表紙ホルダーの背の部分は
「くるり」と反対側に折り返すことができるよう、
やわらかいつくりになっていますから、
卓上カレンダーのように立てて、
カレンダーのようにも使っても。

また、薄くて軽く、全体がB5判サイズですから、
持ち運んで手帳のようにも使うことも可能です。

机がないところで書きたい時は、
丈夫な表紙ホルダーを画板のように使って、
持ったまま、さっと予定を書きつけることもできます。

また、他に持ち歩きたいメモなどを
表紙ホルダーに一緒に挟むのもいいですね。

一日の終わりには、ぱたんと閉じれば、
書棚でも、引きだしでも、
さっと仕舞うことができますよ。

シンプルなマンスリーカレンダー。

マンスリーカレンダーは
日付をシンプルに配置したデザイン。
月曜はじまりで、
月ごとに日付・曜日・祝日が入っています。
縦罫線を少しだけ薄く印刷することで、
数日続く旅行などの予定が書き込みやすくなる
工夫をしています。

カレンダーの上下と左の余白をしっかりと
とっていますので、
今月の目標を書いたり、
一週間分のTO DOリストなど
たっぷりと書き込みができますよ。

いっしょに、鉛筆を販売します。

2020年版でもとても好評だった、
BLACKWINGの鉛筆も、一緒にならびます。
(販売形式は、暦帖単体、
暦帖1冊とBLACKWINGの鉛筆3本のセットの
2種類です。
鉛筆セット単独の販売はありません。)

長方形の消しゴム付きという
BLACKWINGの鉛筆の原型は、
1930年代、エバーハード・ファーバー社によって
つくられました。
当時はバッグス・バニーの生みの親チャック・ジョーンズや
作家のジョン・スタインベックも愛用したといいます。
ところが1998年に生産中止となり、価格が高騰。
2010年に、19世紀半ばからある
カリフォルニアの鉛筆用木材サプライヤー
「カリフォルニアシダープロダクツ社」によって、
北米産のインセンスシーダーと、
日本製の高級芯を使い、
往時の品質を再現した
あたらしいBLACKWINGが誕生しました。
日本で組み立てをしたのち、
金具の取り付けや包装はカリフォルニア本社で
熟練した職人の手によって行なわれています。

暦帖とセットで販売する鉛筆は、
BLACKWINGの定番3本の組み合わせです。
SOFT(3B程度)のBLACKWING、
FIRM(B程度)のBLACKWING 602、
BALANCE(2B程度)のBLACKWING パールです。

鉛筆を一緒に、と考えたのは、
スケジュールがいつでも変更できるように、
「消すことができる筆記具」がいいな、というところから。
「ほぼ日」の「ホワイトボードカレンダー」が
そうであるように、予定はかわるもの。
そこで、「持っていてうれしい鉛筆を」と探し、
伊藤まさこさんがセレクト、
このBLACKWINGを、ということになったのでした。

手帳ともカレンダーともちがう
「weeksdaysの暦帖」、
どうぞ、ためしてみてくださいね。

weeksdaysの暦帖

未分類

暦帖を迎える。

未分類

納戸を片づけていたら、
スーツケースの上にほこりがたまっているのを発見。

そうか、
こんなに長い間、旅に出ない年もなかったなぁ‥‥
なんて、思わずしみじみしてしまいました。

春のロシア、夏の南フランス、
それから‥‥。
予定していた旅はかなわなかったけれど、
その分、ひとりの時間が増えて、
自分とじっくり向き合うことができたのは、
よかったことのひとつ。

これから先、
どんな風に過ごしていきたいかを
見直すこともできました。

早いもので、今年も3分の2が過ぎました。
来年は、あんなことしたいな、
こんなこともしたい。
たのしげなことをいろいろ計画中なのですが、
まずはそれらを記す、
暦帖を家にひとつ迎えたい。

今年は、ちょっと仕様が変わって
さらに部屋に馴染むものができあがりましたよ。

ふたりの料理人と東屋のうつわ。[6]

未分類

LIKE LIKE KITCHEN 小堀紀代美さん[その3]
レースペーパーを足して。

さらにデザートを準備してくださった小堀さん。
オーブンで焼いたふたつのケーキが
カッティングボードにのってやって来ました。


カッティングボード#3(レースペーパー、ケーキサーバーは小堀さんの私物)

「ブラックベリーとハチミツのクランブルケーキです」

カッティングボードの上に
オーバルのレースペーパーをしいて、
ヴィンテージのケーキサーバーを添えています。
このレースペーパーに、一同
「かわいい!」の声。

もうひとつは、いちじくのアーモンドケーキ。
こちらは丸型です。
こちらにも、ケーキに合わせた、
まんまるのレースペーパーを。


カッティングボード#4(レースペーパーは小堀さん私物)

「切る」ためのカッティングボードですけれど、
このうつくしさ、器として使うのも、映えます。
レースペーパーいちまいで、
こんなに雰囲気がかわるのもびっくり。

「レースペーパーを使う、っていう発想が、
じぶんにはなかったから、とても新鮮です。
わたしにはけしてできない、
小堀さんならではのセンス!」
(伊藤さん)

「そう? そうかなぁ?(笑) 
レースペーパー、とっても便利ですよ。
わたしはいろんなサイズで、
いろんなデザインのものをストックしているんです」
(小堀さん)

同席したスタッフが、帰宅後さっそく
「レースペーパー」をネット通販で検索したのは
言うまでもありません。

ほんとうにたくさんの料理をつくってくださって、
小堀さん、ありがとうございました。
小堀さんの料理のレシピは、
YouTubeや書籍などで見ることができますから、
みなさま、どうぞごらんくださいね。

ふたりの料理人と東屋のうつわ。[5]

未分類

LIKE LIKE KITCHEN 小堀紀代美さん[その2]
たのしく食べるために。

「さて、次も、どん! と盛りますよ」

小堀さんが食卓に運んできてくださったのは、
大皿にたっぷりのせた、リガトーニ。

5人で取り分けるから、
大きなオーバルにめいっぱいの盛りつけです。


オーバル皿 石灰釉・大丸皿 石灰釉(サーバースプーンは小堀さん私物のヴィンテージ)

「おいしさ」だけじゃなく
「たのしさ」があふれるこんな盛りつけは、
小堀さんが得意とするところ。
一緒に食卓を囲む人全員が笑顔になりますよね。

ちなみにこのパスタは、
夏のミートソース、と小堀さんが呼んでいるもの。
牛肉多めのあいびき肉を、
ミニトマトやセロリと一緒に白ワインで煮詰めていて、
濃厚なのにアッサリしていて、
景色も味も、たしかに夏っぽい一品でした。


オーバル皿 石灰釉・小(カトラリー、コップは小堀さん私物)

そして、こんどはアジアンエスニック。
1人1皿の盛りつけです。

「小さなオーバル皿が、
ワンプレートディッシュとして
ちょうどいいサイズだな、って思ったんです」

そうして作ってくださったのは、
ガバオいためごはん。
タイ風の、辛いひき肉炒めと目玉焼きを
白いライスにのせた料理です。

石灰釉の白さに、パプリカの赤、バジルの緑、
ひき肉や目玉焼きのカリッと焦げた茶色と、半熟の黄身の
カラフルな色合いがひきたつ! 
このお皿、リムの立ち上がりがくっきりとあるので、
こうしたご飯ものをよそったとき、
フォークやスプーンですくうときに食べやすいんですよ。

「じゃあ、料理のラスト。
タコとじゃがいもの赤ワイン煮です」

こちらは、撮影中、
ずっとクツクツと煮込んでいたもの。
タコがやわらかくなって、
じゃがいもにタコの旨味がしみ込むまで
炭酸水・赤ワイン・オレンジジュースを使って
しっかり煮込むのがポイントなんだそうです。


オーバル皿 石灰釉・小(磁器のココットは小堀さん私物)

前編のjeetenの吉田さんは
オーバル皿にちいさな蒸籠をのせましたが、
小堀さんはアツアツのココットを。
オーバル皿が、器でありながら、
トレイのようにもなって、かっこいい!

食卓に出すときには、そんなふうに
めいめいに盛りつけるほか、
おかわり用として、カッティングボードを
鍋敷きがわりにして、
お鍋をそのまま出すのもかわいいアイデアです。
(ただし、鍋など温度差があるものや
重さのあるものを置くときは、
キッチンペーパーや紙ナプキンを折ったものを
オーバル皿との間に敷くといいですよ。)


カッティングボード#1(鍋は小堀さん私物)

ふたりの料理人と東屋のうつわ。 [4]

未分類

小堀紀代美さんのプロフィール

こぼり・きよみ
料理家。
東京・富ケ谷にあった
「カフェのような、食堂のような」
をコンセプトにしたレストラン
「LIKE LIKE KITCHEN」(2012年閉店)の
オーナーシェフを経て、同名の料理教室をスタート。
告知と同時に満席になる人気を博す。
著書に『予約のとれない料理教室 ライクライクキッチン
「おいしい!」の作り方』(主婦の友社)
『ライクライクキッチンの毎日和食』(エイ出版社)
『フルーツのサラダ&スイーツ 
もっとおいしい組み合わせで』(NHK出版)
実家は宇都宮の大きな洋菓子店。

■Instagram
■YouTube
■BLOG(LIKE LIKE KITCHEN)


LIKE LIKE KITCHEN 小堀紀代美さん[その1]
余白を生かさず、モリモリに!

以前、隣同士に住んでいたという小堀さんと伊藤さん。
仕事を終えたタイミングが合ったら、
乾杯は伊藤家で、
メインディッシュは小堀家でということもあれば、
忙しいときには時間のあるほうが
「これ食べてね」なんて持ちあって、
「食べること」を助け合ってきた仲なんだそうです。
小堀さんの料理は「これ専門」ということはなく、
おいしいと思うものを、おいしい組み合わせでという、
とても自由なもの。
以前、小堀さんが経営していたレストラン
「LIKE LIKE KITCHEN」は、
そんな小堀さんの料理が人気で、
常連さんもたくさん。
だからレストランを閉めることになったとき、
「ぜひつくりかたを教えて!」と言われたことが
料理教室をひらくきっかけになったのだそうです。

‥‥と、そんな話をきいているうちに、
どんどん料理ができあがってきましたよ。

「最初は、ブルスケッタの
グリークサラダ仕立てをつくります」

丸皿 石灰釉

オーブンでカリッと焼いたパンの上に、
ごろごろっと切った生野菜とオリーブ、
そこにほんのちょっとの塩と
たっぷりめの赤ワインビネガー、フェタチーズ、
そしてオリーブオイルをこれまたたっぷり。
オレガノとこしょうをふったらできあがりです。

ニュアンスのある白い磁器の肌に、
夏野菜の色が映えて、なんとうつくしいこと。
色も素材も、要素がたっぷり詰まっている料理が、
丸皿にぎゅっと凝縮されています。

「余白を生かさず、モリモリに盛るのが好きなんです」

前回の、余白をいかす吉田さんと対照的。
盛りつけに正解はないんですものね。おもしろいなあ。

食べるときはナイフ&フォークで、
ちょっとずつパンを切りながら、
野菜とまぜていただきます。
パンにドレッシングがしみた感じも新鮮です。

▲ナイフ・フォークは小堀さんの私物のヴィンテージ

ふたりの料理人と 東屋のうつわ。 [3]

未分類

jeeten 吉田勝彦さん[その3]
せいろと土ものと。

最後は、丸皿にちまきをのせました。
そのままポン、と置くだけでもいいけれど、
何かもうひとひねり‥‥と思っていると、
「小さいせいろごとのせる?」
と吉田さん。
ほかほか、あったかい湯気ごと
テーブルに持ってこれる、
このアイデアいいなぁ。

横にはお漬物をのせた豆皿を。
このお皿、土ものの器も、染付けも、
それからこんなちょっと個性的な色合いの豆皿も、
すぅっと受け止めてくれるところがすごいのです。


丸皿 土灰釉 (せいろはお店のもの/豆皿は伊藤さんの私物)

春巻きの回でも登場した折敷は、
ひとりぶんのおやつや軽い食事をのせるのに
ちょうどよい小さなサイズもあります。
私は時々、こんな風にトレーのように使うことも。

お箸と箸おき、グラスにリネンのナプキン、
豆皿にレンゲ‥‥。
テーブルの上に準備しておくと、
お客様の時でも慌てることがないから、
いいんです。


折敷 胡桃油仕上 小(のせたものは伊藤さんの私物)

じつは吉田さんと仕事をするのは
今回が初めて。
ふたりであれこれ相談しながら、
器にぴったりの料理をえらび、
盛りつけてもらうの、なんだかとってもたのしかった。
そして勉強にもなりました。

吉田さん、
ありがとう。
そしてごちそう様でした!

ふたりの料理人と 東屋のうつわ。 [2]

未分類

jeeten 吉田勝彦さん[その2]
テーブルと料理とお皿のリズム。

同じ料理でも、
盛りつけ方でずいぶん違って見えるものです。

「このオーバルには、
細長い春巻が合うんじゃないかな?」

と作ってくれたのは、
エビと大葉の春巻。
それをオーバル皿に
ドーンと一本置くのかと思いきや、
そこはやはり吉田さん。
半分に切って、
器の中でおさまりよく、
かつ食べやすく(しかも中が見えておいしそう!)
盛りつけてくれました。

横にはちょこんと塩をそえます。


オーバル皿 土灰釉・小

さて次は丸皿に、
春雨と黄ニラとキャベツが入った野菜の春巻を。

「野菜がたっぷり入った春巻は、
食べやすいように一口大に。
断面を見せて盛りつけます」

丸いお皿の中で、
4つに切った春巻が仲良く並んだ姿に、
思わずにっこり。

カレー粉と塩を合わせた「カレー塩」は、
レンゲの上に。
こんな風にお皿の余白に、
ちょっとなにかをプラスすると、
テーブルの上でリズムが生まれるのです。

下に折敷をひくと、
ちょっと背筋が伸びる感じに。
木の風合いが、
磁器の質感を引き立ててくれて、
なかなかいいでしょう?


丸皿 土灰釉折敷 胡桃油仕上 大

ふたりの料理人と 東屋のうつわ。[1]

未分類

吉田勝彦さんのプロフィール

よしだ・かつひこ
代々木上原「jeeten」オーナーシェフ。
1964年岩手県生まれ。
実家は農家で、おいしい野菜とお米を食べて育つ。
高校卒業後和食の職人を志し、調理師学校へ。
研修で、中国料理のまかないを食べ、
夏バテが治ったという経験から、薬膳の勉強を始め、
中国料理へと志望を変更する。
卒業後、埼玉新座市の「四川飯店」を経て、
代官山「Linka」へ。25歳から料理長を6年間つとめる。
その後香港に渡り、野菜を使った中国家庭料理を勉強。
代々木上原「正宇治」の料理長を3年勤めた後、
1999年に「jeeten」をオープン。
故郷の岩手をはじめ、旬の国産素材を使い、
化学調味料は不使用。
メニューには「医食同源」の効能解説も。
ひとりで切り盛りしている関係から、
麺類、飯類は出さないが、
健康でおなかいっぱいになる
「毎日食べられる中国料理」で人気を博している。
著書に『「蒸す」って、おいしい。
キッチンはいいにおい!』(文化出版局)
『ぜんぶ10分のフライパン中華 炒める・焼く・蒸す・
揚げる・煮る・スイーツ』(講談社)
『「和える」って、たのしい。味の決め手はさじかげん!』
(文化出版局)などがある。


jeeten 吉田勝彦さん[その1]
一人前でも、大皿料理でも、おおきなオーバル。

吉田さんとのつきあいは、
四半世紀! 
代々木上原に住んでいた20代のその昔、
しょっちゅうお店に通っていたのです。

味わい深いのに、すっきりしていてきれいな味、
とでも言ったらいいでしょうか、
何度食べてもまた食べたくなってしまう。
「中華料理」というより、
「吉田さんの料理」を食べに行く、
そんなかんじなのです。

「すっきりしていてきれい」なのは、
味だけでなく、
盛りつけにも共通しています。
お皿の余白の取り方、
葉っぱのちょっとしたあしらい方など、
見るたびにハッとする。
毎回、すごいなぁと感心しています。

この器ができあがった時、
中華風の料理との相性がよさそう、
第一印象でそんなことを思いました。
そして、ああいつか吉田さんに使ってほしいな、
とも思ったのです。

「オーバルは盛りつけがしやすいから、
好きでよく使います」

と吉田さん。
おお!どんな風に?
‥‥とたのしみに待っていて出てきたのがこちら、
大好物の黒酢の酢豚。


オーバル皿 土灰釉・大

わぁ、なんてきれいなんだろ。
オーバルの大皿に、
何人分かの酢豚をどーんと盛るのではなく、
一人分をすっきりと。

塊肉ではなく、
薄切りの豚バラをくるくる巻いて揚げるこの酢豚、
食感が新鮮。
横に添えた花巻に
黒酢のタレをからめながら食べると最高なんです。

‥‥すると
盛りつけた様子を見た吉田さん、
「ちょっと待って」
と厨房に消えたかと思うと、
葉っぱを片手に現れて、
酢豚にちょこんと添えました。
おお!これがあるのとないのとでは、
お皿の上の表情がぜんぜんちがう。
こういうの、本当に勉強になります。


オーバル皿 土灰釉・大

つづいては、
インゲンとラディッシュときゅうり、
野菜の前菜3種を一皿に。
器の中のバランスを考えながら、
ていねいに盛りつけて‥‥。
味も食感も、それから見た目にも
たのしい一皿になりました。

このオーバル皿、
酢豚と同じ器ですが、
またちがった表情に。
器と料理の可能性、
まだまだ広がりそうな予感‥‥。

横には丸皿を置いて、取り皿に。
どっしりした土ものの器との相性もよい、
この丸皿ですが、
同じ素材でまとめると、
テーブルの上が洗練された印象になるのです。

お皿に向き合う、新鮮な気持ち。

未分類

この夏、食器棚の整理もかねて、
自分が持っている器を見直してみました。

自分でも、
ずいぶんたくさんの器を持っているなぁとは
うすうす思っていたけれど、
まさかこんなにあったとは!

棚から出して床にずらり並べた様子に、
ちょっとびっくり。

それでも、ひとつひとつに思い出が宿っているんです。

どこで手に入れたか、
どんな風にして我が家にきたのか、
思い出せないものはひとつもない。

どれも愛すべき私の器たち、
なのでした。

その中で、
よく使う器はわりと限られていて、
中でも気がつくと手に取っているのが、
猿山デザインのプレート。

見た目はもちろん、
持った時の感じのよさ、
質感、重み‥‥
あらゆるものが今の私にしっくりくるのです。

今週のweeksdaysは、
すっきり美しい磁器の器。
コンテンツでは、
ふたりの料理人に料理を盛っていただきました。

もうすでに使っていた私も、
目からウロコの使い方。
新鮮な気分で、またこの器と向かい合える。
だから器ってたのしいんだな。

クラッチバッグ、どんな風に? その3 気持ちを明るく。 Landscape Products 清水 彩さん

未分類

清水 彩さんのプロフィール

しみず・あや
Landscape Products取締役。
食のブランド、GOOD NEIGHBORS’ FINEFOODSの
ディレクションや、直営のセレクトショップ
Piliのマネージメント・バイイング、
海外アーティストとのやり取りなどを担当。

■Landscape Productsのウェブサイト


1940~60年代のモダンデザインをルーツに
オリジナル家具や小物を展開している会社で働く清水さん。
店舗内装などのインテリアデザインや、
国内外のアーティストとのやりとりによる商品開発、
厳選した食料品の販売など、
その仕事は多岐にわたっています。

近年は、「価値判断の基準が自分のなかにある女性、
定番に安住しない好奇心と冒険心を持った女性」
をイメージしたセレクトショップ
Piliのバイイングも手がけており、
おしゃれのセンスはお墨付き。

「大学はスタイリスト科を選んだほど、
洋服もコーディネートも大好き。
お買い物が趣味のようなものなので、
洋服はちょっと節約しなくちゃ‥‥
と自覚しているくらい(笑)」

すらりとしたスレンダーな体型で、
どんな服でも着こなしてしまうスタイルの持ち主ですが、
ファッションへの冒険心もピカイチ。

「メンズライクな服装も好きだし、
赤いニットにピンクのパンツとか、
紫色のスカートとピンクのトップスみたいに、
日本人はあまり着ないような
派手な色柄のコーディネートも大好きです」

好きなおしゃれをしていると、
気持ちが明るく楽しくなるという清水さん。

「荷物が多いときは大きなバッグを持つこともあるけれど、
仕事以外の外出時は、小さなバッグを愛用しています。
息子が小さいときの外出にも
実用性のあるリュックより
クラッチバッグを使っていましたね」

クラッチバッグをたくさん持っているという清水さんに
ゴールドのクラッチバッグの
大小の着こなしを聞いてみました。

「私なら、大きいサイズはカジュアルに使います。
こんなビーチサンダルとデニムみたいなラフな服装でも
このバッグひとつで、ちゃんとおしゃれしてる感じになる。
このシルバーのようなゴールドのような色もいいな。
合わせる服を選ばない万能色ですよね」

小さいバッグはお出かけ用に。
シックな格好をしてレストランに出かけるような
ちょっと特別な日に使います」

艶のあるシルクの黒いワンピースに
真っ赤なストラップシューズ。
ゴールドのクラッチバッグが華やかさを添えています。
一方、

中に入れるのは、
携帯電話、財布、化粧品の入ったカゴポーチ、サングラス、アロマオイル。

「仕事じゃないときは、
ケータイ、財布、リップがあればいい。
男の人ならポケットで足りるくらいの荷物しか持ちません。
それを可愛いバッグに入れるのが楽しい」

ファンデーションは塗らずとも、
リップは必須という清水さん。
バッグの中にもピンクや赤があるだけで、
なんだかウキウキ嬉しくなってしまいそう。

クラッチバッグ、どんな風に? その2 アクセサリーのように。 MAISON RUBUS.デザイナー 小林有樹子さん

未分類

小林有樹子さんのプロフィール

こばやし・ゆきこ
身に付けた瞬間、肌に溶け込み、
優しく馴染むジュエリーのブランド、
MAISON RUBUS.のデザイナー。
女性とジュエリーの間に生まれる特別な「調和」や、
手仕事による繊細な細工に柔らかな曲線、
意志を感じさせる凛とした佇まいを大切に
デザインしている。

■MAISON RUBUS.のウェブサイト


細やかな職人の手仕事と、
天然石やパールの豊かな表情を組み合わせて、
繊細なディテールのジュエリーをデザインしている
小林有樹子さん。
今日、身につけているのも
すべて自身でデザインしたアクセサリー。
1920年代から30年代にかけての
アールデコの雰囲気が好きで、
デザインをするときに
想いを馳せることが多いのだそう。

「ちょうど手仕事から工業化に移行する時期なので、
削ぎ落としたようなモダンなデザインと
職人の確かな技術による細工が美しくて。
東洋と西洋の文化が交差するような雰囲気も好きで、
MAISON RUBUS.を設立して以来気がつけば、
その時代の空気を感じられるような
ジュエリーを多く製作してきたかもしれません。
どのシーズンにも共通するコンセプトとしています」

小林さんの好みは持ち物にも共通していて
ヴィンテージの小さなバッグが大好き。

「以前、ocailleというセレクトショップで購入した
アンティークの小さなガマ口を
化粧品ポーチとして愛用しています。
壊れやすくても、この美しい佇まいを
身近に感じていたくて。
家や車、アトリエの鍵も、アンティークの
ビーズポーチにまとめています」

便利さや丈夫さよりも、アクセサリーのように
美しいポーチを使いたいという気持ちが勝るよう。
だから本当は、小さいクラッチバッグひとつで
出かけたいというのが本音。

「でも最近は消毒用のアルコールとか
荷物が増えてしまって。
とはいえ、大きなバッグを持つのが苦手なので、
書類などを入れるバッグと、
よく使うものを入れた小さめのバッグと
2個持ちしています」

いつも持ち歩いているのは、
財布、手帳、携帯電話、名刺入れ、化粧ポーチと鍵セット。
こまごまとしたものも、黒で統一されているため、
すっきりと、落ち着いた印象です。

ゴールドのクラッチバッグの小さいほうにも
すべてが収まりますが、
大きいほうだと余裕があるので、
中身を取り出しやすさを考えるなら大きいほう。

「車で通勤しているので、大きな荷物は車に置いておき、
お店に立ち寄る時などは小さなバッグだけを持ちます。
このゴールドのクラッチバッグも
小さい方ならバッグインバッグとしても使えるのがいいな。
バッグの中でこまごまとしたものを
小分けにするのにも便利そう」

やっぱり小さいもの好きの小林さん。
ひとつだけ選ぶなら、と聞いてみたら
アクセサリー感覚で持てる小さい方を
チョイスしたのでした。

クラッチバッグ、どんな風に? その1 “オフ”の時間のとっておき。 フォトグラファー 宮濱祐美子さん

未分類

宮濱祐美子さんのプロフィール

みやはま・ゆみこ
女性誌をはじめ、料理本などの書籍、
広告などで活動しているフォトグラファー。
スタジオアシスタントを経て2004年に独立。
器や工藝にも造詣が深く、ポートレートから料理、
ドキュメンタリーな取材ものまで、幅広く活躍している。


朗らかな笑顔と柔らかな物腰で現場を和ませつつ、
求めるものを明確に捉える確かな写真の腕で
引っ張りだこのフォトグラファー。
おかげでほぼ毎日撮影が続いている
”売れっ子”の宮濱祐美子さんですが、
趣味や好きなことに費やす時間はちゃんと確保しています。

「駆け出しのときは仕事に夢中で
ただ忙しいだけで日々が過ぎてしまっていました。
でも意識して自分の時間を持つようにしたら、
気持ちにも余裕ができたし、
仕事もますます張り合いが出てきた。
作家さんや骨董の器を見たり、
旅をしたりするのが大好きなんですが、
無理してでもその時間をつくることで、
仕事にも、幅や奥行きが出てくると信じています」

撮影というものは、なかなかの力仕事。
数台もの大きなカメラや機材は重く、
良い表情を捉えるために
背伸びしたりひざまずいたり、時には走ったりすることも。
だから仕事のときの服装は、動きやすさを最優先。

「朝、起きたらぱっと着替えられるように、
仕事着を決めているんです。
動きやすく、洗濯ができるけれど、
上質な素材でそこそこきちんと見えるような
シンプルなトップスとパンツの組み合わせ。
それを毎日のように着て、シーズンごとに着倒すんです」

撮影の後は、まず大切な機材と
撮影したデータを持ち帰ります。
そしてパソコンに向かってデスクワーク。
デジタル時代のフォトグラファーの仕事です。
一日の仕事を終え、夜に出かけるときには、
ここぞとオシャレをするのが宮濱さんの楽しみ。

「仕事着を脱いで、好きな服を着て、きれいな靴を履く。
それだけでオンとオフの切り替えができるので、
このスタイルが気に入っています」

そんなときこそ、クラッチバッグの出番。

「普段、機材を大量に運んでいるので、
その反動なのか、プライベートでは小さなバッグが大好き。
お財布と携帯電話が入れば、もうそれでいいくらい」

今日は、お気に入りの白いシルクのパンツに
レースニットを合わせた上品なホワイトコーディネート。

「ゴールドのクラッチバッグの雰囲気に合わせて
馴染む色を選びました。
仕事のときは、こんな繊細な素材は着られないから、
オフのとき用のとっておきの格好なんです。
ゴールドのバッグを主役にするなら、
全身ネイビーにして、
バッグを引き立たせるのも素敵ですよね」

クラッチバッグの中には、
リップや虫除けオイル、ロールオンタイプの香水といった
こまごまとしたものを入れる巾着ポーチ、
財布、携帯電話、iPadを入れて。

「以前はスマートフォンを使っていたのですが、
ひたすらスマホばかり見てしまうからよくないなと思って、
ガラケーとiPadを組み合わせる方法に変えたんです。
知っているお店で食事するようなときは、
iPadで地図を調べる必要もないから、
ガラケーとお財布だけで出かけることもよくあります」

だから、小さなクラッチバッグでもいいなと迷いながら
宮濱さんが選んだのは大きいサイズ。

「170cmと背が高いので、大きい方がバランスがいいかなと。
このバッグ、シンプルなのに、内側までちゃんと可愛い!
そういうところ、萌えます(笑)」

ゴールドのクラッチバッグ

未分類

アクセサリーいらず。

未分類

特別な日でなくても、
ちょっと気合を入れておしゃれしたい時があるんです。

いつもより少しだけていねいに
まつ毛をくるりとさせ、
気に入りのワンピースに袖を通し、
ヒールのある靴を履く。

それから‥‥と仕上げにえらぶのが
このゴールドのクラッチバッグ。

シンプルな形は、
合わせる服をえらばず、
おだやかなゴールドは、
さりげなく全身を引き立たせてくれる。
これを持てば、
アクセサリーはいらないんじゃないかな? と
思うくらい、
私のおしゃれの味方になってくれています。

着慣れたコットンのワンピースに持てば、
それだけでほら、ちょっといいかんじ。

Tシャツにデニムもいいし、
冬になったらちょっとざっくりした
黒のタートルと合わせてもいいなぁ、
なんて夢は広がります。

完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。

未分類

8月20日(木)午前11時より、以下の商品について、

「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
追加販売は全アイテム、
グレージュカラーのみの入荷になります。


cohan シームレスブラキャミ/
ノーマルカップ

▶商品詳細ページへ

パリのオペラ座の衣裳室出身という経歴を持つ
下着デザイナーの惠谷太香子さんによる設計の
バストパッド付きキャミソールは、
デコルテをきれいに見せる襟ぐりのカッティングに、
調節可能なアジャスターつきストラップと
見た目の美しさと着心地の良さを兼ね備えた1着です。

「体にフィットするけれど、
けしてきゅうくつな感じはしない。
一日中、つけていてもストレスのないブラキャミです。」
(伊藤まさこさん)

cohan シームレスブラ/
ノーマルカップ

▶商品詳細ページへ

サントーニ社というイタリアのメーカーの
すぐれた編機を使い、
ていねいに織り上げた素材を使ったブラジャーです。
カップの裏側は、
肌にやさしいコットン100%素材を使い、
ノンワイヤーでリラックス感がありながら、
適度なホールド感もあります。

「ブラキャミ同様、
パッドを薄くしたブラがこちら。
ショーツとお揃いにすると、
ちょっと水着みたいでかわいいでしょう?
ジムとか、温泉とか。
人前で下着姿になる時も
これなら安心感があるというものです。」
(伊藤まさこさん)

cohan シームレスショーツ

▶商品詳細ページへ

脇縫いのない丸銅で仕上げた、
肌あたりがやさしく、
ストレスフリーな着心地のショーツです。

「お腹とおしりをすっぽり包んでくれる、
身につけていてとても安心感ある形です。
また、しゃがんだり座ったりの動作がとても楽。
よく考えられて作られているなぁと
履くたびに感心します。」
(伊藤まさこさん)

cohan シームレスハイライズボクサー

▶商品詳細ページへ

少し長めのウエスト丈で
ヒップをやさしく包む立体パターンの
このボクサーショーツは
やさしい肌ざわりのストレッチ編みにしたウエスト、
混紡パイル編みにした肌にやさしいマチの裏側など、
はいていて安心な設計になっています。

「パンツをはく時に、
えらぶのは、こちらのボクサー型のハイライズ。
ラインが表に響きにくいところがいいのです。」
(伊藤まさこさん)


全アイテム、サイズは「S」と「M」の2種類。
cohanのサイズ表記は、
Sが通常のM、
Mは通常のL。
サイズ表をご確認のうえ、お選びください。
製品の性質上、お客様都合での返品ができませんので、
各ページのサイズ目安表を参考にお選びください。

展覧会「まさこ百景」 全景解説 その6「This Is My 定番」

未分類

This Is My 定番

肉切ナイフはライヨール。
耐熱皿は鋼正堂。
菜箸は有次‥‥
こんな風に、私なりの
「これはここのじゃないとね!」という定番があります。
ずっと変わらず使っているものもあれば、
買い足しては繰り返し使っているものもあり。
じつは最近、定番になりました、という新顔も。
これが私のThis Is My定番です。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】ガラスのうつわ/肉切りナイフ/時計/ものさし/銅鍋/暦帖/糸切りばさみと白樺のサック/スーツケース/菜箸と盛りつけ箸/白い消火器/耐熱皿/コンバース

「ずっと好きなもの」と、ここの「定番」は
どう違うんだろう? と訊きましたら、伊藤さん、
「うーん、その違いを説明するのは難しいけれど、
あえていうなら、あっちは、替えがきかないもの。
こっちは、替えがきくものが多いかな」
なくしたり、古くなったら買い替える。
足りなくなったら買い足す。
欠けたら修理に出す、そんなものたち。
たとえば菜箸は年に一度買い替えるのが習慣、
家にあたらしく来た白い消火器も、
使用期限ごとに交換する前提、
そして糸切り鋏も、欠けたり切れ味がわるくなったら、
京都に修理に出すそうですよ。

ということで! 
かけあしで紹介してきた
「まさこ百景」の展示コーナーはこれでおしまいです。


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その5「ながめのいいもの」「どうやら黒に目がいくみたい」

未分類

ながめのいいもの

ながめてうれしいのは、見ていて飽きのこないもの。
それから美しいもの。
‥‥とはいっても私の「ながめのいいもの」は、
テープカッターだったり鉄のアイロンだったりと
案外質実剛健です。
もともとオブジェのようなものより、
なにか目的がある「道具」が好き。
そして道具としての用途がありながらも
姿が美しいものが好きなのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】ビーズのブレスレット/テープカッター/ガラスポット/リネンのバッグ/コーヒードリッパー/木のトランク/鉄のアイロン/茶漉し/消しゴム/ハリネズミの灰皿/ハンガー/魚のいれもの/スティーグ・リンドベリの絵皿/コーヒーミル/ピッチャー

このコーナーは、右端に、勝山八千代さんによる
ドアのイラストレーション、
その下にある「鉄のアイロン」からはじまります。

「ヨーロッパのアンティーク屋さんや
蚤の市でよく見かけるものなんですが、
かわいいけど別に使わないしな、
と思っていたんです。
でも、本来の使い方はしなくても、
『そうだ!』と、使い道を思いついたら、
すごくほしいものになりました。
その役割がドアストッパーだったんですよ」

ヨーロッパの鉄のアイロン君も、
ニッポンに来てドアストッパーとして仕事をするとは、
思ってもいなかっただろうなぁ!

このコーナーの右側の「気持ちいいって大事です」には
「ないから、作ろう」なもの。
ここには「ないから、代用しよう」というものが
たくさん並んでいます。
ここまで見てくると、
いかに伊藤さんが「さがしもの名人」か、
感服しちゃうんですが、
やっぱりいつもなにかを探しているんですか。

「海外の蚤の市に行くときのように、
いつでも鵜の目鷹の目というわけじゃないですよ。
ふだんは、欲しいものって漠然としてますし。
でもね、それを友だちに言ったりすると、ふと、
『こんなのあったよ!』って写真を送ってくれたりする。
すると『そう、これこれ!』っていうものが見つかる。
そういうふうにして家に来たものも、多いんです。
だから、ぼんやりでもいいから、
こんなものがあったらいいのに、って言っているのは、
結構大事かも」
そうやって集まるんだ‥‥。

そうそう、代用、という意味では、
フィンランドの古い木のトランク。
旅に使うことはもちろんなくって、
プロジェクター入れにしているんですって。
機械を出しっぱなしにしておくのがいやで、
納戸に入れていたのだけれど、
使う時にいちいち出すのも面倒。
それで、このトランクに入れてリビングに置けば、
景色としても「よし!」。
なるほど、景色がいいって大事です。
(って、そういうテーマの展覧会でしたね。)


どうやら黒に目がいくみたい

器に鍋、ゴム手袋‥‥家の中の黒い道具。
それらを使うたびに思うんです。
ああ、黒って暮らしの引き締め役なんだなぁってね。
それともうひとつの気に入りポイント、
それは女々しくないところ。
「かわいい」は好きだけど「女々しい」のはイヤ。
この微妙な気持ちに黒い道具はしっくりくるのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】パラティッシ/シリコーンツール/おわん/バケツ/がま口/鋳物の鍋/ゴム手袋

黒一色の世界。
でもそこにはニュアンスがあります。
「漆器の黒と、シリコンの黒、
同じ黒なのに質感がちがう。
そういうところにも魅力を感じるのかな」
と、展示を終えて伊藤さん。

琺瑯と同じで、
自分が「黒が好き」だとは思っていなかったそう。
でも自然にいっぱい集まっちゃうのは、
どうやらそうらしい‥‥、
と認めることにしたんだそうです。

黒を置くと、空間がキュッと締まるのも好き。
「バスルームは、基本的に白い空間でしょう。
最初は脱衣かごに、木製のものを使っていたんですが、
この黒いバケツのほうが衛生的だし、
白いなかに置くことで、
すごく締まった印象になりました」


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


展覧会「まさこ百景」 全景解説 その4「わたしの生活必需品」「気持ちいいって大事です」

未分類

わたしの生活必需品

ひとり分の目玉焼きを作るには? 
はさみの一番ってどこのだろ。
こまごましたもの、何に入れようか? 
自分が使うものなのだから、
ルックスも使い勝手もいいものがいい。
いろいろ試して失敗もして。
「今はこれがわたしの生活必需品!」
そう胸を張って言えるものを並べました。
用途はそれぞれ、素材も形もまちまちですが、
どれも愛着のあるものばかり。
これからもつきあっていきたいものばかりでもあります。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】フライパン/アイロン/蒸篭/キッチンクロス/カッティングボード/ハンカチ/はさみ/小ひきだし/銀メッキのお盆/救急箱

「こうして見ると、質実剛健!」
と、このコーナーの展示を終えた伊藤さんがつぶやきました。
そうですね、たしかに、実用一本! という感じ。
でも、実用ならではの美しさがありますよ。

「たぶん、男の子っぽいものが好きなんだと思うな」
そういえば、ほかのコーナーにも、
琺瑯の工具入れなんかがありましたよね。
ここにあるスウェーデンの救急箱なども、
ぱっと見て女子的に「かわいい!」では
ないかもしれないけれど、
かといって男子っぽいわけでもないですよ。
あえていえば「伊藤さんぽい」のかな。

ちなみに杉工場の「小ひきだし」には、
伊藤さんらしい中身がちらっと見えるはず。
注目してみてくださいね。


気持ちいいって大事です

思わずすりすりしたくなるもの、
手に馴染むもの、
身につけるだけで清々しい気分になるもの‥‥
自分のまわりを見渡すと、あるある。
気持ちのいいものが、たーくさん。
この「気持ちいい」ものたちが
私の毎日をささえてくれているのだなぁと思うと
ありがたい気持ちでいっぱいに。
それと同時になくなったら大変! なものでもあるのです。
(伊藤まさこ)

【出展するもの】バスマット/キャミソール/ネックピロー・アイピロー/ビーチサンダル/ローブ/ヴィンテージリネン/ルームパンツ/カシミアニット/ブランケット

ふかふかするもの、肌ざわりのいいもの、
顔をうずめたくなるもの、はだしで履きたいもの、
ひとりの時間に身に付けたいもの‥‥。

このコーナーは、伊藤さんが
「weeksdays」でつくったものが
たくさん展示されています。
そう、「気持ちいいって大事です」というキーワードは、
「weeksdays」のテーマですから。

「気持ちがいい、っていうのは、
みんなが大事にしていることだと思います。
日々、そうありたいですもの。
そういうものをつくりたくて、
weeksdaysをやっていると言ってもいいくらい」

さて、ここにあるいくつかのものは、
会場のショップや、サイトでもお求めいただけますよ。
(宣伝でした!)


展覧会「まさこ百景」

■日程
2020年8月6日(木)~22日(土)
■場所
渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
■時間
11:00~20:00
■入場料
無料
※混雑した場合は、入場時間指定の整理券をお配りします。


新しい投稿ページへ古い投稿ページへ