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もしも仕事じゃなかったら
- 伊藤
- 関根さんは、インドではなく、
ニューヨークやロンドンに行くときは、
荷物の内容や量が変わりますか?
- 関根
- それが、同じなんですよ。
ニューヨークでもロンドンでも、
ほとんど展示会場にいるので、
おしゃれな場所に行く機会もなくって。
- 伊藤
- 仕事とプライベートは違いますものね。
- 関根
- はい。
- ──
- 関根さんはお仕事で渡航することがほとんどだと
おっしゃっていましたが、
休暇にプライベートで
海外に行くっていうこともあるんですか。
- 関根
- 以前はあったんですけど、
今は猫の世話があるので長期不在ができず、
出かけることがなくなりました。
- 伊藤
- そうなんですね。
吉川さんもお仕事が多い印象ですけれど。
- 吉川
- あ、でも、家族でアジアへ行くのは、
ほぼプライベートですよ。
- 伊藤
- そういうとき、旅支度また、違うんですか。
- 吉川
- 全く違いますね。荷物の量も全然違って、
少なくなります。仕事のほうが多めです。
- 伊藤
- アジアって例えばどこに?
- 吉川
- 最近は、ベトナムが多いです。
それからタイ。
韓国も行きますね。
そういうときは、小さめのスーツケース1個です。
- 伊藤
- ヨーロッパに行くときは3つ持ちなのに。
- 吉川
- そうですね。仕事のほうが荷物が多いです。
ちなみに、外ポケットが付いているタイプの
スーツケースも持っていて、近距離の場合、
けっこうそっちを使いますね。
外ポケットにパソコンを入れられるようになっていて、
機内に持ち込むのに便利なんですよ。
- ──
- スーツケース、いくつ持っているんでしょう、吉川さん。
- 吉川
- いやあ、6つ。あはは!
とくにRIMOWAが好きなので、つい。
- 伊藤
- そうか。わたしはもう重さに負けて、
金属製のものをやめて、
ポリカーボネート製にしたんです。
- 吉川
- 僕は金属製に憧れ続けて、
見栄えで使ってます。
- 関根
- カッコいいですよ。
- 伊藤
- そうですよね。
でもわたしはもう、
すべてラクなほうへ、ラクなほうへと。
お鍋も軽く、器も減らし、服も減らし、
卒業アルバムも処分しました。
- 吉川
- えっ! デジタル化したんですか。
- 伊藤
- いいえ、人生すべて軽量化をすすめてて、
それはモノを減らすだけじゃなく、
思い出は形ではなく
心の中だけでいいと思っているんですよ。
- 関根
- 卒業アルバム、私も持ってないです。
- 伊藤
- もうすでに!
- 吉川
- す、すごい‥‥。いやはや。
そこは、ぜったいにマネが出来ないです!
- 関根
- あはは!
- 伊藤
- ふふふ。
- 吉川
- けっこう僕、逆かもしれないです。
そういうふうに、モノを減らせる人たちに
憧れるタイプです。でも、絶対できないです。
- 伊藤
- そうなんですね。
モノを減らすって、気持ちいいですよ!
捨てなくてもいいんです、
誰か使ってくれる人に譲るんです。
- 吉川
- わかるんですけどね。
- 伊藤
- 吉川さんはモノがお好きだから、
それを収納するのに
「置き場所を増やしちゃえ」
っていうタイプでは?
- 吉川
- あ、そうです! よくお分かりで‥‥。
- 一同
- (笑)
- 伊藤
- そういう人はそれでいいんですよ。
- ──
- たしかにそういうタイプの人は、
みなさん、小っちゃい倉庫を借りるとか、
実家を使わせてもらうとか、
それなりの工夫をしていますよね。
- 吉川
- そうですね。僕のまわりはそう。
僕もそうです。
ところで伊藤さんはスーツケースを
大小2つを入れ子で持って行くと
おっしゃっていましたが、
買い物をしない場合は、
もっとコンパクトになるんでしょうか。
- 伊藤
- 個人の持ち物だけなら、
このグレーのスーツケースひとつあれば、
ヨーロッパに2週間ぐらい滞在できます。
仕事の買い物があるから
スーツケースふたつで行くんですが、
ふと、「この小さなスーツケースで暮らしていけるのに、
家にはどうしてこんなに荷物がいっぱいあるんだろう」
って思うんです。
- 吉川
- たしかに‥‥、たしかにそうですね。
人生はスーツケースひとつで大丈夫なんですよね。
ああ耳が痛い。めちゃくちゃ痛いですよ(笑)。
そもそも、ふだんから、
旅にまつわる買い物が多いんだから!
なんで買っちゃうんだろうって思いながら、
「何やってるんだろうオレ?」みたいな一瞬があります。
- 伊藤
- あはは! 旅先でもそうですか。
- 吉川
- はい、ダメなんですよ。もうほんと、
海外の美術館に行くと、
ポスターをまとめ買いしちゃうとか。
- 伊藤
- ええっ?!?!
- 関根
- ええーっっ!?
- 吉川
- もうなんか‥‥その、展覧会記念のポスターが
あるじゃないですか。日程が入っているもの。
ああいうのってもう、そのときしか買えないから。
- 伊藤
- すごーく、男の子っぽいですね。
- ──
- 若い頃、とてもアートは買えないけれど、
本やポスターはぎりぎり買えるんですよ。
自分も、卒業旅行でニューヨークに行って、
ポスターを何枚も買ってしまい、
持ち帰るのに困って、建築図面を入れる
筒形のプラスチックケースを買いました。
それ以来、海外旅行で面白そうな美術展があるときは
そのポスターケースを持って行きます。
- 吉川
- はい、はい! まさしくそうです。
あれ、とても便利ですよね。
絶対持って行かなくちゃね!
- 伊藤
- ええっっ!!!
- 関根
- えー!
- 吉川
- 前回もロンドンに持って行きました。
- 伊藤
- ははは! ウソ~。
- 吉川
- ほんとです。あのケースって斜め掛けができて、
すごく便利なんですよ。
- 伊藤
- それ、持ち帰る時はどこに入れるんですか。
- 吉川
- 斜めにして大きめのスーツケースに入れます。
入るんですよ、案外。
- 関根
- 初めて聞きました。
そのポスターは、どうするんですか、
日本に持って帰って。
- 吉川
- とっとくんです。
- 関根
- あ、飾ったりはされない?
- 吉川
- ポスター用の額があるので、
時々入れ替えて飾ったりもしますよ。
- 伊藤
- その、ポスター用にケースを持って行くのって、
みんなにとって普通のことなんですか。
- 吉川
- いや、好きな人はそうする、というだけですよ。
これも「何やってるんだろう? オレ」案件です。
もう買わなくてもいいんじゃない? って、
わかっているのに、買っちゃうんです。
- 一同
- (笑)
- 吉川
- 初めてヘルシンキ行ったときに、
アルヴァ・アアルトのポスターを見つけて、
ここでしか買えないと思い込んで、
10枚ぐらい買って帰ったら、
日本でも売ってました‥‥。
- 伊藤
- もう(笑)。
旅支度から旅が始まる
- ──
- みなさん、着替えは何セットですか?
1週間の旅行だとして、肌着系は。
- 関根
- 私、着ているものプラス2組。
現地でお洗濯をしながら過ごします。
- 吉川
- 僕は3組かな。合計4着ですね。
1都市だけの滞在なら2組でいいんですが、
1泊だけしてまた次の国、というときは、
洗濯が間に合わないんです。
- 伊藤
- わたしは、1週間なら、
日程分の肌着を持って行きます。
そうそう、衣類を入れておく袋として、
これを使っているんですよ。
本来はランドリー袋なんです。
着終わった服を入れていき、
日本に戻ったらこのまま家でお洗濯。
- 吉川
- かわいいデザインですね!
洗濯コースごとに袋を用意して仕分けておけば、
そのまま洗えますよね。なるほどね。
- 伊藤
- 吉川さんや関根さんは
洗濯洗剤はどうしていますか。
- 吉川
- 僕は日本から洗剤を持って行きます。
MUJIの重なるプラスチックケースに、
粉石けんを日程分、小分けにして入れていくんです。
- 伊藤
- ええーーっ! そんな、たいへんじゃないですか。
- 関根
- 私、持って行きません。
ホテルの石けんで洗いますよ。
- 吉川
- そうですよね‥‥それでいいと思いつつも、
そういう旅支度が、大好きなんです、僕。
- 伊藤
- そっか。そこから吉川さんの旅が
始まっているんですね。
わたしの友人が、旅の直前は、
前日の一日を全て旅支度にあてるって言うんです。
それに、すごくびっくりして。
「え?! 旅の前日なんて、
仕事やなにやら、大忙しじゃない?」
と思うわたしにはできないことだと思い、
びっくりしたんです。
- ──
- 吉川さんは「準備が大事派」なんですね。
- 伊藤
- そっか。
- 吉川
- 「旅の直前はドキドキ派」かも?
- 関根
- どれくらい前から旅支度を
始められるんですか?
- 吉川
- 1週間前からですね。
部屋にスーツケースを拡げて開いておき、
思いつくものをボンボン入れていくんです。
- 伊藤
- なるほど。わたしも以前はそうでした!
でも今は、それこそ化粧品など、
「これを持っていこう」というものを
なんとなくよけておくくらいで、
じっさいの荷造りは
出発当日っていうこともありますよ。
- ──
- 現地で買えるものも多いですしね。
- 伊藤
- そうなんです。
- 吉川
- わかっちゃいるんですよ~(笑)。
空港で買っても間に合うものもあるし。
- ──
- (笑)洗濯の話に戻りますが、
洗濯物干しっていうか、
洗濯ばさみが並んでるピンチハンガー、
持って行きませんか?
吊りさげると靴下が10足ぐらい干せる、
畳める小っちゃいのがあるじゃないですか。
- 吉川
- もちろん持って行きますとも。
あれ、便利ですよね!
- 伊藤
- ええっっ!!! ちょっと、ちょっと。
- 関根
- すごいっ!
- 伊藤
- 持って行ったことがありません‥‥。
一ヶ所滞在で長めの日程なら、
洗濯機のある部屋を借りますけど。
- ──
- 洗濯機があっても、
乾燥させるのに困った経験があって。
- 吉川
- わかります。
乾燥機が使えない衣類もありますし。
- ──
- Tシャツを干すのに、
木のハンガーしかなかった経験から、
クリーニング屋さんの金属ハンガーを
適当に入れて持って行ったりもしてます。
- 関根
- すごい‥‥。
- 伊藤
- すごーい。
- 吉川
- 便利なものをいかに持って行くか、
そういうことを考えることを含めて
「楽しい旅支度」なんですよね。
伊藤さんもおありだと思うんですよ、
これが旅には便利ですよっていうものが。
- 伊藤
- 便利‥‥、そうそう、わたしの場合は、
シルクのスカーフです。
風呂敷がわりに着終わったものを包んでもいいし、
フェイスカバーにしてもいい。
ちょっと寒い時にはマフラーとして使えますし、
旅には基本、着回しのきく
無地の黒っぽい服を用意して行くから、
上のほうにポイントをつくる意味でも
スカーフっていいんです。
同じ服でも、スカーフ使いで、
違う服のように見えますし。
- 吉川
- じゃあ、ちょっと派手めというか、
デザイン違いで複数を?
- 伊藤
- そうなんです。
3枚くらい持っていくと、すごく便利です。
- ──
- 着替えの代わりになるんですね。
- 伊藤
- しかも畳めばコンパクト。
- 吉川
- 暑いと思って行った東南アジアでも、
冷房や、気候の変化で、
寒いと感じることがあるので、
僕も保温性があるものを選んで持って行きます。
これは「Khadi&Co(カディアンドコー)」のウールで、
ちょっとフワフワしたインドの織物。
やっぱりアクセントになりますよね。
僕は服がワントーンとか2色が多いので、
伊藤さんと一緒で、
ちょっとポイントになるのも嬉しい。
そして旅の終りには割れ物とか、
買ったものを包んでスーツケースに入れます。
- 伊藤
- そういえば、帰路はニットを
クッション材代わりにすることもありますね。
ちなみに、そういう小物は、
そのままスーツケースに?
- 吉川
- 小分け袋として、
たとえばAesopでもらう
薄くて小さな布袋をとっておき、
そういうときに使っています。
- 伊藤
- 関根さんは?
- 関根
- なんでも、そのままです。
そうそう、海外旅行に欠かせないもの、ありました。
このインドの腰巻(ルンギ)です。
- 吉川
- きれいな布ですね。
腰巻なんですか、それ?
- 関根
- はい、男性用の腰巻なんですよ。
これを、ホテルのタオルが汚れていたら
タオルがわりにしたり、
このお布団をかけるのがイヤだな、
っていうときに、肌掛けにしたり、シーツにしたり。
- 伊藤
- えっ、そんなホテルに‥‥?
- 関根
- インドの田舎に行っちゃうと、
選択肢がないんです。
2枚あって、
こっちはもうずっと使っている古いもの、
これは新しいものです。
ショール代わりにもなるので持ち歩いているんですよ。
- ──
- インドの人にしてみると、
万能な布なのか、
腰巻専用なのか、気になります。
- 関根
- 腰巻専用です。
- 伊藤
- じゃあ、関根さんがショール代わりに
使っているのを見たら、どんな反応を?
- 関根
- そうなんです。
「こんなの持っててかわいそうだ」
って思われてるらしくて、
「もっとかわいいのを着たら?」と、
取引先の方が服を分けてくださることもあって、
なんかもう、ほんとうに申し訳ない‥‥。
貴重品の持ち方
- ──
- 着替えのお話を伺っていいですか。
1週間の海外旅行だとして、
旅先の気候に合わせた服を持って行くと思うんですが、
季節を問わず持って行くものは、あるんでしょうか。
- 吉川
- 真夏であれば別ですが、
寒暖差があるようなときは、
クシャッと小さくなるダウンジャケットを持って行きます。
- 伊藤
- ダウンはほんとうに便利ですよね。
- 吉川
- さらに運搬のために圧縮袋を持って行きますよ。
空気を抜くとぺちゃんこになる。
- 関根
- すごい!
- 伊藤
- すごいです! びっくり。
- 吉川
- そ、そうですか(笑)?
ダウン以外でも小っちゃくなるんですよ。
だから普通の服も、
これに入れてぺちゃんこにして運ぶんです。
- ──
- 冬服も、ダウンだったり、ぺちゃんこになると
運びやすいですものね。
いくらオシャレでも、
かさばるメルトンの厚手のコートは‥‥。
- 吉川
- それは持っていかないな(笑)。
- ──
- 伊藤さんも季節を問わず、
一応、ダウンを入れておく?
- 伊藤
- 今回は冬のブリュッセルで、
一日、蚤の市をまわるっていう日があったからですね。
寒いと悲しいだろうなと思って。
- ──
- 吉川さんは着回すほうですか?
着替えるほうですか?
- 吉川
- 旅先では着回すほうです。
モノトーン系で、全身紺の場合が多いです。
あとは冬だとカシミヤ100%のニットは外せません。
- 伊藤
- 飛行機に乗るときも、カシミアのニットっていいですよね。
温かいし、気持ちがいいし、ちゃんとして見えますし、
シワになりにくく、ラクなんです。
- 吉川
- そうですよね。ぼくは冬の旅では、
インナーもウール100%のものにしています。
まめに洗濯ができなくても、
外からも中からも、においがつきにくいんです。
時々「あれ? まだ機内食のにおいがする」
なんてことがなくなります。
- ──
- 乗り換え、乗り換えで、
「30時間ぐらい着替えてないかも?」
っていうことがあっても大丈夫そうですね。
- 吉川
- そうなんです。
自分のにおいって気づきにくいので、
なおさら、気をつけるようにしています。
空港から直行で仕事先の方に会ったりすることもあるので。
- 伊藤
- 大事なことですよね。
- ──
- 靴はいかがでしょう。
伊藤さんの今回の冬のパリでは、
どうなさいましたか。
- 伊藤
- わたしは今回、trippen(トリッペン)の
ブーツ一択でした。
現地でフランスの
スニーカーを買おうと狙いを定めていたのですが、
いざ店に行ってみたら
しっくりくるものが見つからなかった‥‥。
- ──
- きちんとした食事用に
女性はちょっとかかとの高い靴を持って行く、
と聞きますが‥‥。
- 関根
- 私は、かかとの高いミュールを履いていくので、
だいたい、それでどこでも行きます。
寒いときはブーツにするんですけど。
- 伊藤
- わたしは今回、ビストロ中心だったから、
ロングドレスにジャケットを羽織って、
trippenのブーツで通しました。
服は、長い丈のドレスで、
ブーツもしゅっとした形だったので、
靴先が見えても大丈夫だな、って。
- ──
- じゃあ、もしきちんとしたレストランに
行く予定があったら‥‥。
- 伊藤
- 一足、ヒールのある
華奢な靴を持って行くでしょうね。
でもパリなどの都会だったら、
現地で買うという
たのしみがあってもいいかもしれない。
- 吉川
- それも楽しそうですね、
最初からそのつもりで行けば。
- ──
- 機内持ちこみの
バッグはどうなさっていますか。
パソコンなどを入れますよね。
- 吉川
- はい、パソコンはこのリュックに入れて
機内に持ち込みます。
長距離便に乗る時はリュックじゃなくて、
大きなトートバッグにすることもあります。
これですね。
- 伊藤
- わぁ、大きなTAMPICO(タンピコ)ですね。
- 吉川
- はい、大は小を兼ねるので、長距離のときは
これを機内持ち込みにするんです。
ちょっと大きめですが、ギリギリ大丈夫。
コンパクトなリュックのほうは、
近距離のときの機内持ち込み用なんですよ。
ちなみにformuniform(フォームユニフォーム)っていう
リトアニアのブランドです。
クシャクシャって小さく丸めておけるので、
エコバッグやサブバッグとしても。
- ──
- 安定感のある大きなトートって、
機内持ち込みにとても便利ですよね。
- 吉川
- そうなんです。
コンパクトなダウンとか、機内で脱いだものを
入れておく余裕があるくらいがいいですよね。
- ──
- 空港でちょっとおみやげを買っても、
ポンと入れられる余裕があると、助かりますよね。
けれどもトートって口が開いているので、
防犯のためお財布やパスポートや鍵は、
貴重品袋的なものに入れて、できればひもで結んで、
奥にしまったほうがいいですけれど。
- 吉川
- はい。そうしています。
- 伊藤
- わたしは貴重品袋として、
このバッグを使っていますよ。
- ──
- CI-VA(チーバ)ですね。
- 伊藤
- そう。機内では、おっきいバッグは荷物棚に入れ、
これを肌身離さずにいます。
- 吉川
- 肌身離さずと言えば、
僕は財布にストラップをつけています。
財布を買うときは、
ストラップが付けられるかどうかが、
すごく大事なんです。
- 伊藤
- そうなんですね!
- 吉川
- あとは「AirTag(エアタグ)」。
- ──
- あっ、iPhoneで荷物の居場所が探せる
Appleのタグですよね。
- 関根
- すごいです、吉川さん‥‥。
- 吉川
- つけた荷物が今どこにあるかがわかるんですよ。
これも反省を生かしたもので、
これまで、ほんとに財布を何回なくしたことか!
- 伊藤
- ええっ! そんなに何度も?
- 吉川
- おっちょこちょいなんです。
東京で財布をなくしたんですが、
AirTagのおかげで見つかりました。
「ない!」と思ってすぐにiPhoneを見たら、
デパートにあることがわかったんです。
トイレに行ったので、そこで置きわすれたんですね。
慌てて行ったら、紛失物取扱所に届いてました。
- 伊藤
- すごいですね!
用心することに越したことはないですものね。
関根さんの機内持ち込みはどんなバッグですか。
- 関根
- 私は、この、機内持ち込み可能な
キャビンサイズのスーツケースです。
貴重品は小っちゃいバッグに入れて肌身離さず。
- 吉川
- 「TUMI(トゥミ)」ですね。
いいですよね、いっぱい入りますし。
- 伊藤
- そうなんですね。
- 吉川
- ちょっと膨らむ仕様なんですよ。
これ以上入らないかな、というところから、
さらにもうちょっと入るんです、TUMIって。
- 関根
- 修理しつつ使ってます。
- 伊藤
- スーツケースって、全般的に、
とくに車輪まわりが壊れやすいですよね。
- 関根
- 壊れますね。
- 伊藤
- それでも機内持ち込みができるサイズの
スーツケースって便利ですよね。
わたしも仕事じゃないときは、
これだけで行きたいぐらいです。
ワイヤーは必需品?
- 伊藤
- 現金といえば、わたし、以前、関根さんから
旅の持ち物で、いいことを教えていただきましたよ。
関根さん、買い替えて使わなくなったお財布を、
通貨別に専用にしておくんですって。
ポンド、ユーロ、USドル、ルピーなど、
また行くかもしれない国の余った通貨は、
再両替せずにとっておき、
それぞれ別々のお財布に入れておくって。
- 吉川
- 出かける国用に、それぞれのお財布が
あるっていうことですね。
- 関根
- そうなんです。USドルはドル用のお財布に、
インドルピーはルピー用のお財布に、って。
そうすれば出かける時に入れ替えずにすみますし、
そのお財布を持って行けばいい。
- 伊藤
- わたしは海外の通貨は再両替せず、
ジップ付きの透明袋に入れてとっておきますが、
お財布に入れておくという関根さんのアイデア、
いいなって思いました。
関根さん、そのお財布のほかに、
海外にかならず持って行くもの、
ほんとうに、ないんですか。
- 関根
- うーん? 傘とスリッパかな。
- 吉川
- あ、スリッパ!
そうです、そうです、
海外のホテル、ないことが多いですよね。
ぼくも持って行きます。
- ──
- 機内ではどうなさってますか。
- 関根
- 私はミュールで行って、
機内も外もそのまま、っていうことが多いです。
- 吉川
- 女性はミュールだったらもう、万能ですね。
- 伊藤
- 脱いだり、履いたりがラクですものね。
吉川さんは絶対持って行くものは他に?
- 吉川
- 先ほどもちょっと出ましたが、
荷物を留めておくカギ付きのワイヤーです。
僕はスーツケースを2個持ちで
移動することが多いんですが、
一人で空港でトイレに行きたいというような時、
そのへんに置いておくわけにもいかないから、
スーツケースをワイヤーで柱に留めておくんですよ。
あと電車。とくにヨーロッパの電車って、
荷物専用の置き場所があるんですが、
座席からは目が届かないんです。
とくにひとりのときは心配なので、
棚にワイヤーで繋げておきます。
- 関根
- かしこい!
- 伊藤
- なくなったことがあるんですか?
- 吉川
- 盗られたことはないんですが、
長距離の列車だと、
途中駅に停車中になくすんじゃないかと心配で。
- 伊藤
- わたしも、長距離列車ではそのことを思ってました。
- 吉川
- 経験的にフランスは
セキュリティが甘いかなって思います。
ちょっと神経質すぎるのかもしれないですけど。
- 伊藤
- いやいや! 自分のことは自分で守らないと。
- 関根
- たしかに。私も電車で
スーツケースがなくなったことがあります。
でも吉川さんのように
経験から学ばないものだから‥‥(笑)、
今日、すごく勉強になってます。
- 吉川
- いえいえいえ(笑)。
どちらでなくしたんですか。
- 関根
- ロンドンからバーミンガムに行く途中でした。
でも盗られたのではないと思うんです、
なぜかっていうと、そっくりの黒いバッグが
棚に残っていたから。
- 伊藤
- ああ! 間違って持っていっちゃった?
- 関根
- そうだと思います。
- 伊藤
- わかります。
それで、わたしは対策として、目立つように
スカーフを持ち手のところに巻いているんです。
最近、似たポリカーボネート素材が多くなってきたから、
空港のバゲージ・クレームで間違えやすいんですよね。
以前、スカーフをつけてなかったとき、
「あの人がわたしのを持ってる気がする、
間違ってるよなぁ‥‥でも気づくかな?」と思って
何も言わずに見ていたら、
そのまま出て行こうとして、
慌てて追いかけたことがあるんです。
そうしたら、やっぱりわたしので。
それ以降は、使わなくなったスカーフを
巻いて預けることにしたんですよ。
- 関根
- おしゃれです!
- 吉川
- そうですね。
伊藤さん、RIMOWA
(スーツケースのブランド)をお使いなんですね。
- 伊藤
- はい。わたしは最近ポリカーボネートにしたんですが、
吉川さんはアルミ製ですね。
- 吉川
- ずいぶん前に、フランクフルト空港の
直営店で買ったものです。
以前は今と比べてずいぶん安く買えました。
- 伊藤
- 今は海外から日本に買いに来ているそうですよ。
- 吉川
- そうですよね、隔世の感があります。
伊藤さんはスーツケースひとつ?
- 伊藤
- 行きはひとつですが、帰りは2つになります。
ちいさめのスーツケースを
入れ子にして持って行くんですよ。
- 吉川
- なるほど! 帰りは荷物が増えるんですね。
さきほどおっしゃっていた段ボールや梱包材を使って、
空っぽのスーツケースに詰める。
- 伊藤
- そうなんです。
- 吉川
- 直近のパリでは何を買われたんですか。
- 伊藤
- チョコレートとバターとチーズをぎっしり!
- 関根
- わぁ。
- ──
- 保冷剤は持って行きますか。
- 伊藤
- 今回は、買ったバターを
ホテルの冷凍庫に入れておいてもらい、
それを帰路の保冷剤がわりにしました。
今回泊まったのが古くてかわいいホテルで、
部屋には冷蔵庫がなかったんです。
それでホテルの厨房で預かってもらいました。
- 関根
- え? ホテルの厨房に? さすがです。
- 伊藤
- 「バターは冷凍庫に、チーズは冷蔵庫に」とお願いして。
そのときに役立ったのが、
一緒にいたロンドンのアンティークの
アクセサリーバイヤーの友だちが、
サッと油性ペンを出して、
「名前とルームナンバーを書くといいよ」と。
- 関根
- ああ!
- 吉川
- さすが!
ホテルの厨房の冷蔵庫では、
ほかのものとまぎれちゃうかもしれないし、
誰かが使っちゃうかもしれないし。
- 伊藤
- 「油性ペンを持ち歩いているの?」と訊いたら、
買い付けのとき、袋に値段を書いたりするのに
必要になることがあるんですって。
だからわたしもこれから、
買い付けじゃなくても、
油性ペンを持とうと思いました。
- 吉川
- 買い付け系だと、油性ペン、付箋、テープ、
袋、そしてウェットティッシュは必須ですよ。
とくに古道具を買う時は、
手が真っ黒になっちゃうから。
- 関根
- 伊藤さんはおみやげ上手だから、
ちゃんとおみやげのことを考えて準備なさってる。
- 伊藤
- いや‥‥そんな、考えてないですよ!
関根さんはおみやげは買わないほう?
- 関根
- 私、いつもは何も買ってこないんですが、
今回のインドではちょっと買いました(笑)。
でも、まさこさんのような、
おみやげを見つける目がないんですよ。
- 伊藤
- そんなことないですよ!
複数のスーツケース
- 伊藤
- 関根さん、吉川さん、
きょうはよろしくお願いします。
- ──
- GWにかかる読み物ということで、
伊藤さんと「旅支度の話が聞きたい気分ですね」と
いう話になり、旅が多いおふたりにご参加いただきました。
このごろやっと、コロナ禍には行けなかった海外にも、
やっと行けるようになったと思うんです。
- 伊藤
- 4年くらい、どこにも行けずにいましたよね。
でもそんな中、関根さんがおっしゃったんです、
「家にいるのも、いいかも」って。
- 関根
- そう思いましたし、今でもそう思うんですよ。
けれども私は海外に行かなくちゃならない仕事が
立て続けにあって、この1月、2月、3月、
出かけていたんです。
1月はロンドンの展示会、
2月はニューヨークの展示会、
3月はインドに、取引先に会いに。
- 吉川
- すごいですね!
- 伊藤
- 時差を調整するのもたいへんそう。
- 関根
- そうですね。時差はつらいです。
「眠る」しか解消の方法がないですね。
- 伊藤
- 吉川さんも、今年、旅に出られていましたね。
- 吉川
- 1月にパリで展示会があり、
ヘルシンキとロンドンにも寄ってきました。
パリの仕事だけだったら
羽田からの直行便が便利なんですが、
あえて経由便にして、
寄港地でストップオーバー(乗り継ぎ地に
24時間以上滞在すること)にしたんです。
往路は羽田→ヘルシンキ→パリ、
復路はパリ→ロンドン→羽田、です。
そうすると日本からの一往復で、
複数の都市を訪ねることができるんです。
- 伊藤
- なるほど。ヘルシンキやロンドンもお仕事で?
- 吉川
- 仕事だけれど、ちょっとうれしい時間でした。
リサーチで町の様子を見に行くみたいな感じですね。
- 伊藤
- とはいえ、やっぱりお仕事絡みが多いんですね。
- 吉川
- そうですね、ヨーロッパはそうなっちゃいますね。
- 伊藤
- 関根さんも、お仕事の旅が多いんですか。
- 関根
- はい、私は、ほとんどが仕事です。
でも今回のインドは、仕事がてら、
少し遊んで帰ってきましたよ。
- 伊藤
- 仕事のときと、プライベートのとき、
海外旅行だとして、
スーツケースや荷物の量は変わりますか?
- 関根
- 仕事でもいろいろあって、
日本から海外の展示会に出展する、
というときは、大荷物のことが多いです。
たとえば今回、ロンドンの展示会に出した荷物を
そのままニューヨークに送ったんですけど、
「途中で1箱なくなった」と連絡があって。
- 伊藤
- ええっ!
- 関根
- 何がなくなったかがわからないので、
「じゃあ、日本から全部持って行こう」となり、
ニューヨークへは制限重量32キロまで
ぎりぎりに詰めたスーツケース3つで行きました。
直近のインドは、1つで行ったんですが、
向こうで荷物が入らなくなって、
1つ、現地で買い足しました。
- 伊藤
- その中に私物はどれくらいあるんですか。
関根さん、私物が少なそうなイメージがあります。
- 関根
- 私物はもうほとんどないかも?
服にしても、展示会用の新作を着よう、みたいな。
- ──
- みなさん、職業的に、
いつもの恰好とお仕事の服装が近いですよね。
- 関根
- ああ、たしかに。
- 吉川
- そうですね。
- 伊藤
- 三人ともそう。
- ──
- 伊藤さんも旅が多いですよね、このごろ。
- 伊藤
- 今年に入ってから沖縄と台北、
そして先日、パリに行ってきました。
お二人は、お仕事のときとプライベートの時、
どちらにも必ず持って行くものってありますか。
わたしは、歯ブラシなんです。
現地で購入しようと思うと、
ずいぶんサイズが大きくて!
- 吉川
- そうですよね、日本の歯ブラシ、いいですよね。
それに、海外のホテルには、
アメニティとして置いていないことがほとんど。
- 伊藤
- そうなんです。
シャンプーやコンディショナーはあっても、
歯ブラシってもともとないですよね。
消耗品は現地で買おう、と思っているんですが、
歯ブラシだけは小っちゃいのを2本持って行きます。
ふだん使っている、普通に小っちゃいものと、
先がほんと細いものです。
- ──
- 普段通りの状態にするんですね。
- 伊藤
- そうなんです。
で、歯磨き粉は現地調達なんです。
その国らしい、かわいいデザインのものや、
日本にはない珍しいフレーバーのものがあるでしょう?
だからパリでも、台湾でも、
いつも買うものがあって。
たとえばこれはハワイで去年買ったものです。
- 伊藤
- 歯磨き粉はいっぱい買って、
日本の友人たちへのお土産にすることもあります。
消耗品だし、貰っても困らないし、
かわいいはみがき粉が洗面所にあると、
旅先でも日常でもテンションが上がりますから。
以前、シャンツァイ(香菜)味っていうのがあって、
化粧品をつくっている友人へのお土産にしました。
ミントとシャンツァイとキュウリの味なんです。
- 関根
- ええーっ!
- 伊藤
- パリのBuly(ビュリー)で見つけました。
今は日本にも入っているみたいですけれど。
- ──
- お二人はどうですか?
伊藤さんの歯ブラシに相当する、
これだけは持って行かなきゃ、っていうものは。
- 吉川
- 僕は梱包材を必ず持って行きます。
買い付けをするつもりがなくても、
出会ったら連れて帰りたいから。
それが割れ物の時がよくあるので、
パッキングのプチプチとか、テープとか。
- 伊藤
- そういうものって、手に入りづらいし、
価格も案外高いんですよね、海外だと。
- 吉川
- そうなんです。それに、
現地で買おうと思ったら、探すだけでも
けっこうな労力になっちゃうので、
持って行くようにしたんです。
軽いので、スーツケースの隙間に詰めて。
- 伊藤
- それにくわえて、梱包用の箱も便利です。
スーツケースに入るくらいの大きさの
段ボール箱を持って行けば、
そこに小物を詰められますし、
さらにスーツケースの中で動かないようにしておけば、
安全に持って帰ることができます。
そういう小っちゃめの箱をいくつかとパッキンと、
テープとはさみがあれば、という感じですね。
わたしは長めの旅だと1カ月ぐらい前から、
「これ、スーツケースに入れるのにちょうどよさそう」
と、箱を集めておくんです。
もっともわたしの場合、
最近、買い物欲がちょっと収まっているので、
もっぱら、クッキーやチョコレートなど
こわれやすい食材を入れて帰るんですが。
- 吉川
- 必ず持って行くもの‥‥僕は、
SIMの入っていないスマートフォンを
予備として1台よぶんに持って行きます。
というのも、昔、パリですられたことがあって。
仕事もプライベートもその1台だったので、
すごく困ったんですよ。
それでかならずもう1台持っていくようにしました。
もしその1台だけになっても仕事になるように、
ある程度アプリを同期させています。
Wi-Fiがあればネットには繋がるので、
日本からのメール対応ができるんです。
- 関根
- すごいです、吉川さん。
過去の経験をいかして!
- 吉川
- ただ、LINEだけはスマホ2台に同期できないので、
それができるiPadを、
いざという時のために持って行きます。
以前、すられたとき、そのiPadだけになり、
Wi-Fiの通じる場所で、抱えて通話をしてました。
- 関根
- 私もパリでiPhoneをすられたんですけど、
経験から学ばず、あいかわらず1台だけです‥‥。
- 吉川
- えっ、どちらで?
- 関根
- パリの展示会で準備中に。
壁紙を貼っていたら、
足元に置いてたはずのバッグが、
あっという間になくなっていたんです。
- 伊藤
- バッグごと?!
- 関根
- はい、バッグごと持って行かれて。
- 伊藤
- 展示会の準備中ということは、
基本、関係者しかいないはずなのに。
- 関根
- それで油断したんですね。
その人は、見ていたんでしょうね、
奪うタイミングを。
- 吉川
- 気をつけてくださいって、展示場で言われました。
荷物から離れなくちゃいけない時は、
動かせない場所に鍵で固定しておいて、って。
- 関根
- そうですよね。
でもあいかわらずスマホは1台だけですし、
あとはパスポートにお財布くらいで、
とくに必ず持って行くようなものはないんです。
- 伊藤
- たしかにパスポートとクレジットカードに、
ちょっと現金があればどうにかなるって思いますよね。
気負わず着られて、ちゃんと見える
- 伊藤
- 藤井さんは、着てみてどうでしたか?
- 藤井
- まず、生地がもうサラサラで。
すごく気持ちがいいです。
- 伊藤
- ね、着ていないみたいですよね。
- 藤井
- ほんとに、着ていないみたい。
私は、すごく暑がりなので、
腕はできるだけ出していたくて、
夏はもっぱらノースリーブなんです。
- 伊藤
- 藤井さんも藤野さんも、
二の腕が出せるのがすばらしいですよ。
心構えみたいなものはあるんですか?
鍛えたりとか。
- 藤野
- パーソナルジムに通ってるんですけど、
腕は鍛えないようにしてるんです。
ムキムキになりすぎてしまって。
- 伊藤
- 筋肉がつきやすいんだ?
- 藤野
- どうやらそうみたいです。
ほかにやっていることと言えば、
ドラックストアで売っている
高くないボディークリームを
お風呂上がりにばーっと塗るくらいです。
藤井さんは?
- 藤井
- ‥‥どうしよう。何もしてない!
顔に化粧水をつけたあと、
そのまま腕に塗るくらいです。
でも、夏は日焼け止めと日傘は使います。
- 伊藤
- そうか、腕を出しているぶん、
日焼け対策は必要ですよね。
- 藤井
- 夏にノースリーブは手放せませんが、
伊藤さんが着ている半袖も、
袖の長さがいいですね。
- 伊藤
- そうなんですよ。
袖がすこし長めで、
身幅はノースリーブより広め。
この絶妙なバランスが気に入ってしまって、
もう全色欲しいなって思っています。
- 篠田
- この半袖、ユニセックスなので、
細身の男性も着られると思いますよ。
- 伊藤
- 何にでも合わせやすいですしね。
プレーンだから、
「また同じの着てるの?」って思われない。
今日はボトムは藤野さんが黒のパンツで
藤井さんは‥‥?
- 藤井
- トップスが白なのでデニムにしました。
ボトムがカジュアルなので、
パールのネックレスを合わせてみたんですけど、
イヤリングもパールだと
トゥーマッチですかね?
- 伊藤
- いえいえ、素敵だと思いますよ。
ボトムの方でいい感じにカジュアルダウンしてるから。
- 藤野
- うん、似合ってます。
逆にボトムをタイトめのスカートとかにすると、
もっときれいめに見えるかも。
- 伊藤
- なるほど。
Tシャツみたいに気負わず着られるんだけど、
ボトムをきれいめにすると、
ちゃんとした場所にも着ていけますものね。
- 藤野
- 私、昔から半袖でもノースリーブでも
ニットが好きなんですけど、
下がカジュアルでもちゃんと見えるところがいいなって。
- 伊藤
- ああ、たしかに。
こうやって座っていても、
上半身のほうがよく見えるから、
トップスがその人の印象を決めるような。
ニットっていう素材だと、
同じ形でもTシャツとはまた違って映りますね。
- 藤井
- 藤野さん、今日もボトムにインして着てますか?
- 藤野
- 今日はしていないんですよ。
いつもは脚長効果をねらって
インしがちなんですけど、
このトップスはちょっと内側に折るだけで
きれいに着られるなって。
- 藤井
- そうなんだ。
私はお腹が気になってインしないんですけど、
これはリブがしっかりしてるから
お腹の上で止まってくれるんですよね。
- 伊藤
- ああ、そういうテンションも
計算されてるんでしょうね!
- 藤野
- おおお。
そして着心地は、見た目より軽い。
- 伊藤
- そうなの。
見た目は分厚くてしっかりしてるけど、
着るとTシャツより軽いんじゃないかと思うくらいです。
- 藤井
- 表地に、ちょっと光沢がありますね。
そして表側と裏側でちょっと違いがあるような気がします。
- 篠田
- そうなんです、表側と裏側で、
使っている糸を変えてるそうです。
肌に触れる内側はキュプラとコットンで
肌触りを良くしていて、
表側の糸には銀イオンを練り込んで、
防臭効果や速乾性を持たせているとか。
だから汗をかいてもシミになりにくいんですよね。
- 伊藤
- すごい。
SLOANEってニットのブランドだけど、
年々、気候が暑くなってきているから、
つくりかたもどんどん変えているんですね。
わたしたちも、暑くても、ニットは着たいですし。
- 藤野
- はい、着つづけます!
- 藤井
- 同じく。涼しいニット、歓迎です。
「見えないところ」が大事
- 伊藤
- 今日は「暑がりでは?」と思われているという
「ほぼ日」のふたりに集まってもらいました。
いろいろ聞かせて下さいね、よろしくお願いします。
- 藤野
- よろしくおねがいいたします。
‥‥私、そういう印象があるのかもしれないんですが、
とくに自分では暑がりとは思っていないんですよ。
- 篠田
- えっ、藤野さん、暑がりだとばかり思ってました。
- 藤野
- あはは!
ノースリーブが多いからそう見えますよね。
たしかに夏はノースリーブばかりです。
- 伊藤
- それは、形が好きだからですか?
- 藤野
- そうですね。
シャツでもノースリーブが好きです。
- 篠田
- 藤野さんは「ほぼ日」の中でも
いつも“きれいめ”な印象ですよね。
- 藤野
- そんな、励みになります、ありがとうございます。
でもいつもはこんなんじゃないかも?
今日は「ちゃんとしないと」
と思って来ました。
- 伊藤
- ふふふ。
SLOANEのノースリーブ、よくお似合いです。
- 藤野
- ありがとうございます。
実はSLOANEが好きで、これ以外にも
冬のニットと半袖のコットンニットを
持っているんです。
- 伊藤
- わぁ、嬉しい。
着ていて、いかがですか。
お洗濯もご自分で?
- 藤野
- はい、ふだん、手洗いです。
でも夏物は洗濯する回数が多くなるので、
リブのあたりがへたってこないか心配で‥‥。
白いものだと黄ばみも気になるんですけれど、
やっぱりクリーニングに出したほうがいいでしょうか。
- 伊藤
- わたしは自分で洗っちゃいますよ。
ネットに入れて、洗濯機の「手洗いコース」で。
- 藤野
- 洗濯機で大丈夫なんですね。
それはうれしい!
- 藤井
- “あの”洗剤で?
- 伊藤
- もちろん、あの洗剤で。
- 藤野
- このトップス、おうちでも
洗濯がしやすそうですね。
- 藤井
- ほんと、そう思います。
夏は汗もかくから毎日洗いたいけれど、
夏物なのに洗いづらい素材ってあるじゃないですか。
でもこのトップスなら気にせず洗って、
毎日でも着られそうだなって。
- 伊藤
- そうそう。
素材もコットン100%じゃないから、
黄ばみも気にならないんじゃないかな。
- 藤野
- 洗濯で悩まなくていいって、
ものすごく大きなポイントですね。
心置きなくノースリーブが着られる!
- 篠田
- 夏の冷房、だいじょうぶですか。
- 藤野
- オフィスなどで冷房が気になるときは、
ジャケットを羽織っています。
袖を通さずにいるので、
あるときに「肩掛けの女」って命名されました。
- 一同
- (笑)
- 伊藤
- でもわかる!
肩掛けって、肩周りはあったかくて、
腕は涼しいからちょうどいいんですよね。
けっしてカッコつけてるわけではないんですよ。
- 藤野
- わかっていただけて嬉しいです。
袖を通して着てしまうと暑い日も、
すぐ外せるから便利なんですよ。
- 伊藤
- でも、このノースリーブなら、
腕を通して着ても、
アームホールがもたつかないと思いますよ。
- 藤野
- そうですね。
あと、ノースリーブって、
下に着たキャミソールや下着が
袖口から見えないかどうかも問題なんですけど、
このトップスはギリギリ見えない感じがすごくいいですね。
- 藤井
- そう! アームホールが小さいから、
肩の後ろ側で下着の紐が見えないかを
心配しなくてすみますよね。
首から肩の幅が1cm違うだけで、
腕の見え方も変わってくるし。
- 藤野
- きつすぎても二の腕の見え方が気になるので、
ほんとにちょうどよくて。
- 伊藤
- そういう「見えないところ」が、
やっぱり大事なんですよね。
- 藤井
- ほんとうに。
それからぴったりめだと、
今度は汗染みも心配なんですけど、
これは気にならなかったです。
- 篠田
- 汗をかいても速乾性に優れているから、
すぐに汗染みが消えるんです。
- 藤野
- それはいいですね!
私、Tシャツもノースリーブも
グレーを持ってるんですけど、
夏は汗染みが心配で、避けがちなんですよ。
- 伊藤
- たしかに、
グレーは特に目立ちやすいですもんね。
でもこれなら大丈夫。
- 藤野
- 安心して着られます!
わたしの制服
先シーズンの秋冬、毎日のように着ていたのは、
SLOANEのトップス。
丸首、長袖。
素材は? ‥‥とタグを見てみると、
ウール70%、シルク30%。
一見、トレーナーのようなのですが、
着てみると、ただのトレーナーではないことが
すぐに分かる。
見頃の幅や丈感、
襟ぐりの感じが絶妙。
今日こそは違う服にしようと思っているのに、
またすぐ手が伸びちゃう。
もうこれは私の制服ではないか?
‥‥と思ったほどでした。
さて、季節は移り変わって、
春がやってきました。
この春夏もまた私の制服があるといい。
デニムにパンツ、スカートと、
合わせるものをえらばず、
着るものに困った時に、私を助けてくれる服が。
今週のweeksdaysは、
SLOANEの夏のトップス。
半袖とノースリーブ、色は3色。
これがあれば秋まで乗り切れること、
間違いなしですよ。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月25日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
saqui
ノーカラー スリットスリーブ
ジャケット
デザイン画を見た瞬間、
「欲しい!」と思わず口に出たジャケット。
手を動かすたびに、
揺れる袖がデザインのポイント。
手の表情をこんなにも美しく見せてくれる服って、
他にはないのでは?
(裏地にも岸山さんの工夫が。
くわしくはコンテンツの対談を読んでみてくださいね。)
同素材のテーパードリボンパンツと
合わせて着るのもおすすめ。
人気のブラックにくわえて、
ネイビーも作りました。
ワンピースにスカート、パンツ‥‥
合わせるものによって、エレガントにも、
またちょっとカジュアルにも。
着まわしのきく一枚になっています。
(伊藤まさこさん)
miiThaaii のシルクコットンネックレス、こんなコーディネートで 伊藤まさこ
ネイビーのネックレスに合わせたのは、
渋めのゴールドのワンピース。
このワンピースには、
大振りなピアスを合わせることが多かったのですが、
今年はVネックの部分にネックレスを持ってくるのが気分。
ワンピースが少し光沢のある素材なので、
さらにきらりとしたネックレスをつけると、
ちょっとやりすぎになってしまう。
そんな時に、
シルクコットンのネックレスがちょうどいいんです。
素直に一連で。
くるりと結んで表情を変えて。
ブルーのネックレスは同色でまとめます。
タンクトップやTシャツ、
ボーダーのパンツやデニム‥‥
カジュアルな着こなしにもぴったり。
リボンの位置を後ろにしたり、
前にしたり。
この後ろ姿にハッとする人も多いはず。
手首にぐるぐる。
「ネックレス」だけれど、
ブレスレットにだってなるんです。
シルバーのネックレスは、
黒のチューブトップワンピースと合わせて大人っぽく。
3重に巻いて。
リボンを後ろに持って来ます。
髪は軽くまとめて、
ネックレスのリボンを主役にします。
ラフに結ぶとこんな感じ。
ネイビーのネックレスと同じ結び方ですが、
シルバーだとまた違った雰囲気に。
3色それぞれ個性がある、
シルクコットンネックレス。
白いシャツにネイビーもいいなぁとか、
黒のワンピースにシルバーもすてき、とか。
あれこれ妄想しながら、
どれにしようか考える。
その時間もまた楽しいものです。
あのひとと、シルクコットンネックレス 02 fog linen work スタッフのみなさん
fog linen workのスタッフの
みなさんのプロフィール
粕谷斗紀さん
かすや・とき
fog linen workで
広報全般、メールマガジンや
インスタグラムに掲載する写真や制作などの、
プレス業務を担当。
おいしいものを食べたり飲んだりするのが好き。
最近はインスタグラムで見つけた料理に
挑戦することが多い。
「旅も好きで、
今年はいろいろ出かける予定です。
でも旅の目的は、
結局おいしいものを食べることなんですよね」
「weeksdays」では2020年の暦帖のコンテンツや
「あのひととコンバース」などに登場。
長谷川直子さん
はせがわ・なおこ
海外・国内営業を担当。
肌触りのよいものが好き。
特にタオルと靴下は大事で、
「リネン、コットン、シルクなど
自然素材に惹かれます」
引越をきっかけにクラフトビールにはまり、
週末はビールを飲み歩くのが楽しみ。
「fogがある下北沢にも
素敵なビール屋さんがたくさんあります!」
大桃文佳さん
おおもも・あやか
主に店舗での販売業務やディスプレイを担当。
お店や雑貨などで
自分の好きな「かわいい」をたくさん見つけることが好き。
最近は、可愛い柄を集めている生地の山から
あれこれ組み合わせを考えて、
よなよなミシンをするのが日課だそう。
「子どもたちの洋服や小物など、
好きなものを自分で作ると、
とっても楽しいですし、嬉しいんです」
fogのショップでも人気という、
miiThaaiiのシルクコットンネックレスを、
fogのスタッフにつけていただきました。
今回、weeksdaysのためにお作りしたのは、
ふだん(fogでは100センチ)のものにプラスして
160センチの長さ。
「100センチが160センチになったので
実質1.5倍ほどなんですけれど、
つけてみると
イメージとしては2倍くらいになったので、
かなり存在感が増しました」
とプレスの粕谷斗紀さん。
合わせたのは、
ネックレスと同素材のmiiThaaiiの
シルクコットンのトップスとパンツ。
色はブラックに近いネイビーですが、
上質な光沢感とハリのある生地のおかげで、
シンプルながらメリハリある印象に。
「左手首にぐるぐる巻いてみました」
少しだけのぞく肌が、
服やネックレスのいい引き立て役になっている。
素材の持つ力ってすごいんです。
靴もブラック。
ここでも、ちらりと見え隠れする素足がいいアクセントに。
長谷川直子さんも、
ネックレスと同素材・同色のmiiThaaiiのワンピースに。
パーカー、パンツ、靴も潔くすべて白。
ネックレスのリボン部分を横にしてポイントに。
ネイビーもすてきだけれどシルバーもいい。
色が変わるとイメージがずいぶん変わるものです。
「ワンピースを着た時に、一連で。
また、Tシャツ一枚でカジュアルに。
ちょっとなにか足したいな、という時にいいんです」
と長谷川さん。
「気軽につけられる」というのも、
このネックレスの魅力なんですって。
巻いたり、結んだり、
長谷川さんのようにリボンを横に持ってきたり。
ひとつ持っていると
いろいろなバリエーションができるのもうれしい。
「金属アレルギーの方も、
安心してつけることができる、と
お客さまにも好評なんですよ」
小さな木をコットンシルクで包んだこのネックレス、
軽いだけではなく、肌触りがいいんです。
最後は大桃文佳さん。
デニムに合わせてfog のブルーのリネンをえらびました。
ぐるりと2連にして、襟の下にくぐらせます。
シャツもさわやかな水色。
同系色同士の組み合わせは
これから初夏にかけてよさそうです。
リボンはラフに結んで、
後ろに垂らして。
このネックレス、
色によって印象が違うのもおもしろい。
「グレーは、パールに似ているので、卒園式や入学式に、と
求めるお客さまが多くいらっしゃいました」
なるほど!
「一連にした時、もしも寄れが気になるようでしたら、
のばして軽くスチームを当ててみてください」
と粕谷さん。
でもね、まっすぐもすてきなんだけれど、
ちょっとクネッとした自然な表情もまたいい。
合わせる服によって、
スチームを当ててきちんとしたり、
クネッとした感じを楽しんでみてください!
あのひとと、シルクコットンネックレス 01 Havane 大坂友紀子さん
大坂友紀子さんのプロフィール
おおさか・ゆきこ
高校卒業後、服飾専門学校のスタイリスト科に進学。
卒業後、輸入物を扱うセレクトショップを経て
美容院の仕事に就く。
結婚・出産を経て、専業主婦のとき、
自営業の夫と、フランスで日本の伝統工芸品を扱う
ショップを開く計画を練り、
リサーチのため家族と渡仏。
戻ってきて友人からのおすすめで
パリの可愛い子供服「honoré」と出会い、
日本でフランスのお店を開くことを決意。
その後、単身で渡仏、買い付けを行ない、
2005年、東京・代官山に
「honoré」の名を冠したショップを開く。
その後、「honoré」の閉業とともに、
2009年、東京・代々木(最寄り駅は参宮橋)に、
フランスを中心にヨーロッパ各国から直輸入した
洋服・雑貨を扱う「Havane」(アバヌ)として移転開業。
「weeksdays」では2021年に、
「大人のリバティを大人が着ると」
2023年に、
「あのひとと、t.yamai paris」に登場。
去年、t.yamai parisのコンテンツに登場してくださった
Havaneの大坂さん。
その時、
ご自身で身につけるものも、
お店に置くものも、
「5年がちょうどいい」
という大坂さんの言葉に、
なるほど‥‥と深くうなづいた私。
毎年、流行を追うのは疲れてしまうし、
10年だとベーシックになり過ぎてしまう。
それゆえの5年。
そんな大坂さんの店に並ぶのは、
どこかかわいらしかったり、
ちょっと気になるデザインだったり。
ここにしかないセレクトが魅力。
weeksdaysでもお馴染みの、
t.yamai parisやLe pivotの服も
大坂さんセレクトと、weeksdaysとではずいぶん違う。
毎回、ハッとする発見があるのです。
fog linen workはキッチンクロスなど、
おもに台所で使うものを愛用中という大坂さん。
今日はfogの関根由美子さんがつくる洋服のブランド、
miiThaaiiのシルクコットンのネックレスを
つけていただきました。
店先でパチリ。
Tシャツにコットンのジャケット、
それから花柄のパンツ。
「同系色でまとめるのが最近の気分」という大坂さん。
なるほど、ジャケットの前立て部分のグレーや、
Tシャツのプリントのシルバーが、
ネックレスと馴染んでいる。
ふだん大きめのアクセサリーをあまりつけない、という方も
これなら参考にできそうです。
足元はダンスコの白いサンダルを。
「素足だとふつうになり過ぎちゃうかな? と思って、
あえて黄色のソックスにしました」
そうそう、この「あえて」が大坂さんの着こなしなんです。
かわいいなぁ。
ブルーのネックレスに合わせたのは
ピンクの花柄ワンピース。
「柄の中の一色をえらべば、
取ってつけた感じにならず全体が馴染みます」
ほんとうだ。
リボン部分を横に持ってきて、
アクセントに。
スニーカーはVEJAの白。
そしてここでも黄色のソックスが効いている。
シルクコットンネックレスは、
重ねづけせずにシンプルに、がいいですか?
と尋ねると、
「そうねぇ‥‥」と、
お店のディスプレーからささっと取って、
ネックレスを重ねづけ。
個性の強いアイテム同士を合わせるのではなく、
さりげないものをプラスして。
ふだんから、
コーディネートは
「やりすぎないように」を意識しているとか。
鏡の前に立って、
足したり、場合によっては引いたり。
全体のバランスを意識しているんですって。
この日の取材後、
私たちweeksdaysチームは、
Havaneでワイワイいいながらお買いもの。
黄色いソックスに白いサンダル、スニーカー。
ネックレスにワンピース‥‥
今回の大坂さんの着こなしを
そのまま取り入れることも可能!
代々木のお店、ぜひ覗いてみてください。
欲しいものにきっと巡り会えるはずですよ。
重いものを手放して
春は動く時。
私のまわりでも、
引っ越しや家のリノベーションを考えている人が多く、
その様子を聞いているこちらまでワクワクしてきます。
私も家の中を模様替え。
本当は新しい椅子が欲しいところだけれど、
もうたくさんあるし、とそれは諦め、
家具の配置を少し変えました。
それと同時に、
ものを見直すことに。
大きくて重いもの、
たとえば鍋や大皿は、
思い切って手放しました。
行き先は友人たちの家。
気に入って使ってきたものだから、
そこにあると思うと安心です。
重いものを手放した今、
気持ちはすっきり軽やか。
これから、ものえらびをする時は、
「軽いもの」というのも、基準の一つになりそう。
今週のweeksdaysは、
miiThaaii(ミーターイー)のシルクコットンネックレス。
つけ心地はとても軽やか。
ちょっとおしゃれをしたい時、
またカジュアルにも。
あらゆるシーンで活躍することまちがいなしです。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
4月18日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
Lue スプーン
口当たりのやさしさ、
それからすくいやすさ。
ほどよい大きさもよくて、
使わない日はない、と言ってもいいくらいな、
Lueのスプーン(小サイズ)。
実家の母にプレゼントしたところ、
すっかり気に入り、
「チャーハンはこれでないと」というほど、
母娘で定番となっています。
チャーハンはもちろん、
ドライカレーや、
チキンライス、タコライスなどにもぴったり。
「最後の一口」を、
気持ちよくすくってくれます。
小さなサイズは、
お茶やデザートの時間に重宝。
真鍮の輝きは和洋問わず、
幅広い器に合うところも気に入っています。
(伊藤まさこさん)
t.yamai parisの春の服、わたしたちの感想
一人旅のおともに
畑唯菜
t.yamai parisのサッカージャケットを
購入したのは昨年の9月ごろ。
そのときちょうど、
「これからの秋に羽織れるものがほしいな」
と思っていたのです。
オールブラックで上品な見た目でありながらも、
ラフに着られそうなゆったりめのシルエットに
惹かれました。
実際に着てみると、生地が薄くてやわらかく、
特に肩周りはジャケットとは思えない動きやすさです。
また、ポケットのサイズが大きめなので
スマホや財布が入るのもうれしいポイントでした。
なにより、軽くてシワになりにくいのが最高です。
私は一人旅をよくするのですが、
荷物をなるべく減らしたいので、
カジュアルにもフォーマルにも使える
このジャケットは欠かせない存在になりました。
移動中はTシャツの上に羽織って、
ちょっとおしゃれなレストランに行くときは
前のボタンをとめて
形のきれいなパンツと合わせて着ていました。
ふだんも、会社に行くときも休日も問わずよく着ています。
これさえ着ておけばちゃんとして見える気がして、
めんどくさがりの私にはとてもありがたいジャケットです。
春夏も着られる素材感なので、
今年もたくさんお世話になると思います!
暑くなってきたら半袖のワンピースと
BARIのリボンサンダルと合わせて着てみたいです。
はた・ゆいな
「ほぼ日」デザインチーム。
weeksdaysチームにも所属。
インターンを経て2023年に入社。
趣味は旅行で、つい最近、
ロンドン→パリ→リスボン→
タリン→ヘルシンキ→ロンドンを回ってきた。
趣味はサッカー観戦。
ロンドンでブライトンの試合を観戦予定だったのが、
日時を間違えて見られず!
でもパリでサンジェルマンの試合を観たそう。
ちなみにいちばんのファンのチームは
アーセナル(プレミアリーグ)。
やっとたどり着いた、
理想のジャケットです
安念奈美
ずっと、ジャケットが欲しかったのです。
かっちりしすぎず、シルエットがきれいで、
ラフな格好が多い私でも
抵抗なく着られるジャケット。
そんな中で、ようやくたどり着いたのが
t.yamai parisの
トリコットサッカージャケットでした。
ジャケットなのに
カジュアルな洋服にも合うし、
もちろんきちんとした場所にも着ていけるし、
色もまっ黒じゃなくて
細かいストライプが入っているので
重たい印象にならず軽やかに着られるし、
やわらかく着心地がよくて、
しかも家で洗える!(乾きもはやい!)
こんなにいいことずくめなジャケット、
他にあるでしょうか‥‥。
そして、何よりも
購入の決め手になったのが、
「シワになりにくい」というところ。
ズボラな私にとっては、
手間をかけずにきれいに着られるということが、
洋服を買う上でけっこう重要なポイントなのです。
このジャケットに
白いフリルのブラウスとワークパンツをあわせて
あえてちぐはぐなコーディネートにしたり、
夏は黒いショートパンツと
白いグルカサンダルとあわせたり、
シンプルだからこそ
組み合わせを考えるのが楽しくなる
大活躍の一着になりました。
あんねん・なみ
2020年入社。
「ほぼ日」手帳チームでさまざまな業務を担当。
前職がCM製作プロダクションだったとのことで
かなりの多忙をきわめていたそう。
建築学科を専攻した理系女子で、
イラストや描き文字も得意。
好きなものは甘いものとお酒で、
晩酌は毎日欠かさず、
アイスクリームは必ず冷凍庫に入っている。
t.yamai parisの春の服、あの人に着てもらいました 02 草場妙子さん
草場妙子さんのプロフィール
くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。
2022年、週末だけのメイクアップサロン
WEEKEND MAKEUP ROOMを開設。
■Instagram
■website
■ほぼ日の學校「では、眉毛だけメイクしてみましょう。」
■weeksdaysの草場さん登場コンテンツ
weeksdaysの撮影でいつもお世話になっている草場さん。
撮影の後は、
みんなで試着大会になることもしょっちゅうなのですが、
草場さんもそのうちのひとり。
さまざまなものを売るweeksdaysですが、
その中からアンテナにひっかかったものを
素早く見つけ出す。
weeksdaysのコンテンツを作る上で
欠かせないスタッフでもあり、
お客さまでもあるのです(ありがたい!)。
このジャケットもそのひとつ。
先日の撮影では、
カメラマンの有賀さん(レディスですが、
オーバーシルエットなので細身の男性でもいけるのです)、
私、そして草場さんの3人がお揃いに。
それでも「あ、かぶっちゃった」とならないのは、
シンプルなライン、そしてシックな黒だから。
着ている人の雰囲気に、寄り添ってくれる服なのです。
「ジャケットを着る、というとつい構えてしまいますが、
そうではなくて、とても気軽。
カーディガンを羽織るような感覚でいられるところが
気に入っています」
また、ヘアメイクという仕事柄、
袖がまくれるというのも大事なポイントとか。
「リングは仕事に差し支えあるのでつけませんが、
その代わり手元にはバングルや時計を」
髪はきゅっとバレッタで。
後れ毛がかわいい。
「今日のようにジャケットやパンツともに、
ボリュームある服を着た時は、頭を小さくまとめます」
撮影時、モデルさんが、
ふわっとした服を着た時などは、
「髪、まとめましょうか?」
とささっと手直ししてくれる草場さん。
全体のバランスを意識するのは、
仕事の時もご自身でも。
「全身のバランスを見る」ってすごく大事です。
ジャケットの感想をうかがうと‥‥。
「シワにならないというのは、
こんなに快適なんですね!」
車移動が多いという草場さん。
ふだんアウターは、
脱いでたたんで助手席に置いて‥‥
という段階を踏まえていましたが、
このジャケットは着たまま乗っても全然オッケー。
すごく助かっているんですって。
パンツの穿き心地はどうですか?
「すごく穿きやすいです。
ゴールドは初めて着るのですが、
しゃりっとした素材の質感が大人っぽくていいですね。
いい買いものをしました!」
ふだん、あまりラフに寄りすぎないように、
センタープレスのパンツを
えらぶことが多いという草場さん。
t.yamai parisのこのパンツは、
ラフな形でありながら、色合いや素材感がシック。
穿いていてラクなのに、
けしてだらしなく見えない。
この塩梅が山井さんの作る服のすごいところなのです。
この日はまっ白なニューバランスを。
「久しぶりにお店をのぞいて見つけたのがこちら。
ゴアテックスなので汚れにくいし、
雨の日も大丈夫かなと思って」
なるほど。
草場さんのスニーカーえらび、
いつも参考にしています。
ジャケットとパンツに合わせたのは、
草場さんといえば‥‥の白いTシャツ。
「白っぽい方が抜けがあるかなと思って」
いつも変わらぬ服が好きで、
いつも同じような服を買ってしまうという草場さん。
白いTシャツも、
半袖と長袖それぞれたくさん持っているとか。
「人からはその変化はわからないと思うのですが、
こっそり自分だけ楽しんでいるんです」
いつか草場さんの白Tコレクションも見せてくださいね。
t.yamai parisの春の服、あの人に着てもらいました 01 湯浅景子さん
湯浅景子さんのプロフィール
ゆあさ・けいこ
画家、1973年生まれ。
名古屋を拠点に絵を描いている。
大学生の時、舞台美術の手伝いをきっかけに
絵を描き始める。
2000~2010年、
アートブックのセレクト書店「コロンブックス」を運営。
2011年頃より本格的に絵画制作に取り組み、
ここ数年は精力的に各地で展覧会を開催。
今は、(ずっと目標だった)海の近くに
アトリエ兼小屋を建てる計画が進行中。
好きなものは、昭和30年代の日本映画(成瀬巳喜男、
川島雄三、小津安二郎、増村保造監督作品、
森繁久弥の社長シリーズなど)、
海と古い建築物。
「weeksdays」では2023年、
夫の哲也さんとともに
キューブスツールのコンテンツに登場。
モノトーンにパンツスタイルが多いという景子さん。
いつも、シンプルながら、
彼女らしい雰囲気が漂っているのは、
バッグや靴などの小物使いや、
自分に合ったサイズえらびをしているからなのかも。
「これかわいいでしょう?」
と言って見せてくれたのは、
木の入れもの。
部屋の片隅に置いてあったこれ、
すごく気になっていたのでした。
インテリア小物として売られていたそうですが、
景子さんはバッグとして持っているんですって。
かわいい!
「ユニセックスの服が好き」
という景子さん。
街を歩いていても、
つい目がいくのは男の人の着こなし。
グラフィックデザイナーの夫、
哲也さんの服を借りることもしょっちゅうとか。
だからカーゴパンツの着こなしはお手のもの。
「これは、もう何にでも合いますね」
本当だ。
まるで前から持っていたみたいに、馴染んでる。
長袖Tシャツにカーゴパンツ。
でも足元をスニーカーにしないのが景子流。
台湾製のサテンシューズを合わせます。
取材の前夜、
家でコーディネートをあれこれ考えてくれたそう。
「このトップスもぴったりでした」
やわらかな素材を持ってくると、
雰囲気ががらりと変わる。
パンツにインして、
袖は少し折って手首を見せます。
身長173センチ。
「だから当初、丈が足りないのではと心配していましたが、
全然大丈夫でした!
小柄な人だったら裾を折り返してもよさそうですね」
と景子さん。
そう、軽やかな素材なので、折ってももたつかないんです。
続きまして、
ネイビーのジャケットを。
カーゴパンツに合わせたトップスに、
一瞬、スカートと見まごうギャザーたっぷりのパンツ、
そしてコンバースのハイカット。
「ジャケットはふだんほとんど着ないんです」
と言うけれど、
すごくお似合い。
「ジャケット」だけれど、ジャケットっぽくない。
気負わず、カーディガンのように着られるのが、
このジャケットのいいところなのです。
全身白にネイビーのジャケットをさっと羽織って。
これから春にかけて、
こんな着こなし、いいなぁ。
「そうそう、デニムとの相性もいいんです」
と景子さん。
前夜のひとりファッションショー(時おり、
哲也さんのアドバイスも入ったとか)のおかげで、
いろんな着こなしを発見したそう。
素足にスリッポン。
ロゴ入りTシャツもいい!
ブラウンのジャケットには
黒のブラウスとスカートを合わせて。
ジャケットの襟元からフリルがちらり。
「このえんじっぽい茶に黒が合います」
袖は軽く折ります。
襟元からフリルを見せる、とか
袖口から手首を出す、とか。
こういったちょっとした工夫で、全体の雰囲気が変わる。
今回、お手持ちの服をいろいろ組み合わせて、
自分に合うバランスを探ってくれた景子さん。
新しい服を買った時ばかりでなく、
こんな風に、
ふだんから鏡の前でチェックするといいのだなぁ‥‥
(見習います)。
今年は、東京や京都で展覧会が目白押し。
(weeksdaysでも景子さん初挑戦の作品を企画中!)
ジャケットもパンツも、
軽くて皺になりづらく、かさばらない。
お仕事や旅のおともに
連れて行ってもらえたらうれしいです。
パリにいると
パリにいると、
いつもより人との距離が近いなと感じます。
ホテルで、カフェで、
こんにちは。
花屋で、マルシェで、
ありがとう。
それから、
よい1日を。
見知らぬ人でも、
目があったらにこっとすることも多いんです。
パリの人は冷たいなんて、
いったいだれが言った?
たとえ外からやってきた旅人でも、
こちらから心を開けば、応えてくれる。
それがパリ。
けれども、
いい感じで放っておいてくれもする。
この距離感が心地いいんだよなぁ。
今週のweeksdaysは、
t.yamai paris のジャケットとパンツ。
そうそう、
山井さんご夫妻とはじめてお会いしたのも、
パリなのでした。
fog linen workのバスマット、わが家の使いかた 伊藤まさこ
5年前に作った、このバスマット。
2枚買ったうちの一枚は友人にプレゼント。
なのでじつは何年もの間、
このバスマット一枚で過ごしてきました。
だから何回洗ったんだろう?
おそらく200回(いや、その倍?)は
洗っているはずですが、
色こそ落ちたものの、
へこたれることなく今でも現役。
それどころか、お風呂上がりに足を置いた時の感触が、
年月をおうごとに気持ちよくなっています。
中里さんのコンテンツにも書きましたが、
私も娘も、湯船から上がって軽く身体の水気を拭いたら、
すぐに全身にボディクリームを塗り、
それからバスマットへ‥‥という段取りなので、
あまりびしょびしょにならない。
使い終わったらタオルウォーマーにかけるので、
いつもからっとしています。
タオルウォーマーは、
晩秋から春先にかけてスウィッチを入れますが、
夏などはここにかけておくだけでからり。
リネンとはつき合いが長いけれど、
乾いたリネンを触るたびに、
すごい素材だなぁ‥‥と感心しています。
身近になりすぎて、
なくなった時のことを考えると、
きっとすごく困る。
それくらい、私の暮らしには欠かせないもの、
丈夫でへこたれず、
いつも清潔、こざっぱり。
これこそ、私が求めるバスマットなのです。
そうそう、この原稿を書いているときに、
バスマットを作るきっかけになった、
かつての鼎談「ほしいものはたくさんある。」を
読み返しました。
「欲しいけれどないもの」を作る。
weeksdaysって、そんな店。
これからも初心に帰って、
よいもの、欲しいものを作っていきたいな、
そう思いました。
fog linen workのバスマット、あのひとの使いかた 02 関根由美子さん
関根由美子さんのプロフィール
せきね・ゆみこ
ふだん使いをテーマに、リトアニア産の麻素材で。
シンプルなデザインのキッチンリネンやベッドリネン、
ウエアなど、日々の暮らしに寄り添う布製品と
雑貨を展開する、下北沢「fog linen work」のオーナー。
すべてのアイテムがオリジナル、
関根さんはそのデザインと企画を行なっている。
また、南インドの人たちの日常着「ルンギ」の生地を使って
いろいろな商品を作るべく、あたらしいブランド
「miiThaaii」(ミーターイー)を立ち上げ、
自らが現地への仕入れに赴いている。
下北沢のショップでは
fog linen workとmiiThaaiiのオリジナル製品のほか、
インドのワイヤーバスケットや雑貨類、
世界各国のアクセサリーやインテリア雑貨を販売。
「weeksdays」ではいろいろなコンテンツに
登場いただいています。
■fog linen workのwebsite
■miiThaaiiのwebsite
■fog linen workのInstagram
■miiThaaiiのInstagram
fogの関根さん宅には、
家族が使うバスルームと、
ゲストが使うシャワールームがあります。
ここは1階、ゲストのためのシャワールーム。
広々したベッドルームに、
コンパクトなシャワー、トイレがついたこちら、
余計なものは一切なしの潔い空間。
壁はコンクリート、床は黒のタイル。
硬質なものの組み合わせに、
fogのリネンがよく合います。
なんとシャワーカーテンもリネンなんですよ。
バスマットは一枚ひらりと敷いたり、
またはふたつに折って使ったり。
「すぐに乾くし、毛足がないから雑菌も溜まりにくい。
じゃぶじゃぶ洗って乾かして」
バスマットを使うときに気になるのが、
使った後のべちょべちょ感。
「すぐに乾く」ってすごく大切。
こちらは2階のバスルーム。
折り畳まずに、一枚さらりと敷きます。
ここでもやっぱりリネンが大活躍。
「伊藤さんのリクエストで、
この大判のバスマットを作りましたが、
じつは我が家では別の用途でも使ってるんです」
と関根さん。
「リネンのプロ」の、
別の用途ってなんだろう?
‥‥とキッチンを覗くと、
あ!? ここにも。
あれ、ここにも?
「ふだん、リネンのテーブルクロスを敷いていますが、
ちょっと面倒な時は、
こんな風にテーブルランナーにしてもいいかなと思って」
なるほど。
「大判なので、洗いかごの代わりにしてもいいし、
お皿だって拭ける。
バスマットとして使うのはもちろんですが、
『一枚の布』と思うと、いろいろな使い方ができますよ」
これから夏に向けて、
さらに出番の多くなるリネン。
バスルーム用とキッチン用、
この発売を機に何枚か揃えたくなりました。
使い続けてくたくたになったバスマットは、
関根家と外を行ったり来たりの、
自由な猫・トラちゃんの敷物になるとか。
トラちゃん、バスマットがよくお似合いですね!
fog linen workのバスマット、あのひとの使いかた 01 中里真理子さん
中里真理子さんのプロフィール
なかざと・まりこ
スタイリスト。
2000年に独立。
2005年から約3年間
サンフランシスコ、LAに居住、
2008年に帰国
主に雑誌や広告媒体で、
日用品、コスメ、料理、インテリアなど
幅広くライフスタイル全般のスタイリングを手がける。
他、モデルルーム、
ショップディスプレイのスタイリングも。
双子の男の子と女の子の母。
丘の斜面に建つ分棟型の集合住宅。
「いらっしゃーい」という声に出迎えられて、
リビングにおじゃますると目に入るのが、この光景。
空が近くて光がたっぷり入る。
「なんだか日本じゃないみたいですね」
とは、ともに訪れたweeksdaysチームの感想。
たしかに。
30歳を機に3年間、
アメリカの西海岸で暮らした中里さん。
帰国後、
10年近くかけて探した末に見つけたのが今の家とか。
リノベーションをしているのかと思いきや、
「ほとんどそのまま」なんですって。
友人から譲り受けたテーブルや、
同じく譲り受けた米軍払い下げのチェスト、
「おじさんみたいなソファがいいなと思って」買った、
中古のアルフレックス(ALFLEX)のソファ。
IKEAのガラスのシェードに、
セカンドハンドの店で見つけたライト。
棚の後ろに置かれているのは門???
「インテリアにあんまりこだわりがない」
というけれど、
古いものや新しいもの、
いろんな国、いろんな素材‥‥
それらをミックスしてまとめあげるのは、
さすがスタイリスト。
なんでも片づけちゃう私からすると、
こういうインテリア、いいなぁ
(と思いつつ、できない)と思うんです。
冷蔵庫の横に無造作に貼られた写真やポスターもいい感じ。
(この「無造作」も私にはできない。)
2枚あるバスマット。
中里さんがえらんだのは厚地。
「厚さも、色もこちらが好み」
床の色との相性もよし。
こちらはバスルーム。
リビングやキッチンに続いて、
バスルームも同じ無垢の床。
時を経ていい味わいになっているから、
ただマットを敷いただけで絵になる。
こういう風景を見ると、
この物件に惚れ込んだ気持ちがよく分かります。
さて、バスマット、使ってみてどうでしたか?
と尋ねると、
「この大きさ、すごくいい。
ガンガン洗えるし乾きが速い。
ただ、うちは子どもたち(中里さんはこの春、
中学生になる男の子と女の子の双子のお母さん)
がいるから、
すぐにビショビショになっちゃうけれど‥‥」
なるほど。
バスタブから出て軽く水気を拭き取る
↓
全身、ボディクリームを塗る
↓
その後バスマットに降り立つ
という我が家とでは
バスマットに染み込む水分量が圧倒的に違う。
「でもね、何枚か持って使いまわせばいいんだなって。
すぐに乾くし。
2枚組で売ったらどうですか?」
と中里さん。
いつか2枚組が実現するかもしれません。
取材後は、おいしいお菓子とコーヒーで、
おしゃべりに花が咲きました。
いい感じで散らかす人と、
なんでも片づけちゃう人。
ぜんぜん違うように見える私たちの共通点は、
「スウィッチを入れるとスタイリストの眼になる」
というところ。
雑貨屋にインテリアショップ、
古着屋に海外の蚤の市‥‥
それから山で蕗の薹やきのこを見つけるのが速いこと。
たくさんのものの中から、
自分にぴたっとくるものを探し出す。
これはスタイリストならではの特技のようなものなのかも?
一人暮らしだったら
自宅をリノベーションするにあたり、
家の中を見なおして、
ものを減らしているという友人。
そもそも、
えらび抜かれたものしか置いてないはずの彼女が、
どうやってものを減らしているんだろう?
不思議に思ってたずねてみると、
「新生活を始める姪っ子に、
一人暮らしセットを作ってるの」
というのです。
鍋に食器、カトラリーもかな?
「すごく小さな部屋からのスタートだけど」
と言うけれど、
慣れない一人暮らしだからこそ、
気持ちのいいものに囲まれていたいはず。
そこでふと思ったのです。
娘が独立するときに、
私ならばなにを渡そうかなって。
大きな鍋はきっといらないから、
手頃なサイズで使い勝手がいいもの。
重ねて収納できる器。
タオルも家で使っている「いつもの」がいいよね。
頭の中の「一人暮らしセット」を考えているうちに、
ああ、ぜったいにこれは入れないと、
そう思ったのが、fogのバスマット。
すぐに乾くから、
いつも清潔、こざっぱり。
私にとって、なくてはならない
暮らしの道具のひとつだから。
L’UNEのPleated Frill Blouse、あのひとのコーディネート 03 柳本郁子さん
柳本郁子さんのプロフィール
やなぎもと・いくこ
コンサルタント。
企業経営や社会課題の解決を
支援する仕事をしている。
大学院修士課程を修了後、
現勤務先のコンサルティングファームに就職。
夫と2人の娘との4人暮らし。
「仕事と育児に追われ、
ひとりでゆっくり過ごす時間はあまり持てていませんが、
就職と同時期に始めた茶道のお稽古に今も通っています」
オーケストラやバレエを観たり、
美術館に行ったりするのも好き。
ちょうど今のウィンターシーズンは
家族でスキーを楽しみ、
月に1度は雪山へ赴いているそう。
「weeksdays」では
「Half Round Table あのひとのつかいかた」にも登場。
去年、weeksdaysが企画した
Satomi Kawakita Jewelryのイベントに
お越しいただいた柳本さん。
その時に、着てくださっていたのが、
L’UNEのPleated Frill Blouseでした。
品があってやさしくて。
ギャザーでもなくピンタックでもない、
「プリーツ」が、
柳本さんのような
大人の雰囲気をまとった女性にぴったり。
なにより、
私たちのイベントにフリルブラウスを着て来てくださる、
その心遣いにチーム一同感動したのでした。
その時のコーディネートは、
黒のパンツに茶系のバレエシューズ。
店内をくるくる楽しげに見て廻りながらも、
気に入ったものと目が合うと、
「これにします」と素早い決断。
いろんなものを見て、
買ってこられた方なのだなぁとお見受けしました。
「ほぼ日が好き」という柳本さん。
weeksdaysでは服やジュエリー、
それから家具までも!
お買いものしてくださっています。
L’UNEのPleated Frill Blouseも、
「weeksdaysのサイトをのぞいていて、ピンときた」
のだとか。
やわらかな柳本さんの雰囲気にぴったりですが、
意外なことに、
ふだんはカジュアルなスタイルが多いのだそう。
聞けば、二人の女の子のお子さんを持つ、働くママ。
それでも時間を見つけて、
オーケストラの演奏を聴きに行ったり、
バレエを観に行ったり。
また、食事に出かける時などに、
フリルブラウスが活躍しているそうです。
「ちょっとドレスアップして見えるかな?
そう思って」
着心地を尋ねると、
「軽くて、長時間着ていてもストレスがありません」
とのこと。
華奢な柳本さんだけに、
時おり、胸元の開きが気になることもあるそうですが、
そんな時は、
首元できゅっとリボン結び。
「襟がきれいなので、
これを着る時は、髪はアップにするんです」
なるほど。
後ろ姿も美しい。
カーディガンを羽織ったり、
ストールを巻いたり。
秋冬はそんな風にして着てくださっていたとか。
春、それから初夏にかけてと、
年中着られるフリルブラウス。
違う季節の感想もぜひうかがいたいです。
L’UNEのPleated Frill Blouse、あのひとのコーディネート 02 中西千帆子さん 後編
中西千帆子さんのプロフィール
なかにし・ちほこ
PR業/ヘアメイクのマネジメント。
文化服装学院卒業後、
JUNKO SHIMADAなどのPR会社「FLASH inc.」入社、
退社後はフリーランスとして、
THEATRE PRODUCTS、TOGA、
LAD MUSICIANなどのデビューに携わる。
2001年にヘアメイクの夫・小原康司氏と共に
「traffic」を設立。
東京・自由が丘に
同名のヘアサロンとアートスペースをもつ。
現在は、PR業はL’UNE、
JUNKO SHIMADAなどを担当。
「子どものころから作ることが好きだったので、
いまも素的な毛糸に出会うと犬用の洋服を編んだり、
大好きなビーズを見つけると
アクセサリーを作ったりしています。
オンとオフが切り替えられる大切な時間です」
コロナ禍に作ったマスクストラップは
多くのメディア(Vogue Japan、figaro、fudge)
にも取り上げられたそう。
●中西さんのInstagram
●traffic(PR)のInstagram
●traffic(ヘアサロン)のInstagram
●trafficのwebsite
中西さんのふたつ目のコーディネートは、
デニム(もちろんL’UNEの)。
ここではブラウスの下に
タンクトップを重ねました。
リボンは結ばずラフに垂らします。
こうすることで、肌の見える分量が多くなるけれど‥‥
「重ねづけしたネックレスが、
肌とのつなぎ役になってくれるので、
『開いている』という印象になりづらいんです」
と中西さん。なるほど!
プロの言葉って、すごい説得力。
ビーズのネックレスは、
「手を動かして何か作るのが好き」という、
中西さんのお手製なんですって。
バッグはこちらもPRを担当されている
49AV.junko shimadaのもの。
ビッグサイズですが透明なので圧迫感なし。
ここでもやっぱり「加減」がものをいう
中西さんのコーディネートなのです。
「Pleated Frill Blouseは、
カジュアルにも着られるし、
あらたまった席でも。
また、ハイジュエリーの撮影などにも、
Pleated Frill Blouseを、
お貸し出しすることも多いのですが、
それにも負けない存在感があるんです」
軽いし、シワにならないからスペースを取らない。
また洗ってもすぐに乾くから、旅にも重宝。
‥‥と、さすがの説得力。
お話をうかがううちに、
ますますPleated Frill Blouseファンに
なっていった私なのでした。
最後に、L’UNEの前沢さんのことをうかがうと、
「筋の通った人。
だから仕事を通しても、友だちとしても信頼できるんです」
なにより、前沢さんの作る服がとても好き、
なんですって。
こんな関係いいなぁ。
L’UNEのPleated Frill Blouse、あのひとのコーディネート 01 中西千帆子さん 前編
中西千帆子さんのプロフィール
なかにし・ちほこ
PR業/ヘアメイクのマネジメント。
文化服装学院卒業後、
JUNKO SHIMADAなどのPR会社「FLASH inc.」入社、
退社後はフリーランスとして、
THEATRE PRODUCTS、TOGA、
LAD MUSICIANなどのデビューに携わる。
2001年にヘアメイクの夫・小原康司氏と共に
「traffic」を設立。
東京・自由が丘に
同名のヘアサロンとアートスペースをもつ。
現在は、PR業はL’UNE、
JUNKO SHIMADAなどを担当。
「子どものころから作ることが好きだったので、
いまも素的な毛糸に出会うと犬用の洋服を編んだり、
大好きなビーズを見つけると
アクセサリーを作ったりしています。
オンとオフが切り替えられる大切な時間です」
コロナ禍に作ったマスクストラップは
多くのメディア(Vogue Japan、figaro、fudge)
にも取り上げられたそう。
●中西さんのInstagram
●traffic(PR)のInstagram
●traffic(ヘアサロン)のInstagram
●trafficのwebsite
Pleated Frill Blouseが似合う方、
どなたかご存知ないでしょうか?
L’UNEデザイナーの前沢祐子さんにたずねると、
すぐに、
「ではぜひ中西千帆子さんに!」とのお返事が。
リュンヌのPRをされている中西さん。
おふたりのおつき合いはとても長く、
前沢さんがパリにいらした頃からとか。
「ブランドを立ち上げる時も、
定期的に友人たちが集まって、
サンプルを試着しては感想を言い合って。
だからL’UNEは、
とても思い入れのあるブランドなんです」
なんと前沢さん、
「みんなの身体を貸して!」と言って、
試着する人を募ったとか。
「L’UNEに行けば、必ず似合うパンツに出会える」
そんなブランドを目指しての出発だったそう。
だからもちろん、この日もブラウスには
リュンヌのパンツをコーディネート。
「ブラウスは2016年に発表された時に買ったもの。
前沢は当初、パンツだけのブランドに
しようと思っていたようですが、
ブラウスを作ったことで幅が広がったように思います」
フリルブラウスは、その後、
レオパール柄やドットなど買い足したほどの気に入りとか。
「毎シーズンのように色違いや柄違いが出るので、
その都度欲しくなってしまうんです」
と中西さん。
その気持ち、すごくよく分かります。
ブラウスの上にはツイードのジャケットを羽織って。
襟元から覗くフリルの分量が多過ぎず、
控えめ過ぎず。
「リボンはラフに結ぶ派」という中西さん。
朝、首元できゅっとしめても、
あれ? やっぱりなんだか違うな、
そう感じていつものスタイルに戻るそう。
「リボンの結び方で胸元が出る分量が決まる。
必ずその人にしっくりくる結び方や
位置があると思うので、
いろいろ探ってみてくださいね」
今回かっこいい!と思ったのが、
黒いブラジャーがさりげなく透けていたこと。
以前、前沢さんに、
中に何を着れば‥‥と尋ねたところ、
「ブラジャーが透けててもかっこいいわよ。
気にせず一枚で着てみて」
とおっしゃっていたことを思い出した私。
なるほど、こんな風にジャケットを重ねれば
挑戦できそうです。
素足にフラットシューズ。
手元はかごで軽やかに。
肌の見せ方、素材の重ね方。
それからギャザーたっぷりのブラウスを
パンツにインする着こなし。
これはとても参考になります。
再入荷のおしらせ
完売しておりましたアイテムの、再入荷のおしらせです。
3月28日(木)午前11時より、以下の商品について、
「weeksdays」にて追加販売をおこないます。
L’UNE
Pleated Frill Blouse
袖を通した瞬間、
気分がはなやぐプリーツブラウスは、
ブランドが始まった当初からの定番。
色違い柄違いで何枚も持っているという、
ファンも多い(私も!)とか。
着心地は風をまとっているかのように軽やか。
コーディネートによって、
シックにはもちろん、
デニムと合わせれば、
ちょっとこなれた雰囲気にもなるところもうれしい。
また、薄手なので、
細身のジャケットの下に着ても、すっきり見せてくれます。
リボンをきちっと結んだり、
ちょっとルーズにしてみたり。
襟を少し抜いて、ラフに着たりと、
一枚でさまざまな雰囲気に。
これからの季節は、
オケージョンに、とえらぶ方も多いとか。
かちっとしたスーツからのぞく、
リボンとプリーツは、
さりげない女性らしさを演出してくれます。
色はブラックとネイビーの2色。
デザイナーの前沢さんとの対談も、
ぜひどうぞ。
(伊藤まさこさん)
なお、材料費高騰のため、
2024年3月28日再入荷分から、
販売価格が変更になります。
襟元にリボンを
もうそんなに服はいらない。
‥‥そう思いつつも、
毎年、毎シーズン、
何かしら新しい服が欲しくなるものです。
だから買いものをする時はとても慎重。
以前だったら、
試着してピンときたらすぐに買っていたものでも、
待てよ、そう自分にストップをかける。
ずいぶん落ち着いたものだなぁと、
我ながらびっくりしています。
吟味に吟味を重ねて、
えらんだ服はやっぱりベーシックなもの。
それからちょっと華やかで、
自分の気持ちを上げてくれる、そんな服。
最近えらぶことが多いのは、
襟元にリボンがついたもの。
先日のブリュッセルで手に入れた
ヴィンテージのブラウスも、
「襟元リボン」なのでした。
今回の旅で自分のために買ったものは、
食べものを除いてそれ一点。
襟元リボンは、
私の今年の一番のブームになる予感がしています。
今週のweeksdaysは、
L’UNEのPleated Frill Blouseの再販売。
発売するたび、ご好評いただいているアイテムです。
コンテンツはふたりの女性に取材をしました。
どうぞおたのしみに。
ことしの革の編みバッグ、たとえばこんなコーディネート 伊藤まさこ 02 大人の着こなしに、ブラックのレザーを
Tシャツにデニムのオールインワン。
足元はサンダルを。
01でもしたように、
ここでも足元に色を効かせたコーディネートにしました。
素足の季節になったら、
ネイルで色を足してもいい感じ。
カジュアルなアイテム同士ですが、
レザーのバッグを持てば、
大人の着こなしに。
このバッグ、持つ季節も使うシーンも問わず、
活躍してくれる。
ことに、この黒は万能ではないかな。
グレーのバッグにも合わせた、
t.yamai parisのジャケットをさっと羽織って。
ジャケットもバッグもブラック同士の組み合わせですが、
ジャケットの素材が軽やか、
さらにバッグも編み編み‥‥ということで、
春にもいけるブラックコーディネート、なのです。
持ち手にスカーフを結ぶと
また表情が変わります。
結ばず、スカーフを入れるだけでも。
メッシュから色をのぞかせて。
バッグの中は布製の袋が縫いつけてあり、
口が革紐でキューっと結べるようになっています。
だから中が見えることもなく、
持っていて安心。
ちょっと緊張する外国の旅でも、これなら!
ことしの革の編みバッグ、たとえばこんなコーディネート 伊藤まさこ 01 グレーのバッグは、黒と白で
白いシャツにゆったりしたシルエットのパンツ。
黒と白のシンプルなコーディネートには、
グレーのバッグを。
同じ大きさのレザーバッグだと存在感がありすぎるし、
かごバッグだとナチュラルに寄り過ぎてしまう。
「素材はレザー。でも編み編み」というところが、
軽やかでいいのです。
シューズはバッグと同じグレー。
靴下をピンクにして、
ちょっとだけ色を効かせました。
立っている時はモノトーン、
座ったり歩いたり。
そんな時にピンクがちらり。
白でシックに、
黄色やグリーンで‥‥と、
このコーディネートだったら
合わせる靴下はなんでもあり、です。
素足の季節がやってきたら、
きれいな色合いのバレエシューズやサンダルもいいなぁ。
グレーってどんな色とも相性よし。
ひとつ持っていると重宝しそうです。
肩掛けにもできるし、
下げても。
腕にかけても‥‥とその日のコーディネートや、
他の荷物とのバランスで
いろいろな持ち方ができるのもいいところ。
ちょっと肌寒い日は、ジャケットを羽織って。
上下黒ですが、
グレーのバッグを持てば重くならない。
ぺたんこになるので、旅のおともにもどうぞ!
旅に出て
5年ぶりにパリを訪れました。
カフェやレストランで。
街を歩いて。
マルシェで。
また、メトロに乗っている時も。
久しぶりのパリは、
目に入るものすべてが新鮮で、
初めてパリを旅した、
35年前(!)と同じくらいの気持ちの高揚感。
ああ、やっぱりこの美しい街を時々訪れて、
刺激をもらわないと、と思ったのでした。
それと同時に、
でも日本もいいなぁとしみじみ。
旅に出て自分の居場所を見直す。
これもまた旅のよいところなのです。
今回は、
着まわしのきくsaquiのパンツや
SLOANEのニットなど、
weeksdaysの服が大活躍。
ベーシックなものに、
小物を足して毎日の着こなしに変化をつける。
ぺたんこになるMAISON N.H PARIS のバッグも、
その変化に一役買ってくれました。
パリではもちろん、
MAISON N.H PARISの
ひろみさんとのりこさんに
お会いしましたよ。